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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.09.28 (Sat)

【2013リーグ1部】9/28レポート/東海大学湘南キャンパス

東海大はホームゲーム初戦を快勝で終える
早稲田大・明治大が1巡目の借りを返して白星獲得


 この日は2会場に分かれての開催となった1部リーグ。東海大湘南キャンパスでは3試合が行われた。東海大がホームゲーム初戦を100点ゲームで勝利したほか、早稲田大が大東大から嬉しい2勝目をあげ、明治大もかなり内容の良いゲームで拓殖大を下した。この二日間がホームゲームとなる東海大はこれで無傷の13連勝となったが、明日はこの日会心の試合運びを見せた明治大と対戦。毎回不思議と熱戦になる因縁の対戦カードなだけに、注目が集まる。

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【早稲田大が大東大にリベンジを果たし2勝目奪取】
130928suzuki.jpg 1勝11敗の早稲田大と、3勝9敗の大東文化大の対戦。前回の対戦時には30点以上の点差をつけて大東大が快勝したが、この日は早稲田大も意地を見せ、前回と同じ展開にはさせなかった。1Q、序盤からファウルを次々吹かれてつまずく早稲田大を尻目に、大東大は#30鈴木(4年・SG)のバスケットカウントや#99山崎(2年・SG)の速攻で先行する。しかし今度は大東大が3連続ファウルでリズムを崩して早稲田大が逆転し、結局14−11とどちらも波に乗りきれないまま2Qに入った。2Q、序盤に早稲田大は#4二宮(4年・C)がハイポストから決め、#21河上(4年・F)がドライブやターンシュートで魅せて8点差をつける。対する大東大も#99山崎が3P、ブロックショットと攻守で奮闘して反撃。さらには#86小野寺(4年・C)らが果敢に攻めて#21河上と#34池田(2年・G)を3ファウルに追いやり、一時同点に追いついた。それでも早稲田大も#15木村(3年・F)がリバウンドに奮闘して逆転は許さず、終盤#11河合(1年・G・洛南)、#2木澤(2年・G)がタフショットを決めて36−31とリードを保持して前半を折り返す。

130928kawai.jpg 3Q、互いにシュートがこぼれてリバウンド勝負になる。大東大は#99山崎がオフェンスリバウンドをもぎ取り#21河上を4ファウルにさせるが、そのあと早稲田大の好守を前にミスが続いて点数が伸びない。逆に早稲田大は#11河合の3Pを皮切りに#34池田と#2木澤がディフェンスを掻き回して怒濤の4連続得点。3Q残り2分半には16点差まで引き離した。大東大も#8戸ヶ崎(4年・F)の合わせや#28兒玉(3年・PG)のパスカットで10点差に縮めて4Qに入り、4Q開始2分には6点差まで詰め寄るも、早稲田大は大東大のパスを次々カットしディフェンスから立て直す。攻めては#15木村のリバウンドシュート、#4二宮のバスケットカウントで再び勢いに乗り、そのまま10点前後のリードを保った。終盤だめ押しとなる#21河上の連続得点で勝負を決定付け、73−57で貴重な2勝目を手にした。

 早稲田大は#21河上、#34池田とキーマンがファウルトラブルに見舞われたが、堅い守りで失点を抑え、オフェンスでは#11河合、#15木村、#4二宮の二桁得点で穴を補った。前回の対戦時にはほとんど出せなかったディフェンスからの速攻もよく決まり、自分たちのスタイルを出しての勝利。それでも#15木村「まだ足りない部分もある」と、勝利に気を緩めることなく細かい部分の修正を追究している。求めるレベルにはまだ達していない様子だが、残りのリーグ戦で少しでも近付けていきたい。一方の大東大は、勢いに乗る時間帯も多々あったものの、前半好調だった#99山崎も後半は点を伸ばせず、終盤は連携プレーも相手に読まれて結局57得点に抑えられてしまった。この試合で7連敗となり、負けが込んできている。攻め気を持ち、修正を図りたい。

写真上:ワンマン速攻を決める大東文化大・鈴木。こうしたディフェンスからの速攻も、全体的にやや走りきれない部分があった。
写真下:40分間の出場となった早稲田大・河合。3Pも3/3で決め、15得点5アシストで勝利に貢献。

早稲田大学:2勝11敗
大東文化大学:3勝10敗

※早稲田大・木村選手のインタビューは「続きを読む」へ。

【堅い守りから3Qでたたみかけた明治大が拓殖大を圧倒】
130928tanaka.jpg 9勝3敗の拓殖大と7勝5敗の明治大の対戦は、ブザー直前のワンプレーで拓殖大が勝利をさらった前回の対戦時とうって変わって、3Qで突き放した明治大が最後は控えメンバーもコートに送り出しての快勝を収めた。

 前半は競り合う形となった。序盤から両者ともに淡々と得点を重ねていくが、#40藤井(4年・G)と#23バンバ(1年・C・延岡学園)の1on1で終盤4連続得点に成功した拓殖大が20−14とリードして1Qを終える。だが2Qは明治大の#24田中(4年・G)がこのQだけで4本の3Pを沈めるなど絶好調。ディフェンスも拓殖大の24秒オーバータイムを誘うなど徐々に良くなり、逆転に成功した。対する拓殖大はインサイドをうまく攻めることができないが、要所で#14大垣や#23バンバの3Pが決まって点差を離されずについていく。結局31−35と明治大の4点リードで前半を終えた。

130928fujii.jpg 試合が動いたのは3Q。開始からいきなり激しいディフェンスに打って出た明治大を前に、拓殖大はタフショットを強いられ得点が開始から約4分間止まってしまう。その間に明治大は#12中東(3年・SG)が積極的にリングに向かって二桁リード。拓殖大は残り6分、タイムアウト明けに#40藤井がこのQチーム初得点となる3Pを決めてここからかと思われたが、明治大はここで勢いを切らさず、#16安藤(3年・G)が#23バンバからスティールして速攻に走り、#23バンバのブロックを鮮やかにかわして#24田中へアシスト。さらに拓殖大のミスから#50伊澤(2年・PF)がブレイクに走り、畳み掛けるように#16安藤、#24田中の3Pが決まるなどおもしろいように得点が伸びた。結局このQを7−27として一気に24点差をつけると、4Qも引き続き試合を優位に進めた。最後は#7曾田(1年・G・市立柏)らベンチメンバーものびのびプレーし、64−85と大差をつけて拓殖大を下した。

 ディフェンスを徹底し、その流れをオフェンスにもつなげた明治大。ここまでディフェンスの“徹底”を求められ、それがしきれずに崩れる試合もあったが、この日は抑えるべきポイントをよく抑えて手応えも掴んだ大きな一勝となった。明日の東海大戦にうまくつなげられるか注目したい。一方の拓殖大は、明治大の執拗なディフェンスにフラストレーションも溜まり、気持ちの良いバスケットをさせてもらえなかった。#23バンバ、#40藤井、#14大垣以外のポイントで得点が伸びず、それぞれが孤軍奮闘する形に。手痛い4敗目を喫した。

写真上:3Pが7/8と大当たりだった明治大・田中。安藤や中東にディフェンスの目がいく中、こうして援護射撃できる選手は貴重な存在だ。
写真下:劣勢の中でもルーズボールなどに果敢に飛び込みボールへの執着心を見せた拓殖大・藤井。奮闘が結果につながらなかったのが惜しい。

明治大学:8勝5敗
拓殖大学:9勝4敗

※明治大・中東選手のインタビューは「続きを読む」へ。

【後半ディフェンスが機能した東海大が専修大を破る】
130928kokubu.jpg ここまで全勝で単独首位に立つ東海大は、3勝9敗の専修大と対戦した。専修大は電車の大幅な遅延により到着が遅れた選手が欠場するトラブルに見舞われ、普段とは異なるメンバーがスターターに名を連ねた。それでも「ちょっとフワッと入ってしまったかな。あとはホームゲームの気負いがあったのかも知れない」と東海大・陸川監督が言うよう、東海大は入りが固く、反対に#14藤岡(4年・F)や#7國分(1年・F・名古屋大谷)の思いきりの良いプレーが光った専修大が開始2分で2−8と先手を打つ。東海大は3Pを決めて点数的にはリードしたが、「前半はどこかディフェンスに連動がなかった」と試合の内容的にはらしくない展開が続いた。8点リードで入った2Qも、#6渡辺(1年・F・福岡第一)や#47藤田(3年・C)にゴール下を決められ残り2分には38−37と1点差に詰め寄られる。しかし#24田中(4年・F)のバスケットカウントもあって6点リードにして3Qに入ると、後半はようやく本領を発揮。#0ベンドラメ(2年・PG)が前からディフェンスに当たってスティールするなどディフェンスから流れを掴み、3Qのスコアを30−14として一気に20点以上の差をつけた。4Qも控えのメンバーを使いながら点差をキープし、終わってみれば102−58と大勝。ホームゲームに集まった満員の観客の期待に応え、手堅く13勝目を手にした。

130928tanakadaiki.jpg 出だしは固さが見られた東海大だが、修正し後半の失点を21点に抑えて引き離した。今年はトランジションも意識しているというだけに、ディフェンスが一度ハマれば畳み掛けるように次々得点を奪う場面も見られる。試合の中で波もあるが、持ち味のディフェンスが長く出せるようになれば益々手強いチームとなりそうだ。

 対する専修大は、この日欠場者もいる中で出ているメンバーが奮闘。#7國分や#47藤田が積極的に攻め、#6渡辺や#14藤岡もリバウンドをよく抑えてそれぞれの役目を全うした。しかし後半は激しいプレッシャーを前に力尽きる形に。明日も上位の筑波大と対戦。休止期間を締めくくる一戦で勝ち星を得たい。

写真上:黙々とシュートを狙った専修大のルーキー・國分。
写真下:シュートをほぼ外さずに決め、長くない出場時間の中でも18得点だった東海大・田中。エースの活躍に会場も沸いた。

東海大学:13勝0敗
専修大学:3勝10敗
 

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【INTERVIEW】

「細かいところを全員が一緒になって頑張らないと」
気を引き締め、さらなるディフェンスの追究を

◆#15木村晃大(早稲田大・3年・F)
130928kimura.jpg2つ目の白星を勝ち取った早稲田大。エースのファウルトラブルに悩まされながらも、全員で勝ち取った一勝だ。その中で木村も、10得点12リバウンドのダブル・ダブルの活躍。特に7本のオフェンスリバウンドは、勝負どころでチームに何度も活力を与えていた。自身で言うよう、リバウンドに加えて持ち味であるシュートも決まってくれば、チームもさらに勢いに乗るはずだ。
勝利しながらも、木村は気を引き締めた様子でしきりに課題を口にした。1部下位も混戦模様で、正念場はここから。ひとまず明日の青学戦に全力でぶつかり、休止期間後のリーグ終盤へつなげたい。


―大きな2勝目ですね。振り返っていかがですか?
「前回対戦した時に、相手としてはそこまで力の差はないはずなのに大敗してしまって悔しかったので、今回は絶対勝とうと思っていました。勝てて良かったです」

―前回対戦した時からどういう部分を修正してきましたか?
「徐々にですけど、チームとしてまとまってきたところもあって。しっかり自分たちのスタイルであるディフェンスからブレイクを出すために、もっと集中していこうという話をして、そこは徹底できたと思います」

―今日もディフェンスが段々と機能しましたね。
「そうですね。でもまだ足りない部分もあると思うし、もっと詰められるところもあると思います。でもリーグの最初の方のボロボロだった時に比べれば、チームで守るという意識は統一できてきたと思うのでそこは良かったです」

―後半は大東大の合わせのパスもみんな読んでカットしていましたね。
「でもあれは読んでいたというよりも、僕らのディフェンスはあそこにパスを通しちゃいけないという決まりなので。僕らとしては通しちゃいけないところをしっかり取れたというだけですね。むしろ途中まで何本かやられたところがありましたし、そこはもっと詰めれるところだと思います。でも前回に比べたらだいぶ良くなったかなとは思いますね」

―木村選手はリバウンドが強かったですね。ディフェンスリバウンドもオフェンスリバウンドもよく飛び込んで、流れを作りましたが。
「自分の中で、僕がオフェンスリバウンドに行くと相手の速攻も止まるし、ディフェンスリバウンドに行けば自分たちの速攻が出ると考えて、もっと自分はリバウンドにいかなきゃいけないなと思って。正直河上さん(#21)とかが速攻に走ってくれた方が良いと思うので、自分は役割的にリバウンドを頑張ろうと意識していました」

―今日は河上選手と池田選手がファウルトラブルでしたが、そこはなんとか持ちこたえましたね。
「そうですね。控えにも良い選手はいっぱいいるし、層は厚いと思うので。そこでしっかり自分たちの特徴を出して、もっとチームとしてひとつの塊になれればさらに良いゲームができると思います」

―ここまでのリーグ戦を振り返っていかがですか?最初の頃に比べて段々調子も立て直せてきたかなと思いますが。
「でも、今日も絶対もっと点差を離せる時間帯はあったと思うんですけど、そこで離しきれないのが僕らの弱いところです。正直、河上さんがいなくなると僕らはオフェンスが手詰まりになって何もできなくなっちゃうところがあるので、そこの時間帯をもっと修正して、チームでもっとうまくボールをシェアしながら攻めていければもっと良くなると思います」

―他にこういうところを直したいという点はありますか?
「やっぱりディフェンスがうまくできた時が、僕らの良いオフェンスができる時なので、もっとディフェンスは追究していきたいですね。できている部分もありますけど、やっぱり細かいところを全員が一緒になって頑張らないと僕らはディフェンスできないと思うので。もっと細かいところも突き詰めていかなきゃいけないなと思います」

―個人としては、リバウンドのほかにどんなところを頑張りたいですか?
「監督からはもっとシュートを狙っていくように言われているんですけど、今日とかはリバウンドを意識しすぎて、自分が打つより他の人に打たせてリバウンドに入ろうとか思って、それで自分のシュートがうまく打てませんでした。でも僕はシュートを買われてスタートになっていると思うので、そこはうまく流れの中で打てるように考えていかなきゃいけないと思います」

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「やるべきことを徹底してやれば力は出せる」
ここまでの積み重ねから生まれた力と手応え

◆#12中東泰斗(明治大・3年・SG)
130928nakahigashi.jpgディフェンスをかいくぐって19得点7アシストの活躍だった中東。大事な場面でリバウンドにもよく絡み、チームの流れを好転させていた。
非常に良い内容で拓殖大にリベンジを果たした明治大。「今日初めて塚さんに言われたディフェンスがちゃんと徹底できた」と、これまでにない手応えも掴んだ様子だ。一方オフェンスではパッシングをチームで重視しており、その中での攻め方について「悩んでいるような感じ」もあると言う。しかし本人も積極的な姿勢は変わらない。試合を重ねていく中で、そのバランスも見えてくるはずだ。リーグの休止期間には東アジア競技大会の出場もある。挑戦する姿勢で、貴重な経験を積んで欲しい。


―前回敗れた相手に快勝となりましたね。
「そうですね。この前はバンバに40点以上取られたので、今日はとりあえずディフェンス面でバンバの得点を減らそうと意識していました。そこがチームとして成功したのかなと思います」

―特に3Qは、たたみかけるような勢いがありましたね。
「そうですね。そこでもやっぱり、バンバに中で簡単にやらせずに、祐眞さん(#40藤井)と慎之介(#14大垣)のところを抑えようと。慎之介はアウトサイドがあまり確率良くなかったので外を打たせる感じにして、とにかく簡単に2点を取らせるのではなく確率の悪いスリーポイントを打たせるように意識していました。それが3Qは本当に徹底できて、点差が開いたんだと思います」

―ここまでのリーグ戦を振り返っていかがですか?
「本当に今日みたいに、やるべきことを徹底してやれば力は出せるのに、それが徹底できなくて負けることも多くて…。でも今日、初めて塚さんに言われたディフェンスがちゃんと徹底できて、気持ちよく勝てたかなと思います。これを今後につなげたいです。ディフェンスで決められたルールを徹底して守ることができれば、どんなチームとも戦えるかなと思います」

―徹底できない要因はどこにあると思いますか?
「やっぱりチーム全員で意識の統一ができてないのかなと思います。でもそれはもうリーグ戦が始まって13ゲームくらい経ちますし、さすがにそろそろできるようにならないと。ずっと『徹底しろ、徹底しろ』と言われてきました。ただ、それが今日やっとできたのかなって、少し手応えはありますね」

―自分自身の調子はリーグ戦を通していかがですか?
「最近本当にゴール下をポロポロ落としているので、ポロリシュートは直したいですね(苦笑)。あとはアウトサイドのシュートをあまり打っていないので、そこはもっとアウトサイドも見ながらインサイドも攻めるみたいな感じにしたいです」

―オフェンスではパッシングを意識しているそうですね。中東選手は結構一対一で打開するタイプだと思いますが、そのあたりでやりにくさは感じませんか?
「まぁ結構悩んでいるような感じはあるんですけど…それはやっていきながら見つけていかないと。やっぱり徹(#51皆川)がいなくなったので、高さの面で攻めるんじゃなく、平面的にみんなで動いて攻めようという感じで今はやっていますね」

―パッシングで攻めるということもあって、中東選手がドライブに行くと、まわりの選手が一斉に「泰斗!泰斗!」と呼んでいますよね。
「そうですね(苦笑)。でも自分的にはそういう中でも決めていきたいなと。パスを出すところは出しますけど、行く時は強気で行かなきゃいけないと思っています」

―あとは、皆川選手が抜けたことで、オフェンスだけでなくディフェンスの大切さをもう一度再確認したそうですが。
「そうなんです。やっぱり徹がいるだけで結構ブロックとかも警戒して相手もインサイドまで入り込みにくかったと思うんですけど、徹が抜けてから結構簡単にドライブとか来られるようになっちゃって。そこでやっぱり、とにかく簡単に2点を取らせないということをみんなで意識するようにしていますね。それはこれからも続けていきたいです」

―明日の試合を終えればリーグ戦は休止期間に入ります。中東選手は東アジア大会もありますね。
「そうですね。前回のユニバの時はあまり自分を出せなかったので、今回は自分をもっと出せるように頑張りたいです」
 
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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