2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.09.07 (Sat)

【2013リーグ1部】9/7レポート

明治大や早稲田大も奮闘するが
全勝チームの牙城は崩れず


130907tashiro.jpg 1部リーグは2週目にしてすでに開幕5試合目を迎えた。全勝で進む青学大・東海大・拓殖大は相手の挑戦を退け5連勝。また早稲田大や中央大はこの日善戦するも白星とはならずに5連敗となり、早くも上位と下位で差が開き始めた。東海大の橋本や専修大の宇都など、怪我で主力に欠場者が出るチームもちらほらと見られる。ここから実力差のないチーム同士の対戦も増えるが、チームの総合力が試される時と言えるだろう。

 筑波大専修大の対戦は、開始から筑波大が優位に立った。#32武藤(4年・C)が内外で得点を重ね、#14坂東(3年・SG)の連続3Pも飛び出す。故障を抱えるエース#11宇都が欠場となった専修大は、#24田代(2年・F)が気を吐くが後手にまわる展開に。筑波大は前半で点差を二桁に乗せると、後半はこの差を保ったまま81−71で勝利。リバウンドやシュート率に改善の余地があるものの、前節欠場の#21笹山(3年・PG)もプレータイムを得た筑波大が、白星を一つ先行させる形となった。

 拓殖大大東文化大の対戦は、ゲームの入りこそ#99山崎(2年・SG)の3Pも合って勢いに乗る大東大だが、合わせのプレーもこの日はあまり上手くパスが通らず、1on1の単発に。激しいディフェンスから連続速攻や#23バンバ(1年・C・延岡学園)のインサイドで持ち直した拓殖大が81−54で快勝し、全勝を守った。

写真:宇都の欠場する中、#24田代に求められるものも多い。2週連続となる専修大のホームゲームで、勝ち星をより多く掴みたい。

※拓殖大・大垣選手、筑波大・武藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【初白星を懸けた戦いは、白鴎大に軍配が上がる】
130907SHIRAHAMA.jpg 第1試合、未だ4連敗中の白鴎大中央大が対戦。どちらも今年から1部に昇格したチームであり、なんとしても負けられないライバルチームだ。試合は接戦となるが、最後は白鴎大が突き放した。

 1Qで優位に立ったのは中央大だった。開始からガード陣に激しくディフェンスを仕掛けてミスを誘い、#24塩谷(4年・PF)がスティールからバスケットカウントを決めて流れを引き寄せる。オフェンスリバウンドにもよく飛び込み、そのまま13−22と中央大がリードして2Qに入った。しかし白鴎大も重い流れを#23イッサ(1年・C・八王子)、#15白濱(4年・F)の攻め気で打開し、じわじわと追い上げを図る。中央大はなかなか点が伸びず、その間に#10田中(4年・G)の3Pで白鴎大が逆転。34−29と白鴎大が5点のリードを奪い返して試合を折り返した。

 3Qに入っても、#5谷口(3年・F)からボールを奪って#15白濱のダンクにつなげるなど依然として白鴎大ペース。しかしここで中央大は#27宍倉(2年・C)が奮起し、#23イッサ相手に次々得点。再び5点差に縮めて3Qを終えると、4Qの序盤には3点差と射程圏内に。しかしこの勝負どころで白鴎大は#5柳川の3Pなどで簡単には逆転を許さず、流れを再び取り返した。中央大にミスが出る間に、畳み掛けるように点を伸ばし、#10田中も2連続でオフェンスリバウンドに飛び込む。そのままぐんぐんと点差を引き離し、81−59で1部リーグ初白星を挙げた。

「全員がディフェンスに集中できて、ブレイクが2、3本出たところがポイント」と白鴎大#10田中。終盤まで足が止まらず、守りからリズムに乗ったのは白鴎大だった。一方の中央大もこれまでの試合よりも激しいディフェンスは良かったものの、攻め手に欠いて50点台に終わる。ディフェンスを激しく仕掛けていた#24塩谷のファウルトラブルや、ディフェンスに煽られドリブルが手につかないなどのイージーミスがもったいなかった。切り替えて戦い、初勝利を挙げたい。

写真:ボースハンドダンクにいく白鴎大・白濱。今勢いに乗っている選手のひとりだ。

白鴎大学:1勝4敗
中央大学:0勝5敗

※白鴎大・田中優二選手のインタビューは「続きを読む」へ。 


【注目の上位対決を制した東海大が無傷の5連勝】
130907SUDA.jpg この日の最注目カードとなったのは東海大明治大の対戦。ここ数年、対戦する度に僅差の勝負を演じている両者の顔合わせである。

 明治大は試合開始からゾーンディフェンス。一方の東海大も堅いディフェンスが持ち味で、立ち上がりは外のシュートの決め合いとなった。だが、明治大に3秒オーバーなどのミスが目立ち始めると、東海大が点差を離す。#24田中大貴(4年・SF)の多彩なシュートはもちろん、#51須田(4年・SG)の3P、#19三ツ井(1年・PF・東海大三)のペネトレイトなどで2Q半ばには早くも二桁の点差に。しかし、当然明治大も切れない。#16安藤(3年・PG)のバスケットカウントを機に流れを掴み、#22西川(4年・PF)の速攻や#51皆川(3年・PF)の豪快なレイアップなどが続く。オフェンスが単発となった東海大を尻目に、最後に#24田中成也(4年・G)の3Pが決まった明治大が、ビハインドを5点にまで縮めて前半終了。

 この前半終了間際の流れが、後半も持続した。#12中東(3年・SG)や#22西川の得点で迫り、#2目の3Pで逆転に成功。ここからは互いに点を取り合う展開になり、どちらに勝利のきっかけが生まれてもおかしくない接戦となる。明治大は#22西川が内外で小気味よく得点を重ねれば、東海大は#24田中大貴のミドル、#10バランスキーの中でスコアを稼ぐ。この接戦の最後の流れを掴んだのは東海大だった。60−62と2点ビハインドの残り6分、ベンチスタートの#18和田(4年・PG)が3P、直後に好ディフェンスからスティールしそのままレイアップを沈める。これをきっかけに試合の主導権を東海大が制圧。#24田中大貴が高確率のシュートでリングを射抜いていった。結局このままずるずる点差の離れた試合は、81−68で東海大の勝利。開幕から無傷の5連勝となった。

 東海大は、相手ディフェンスが時折ゾーンを敷き、一度は離しながら3Qには追いつかれる展開となったが、決め合いの時間を辛抱強く我慢し、最後に掴んだきっかけから一気に畳み掛ける試合巧者ぶりを発揮してみせた。難敵を退け、5試合を終えて全勝を保った。

 今回も競り合いには持ち込んだ明治大にとっては、14ものターンオーバーが重くのしかかった。リバウンド面では東海大を上回っただけに、惜しい敗戦となった。次節は青学大との対戦となる。優勝戦線に勝ち残るためには、是が非でも勝っておく必要のある相手である。

写真:要所で3Pを決めた東海大・須田。田中大貴に次ぐ15得点を記録した。

東海大学:5勝0敗
明治大学:3勝2敗

※東海大・田中大貴選手、和田選手、明治大・西川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【出だしで早稲田大がラッシュも青学大が辛うじて逆転】
130907HIRANO.jpg 4連勝中の青山学院大と、4連敗中の早稲田大。好対照の両者の対戦は、思わぬクロスゲームとなった。試合開始すぐ、#25永吉(4年・C)のファウルで青学大は不穏な空気に。早稲田大が直後のオフェンスで、オフェンスリバウンドを何回も拾ってこの日スタメンの#2木澤(2年・G)の3Pに繋ぐと1Qは完全に早稲田大ペース。#27平野(3年・F)が速攻で得点を重ね、不調に陥っていた#21河上(4年・F)もシュートを決める。リバウンド面で劣勢の青学大はリズムを掴めず、1Qで早くも早稲田大が10点のリードとなる。業を煮やした青学大は2Qから今リーグ戦好調を示しているフルコートプレスを開始。すると一挙に連続性が生まれて逆転に成功。反面早稲田大のオフェンスが単発となった。早稲田大は決死のディフェンスから相手のミスを誘うが、#18笠井(2年・PG)や#13鵤(2年・PG)の3Pも出た青学大が、35−28の7点リードとして前半終了。

 このまま青学大の流れでゲームの行方が推移するかと思われたが、早稲田大はこの日はついていく。青学大は#7野本(3年・CF)や#25永吉のインサイド陣が活躍、得点していくが、早稲田大も#27平野が攻め立て逆転への糸口を探る。故障明けの#32畠山(4年・PG)を今大会初めてコートに送り込んで突き放しにかかる青学大だが、点を取り合う試合展開を落ち着けられない。残り4分半、#4二宮(4年・C)の得点で早稲田大は7点差にまで詰め寄る。しかし、青学大は#13鵤(2年・PG)が決め返し、その後は相手のシュート率の悪さにも助けられる格好となった。結局2Qの勢いが効いた青学大が、70−60で勝利した。

 悪い流れでも勝ち切った青学大が、終盤まで肝を冷やした試合となった。この試合は、何よりもリバウンド面の悪さが試合内容にまで直結した。逆に言えば、早稲田大のリバウンドへの積極性が光ったと言える。主将の#21河上も、「リーグ戦は僕のふがいなさもあってチーム内も雰囲気も良くなかったんですが、今日は本当にチーム一丸となって戦おうという姿勢がありました。自分たちにできることをやろうということで、今日は声とリバウンドの二つだけは負けないと意識して、それをうまく体現できた」と振り返る。早稲田大としては、この日見せた球際の強さを今後も継続させたいところ。そうすれば、初勝利はおのずと見えてくるはずだ。

写真:木澤とともに好調さが際立った早稲田大・平野。

青山学院大学:5勝0敗
早稲田大学:0勝5敗

※青山学院大・野本選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 

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【INTERVIEW】

「走ってリズムを作っていければ」
速攻の先陣を切り、チームに勢いを

◆#14大垣慎之介(拓殖大・3年・F)
130907ogaki.jpgここまで5試合全勝で進んでいる拓殖大。大垣も怪我明けだったという開幕から徐々に調子を上げているようで、大垣が走ることにより拓殖大の持ち味であるトランジションも多く展開されるようになってきた。エース藤井や大黒柱バンバに並び、大垣の出来もチームにとって大きな鍵となりそうだ。


―快勝でしたね。速攻を出した部分で突き放せたかなと思いますが。
「僕が先陣を切って走ってそこでリズムを掴んでいったら、良い形が生まれると思ったし、僕は走るくらいしか取り柄がないので(笑)。そこを意識してこのリーグ戦は戦っているんですが、それが今日も出せたのが良かったかなと思います」

―大垣選手が走ることで、チームも全体的にスピードアップしますよね。
「そうですね。僕が走ると、バンバとかマサ(#39成田)とかもついて走ってくれるので、すごく良い形が出るかなと思いますね」

―大垣選手はリーグ直前に怪我で抜けている期間もあったとお伺いしましたが、調子はいかがですか?
「ちょっと怪我してこのリーグ戦で復帰したので、最初はまだ固かったんですけど、だいぶ慣れてきて良くなったと思います」

―ここまでのリーグ戦、全勝で来ていますが。
「すごく良い感じですね。チームとしても我慢すべきところで我慢できているし、逆に流れがいい時はみんな思い切りよく攻められているので。これを東海戦とか青学戦でどれだけ出せるかが鍵だと思っています。でもその前にとりあえずは明日の試合に集中ですね」

―我慢すべきところというのは、明治戦で追い上げられた場面もそうですよね。あそこで少しオフェンスが単発になってしまったというか。
「そこはちょっと課題ですね。でもセットプレーも何個か用意しているので、そういう時に上手く使ってみんながボールを触れたらいいかなと思います」

―今年のチームはバンバ選手が入って、赤石選手も成長しつつあり、インサイドに柱がいることは大きいですよね。かつては大垣選手が4番ポジションをやっていたくらいですし。
「リバウンドが全然違うので、そこはすごく大きいです。バンバも中も外もどっちもできますし。でもバンバに頼りすぎず、どれだけバンバの負担をなくせるかが長い期間で戦っていくリーグ戦では大事になると思うので。インサイドに頼りすぎず、どんどん走っていきたいです」

―スタメンに1年生がふたりと赤石選手が入って、下級生が多いですが。
「下級生ですけど、ふたりとも下級生らしくないので(笑)。すごく生意気ですし。まぁ自由にやらせてあげて、もしミスした時は、僕とか祐眞さん(#40)がしっかり上級生として声をかけるのが仕事かなと思っています。マサなんか直属の後輩(※同じ藤枝明誠高出身)なので、だいたいどういうプレーをするかも分かっているし、やりやすいですね」

―残りのリーグ戦に向けて、どんなことを頑張りたいですか?
「個人としてはやっぱり走ってリズムを作っていければいいかなと。チームとしては、我慢すべきところでしっかり我慢して、青学・東海に1勝でも多く勝ちたいです」

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「全員で切り替えられたのが連勝に繋がった」
目前に迫る上位対決を見据える

◆#32武藤修平(筑波大・4年・C)
130907MUTO.jpg厳しいディフェンスが集中する中、この日今年のリーグ戦では自身最多の21得点をマーク。3Pも1本沈め、プレーの幅の広さを示した。筑波大は、連敗から一転しての連勝。チームも自身も、上昇機運に乗っていくことができるか。


—何とか白星先行の状況になりましたね。
「そうですね。正直、1週目で3勝して、今年のリーグ戦は日程が前に詰まっているので、流れを持ってこようという話だったんですが、結果負けてしまって。正直不安というのもあったんですけど、水曜日と今日と、勝てて良かったです。この勢いで気持ちを切り替えてやっていけたらなと思います」

—連敗中は雰囲気も良くなかったように見えました。
「自分たちのバスケットは、吉田先生の考えてくれたプレーもあるんですけど、それも足を使ったバスケットなんですが、どうしても一人ひとりが点の状態になってしまって、チームとしての連携が少なかったんで、そういう中でチームとしても重くなってしまっていったというのはありますね」

—西村選手が『本当の意味での危機感が足りなかった』と話していましたが、武藤選手も感じますか。
「リーグ戦は長丁場なので、チームとしても『今日は負けても……』という気持ちがどこかにあったんじゃないかなと思います。それがダメだな、ということを、キャプテンの西村を筆頭に全員で切り替えられたというのが、今回の2勝に繋がったという感じです」

—そういう気持ちの緩みの部分が、シュートのイージーミスなどにも繋がっていたのではないでしょうか。
「僕も明治戦はファウルトラブルになって、大東戦はイージーなシュートを落としちゃったりというのから、他の皆を不安にさせたのかな、と。僕が安定しなきゃいけないのに、チームに連鎖反応を起こさせてしまったのが原因ではないかと思いましたね」

—そういう部分は4年生として気を引き締めなければいけないですね。
「去年まではおんぶに抱っこで、星野さんに、砂川さんや梅津さん(いずれも12年度卒)に引っ張ってもらっていたんで、自分の好きなようにやれていたんですけど、今年はチームをまとめるという部分での意識が足りなかったというところが、この前の2敗に繋がりましたね」

—普段の練習でも、4年生同士のコミュニケーションはありますよね。
「そうですね。普段の練習でも4年生同士でのコミュニケーションはありますし、去年からも上下のコミュニケーションは増えたので、そこは今後もリーグが続くのでもっともっと増やしていければなと思います」

—去年の4年生が抜けた穴の大きさは、やはり感じますか。精神的な面で。
「そういうのは感じてはいないんですけど、でもこうやって結果に出るというのは、何らかの影響があったのではないかと思うことはありますね」

—プレーの面で、リバウンドや速攻も、もう少し手数を増やしていけそうに思いました。
「リバウンドに関しては、日頃の練習から意識しているんですけど、でも実際の試合でできていないということは、できている『つもり』になってしまっているのだと思うし、速攻も練習でできて試合でできないのは『つもり』になってしまっているからだと思うんで、やっぱりそういう意識の細かいところを上げていかないと、厳しい戦いになると思います」

—インサイドの4番5番ポジションで武藤選手とペアの選手が若くなり、少し安定感が欠けている印象もありますが。
「うーん、どうなんでしょう(苦笑)。でも自分が後輩に頼るのかといったら、自分がやらなきゃいけないと思う部分はあるので、それをもっともっと出していって、練習でもしっかり出していけば、後輩もおのずとついてくると思うんで。それをもうちょっと継続してやっていきたいと思いますね」

—次週の日曜日には早くもリーグ戦は半分が終了します。今後に向けて。
「まだ5試合で白星が一個上回っているだけなんで、そこをどんどん増やして後半戦に繋げる必要があるんじゃないかと思うんで。もっともっと全員で声を出していきたいなと思います」

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「相手が強いとやっぱり楽しい」
念願の1部の舞台を、全力で突き進む

◆#10田中優二(白鴎大・4年・主将・G)
130907tanakayuji.jpgガード陣に田中、星野、大釜と3人が揃い、それぞれの持ち味を出し合ってプレータイムを分け合っている白鴎大。その中で田中も自分の役割も明確にし、コートの中でも仲間をまとめる頼もしいキャプテンだ。白濱や柳川を同期として支えてきた田中は、二人の闘う姿勢を「見ていて嬉しい」と笑顔で話した。これからも仲間を支え、1部の舞台を楽しみながら戦っていきたい。


―1部リーグで創部初の1勝ですね。
「もう嬉しすぎる1勝ですね!」

―相手の中央大は、昨年まで2部で一緒にやってきたチームでしたが。
「そこは意識もありましたね。自分的に中央大は一緒に2部から上がってきてまた一緒の舞台で戦える相手なので、ちょっと仲間意識みたいなところがあって。でもその分絶対に負けられないという思いは確実にありました」

―途中は競る展開でしたが、最後は突き放しましたね。
「やっぱり今課題となっている出だしの部分が今日もちょっと悪かったから、接戦になってしまったかなと。最初から一気に今日の最後の方のプレーが出せれば良かったなと思いました」

―水曜の青学戦でも途中は追い上げる部分がありましたし、最初の出だしは修正したい部分ですね。
「はい。最初の出だしで10点差くらいつけられると、追い上げるのが大変で。追い上げる力はついてきたんですけど、そこから追い越す力が青学戦の時とかはまだ無くて。出だしはまだ課題ですね」

―今日も出だしで中央大のディフェンスがバッとプレッシャーをかけてきて、ひるんでしまったというか。
「そうですね。ガードのところは結構激しくディフェンスが来て。向こうもスカウティングしているだろうし、そこにどれだけ対応できるかというのも考えながらやっていかないと。自分は途中から試合に出ていくので、最初に試合を見れて、そこから出られたので思い切りよく考えながら対応できたと思います」

―終盤突き放せたのは何がうまくいったからだと思いますか?
「やっぱり全員がディフェンスに集中できて、ブレイクが2、3本出たところがポイントになったと思います」

―イッサ選手(#23)のリバウンドも大きかったですね。
「それは本当に大きいですね。やっぱりリバウンドを取ってくれるとオフェンスのリズムも出てくるし、イッサにはリバウンドの部分で頼りにしている部分がありますね。そこにマンタス(#36)も絡んで、二人センターが軸として頑張ってくれたらいいなと思います」

―リーグ戦に入って、白濱選手が好調ですね。
「良いですね。4年目にして、自分がやらなきゃという思いがプレーにいい感じに出ているみたいで。性格的に気を遣ってしまうヤツなので、今まではどうしても先輩たちに一歩引いていた部分があったのかなと。最上級生になってそこが張り裂けたようになったのは大きいです。練習中とかも『もっとボールくれ』だとか、そういう強い気持ちを見られているので、自分的にもすごく嬉しいですね」

―逆に柳川選手が、夏ごろから調子を落としているようですが。
「そうですね。でもやっぱり一緒に出ている時はあのふたりをよく見て、ガードとしてどっちも使いたいと思っています。まぁ、これからですね、ヤツは。あいつはメンタルが強いので大丈夫です」

―田中選手自身は、自分のプレーはどうですか? やはりコートに入るとみんなをまとめたり良いところで3Pを決めたり、チームが引き締まるなと思いますが。
「実際、自分にはそれしかないですからね(笑)。3人いるガードで誰かが調子良ければという考えもあるし、自分が出た時に何ができるかというのをいつも考えています。それをやるだけですね」

―今年はキャプテンですが、意識していることはありますか?
「うちは全員根が明るいので、そこをバスケにも生かせるようにしたいですね。悪い雰囲気の時に大人しくなってしまう部分があるので、そういう時こそしっかりとバスケットが楽しめるように、楽しみの中でも引き締められるように。そういうことを意識しながらやっています」

―リーグ戦はまだまだ続きます。
「これからですね。まず1勝ですが、上位のチームとも戦えないというわけではなかったので。それは自信につながっていると思うし、ここから白星を並べていきたいです」

―田中選手は下級生の頃からずっと1部でやりたいと言っていましたよね。念願の1部はいかがですか?
「本当に楽しいですね。相手が強いと、やっぱり楽しいです。それは柳川とか白濱とかとも話すんですけど。あいつらも強いチームと戦う時の方がなんか燃えるんですよ。2部にいた時は、あのふたりも『このくらいでいいや』じゃないですけど、そういう気持ちの部分にムラがあってそれがプレーに出てしまうのが弱いところで。でも今年は全チームが強いチームで自分たちはチャレンジャーなので、やらなきゃという気持ちが全面に出ていますよね。そういう姿を見られて本当に嬉しいです。ずっといろいろふたりには言い続けてきたし、私生活から一緒にやってきたので。自分としても、1部でやりたいという夢が叶って今こうして1部でやれていて、この舞台を楽めています。あとは、これを勝ちにつなげたいですね。結果を求めて、勝っていきたいです」

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「勝負所でこそ自分がやらなきゃいけない」
エースの自覚を結果につなげるラストシーズン

◆#24田中大貴(東海大・4年・主将・F)
130907tanakadaiki.jpg明治大に追い上げられ苦しい展開になったが、最後は田中の活躍が試合を支配した。大事な場面でも物怖じせず確実に決めてくる活躍はエースとしてとても頼もしく、大学界を代表する選手として存在感は十分。特に4年目の今季は試合に余裕があると言い、勝負所を見定めて仕掛けてくるところは成長を伺わせる。エースとしての自覚はこれまでの年もあったが、それを結果につなげてリーグ優勝を勝ち取れるか。言わずと知れた必見のプレイヤーだ。


―明治大との対戦はいつも白熱した試合になりますね。
「そうですね。やっぱり向こうも多分うちとやる時は気合いが入っていると思うし、シュートも入ります。でも去年もこういう試合になったので、今日もここまでの4試合のような差の開いた試合には絶対にならないと思っていました。みんなそういう風に思って試合に入ったので、よく粘った方かなと思います」

―終盤ディフェンスから流れを掴んで引き離す形になりましたが。
「欲を言えば、もっとこっちが10点くらいリードした時にそこをもっと広げられれば良かったんですが、そういう時に自分たちがタフショットを打って外したりミスをしたりして自分たちから崩れてしまって。相手に『まだ行けるぞ』という雰囲気を残したまま4Qまで行ってしまったので、そこは変えなきゃいけないかなと思います」

―逆に明治大のゾーンディフェンスはどうでしたか?
「今までの試合はゾーンをしてくる相手がいなかったので、良い練習ではないですけど、みんな気持ちよく外から打てたと思います。あとはもうちょっとインサイドにボールを入れられれば、もっともっと楽にはなると思うんですけどね。どうしても今日は外、外となってしまって、そのシュートが結果的に入っただけなので。もっと中を使っていければ良かったです。でも春のトーナメントでゾーンをやられた時に比べたら、全然良くなったんじゃないかなと思います」

―田中選手もシュートタッチが良かったですね。大事な場面で次々決めた場面は、さすがの活躍でした。
「こういう展開になったら自分も気持ちが入るし、自分がやらなきゃという気持ちも出てきます。今までの試合はそういう場面があまり無かったので、そういう展開をここで経験できたのは良かったです」

―まわりの4年生も良いところで仕事をしましたね。
「そうですね。今日の試合も、自分が思うに直樹(和田)の3Pとあのスティールが大きかったと思います」

―コンディショニングはいかがですか? 田中選手は夏の間代表活動でチームを抜けていたこともあったし、リーグ戦も週に3試合というスケジュールですが。
「でもそこはもう問題ないと思います。今年の場合はここまで点差を離して勝ってきて、スタメンが途中から下がっても控えのメンバーが全然力が落ちることなくやれていると思いますし、そういう部分がコンディショニングにも影響しているかなと。去年よりプレータイムはずっと少ない方だと思いますし、それは本当に全員で戦っているということだと思います」

―では逆にこういう長くプレータイムが必要となるような試合を経験できたのも大きいですね。
「そうですね。やっぱりインカレの準決勝とか決勝とかを想像すれば、絶対こういう競ったゲームになると思うし。でもリーグ戦のここまでの試合みたいに、インカレでも初戦から準決勝くらいまで点差を離してベンチメンバーとプレータイムをシェアしながら勝ち進めれば、自分たちもやりやすいと思います。逆に相手チームはそこまで5人、6人で戦ってきていると思うので、疲労の度合いとかも違うだろうし。そこの差も出てくるかなと思います」

―田中選手は、過去には自分からガンガン攻めようとするとあまり上手くいかないということもありましたよね。流れの中で得点していく方が得意というか。でもそれを段々と打開して、より頼もしくなっているなと思いました。
「そうですね。やっぱり学年が上がるにつれて、ゲームにも余裕が出てきて。うちは能力が高かったりシュートがうまかったりする選手もたくさんいるんですが、若い選手も多いので、ここで頑張らなきゃいけないという時こそ自分がやらなきゃいけないと思っています。だから意識しているのは、ずっと自分がやるんじゃなくて、そういう風に後輩たちにやらせるところはやらせて、ここだっていう勝負所で自分がやるように。去年からそういう風に意識してやってきて、自分もそういう場面でちゃんと決められるようになってきたかなと思います」

―リーグ戦はまだまだ続きますが。
「チームとしてここがひとつの山場だと思って臨んだんですが、また明日も試合があるし、次の週はもっと上の相手との対戦になります。ここをしっかり全員で戦いきって、どんどん成長できるようにしていきたいです」

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「いかに良い準備ができるかが重要」
試合を決める活躍も冷静に『次』を見据える

◆#18和田直樹(東海大・4年・PG)
130907WADA.jpgプレータイムは限られているものの、この日はその中で流れを呼び込む得点を決めていった。浮かれずに、冷静に今後の試合のことも見通せている様子。自ら語るように、今後も拓殖大や青学大といった厳しい相手との試合が予定されている。大学バスケット界で過ごす時間も多くはなくなった。リーグ制覇、インカレ連覇に向けて、チームをもり立てていきたい。


—厳しい試合、振り返っていかがでしたか。
「皆よく粘って。それで勝てた試合だったと思います」

—このような試合で途中から出ていくところにも、厳しさや難しさがあると思います。
「もう今年は自分は控えとしてスタートしていく立場だと分かっていたので。そこでいかに良い準備ができるかが重要だと思っていたので、しっかりメンタル面を含めて気持ちを作って毎試合毎試合臨んで、毎回の練習でもそういう風に臨んで、いつも通りにやれるように心がけていました。特にメンタル面で意識して取り組んでいくことが多かったですね」

—そういった心がけができるようになったきっかけは何かありますか。
「いや、いつもみんなで言っているのが、いかに良い準備ができるかだと。みんながやっていることですし、チームで取り組んでいることです」

—それが今日は残り6分のところでの5得点に繋がりましたね。
「そうですね。良い準備ができたんだと思います」

—では、心理的には落ち着いていた、と。
「そうですね。焦ることなく」

—あそこから東海大の流れになりましたね。
「でも、最後まで何が起こるか分からないので。気を抜かずにいました」

—これで5連勝ですね。
「そうですね。でも来週からどんどんタフなゲームが出てくると思うので、また気を引き締めて、チーム一丸で頑張っていきたいです」

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「今までやってきたことを出し切りたい」
4年目に大きな飛躍を見せる明治大のキーマン

◆#22西川貴之(明治大・4年・PF)
130907nishikawa.jpgリーグ戦を通してシュートタッチも良く、チームへの貢献度も大きい西川。この日も大事なところで3Pを決め、東海大を最後まで苦しめた。「今年は全員が攻め気を持っている」と言うよう、今年の明治大は昨季までのディフェンスに加えてオフェンスの的を絞らせなくなったことも大きい。上位チーム相手に2連敗となったが、立て直して山場を乗り切りたい。


―試合を終えて。
「やっぱり3Qまでは自分たちのゾーンが効いて、2点差くらいまで食らいついていけたんですが、最後は向こうのシュートも入って引き離されてしまって。次は修正して、次こそ勝てるようにしたいです」

―東海のディフェンスは、攻める方としてはいかがでした?
「僕の場合は、スクリーンをかけたり合わせに入るのが仕事だと思っているので、誓哉(#16安藤)にスクリーンをかけて。そうすると誓哉は得点力があるしディフェンスが寄って自分が空くので、そこを狙っていこうと思っていました」

―その言葉通り、パスアウトからのシュートをよく決めていましたね。
「今日は結構シュートタッチが良かったので、入るかなと思って打ちました。迷わず打ったのが良かったと思います」

―西川選手は、去年より3Pが入っている印象を受けますが。
「シューティングは意識して結構するようにしてきました。特別何かを変えたわけではないですけど、今年は今のところ結構入っているのでそれは良かったです」

―明治大と東海大との試合はいつも熱戦になりますよね。やはり因縁の相手ということで、気持ちも違うのでしょうか。
「そうですね。東海とは今までずっと良いゲームをしてきているんですが、去年からまだ一回も勝てていないので、今回こそ絶対勝ちたいと。でも今日も負けてしまったので、次こそは絶対に勝ちたいです」

―今年の明治大は、去年とメンバーがほぼ変わらずに『2年目のチーム』だとみんな言っていますよね。西川選手から見て今年のチームはいかがですか?
「去年1年間は本当にディフェンスだけ頑張ろうという形で1年間やってきて。去年はあまりゾーンとかはやらなかったんですけど、今年はさらにゾーンとか前から当たるとか、いろんなことができるようになってきました。もう少しその辺りの精度を、まだリーグ戦は試合がいっぱいあるのでその中で高めていって、もっと良いチームにできたらなと思います」

―ディフェンスだけでなく、オフェンスも誰かに頼ることなくみんなが攻めるようになったかなと思います。
「そうですね。去年は誓哉と泰斗(#12中東)だけが攻めてそこに健人(#2目)の3Pが絡んで、60点、70点取れればいい方みたいな感じでずっとやっていたし。それで1年間終わってしまったんですが、それだけだとやっぱり苦しいなというのは自分たちもずっと思っていました。誓哉と泰斗が攻めて健人が打って、さらにもうひとり、ふたり攻められたらもっと楽になるとずっと思っていて、去年はそれができなかったんですけど、今年は全員が攻め気を持ってやっています。それは去年より良くなった部分かなと思いますね」

―リーグ戦全体を振り返っていかがですか?
「自分としては、拓殖大のバンバとかと当たって、ディフェンスがまだまだ全然できていない試合が続いていて。これからまた青学とかハードな試合が続くと思いますが、いくら点数が取れてもディフェンスをしなければ絶対勝てないと思うので、常にディフェンスからやっていこうと心掛けていきたいです」

―自分としては、4年目で学生最後のシーズンですが。
「最後だから頑張ろうとかは特にないんですけど、今までやってきたことを出しきりたいという気持ちはありますね。やっぱり何もしないで終わるのだけは、一番つまらないと思うし、何も得られないと思うし。ミスしてもディフェンスを頑張ればいいくらいの気持ちで、思いきってやっていきたいと思います。その中で、結果も求めていきたいです」

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「強い気持ちで何とか勝ちたい」
序盤戦の山場は目前、課題を克服できるか

◆#7野本建吾(青山学院大・3年・CF)
130907nomoto.jpg攻撃では個人で25得点を決めたが、チームとしては苦しい勝利だった。リバウンド面の悪さ、更にはコミュニケーション不足を課題に挙げる。試合後、長い時間を割いて行われたミーティングでは、強い気持ちを持つことの重要性も説かれたという。次戦の相手・明治大にはトーナメントで苦しめられている。修正期間は無いに等しいが、ハードスケジュールの今年のリーグ戦は、悪い試合をした後のメンタル面のリカバリーが各選手に強く求められる要素である。この日を上回るパフォーマンスを示したい。


—試合後のミーティングが相当長かったですね。どんなことを?
「『今まで以上に強い気持ちを持って戦わないと、明治戦では本当に負けるかもしれない』という話があって。本当にこの試合を通じて、チームが変われる良いチャンスだと思います。今日の試合はチームで声が出ていなくて、その前の練習ではチームとして声を出すことを決めていたので、そこを今日は出せずに苦しい試合展開になってしまったので、反省点だと思います」

—専修大相手にも苦しい試合がありましたが、まだ修正し切れていない状況でしょうか。
「まだ(修正)し切れていないですね。今、青学ではインサイドの永吉さんを起点にしてアウトサイドを攻める、インアウトという展開に持ち込んだり、二対二から三対三でハンドオフのプレーから始めることを心がけているんですけど、そこから上手くスペーシングが取れていないだとか、個人個人の特徴や長所を活かし切れていない場面が多々あったので、一日では修正できないと思うんですけど、明日は強い気持ちで何とか明治に勝ちたいと思います」

—フルコートのプレスを、もっと使っていっても良かったのではないでしょうか。
「今までフルコートプレスをやり過ぎていてハーフコートディフェンスが疎かになってしまっていたので、今回はハーフコートで守るつもりだったんですけど、そこのハーフコートディフェンスが修正できていなくて最初に20−10という(スコア)展開から入ってしまいました。だから2Q最初はフルコートプレスで入って同点にして。そこから10点リードの良い展開になったんですけど、やっぱり上(のチーム)と戦うにはハーフコートディフェンスをしっかりしないと、5人全員でチームディフェンスをしっかりやらないと勝てないと思うので、そこはコミュニケーションをしっかり取ってやっていきたいと思います」

—夏はフルコートでの練習が多かったんですよね。
「そうですね、ずっとオールコートでやっていました。NBLとやった時も、ずっとオールコートでやっていたので、ハーフコートディフェンスの練習を余りしてなかったなぁと(苦笑)」

—ハーフコートディフェンスの修正段階にある、と?
「そうですね。明日の明治が終わってから、筑波、拓殖、東海と上位のチームと当たるので、そこまでの練習でしっかりディフェンスを修正していって、万全の状態で臨みたいと思います」

—リバウンドも今日は良くなかったです。
「その点はコミュニケーション不足でした。スクリーンをかけた後のスイッチとか、チェックが遅れてシュートを打たれて、リバウンドに飛び込まれて。悪循環になってしまっていたので、コートの5人で話し合って修正していきたいと思います」

—最初からオフェンスリバウンドを繋がれて失点してしまい、相手を勢いづかせていた印象もあります。
「そうですね。そこは徹底して、オフェンスリバウンドを取らせないように心がけて。自分もすごく取られていたんで、ちゃんとボックスアウトをしっかりして波に乗らせないように心がけていきたいと思います」

—今年のリーグ戦のご自身の出来はいかがでしょうか。
「チームとしてスペースが上手く取れていないので、ドライブをやっている回数が少ないなとは思っています。あとはインサイドから速攻に走って面を取ったり、空いたら外で3Pを打ったり。そこは自分なりに中外とやれているんで、良いかなと思います。あとはドライブができて、オフェンスリバウンドの回数を増やして、もっとチームに貢献できるようにしたいです」

 
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