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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.10.06 (Sun)

【2013リーグ2部】10/6レポート

法政大・日本大・国士館大が同率で並ぶ2位争い
江戸川大・東洋大は価値ある1勝を奪取


131006KAWASAKI.jpg 2部リーグは第6週を終えて全体の2/3の日程を消化したが、まだ2位以下が混沌としている。その証拠に、これまで下位に沈んでいた東洋大や江戸川大が上位チームに一矢報いて大きな勝利。また法政大と日本大には先週の日曜日と同じくまたしても揃って黒星がつき、これで国士館大も追いついて2位争いはますます熾烈な戦いとなった。関東学院大と日本体育大は手痛い2連敗となったほか、駒澤大は神奈川大に挑んで良さも見えたが勝ち星とはならず。その中で唯一頭ひとつ抜け出した慶應義塾大は、依然として取りこぼしなく全勝を守った。ここから一つひとつの星の重みも増してくる。プレッシャーのかかる戦いも残り6戦だ。


 前日1点差で惜敗を喫した神奈川大は、駒澤大相手にディフェンスは光るも序盤からオフェンスが重たい雰囲気に。1Qで二桁点差に乗せるが、得点が伸びない間に駒澤大の3Pラッシュに見舞われる。だが、ここで存在感を発揮したのは#7古橋(4年・SF)。3Pやドライブなどを決め、チームを乗せる。最終的にはベンチ入り選手が全員出場を果たした神奈川大が、92−59で駒澤大を寄せ付けなかった。

写真:思い切りの良いシュートで一時は神奈川大を慌てさせた駒澤大のルーキー・川嵜。

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【関東学院大の猛攻をしのいだ江戸川大が逃げ切る】
131006EDOGAWA.jpg 未だ1勝の江戸川大は、6勝5敗の関東学院大と対戦。前半は江戸川大が優位に試合を運ぶ。#1田中(4年・G)がシュート・アシスト両面で良い働きを見せ、アップテンポな展開を続ける。トランジションを強いられて苦しい関東学院大は、1Qはほとんどリバウンドが手につかない。そんな中でも、時間の経過とともに落ち着きを見せ始め、#81横瀬(4年・PG)の3Pや#10エリマン(3年・C)のインサイドの得点で打開。1Qは7点差に留める。徐々に盛り返された江戸川大は、2Qすぐにリズムを取り戻す。#89陶山(4年・F)のレイバック、#17菊池(3年・G)の3Pで12点差に。ここからは個人技で光る関東学院大、リバウンドで勝る江戸川大がそれぞれ良さを見せて一進一退となる。ただ、終了間際にかけてリングへ向かう積極性を見せた関東学院大が盛り返す。#7荒木(4年・F)のバスケットカウントや#38蜂谷(2年・G)のドライブも出て、43−51の8点のビハインドで前半を終える。

131006ARAKI.jpg すると、後半は開始から関東学院大が猛攻。#38蜂谷の3Pに#3前川(3年・G)のゴール下、更には#45大熊(2年・G)のジャンプシュートが決まり、僅か3分で1点差に詰め寄る。しかし、タイムアウトを挟んで江戸川大が立て直した。ディフェンスで24秒オーバー、トラベリングを誘って再び好リズムとなり、#89陶山が得点を重ねてまたも点差を広げにかかる。関東学院大は#7荒木の得点で繋ぐが、勢いは完全に江戸川大。#10エリマン相手に#3王(2年・C)も得点を続けて10点リードでラスト10分間に入る。だが、ここからまたも関東学院大が猛攻。#7荒木が3P、レイアップに走り江戸川大を脅かす。#1田中と#89陶山のジャンプシュートで断ち切ろうとするも、これを最後にぴたりと得点が止む。#45大熊、#7荒木が相次いで3Pを沈めて残り4分弱で再び1点差に迫る。しかし、江戸川大のがむしゃらさが最後まで光った。#3王がリングに弾かれたボールをねじ込んで切れない。#10エリマンにフリースローを2本決められるも、この試合絶好調の#1田中の得点が出る。関東学院大は、こちらも好調の#7荒木がミドルシュートでしつこく粘るも、これが最後の得点となった。残り54秒で#3王の得点が出ると、これが決め手に。関東学院大は最後のオフェンスを#7荒木に任せるが、3Pが落ちてゲームセット。40分間を通じて一度も相手にリードを許さなかった江戸川大が、82−79でもつれにもつれた試合を制した。

 星の状況は厳しいものの、もつれた試合を押し切った意義は江戸川大にとって大きい。まだ2勝目だが、今後に希望が見出せる試合内容だった。関東学院大は肉薄するも、リバウンド争いで劣勢に立たされて勝機を逃した。これで、勝率は5割に逆戻りとなった。

写真上:勝利が確定し表情をほころばせる江戸川大のメンバー。
写真下:関東学院大は荒木の得点を中心に、江戸川大を苦しめた。

江戸川大学:2勝10敗
関東学院大学:6勝6敗

※江戸川大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【国士舘大が粘る日本大を振り切り同率2位浮上】
131006MATSUSHIMA.jpg 僅差で2位争いを演じる国士舘大日本大の対戦は、僅かながらリードを維持し続けた国士舘大が逃げ切った。

 スタートダッシュに成功したのは国士舘大。ターンオーバーやトラベリングのミスが相次ぐ日本大を尻目に、#14高橋祐二(4年・SG)のドライブ、#9新田(3年・C)のジャンプシュートで僅かながらリードを得る。日本大は#29上原(2年・PG)が仕掛けて貰ったフリースローを決めて徐々にリズムを掴む。しかし、立ち上がりの好スタートが効き要所で#22原(2年・F)の得点が出た国士舘大が1Qで3点のリード。2Q開始直後、日本大は#14高橋耕陽(1年・SG・札幌日大)が3Pを沈めて同点に。するとここからしばらくは両者一進一退の攻防となる。この展開で国士舘大は#22原に加えて#8伊集(3年・G)が大きな役割を果たす。外角のシュートを相次いで決めて再び優勢に。日本大は#14高橋耕陽が孤軍奮闘するも、各選手がバランス良く加点する国士舘大に苦しみ5点を追いかける状況で後半へ。

101306sugimoto2.jpg 3Qも国士舘大のバランスの良さが光る。#22原の合わせ、#4松島(4年・G)のタフショット、#20馬(1年・C・日本航空)のインサイドで着実にスコアを伸ばす。日本大は苦しい状況で#14高橋耕陽の3Pや#24刘(2年・C)の奮闘で食い下がるも、僅かながら6点差とされてこのQを終える。4Q、互いに得点できない中で、畳み掛けたのは国士舘大。#8伊集が3Pと速攻で引っ張り、#22原も#4松島のアシストに合わせて13点差に。日本大はタイムアウトで打開を図るが、トラベリングが続いてじわじわと離される。#24刘の得点が出て息を吹き返し、#14高橋耕陽の2本の3Pで残り3分で9点差に戻すが、国士舘大は冷静だった。#8伊集の3Pで無得点の状況を打開し、安全圏の点差を死守。残り1分を切って#9新田のジャンパーが決まりダメ押しとなった。73−64で逃げ切った国士舘大が、星の上で日本大に並んだ。

 国士舘大は得点源の原はもちろんのこと、このところ新田が走り伊集が外から狙うパターンがフィットしてきている。持ち味のディフェンスに加えて、オフェンスもバランス良く機能すれば流れも好転してくるだろう。しかし日本大も、黒星はついたが終盤の追い上げで得失点差は上回らせなかった。これで3チームが同率で並んだ。今の時点では1巡目で日本大・国士館大をともに破っている法政大が優位に立つが、勝負の行方はまだまだ見えてこない状況だ。プレッシャーのかかる戦いは続く。

写真上:6得点6リバウンド7アシストの松島。国士舘大の支柱として、様々な面で良い仕事を見せている。
写真下:杉本は5スティールとアグレッシブな守りが光ったが、反対に国士館大のディフェンスにも苦しんだ。

国士舘大学:8勝4敗
日本大学:8勝4敗

※国士舘大・新田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【勝負所で譲らなかった東洋大が法政大を破る】
131006kato2.jpg 8勝3敗の法政大に、前日1点差の末に5勝目を上げた東洋大が挑んだ。序盤から法政大は#0高田(4年・G)や#24加藤(2年・F)が高確率でシュートを決めるが、東洋大は#24遠山(3年・F)が次々リングにアタックして連続得点。22−24と東洋大の2点リードで入った2Qも、競り合う形となった。東洋大#88山本(1年・C・市立船橋)のミドルシュートにも、法政大は#7藤井(1年・G・厚木東)の3Pや#67佐藤(1年・G・宇都宮工)のドライブで対抗し、両チーム1年生が互角の戦いを演じる。2Q終盤、東洋大は#7筑波(3年・F)が3ファウルとなるが、相手のミスから#24遠山らが速攻に走って流れを切らさず、5点リードで後半に入った。だが3Qは法政大も#0高田の3Pや#16沼田(2年・C)の速攻で追いつき、その後もシーソーゲームが続く。結局63−63と同点で3Qを終えた。

131013murakami2.jpg 4Q、ディフェンスから流れを掴んだのは東洋大だった。序盤からファウルがかさむが失点を許さず、5分間で法政大にわずか1得点しか奪わせない。攻めてはリバウンドに飛び込み、残り5分7点リード。しかし法政大も#5松澤(3年・C)がバスケットカウントで流れを変え、東洋大のゾーンディフェンスにも次々リバウンドに飛び込んで点差を縮める。残り1分40秒には#0高田が東洋大#4井谷(4年・C)を5ファウルに追いやり、このフリースローを2投揃えて同点に。だがここで東洋大#6村上(3年・G)にドライブを決められ、すぐさま#16沼田が返すもディフェンスに切り替えたところで痛恨のアンスポーツマンライクファウル。東洋大はこのフリースローで残り1分1点リードとすると、そこから決死の守りで法政大に得点させず、残り12秒には勝利を大きく引き寄せる#7筑波のゴール下シュートが決まった。法政大は#16沼田が残り3秒で返すが1点差が埋まらない。タイムアップとほぼ同時に#6村上のシュートが決まり、77−80で東洋大が接戦をものにした。

 今週は2日連続でクロスゲームをものにし、2連勝を飾った東洋大。これまで3Qや4Qで失速することも多かったが、ディフェンスで踏ん張り我慢の展開から勝負所を制することができるようになってきた。チームの軸となる村上・筑波・遠山の3年生トリオも揃って活躍し、下級生の成長も頼もしい。ここから上位進出なるか、どこのチームにとっても侮れないチームだ。

 一方の法政大は、先週に引き続いて今週も1勝1敗。2点差や3点差で勝利を逃しているだけに、あと一歩の部分を埋めたいところだ。次節は国士館大・慶應義塾大といずれも上位チームが相手となる大きな山場。自分たちのバスケットを出して接戦をものにできるか、修正を図りたい。

写真上:速攻やミドルシュートを決めて17得点の加藤。
写真下:上級生になりますます頼もしい存在となった村上。勝負所で大事な活躍を見せた。

東洋大学:6勝6敗
法政大学:8勝4敗

※東洋大・遠山選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【走り合いで勢いに乗った慶應義塾大が12連勝】
131006DEWA.jpg 勝てば1部との入れ替え戦行きの可能性が更に高まる慶應義塾大は、勝率を5割に戻したい日本体育大との対戦となった。

 立ち上がりは慶應大ペース。日体大にバイオレーションが出る中、#14大元(2年・G)、#16伊藤(3年・G)のシュートが好調で6分足らずで5点のリードを得る。しかし、直後に日体大#1本間(3年・G)がこの日3本目の3Pを沈めると流れが傾く。#9出羽(3年・F)が攻め気を見せて得点を重ね、1Qを3点リードで終える。2Qも序盤は日体大リズムで推移。#9出羽が相変わらずアグレッシブにスコアを伸ばし、慶應大は後手にまわる。ここで光ったのは#16伊藤。2連続3P、更には3点プレーを決める。日体大は、#16伊藤へのバスケットカウント献上で#11北川(4年・G)が3ファウルに。24秒オーバーなどでもたつく間に、慶應大は#11権田(3年・F)のゴール下、#14大元のバスケットカウントで勢いに乗る。リズムの良かった時間帯もあった日体大は後半へビハインドを3点で抑えるが、前半終了間際に#9出羽も3ファウルとなって、不安の残ったままとなる。

 すると、後半は完全に慶應大ペース。ペイント内で上手くフリーになった#23黒木(2年・PF)、#14大元の外の得点が効いて一気に点差を拡大。日体大は#19中野(4年・F)の3Pや#88万(2年・C)のゴール下も出るが完全に単発に。易々と20点差とした慶應大が、ベンチメンバーも使いながら106−85で勝利。無傷の連勝を遂に12にまで伸ばし、いよいよ独走態勢に入った。

 慶應大はこの日も持ち味の速い展開を発揮。5対5のシチュエーションでも、長短のシュートが順調に決まって3Qに引き離した。これで2部では唯一の12連勝。入れ替え戦行き、インカレ出場の可能性もグッと高まった。日体大は、この日は出羽の攻め気が光ったが、後半からは完全に慶應大に呑まれた格好に。負け越しが2つとなり、難しい状況に立たされた。

写真:日体大は、出羽のアグレッシブさが随所で光った。

慶應義塾大学:12勝0敗
日本体育大学:5勝7敗
 

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【INTERVIEW】

「去年とは役割が全く違う」
メインガードして芽生えた自覚

◆#1田中祥貴(江戸川大・4年・主将・G)
131006tanakayoshiki.jpg関東学院大から大きな1勝を勝ち取った江戸川大。試合を重ねるに連れて一人ひとりの攻め気も増し、我慢する時間帯に耐える粘り強さも身に付いてきた。まだまだ経験の浅さから大事な場面でのミスも多いが、そんな場面でこそチームを引っ張る頼もしい存在が主将の田中だ。ここまで開幕からコンスタントに活躍し続け、マークも厳しい中、スピードとキレのある動きでディフェンスを翻弄している。チームの司令塔、そしてエースとしても、彼の働きがチームの浮沈の鍵を握るだろう。


―2勝目を得ることができましたね。
「いやー、嬉しいです!」

―立ち上がりが良かったですね。
「そうですね。関東学院はあまり出だしが良くないチームだと思ったので、まず出だしでリードしようと。それでみんなシュートも入って流れが良かったし、リバウンドもよく取れたので良かったです」

―関東学院も徐々にエンジンをかけてきて、追い上げられた部分もありますが。
「そうですね。追い上げられた時に、やっぱりこれが2部だなというのは感じました。3部だったら前半で点数を開いちゃえばそのままバーっと行けるんですけど、2部はそう簡単にはいかなくて。でも今までそういう展開になって崩れてしまっていたんですけど、今日はだいぶ耐えられて、4Qに入るときに10点くらいついていたのでそれは良かったと思います」

―耐えられたのは何が良かったからだと思いますか?
「ずっと連敗してきて、みんなでこのままじゃいけないというのを話し合って。2周目の神大戦が終わってからみんなで話したんですが、昨日の慶應戦からだいぶチームとして変われたというか、手応えを掴むことができました。それが良い方向にいったのかなと思います」

―これまでの試合は、4Qにターンオーバーが重なってしまう場面がありますよね。少し慌てている部分があるのかなと。
「そうですね。それは自分たちの経験がなさで。だから、できるだけ前半にリードを広げておこうとは意識しています。でもそういう終盤のミスを直していければチームももっと変わると思うので。そこを課題にがんばります」

―陶山選手も言っていましたが、田中選手と陶山選手以外の選手もだいぶ攻め気が見られるようになりましたね。
「はい。やっぱり試合をやっていく中で慣れてきて、みんな攻められるようになって。チームとしてだいぶ良くなってきたなと思います」

―それでも勝負所では、田中選手が攻める形ですね。
「そうですね。そういう時には、やっぱり自分がやらなきゃいけないと思っています」

―やっぱりそういう部分は意識しますか。
「とりあえず、大事なところは自分がやらなきゃとは思っていますね。普段はみんなにやらせつつ行けるところは行くという感じなんですけど、やっぱり大事なところでは自分が決めなきゃいけないなと思っています」

―田中選手は去年シックスマンでしたよね。それで今年こうやってほぼ40分試合に出るというのはいかがですか?
「キツいですね(笑)。でもやっぱり楽しいです」

―今試合に出ている選手たちも去年は試合に出ていなかったりBチームだったりした選手が多いんですよね。ちょっと意外な気もしますが。
「まぁやっぱり、先輩たちがすごかったので。自分も去年は粂さん(粂川・12年度卒)がいたし、しかも臼井さん(12年度主将)もいてサイズも全体的に大きかったじゃないですか。その中で自分は流れを変える役割というか。ドライブをする人が少なかったので、途中から出て自分がドライブとかでかき回せればいいかなと思っていました」

―そういう意味では、去年と今年とでは大きく役割が違いますね。
「そうですね。全く違います。でもそんな戸惑いとかはなくやれていると思いますね」

―ここまでのリーグ戦で、何か収穫はありましたか?
「やっぱり1巡目を振り返って思ったのは、良い時は良くて戦えていたので、それはこれからも持続してもっと長い時間良い流れを継続できるように。逆に悪いところは、相手に勢いに乗られたときに止めることができなかったところで。そこを2巡目は直していこうと意識していて、今少しずつ直せてきたかなと思います」

―ここまで2勝10敗です。ここからさらに白星を得たいですね。
「今までもだいぶ惜しい試合ばかりだったので、本当に今日勝てたのは嬉しかったです。これがこれからも続くように頑張っていきたいですね」

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「しっかり落ち着いて、強気でいく」
熱い思いを秘め、下級生を引っ張る大黒柱へ

◆#9新田華武伊(国士舘大・3年・C)
131006NITTA.jpg相手のキーマンをよく抑え、さらに12得点16リバウンドのダブル・ダブルの数字を残して勝利に貢献した新田。派手さはないが堅実なディフェンスとリバウンドが持ち味で、チームの土台を支える不可欠な存在だ。これまでの年も黙々と自らの仕事をこなしていた印象だが、今年はさらに上級生としての自覚も芽生え、経験の浅いインサイドの1年生をフォローし引っ張る姿勢が見られる。「気持ちも少しずつ表に出していけたら」と本人も話すよう、強い気持ちでさらに頼もしい存在へと成長を遂げてほしい。


―試合を終えていかがですか?
「自分たちはもう4敗していて残りの試合はひとつも負けられない状況で、今週はみんな練習から気持ちが入っていたし、日大が相手でも絶対に勝つという強い気持ちで臨みました。最後はちょっと追い上げられてしまったんですけど、そこは修正してまた次から一戦一戦、頑張っていきたいです」

―日本大は前回敗れた相手ですが、前回と比べてどういう点が良くなったと思いますか?
「前回やった時はリバウンドとかも結構やられたし、自分たちもシュートを決めきれないところがあって。そこを修正しようと意識してやりました」

―得失点では惜しくも上回れなかったですね。
「そうですね。最初は最低限、勝とうという感じだったんですけど、本当は得失点も上回りたかったです。最後リードしていたのに追い詰められたことは今日の反省点ですね。でもこれで学べたと思って、今後の法政戦とかは得失点も上回れるように勝ちたいです」

―日本大の高さはいかがでしたか?最後も刘選手(#24)のところをよく抑えていたと思いますが。
「最初は自分が刘につかずに1年生がついていたんですけど、1年生だからまだまだディフェンスは仕方ない部分があると思うので、そこは自分がカバーできるようにと思ってディフェンスやリバウンドは頑張りました」

―やはり新田選手の持ち味はディフェンスやリバウンドにあると思いますが、自分ではどういうことを意識しながらやっているんですか?
「ブロックショットとかは狙えたらいきますけどそこはあまり意識せずに、インサイドでしっかり体を張ってディフェンスして、打たれてもタフショットにさせて落ちたボールをリバウンドで取るような。派手なプレーではないですけど、そういうディフェンスをちょっと意識しています」

―チームとしてのディフェンスの出来はいかがですか?
「マンツーは結構できていると思うんですけど、ゾーンはまだちょっと不安で。やっぱりゾーンは連携とか声を出すことが大事になってきますし、前にいるガード陣はうしろが見えないので、下にいる自分たちがしっかり声を出してやっていかなきゃいけないなと思います」

―伊集選手が、練習ではぐだぐだだったと言っていましたが。
「そうですね。全然うまくいかなかったんですけど、なぜか試合になったらできました(苦笑)。昨日とか今日は練習より声も出ていたので、それはこれからも出していきたいです」

―ここまでのリーグ戦、自分自身の調子はいかがですか?
「リーグの最初の方は、気合いが入りすぎて逆に空回りしてしまいました。いっぱいエアーボールとかもしていましたし(苦笑)。でも気持ち的にしっかり落ち着いて、強気でいけば大丈夫だとは思うので、そのメンタルの部分をもっと強くしてこれからも頑張りたいです」

―新田選手はいつも淡々と落ち着いてプレーしているように見えるので、気合いが空回りしていたとは意外でした。
「いつもボーッとしてるねって言われるんですけど(苦笑)、一応気持ちは入っていると思います。昨日とか今日みたいにどんどん声を出して、気持ちもちょっとずつ表に出していけたらいいなと思います」

―リーグ序盤はあまり得点に絡んでいませんでしたが、ここ最近は徐々に攻める姿勢も見えていますね。
「そうですね。去年とか一昨年は得点をとってくれる人がいてそこに頼る部分がありましたが、今年は自分も少しは得点に絡んでいかなきゃ勝っていけないと思うので。自分はそんな上手さはないですけど、今日みたいに速攻に走るとかそういうところで得点に絡めたらいいなと思います」

―去年はインサイドに曹 宇辰選手(12年度卒)がいましたからね。今年は新田選手がインサイドの柱となりますが、そのあたりで違いは感じますか?
「そうですね。去年までは宇辰さんにディフェンスでもオフェンスでも頼っていたと思います。でも宇辰さんが抜けて、センター陣の中では去年とか一昨年もずっと自分は試合に出させてもらっているし、3年生で上級生にもなったし、1年生も試合に出ているので、自分が引っ張っていけるようにしなきゃなって。常にそういう気持ちは持ってやっています。一応(笑)」

―去年よりもモチベーションは高いのでしょうか?
「去年や一昨年ももちろん燃えていたんですけど、やっぱり下級生だったしどこかで誰かに頼ってしまう部分がありました。でも今年はみんなで頑張って戦わないと勝てないので、自分もディフェンスとリバウンドだけじゃなくオフェンスとかにも絡めるように頑張ろうと思っています」

―この一勝で、日本大と並びました。上位3枠へと望みをつなげた形になりますが。
「はい。でももう4敗していて今日も得失点で負けてしまったので、残りひとつも落とさないという気持ちでやらないと。絶対インカレとか入替戦に出て、4年生ともっと長くプレーできるように頑張りたいです」

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「自分が変わらなきゃ勝てないと思っていた」
成長し、広がったプレーをコートで発揮

◆#24遠山英明(東洋大・3年・F)
131006toyama.jpgディフェンスを切り裂く鋭いドライブを得意とする遠山。この日は特に試合の入りから強気な姿勢が見え、1Qだけで得点を二桁に乗せる活躍だった。
今季はジャンプシュートなど課題だった部分の克服にも取り組み、オフェンスのバリエーションも増えてきた。相手チームにとってはより厄介なプレイヤーとなっただろう。東洋大は遠山をはじめ、村上(#6)、筑波(#7)といった下級生の頃から主力を担ってきた3年生の活躍がチームの鍵を握る。引き続き攻守ともにアグレッシブな姿勢を貫き、上位進出への道を切り拓きたい。


―二日連続で接戦になりましたね。今日の試合を振り返っていかがですか?
「自分的には昨日が何もできなくて全然ダメだったので、今日はもう一回気持ちを切り替えて頑張ろうと思っていました。みんなにも謝って、もう一回チームでやろうと。自分的にも気合いが入っていたし、チームも2連勝を目指して頑張ろうという雰囲気だったので、そういう気持ちの部分がうまくいったのかなと思います」

―遠山選手は出だしから積極的にリングに向かっていましたね。
「気持ちが前に出て、全部行ってやろうみたいな感じで行ったらそれがうまくいきましたね」

―それでも接戦にはなりました。競り勝てた要因はどこにあると思いますか?
「接戦になってキツかったですけど、やっぱりディフェンスも結構頑張ってやっていたのでそれがオフェンスにもつながったのかなと。それに苦しい時に村上(#6)とか拓朗(#7筑波)とかがシュートを決めてくれたので助かりました」

―終盤のリバウンドも大きかったですね。
「そうですね。いつも自分たちは相手にオフェンスリバウンドを結構取られて負けることが多いので、リバウンドは意識していました」

―今日もゾーンディフェンスを敷いた時には、相手に連続でリバウンドを取られる場面もありましたね。
「そうですね(苦笑)。あの時はボックスアウトがうまくいかなくて、飛び込みリバウンドで結構やられてしまいました。ゾーンのときはそういう風になってしまうことが多いので、それは今後気をつけていきたいです」

―今週2連勝は大きいと思います。これまでの週と比べてチームとして何が好転したのでしょう?
「たぶん、気持ちが強くなったのかなと。いつもだったら競っても3Qや4Qで一気に突き放されてしまっていたんですが、今週はみんなで気合いを入れ直して、ずっとついていってついていって、我慢してギリギリで勝つことができました」

―これまでの試合、3Qで崩れる試合も多かったですよね。
「そうなんです。やっぱり自分たちの欠点はそこだと思うので、後半もどれだけ切らさずに戦えるかというところを課題にしていました。そういう点では今週2試合は良い試合ができたと思います」

―ここまでのリーグ戦全体を振り返って、自分自身の調子はいかがですか?
「うーん……平凡ですね(苦笑)。ここまで平凡な感じで来ていて、昨日がどん底でした。でもどん底に来て、これ以上落ちることはないと思って逆に吹っ切れて。みんなにも慰められて『もう一回頑張れ』みたいに言われたので、自分も思いきってやることができました。それは良かったです」

―筑波選手も調子が戻ってきて、ようやく3年生が3人とも揃って活躍するようになりましたね。
「そうですね(笑)。いつも『3年生!』って怒られるので、やっぱりそこは見返してやりたいという気持ちがあります。それがだんだん表面にも出てきて、やっとリーグ戦でも良い兆しが見え始めているのかな?とは思いますね」

―1年生もこれだけ試合に絡んでいる中で、上級生として意識は変わってきましたか?
「はい。自分が情けないプレーをしていたら、それを見ている後輩も大事なところで簡単なミスをしたり、気を抜いたプレーをしたりしてしまうと思います。もっと気を引き締めて、1本1本大事にしようという気持ちはついたかなと思います」

―これまでシックスマンで出る試合もありましたが、結構問題なくプレーしていたように見えました。今はスタメンで使われるようになりましたね。
「そうですね。シックスマンでも、試合を見ながらどういうところがダメかとかを見て、自分の役割をやるだけだと思って。自分の武器はやっぱりドライブなので、自分が使われるときはチームにドライブが足りないときが多いかなと思っています。だからコートに出るときは攻め気を持ってドライブを多めに意識してやっていますね。やっぱりチームに貢献するのが一番で、その中でスタートを取っていくのもありかなと思います。でもスタメンだとかシックスマンだとかは、あまり意識していないですね」

―やはり遠山選手の武器は鋭いドライブですよね。今年は右手のドライブもできるようになりましたし。
「はい。ちょっと際どいですけどね(笑)。少しずつ」

―去年は4勝14敗と負けが込みましたが、ひとまず6勝目をあげて去年の成績は超えましたね。メンバーも去年と大きくは変わらないですし、去年からも進歩も感じているのでは?
「そうですね。去年はなかなか勝てずに苦しいシーズンでした。今年は、少しずつですけど勝てるようになったなって。やっぱりチームでもメンバーが変わらないし、合わせやすい部分はありますね」

―去年より、こういうところをさらにレベルアップさせたいという部分はありますか?
「チームとしては、ディフェンスとかリバウンドとかルーズボール、そういう泥臭いところですね。勝つためにはそこが一番必要なところだと思うので。個人的には、右手ドリブルとジャンプシュートです。去年は左ドライブしかなくてぜんぜん何もできなかったので、自分が変わらなきゃ勝てないと思っていました。それで今はジャンプシュートと右ドライブもちょっとずつですけど試合中も使えるようになったので、そういうところも意識して、チームの役に立っていけたらなと思います」

―残りのリーグ戦に向けて。
「今週2連勝できたのでここからちょっとずつあげていって、やっぱりチームで一戦一戦勝ち進んで、上の方に行きたいなと思います」

 
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