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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.09.15 (Sun)

【2013リーグ1部】9/15レポート

東海大が固いディフェンスで青山学院大を阻み
1周目の対戦を無敗で終え単独首位に


130915tokai.jpg 台風の接近で朝から足元の悪い中、この日は1部リーグ1周目の最終日ということもあって、締めくくりの一戦である青山学院大と東海大の試合には会場に多くの人が訪れた。ゲームは期待を裏切らないレベルの高い緊張感のある内容となり、東海大が後半に青山学院大をシャットアウトして単独首位に立った。昨年インカレを制したチームは成熟度を増しており、成長をしっかり見せる形となった。この2チームにどこが続くのか、リーグは半分を消化したが、まだまだ順位の見えない戦いが続いている。


 前の2試合を連勝した白鴎大は前節で明治大に延長の末に勝利した専修大と対戦。白鴎大は1Qから#10田中(4年・G)の3Pが気持よく決まり、リードを奪う。専修大はファウルが続いて波に乗れず1Qは11点のビハインド。しかし2Qになるとじわじわ追い上げ4点差に。白鴎大は#15白濱(4年・F)のところで得点できず、ファウルが続く時間帯があるなどリズムを掴みきれないながらリードを守る。専修大は3Qに#0大澤(4年・PG)の3Pで同点に追いつくが、4Qに入ると得点がストップ。白鴎大は4Qになって#15白濱がアウトサイドに、ランプレーにと持ち味を発揮してこのQに14得点をあげると、専修大の追撃を振りきって73-63で3連勝で4勝目をあげた。

130915ANDOSEIYA.jpg 明治大は、前日初勝利の早稲田大をシャットアウト。得意の好守で早稲田大のバイオレーションを誘い、#16安藤(3年・PG)のドライブや#22西川(4年・PF)の3Pが出て、早い段階で二桁の点差とする。早稲田大は#21河上(4年・F)が気を吐いて果敢に攻め込むが、チーム全体的には苦しいシュートを打たされるオフェンスが続いてしまった。確率の上がってこない早稲田大を尻目に、明治大は、最後はベンチメンバー全員を出場させる余裕を見せて、82−49で快勝。5勝目をあげた。一方早稲田大は最下位で1巡目を終えることとなった。

写真上:メンバーに指示を与える東海大・田中。終始落ち着いた安定感があった。
写真下:2試合ぶりにスタメンとなった明治大・安藤。積極的な一対一から得点を重ねていき、チーム最多の16得点。

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【大東大の必死の追い上げも中央大が逃げ切り2勝目】
130915OHNO.jpg ともに下位から抜け出すきっかけが欲しい大東文化大中央大の対戦は、前半に中央大がリードを得る。終盤に大東大が僅差に迫るが、これをどうにかかわした中央大が、試合を制した。

 中央大は、立ち上がりから#24塩谷(4年・F)が好調ぶりを披露。外目からのシュートを次々と決めてリードする。大東大はインサイドで#86小野寺(4年・C)や#8戸ヶ崎(4年・F)の奮闘があるが、軽めの笛に悩まされバックコート陣がファウルトラブルに陥ってしまう。#28兒玉(3年・PG)が自ら仕掛けていく姿勢を見せるが、オフェンスの単発さを拭いきれず、#24塩谷以外にも得点が出始めた中央大が11点差をつけて後半に入る。

 3Qも中央大は好調。#5谷口(3年・F)や#27宍倉(2年・C)も堅実に得点重ね、大東大に的を絞らせない。大東大はアウトサイドのシュートが当たらず、相変わらずに後手にまわる状況が続いてしまうが4Q、この流れを破ったのは、交代でコートに入った#1高橋(3年・SG)。ドライブからの得点が決まり、大東大は攻め気が増してバスケットへのアタックが増える。中央大はファウルで止めるしかなく、大東大は大量のフリースローを獲得する。ただ、このフリースローの確率が悪く、なかなか点差が詰まらない。リバウンドでも中央大を上回るが、シュートの精度が粗く詰め寄れない。もどかしい状況を打破したのは#28兒玉だった。フリーでボールを貰うとそのまま狙い3Pを沈める。#1高橋のジャンプシュートもあって残り2分を切ってビハインドは3点に。中央大#24塩谷にフリースローを決められるも、31秒を残して再び#28兒玉が3Pを決めて2点差。プレッシャーから外に出たボールは大東大ボールの判定に。タイムアウト後、スローインから大東大は最後のオフェンスでボールを#99山崎(2年・F)に託す。だが、放ったシュートは落ちて万事休す。中央大が62−60で辛うじて勝利し、2勝目となった。

 中央大は前半の抜け出しが効いた。塩谷と谷口の両者が好調にシュートを決めていき、大東大の確率の悪さにも助けられた。まだまだ苦しい戦いの中にあるが、ここ3試合は相手を60点台に抑える守りの良さが出ている。大東大はリバウンドでは優勢に立ち、インサイド陣の小野寺と戸ヶ崎がともに二桁得点。兒玉も終盤の3Pでチームを乗せたが、他の選手で得点が伸びず。現在はまだ残留圏内の順位だが、気の抜けない戦いが続く。

写真:中央大・大野はリバウンドやルーズボールでの貢献が光る。

中央大学:2勝7敗
大東文化大学:3勝6敗

※中央大・塩谷選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【スタートダッシュに成功の筑波大が拓殖大を寄せ付けず】
130915MURAKOSHI.jpg 春のトーナメントで3位決定戦を争った拓殖大筑波大。この時は#23バンバ(1年・C・延岡学園)の爆発力から次々失点を重ねた筑波大が、今回は終始リードを保つ試合運びを演じた。立ち上がりに抜け出すポイントとなったのはインサイド。#32武藤(4年・C)のバスケットカウントやポストプレーで幸先良く先行。すると#14坂東(3年・SG)の連続3Pなどで畳み掛け、3分余りで13−0とする。拓殖大はオフェンスが単発に。リバウンド争いでも制空権を握れず、ディフェンスを強いられる時間が長くなる。11点リードで迎えた2Qも筑波大が優勢。#10山田(3年・SF)の3Pや#92村越(2年・PF)のバスケットカウントで盛り上がり、対照的に拓殖大は重たい雰囲気。それでも#40藤井(4年・G)の2本の3Pもあって、25−40と何とかつないで後半へ。

 すると拓殖大がにわかに反撃。#40藤井、#39成田(1年・SG)、#23バンバの得点が相次ぎ一気に一桁の差にする。だが筑波大の得点源がこれを断った。#14坂東のミドルシュートが決まり、#35池田(4年・SF)の速攻はテンディングを誘って再度差を開く。拓殖大は積極的に攻めてフリースローを得ていくが、この確率も今ひとつで、一桁の点差に詰めながら15点差まで戻される得点経過が続く。プレスも仕掛けるがなかなか効果に現れず、#21笹山(3年・PG)を基軸とした展開からの失点を止められなかった。結局74−62とした筑波大が5勝目を挙げ、勝ち越しで1巡目の日程を終了した。

 コート上の5人がそれぞれに良さを発揮して快勝を果たした筑波大。リバウンド争いで拓殖大を圧倒したが、ここ数試合は交代出場の山田がそのリバウンド面で安定した活躍を見せている。笹山を司令塔としたオフェンスも、この日は拓殖大のプレスを前にしても落ち着いていた。前週まで首位争いを演じていた拓殖大は、まさかの3連敗で上位2チームの背中が遠のいた。チームリバウンドで筑波大に20本以上も水を開けられては得意の速攻もほとんど出せず、勿体ないシュートミスも犯していたことも影響した。

写真:バンバとのマッチアップもあったが、ミスを抑えて得点を重ねた村越も筑波大の勝利に十分な貢献を果たした。

筑波大学:5勝4敗
拓殖大学:6勝3敗

※筑波大・武藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【持ち味のディフェンスが活きた東海大がライバルに先勝】
130915ikaruga.jpg この日の大詰めの一戦、無敗で首位を走る青山学院大東海大の対戦は集まった多くのギャラリーを釘付けにする、ライバル同士の火花が散る熱い試合となった。

 1Q、青山学院大は#13鵤(2年・G)がアグレッシブにスティールを狙い、#9安藤(1年・SF・四日市工)もバスケットカウントを奪うなど積極性が目立つ。東海大も#24田中大貴(4年・F)、#7晴山(3年・PF)、#10バランスキー(3年・PF)らの得点源がバランスよくゴールするが、#0ベンドラメ(2年・G)が1Q残り2分半に2ファウルでベンチへ。青山学院大は1Qからこまめに選手を入れ替え、それぞれが攻守で役割を果たしていくと最後に#0船生(2年・SG)がドライブを決めて1Qは20-17と3点のリードに。2Qもそのまま流れを掴んだ。東海大は入りで#24田中大貴が得点したあと、6分になるまでノーゴール。ファウルや青山学院大のディフェンスに阻まれてシュートもタフショットになりがちだった。青山学院大もファウルやパスが合わないなどミスも出るが、#5高橋(3年・PG)や#7野本(3年・F)が得点し、#32畠山(4年・PG)が連続で2本の3Pを沈めて勢いに乗ると、#9安藤のドライブで38-30とリードを広げる。東海大はコートに戻った#0ベンドラメが裏パスからのシュート、3Pと得点に絡んでいくが、前半は38-34と青山学院大が4点リードで終えた。

 後半、東海大の固いディフェンスが威力を発揮する。青山学院大は簡単にシュートを打てなくなり、#32畠山がルーズボールを拾ってなんとか1本決めたあとは完全に遮断されてしまう。「タフショットを修正できなかった。ピックしてもぜんぶスイッチで止められて、外だけで回ってしまった」と青山学院大の広瀬コーチ。インサイドへ入り込むことができず、パスも簡単に回せない状況で青山学院大はこのQに4度の24秒バイオレーションを犯し、シュートもコーチの言うようにタフショットの連続となって奪ったのはなんとたったの4点。東海大も立ち上がりの3分半はディフェンスに阻まれ無得点となるが、次第に流れを掌握して#0ベンドラメの3Pで同点に持ち込むと、その後#10バランスキー、#7晴山らも得点。残り数秒から#24田中大貴もスティールから速攻を決めて42-53と逆転から11点のリードを奪った。

130915sato.jpg 4Q、苦しい青山学院大が反撃に出る。「この日の試合で見せたパフォーマンスでのベストメンバーで行きたい、と長谷川監督とも相談した」(広瀬コーチ)として#3小林(4年・G)、#32畠山、#13鵤、#11田中光(3年・SF)、#7野本を起用するとその後交代はせずにこのメンバーで打開をはかる。ここから苦しいながらも#7野本がインサイドへ入って相手ディフェンスを崩す動きをし始め、ディフェンスをターンでかわしてのシュートやミドルシュートで点差を詰める。東海大はファウルがかさみ始め、スローインのバックパスやインサイドへのパスをカットされるなど、こちらも青山学院大のディフェンスの前にそう簡単には事が進まない。しかし3点差にまで追い上げた青山学院大を#7晴山のシュート、ファウル4の#0ベンドラメに代わって入った#8藤永(3年・PG)の3Pで50-58の8点差に開く。それでも青山学院大は#7野本が頑張り、#3小林のフリースローもあって残り4分半で点差は5と十分追い上げできる体制だった。東海大は8点差にした5:51の#8藤永の3P以降得点が止まっていたが、これを#23佐藤(4年・F)が打開する。残り2分半の時間帯、抜群のタイミングで取ったオフェンスリバウンドからのシュートが決まり、7点のリードに成功。これが青学大の追撃を振り切る決定打となった。残り時間は青山学院大をシャットアウトして53-60で試合終了。激しい戦いを東海大が制し、全勝で単独首位に立った。

「前半に点数を取られすぎたのをよく修正してくれた」と東海大の陸川監督。また、数字には大きく残っていないが和田の存在が大きかったと、4年生の働きをほめた。スタメンはファウルが増えつつも焦りを見せず、大事なところでエース田中大貴もきっちりと仕事をした。青山学院大には53点しか奪わせなかったが、東海大の平均失点はここまで1試合55.1点と驚異的な数字。磨き上げてきたものをしっかり見せた戦いだった。

 青山学院大は前半は自分たちのペースに持ち込み、ディフェンスも良かったがやはり3Qの4得点が響いた。「ポストアップしても東海大ディフェンスも頑張るからそう簡単にはいかない。インサイドへのボールの入れ方ももっと工夫しないと」と言う広瀬コーチだが、4Qでの野本のインサイドでの頑張りが今後の勝機につながるとも言い、ここからのレベルアップを図る。これまで大事な試合では固定メンバーとなってしまうことが多かった青山学院大だが、この日は前半で船生、笠井、田中光といったベンチから入ったメンバーも貢献度が大きかった。多くのメンバーが経験を詰むことでチームとしての伸びしろが期待できるのは良い材料だ。2巡目の戦いでどうなるかに注目したい。

写真上:田中にマッチアップした鵤。ミスもあったがスティールするなどアグレッシブなプレーぶり。
写真下:決勝点をあげた佐藤。仕事人らしい見事な働きだった。

東海大学:9勝0敗
青山学院大学:8勝1敗

※東海大・田中大貴選手、藤永選手、青山学院大・野本選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「一試合通じて集中すれば
他のチームに勝てるチャンスはある」
チームプレーの幅を広げ、巻き返しを誓う

◆#24塩谷 亨(中央大・4年・F)
130915SHIOYA.jpg思うように得点できない試合もあったが、この日は谷口とともに二桁得点を稼いだ。チームでのディフェンスやリバウンドでは、上位チーム相手でも段々と通用する部分が見えてきている。1年生のときに味わった2部への降格の屈辱は、二度と味わうわけにはいかない。2巡目の戦いが始まるとすぐに東海大や青学大との対戦が控える。大差で敗れた前回対戦のリベンジを果たせば、残留圏内への進出の大きな足がかりとなる。


—今日はシュート好調でしたね。
「前半にチーム全体が良くて、今までは自分から仕掛けてシュートに持っていく感じだったんですけど、今日は周りから良いパスが来て、空いて打てていけました。そういうところからも思い切りシュートが打てていけたので、調子が良かったのかなと思います」

—ここに来て塩谷選手以外も頑張りを見せています。
「青学や東海が相手で最初はなかなか通用する部分が無かったですけど、段々と仲間にも(思い切り良く)やらせていって、それで自信にもなっていると思うので、今はチーム全体で戦えている気がしてきました」

—他の選手にも話を聞いていると、開き直ってきているようですね。
「そうですね。個人の能力で比べたら自分たちは一番下のチームだと思うので、チームでどう戦うかが今のチームには大事だと思います」

—つまり、軸はディフェンスになりますよね。
「相手が強いと50点くらいしか取れないと思うので、そこはディフェンスでいかに相手を抑えて自分たちで点を取っていくかです。まずはディフェンスからというのが、このチームのスタイルですね」

—もう少しリバウンドを取っていきたいところではないでしょうか。
「そうですね。センターでのリバウンド力は厳しいと思うので、自分とかが飛び込んでルーズボールも取っていかないといけないです。それをこのチームでは続けていかないといけないと思います」

—まだ改善すべき部分はあると思いますが、どのようなところを修正していきたいですか。
「まだまだ個人の能力に頼ってしまって合わせのプレーが少ないので、なかなか点が取れていないのと、小さい分速攻で点を取っていかないといけない。そこが一番の目標だと思うので、走って全員で点が取れるチームにしていきたいです」

—まだまだ得点は塩谷選手や谷口選手(#5)に偏っている部分がありますが、この点もバランスよくしたいのでは。
「最後の一対一になると自分か谷口しかいないようになってしまっているので、宍倉(#27)や八木橋(#15)がもうちょっと自分が点を取れるようにしつつ、パスを出してくれるようになれば、チームとして良い形になると思います。そこをもっと出していくのと、そこに合わせることをもっと確認していかないといけないですね」

—八木橋選手がスタートの選手になって、違いは出てきていますか。
「八木橋になってターンオーバーが少なくなった部分はありますけど、その分高さが無くなってリバウンドが取れなくなっていると思います。そこはさっきも言ったように自分がリバウンドに入って、八木橋をセーフティにするというのをもっと徹底していかないといけないです」

—1巡目が終わりましたが、いかがでしたか。
「やっぱり強いところは強いと感じましたし、それでも自分たちのミス、試合の出だしや3Qで自分たちの集中が切れて離された部分はあると思うので、今はだいぶ良くなってきて一試合を通して集中できるというのはできてきました。そういう試合をしていけば他のチームにも勝てるチャンスはあると思います」

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「出だしの入りでどれだけ我慢するか」
チーム全体での意識づけすることの重要性

◆#32武藤修平(筑波大・4年・C)
130915MUTO.jpg課題に掲げるのは「出だしの入り方」。その入りからペイント内で仕事をこなし、チームを勢いに乗せた。インサイドでコンビを組む村越や山田も、それに刺激を受けたかのようにそれぞれの持ち味を発揮。見事な勝利となった。筑波大は1巡目を勝ち越しで終えることとなったが、それでも「勝てる試合も」あったという後悔もある。取りこぼしをなくし、上位争いへの食い込みを狙う。


—立ち上がりにいきなり得点を重ねていって、武藤選手自身が波に乗れたように思います。
「そうですね。やっぱり拓殖大は機動力があるチームでバンバという主軸がいるんですけど、それでも4番ポジションは相手が小さいので、そこは自分にはチャンスかな、と。最初からいつもよりもちょっと強気でやってみたら上手くいったという感じでしたね」

—村越選手(#92)も上手く得点を重ねていきました。
「相手が小さかった時間もありましたが、その中で自分のやることは変わらないと思うので、それがあいつ自身も思い切り良くやれていました」

—山田選手(#10)もリバウンドをよく頑張っていました。
「この前のインタビューを受けているのを読ませてもらったんですけど(笑)、自分の仕事はリバウンドということで、ひとつのことをやり続けるのはすごく大切だと思います。あいつができているのも、チームのためにやるということを分かっているからで、それが発揮できていてすごく助かっています」

—役割が明確になってきた?
「そうですね。大体みんな自分の仕事は分かってきて、それをこれからの2巡目では短い時間の中でどれだけ突き詰めていけるかが大切になってくるんじゃないかと思います」

—試合を重ねながら戦い方を固めてきた部分はありますか。
「はい、どんな試合でも試合の入り方は大事だと思います。それがこの前の東海や青学の試合でつけ込まれてしまって、ああいう展開になってしまって。今回そういう課題がしっかり分かったので、2巡目に活かせればなと思います」

—ここまで日程を終えての収穫と課題はどのようなことですか。
「収穫は、やっぱり山田です。どことなく自信が無いような感じでやっていたんですが、試合に出るようになってからどんどん自信をつけてきて、リバウンドをしっかりやっているので、それがどんどん活きてくると思います。課題はQの出だしの入り方でどれだけ我慢するか、それと自分たちがやられてきたことをどれだけガツンとやれるかがこれからの課題だと思います。まだ話とかはしていないので、チーム全体で認識してやっていきたいです。技術的な話が多いので、これからそういう細かい気持ちの部分も持てたらいいと思います」

—5勝4敗という戦績はどう受け止めていますか。
「勝てた試合もあったので、これからはそういう部分もどんどん突き詰めていって勝てるようにチーム全員で頑張っていきたいと思います」

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「個人として戦うのではなくチームとして」
より高みを目指し東海大としての成長を目標に掲げて

◆#24田中大貴(東海大・4年・主将・F)
130915tanakadaiki.jpg今季の日本代表はここまでまだ余裕のあるプレーぶりでチームを支えている。それでいて自分で行くことが必要と判断した際にはしっかりと決めてくる頼もしさだ。田中のみならず今年の東海大は昨年のメンバーが残り、インカレ優勝を経て1年でかなり落ち着き、いい意味で余裕が伺えるのも強さの秘訣だろう。
田中が言う「たったひとり抜けた存在」である昨年度の主将・狩野の抜けた穴は確かに小さくはない。しかしそれを補いあい、やるべきことをそれぞれがしっかりと見極めている「チーム」の姿が浮かびあがりつつもある。それが真に強固なものとなるかどうか、ここからシーズンが終わるまでその形をしっかりを見ていきたい。


ータフなゲームになりました。永吉選手(#25)が体調の問題もあってあまり出ない試合でしたが、それでもこういう試合になるとは予想していましたか?
「こういうゲームになるとは思っていました。永吉が出てこないとしてもその分サイズが下がって機動力も上がるし、ディフェンスも激しくなる。そこはこれまでの青学とは違った感じでした」

ー前半、1Qの滑り出しは良かったと思いますが2Qで離されてしまいました。
「2Qの途中で10点ぐらい離されましたが、それでも2Qが終わったときには4点差で我慢できていました。そこは良かったと思います。前半は点を取られすぎていたけれど、後半のディフェンスで修正できました」

ー前半の青山学院大は交代で出できた選手が全員きちんと仕事を果たした印象でしたが、そこは気にしましたか?
「うちとしては昨年から出ているメンバーはどんな選手か分かると思うんですが、今の青学は新しいメンバーは何をするのか、どういうプレイヤーなのか把握できていない選手がいる。まだそういう部分を対応できていなくて、やられたところがあったと思います」

ービハインドを負っていましたが、前半はそこまで積極的に田中選手が攻めることはなかったですね。リーグ戦を通しても本当に大事なところで攻める、という印象です。
「自分が、自分が、となっていつも悪い方向に行くので、流れを見ながら自分がやらなければならないときはやるという感じですね。でも前半あんな風に少し開いても我慢してついていけばこういうゲームになると思っていたので、そんなに慌てることもありませんでした」

ー後半逆転しましたがスタメンに少しファウルが多くなったのが少し気になりましたが。
「ケビン(#7晴山)とザック(#10バランスキー)のところはもったいなかったなと思います。でもそれは彼らがわかっていると思うし、気をつけてプレーも変えていけば変わってくることだと思います」

ー終盤の佐藤選手(#23)のオフェンスリバウンドの得点が大きかったと思います。
「マサ(#23佐藤)はプレータイムや自分が思うようなタイミングの起用じゃなくても、ずっと何かをやってやろうということで貢献してくれています。スタメンからしたらあとから出てきても頼り甲斐があるし、自分もあのリバウンドで決まったかなと思います」

ー全勝での折り返しについて。
「もちろんリーグ戦を優勝するためにやっていますが、リーグ戦で成長して、インカレでもう一回勝負して、最終的に天皇杯でNBLのチームと戦うというのが自分たちにはあります。なのでここを意識せずもっともっと成長していきたいです」

ーリーグ戦ではここしばらくあまり集中力のない試合で負けたり、内容の良くない試合を打開できなかったりして優勝を期待されながら星をこぼすことも多かったと思います。そういう部分は今年のチームには感じますか?
「それはうちのチームのひとつの反省点でもあって、リーグが始まる前にコーチからも話がありました。去年のチームは勝てるだろうとか、このぐらいの力で何とかなるだろう、という気持ちがどうしてもどこかにありました。だからポロポロ負けたと思います。今年はそれをしないように、4年生が中心になってどの試合も集中してやろうという意識付けをやっています。ここまでの1周目はそれができているから勝てていると思います。ここから疲労度が上がって苦しくなったときに、同じようなことができるかどうかが大事だと思います。もっともっとチームでまとまって、個人で戦うのではなくチームとしてやっていきたいですね」

ー田中選手が主将としてそういうことを言うのですか?
「自分も言いますが、今年のチームはそれを言われなくても分かっているメンバーが多いと思います。みんなでしっかり集中しているし、みんなが同じ方向を向いてやっています。だからそこまで言う必要はないですね」

ーチームとして成熟してきたということでしょうか。
「去年からあまりメンバーも変わらないのは大きいと思います。自分からすると昨年から抜けたひとりの存在は本当に大きいけれど、それを補うために今年は自分以外の4年生がいる。その存在のおかげで今チームがあると思います」

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「日々の練習で突き詰めもっといいゲームができるように」
余裕を持たず、次の試合にも全力で

◆#8藤永佳昭(東海大・3年・PG)
130915fujinaga.jpg控えガードとしてベンチからの出場になるが、安定感のあるプレーでチームを支え、熱い気持ちの見えるプレーでチームを鼓舞している。ベンドラメがファウルトラブルとなってこの日は出場時間が増えたが、終盤に追い上げかけた青学大を断ち切る3Pでチームを盛り上げた。これまで周囲を動かす方にバランスを置いていたが、今年は積極的にアウトサイドシュートも狙っている。意欲十分のプレイヤーだ。


ー今日は注目の試合でしたが、選手たちもそうだったのでしょうか。
「意識するなという方が難しいくらい、今日の試合は意識していました」

ーベンドラメ選手(#0)が早々に2ファウルになりましたが。
「前半、ミスするのはダメなんですけどそこで切り替えて後半にああいうプレーができたので、チームの勝利につながったと思います」

ーその分、自分の出番が増えると意識していましたか?
「そこまでは考えませんでした。ただいいプレーをしよう、流れを変えようという意識だけでコートに入っていましたね」

ー後半には具体的に指示はありましたか?
「とりあえずオフェンスがうまくいかなくても、ディフェンスとリバウンドが絶対勝利につながると何回も何回も言われました。それをみんなが実感してディフェンスとリバウンドがすごく良くなって勝利につながっていったと思います」

ー今日は和田選手(#18)、#0ベンドラメ選手などとの複数ガードの時間帯もありましたね。東海大ではあまり見ない形でした。
「その状態でディフェンスが良かったのでそのまま続けたんだと思います。そこまでディフェンスがちょっと悪かったので。礼生(ベンドラメ)や直樹さん(和田)とか僕だと経験もあるし、直樹さんや礼生は特にディフェンスもいいし相手も小さなラインナップの時間帯があってうまくいったと思います」

ー藤永選手は終盤に相手を引き離す3Pが決まりましたね。
「あそこを決められたのは大きかったです。打つと決めていたので」

ーこのリーグはシュートを打つシーンが多いですね。
「コーチにも躊躇するなと言われているし、確率もそんなに悪くないと思うのでちゃんとセレクションを考えてやっていきたいと思います」

ー昨年はあまりシュートは打ちませんでしたよね。
「そうですね。新シーズンになるときに陸さんに『(これまで)悪くないけど、アキも点を取りなさい』と言われて、僕も将来のことを考えているし点を取れないとダメだなと。要所要所で点を取ることを意識しつつ、アシストやゲームコントロールもしっかりできるように意識しています」

ー今日は相手も永吉選手(#25)が不調で、張本選手(#8)も欠場しています。それを考えるとまだまだ自分たちにも課題はあると考えますか?
「今日も7点差ぐらいだったけれどもっと離せたと思う場面があったし、前半はああいう形になってしまいました。ディフェンスも最初からやっていけばあんな展開にはならなかったと思います。もうワンクールありますが毎日の練習で修正点を突き詰めて青学大だけじゃなくて、次の中央大戦からもっといいゲームができるように全員で頑張っていきたいです」

ーここまで全勝ですが、変に負けてしまう年もありましたね。今年はそういう面では問題ありませんか?
「そこは大事です。でも変に余裕を持ったりしているとそういうことを皆が言うし、(リーグ戦での負けを)経験をしている人も多いし、そこは大丈夫だと思います。そこは僕も油断せず意識していきたいです。今年はここまで全勝できているし、頑張ります」

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「リバウンドをしっかりやれば次は勝てる」
明確となった課題克服のためのキーマン

◆#7野本建吾(青山学院大・3年・CF)
130915nomoto.jpg東海大の強力なディフェンスの前には、このところ好調の野本もなかなか得点を重ねられず。プレーだけでなく、劣勢の展開でチームメイトを叱咤する気持ちの入った姿勢を見せたが、それを勝利につなげられなかった。リーグはこれから後半戦に突入。中断期間には東アジア選手権にも参加する見込で、体力的に負担もかかるが、それだけ野本の役割は大きい。シュートの好調さを維持しながら、ここからはチーム課題であるリバウンドへの意識も強めていきたいところ。


—チームでは後半が僅か15得点。前半と何が違っていたのでしょうか。
「ボールを受ける人へのパスを出すところを防がれて、前半の良かったところをシャットアウトされたので、そこの修正が後半にできなかったところが課題だなと思いました」

—つまりパスコースを遮断された?
「はい。アウトサイドばっかりだったので、そのアウトサイドのパス回しで、パスコースを全部防がれたので攻め手が無くなって、それで良いオフェンスができなかったように思います」

—そこでインサイドに行こうとは考えなかったのでしょうか。
「あ、それは思いました。ただ、そう思ったんですけど、なかなかそこで5人の意思が合わなくてインサイドにもボールが入らずに、あまり良くなかったプレーが重なって。そこは課題です。最初に外で動いて、足で崩して攻めるように指示を受けていたので、インサイドに入ると邪魔になるので自分も外に出て、外で足を使って5人で攻めるパターンを意識していました。だから中には入らなかったんですけど、外でのパスコースを防がれたので、最後はインサイドでやらないとダメだなと思ってインサイドに入りました」

—ただ、なかなか簡単にはインサイドへ入っていけなかったようにも見えました。
「最後は気持ちの問題で負けていた部分はあるかもしれないですけど、相手も相手で今日は礼生(#0ベンドラメ)の3Pが3/7で調子が良くて、インサイドもリバウンドが強いし、向こうのシュートも確率が良かったです。大貴さん(#24田中)のところではそこまではやられてなかったので、(そこのディフェンスは)良かったとして、あとは礼生のところとインサイドのリバウンドをしっかりすれば、次は勝てるんじゃないかと思います。次(の直接対決)は7点差で勝って、優勝したいと思います」

—リバウンドは課題としてずっと挙げられているポイントです。
「そうですね。ケビン(#7晴山)とザック(#10バランスキー)がリバウンドに絡んでくるので、そこはシャットアウトするように、という指示だったんですけど、そこは徹底できていませんでした。次はボックスアウトをしっかりしてリバウンドを取らせないようにしたいと思います。そういった課題がしっかり見えたので、そこをこれから修正です」

—プレーしていて、今日の東海大とこれまでとの東海大との違いは何か感じましたか。
「やっぱりディフェンスが良いですね。パスコースを防がれたり、ボックスアウトでもリバウンドが全然取れなかったし、あとは大貴さんがボールを持つと(ディフェンスは)そこにみんなの意識がいってしまうので、他の選手に点を取られたりとか、バランスが良いので強いなと思いました」

—次はやり返さないといけないですね。
「はい、絶対にやり返します!」


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