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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.10.19 (Sat)

【2013リーグ1部】10/19レポート

1部リーグは休止期間を終えて終盤戦へ
上位チームに揺らぎも見えた再開初戦


 131019hareyama.jpg東アジア大会の影響により中断していた1部リーグが、いよいよ再開した。この休止期間がチームをどう左右するのか、異例のスケジュールだけに蓋を開けてみなければ分からなかったが、再開初日からその影響は如実に表れた。永吉・野本・鵤が東アジア大会から帰って来たばかりの青学大は、チームとして噛み合わずに明治大に敗戦。同様に田中・ベンドラメ・晴山の3名を送り込んでいた東海大も、早稲田大に勝利したものの本調子とはいかなかった。また3位に位置していた筑波大は、休止期間で筑波大戦に照準を当て「良い準備ができた」(#15白濱)という白鴎大に敗れて4位に転落。3位に順位を上げた拓殖大も、中央大相手になんとか延長戦に持ち込んでの際どい勝利となった。また下位争いも、休止期間中に怪我から復帰した#11宇都が活躍し専修大が大東文化大を破って入替戦回避に一歩前進。リーグ戦は残り3試合。リーグ中断が吉と出るか凶と出るか、読めない戦いとなりそうだ。

 
 ここまで全勝街道をひた走る東海大は、早稲田大と対戦した。東海大が開始から10−3と先手を打つが、早稲田大も#11河合(1年・G・洛南)や#34池田(2年・G)のアグレッシブなプレーで息を吹き返し、一桁の点差で食らいつく。東海大はイージーミスも出てなかなか突き放せないもどかしい展開が続くが、要所で#7晴山(3年・PF)や#24田中(4年・F)がシュートを決めて相手を黙らせ、じわじわと3Qには20点近いリードに広げた。4Qは大味な展開となり早稲田大の反撃に遭ったが、逆転はさせず、そのまま76−68で15勝目を手にした。

写真:19得点で15連勝に貢献した東海大・晴山。年々プレーの幅が広がり、今季は3Pも問題なく決めている。

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【競り合う展開を専修大が終盤に抜け出す】
131013uto.jpg 3勝11敗で並ぶ専修大大東文化大の対戦。入替戦回避のためにも負けられない一戦は、攻守で良いところが出た専修大に軍配が上がった。

 スタートダッシュを切ったのは専修大。長く欠場していたエース#11宇都(4年・G)が開始から速攻の起点となってリズムを作り、#24田代(2年・F)、#6渡辺(1年・F・福岡第一)もスティールから速攻を決めてベンチを沸かせる。だが大東大も#99山崎(2年・SG)が速攻に走ってフリースローを得たのをきっかけに落ち着き、#7渡部(2年・F)や#28兒玉(3年・PG)が高い決定率でミドルシュートを決めて追い上げを図った。専修大は、オフェンスリバウンドは取れているものの肝心のシュートが決まらず、2Q開始3分で同点に追いつかれた。大東大は徹底的に#86小野寺(4年・C)にボールを集めてインサイドで確実に加点し、逆転から5点リード。だが専修大も前からプレスを仕掛けてミスを誘い、#0大澤(4年・G)がバスケットカウントや3Pを決めて我慢の時間帯をなんとかつないだ。2Q終盤には#11宇都のタフショット、#0大澤のスティールからの速攻が決まり、34−35とほぼ追いついて前半を終える。

 3Q、専修大は#11宇都が速攻やターンシュートで魅せるが、大東大も#30鈴木が強気にドライブを仕掛けて譲らず、#99山崎の3Pも出て残り5分半には7点リードに広げた。しかしここで得点が止まり、その間に#11宇都の連続得点で専修大が追いつく。#99山崎がスローインを片手でタップして難しいシュートを決めたが、すぐさま#11宇都がバスケットカウントを獲得するなど専修大は相手を乗せない。素早いカバーで大東大の24秒オーバータイムを誘うなどディフェンスでも勢いを増し、4点リードで4Qに入ると、その後も#11宇都と#47藤田(3年・C)の連係プレーが次々決まって10点前後のリードを保持した。追い上げたい大東大だが攻めが単発となって勢いに乗れず、83−71でタイムアップ。専修大が4勝目を上げた。

 怪我から復帰した#11宇都は中盤でミスも見られたが40分間の出場で39得点と期待を裏切らない活躍。チームとしても、大東大にリードされる場面も「こっちのシュートが落ちていただけ」(#0大澤)と非常に落ち着いており、持ち味のディフェンスは崩さず良い流れを作った。得失点差では上回れなかったものの、大東大に星ひとつリードした。

 対する大東大は、22得点の#99山崎を筆頭に内外でバランス良く攻め4人が二桁得点となったが、#11宇都に対するディフェンスでファウルが込み、ターンオーバーも重なった。これで8位に順位を下げ、残りの3試合がますます負けられない状況となった。

写真:ブランクを感じさせない強気なプレーが光った宇都。

専修大学:4勝11敗
大東文化大学:3勝12敗

※専修大・大澤選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 
【延長戦に持ち込んだ拓殖大が中央大から逆転勝利】
131019SHIOYA.jpg 3位の拓殖大と、ここまで僅か2勝にとどまる中央大の対戦は、後半に大スパートを見せた中央大が一時逆転するシーソーゲームに発展。延長戦にまでもつれ込んだ。

 前半は拓殖大の展開だった。#14大垣(3年・SF)の3Pを口火に#39成田(1年・SG・藤枝明誠)や#99赤石(2年・C)も得点。停滞する時間帯もあり、中央大#24塩谷(4年・PF)の3Pに苦しむ場面も出たが、1Qは2点のリードとする。2Qからゾーンを敷いた中央大を尻目に、この10分間は拓殖大が主導権を制圧。#17高倉(3年・G)や#24満島(2年・G)といったベンチメンバーも得点を重ね、シュートがこぼれても#23バンバ(1年・C・延岡学園)が押し込むなどで、じわじわと点差を拡大。12点差で前半を終了した。

131019OOGAKI.jpg だが3Qから、中央大のチェンジングのディフェンスが機能し始める。シュートがことごとく落ちた拓殖大は、このQ#40藤井(4年・G)の5得点のみ。中央大は#24塩谷が内外で得点を重ねて好調ぶりを加速させ、#5谷口(3年・F)もインサイド中心にシュートを決め、最終的には逆転に成功。2点のリードとして4Qを迎える。#23バンバに久々の得点が出て拓殖大はほっとしたのも束の間、交代でコートに立った#27宍倉(2年・C)や#31流田(3年・G)にも相次いで失点を喫して徐々に離される。残り4分半、#5谷口の3Pが炸裂した中央大は大きな8点リードとする。だが、ここから中央大が突然失速。スタメン起用されていた#22山田(4年・PF)が#23バンバにバスケットカウントを献上し、このファウルで退場。拓殖大は残り1分を切って3点差にまでこじつけ、中央大に得点を許さない。そして実質最後のオフェンス、残り8秒を残して#40藤井が起死回生の同点3Pを沈めてガッツポーズ。「負けが見えてくる展開」を延長戦に持ち込むと、ここから堰を切ったかのように猛ラッシュ。#40藤井、#23バンバ、#14大垣の3名で、5分間で18点を稼いで中央大を蹴散らした。81−71として、危機的状況から白星を拾った。

 中央大はほぼ勝利に手が届いていた。しかし、ターンオーバーなどから残り4分半で無得点に終わったのが大きく響き、金星を逸した。入れ替え戦の可能性がまたも高まったが、ディフェンスを試合中に立て直した内容面は大きい。残り3戦でできる限り白星を拾い、少しでも高い順位でリーグ戦を終えたい。一方、拓殖大は悪い内容となったが、延長戦突入を決めた藤井の勝負強さがモノを言った。この日同率だった筑波大が敗れたことで、単独3位に浮上。東海大、青学大といった上位2校との対戦が続くが、これは「インカレに繋がる試合」(#40藤井)である。順位はやや度外視されるが、注目の集まる対戦カードとなる。

写真上:中央大・塩谷は1Qだけで3本の3Pを沈めた。一貫してシュートが好調だった。
写真下:速攻からレイアップに行く拓殖大・大垣。大垣をどう活かしていくかが拓殖大の鍵を握る。

拓殖大学:11勝4敗
中央大学:2勝13敗

※拓殖大・藤井選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 
【好ディフェンスの明治大が快勝、青学大は痛恨の2敗目】
131019moriyama.jpg 逆転優勝を狙う青山学院大。最終日に設定の東海大戦に向けて盤石の試合運びが求められる中、この日の明治大との対戦に落とし穴が潜んでいた。

 序盤のペースはイーブンだった。ともに無得点の時間帯が多く拮抗した試合展開に。#9安藤周人(1年・SF・四日市工)と#7野本(3年・CF)に得点が出れば、明治大は好ディフェンスで青学大を黙らせ、#2目が連続3Pを決めて逆転。一進一退の攻防だった1Qは同点で終わる。だが2Qにゲームが動く。代表活動でチームを離れていた期間のあった#25永吉(4年・C)と#7野本を一旦下げた青学大を尻目に、明治大は#16安藤誓哉(3年・PG)が3Pとスティールから速攻に走り得点を重ねる。青学大は#5高橋(3年・G)のシュートこそ決まるが、ゾーンも織り交ぜた明治大ディフェンスの術中に完全にはまってしまう。明治大もオフェンスは重た目だが、#16安藤誓哉の攻め気が他のメンバーにも波及したか、バランス良く得点が決まる。結局ミスもある中で明治大がリードを9点として後半を迎えることとなった。

131019TAKAHASHI.jpg いつもなら、ここから立て直す青学大。3Qはオフェンスを修正し、#25永吉のインサイドを中心に得点を重ねていく。だが、これを勢いで上回ったのが明治大#16安藤誓哉。速攻からのレイアップに、3Pにアシストパスと手のつけられない活躍を披露し青学大相手にリードを拡大。5分過ぎに#2目の3Pが決まると15点差。4Qに入ると青学大はプレスを繰り出すものの、勢いに乗った明治大にあまり効果が出なかった。結局一時は21点差をつけた明治大が、青学大をシャットアウト。やや詰め寄られたものの、65−47で快勝を収めた。

 明治大は、中断前にも拓殖大相手に快勝する試合を見せていたが、この日もディフェンスが機能。得点こそあまり伸びなかったものの、同点となった1Q以外は全てのQで5点以上リードする事実上の完勝だった。長期にわたって力を入れているディフェンスがここに来て完成形に近づいていると言っていいだろう。どの程度順位を上げられるかは不透明だが、シーズン終盤に向けて大きな自信となる一勝となった。

 青学大は、インサイド陣が中断期間に代表活動でチームを離れたことも響いたか、高橋が気を吐いたものの、どこかちぐはぐなオフェンスに終始。インサイドでの得点が伸びず、中断前は効果的だったプレスも機能不全となった。そして、この日の黒星で何より痛いのは自力優勝の消滅。これで次節にも東海大の優勝が決まる可能性も出てきた。次戦の筑波大戦はアウェーの空気での試合となる。リーグ戦では久しぶりに追いかける立場に置かれ、真価が問われるゲームとなりそうだ。

写真上:東アジアでチームを離れていた中東にかわってスタメン起用となった明治大・森山。積極性が光った。
写真下:中断期間を挟んだものの、ベンチスタートの高橋がこの日も良い仕事をこなした青学大。

明治大学:9勝6敗
青山学院大学:13勝2敗

※明治大・安藤誓哉選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 
【白鴎大が出だしからリードを保ち筑波大を撃破】
131019okama.jpg 新しい体育館のお披露目となるホームゲームで、筑波大白鴎大と対戦。気負いもあったか序盤でつまずくと、その後も粘りを見せたが逆転できずに白鴎大に白星をさらわれた。
 
 前半は白鴎大ペースで進んだ。立ち上がりから#23イッサ(1年・C・八王子)を前にシュートがこぼれる筑波大を尻目に、白鴎大は2本の3Pで勢いに乗り、#15白濱(4年・F)のドライブや#23イッサのゴール下が決まって開始5分で1−12と先行する。筑波大もフリースローで我慢の時間帯をつなぎ2Qには#21笹山(3年・PG)のバスケットカウント、#14坂東(3年・SG)の3Pで点差を縮めたが、白鴎大は#28川邉(1年・F・高岡工芸)の2本の3P、#15白濱のダンクでリードを渡さず、30−39で前半を終えた。

131019tsukuba.jpg 3Q、ここから筑波大も反撃した。開始から#32武藤(4年・C)、#92村越(2年・PF)のミドルが決まり、リバウンドから#92村越が決めて3点差に。白鴎大も#1大釜(3年・G)がバスケットカウントを得て譲らないが、#35池田(4年・SF)の2連続得点で筑波大も追いすがった。しかし前回対戦時に3Qで逆転された白鴎大も、今度は同じ展開にはさせない。残り5分、#21笹山が3つめのファウルでベンチに下がった隙に、この好機を逃さず#1大釜が2本の3Pを決めて再度持ち直す。13点差で4Qに入ると、その後も優位に試合を進めた。筑波大は残り1分で10点ビハインド。ここから#14坂東の3Pや#10山田(3年・SF)のゴール下で残り13.4秒で3点差まで詰め寄ったものの、あと一歩が埋まらず。結局73−78で白鴎大が勝利した。

 筑波大は何度も粘ったが、その都度白鴎大に要所で決められ逆転はならず。立ち上がりが最後まで響く結果となった。ホーム開催で、なんとしても1勝はあげたいところ。次戦の対戦相手となる青学戦もこの日2敗目を喫し必死で勝ちにくるだろう。注目の一戦となりそうだ。

 我慢の時間帯をうまく乗り切り、試合中一度もリードを渡さず逃げ切った白鴎大。ここまでのリーグ戦、上位と善戦しながらも勝負所で崩れて悔しい思いもしてきたが、「初めて上位チームに勝てたので嬉しい」(#15白濱)とようやく結果がついてきた。残り3試合も取りこぼしなく勝ち進めるか。

写真上:白鴎大・大釜の勝負強さに筑波大はてこずった。
写真下:大歓声の後押しで筑波大は最後まで粘るが、勝利とはならなかった。

白鴎大学:6勝9敗
筑波大学:10勝5敗

※白鴎大学・白濱選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「宇都が帰ってきても自分たちのやることは同じ」
エースの復帰でますます強固にするチーム力

◆#0大澤 歩(専修大・4年・主将・G)
131019osawa.jpg宇都が復帰し、この試合はほぼスタメン5人で戦う形となった専修大だが、ベンチから出て10得点を決めた大澤の存在も大きかった。努力する姿勢や声をかけて仲間をまとめるチームの精神的支柱であり、プレーでも要所で良いシュートを決めている。数字以上に存在感の大きな選手だ。
ここまで苦戦も強いられた専修大だが、「やっとひとつになれた」と手応えも掴んでいる様子。これまで徹底してきたディフェンスとリバウンドのスタイルに、エースの得点力が融合すれば、白星も重ねていけるはずだ。

 
―出だしから積極的でしたね。ベンチも声を出して盛り上がっていたなと。
「そうですね。やっぱり宇都の復帰戦で、宇都がいないときに苦しい思いもしてきたので。でも宇都が帰ってきても自分たちのやることは同じだと話していました。あいつが点を取ってくれるのは分かっているので、あとはディフェンスとリバウンドを頑張ろうと。そういう意識がチーム全体にあったと思います。やっとひとつになれたかな、って感じがしますね」

―途中競り合いになった部分は、何がうまくいかなったと思いますか?
「こっちのシュートが入らなくなっただけかなと。そんなにオフェンスの流れも悪くなかったし、ディフェンスも自分たちは30番(鈴木)と99番(山崎)にスリーを打たせないということを意識していて、そのあたりはできたかなと思います。ドライブとか2点のシュートがいいやというわけではないですけど、最低限そこは目をつぶろうみたいな感じで、気にせず。ただ、オフェンスの時に一時ちょっと宇都を見過ぎていたのは自分たちの課題ですね。そこでまわりがいかに攻め気を持ってやるかだと思います。でも今はまわりもそこで引かずにどんどん声をかけられるようになっているし、良くはなっていると思いますね」

―自分自身の調子はいかがですか?シックスマンとして今日も良い働きをしていたと思いますが。
「宇都がいないときは自分がやろうやろうとしてしまって空回りしてしまったんですけど、やっぱりアイツが帰ってくると負担も減るというか。だからあとは自分がアイツを支えて、アイツがのびのびやれるように自分がゲームをコントロールできるようにできればいいかなと思います。自分は下から支えて、プレー面でもチャンスがあれば狙っていく感じで」

―大澤選手は少ないチャンスで決めている感じですよね。
「本当はもっと目立ちたいんですけどね(笑)。でも専修って、どこからどう見てもみんな個性がバラバラじゃないですか!だから自分はキャプテンだし、そういう支えるとかまとめる立場も意識しなきゃいけないなと思って」

―宇都選手も、『あいつがいるからチームがまとまっている』と言っていました。
「まぁ、そうです(笑)。あいつ、俺のこと好きなので(笑)。お互い信頼し合えていると思います」

―大澤選手は、リーグ中盤でケガもありましたね。
「それが一番痛かったですね。宇都がケガして自分が頑張らなきゃいけないときに、なんでここで怪我なんだよって思って精神的にも結構キツかったです。でもその時にまわりのやつらも頑張ってくれたので、良かったですね」

―宇都選手は長く欠場していましたが、連携の噛み合ない部分などはありますか?
「いや、それはないです。あいつが何やりたいかは分かるし、あいつもバスケIQが高いのでこっちがやりたいこともすぐ分かってくれるし。昔はあいつがガツガツ行き過ぎる時もあったんですけど、今は声をかけあって『次はああしよう、こうしよう』と話し合えているので。なにより、あいつが大人になったことが大きいと思います。まだ文句言ったり切れたりもありますけど、そこはもう許容範囲かなと(笑)」

―残りは3試合です。今日の試合、得失点では惜しくも上回れませんでしたね。
「そうなんですよ。最後、監督も点取り行けって指示だったんですけど…。でも上回れなかったし、勝率で上回るしかないので。というか、どこのチームがどうとか得失点がとかごちゃごちゃ考えず、あと3試合全部勝てば回避できるので。3試合全部勝ちます!」

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「最後は決めなきゃいけないという気持ちで決めた」
悪い展開を断ち切る3Pで延長戦の末の勝利を引き寄せる

◆#40藤井祐眞(拓殖大・4年・G)
131019FUJII.jpg中断明け初戦でいきなり苦戦を強いられた拓殖大。後半に一気にペースダウンし、オフェンスをうまくコントロールできない状況にやきもきしていた様子の藤井だが、タッチが悪い中でも得点を重ねていったのはさすがの一言に尽きる。負けも見えたという展開で沈めた同点3Pで延長戦に持ち込み、勝利を引き寄せた瞬間は安堵の笑顔も見せていた。残り3試合は、上位との対戦が残る。ここで良い内容を見せ、自信を持ってリーグ戦を終えられるか。

 
—上位の拓殖大にとっては危ない試合でしたね。
「そうですね。後半全然走れなかったし、足が止まって自分たちのバスケができなくて。最後の方は負けが見えてくる展開だったので」

—後半悪くなったのはなぜでしょうか。
「自分たちが相手のゾーンとマンツーマンとのチェンジングのディフェンスを攻略できなくて、足が止まってしまって。それで、自分たちのシュートじゃない『打たされるシュート』ばかり打ってしまいました。そういうのがあって全然ダメだったのかな、という印象です」

—後半は、ほとんど藤井選手の得点でしたね。
「本当に攻め手がなくて外だけでボールを回して足も止まって、インサイドでも攻められなくて、うまく動けなくて。外で動かして打つだけじゃ、ゾーンを崩す意味もないですし、そういうところで噛み合なかったですね」

—1番ポジションとして出ている立場上、もう少し周囲をうまく使うことが求められると思います。
「そうですね。むしろ自分が打つよりも、もっと外の2番3番の選手に打って欲しいというのがあります。今日は外で回すだけだったので、インサイドも使っていったら良かったんですけど、それができなくて。ちょっと大変でした」

—ディフェンスやリバウンドからの展開に活路は見出せなかった?
「オフェンスがうまく噛み合なくて、ディフェンスでも相手にトランジションから思い切りよく打たれたりして、特にそのトランジションで全然守れていなかったです。オフェンスが上手くいかなくて、ディフェンスに悪い影響が出たのかなと思います」

—相手のペースに引きずり込まれたような感じですか。
「そうですね。チェンジングで相手にうまくやられて、自分たちがそれを崩せなかったというのが(いけなかった)。ディフェンスからやられましたね。自分たちがゾーン攻略をうまくやれば良かったんですけど、そこで自分たちの足が止まっちゃいました。自分たちでオフェンスを組み立てられなかったですね」

—藤井選手が代表活動でチームを離れていましたが、その点の影響はありませんでしたか。
「それは無かったと思いますよ。帰った時はみんな楽しくのびのびやっていて、自分もそこにすんなり入れて、影響はそんなに無いと思います」

—バンバ選手(#23)が相手のディフェンスに苦労している印象がありました。
「そうですね。あいつもそこは勉強しないといけないと思うし、後半にシュートが入らなくなった時に、あいつも自分で自由にやりたいと思うんですけど、相手のディフェンスでボールもなかなか入らないし、そこで集中が切れちゃう部分があります。そういうところは勉強だと思います。練習からバンバのところへのディフェンスが寄れれば良いんですけど、拓大はサイズが無いから練習相手にもならなくて。そこがこれからの課題かと思いますね」

—そんな中、藤井選手は孤軍奮闘でした。延長戦に持ち込んだ3Pはさすがでしたね。
「ありがとうございます(笑)。自分、あれだけ打たせてもらって後半は全然シュートが入らなくて、打たされていて自分のリズムじゃなかったです。自分としてもシュートタッチが良くなくて、あれだけ打たせてもらったので、最後は決めなきゃという気持ちで決めました。入って良かったですね」

—残り3試合となりましたね。
「優勝は無理なんですけど、インカレに繋がる試合をしたいです。残りの相手はインカレでは上位で対戦するチームなので、そこに繋がる試合ができたらな、と思います」

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「明日も続けてやれるかどうかが大事」
残り3戦のリーグ戦を、インカレでの躍進の糧に

◆#16安藤誓哉(明治大・3年・PG)
131019ANDOSEIYA.jpgクロスゲームの終盤に1on1を仕掛けるイメージが強いが、この日は立ち上がりから一貫して積極性を示し続けた。持ち味のチームディフェンスや、バランス良く攻めた点ももちろん見過ごせないが、序盤からの安藤の積極性がチームを活気づけた側面も大きかった。安藤自身、受けた期待から逆に空回りしてしまい今季は調子を落としていた時期もあったそうが、本来の状態に戻っている様子。自力で順位を上げられない状況ではあるが、インカレに向けて価値ある戦いを最後まで続けていきたいところだ。

 
—今日は安藤選手の活躍がいつも以上に光っていた印象でした。最初から『自分が積極的に攻めよう』と考えていたのでは。
「まずはディフェンスでプレッシャーをかけることを第一に考えて、オフェンスは相手のプレッシャーに負けないで、とにかく切って切って。そう攻めることをみんなにも試合中に声をかけていました。(自分で)攻めていくということは頭に入れていました」

—青学大のコンディションがおかしいようにも見えましたが、対戦していかがでしたか。
「自分たちはディフェンスをぴしっとやる、という姿勢で臨んで。それが効いていたのか、向こうがはまっちゃったのかは分からないですが、試合後のミーティングで『ディフェンスは良かった』と言われたので、これが明日も続けてやれるかどうかが大事だと思います」

—長めの中断期間はどのような練習を行ってきたのでしょうか。
「普通の練習で、ただディフェンスが多めの練習ですね。ディフェンスについては少し考え方を変えて、『ディナイはしっかりやろう、ちゃんと手を上げよう、基本をしっかりやろう』ということでしたね」

—今日は特にインサイドのディフェンスが効いていましたね。
「皆川(#51)がいない中で、伊澤(#50)が倒れながらも頑張ってくれて。今日はチームみんなで頑張れたと思います」

—青学大が相手で、特にインサイドは気をつけていたかと思います。
「2mある永吉さん(青学大#25)が相手なので、そこで相手にアドバンテージがあるので、いかにカバーダウンをしながらみんなで守るかを心がけて。リバウンドもみんなで取りにいっていたと思います。今日は特に守りが良かったと思います」

—残り3試合に向けて。
「とりあえずは勝てるところをしっかり勝っていくだけで、順位はある程度決まっているので意識しないで、どれだけインカレに向けて爆発できる勢いをつけられるか、です。内容が大事になってくると思うんで、明日もう一回このディフェンスをやりたいと思います」

—ちなみに、明成高校で一緒だった畠山選手(青学大#32)との対戦は、今日で最後かもしれませんでした。そこはいかがでしたか。
「あ、そうですね!確かにもしかしたら最後かもしれなかったですけど、自分としては勝てて良かったです。大学で一回も勝てていなかったので(笑)。そこは良かったですね」

—普段そういう部分は意識されますか。
「ちょっとですけど、しちゃいますね。高校時代は一緒で、俊樹さん(畠山)からパスをもらって攻める、そういう形でした。自分が大学に入ってガードをやり始めて成長していったところで俊樹さんと対戦できたのはすごく楽しかったです」

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「みんなすごく気持ちが入っていた」
上位チームに一矢報いる価値ある一勝

◆#15白濱僚祐(白鴎大・4年・F)
131019sirahama.jpg長い手足から繰り出されるドライブや3P、この日はダンクも決めてチームのオフェンスを引っ張った白濱。1年生の頃からスタメンを勝ち取ってきた選手だが、4年目で大きく開花し、このリーグ戦で大きな自信をつけている様子だ。白鴎大はここまで下位からの取りこぼしも少なく、この日上位の筑波大を破ったことで入替戦回避も目前だ。残り3試合も、インカレにつなぐ内容の濃い試合にしたい。

 
―入りが良かったですね。
「2週間あいて、しかも最初の試合が筑波とで筑波のホームゲームじゃないですか。だからスーパーアウェイになると思ったし、あとは斎藤さん(監督)が、今まで歴代の公式戦で一度も勝ったことがないのが、青学と筑波だと言っていて。東海には新人戦とかでなんとか勝ったことがあるんですけど、このふたつだけは無いと。だから斎藤さんに花を持たせるためにも、絶対勝とうという感じでみんなすごく気持ちが入っていました。2週間しっかり準備ができたので、それが今日の良い出だしにつながったんじゃないかなと思います」

―プレー的には具体的にどういう部分がうまくいきましたか?
「ディフェンスでは、的を絞って坂東(#14)と笹山(#21)のピックからの一対一は絶対やらせないように。それで困ったら武藤(#32)の一対一で来るからとずっと言われていて、そこはずっと練習もしてきたのでうまくプレッシャーをかけられたかなと思います。オフェンスでは、自分は今まで通りアタックしようと思って、それがうまくいきました。自信にもなったと思います」

―相手も粘って追い上げてきましたが、そこで逆転させなかったのが大きかったですね。
「そうですね。やっぱりそこも気持ちじゃないですか。気持ちを切らさなかったので。前回の筑波戦は3Qで追いつかれて逆転で負けているし、今日もここで逆転されたら成長できてないなと思ったので。リードしていてもまたゼロからのスタートだと思ってやりました」

―ここまでのリーグ戦、上位チームと良い試合もしていて、今回ようやく勝ちきることができましたね。
「はい。今日初めて上位のチームに勝てたなというのが嬉しくて、今すごく気分が良いです(笑)。今までずっと強いチームと善戦できていたから、今日の筑波ともやれるって自信が出てきたんだと思うし、今までの負けとか善戦も無駄じゃなかったんだなと思いました」

―休止期間も結構ハードに練習してきたのでしょうか?
「いや、最初の方は、また体づくりということでトレーニングが多めで、あとの方は、大事なポイントを絞って練習してきた感じです。意外とオフもあったので、良いリフレッシュになったと思います」

―個人的には、リーグ戦通してずっと好調ですね。
「やっぱり自分はこれまで頼ってきた柳川(#5)がずっと調子悪いので、あいつの分まで自分がやらないと、と思っています。今は腰とかが万全ではないというのもあると思うんですけど、あいつがインカレで調子を上げられるように、僕が良いつなぎになれればいいなと」

―4年生4人は下級生の頃から一致団結してきましたし、4人揃って活躍したいという気持ちもあるでしょうね。
「それはありますね。4人しかいないですけど、4年間4人ですごく頑張ってきたと思うので。最後はみんなで出てみんなで活躍して、楽しんで終われれば一番の幸せかなと思います」

―リーグ戦は残り3試合です。
「負けられないですね。このまま、今日のこの良い雰囲気のまま明日も勝ちたいと思います」

―あと少し、こういうところを直したいという部分は?
「今日で言うと、最後の4Qでドタバタしてターンオーバーが出てしまったところですね。今まで3Qで逆転されないように、というのが課題だったんですけどそれは今日できたので、あとはもっと次につながるような4Qができればもっと良くなるんじゃないかなと思います」



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