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2013.09.04 (Wed)

【2013リーグ1部】9/4レポート

拓殖大が最後のプレーを決めて明治大相手に全勝を死守
全勝は青山学院大、東海大、拓殖大の3チームに


130904suda.jpg 日曜の試合から中2日、1部リーグは2週目に突入した。1週目を終了して全勝は青山学院大、東海大、拓殖大、明治大の4校。そのうち全勝同士の拓殖大と明治大がこの日4試合目で対戦し、最初は差をつけられた明治大が追い上げ、最後まで分からない緊迫した試合展開となった。結果、拓殖大が勝利し全勝は青山学院大、東海大、拓殖大の3校に。また、いまだ勝ち星がないのは早稲田大、白鴎大、中央大の3校。上位下位ともにどこが抜けだしていくのかが1部リーグの注目点だ。

 早稲田大大東文化大の試合は、チームで噛み合った大東大が後半引き離した。早稲田大はこの日#21河上(4年・F)や#8玉井(4年・G)がスターターに復帰。序盤はファウルを次々もらってリードしたが、#28児玉(3年・PG)を起点に内外で得点する大東大にディフェンスが締まらず、逆転からじわじわ離された。3Qは#86小野寺(4年・C)らがオフェンスリバウンドを掌握し、完全に大東大ペース。早稲田大はオフェンスも噛み合わずにミスが重なり、立て直しに時間がかかった。4Qは#4二宮(4年・C)のインサイドプレーなどでやや持ち直したものの、86−55で大東大が2勝目をあげた。

 1勝2敗と黒星先行の筑波大はまだ勝ち星のない中央大と対戦。序盤から#35池田(4年・SF)が立て続けに得点すると、#14坂東(3年・SG)のアウトサイドも連続で決まった。流れに乗った筑波大が29-14と1Qで大きくリード。中央大は#5谷口(3年・F)の3Pもあったが、ゴール下で決めきれない部分も目立つ。結局1Qでつけられた差が大きかった。2Qでは善戦するものの、後半は筑波大が控えを使いつつも再び中央大を引き離していき、94-59で試合終了。筑波大は2勝2敗と5割に戻した。

 全勝の東海大の相手は1勝2敗の専修大。序盤から激しいディフェンスで専修大のエース#11宇都(4年・G)から次々ターンオーバーを奪うと、得点でも相手を圧倒。3Qまで一桁ずつしか失点せず余裕の戦いとなった。専修大はメンバーを入れ替えながらの戦いとなるが、シュート確率も上がって来ず得点が伸びない。前節で青山学院大に善戦したが、この試合ではその再現とはならず99-41で東海大が全勝を守った。専修大は1勝3敗。宇都が膝を痛めており本来のパフォーマンスとはいかなかったが、9月の過密スケジュールを無理をさせずに乗り切りたいところだ。

写真:東海大は春からスタメン定着の須田が安定した働きでチームに貢献している。

※大東文化大・小野寺選手、筑波大・西村選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【明治大の追い上げを拓殖大が1ゴール差でかわす】
130904izawa.jpg 未だ負けなしの、3勝同士の対決となった明治大拓殖大の対戦。前半は拓殖大が大きくリードしたが、明治大もあと1歩のところまで拓殖大を追いつめた。

 1Qから拓殖大の猛攻が火を吹いた。#23バンバ(1年・C・延岡学園)が中を攻めてマッチアップする#22西川(4年・PF)からファウルをもらい、外から#14大垣(3年・F)も果敢にリングに向かう。明治大は持ち味のディフェンスが機能せず、#12中東(3年・SG)、#2目(4年・F)の3Pでなんとか食らいつく形となった。1Qを終えて拓殖大が10点リードすると、3Qも依然として拓殖大ペース。#23バンバも2本の3Pを決め、拓殖大が前半だけで50点の大台に乗せて50−35で試合を折り返す。

 後半は明治大が追い上げを図る。3Pがエアーボールとなり攻撃が単発に終わる拓殖大を尻目に、明治大は#16安藤(3年・G)のターンシュートや#22西川の3Pで点差を縮めた。拓殖大も#22西川の4つ目のファウルを誘い、#14大垣の速攻や#39成田(1年・G・藤枝明誠)の3Pで再び点差を押し戻すものの、明治大は#22西川の2本の3Pが効いて食らいついた。10点差で入った4Q、序盤は点の取り合いとなり、点差変わらず残り5分を切る。ここで明治大は#50伊澤(2年・PF)が攻守で活躍。高確率で外からシュートを射抜き、守っては#23バンバに簡単にボールを入れさせなかった。終盤#22西川、#50伊澤の3Pが決まり、残り1分ついに同点に。しかし逆転を狙った明治大の速攻は#40藤井がうまく止めてマイボールとし、残り4.2秒で拓殖大のオフェンス。するとスローインから#23バンバがトップの位置でボールをもらい、一対一をしかけてブザーギリギリでバスケットカウント獲得。1ショットは外したが、84−82で辛くも逃げ切った。

 勝負は最後まで分からなかったが、最後はボールを託された#23バンバが見事に期待に応え、勝利を引き寄せた。#44バンバの44得点はもちろん、#14大垣の19得点も効いた。接戦の末に4連勝。土日も星をこぼせない戦いが続く。一方の明治大は後半ディフェンスも激しくなりオフェンスでは外のシュートが快調に決まったものの、勝利まではあと一歩及ばず。リーグ戦初の黒星となった。次戦は全勝中の東海大と対戦。明治大と東海大は過去何度も熱戦を繰り広げている因縁の対決なだけに、注目が集まる。

写真:明治大・伊澤は高確率でシュートを射抜き、追い上げに大きく貢献した。

※拓殖大・バンバ選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【白鴎大が食らいつくも勝負強さで青学大が上回る】
130904nomoto.jpg 未だ勝ち星のない白鴎大は全勝中の青学大に挑んだ。序盤から#9安藤(1年・SF・四日市工)の2本の3Pもあって青学大が主導権を握る。白鴎大は開始5分で4得点と苦しい立ち上がりとなるが、#15白濱(4年・F)が積極的にリングに向い、この日スタメン起用となった#23イッサ(1年・C・八王子)も2本のダンクを決めてやや持ち直した。25−17で2Qに入ると、青学大は#7野本(3年・F)のバスケットカウントなどで再びリードを広げにかかる。前半残り3分、その差は大きく20点に。それでも白鴎大は終盤#1大釜(3年・G)が3Pや速攻で強気を見せて粘り、12点差に縮めて前半を終えた。

 後半も、青学大が引き離しては白鴎大が追い上げる展開が続いた。#28川邉(1年・F・高岡工芸)の3P、#15白濱のドライブ、#23イッサのインサイドと内外バランス良く得点を重ねる白鴎大は、残り7分で69−60と点差を一桁に。しかしこの勝負所で青学大はリバウンドから速攻に走って#5高橋(3年・PG)がフリースローを獲得し、シュートが好調の#9安藤も3Pを決めて白鴎大にそれ以上は縮めさせなかった。結局85−72と青学大が点差を保ち、白鴎大の挑戦を退けた。

 白鴎大は苦しい展開の中でも我慢し、果敢に攻める#15白濱らの活躍で食らいついたが、その都度、速攻や#9安藤のアウトサイドが決まった青学大に反撃の芽を摘まれた。白鴎大は上位チームとの対戦が続いて4連敗。次戦は初白星をかけ、同じく2部から昇格して来た中央大との負けられない戦いが待つ。一方の青学大は、メンバーを様々入れ替えながら、点差を保って勝利。大事な場面でのミスの少なさ、確実にシュートを決めてくる部分は試合巧者ぶりを発揮した。余力を残したまま、無傷の4連勝を飾った。

写真:留学生のイッサ相手にも強気で攻めた野本は21得点。

※白鴎大・白濱選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 

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【INTERVIEW】

「危機感がすごくある」
挑戦者として毎試合に全力で臨む姿勢

◆#86小野寺翔輔(大東文化大・4年・C)
130904onodera.jpg昨年から鎌田(12年度卒・現NBL東芝)が抜け、今季は小野寺が大黒柱としての役目を担う。合わせの部分などまだまだ自身では反省点も多いようだが、リバウンドによく飛び込んで流れを渡さなかった彼の貢献度は大きいだろう。大東大は初週こそ青学大、東海大との対戦で落ち込んだものの、これで2勝2敗と五分五分に持ち込んだ。挑戦者として一戦一戦集中できれば、白星も重ねていけるはずだ。


―試合を振り返っていかがですか?
「最初の2試合は青学と東海が相手でうまくいかなかったんですが、切り替えて筑波戦から戦えたのが良かったかなと。今日は自分も落ち着いてプレーできたので良かったです」

―今日は小野寺選手もリバウンドが良かったですね。
「はい。そこは意識していました」

―青学戦、東海戦とはチームの雰囲気も違いましたが。
「そうですね。チームで声を出して、思い切りプレーができたと思います」

―オフェンスも連係プレーの息が合っているように思いました。
「自分はまだまだなんですけど、他のところは結構良かったですね。自分ももう少し、合わせられたらなと思います」

―対早稲田大ということでどんな戦い方を考えていましたか?
「センターのところは二宮(#4)の場合だと思い切りセンター同士で、外のプレーもほとんど無いですし、ガツガツぶつかって勝負しようと。そこは良かったかなと思います」

―小さくて動き回るセンターよりは、大きくて本格的なセンターの方がやりやすいんですか?
「そっちの方がいいですね。守るのも攻めるのもそっちの方がやりやすいです」

―鎌田選手(12年度卒・現NBL東芝)が卒業して、今年は小野寺選手がインサイドの柱となりますね。
「そうですね。自分が頑張って、抜けた穴を埋めないと。(鎌田)裕也さんは超えられなくても、もっともっとチームに大きく貢献できれば、そのちょっと下くらいまではいけると思います」

―下級生が思い切りよくプレーしていますね。
「そうですね。4年生が少ないので、逆に足を引っ張らないようにしないといけないですね(笑)」

―リーグ戦の前は充実した練習ができましたか?
「はい。北海道に合宿に行って練習をさせてもらって、涼しい環境の中でチーム力をあげられるように意識してやってきました」

―トーナメントの時に戸ヶ崎選手が、「危機感がある分、練習の雰囲気は良い」と言っていましたが。
「本当にそうですね。危機感はすごくあります。自分たちは、1部の中でも一番下だと思っているので。どんどんチャレンジャーとして向かっていって、ひとつひとつの試合に全力で臨むことだけをみんなで考えています」

―個人としてはどんなことを頑張りたいですか?
「ゴール下の一対一とか、あとはリバウンドですね。そういうところでもっと点が取れれば、もうちょっとチームにつなげられるかなと思います」

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「真の意味で危機感が足りなかった」
ここから心機一転、立て直しをはかる

◆#6西村直久(筑波大・4年・主将・PG)
130904nisimura.jpgスタメンガードの#21笹山が3試合目で負傷し、この試合ではスタメンを努めた。吉田監督がチーム作りは遅れているという中、主将としてもチームに危機感が足りなかったことが出足の勝敗にも関わっていると言う。今年はメンバーが大きく様変わりした訳ではないが、下級生が増えて若返っている。そういう意味で4年生のリーダーシップも問われる2カ月になりそうだ。


ー今日はいい勝利でしたね。昨週末の試合は良いところが出ませんでしたが。
「まだチームがまとまっていないというか。チームでも危機感、危機感と練習から言われてやっていたんですが、負けてやっと気づいたというか。一つひとつどこかに余裕があるというのをずっと言われてきていました。そういうところの甘さが出てしまったのかと思います」

ー自分たちでもそこは認識できたいたのでしょうか?
「そうですね。ずっと言ってきてはいたので。でも何かきっかけが欲しくて、それが全然直らない状態でリーグに入ってしまいました。でも笹山のケガもあって、頼っていた部分もあるし、みんな実感してきたとは思います」

ー夏の準備としては満足できるものでしたか?
「強いチームとゲームができなかったので、危機感のなさはそれも原因かもしれません。格下と言われているようなチームにも負けたり、いい勝負をしてしまったりして、今日のような勝ちきるバスケットがぜんぜんできていなくて。だからどこか点差が開いたときに余裕みたいなものが出てしまうと思います。直したかったんですがリーグ戦に入ってしまいました」

ー今年は昨年から抜けた選手はそう多くないですが、ガラッと印象が変わるチームですね。
「今年は1年生が多くて、センター陣も2年生以下がメインなので、そういう面では安定はしていません。そこがまだ難しいところですね。ここからだとは思いますが」

ー主将としてはどういう部分を求めていきたいですか?
「常に強くありたいですね。上の東海や青学を倒すことをずっと目指してきましたが、その前に自分たちがこういうところで負けていたら話にならないので、チームをもう一度まとめ直していきたいです。本当に危機感がなかったと思うので、練習から厳しく建て直していかないといけないと思っています」

ー試合の間が2日しかなく、切り替えなども大変なのではと思いますが。
「今日の試合ではまず勝ちきることを目標にしていました。やはり一試合一試合目標を立てていかないとうちのチームはダメだと思います。次は専修で、今のままでは絶対勝てません。まずは何点差を作るとか、そういう小さい目標を積み重ねていって勝つチームになっていきたいです。でも今はみんな気合が入っているので、大丈夫だとは思います」

ー4年生としては武藤選手、池田選手もいますがスタメンとしては多くはないですね。
「でもそれもうちのチームの持ち味かもしれません。若さメインで(苦笑)。今は3年生がすごく声を出してくれるし2年生も頑張ってくれるし。4年生は武藤が試合でしっかりチームをまとめてくれるし、池田もすごくアドバイスをくれます。練習中は2人いる一般生の4年がチームに対してキツイことも言ってくれるので、その2人が危機感を持ってやってくれて良くなってきている面もあります。4年生の仕事はみんな果たしていると思います」

ー新しい体育館が完成したとのことですが、引っ越しはいつですか?
「来週の月曜の予定です。これまでは雨が降ると床が滑って練習どころではなかったので、新しい体育館で心機一転、早くやりたいですね」

ー1週間に3試合というペースはどうですか。
「自分はそんなに試合に出ていなかったので感じていませんが、ずっと出ているメンバーはやはりキツイと言いますね。でもそれはどこのチームも一緒です。一試合一試合総力戦でいろんな人を使って、それでも強さが変わらないチームが勝つと思うので、うちも全員で勝ちにいきたいです」

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「週に3試合もやれるのは嬉しい!」
1年生らしくリーグ戦を楽しむ

◆#23ジョフ チェイカ アハマド・バンバ(拓殖大・1年・延岡学園・C)
130904banba.jpg44得点と止められないオフェンスを披露したバンバ。インサイドもアウトサイドもできるプレーの幅で、マッチアップ選手によって戦い方を変えてくる、相手チームにとっては非常に厄介な選手だ。大事な終盤に勝負を決めるバスケットカウントも決め、「気持ちよかった」と笑顔。1年生らしく、のびのび試合を楽しんでいる様子だ。まわりの拓殖大の選手たちも、自由なスタイルでやらせており、とやかく言うことはない。こうした拓殖大らしいスタイルが、功を奏したと言えるだろう。この先どこまで全勝で突き進めるか注目だ。


―前半は自分たちのペースでしたね。
「最初は、相手のセンターがそんなに大きくなかったので、しっかり中を頑張って。相手のセンターが交代して今度は身長ある人になりましたが、そんなに動くタイプではなかったので、今度は外からドライブしたり3Pを打ったりしました。前半はそれが良かったです」

―マッチアップの#22西川選手と#51皆川選手とで、攻め方を変えたんですね。後半追い上げられた時間帯は、オフェンスが単発になってしまいましたが。
「そうですね。後半でちょっと疲れたのかも知れないし、相手もディフェンスがめっちゃできていました。後半は池内さんから、『我慢して戦え』と言われました」

―途中から#50伊澤選手とのマッチアップになって、やりにくそうだなと感じたんですが。
「そうですね。伊澤くんは、今日は3Pも打っていたからびっくりしました。自分はもっと中でプレーすると思っていたので。でも外のシュートも決めていたのでびっくりしたし、ディフェンスも結構うまかったです。身長もあるしパワーもあるし、伊澤くんにディフェンスされた時は中でプレーするのがちょっと大変でした。無理だったら池内さんから外に出せと言われたので、そういう風にしました」

―最後、同点の場面でバンバ選手がドライブを決めましたね。
「最後は、決めるしかなかった。同点だったから、やるしかないと思いました。タイムアウトで池内さんから、トップでボールをもらって、マンツーマンでドライブにいけと言われました」

―作戦通りですね。
「そうですね。気持ちよかったです(笑)」

―初めてのリーグ戦はどうですか?週に3試合というスケジュールですが。
「嬉しいですね!週に3試合もやれるので。またすぐ土日に試合ですし」

―試合が好きなんですね。
「大好きですね。でもリーグ戦はまだまだ長いです。本当にまだまだこれからなので、しっかり集中してやっていきたいです。全勝は東海と青学がいるので、そこと戦うまでしっかり勝ち続けて、東海と青学の時もしっかりやりたいです。勝つか負けるかどっちか分かりませんが、自分のバスケットをしていきたいです」

―夏の間は、ウエイトなどを頑張りたいと春は言っていましたよね。
「そうですね。夏の練習は結構キツかったです。走ったり、ウエイトしたり。あまり休み時間がそんな無かったです。でも頑張るしか無かった。チームみんなが頑張りました」

―春に比べて、成長したところはありますか?
「春から今まで、池内さんからいろんなことを教わりました。センターをどうやるかとか、シュートのタイミングとか、シュートフォームとか。『これができれば余裕でたくさん点がとれるよ』と池内さんから言われたので、しっかり勉強して余裕でプレーできるようになりたいです」

―今はまだ3Pになかなか当たりが来ませんね。
「でも、3Pラインでノーマークになったら、どんどん打てと。拓大はそういう感じのバスケットで、みんな3Pを打てるから。センターは普通あまり上で攻めませんが、池内さんからトップでもらったらどんどん打っていいと言われているので、そこは気にせずに打っていきたいです」

―残りのリーグ戦に向けて。
「リーグ戦は最後まで頑張って、リーグ戦のあとはインカレがあります。インカレでも頑張って優勝したいです」

―インカレには近畿大のソウ選手も来るのでは?
「そうですね。ソウくんと当たったら、本当に久しぶり。もし戦うことになっても、最後まで諦めずに頑張ります」

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「自分からどんどん攻めて、やれるんだと見せたい」
4年目で芽生えた仲間を引っ張る力と志

◆#15白濱僚祐(白鴎大・4年・F)
130904shirahama.jpgここまでリーグ戦を通して積極的な姿勢が光る白濱。この日も高い身体能力を生かしてドライブで果敢にディフェンスを割っていき、ダンクやブロックなどでも会場をどよめかせた。その裏には、4年生になったことによる責任感、そして不調の仲間や経験の浅い後輩たちを引っ張りたいという想いがあるという。下級生の頃から、監督からも気持ちの部分を課題にあげられていた白濱だが、もともと能力は高いだけに、強いメンタリティが持てれば大きく期待できる選手である。これからも強気で攻め、初白星を手に入れたい。


―試合を振り返っていかがですか?追い上げる場面もありましたが。
「自分たちは2部から上がってきたチームで、常にチャレンジャーという気持ちでいますし、大きくリードするとか余裕で勝てるとかそういう展開は1部では絶対ないと考えています。だから今日も、苦しい展開になっても我慢して。今日の試合は負けたんですけど追い上げる場面もあったし、自分の手応えとしてやれないこともないな、と。手応えもある試合だったかなと思います」

―追い上げて、でも最後は相手に流れを持っていかれてしまったのが惜しかったですね。
「そこはやっぱり、1部のチームと去年まで2部でやってきた自分たちとの大きな違いが出てしまったのかなと。やっぱり大事なところで向こうはシュートを確実に決めてきますし、ミスもしない。そこが一番違うと思いました。あとは、トランジションのディフェンスだったりリバウンドだったり、そういう基本的なところを大事にしようと自分たちは試合前に言っていたんです。そこで負けたら勝負なんかできないよ、と監督からも言われて。こういう結果になってしまったのは、そこがまだまだ足りていないからなのかなと思いました」

―今日はスタメンにイッサ選手が入りましたね。マンタス・パプロブヒナス選手との違いは感じますか?
「ふたりともそれぞれ良いところ悪いところがあると思います。イッサは、細かいところのテクニックが上手いなと。あとはまだまだ細いですけど高いのでリバウンドも取れますし、攻め気もありますし、そこはイッサのいいところですね。マンタスは、体の強さもあって、ローポストでもらってからの一対一もすごく信頼できるようになってきました。練習からガンガンやっていますね」

―白濱選手は、今日かなり積極的に攻めて好調でしたね。
「そうですね。自分としても通用する部分はあったと思うし、少し自信になったかなと思います」

―今日の試合だけでなく、ここまでのリーグ戦を通して攻め気があるように思います。何か心境に変化があったのでしょうか。
「ひとつにはやっぱり4年生になったことがあると思います。後輩がいっぱい試合に絡んでいるので、やりやすい環境を作ってあげたいというか。先輩として自分からどんどん攻めて、やれるんだというところを見せてあげたいという思いがあります。もうひとつには、将来のことで自分はいろいろ迷っていたんですけど、やっぱり本気でバスケをやれるところまでやろうという考えになって。挑戦してみようと思って、いろいろ吹っ切れたのが良かったんだと思います」

―逆に#5柳川選手は、やや不調ですね。
「調子が悪いですね。でもリーグ戦を通して上がってきてくれると思います。なんでか分からないですけど、2人一緒に調子が良いということがあまりないんですよね…」

―彼の分まで頑張ろう、という気持ちもあるんですか?
「それはありますね。夏の合宿に行った時とかに、柳川がちょっとスランプにはまってしまって。今まで頼っていた部分がありますし、アイツがはまった時には自分がやらないと、という気持ちも強いです」

―下級生はだんだん動きが良くなっているような気がします。
「そうですね。みんな1部になって意識も変わって来ていると思いますし、のびのびやってくれているので、自分もすごく助かっていますね。だからこそ、このチームで早く1勝したいなと思います」

―今年は1部ということで、夏の間は意識を高く持って練習してきましたか?
「そうですね。今までと一緒じゃ勝てないというのは分かっていたし、何か変えないといけないと思って。そういう意識を持ってみんなやってきたと思います」

―リーグ序盤は上位チームとの対戦が続きましたね。どこかの試合に照準を合わせるというよりも、リーグ戦全体に向けて準備してきた形ですか?
「自分たちは、全部の試合を勝負しようと。まぁ目標は、最初のこの上位と当たる4試合で2勝することだったんですが、そうは上手くいかなかったですね。ここからは負けられないなと思います」

―試合の中で、良い時間帯と悪い時間帯がありますよね。
「そうですね。そこは監督からも指摘されました。良い時間帯もあるとは言われるので、そこをどれだけ長く、どれだけ多く作れるかですね。追いつく時間だったり逆転する時間だったり、そういう時間帯をいかに自分たちで多く作っていくかが大事かなと思います」

 
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