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2013.10.20 (Sun)
【2013リーグ1部】10/19,20 筑波大ホームゲームレポート
「新しい体育館で、新しい意味での団結を」
被災からの復興を象徴する意義深い開催に
2年半前の東日本大震災で被害を受けた筑波大の体育館。新しく建て直しが終わったばかりのこの体育館で、中断していた1部リーグが再開した。毎年恒例の筑波大ホームゲーム開催にあたって、今年も関係者に話を聞いた。
筑波大の通常の練習で使用しているこの体育館。公式戦を開催するとなると手狭感はあるが、コートと観客の距離感はここ数年使用してきたつくばカピオ開催時よりも圧倒的に近い。筑波大学スポーツアソシエーションの神林秀彰さんは「1戦目は観客の歓声がすごく、選手も緊張でいつものプレーができなかったかもしれない」と口にしつつ、「盛り上がったことはすごく良かったです」と一定の収穫を感じた様子。来年以降、どのような開催形式、内容になるのか着目したい。
ホームゲーム開催にあたり、筑波大チームがこの体育館での開催にこだわったことにはある理由がある。グッズ販売やアトラクションの実施などは、これまでの経験も活かして例年通りだった一方で、今年は旧体育館が使えなくなってから2年半の間の筑波大バスケ部の歩みを載せた掲示板(写真)を設置。普段は筑波大のBチームで活動しつつホームゲーム委員会でリーダーを務めた4年生の梅原一喜は「体育館が壊れてしまった震災は僕たちにとっても大きな出来事で、復興の象徴としての体育館ができたので、完成時期が決まったらそこでやらせてもらいたかった。震災からの期間のことを記した掲示板も設置し、募金箱も置くことで、お客さんに被災した時の思いを忘れてもらわないで欲しいというのが今年のコンセプトです」と、感慨深げに話す。
「今のチームで震災を経験したのは、1年生の終わり頃に被災した僕たち4年生だけ。チーム成績は、震災以降上がっているので、震災が僕たちに団結するきっかけを与えてくれたのかなと思う。3年生以下は震災前にAチームとBチームが一緒に練習していたことを知らない。新しい体育館でまた一緒に練習を重ねることで、より新しい意味で団結して欲しいです」と続けた。筑波大は、初戦は落としたものの、2戦目は強豪・青学大を相手に見事な勝利。またここから、筑波大の新たな歩みがスタートしていく。
写真上:筑波大のベンチの真後ろに、応援団がずらりと並んだ。
写真下:掲示板には、震災後A・Bチームで練習がバラバラになった中でも「団結」をスローガンに掲げ戦ってきたこれまでの歩みが記されている。
※会場の様子は「続きを読む」へ。
つくばスポーツOnline
筑波大学バスケットボール部
先月、竣工式が行われたばかりの新体育館。
真新しく美しいアリーナに、2日間とも大勢の観客が訪れた。
応援団とともに、ベンチの選手もホームゲームTシャツを着用。
チームを後押しした応援スティック。
応援席は1プレー1プレーに沸いた。
ハーフタイムには、縄跳びを使ったアクロバティックなパフォーマンスが披露された。
観客席の前の床にはマットが敷かれ、子供たちがずらり。間近で見る選手たちに熱心に声援を送っていた。
体育館の入口付近では、写真とメッセージを組み合わせたチームのイメージビデオを放映。
写真やポスターで飾られたボード。他の部活の復興活動も合わせて紹介されている。
写真つきの選手紹介。
応援に駆けつけた人が写真を撮ってメッセージを載せられるコーナー。
ホームゲーム運営を支えたBチームのメンバー。手作り感のある温かいホームゲームも、彼らの存在あってこそだ。
被災からの復興を象徴する意義深い開催に
2年半前の東日本大震災で被害を受けた筑波大の体育館。新しく建て直しが終わったばかりのこの体育館で、中断していた1部リーグが再開した。毎年恒例の筑波大ホームゲーム開催にあたって、今年も関係者に話を聞いた。
筑波大の通常の練習で使用しているこの体育館。公式戦を開催するとなると手狭感はあるが、コートと観客の距離感はここ数年使用してきたつくばカピオ開催時よりも圧倒的に近い。筑波大学スポーツアソシエーションの神林秀彰さんは「1戦目は観客の歓声がすごく、選手も緊張でいつものプレーができなかったかもしれない」と口にしつつ、「盛り上がったことはすごく良かったです」と一定の収穫を感じた様子。来年以降、どのような開催形式、内容になるのか着目したい。
ホームゲーム開催にあたり、筑波大チームがこの体育館での開催にこだわったことにはある理由がある。グッズ販売やアトラクションの実施などは、これまでの経験も活かして例年通りだった一方で、今年は旧体育館が使えなくなってから2年半の間の筑波大バスケ部の歩みを載せた掲示板(写真)を設置。普段は筑波大のBチームで活動しつつホームゲーム委員会でリーダーを務めた4年生の梅原一喜は「体育館が壊れてしまった震災は僕たちにとっても大きな出来事で、復興の象徴としての体育館ができたので、完成時期が決まったらそこでやらせてもらいたかった。震災からの期間のことを記した掲示板も設置し、募金箱も置くことで、お客さんに被災した時の思いを忘れてもらわないで欲しいというのが今年のコンセプトです」と、感慨深げに話す。
「今のチームで震災を経験したのは、1年生の終わり頃に被災した僕たち4年生だけ。チーム成績は、震災以降上がっているので、震災が僕たちに団結するきっかけを与えてくれたのかなと思う。3年生以下は震災前にAチームとBチームが一緒に練習していたことを知らない。新しい体育館でまた一緒に練習を重ねることで、より新しい意味で団結して欲しいです」と続けた。筑波大は、初戦は落としたものの、2戦目は強豪・青学大を相手に見事な勝利。またここから、筑波大の新たな歩みがスタートしていく。
写真上:筑波大のベンチの真後ろに、応援団がずらりと並んだ。
写真下:掲示板には、震災後A・Bチームで練習がバラバラになった中でも「団結」をスローガンに掲げ戦ってきたこれまでの歩みが記されている。
※会場の様子は「続きを読む」へ。
つくばスポーツOnline
筑波大学バスケットボール部
[続きを読む]
【PHOTO】先月、竣工式が行われたばかりの新体育館。
真新しく美しいアリーナに、2日間とも大勢の観客が訪れた。
応援団とともに、ベンチの選手もホームゲームTシャツを着用。
チームを後押しした応援スティック。
応援席は1プレー1プレーに沸いた。
ハーフタイムには、縄跳びを使ったアクロバティックなパフォーマンスが披露された。
観客席の前の床にはマットが敷かれ、子供たちがずらり。間近で見る選手たちに熱心に声援を送っていた。
体育館の入口付近では、写真とメッセージを組み合わせたチームのイメージビデオを放映。
写真やポスターで飾られたボード。他の部活の復興活動も合わせて紹介されている。
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ホームゲーム運営を支えたBチームのメンバー。手作り感のある温かいホームゲームも、彼らの存在あってこそだ。
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