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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.09.08 (Sun)

【2013リーグ1部】9/8レポート

筑波大が白鴎大に逆転勝利で4位キープ
青学・東海・拓殖の上位陣は崩れず全勝を守る


130908YAMAZAKI.jpg 1部リーグは早くもこの日で日程の3分の1を消化。上位・中位・下位と、その構図が見えつつある。全勝中の青山学院大・東海大・拓殖大は、いずれも対戦相手に詰め寄られながらも無敗をキープ。3週目にはいよいよこの3チーム同士の対戦が控える。このほか、筑波大は白鴎大を逆転で下し、4勝目で4位に。大東文化大も専修大に勝利し、勝率を5割とした。早稲田大・中央大は未だに白星無しの状況ながら、全勝勢相手に最後まで食い下がり次戦以降に期待を抱かせる内容を見せた。


 前日に続いて、故障を抱える#11宇都(4年・G)が欠場となった専修大大東文化大との対戦となったこの日も、序盤から苦しい展開を強いられた。開始直後こそ#6渡辺(1年・F・福岡第一)がリバウンドに絡んで得点に繋げるも、大東大は#99山崎(2年・F)の3Pが次々と決まり、#28兒玉(3年・PG)も果敢なドライブを得点に繋げていった。専修大は攻撃が単発となってしまい、後手を踏んで劣勢の展開に。結局84―65とした大東大が勝利。3勝3敗の五分の星として、まずまずの数字で2週目までの日程を終えた。専修大は早くも5つ目の黒星。宇都の復帰にはまだ時間がかかる見込みで、苦境が続きそうだ。


写真:ファウルトラブルもあったが、随所で思い切りの良いシュートを沈めチームを鼓舞した大東大・山崎。時間ぎりぎりでの3Pに、力のこもったガッツポーズ。

※大東文化大・鈴木友貴選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【出遅れた筑波大が逆転勝利で4勝目】
130908muto.jpg 前節で1勝をあげて波に乗りたい白鴎大は、3勝2敗で4位につける筑波大と対戦し、1Qは白鴎大ペースに持ち込んだ。#5柳川(4年・SF)の3P、#15白濱(4年・F)のミドルシュートを始め、インサイドでは#23ジャニ(1年・C・八王子)が筑波大からフリースローを奪っていく。筑波大は開始序盤で#92村越(2年・PF)がファウルトラブルとなり、インサイドで苦しい展開を強いられる。ケガで2試合を欠場していた#21笹山(3年・G)を終盤に投入して流れを変えにかかるが、18-31と大きく離されて1Q終了。

 2Qになると#21笹山が浮かせたスクープショット、ポストアップからの得点などで貢献。アシストでも#10山田(3年・SF)に絶妙のパスを渡し、#14坂東(3年・SG)もアウトサイドを決めて点差を縮めていく。白鴎大はシュートの精度が悪くなり追い上げられるが、37-45とリードを保って前半を終えた。

 3Qで流れが筑波大に傾いた。じわじわ点差を詰めていき、#10山田のミドルシュートやオフェンスリバウンドがポイントとなって残り4分に同点に追いついた。ディフェンスも激しさを増していき、残り時間はシーソーゲームとなって3Qは60-60で終了するが、4Qの頭で筑波大は積極的にゴールを攻めて白鴎大から次々にフリースローを獲得すると、ここまで相手の2m級センターの高さに苦しんでいた191cmの#32武藤(4年・C)がディフェンスをかいくぐるシュートや3Pで力を発揮。一気に10点近い差をつけることに成功した。追い上げたい白鴎大だがオフェンスが単発となり、アウトサイドを打っていくが決まらず86-72で筑波大が逆転勝利を収めた。

 立ち上がりでインサイドを攻略できず出遅れた筑波大が一転して勝利をもぎ取った。笹山の働きや要所の坂東の3P、ベンチから入った山田のプレーなど3年生を中心に流れを変えていった。白鴎大は前半リードを得ながら後半で確実性を欠いた。勝負どころで踏ん張りきれなかったのが惜しまれる。

写真:筑波大・武藤は25得点12リバウンド。追い上げる時間帯にゴール下で存在感を発揮した。

筑波大学:4勝2敗
白鴎大学:1勝5敗

※筑波大・山田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【拓殖大が6連勝、中央大も必死の善戦で粘る】
130908YAGIHASHI.jpg 拓殖大が6連勝をかけて対戦の相手は、ここまで勝利の無い中央大。1Qは両者のここまでの星取りをそのまま映したかのような試合展開だった。#23バンバへのアリウープパスが易々と通って拓殖大が順調に得点。中央大は最初の10分間はほとんど成す術なく、#14大垣をフィニッシャーとした速攻も出始めた拓殖大が30-10とする。2Qも拓殖大が#99赤石(2年・C)のゴール下や#40藤井の3Pで点差を拡大。一時は30点近い点差とする。しかし、中央大は#5谷口(3年・F)が3Pを機に中距離のシュートをリズム良く沈めていくと、#67鈴木(2年・PF)もセカンドチャンスから得点していく。拓殖大はオフェンスが重くなり、前半終了時で20点差に戻された。中央大は#5谷口の好調なシュートは後半も持続。拓殖大得意の速攻を逆に決めるなどして、谷口のプレーから徐々にチームの雰囲気も上がっていった。#99赤石や#14大垣、#23バンバが安定して得点し、勝利が確定的となった最終版に拓殖大はメンバーを落としたが、中央大がこの場面で点差をグッと詰めて78-88となったところでタイムアップとなった。

 拓殖大は、これで無傷の6連勝。ただ、1Qで勝負が決まったかと思われた試合は、谷口の奮闘から他のメンバーが次第に活力を得た中央大が善戦した内容となった。しつこくイーブンのボールやこぼれ球を狙い、バンバを擁する拓殖大よりもリバウンドでは上の数字を残した。試合途中からチーム全体で示した思い切りの良さを、立ち上がりから見せられなかったのが悔やまれる。ここからは下位チームとの対戦が続く。拓殖大相手に見せた集中力や思い切りの良さを継続させられれば、初勝利は見えてくる。

写真:スタメンに定着してきた中央大・八木橋。1年生ガードとして、これまで以上に思い切りの良さを見せたい。

拓殖大学:6勝0敗
中央大学:0勝6敗

※中央大・谷口選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【早稲田大が食らいつくが東海大が全勝を守る】
130908zak.jpg 全勝の東海大と未だ白星なしの早稲田大の対戦は、早稲田大が粘って僅差でついていく形となった。

 両者立ち上がりは重く点数が伸びない。東海大は#7晴山(3年・PF)のオフェンスリバウンドからのシュートや#10バランスキー(3年・PF)の3Pなどでリードを奪うが、早稲田大も#11河合(1年・G・洛南)、#27平野(3年・F)の3Pで追いすがる。1Qは東海大が5点リード、2Qに入っても早稲田大が大きく引き離されずついていったが、大事なところで#10バランスキーの3Pが決まり、#12梅林(4年・C)のミドルシュートが決まるなどして東海大が差を開く。早稲田大はターンオーバーなどを出しつつも、終盤に#21河上(4年・F)のタップシュート、#2木澤(2年・G)の3Pが決まって37-27と15点開いた差を10に戻した。

 3Q、東海大は#7晴山の3Pを皮切りに、#10バランスキーもゴール下で強さを発揮し再び差を開く。しかし早稲田大もここで切れず#34池田(2年・G)のスクープショットや#21河上のフェイダウェイミドルなど、得点が続く。しかし差が10点からなかなか縮まらず、終盤に東海大は#19三ッ井(1年・PF・東海大三)が連続得点で52-45と突き放した。4Qも早稲田大は粘って得点するが差を詰めても9点までがやっと。追い上げの都度東海大が流れを切って、70-57とリードを守って手堅く勝利した。

 東海大は無傷の6連勝。どこか重い部分もあったがまだ余裕がある戦いぶり。1年生の三ッ井も大事な場面での得点が印象的だった。早稲田大はこれまでよりも改善されてきたが、ミスも多い。課題をつぶしてなんとか勝ちにつなげていきたい。

写真:20得点の東海大・バランスキー。安定して活躍を続けている選手のひとりだ。

東海大学:6勝0敗
早稲田大学:0勝6敗


【集中力を取り戻した青学大が明治大を凌駕】
130908TAKAHASHI.jpg 内容面でやや課題も見える全勝の青山学院大は、2連敗中ながらディフェンスの良さ、リバウンドの強さが光る明治大との対戦となった。試合開始後、先行したのは明治大。一進一退の攻防から#16安藤誓哉(3年・PG)のバスケットカウント、#51皆川(3年・PF)が豪快なレイアップで続いてリード。更に立て続けに#22西川(4年・PF)の3Pも決まって盛り上がる。しかし青学大は冷静。#9安藤周人(1年・SF・四日市工)の3Pで返し、#25永吉(4年・C)のインサイドも活かして得点しついていく。4点ビハインドで迎えた2Qからはプレスからの得点も出る。#7野本(3年・CF)、#5高橋(3年・G)が立て続けにバスケットカウントを奪い青学大が逆転。激しいプレッシャーにさらされた明治大はリズムを失い、24秒オーバーのミスも出てしまう。#50伊澤(2年・PF)ひとりが気を吐いてついていくが、青学大は中と外のバランスよく加点して6点リードとして勝負は後半へ。

 後半も青学大がリードを保つ。#9安藤周人の3P、迫られると#25永吉のローポストの得点が続く。明治大は#12中東(3年・SG)の積極的なドライブが光るが、青学大は#25永吉が3P、#11田中 光(2年・F)がリバウンドシュートなど、コート上の5人が上手く動きながら点差を維持。4Q3分には#7野本の3Pが出て点差は二桁となった。その後、明治大は良い働きをしていた#51皆川が負傷で交代すると、ここから最終盤までフィールドゴールが決まらず、じわじわと点差を開けられた。結局、青学大が最後は突き放し、81-63の快勝となった。

130908NAKAHIGASHI.jpg ここ数試合では内容の悪さも見られた青学大。この日は一転して集中した様子で、2Q途中からはリードを許さずに主導権を掌握。リバウンドで優勢と維持し、リーグ戦で良さの見られるフルコートのプレスもしっかり機能して難しい相手を退けた。一方このリーグ戦好スタートだった明治大は、3試合続けてクロスゲームを落として上位陣との差が開いた。昨季終盤から好調だった目のシュートに当たりがなかなか出ず、この試合では西川のシュート率も上がらなかった。だが豊富な練習量を誇っており、成長著しいチームは厳しい日程の今年のリーグ戦ではまだまだ他チームの脅威となりえる存在である。短期間で切り替え、再び上位争いに顔を出すことができるか。

写真上:青学大・高橋は、このリーグ戦シックスマンとして良い働きを見せている。
写真下:ドライブを仕掛けてバスケットカウントを得た中東。明治大は再度の上位進出へ、立て直しを図りたい。

青山学院大学:6勝0敗
明治大学:3勝3敗

※青山学院大・畠山選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「チームがひとつになっていくことを心がけている」
星を五分に乗せ、上昇気流に乗っていけるか

◆#30鈴木友貴(大東文化大・4年・SG)
130908SUZUKIYUUKI.jpg昨年からガラリとメンバーが変わった大東大。若いメンバーが多く不安もあったが、早い段階で勝率を5割に乗せた。元来大東大は波に乗れば勢いよく勝ち星を重ねていくチーム。昨季から試合に絡んでいる同じ4年生の戸ヶ崎と同様、鈴木の役割も大きい。このまま勝ちを重ね、上位争いに絡んでいけるか。


—3勝目になりました。
「昨日勝っていれば良かったんですけど、でもとりあえずイーブンに持っていけたので、またここから頑張りたいと思います」

—若い選手も多く、引っ張る役割も求められていると思います。
「自分も去年はそこまで出ていなくて、引っ張ることももちろん考えているんですけど、チームでひとつになっていくということも心がけています」

—そこは大東大らしく、勢いに乗って?
「そうですね、元気よく(笑)。新チームになった時から、声とかコミュニケーションの部分は意識してずっとやってきたので、そういうところが最近また出てきたかなと思います」

—兒玉選手がそういう部分を盛り上げている印象です。
「夏合宿に行って、それまで迷っていた部分もあったようなんですが、だいぶ吹っ切れたみたいで、それでかなり良くなったのかと」

—春から変化している部分はありますか。
「個人的には春は足をケガしてチームに迷惑をかけたので、ここで恩返しをしていきたいなと思います」

—このリーグ戦、勝った試合はもう少し楽な展開で勝てた試合もあるように思います。
「そうですね(笑)。離しかけたところで緩んじゃうのかミスが出て。で、流れが悪くなってディフェンスも良くない方向になってしまうので、そこは言い合っているんですけど、これからもまた意識してやっていきたいです」

—今の大東大として、どういうバスケットを展開していきたいのでしょうか。
「速攻、走るバスケットを意識して、夏もずっとやってきたので。そういった速攻のバスケットと、あとあまり20点や30点といった大量得点を取れる選手がいないので、分散して点数が取れるように。今日とかは結構取れていたけど、もうちょっとインサイドで点が取れたらなと思います」

—走る場面では鈴木選手あたりの選手が走ることが良い流れを呼び込めるのでは。
「自分よりも、センターが走れた方が良いかなと。練習でもそういう形をやっているんですが、あんまり試合ではできていないですね。(残りの試合は)そういうところを出していきたいですね」

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「試合に絡むのだからしっかりしなければ」
芽生えた自覚でこれまで以上の活躍を誓う

◆#10山田侑樹(筑波大・3年・SF)
130908yamada.jpgベンチスタートで16得点5リバウンド。劣勢だったチームに流れを呼ぶプレーを見せた。プレースタイル的には3番のスモールフォワードだが、今の筑波大はセンターの武藤以外はまだインサイドが若く、上級生の山田も4番プレイヤーとしてチームに貢献することが求められている。今後もチームになくてはならない選手として見せ場を作って欲しい。


ー前半は苦しい試合でしたね。今日はいい活躍だったと思います。
「周りを信じて自分のやれることがリバウンドだったりするので、そこを意識して少しでもチームに貢献できるようにプレーしていました」

ー山田選手は本来4番ではないですよね?
「今年は夏の合宿までは3番だったんですが、リーグ戦からは急に4番として出ています。ちょっと戸惑いもありますがやるしかないなと」

ー武藤選手以外のインサイド陣がまだ若いのもひとつ要因としてありそうですね。
「そうですね。でも武藤さんの存在がすごく大きいです」

ー3番と4番のプレーの感覚の違いというのは感じていますか?
「でも4番だからインサイドをやるという訳ではなくて、4人がペイントの外にいて武藤さんが中にいる4アウトなので特にやることは変わりません。吉田先生からも一対一とか、シュート、ドライブもどんどん決めてこいと言われています」

ー今日はいいオフェンスリバウンドもありましたね。
「リバウンドだけは意識しています。オフェンスリバウンドで貢献したかったので良かったです」

ー前半に離されたときに少しチームも萎縮しているかなという感じに見えましたが、山田選手はどう感じていましたか?
「そこで自分も引いたら先生が使ってくれた意味がないので、自分だけでもしっかりやろうと積極的にボールに絡む気持ちでしたね。たまたま今日はうまくいきました。ラッキーでした(笑)」

ー新人戦でいい活躍をしてからここまでなかなか出番がありませんでしたが、自分としてはどうでしたか?
「僕は今年になって使われるようになって、遅いんですが3年目にしてやっと自分の役割がチームで明確になってきたかなと。だから今のチームに足りないリバウンドなんかは自分で埋めていこうと思ってやっています」

ー自分の中で役割が見えていなかったということでしょうか?
「そうですね。下級生のときは4番をやっていて去年からだいたい3番になった感じで、いろんなところを行ったり来たりしているうちに、どんなことをやっていいか分からなかったんです。3年目になってようやく分かるようになってきました」

ー今年は笹山選手や坂東選手といった3年生がメインになっているチームでもありますよね。山田選手も同じ3年ですが。
「あの2人はすごすぎるので(笑)、ついていくのが精一杯なんですが、ここまでは頼ってばかりですね」

ー笹山選手は司令塔ですが何かアドバイスなどは。
「結構言ってくれますね。今日も『お前はシュートが入るから積極的に打っていけ』『いいから、お前が打て』とタイムアウトのときに言ってくれたので、伸び伸び打てました。その言葉に助けられましたね」

ー危機感を持てずにリーグに入ったと西村選手が言っていましたが、途中で笹山選手のケガもあったり、今日のような試合を勝って、より危機感が高まったのでは?
「そこは全然出てきました。今年は試合にも絡むようになったので特に。上級生だし、試合に出ているんだし、しっかりしていかなきゃという気持ちは強くなってきていますね」

ー今日は勝ちきれましたが、まだまだリーグ戦は続きますね。
「来週は青学戦もあって、これからが大変です。厳しい戦いが続きますが1勝でも多く白星をつけられるように頑張っていきたいです」

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「全員が前を向いてプレーできている」
6連敗も内容は改善、初勝利は手に届く距離に迫る

◆#5谷口光貴(中央大・3年・F)
130908TANIGUCHI.jpgこの日34得点。1Qから最後まで集中した様子で拓殖大に食い下がり、味方を勇気づけた。序盤はチームが上手くかみ合わない面もあったようだが、この日は試合後に選手同士で時間を割いてミーティングを行うなど、チームのベクトルは未だ掴めていない白星に向かっている様子。今後2試合は下位同士の対戦と、落とせない試合が続く。初勝利なるか。


—このリーグ戦では一番の内容だったと思います。
「そうですね。ちょっと出だしが悪かったんですけど、そこで気持ちが切れずに続けられたというのと、拓殖が相手でも後半に追い上げることができました。昨日の試合後にミーティングをしてそこでの内容が今日の後半に活かせたのかなと思います。次の試合では前半から戦っていければ、まず一勝に繋がるかなと思います」

—スタートから良い内容が継続できれば、今日は勝てたかもしれません。
「昨日のミーティングでも一対一が中心になってしまっているということが話題に出ていたので、全員で動こうという意識づけを話し合って。みんながどう動くかはっきりしていなくて曖昧な感じで1Qに入ってしまったので、それが時間を追うごとにかみ合ってきて良い動きができてきたりしていたので、全体的にのびのびとプレーできていたかな、と思います。今日の試合での収穫は、そこかなと」

—チームリバウンドなどのところでの動きは当然練習を重ねているんですよね?
「そうですね。そうなんですけど、自分たちは練習の時から相手も小さいので、そのサイズの違いが結構出てきたりして、それでやられたかなという部分はあるのかなと思います。これからリーグ戦の中で改善していけたらなと思います」

—山田選手(#22)欠場の影響も感じますか。
「山田さんがインサイドで張って、ポストアップとかで苦しい時間帯に点を取ったりしてくれていたんで、その分が無いというのは正直つらいです。でもその分普段は控えの宍倉(#27)とか水江(#32)だったり森(#52)だったり、あの辺のプレーヤーがリングに向かうようなプレーをこのところ心がけているので、それがあって周りが動けたりしているのかと。経験が浅いのは仕方ないんですけど、でもそれなりには戦えているかなと思いますね」

—夏場の練習試合で負けが込んだときなどは、雰囲気が良くなかったと聞いています。現在はいかがでしょうか。
「昨日の試合などでは入りが良かったりしていたので、それで応援席もベンチも全員が盛り上がってやっていこうという風に話をしていて、それが今週になってやっと出てきた感じです。チームの雰囲気としては、今はだいぶ上がってきているので、これから先、ひとつでも多く勝てるようにやっていけたらなと思いますね」

—40分間継続する集中力が重要になってきますよね。
「そうですね(苦笑)。自分たち、時間帯によってはっきり分かれちゃうんで。悪い時間を短くして、良い時間に持っていけるように。そこで自分が点を取るプレーやチームを勢いづかせるプレーができたらな、という風には思うんですけど。まだちょっとやり切れていない部分があって、そこは自分として責任を感じているので『やらなきゃいけない』と思います」

—1部を初めて経験して、過去2年間の2部リーグとの違いも感じることが多いと思います。
「そうですね。全体的にサイズのあるチームが多くて、それで当たりも強いし、なおかつ個人個人の技術が上手くて、一つひとつのプレーがしっかりしているというイメージがあります。でも逆に自分たちはチャレンジャーとして上がってきた立場なので、一試合一試合思い切ってプレーできているし、やっぱり1部は楽しいですね」

—厳しい日程の難しさも今年はあります。
「試合の後に2日間しかないので、月曜と木曜の過ごし方が重要かと思っています。自分としてはできるだけ疲れを溜めないように、全く動かないということはしないで、自主練とかで軽く体をほぐしたりだとか、そういう風にして疲れを溜めないように3試合を乗り切るように頑張っています」

—月曜日と木曜日がオフなんですね。
「はい、月曜日が完全にオフになっていて、木曜日は自主練で全体的な練習はあまりやっていないです。各自、試合に出ている人と出ていない人で差が出ているので、出ていない人は自主練で出ていない分だけ自分たちで補って、出ている人は休むなりして自分なりにコンディションを合わせる形を取っています」

—今日の試合後のミーティングは選手同士でかなり時間をかけていましたね。
「その日の反省を毎試合やっているんですけど、今日は結構前向きな意見が多く出ました。良いプレーができていた、とか全員がボールに触ってチームプレーで点が取れていた、とかそういう感じの話が出てきていたので、これから前向きにやっていければ勝てると思います。これまでは止まってしまう時間帯があったけど、そこからの解決策がない感じでした。今は試合が進むにつれて自分たちの思い切りの良いプレーが出てきたりしています。その点でベンチや応援席もチーム一丸でやっていけている雰囲気があるので、それで結構前向きなプレーだったりとか、リングに向かったり基本的なことができてきているかなと思います」

—開き直れてきているようですね。
「自分たちは弱い立場、1部の中では下の方という自覚はあったので、勝ち負けを考えずに思い切ったプレーなどで何かを得て、それを次に繋げようということは監督からも話がありました。最初の方はプレッシャーにあおられたりとか、後ろ向きのプレーが多かったりしたんですけど、その点は改善されてきて思い切ったプレーも出てきています。最初の時は苦しかったけど、今は吹っ切れたというか。全員が前を向いてプレーできています」

—自信もついてきたのではないでしょうか。
「そうですね。何試合かやってきて、やれるプレーと足りないこととかも特にインサイド陣は感じられるようになってきています。それで練習でも色んなプレーを試すなど、そういう姿が出てきているんで、前向きにやってきていると思います」

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「中味のない試合でなあなあになるのは避けたい」
勝利への明確な目的を持ってチームを引き上げる主将

◆#32畠山俊樹(青山学院大・4年・PG)
130910hatakeyama.jpgリーグ初週を欠場していたが、5試合目から復帰。ベンチからも声を出してチームを鼓舞し続けていたが、やはり実際にコート内でプレーすることの方が存在感が大きく、活力を与えるシーンを何度も見せた。ただ勝つだけのチームではいけないと、下級生の頃から強く意識してきた選手であり、主将となった今年は自分の思いをストレートに形にできる年でもある。青山学院大が熱く周囲を巻き込むようなチームになるか否か、彼にかかっていると言ってもいい。
張本が出られないこのリーグ戦は、これまでのような横綱相撲は難しくチームはプレータイムを分けあいながら戦っている。課題もあるがそうした苦境をどう乗り越えて頂点を目指すか、これまでとは違う青山学院大の姿を体現していくのも彼の役割だ。


ー今日は大事な一戦でしたが、どんな意気込みでしたか?
「3戦目の専修戦からチームが狂い初めてきて、去年と同じでなんとなく中味のない試合で勝ってしまうような状況になり始めてきていましたし、そこは4年生が危機感を持っていました。それとは別に僕が見ていて感じたのは楽しめていないということで。ただなんとなくやって勝って、みたいな。そういうのがいけなかったので試合前のミーティングで自分のやるべきことをやって楽しもうと言い続けてきました。今日は楽しめてああやってコミュニケーションも取れて声もよく出ていたので、それは今後も続けなきゃいけないことだと思っています」

ーただ、ベンチを見ている感じでは盛り上がったりする場面も多くて昨年より元気のいい印象は受けていましたが。
「そうなんですよね。でもベンチから出て行くとなあなあになってしまったり。それじゃいけないし、ゲームの中で4年生がまだ引っ張れていなかったし、そういうのも良くなかったですね」

ーモチベーション面で今年のリーグ戦はプレイングタイムも分散していますが、集中しずらいとうことは?
「プレイングタイムをシェアして、出ている時間は一生懸命やろうというのを目標にして、この夏も練習してきました。それで集中できていないということはないです。自分たちのモチベーションの上げようですね。なんとなく勝ってしまうとか、本当にそこですね。去年はそこがダメだったし、その二の舞いを僕は絶対に踏みたくなかったので、それはずっと言い続けています」

ーここまで4年生が2人コートから外れている分、中でリーダシップを取る選手が少ないと感じる部分もありました。畠山選手は出られない試合のときもずっとベンチから声を出していましたが。
「やっぱり外で見るのと中でやるのはぜんぜん違うので。コートの中でどれだけ4年生が引っ張れるかが大事です。でもやはりそれは僕がやらないといけないと感じていて今日はずっとコートで声を出し続けたし、ミスをしてもチームで取り返すというか、ひとりのミスをみんなで助けあおうということも言っていました。今日はターンオーバーも少なかったし、光(#11田中)も自分の仕事をやろうとしてオフェンスリバウンドも絡めていたし、みんながカバーしあってそれはいいことだったと思います」

ー永吉選手が試合に出ていない畠山選手、張本選手にコートの外から助けられていて自分はまだまだ、というようなことを言っていましたが。
「そんなことはないですよ。永吉はインサイドで頑張ってくれているし、その分は僕らが助けられている。そういうリーダシップ面は僕や小林(#3)がやっていかなければいけない。そこまで永吉に任せたら大変になってしまいます」

ー今年はスタメンに安藤選手(#9)が入ったりして若返っていますし、下級生もいろんな選手が出場機会を得ています。そういう面で不安定さなど気になることは?
「安藤は思い切りよくやってくれているので、1年だしチャレンジして欲しいですね。ミスしたら僕らが取り返せばいいことです。今年は(プレイングタイムを)タイムシェアするというチームの方針で下級生も絶対に使わなければいけない部分もあるので、その分ベンチから出場してる貴大(#5高橋)にしろ、今日はスタメンでしたけど誠司(#13鵤)にしろ、よく頑張ってくれているなと思います」

ータイムシェアするのはいつから決まったことですか?
「新人戦が終わって天傑(#8張本)がリーグ戦がダメだとわかったときに、広瀬さんに『天傑がいないとマイナス20はある』と言われました。だとしたらそれを取り返すにはディフェンスでコートでも当たっていくしかないんじゃないかと僕が提案したんです。広瀬さんもああそうだな、ということだったし、タイムシェアもしなければという話になりました」

ーいろんな人に出場機会があるという点では、ベンチメンバーのモチベーションも上がっているのでしょうか。
「そうですね。去年とはベンチとスタートで出る5人の温度差がなくなったし、そういうことが大切だと僕は去年から思っていたので、みんな思い切りやってくれているので助かっています」

ー今日の試合ですが、1Qは追う形でしたが。
「相手のタフショットが入っていて、でも相手のやりたいことはできていなかったのかなと思うし、やらせていなかったと思います。その分タフショットが入ってぐらいだったので、僕らはそれを我慢して続けようということでした。40分間よくみんなが続けてくれたと思います」

ーではあまり焦りはなかったんですね。
「そこはぜんぜんありませんでした」

ーここが最初の山場かなと思ってはいたんですが。
「そうですね。昨日までの試合を見る感じだとやっぱり危ないんじゃないかと言われていて、僕らも危機感があったのでしっかり話し合ってきました。相手がどうこうより自分たちが今問題だからと」

ーここ数試合はリバウンドも課題でしたね。
「永吉がヘルプアップとかブロックショットに飛んだあとに周りが見てしまっていて、リバウンドに絡まないといけない人が絡んでいなかった。そこもなあなあになっていたので徹底させました。でもここで満足しちゃいけないと思うし、来週が山場になってくると思います。やるべきことは変わらないし特別何かをやらなきゃという訳ではないので、今日みたいにやっていきたいです」


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