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2007.09.24 (Mon)
9/24 関東大学1部リーグ 第3週 慶應義塾大VS早稲田大 第2戦
慶應義塾大65(15-17,13-14,14-26,23-18)75早稲田大
慶應大を再び悪夢が襲った。
日吉で行われた早稲田との第2戦。追う展開となった3Q、インサイドの要である#7岩下(1年・C)がシュートを打った後転倒、足を痛めて退場してしまう。更に早稲田のエース#7近森(4年・PF)のマークについていた#19田上(2年・F)も顔を打ってベンチに下がることとなってしまった。
このアクシデントにより苦しくなった慶應大は早稲田大に次々得点を許してしまう。一方早稲田大は#4菅川(4年・F)が奮闘。主将として春の早慶戦の悔しさを晴らすような活躍を見せて慶應大を引き離して勝利した。これで早稲田大は3勝3敗、勝敗をタイに戻す。慶應大はケガ人の続出で一気に苦しくなった。
試合のレポートと早稲田大・菅川選手のインタビューは「続きを読む」へ。
1Q、「最初はディフェンスのピックが遅かったので自分のタイミングで簡単に打てた」と#7近森。3連続の3Pで早稲田を勢いづける。慶應大は#9香川(4年・F)、#19田上(2年・F)らがシュート。#21酒井(1年・F9、#17小林(2年・GF)も得点し、更に#6小松(4年・G)の3Pなどもあってここでは大きく離されず追いつくことに成功する。しかし終盤は互いのミスも続き、得点は伸びないまま15-17で1Qは終えた。
2Q出足、#12根本(3年・C)、#23井出(1年・SG)が連続でシュートを外すと、この日スタメンとなった慶應大#16二ノ宮(1年・G)が果敢に攻めようとする。しかしこちらもミス。鈍い立ち上がりとなったところを#23井出が連続3Pで早稲田を勢いづける。しかし慶應大も#17小林が3Pを入れ返し、意地を見せる。早稲田が続けてシュートを外して得点が続かない中、慶應大もファールが続く。司令塔#16二ノ宮には迷いも見え、攻撃が展開できない。苦しい中早稲田大は#7近森がなんとか3Pを入れると4点差としてなんとかリードを保つ。ともに1度シュートを入れると1分以上ノーゴールという展開を繰り返すことになり、オフェンスは重い。残り1分を切って慶應大#7岩下が連続シュート。28-31と3点差で後半へ。
3Q、まず慶應大#7岩下がシュートを決めると、早稲田大は#6木下(4年・G)の速攻で返し、#10風間(4年・F)のミドルシュートで5点リード。しかしここから慶應大は粘る。リバウンド、ルーズボールに何度も食らいついてつないでいき、残り5分で#17小林が逆転のシュートを決めると会場の歓声が爆発する。しかし早稲田大も#23井出が3Pを返し再度逆転。#4菅川、#7近森のシュートが続く。慶應大はインサイドでリバウンドが取れず苦しい展開。なんとか得点では食らいつくが、ようやく勢いの出てきた早稲田大が#10風間の3P、#4菅川の連続速攻で一気に10点突き放した。しかしここで慶應大は再び悪夢を見ることになる。自陣のコートに転がった岩下が足を押さえ、痛みに顔を歪めていた。更に#19田上も顔を痛めて下がるアクシデント。早稲田大は#4菅川が声を出して気を緩めないようチームをもり立てる。その通りに早稲田大は#23井出の3P、#7近森の速攻などで慶應大を15点突き放して3Qを終えた。
1年ながら司令塔の重責を担う#16二ノ宮が4Q出だしは連続得点。更に#17小林も奮闘する慶應大。早稲田大のファールが続く中、じわじわと追い上げる。#17小林は無心といっていい状態で攻撃を続け、3Pラインのはるか手前で放ったシュートを決めると応援席にも信じられないといった声があがる。ディフェンスでも#23井出を囲んでトラベリングを取ると、#6小松がリバウンドからシュート。#12青砥(3年・F)が残り3分でバスカンを獲得して6点差にまで戻すと、慶應コールが巻き起こった。しかしここでミスが続いて#7近森にシュートを決められると、#6小松が#5前川(4年・G)の速攻を止めたファールがアンスポーツマンライクファウルに。追い上げのリズムを断ち切られた慶應大はそのまま追いつくことができず、早稲田大に2連敗。苦しくなった。
早稲田大はこれでようやく勝敗をタイに戻した。しかし近森に頼りすぎ、途中で得点が止まる傾向は変わらない。1年の井出がその中で思い切りのいい活躍をしているのが明るい材料だが、ミスも多く上級生のカバーも重要になるだろう。
一方慶應大はこれほどケガ人がいなければ十分上位で戦えているはずだ。次々起こるアクシデントに佐々木HCも迷いが見える。しかし「こういうことを想定した練習もしてきているはず。上級生の頑張り不足」とも言う。小松が4年として奮闘を見せるが、その他の上級生がもっと危機感を持たなければこのまま勝利はおぼつかない。来週は2勝しかできておらず追い込まれつつある日体大との対戦。どちらが苦しい状況を抜け出すか、短い時間で対応を迫られている。
◆#4菅川浩樹(早稲田大・4年・PF)
春の早慶戦は主将としてもプレイヤーとしても悔しい思いでいっぱいだったはずだ。しかしこの2戦ではスタメンとして見事に活躍を見せた。そこには主将としての「覚悟」があった。
試合後は不可抗力だった岩下のケガに対し、「申し訳なかった」と謝りにいく礼儀正しさも見せていた。
-これで3勝3敗ですね。
「ようやくですね。長かったです」
-スタメンだったし、1戦、2戦と気合いがはいっているのが感じられました。
「春の悔しさがあったのと、先週日大にあんな負け方をしたので。それにやはり早慶戦ということでそこは気合いは入れていました。このリーグ戦は監督が下級生の根本とか井出を中心に置いて、4年生をバックアップとするということで、その体制をとっていたんですけど、先週あんな負け方をして今週の対戦が丁度慶應だったのでやっぱり4年生でもう1回やろうと言ってくださいました。僕としてもやりたかったですし、スタメンとしての準備はいつでもできていました」
-4年生がバックアップというのはいつから?
「夏の合宿の8月下旬からですね。下級生を育てるという意味で。僕もチームが勝てばそれでいいと思っていたんですが、練習で下級生に負けているつもりはなかったし、特に今日は慶應戦だったので“今出さないでいつ出すんだ”という気持ちで練習はしていました。金曜日の練習で近森、前川抜きの4年生と下級生で5対5をやって勝ったので、そういうところも見てもらえたのかなとは思います。4年の意地があります」
-とはいえ、まだ得点が止まるところは課題ですね。
「止まった時に近森に頼ってしまうし、他の奴らも引くなといってもどうしても引いてしまう。そこを青学とか東海とかとの違いになってくると思います」
-6戦やってみてここまで。
「青学に2つ負けてやっと日大に勝っていいかなと思えば2戦目はあんな負け方で。でもここで慶應戦だったのでもう一度立て直すチャンスだと思ったんです。向こうの旗に『覚悟』とありますが、うちもそれくらいの覚悟を持っていました。僕はあの『覚悟』という言葉を自分に言われていると思って見ていました。だからそれくらいの気持ちでやっていました。次は東海ですが、それくらいの気持ちで臨んでいけたらと思います」
-東海は上り調子ですからね。全員が戦っているという感じになってきています。
「スタッツを見ても誰がという訳じゃないですからね。バランスがいい。うちも加藤や山田がもう少し調子を上げてもらえたら問題ないと思います」
-主将としてここまで悪いところを言ってきたのでしょうか。
「僕も控えだから何か遠慮していたところがあったのかもしれません。でも先週の日大戦からやっぱり僕がもっと声を出して他のキャプテンにないような引っ張り方でいいのかなと思ってきました。今日はプレーもしましたけど、声を出したりという意識はしていました。それに4年生に自覚を促して早慶戦なんだからと言ってきました」

日吉で行われた早稲田との第2戦。追う展開となった3Q、インサイドの要である#7岩下(1年・C)がシュートを打った後転倒、足を痛めて退場してしまう。更に早稲田のエース#7近森(4年・PF)のマークについていた#19田上(2年・F)も顔を打ってベンチに下がることとなってしまった。
このアクシデントにより苦しくなった慶應大は早稲田大に次々得点を許してしまう。一方早稲田大は#4菅川(4年・F)が奮闘。主将として春の早慶戦の悔しさを晴らすような活躍を見せて慶應大を引き離して勝利した。これで早稲田大は3勝3敗、勝敗をタイに戻す。慶應大はケガ人の続出で一気に苦しくなった。
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■GAME REPORT■
2Q出足、#12根本(3年・C)、#23井出(1年・SG)が連続でシュートを外すと、この日スタメンとなった慶應大#16二ノ宮(1年・G)が果敢に攻めようとする。しかしこちらもミス。鈍い立ち上がりとなったところを#23井出が連続3Pで早稲田を勢いづける。しかし慶應大も#17小林が3Pを入れ返し、意地を見せる。早稲田が続けてシュートを外して得点が続かない中、慶應大もファールが続く。司令塔#16二ノ宮には迷いも見え、攻撃が展開できない。苦しい中早稲田大は#7近森がなんとか3Pを入れると4点差としてなんとかリードを保つ。ともに1度シュートを入れると1分以上ノーゴールという展開を繰り返すことになり、オフェンスは重い。残り1分を切って慶應大#7岩下が連続シュート。28-31と3点差で後半へ。

1年ながら司令塔の重責を担う#16二ノ宮が4Q出だしは連続得点。更に#17小林も奮闘する慶應大。早稲田大のファールが続く中、じわじわと追い上げる。#17小林は無心といっていい状態で攻撃を続け、3Pラインのはるか手前で放ったシュートを決めると応援席にも信じられないといった声があがる。ディフェンスでも#23井出を囲んでトラベリングを取ると、#6小松がリバウンドからシュート。#12青砥(3年・F)が残り3分でバスカンを獲得して6点差にまで戻すと、慶應コールが巻き起こった。しかしここでミスが続いて#7近森にシュートを決められると、#6小松が#5前川(4年・G)の速攻を止めたファールがアンスポーツマンライクファウルに。追い上げのリズムを断ち切られた慶應大はそのまま追いつくことができず、早稲田大に2連敗。苦しくなった。
早稲田大はこれでようやく勝敗をタイに戻した。しかし近森に頼りすぎ、途中で得点が止まる傾向は変わらない。1年の井出がその中で思い切りのいい活躍をしているのが明るい材料だが、ミスも多く上級生のカバーも重要になるだろう。
一方慶應大はこれほどケガ人がいなければ十分上位で戦えているはずだ。次々起こるアクシデントに佐々木HCも迷いが見える。しかし「こういうことを想定した練習もしてきているはず。上級生の頑張り不足」とも言う。小松が4年として奮闘を見せるが、その他の上級生がもっと危機感を持たなければこのまま勝利はおぼつかない。来週は2勝しかできておらず追い込まれつつある日体大との対戦。どちらが苦しい状況を抜け出すか、短い時間で対応を迫られている。
◆#4菅川浩樹(早稲田大・4年・PF)

試合後は不可抗力だった岩下のケガに対し、「申し訳なかった」と謝りにいく礼儀正しさも見せていた。
-これで3勝3敗ですね。
「ようやくですね。長かったです」
-スタメンだったし、1戦、2戦と気合いがはいっているのが感じられました。
「春の悔しさがあったのと、先週日大にあんな負け方をしたので。それにやはり早慶戦ということでそこは気合いは入れていました。このリーグ戦は監督が下級生の根本とか井出を中心に置いて、4年生をバックアップとするということで、その体制をとっていたんですけど、先週あんな負け方をして今週の対戦が丁度慶應だったのでやっぱり4年生でもう1回やろうと言ってくださいました。僕としてもやりたかったですし、スタメンとしての準備はいつでもできていました」
-4年生がバックアップというのはいつから?
「夏の合宿の8月下旬からですね。下級生を育てるという意味で。僕もチームが勝てばそれでいいと思っていたんですが、練習で下級生に負けているつもりはなかったし、特に今日は慶應戦だったので“今出さないでいつ出すんだ”という気持ちで練習はしていました。金曜日の練習で近森、前川抜きの4年生と下級生で5対5をやって勝ったので、そういうところも見てもらえたのかなとは思います。4年の意地があります」
-とはいえ、まだ得点が止まるところは課題ですね。
「止まった時に近森に頼ってしまうし、他の奴らも引くなといってもどうしても引いてしまう。そこを青学とか東海とかとの違いになってくると思います」
-6戦やってみてここまで。
「青学に2つ負けてやっと日大に勝っていいかなと思えば2戦目はあんな負け方で。でもここで慶應戦だったのでもう一度立て直すチャンスだと思ったんです。向こうの旗に『覚悟』とありますが、うちもそれくらいの覚悟を持っていました。僕はあの『覚悟』という言葉を自分に言われていると思って見ていました。だからそれくらいの気持ちでやっていました。次は東海ですが、それくらいの気持ちで臨んでいけたらと思います」
-東海は上り調子ですからね。全員が戦っているという感じになってきています。
「スタッツを見ても誰がという訳じゃないですからね。バランスがいい。うちも加藤や山田がもう少し調子を上げてもらえたら問題ないと思います」
-主将としてここまで悪いところを言ってきたのでしょうか。
「僕も控えだから何か遠慮していたところがあったのかもしれません。でも先週の日大戦からやっぱり僕がもっと声を出して他のキャプテンにないような引っ張り方でいいのかなと思ってきました。今日はプレーもしましたけど、声を出したりという意識はしていました。それに4年生に自覚を促して早慶戦なんだからと言ってきました」
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