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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.10.03 (Thu)

【2013リーグ1部】9/29レポート

ホームに多くの観客を集めた東海大が
声援にも後押しされて明治大を下す


130929tokai.jpg 1部リーグは既に終盤に入っている。東海大はリーグ休止前の最後の試合でホームに難敵・明治大を迎えたが、これを退け首位をキープ。駆けつけた満員の観客からワンプレーごとに大きな歓声が上がった。追走する青山学院大も勝利し、両者のつばぜり合いが続く。同率で並ぶ筑波大と拓殖大はいずれも10勝目を挙げた。下位争いに目を転じると、白鴎大が中央大から大きな白星を勝ち取り、7位以下のチームと2勝の差。入れ替え戦回避へ一歩前進した。一方、7位以下の4チームは星ひとつの差に固まり、どこが抜け出すのか全く予断を許さない状況にある。ただ、細部の順位は終盤まで予想できないが、上位と下位ははっきり別れ、大まかな実力構造が見えている。2勝にとどまる早稲田大と中央大は入れ替え戦の自力回避はできない。下位チーム同士の対戦も残っており、全体の星取りが各チームの運命を分けそうだ。

 ここから1部リーグは学生代表を送り込む、東アジア大会開催に伴う中断期間に入る。残った選手にとっては1カ月の過密日程の疲れを調整できる時間にもなり、けが人のいるチームにはその回復を待てる貴重な中断になるだろう。


130929MUTO.jpg 前日3位に浮上した筑波大と下位から抜け出せない専修大の試合は、1Qこそ競り合う展開となったものの、1Q終盤から2Q序盤にかけて筑波大#35池田(4年・SF)が存在感を発揮。鮮やかな速攻で走り、3Pを決める活躍で一気にリードを拡大した。13点リードで迎えた後半も#92村越(2年・PF)のバスケットカウント、#14坂東(4年・SG)の3Pなど、多彩なパターンで得点を重ねていった。90—60とした筑波大は6連勝となり、3位を維持。中断期間を挟み、ホームでの連戦に臨む。

 青山学院大早稲田大の試合は1Qで青山学院大が30得点を取る猛攻を仕掛け、一気に勝負をつけた。早稲田大は#11河合(1年・G・洛南)が外をまずまずの確率決めるが、全体的にチームを牽引するような流れを作れず。ここ数試合復調の様子を見せていた#21河上(4年・F)も6分の出場にとどまり、87-59で青山学院大が圧勝した。

写真上:満席の観客席。Bチームもビブスを着て応援を盛り上げた。
写真下:マークの厳しい中でも得点を重ねる筑波大・武藤はチーム最多の19得点。

※筑波大・池田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【徐々に劣勢を押し戻した白鴎大が逆転勝利】
120929OOKAMA.jpg 下位集団の争いの中から抜け出しつつある白鴎大は、ここまで2勝止まりの中央大と激突した。中央大は序盤から#5谷口(3年・F)が絶好調。インサイドへ進入してのゴール下、3Pも2本決めるなどで、3分強で個人10得点をマーク。スタートダッシュに成功した。シュート率が上がらない白鴎大は手詰まりに。交代出場の#22山田(4年・PF)も出た中央大が、1Qは9点のリードを得る。しかし、2Qは互いに一進一退の展開に。白鴎大に#15白濱(4年・F)のバスケットカウントや、ベンチスタートの#36パブロプヒナス(4年・C)の得点が出れば、一時停滞した中央大は#5谷口のタフショットで息を吹き返し、#22山田がリズム良くジャンプシュートを続ける。前半が終わって、36−29と中央大リードは変わらず。

 この展開から、3Qから白鴎大がペースをつかむ。きっかけは#10田中(4年・PG)の3P。#28川邉(1年・F・高岡工芸)のペネトレイト、#10田中の2本目の3P、#15白濱のレイアップと続いて逆転に成功。中央大は、#23イッサ(1年・C・八王子)がそびえるインサイドで勝負できず、外のシュート率が悪化して手詰まりに。白鴎大は、ここからオフェンスでも#23イッサのインサイドが効いた。速攻からのゴール下、こぼれ球を押し込み、更にはジャンパーも決めて好循環を維持。10点リードで迎えた4Qはオフェンスが単発となるが、シュートを打ち急ぐ中央大もリズムを掴めず。中央大が早い段階でチームファウルが5つに達してしまったのにつけ込む形で、白鴎大はこの場面でフリースローを得ていった#1大釜がこれをほとんど落とさず、隙を与えなかった。結局74−62のスコアとした白鴎大が試合を制した。

 初めての1部を戦う白鴎大は、ここまでリーグ戦を通じて白濱が好調を維持。ここ数試合は川邉とイッサの両ルーキーがオフェンスリバウンドを得点に繋げる活躍を見せ、相手にダメージを与えている。柳川の調子が今ひとつの感もあるが、残留に向けて頭ひとつリードした形となった。一方の中央大は、過酷な14試合で僅か2勝に止まった。それでも、前日に復帰した山田が期待通りの活躍を見せている。中断明けの残り4試合で、入れ替え戦回避にかける。

写真:大釜がフリースローで12/13の数字を残したのも、白鴎大勝利の要因だ。

白鴎大学:5勝9敗
中央大学:2勝12敗

※白鴎大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【終始大東大が追いすがるが拓殖大に追いつけず】
130929nagai.jpg 9勝の拓殖大と連敗が続く大東文化大の対戦は、大東文化大が粘りを見せる内容となった。1Qの立ち上がりは拓殖大は#39成田(1年・G・藤枝明誠)のシュートなどで一気に差をつける。大東文化大は開始早々#28兒玉(3年・G)が得点してから点数が止まるが、#55永井(4年・PG)にガードを交代すると流れを呼び込むことに成功。#23バンバ(1年・C・延岡学園)をかわしてシュートするとベンチから歓声が上がった。1Qは16-20の拓殖大リード。2Qも付かず離れずといった流れになる。大東大は#1高橋(3年・SG)がアシスト、速攻で魅せ、拓殖大は#40藤井(4年・G)が勝負強さを見せる。拓殖大は#14大垣(3年・F)の3Pと#24満島(2年・G)の速攻で拓殖大が一次10点以上の差をつけ、2Qは6点リードとなった。

 後半、大東文化大は#55永井、#86小野寺(4年・C)らの得点で追い上げる。拓殖大は単発になりかけるがリードは保っていく。大東文化大は#30鈴木(4年・SG)のシュートで残り1分4点差にすると、最後は#55永井のタップシュートも出て、望みをつないで4Qへ。拓殖大はターンオーバー、大東大はファウルが続く形で大東大が3点差を追って激しくやりあう時間が続くが、拓殖大は残り5分に#40藤井のシュートと#23バンバへのアリウープパスが出て流れを呼びこむ。大東大は#86小野寺のオフェンスリバウンドからの得点で粘るが、終盤の攻撃をうまく組み立てられず、最後は引き離されて60-73で試合終了。終始粘りは見せたものの、勝負どころで拓殖大に軍配が上がった。

 大東文化大は8連敗。苦しい状況だがこの試合では主将の永井が活躍。今はひとりでもチームに良い流れを与えられる選手が欲しい。残り4試合を全勝しても入れ替え戦回避は団子状態でどうなるか分からない。3週間弱の休止期間にチームの雰囲気を立て直せるかが課題だ。

 拓殖大は勝負どころを制しての勝利。特定の選手に点数が偏りがちになってしまう面は気になるが、勝って休止期間に入る。藤井が東アジア大会に招集されており、チームを離れるのがやや気になるところだが、このままの流れで残りのリーグを乗りきれるか。

写真:存在感を見せた大東文化大・永井。この苦しい状況の今こそが主将として頑張りどきでもある。

拓殖大学:10勝4敗
大東文化大学:3勝11敗


【4年生の活躍が光った東海大がホームゲーム2連勝】
130929tanakadaiki.jpg 最終試合に組まれた東海大ホームゲームの相手は、近年対戦の度に必ず競り合いとなる明治大。ホームの声援を背にリードする東海大を、期待通り最後まで明治大が苦しめる内容となった。

 互いにシュートが落ちて固い立ち上がりとなったこのゲーム。最初の得点は明治大#22西川(4年・PF)のゴール下。だが、この後は東海大の展開だった。#51須田(4年・SG)のレイアップ、#10バランスキー(3年・PF)の3Pでリードし、ここから#24田中大貴(4年・SF)が本領を発揮。明治大のゾーンディフェンスを全く問題にせず、連続3P、ダンクも決めて観衆を沸かせる。最後は#18和田(4年・PG)がハーフライン付近から放ったボールがブザービーターで決まり、盛り上がりは早くも最高潮、点差も二桁となる。しかし、明治大も黙ってはいない。#0川内(3年・G)が3Pで起用に応え、#2目(4年・SG)も2本の3Pを沈め、主力を一旦下げた東海大に詰め寄る。東海大は好調だったオフェンスが沈黙し、このQは8点とブレーキ。#12中東(3年・SG)のペネトレイト、#50伊澤(2年・PF)のジャンプシュート、最後は#22西川に3Pも出た明治大が、32—33とし、最初の出遅れをほぼ解消するに至った。

 勝負どころの3Q、ここで魅せたのが東海大#51須田だった。3Pに、レイアップやミドルシュートなどで、このQひとりで9得点。このほか、#24田中大貴の速攻や#0ベンドラメの3Pで攻め立てる。明治大は#16安藤(3年・PG)が自ら得点するも、後手を踏んでしまった。15点ビハインドで迎えた4Qも#16安藤が孤軍奮闘。すると、再度東海大はオフェンスが重くなり俄に明治大のリズムに。単発な3Pでしのぐ東海大に対し、明治大は#24田中成也(4年・SG)もドライブで呼応する。残り3分45秒、#2目の3Pで7点差となったところで東海大タイムアウト。直後に#10バランスキーのゴール下で一息つくも、#16安藤にスクープショット、#2目に2本のフリースローを決められ点差は5点となる。ここで仕事をしたのが東海大#18和田と#10バランスキーだった。それぞれ3Pを決め、再び点差を二桁として勝負を決めた。終盤までもつれた試合は、78—68で東海大が貫禄勝ちとなった。

130929ANDO.jpg 両チーム合わせて20本もの3Pが飛び交った因縁の勝負も、ホームの後押しもあって東海大が逃げ切った。22得点の田中大貴をはじめ、須田や和田といった4年生が要所で活躍。競り合い必至の相手を退け14戦全勝となった。明治大は、東海大を相手に何度も迫ったものの今回も及ばず。それでも「徹(#51皆川)がいない中でこれだけやれているのは収穫」と前を向いている。現在5位。4位とは2勝、6位とは3勝の差がありここから順位変動が起きるかどうかは分からないが、中断明けの4試合で良い内容を示せれば、リーグ戦だけではなくインカレに繋がっていくだろう。

写真上:気合いの入ったプレーを随所に示した東海大・田中大貴。
写真下:何度も食い下がった明治大。安藤は、終盤には自らアタックする姿勢を示し続けた。

東海大学:14勝0敗
明治大学:8勝6敗

※東海大・須田選手、明治大・目選手、ホームゲームの様子、東海大4年生の挨拶などは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「強いところを前面に出してやっていく」
勝負どころの効果的な3Pで逆転勝利を呼び込む

◆#10田中優二(白鴎大・4年・主将・PG)
130929TANAKAYUJI.jpg序盤に出遅れビハインドのまま迎えた3Q、効果的な3本の3Pでチームを勢いに乗せた。このところの白鴎大は学年に関係なくコート上の5人全員が良い働きをし、更にそれを結果に結びつけている。1部残留へ、やや優勢な状況に立った。だが、それでもまだ気は抜けない。難しい状況下において、主将として田中の果たすべき役割も白鴎大の行方を占うことになりうる。


—大きな勝利ですね。試合を振り返って。
「出だしで点差をつけられて、ビハインドの形で試合に入ってしまって。でもそこから自分たちで盛り上げて巻き返せたのは、メンタル的にも体力的にも技術的にも相手より勝ったからだと思います。出だしの悪さが今の課題ですね」

—出だしは特に谷口選手(中央大#5)に攻め立てられていましたが、当然警戒はしていたんですよね?
「そうですね。ブレイクで谷口にやらせないようにしていたんですが、ローテーションでミスをしてしまって、そこを出来ていなかったのは今日ダメだったところですね」

—ただ、そのつまずきのあとは落ちついて試合をしていましたね。
「自分たちのやることであるセットプレーであったり、ブレイクだったりが出せたから自分たちのペースに出来たのかなと思います」

—3Qは田中選手の3Pが効果的でしたね。
「ここで引いた気持ちになったら負けるなと思っていたので、自分でも狙いにいっていた部分はあります(笑)」

—これはこの試合に限ったことではないですが、イッサ選手がかなりリバウンドに絡んでいますよね。
「そうですね。今、リバウンドは練習でも強くやっていくことを意識していて、イッサも1年生ですけどスタートで出ている分やり続けるようにして。そこは言い続けていますね」

—同じ1年生の川邉選手も良い働きを見せていますね。
「『1年生だから思い切りやれ』と言っています。頑張って繋いでもらっているんで、そこはありがたいですね」

—白濱選手は好調ですが、柳川選手がもうひと頑張りして欲しいという気持ちもあると思います。
「お互いに高めあっているというのもあると思うんですけど、そこでメンタル的にもどう感じ取れるか。4年間やってきていて成長は見えるので、インカレに向けてはまだやれるかな、と。ここから調子も上がっていくものと思います」

—ここから中断ですが、この期間をどう使っていきたいですか。
「中断明けは筑波が相手で、そこで絶対に勝てるように。気持ちもそうだし、体力的にもディフェンスからブレイクというイメージを持って、自分たちのやるべきことをしっかりやるというのが、中断期間にやることだと思います」

—まだ入れ替え戦の可能性もあります。まずは早く回避を決めたいところだと思いますが。
「筑波に勝ったら大きな一勝だと思います。どうしても勝ちたいので、勝って入れ替え戦回避というだけではなく、6位や5位以上も視野に入れて自分たちの強いところを全面に出してやっていきたいです」

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「挑戦する心を忘れなければ良いゲームができる」
プレー面でも精神面でもチームを支える存在へ脱皮

◆#35池田龍之介(筑波大・4年・SF)
130929IKEDA.jpg今年はシーズンインから好調。それでもいきなり自ら狙いにいくのではなく、武藤や坂東で得点が伸びないときに、池田が決めてチームを救っている。また、このところは積極的にチームメイトに声をかけている。最上級生としてのあるべき姿を示し、一皮むけた印象もある。昨年のリーグ戦は4位に終わった筑波大。現在の3位を、最後まで持続させたいところだ。

—今日は1Q終盤から2Qにかけて、池田選手の得点が勝利のポイントだったように思います。
「僕が点を取ったのは別として、最初にオフェンスリバウンドを取られて、こっちがやりたいディフェンスからの速い攻めがなかなか出来なくて。そうなるとオフェンスも止まってきて、良い場面を作れる時間帯が少なかったです。それでリバウンドとか、こぼれ球をしっかり拾ってしっかり自分たちのオフェンスに繋げるようにしたら、ああいう形になりました」

—速攻を出すのが筑波大のバスケットですよね。このところ、それが随所に発揮できています。
「センター陣がリバウンドを取ってくれるし、ガード陣がしっかり前を向いてパスをくれているし、僕らフォワード陣がそれに応えてきちっと走ることができて、無理なシュートを打つことなく良い場面が作れている、というのが良いのかなと思います」

—武藤選手や坂東選手に加えて、池田選手にも得点が出てくると筑波大は勝利に手をかけている印象があります。
「僕のやりたいこととして、そんなに得点が取りたいとか思っているわけではなくて、坂東や武藤という得点を取るプレイヤーが上手く点数を取るのがうちのリズムだと思います。僕はそういうところのサポートをしながら、その二人がマークされて苦しくなった時に僕が繋ぐ形で点が取れれば、そういうチャンスを作っていければ、坂東や武藤がもっと楽に点を取ることができれば、それもうちのリズムだと思います。そういう意味で点が欲しい時間に点が取りたいという気持ちはありますけど、そんなに自分から『点を取りにいこう!』とかは思っていないです(笑)」

—ある意味、チームの攻め方としてご自身をオプションとして使わせるようにしている、と?
「僕はおとりでいいので。僕がおとりになるプレーをたくさんして、その中で一番得点を取って欲しい二人がきちっと点数を取れるようにやって欲しいんで」

—一旦中断しますが、ここまでのリーグ戦の戦いを振り返っていかがでしたか。
「吉田先生もおっしゃっていたんですけど、序盤にふたつ落としてしまったというのは良くなかったです。でもそこから修正をして、みんなで『どんなに強いチームが相手でも筑波のバスケをしよう』とやってきています。そういう意味では良かったと思いますけど、まだ終わってはいないので。二週間あればまだまだチームとして成長できると思うし、連携の部分はみんなでコミュニケーションを取って。チャンスがあればもっと上を目指してやっていきたいと思っています」

—コミュニケーションという面では、池田選手も積極的に後輩に声をかけていますよね。
「やっぱり下級生は、自分のプレーが上手くいかなかったりすると落ち込んでいる部分もあるので。そういう時に、いつもの自分を取り戻せる一言をかけられれば良いなと思っています。そういう的確な言葉は武藤であったり笹山であったり、みんながビシッと言ってくれているので、そうしたらあとはサポートするだけかなと思うんで。『ミスしたけど、今のプレーは良かったよ』とか、普段は言わなかったんですけど今は言うようにしています」

—学年が一番上になって、そういう役割も求められてくる存在かとも思います。
「そうですね。自分の役割をそこまでは考えませんけど、今声をかけているのは自分がしてもらっていたことで、自分が先輩にやってもらって嬉しかったし、次頑張ろうと思えたことだったので、それをただ後輩に対してやっているだけです。ただ仕事、というよりも、みんなかわいい後輩ですからね(笑)。できるだけ良いプレーをして欲しいし、自由にやって欲しいし、それでなおかつ試合には絶対に勝ちたいし……。とにかくやりたいことだらけですね(笑)」

—中断が明けたら、ホームゲーム2試合ですね。
「すごく応援してもらっていて、色々と助けてもらって、Bチームのホームゲーム委員会をはじめ、みんなが良いものを作り上げようとやってくれているので、あとは僕らが良い試合をして勝って恩を返したいです」

—白鴎大は調子を上げてきていますし、青学大も強いです。なかなか簡単にはいかないと思いますが。
「今年の筑波大学バスケ部のスローガンとして『挑戦』を掲げてやっているので、どこのチームが相手でもどんなバスケをやってきても、自分たちのバスケをやって挑戦する心さえ忘れなければ僕ららしい良いゲームができると思います」

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「自信を持ってリーグに臨めている」
自分の持ち味を発揮して貢献する大切さ

◆#51須田侑太郎(東海大・4年・SG)
130929suda.jpg東海大のホームゲームイベントで、最初にシュート決めた東海大の選手への投票を募っていたが、2日とも最初に決めたのがこの須田だった。本人は「たまたま」と謙遜するが、今年はスタメンとして攻守に安定感を見せている。
しっかりした体つきでディフェンス力もあり、シューティングに関しても確実性がある。4年目にしてスタメンに名を連ねたが、頼もしい活躍ぶりだ。個人の意識の高さが今年の東海大の強みだが、残りの4試合も東海大らしさを発揮すれば優勝は自ずと見えてくるだろう。


ー明治大はなかなか油断ならない相手だったと思いますが、結果的には勝っていいホームゲームになりましたね。
「昨日のゲームの入りが悪くて、個人にもチームにも反省がありました。明治大は昨日の試合で田中成也(#24)が当たっていたのは知っていたし、試合の入りの集中を意識して、一人ひとりが目の前のこと、ディフェンスひとつにしても一生懸命やって出た結果だと思います」

ー立ち上がりは両者シュートが入らない時間が続きました。
「でも入らなければディフェンスをやればいいやというのがチームにもともとあるし、我慢して流れが来るのを待っていた感じでしたね」

ーディフェンス面については、前半で目選手(#2)にだいぶ打たせてしまったのではないでしょうか。
「そうですね、ディフェンスが寄ってしまっていて、カバーしなければという意識もみんなにあったと思うんですが、やられてしまいました。そこはもう少し冷静に選手の特徴を捉えながらできなければと思いますね」

ー後半の立ち上がりに須田選手のディフェンス、オフェンスで流れを一気に持ってこられたのではないかと思います。
「そこで東海に傾いたかなという感じでした。このリーグ戦は入りの部分を自分のテーマにしていたので、うまくできて良かったと思います」

ーこのリーグ戦を通して、安定した活躍をしているように思いますが、感触はありますか?
「全体的に見ればそう見えるかもしれませんが、一つひとつを見ていくと、試合によって全然ダメな試合もあるし、その逆に貢献できた試合もある。波があるのを自分の中で感じているので、試合経験を積む中で波を少なくしていって、インカレにつなげていきたいと思っています」

ー今年の東海大は油断の見える試合は少ないですね。
「今までは結構ポロポロ落としてきたことがありました。今は試合前、スタートでも集中することを言っているし、チームとしても一人ひとりの意識の高さが試合に出ていると思います」

ー田中大貴選手(#24)もよく言っていますが、今年のチームは選手個々の意識の高さがあって、それがチームという形につながっている印象ですね。まず“個”があって、そのまとまりとして“チーム”ができているというか。
「普段の練習からも手を抜く人はいないし、本当にみんな頑張っています。それが試合につながっていると思いますね。どんなことがあってもディフェンスとリバウンドをチームとして徹底していて、そこをぶらしたり気持ちを切らす選手もいない。チームとしてやることを明確にしているので、そこに対する意識の違いがあると思います」

ー春は昨年度の主将である狩野選手(現NBDL東京エクセレンス)の不在について口にする選手が多かったのですが、今も彼がいなくなったことへの不安はあるのでしょうか?
「春は狩野さんが抜けて自分が出ることになって、正直力が劣っていると感じていました。シューターといっても狩野さんのように入るタイプでもないし、責任じゃないけど少し負い目はありました。でも狩野さんになろう、とすることは違うなと。自分の良さはいっぱいあると思うし、夏の合宿でも自分の良さを出して結果もついてきていたので、そういう部分で自信を持って臨めているリーグですね

ー先日、狩野選手にお会いしたら「須田がいるでしょう」と言っていましたよ。
「本当ですか、いやいや(笑)。でもああいうピュアシューターがいないのは確かだなと思いますね」

ーそこは気になる部分なんですか?
「でも今は全員がアウトサイドは入るし、去年は狩野さんに頼っていたけれど、今はみんなでシェアして逆にいい状況になっていると思います」

ーここから1部は休止に入りますね。体の疲れはありますか?
「そんなに感じてはいません。でも体は正直でいろいろ出てきている問題もあります。ただ、感覚としては疲れは感じていませんね」

ー休止期間で良い調整ができるといいですね。
「そうですね。そして残りの試合も目の前のことを一生懸命やっていきたいと思います」

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「チャンスが少ない中でも決めていかないといけない」
好調にも気を抜かず、更に高いシュート率を目指す

◆#2目 健人(明治大・4年・SG)
130929SAKKA.jpg2Q、ビハインドを背負う苦しい展開の中で3Pを浴びせかけ、一時は東海大に肉薄した。それだけに、後半に停滞し勝利を逸したのが悔やまれる。皆川が故障離脱中で、インサイドでの役割も求められているが、当たりがくれば落ちないアウトサイドシュートは、相手には脅威のポイントとなる。リーグ戦は残り4試合。ここまで苦しい時期もあったが、直近では拓殖大に完勝するなどチームは状態を上げている。「最低でも4位以内に」というその言葉を、実現させたいところだ。


—東海大相手には、勝てそうで勝ちきれない試合が続いていますね。
「そうですね(苦笑)。1年目にリーグとインカレで何とか勝って。その年からいつもロースコアゲームで、お互いに簡単にやりたいことをやらせない展開に持っていっているんですけど。最後にはこっちのちょっとしたミスとかで負けているんで……。もしかしたら東海とやるのは最後になるかもしれないので、それは悔しいです。でも徹(#51皆川)がいない中でこれだけやれているのは収穫かなと思いますね」

—伊澤選手も頼もしい存在ですね。
「自分と西川(#22)がインサイドで出ていますけど、なんだかんだゴール下で体を張ってくれるのはあいつなんで、あいつの存在も大きいです。故障とかで抜けないでくれれば良いですけど」

—後半に、目選手が3Pを打つ場面が少なかった印象です。あれは『打たなかった』のか、それとも『打てなかった』のか、いかがでしょうか。
「特に指示というのは無かったです。前半に比べて安藤(#16)や中東(#12)が、動きが止まってしまって、それで打てるチャンスが減ってしまって。あそこは自分たちからもっと動いてボールを貰ってパッシングができていれば、打てるチャンスはあったのかなと思います。もうちょっとボールに絡めば良かったですね」

—プレーをしていて、東海大のディフェンスがやり方を変えてきたという印象は無かったですか。
「東海にディフェンスで何かをやられたという印象は無いですけど、最初から最後まで常にディフェンスの厳しさは変わらないので、それに対して自分たちが40分間もたなかったというのはあるので。特に何かをやられたというのは無いです」

—ご自身の調子はここ最近上がってきている印象があります。
「調子はリーグの出だしだけ悪くて、そこからはもう悪くないです。今年は3Pよりもパーセンテージにこだわってやっていきたいので、そういった中で昨日まで45%、44%くらいを維持できているので、せめてもう少し上げて、せめて45%、46%を目指してやっていきたいです」

—塚本HCなどのスタッフにも言われて?
「そうですね。3Pを狙うことも大事とも言われていますが、それ以前に確率を求められているので。去年自分が成績を残せていて、その分マークが来て打てるチャンスは少ないので、そういった打てるチャンスが少ない中で決めていかなきゃいけないです。もう少し精度を上げたいというのはあります」

—明治大にとっては、状態が悪くない中でリーグ戦が一旦中断します。このまま継続して欲しいとは思わないですか。
「次の試合までに情報を得たり、もう一回やらなきゃいけないことも確認できるので、調子は変わらずに、平気だと思いますね。いつも通り、明治らしいバスケができると思います。多分大丈夫です」

—何か新しいことに取り組むということはないですか。
「現時点では特に(ありません)。チームとしてやり残していることもあるので、そういったところをもう一回突き詰めてやれればなと思います」

—最後の4試合の結果次第では、もう少し順位を上げることも可能です。
「最低でも4位には入りたいです。今年は去年からやっている2年目のチームなので、今年は特に成績にこだわってやっていきたいです」


【HOMEGAME PHOTO】

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ホームゲーム開催と応援に対して感謝を述べる陸川監督
「ホームゲームも5回目になりました。アメリカの大学ではこういう形で盛り上げますが、東海もそれができていると思います。アットホームで、学生スポーツのひとつの方向性を見せていると思いますし、今後も続けてイベントとして定着させたいと思います」


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監督挨拶のあと、メンバー入りしている5人の4年生がコートに呼び入れられ、挨拶を行った。


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主将・田中大貴選手。このあと東アジア大会へ出場。
「会場のみなさんの声援が大きく、やりやすかったです。(22得点のチームトップについて問われて)チームが勝つことが一番です。2日間お忙しい中会場まで足を運んでいただき、ありがとうございます。残りのリーグ戦、インカレと大会は続きますが、東海らしくチーム一丸で頑張りたいので、応援よろしくお願いします」


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2日連続でファーストシュートを入れた須田選手。このあと応募してくれた人にサイン入りグッズの贈呈があった。
「チームの皆のおかげでたまたまファーストシュートを決められました。明治戦はひとつのリーグのポイントだったので、東海らしくプレーして勝てたのは大きいです。今日は本当にありがとうございました。残りのリーグも全勝して、インカレに向けてやっていきたいと思います。また会場に足を運んでいただければと思います」


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劇的なロングシュートで会場を沸かせた和田選手
「皆さんの応援があったからこそ、競った試合も勝ち切れたと思います。これからも東海らしくディフェンスから頑張るので、応援よろしくお願いします」


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仕事人・佐藤選手
「皆さんのおかげで楽しくやることができました。ゲームに出ても出なくてもチームのためになることをいつも心がけています。これからも見てもらえた方にフルフル、ワクワクしてもらえるようなゲームをチーム一丸でやっていきます。これからも応援よろしくお願いします」


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リーグ休止中に国体に出場する梅林選手
「最後まで粘って勝ちきれました。自分たちの力を出しきれたと思います。ホームゲームを毎年盛大にやってもらって、こちらも楽しく感じています。これからもリーグ戦は続くので応援にきてください」

梅林選手は神奈川の成年代表として、リーグ休止間中に行われる国体に出場する。通常はリーグ期間中のため、関東から学生代表が出場するのは珍しく、活躍が期待される。「リーグ戦があったので練習に参加しておらず、どういう出場になるかは分かりません。試合までは1週間弱あるので練習から合流して、週末の試合に臨みたいです。神奈川はシードで今年強いと言われている東京や福岡チームとは逆ブロック。スケジュール的にもちょうどリーグが休みで、チームの理解も得て本番に出られるいいチャンスをいただきました。優勝目指して頑張ります」とのこと。詳しくは国体ホームページにて。
スポーツ祭東京2013(実施競技の紹介→第68回国民体育大会本大会→バスケットボールのページに組み合わせ掲載)
■バスケットボール日程10/4(金)〜8(火)(男子は7日まで)


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ホームゲームで作られる大型ポスター。下にはファーストシュート予想の応募箱も置かれている。


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水でつけられるシール。顔や手、いろんな場所につけて観客も応援。


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チアリーダーが作る花道の中を登場してくる選手たち。


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試合前のハドル。


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観客席は満員。ベンチの後ろには東海大相模高校の選手たちも応援に駆けつけた。


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東海大のボードを掲げ、応援するチアリーディング部「FINE」の面々。ホームゲームを華やかに彩る。


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恒例のオフショット集は、選手たちの素顔が見られるのが魅力。


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Aチームだけではなく、Bチームの手形も飾られた。


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観客席の通路のところどころには、選手の足を型どったアクセントが。


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メッセージが描き込めるフラッグ。大会で飾られる。


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