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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.09.21 (Sat)

【2013リーグ1部】9/21レポート

東海大・青学大・拓殖大は強さを発揮し相手を寄せ付けず
筑波大が明治大に2点差で勝利し1巡目の借りを返す


130921TOKAI.jpg 1部リーグは第11戦に入った。上位を争う東海大、青学大はそれぞれ大東文化大、中央大に快勝し、3位につける拓殖大も白鴎大を攻守ともに圧倒。順位に変動はなかった。筑波大は前回1点差で負けている明治大を2点差で下して勝ち越し。負けが込む専修大と早稲田大の対戦は、専修大が競り勝って価値ある一勝を手に入れた。週3試合でめまぐるしく進んできた1部リーグ戦もあと3戦で休止期間に入る。上位チームは休止明けの残り4戦につなげるためにもここで星をこぼすわけにはいかないが、下との入替戦も見えてくる下位チームも、ひとつでも上位の牙城を崩したいところ。今後も意地と意地とのぶつかり合いが続いていく。

 ともにセネガル人留学生を抱える拓殖大白鴎大の対戦は、テンポの速いバスケットで拓殖大が白鴎大を圧倒した。拓殖大は#40藤井(4年・G)を筆頭に軽快にシュートが決まり、#23バンバ(1年・C・延岡学園)も多彩な攻めで次々ネットを揺らす。前半で53−35と点差をつけると、その後もベンチメンバーが出場して20点前後の差を保持した。白鴎大は#15白濱(4年・F)が果敢にリングにアタックするも打開はならず、後半はやや追い上げたが87−71でタイムアップとなった。

 10連勝中の東海大は、この日も大東文化大相手に危なげない試合運びを発揮。立ち上がりでやや出遅れるも、#0ベンドラメ(2年・PG)のシュートが好調で、早々に二桁点差とした。東海大の持ち前の強力なディフェンスを前にし、大東大は前半に僅か16点しか奪えず、この時点でほぼ勝負が決した。ベンチメンバー全員を起用した東海大が81−47で余裕の勝利。11勝目を挙げた。

 中央大を相手にした青山学院大も、序盤から余裕の試合運びを演じた。#25永吉(4年・C)や#7野本(3年・CF)といった2m級のプレーヤーが聳えるインサイドを中心に攻め、後手を踏んだ中央大は終始単発なオフェンスに陥ってしまった。経験の浅い1年生も全てコートに送り込んだ青学大が、90−42の完勝。1敗をキープした。

写真:東海大は点差に余裕のある状況になっても、常にハドルを組むまとまりの良さを見せている。

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【追いすがる明治大を振り切って筑波大が7勝目】
130921TSUKUBA.jpg 中位争いを演じる明治大筑波大。1巡目の対戦時は僅か1点差で明治大が勝利したこの対戦は、リードする筑波大を終盤に明治大が脅かし、前回同様最終盤まで勝負の行方の知れない緊迫した内容となった。

 優位な試合運びを演じたのは筑波大。#35池田(4年・SF)が内外で得点を重ね、#14坂東にも2本の3Pが飛び出して1Qでいきなり20−8とする。しかし、明治大も黙らず#92村越(2年・PF)のファウルトラブルで手薄となった相手インサイドでのオフェンスリバウンドを得点につなげて追いかける。迫られるたびに#21笹山(3年・PG)や#35武藤(4年・C)の活躍で押し戻す筑波大だが、明治大のディフェンスを前に順調な試合運びとまではならない。前半は38−30と決定的なリードとまではいかず、#92村越が3ファウルと不安を抱えたまま後半を迎える。

 すると3Q、立ち上がりから明治大がペースを握る。#2目(4年・F)の3P、#12中東(3年・SG)のバスケットカウント、#16安藤(3年・PG)の3Pと続いて1点差にまで迫る。筑波大は#14坂東の3P、#32武藤のバスケットカウントとやり返して3Q終了時点で一旦は6点差にまで戻す。4Qも途中までは筑波大優位の流れが持続。#58船橋(2年・PF)の合わせが決まって盛り上がり、#32武藤のインサイドが要所で決まって5分手前で9点のリードに。すると、ここから明治大の猛チャージがスタート。#50伊澤は速攻やリバウンドシュート、#2目も2本の3Pを決めて僅差に。筑波大2点リードの残り43.6秒、明治大は筑波大のパスをさらってスティールの#16安藤がレイアップを決めて同点に追いつく。タイムアウトを挟んだ直後の筑波大オフェンスで、明治大#2のファウルは微妙ながらシュートファウルの判定。ここで得たフリースローを#32武藤が2本とも沈める。まだオフェンスチャンスのある明治大だったが、ここで手痛いターンオーバーも飛び出し最後の流れを掴みきれなかった。筑波大は#92村越のフリースローでダメ押し、残り時間も相手のプレッシャーをかわして72−70で逃げ切った。

 最後に猛追を許したものの、逆転までは許さなかった筑波大に軍配が上がった。明治大のディフェンスが厳しい中でも、終わってみれば武藤21得点、坂東17得点、池田14得点と主なスコアラーが二桁得点をマークしてみせ3連勝。明治大と相星となったが、直接対決2試合の得失点差で優位な状況に。好調だった山田が負傷欠場中という不安要素はあるが、すぐ上には1勝差で3位拓殖大が位置し、インカレシードも視野に入る状況となった。

 リーグ序盤は好スタートとなった明治大は、ここにきて足踏み傾向。次週からは、1巡目に3連敗を喫した上位陣との対戦が控えている。明治大にとっては、ここがこのリーグ戦の正念場となりそうだ。

写真:勝利にハイタッチを合わせる筑波大の面々。

筑波大学:7勝4敗
明治大学:6勝5敗

※筑波大・坂東選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【専修大が早稲田大から逃げ切り貴重な3勝目】
130921osawa.jpg 現在2勝8敗の専修大と1勝9敗の早稲田大にとって、この対戦はなんとしても白星を挙げておきたい重要なカード。試合は接戦となった。

 前半は、お互いどこか勢いに乗れずにいた。専修大は#24田代(2年・F)や#15小野寺(4年・G)の3Pが決まって2Qにリードを広げるが、審判の笛の軽さに対応できず、早稲田大に次々フリースローを与えてしまう。しかし早稲田大もこれを決めきれず、追う立場を覆せずに試合は進んだ。早稲田大は5人をフルチェンジする2プラトンを頻繁に使ったが、流れを掴む決め手にはならない。ほぼ点差のないまま、30−26と専修大が4点リードして前半を終える。

 3Q、開始早々#34池田(2年・G)のジャンプシュートで早稲田大が勢いに乗り、#21河上(4年・F)のフェイダウェイシュートや河上から#4二宮(4年・C)への鮮やかなアシストも決まって追いつく。だがここで専修大は#24田代が3Pを決めて流れを断ち切り、#0大澤(4年・G)もジャンプシュートでバスケットカウントを得るなどチームを立て直す。リバウンドも掌握し、堅い守りで10点リードにして4Qに入ると、その後も相手に追い上げられながらも逆転はさせなかった。早稲田大は#34池田に替わって出番を得た#11河合(1年・G・洛南)が奮闘して残り1分40秒で5点差に詰め寄ったものの、反撃はそこまで。最後は#24田代のアシストで#14藤岡(4年・F)が決め、時間を使いながらオフェンスリバウンドにも飛び込んだ専修大が主導権を握った。67−62で逃げ切り、専修大が重要な一戦を制した。

 どちらもディフェンスを身上とするチームだけにロースコアな展開となったが、専修大はリバウンドで10本の差をつけ、フリースローも17/20と高確率。笛がよく鳴る試合だっただけに、フリースローが10/18だった早稲田大とその差は大きかった。実力差があったわけではないが、ディフェンスを徹底し、オフェンスは勝負所を抑えた専修大が勝利。早稲田大も#4二宮が体を張り、控えのメンバーも遜色ない活躍を見せたが、アウトサイドがことごとく決まらなかったこともあって流れを引き寄せられず。未だ1勝で踏みとどまった。

写真:怪我もあって出場時間は限られる主将の大澤だが、声を出してチームを引き締め、要所でバスケットカウントを獲得するなど見せ場を作った。

専修大学:3勝8敗
早稲田大学:1勝10敗

※専修大・田代選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「青学や東海にもリベンジしたい」
チームを勢いづける3Pを効果的に沈める

◆#14坂東 拓(筑波大・3年・SG)
130921BANDO.jpg前節終了時点で3Pランキングで首位に躍り出ていたものの、このリーグ戦ではチームにとって必要な場面での1本をなかなか決められなかった。しかし、この日決まった外のシュートは効果的で、チームを勢いに乗せた。それと同時に、ディフェンスでは積極的にボールマンにチェックにいき3スティールも記録した。一方で、4Qに迫られて辛くも振り切った試合内容には反省ものぞかせた。日程の大半を消化したリーグ戦だが、筑波大はインカレでシードとなる3位が射程圏内。「リベンジしたい」という言葉通り、上位陣を崩せば充分に可能性は残っている。


—ようやく大事な場面での3Pが決まってきましたね。
「リーグ戦を通して、ずっとマークがきつくて、要所で決められなくて。それがずっと課題でした。明治には1巡目に負けていたので、ずっとビデオとかを見てどこでどうやってシュートを打つべきか練習中も対策していたので、それで今日は良かったのかなと思います」

—ただ、4Qに詰め寄られてしまいました。
「そこが課題です。マークがきつかったとはいえ、4Qに決められないのもダメだと思うし、そこでドライブをかけたり、アシストをさばかなきゃいけないところも、ミスが出てしまっていたので、これからの課題ですね」

—チームとしても流れが悪い時間帯でした。
「そうですね。決め切らないと勢いに乗れないというのもありますし、ディフェンスでリバウンドやルーズボールをつかみきれないというところも多々あって、そういうところから流れが悪くなっちゃうので。4Qに流れが悪くなったのはそういうところかと思います」

—ディフェンスでは上手く相手に寄ってスティールを決めていました。
「相手の対策でアウトサイドシュートは簡単に打てないと分かっていたので、一番最初はドライブなり味方を活かすスクリーンだったりを狙って。ディフェンスでも当たり前に頑張るというのは、取り組んでいたので、今日はそのスティールが取れたのは上手くいったのかなと思います」

—夏場にユニバーシアードでチームを離れていて、噛み合わない部分などはありませんでしたか。
「噛み合わない部分というのはそんなになかったですけど、チームに戻ってフォーメーションの練習で『これは使うのは難しいな』と感じたものは選手間で話し合って、自分なりにアレンジしてみて。そういう自分が提案したものを今結構やっていて、そういうものは噛み合っているかな、と。他のものが噛み合っていないわけじゃないですけど、1巡目に比べたらだいぶ噛み合ってきたかなと思います」

—そういう点が勝率に繋がっているのでは。このところ勝ち星が稼げています。
「ビデオを見ていても(以前と今とでは)チームの雰囲気が違いますし、徐々に足が動いてきてボールもまわるようになってきました。勝ててきたのはそういった部分が大きいかなと思います」

—前回は1点差負けでした。今回の2点差での勝利は非常に意義が大きいのでは。
「今日で勝ち越し(得失点差で明治大より優位)ですね。今日の勝ちは本当に大きかったです。ただ最初の1Qで20−8だったので、そのまま突き放したいと思ったんですけど、そうできなかったのが僕らの課題です。そういうところは直していきたいです。明治だけじゃなくて、明日の大東戦もそうです。しっかり勝ち越さないといけないので」

—明治大のディフェンスはいかがでしたか。1部でもディフェンス力は高いチームです。
「明治は年を追うごとに強くなっていますし、去年と比べてもフィジカル面が違います。そういうところからしたら、ディフェンスも上手いかなと思いますね」

—残りは7試合となりました。今後に向けての意気込みを。
「1巡目で負けてしまった相手に勝っていって、2巡目の青学や東海にもリベンジを果たしたいです。残りの7戦を全部勝てるように頑張っていきたいと思います」

—坂東選手個人としては、リーグ中断期間に東アジア選手権があります。そこにも合わせないといけない大変さがありますよね。
「東アジアも厳しいと思うんですが、できるだけ頑張りたいです。とりあえず、全員ケガだけしないように。そこからリーグ戦は4試合しかないですけど、その部分も合わせて頑張っていきたいと思います」

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「ディフェンスとリバウンドを頑張るだけ」
スコアラーとしての意識もありつつ、根本は変わらず

◆#24田代直希(専修大・2年・F)
130921tashiro.jpg得点源の宇都が怪我で抜け、2年生エースとして田代に求められるものは昨シーズンと比べても歴然としている。「まだまだ」としきりに言うが、この日も大事な場面では田代が起点となり、得点はもちろんアシストやオフェンスリバウンドでも魅せて勝負どころを制した。
それでも根本にあるディフェンスへの意識は忘れない。当然マークが厳しく、やはり点が伸びない中で相手をどれだけロースコアに押さえ込めるかが勝負のポイントとなるだろう。宇都が復帰するまで、ここが正念場。ディフェンスとリバウンドに磨きをかけ、さらなる上昇を目指したい。


―大事な一戦を制しましたね。
「ずっと負けていたので嬉しいですね。今日はここで負けたら終わりくらいの気持ちでやっていたし、勝てて良かったです」

―途中までは競り合いとなりましたね。お互いに流れを掴む決め手がなかなか作れなかったかなと。
「そうですね。でも僕たち、オフェンスはあまり意識してなくて。ずっとディフェンスを意識していて、オフェンスがだめでもディフェンスすれば良いと話していたので、あまり気にしてなかったです」

―では今日は相手をロースコアに抑えて、プラン通りの展開だったと。
「はい。Qごとの失点を18点以内に抑えようと言っていて、4Qだけはできなかったんですけど、それ以外は抑えられたのでそこは大きかったと思います。勝因ですね」

―あとはリバウンド、ルーズボールもよく頑張っていましたね。
「そうですね。ディフェンスと、リバウンド、ルーズボールが目標なので。そこだけはちゃんとやろうと話していて、まぁできましたかね、今日は」

―残り1分を切った大事な場面でも、田代選手のオフェンスリバウンドが大きかったなと。
「最後はたまたまです(笑)。たまたま僕のところにボールが来たので、おお、って感じで取りました」

―エースの宇都選手(#11)が怪我で抜けてから、チームとしてもなかなか勝てない状況が続きましたね。
「そうですね。たぶん気持ち次第で勝てる試合は何個もあったと思うんですけど、気持ちがダメで負けちゃうとかがあって。もっと勝ち星は伸ばせたはずなんじゃないかと思います」

―それでも明治大を延長戦でやぶるなど、良さも徐々に出せていますよね。どんなところが戦えているなと思いますか?
「まぁ実際、オフェンスでは戦えないので、ディフェンスですね。点が取れない分、守るしかないです。オフェンスは宇都さんが戻ってくれば良くなると思うので、今のチームはディフェンスとリバウンドを頑張るだけですね」

―オフェンス面では、田代選手に求められる役割も大きいですよね。それはどう感じていますか?
「いや、でもシュートも全然入ってないですし、実際点も取れてないのでまだまだです。チームで、みんなで頑張っていけたらなと思います。ただ、宇都さんからも『お前が攻めなきゃダメだ』と言われていますし、オフェンスもちょっとは意識していますね」

―宇都選手からアドバイスももらっているんですね。
「そうですね。昨日もいろいろ教えてもらいました。それに『ミスってもディフェンス頑張ればいい』とみんなが言ってくれるので、プレッシャーとかはなく気楽に攻められますね」

―それでも大事な場面では必ず田代選手がボールを任されていますし、今のチームでエースとしての自覚が出てきたのかなと思いますが。
「いや、まだまだそんな、全然(苦笑)。エースになれてなくて、みんなに申し訳ないくらいです。宇都さんみたいにならなきゃダメなので。まだまだですね」

―目標なんですね。リーグは2巡目を終えましたが、田代選手にとっても去年とは大きく異なるシーズンだと思います。やっていていかがですか?
「そうですね。去年は4年生も多かったし、自分は試合に出なかったり出てもちょっとだったりしたんですけど、今年からプレータイムも伸びました。その中で、勝つのって難しいなって本当に思いますね。去年は館山さん(館山健太・12年度卒・現bj秋田)とか宇都さんがいて、意外とポンポン勝てた風に見えたんですけど、今年は勝つのってこんなに難しかったんだなと実感してます」

―今年はルーキーの渡辺選手(#6)が奮闘していますし、最近は國分選手(#7)も攻め気がありますね。
「そうですね。1年生でもかなり頼れるというか、竜之祐(#6渡辺)もリバウンドを頑張ってくれるし、大輔(#7國分)もオフェンスでリズムを作ってくれます。1年生が流れを作ってくれるので、ありがたいですね」

―2年生の岩野選手(#12)もここにきて出番を増やしていますし、今はいろんな選手が試合に絡む状況ですね。
「そうですね。今年のチームは宇都さん以外去年ほとんど試合に出ていないので、みんな経験がないんですよね。そこはもう、みんなで戦わないとって感じです」

―では、残りのリーグ戦に向けて。
「宇都さんが戻ってくるまで、常にディフェンスとリバウンドを徹底して勝ち星を伸ばしていきたいです。戦えない相手ではないと思うので。頑張りたいです」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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