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2013.09.01 (Sun)
【2013リーグ2部】9/1レポート
逆転ゲームが相次いだ白熱の2日目
国士舘大が日本体育大との激闘を制す
開幕2日目の2部リーグは5試合中4試合で逆転劇がおこった。2連勝を掴んだのは、日本大・国士舘大・慶應義塾大の3チーム。また法政大と東洋大が初白星を上げた一方、駒澤大・関東学院大・江戸川大の3チームは2連敗となった。初週とあって入りの固いチームも見られたが、各チームのスタイルはこの2日間で徐々に見え始めている。ここからどう勢力図が作られていくか、目の離せない戦いが続く。
法政大と関東学院大の試合は、開始からテンポよく走った法政大が1Qで23−9と大幅リード。追う展開となった関東学院大はガード陣から#10エリマン(3年・C)へのアシストや#7荒木(4年・F)の3Pで中盤3点差まで詰め寄ったものの、最後は#16沼田(2年・C)や#0高田(4年・G)の活躍もあって法政大が87−75と引き離した。「昨日と同じで、試合の入りが悪い」と関東学院大・#7荒木。2Q以降は流れを掴む部分も多々あっただけに、早めに修正したい部分だ。
慶應義塾大と江戸川大の一戦は、1Qから点の取り合いになった。#68陶山(4年・F)、#17菊池(3年・G)らのシュートが気持ちよく決まった江戸川大がディフェンスの的を絞らせず、8点リードで前半を折り返す。しかし後半徐々にシュートが落ち始めると、ディフェンスでも慶應大のトランジションを止められない。後半持ち直した慶應大が99−80で勝利した。
写真上:国士館大は日本体育大相手に大きな1勝を手にした。ここ一番でオフェンスファウルを誘った松島を高橋が笑顔で助け起こす。
写真下:昨日はファウルトラブルに陥った法政大・沼田だが、この日は修正して23得点の活躍。
※法政大・高田選手、関東学院大・荒木選手、江戸川大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【挑戦者として向かった駒澤大が日本大に善戦】
駒澤大と日本大の試合は、出だしから駒澤大が勢いを掴んだ。開始早々#6斎田(4年・C)の2連続得点で勢いに乗った駒澤大は、その後も#33佐々木(4年・SF)のブロックや#7佐野(3年・SG)の3Pが続いて一歩抜け出す。一方の日本大はディフェンスが締まらず、パスミスやトラベリングが続いて開始5分で4−17と重い立ち上がりに。#1坂田(4年・F)のローポストプレーでやや立て直すも、1Qを終えて14−21と追う展開になった。2Qは、日本大もディフェンスを強めたが自分たちの得点が伸びない。終盤#14高橋(1年・SG・札幌日大)の連続得点でようやく日本大が駒澤大を逆転し、32−29で後半に入った。
後半、駒澤大は#14高橋に内外でやられるが、10点前後の差から離されずに食らいつく。4Qに56−45で入ると、#7佐野の2本の3Pで5点差に。日本大も速攻に走って引き離そうとするが、#8野村(3年・SG)らが果敢に攻め、駒澤大が僅差で追う展開が終盤まで続いた。残り36.4秒、#8野村の3Pで駒澤大が3点差に。しかし残り12.1秒、日本大は#11安野(4年・SG)がこの試合初得点となる3Pを決め、勝負を大きく引き寄せた。駒澤大が最後まで日本大を苦しめたが、67−61で日本大が2勝目をあげた。
どこか相手の勢いにのまれる時間帯もあった日本大。#14高橋が徐々に調子を上げ30点を稼いでオフェンスを引っ張ったが、攻め手に欠くことも多かった。2部に降格した今季は他チームから向かってこられる立場となる。1部とは異なり、1勝で運命が変わる2部では気持ちの部分も強く成長していかなければならないだろう。駒澤大は、「試合を通してみんなが気持ちをしっかり持って、向かっていく姿勢があった」と#6斎田。佐野も野村も好調で、高さにひるまずリングに向かった。引き続き奮闘に期待したい。
写真:この日18得点の駒澤大・野村。積極的にゴールへ向かった。
※駒澤大・斎田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【国士舘大が日体大を逆転で下す白熱の好ゲーム】
日本体育大と国士館大の対戦は、両チームともに大所帯の応援団が会場の熱をあげる中で試合開始となった。序盤から激しくディフェンスを仕掛け合い、なかなか点数が動かない。国士館大は1Q終盤に#4松島(4年・G)が3ファウルとなるが、流れの良くない中でも失点を抑えて14−12とロースコアのまま2Qに入ると、パス回しから#15本多(3年・G)らが3Pを決めて先行した。それでも日体大は終盤#11北川(4年・G)の2本の3Pが決まって再び逆転。35−32と相譲らずに前半を折り返すと、3Qは持ち味のトランジションから#12周らが得点し、日体大が主導権を握った。国士館大のゾーンに対しても#19中野(4年・F)が2本の3Pを決め、その差は10点に広がる。しかしここで国士館大は#9新田(3年・C)がオフェンスリバウンドで踏ん張り、#22原(2年・F)のシュートで追い上げる。結局54−52と、ほぼ点差のないまま勝負は4Qに持ち越された。
4Q、日体大は3Pが決まらず攻撃が単発になるが、一気に畳み掛けたい国士館大も速攻をファンブルするなどミスが出る。すると日体大は強みの高さを生かして#12周(3年・C)が連続得点。さらに#15濱田(3年・F)がバスケットカウントを決め、残り3分5点差をつけた。しかし国士舘大は#22原の勝負強い2連続3Pで追いつき、ここから1点を争うシーソーゲームが続いた。残り1分、#12周が速攻を決めて日体大が1点先行。緊迫した中での国士館大の攻撃、#14高橋(4年・G)のドライブはボールがリングの上を転がりながらもゆっくりと吸い込まれ、会場は大歓声に包まれる。さらにファウルから#4松島がフリースローを2本決め、残り20秒で国士館大の3点リード。同点3Pに懸けたい日体大だったが、ここで#4松島が値千金のスティールから速攻を決め、続けて日体大からテイクチャージ。得意のディフェンスで勝負を決定づけ、国士館大が76−69で熱戦を制した。
第1週とは思えないほどの緊迫感に包まれたゲームだった。長くリードしていた日体大も要所で速攻を出し勢いがあったが、終わってみれば60点台に抑えられ、国士館大が我慢の展開から勝負を勝ち取った。応援席から“MVPコール”も沸いた#4松島は、「自分が最後ああいう形になりましたが、あれは本当に他のみんながつないでくれただけで、今日は応援席も含めてチーム全員で手にした勝利。みんなで練習してきたディフェンスが出せたと思うし、みんなでチームとして頑張ればこうして勝利を掴めるんだと証明できた」とコメント。一方の日体大にとっては手痛い1敗となったが、まだまだリーグ戦は始まったばかり。両チームともに、ひとつの星もこぼせない戦いが続く。
写真上:28得点11リバウンドの周。ガード陣が起点となる速攻にもよく走った。
写真下:シックスマンとして要所で良い仕事をしている本多。今季はより出場時間を増やしている。
※国士館大・原選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【後半立て直した東洋大が神奈川大をとらえる】
神奈川大と東洋大の1戦は、我慢の展開から後半自分たちのリズムを作った東洋大が逆転の末に初白星を手にした。まず流れを掴んだのは東洋大だった。この日スタメンに#2山口(1年・F・桐光学園)を抜擢し、山口のドライブや#24遠山(3年・F)のジャンプシュートで先行。一方、ディフェンスが締まらず重い立ち上がりとなった神奈川大だが、オフェンスリバウンドから#33曽根(4年・C)がバスケットカウントを決めて流れを変え、#7古橋(4年・F)のポストプレーも効いて追いついた。12−16と神奈川大が逆転して2Qに入ると、その後も#7古橋や#29田村(4年・F)がオフェンスリバウンドで強さを発揮。#20早川(4年・G)の3Pも快調に決まり、10点差をつけて前半を終える。
3Q、東洋大は#6村上(3年・G)の2本の3Pが決まるも、#7古橋がリバウンドからコツコツ得点して差を縮めさせない。だが3Q中盤、神奈川大がトラベリングやファウルを吹かれてブレーキのかかる間に、東洋大は#4井谷(4年・C)がインサイドを攻め立てて勢いに乗った。神奈川大#29田村の4つ目のファウルを誘い、フリースローからじわりと点差を詰めると、#6村上がこのQ3本目の3Pを決めて同点に。東洋大は#7筑波(3年・F)、#4井谷が内外で決めて神奈川大のディフェンスに的を絞らせず、5点リードで入った4Qには#2山口のシュートや飛び込みリバウンドでさらにリードを広げた。神奈川大は4Q開始2分半で#29田村がファウルアウトとなり、#7古橋も厳しいマークに遭う。再び巻き返すことはならず、76−69で東洋大に白星をさらわれた。
神奈川大はファウルトラブルやイージーミスから相手に流れを持っていかれた。前半は完全に神奈川大ペースだっただけに、悔しい逆転負けだ。来週の駒澤戦、日体大戦では修正したい。東洋大は、2部昇格後2年目のシーズン。昨年から主力のメンバーはあまり変わらず、ルーキーも入って層に厚みも出てきた。この1勝を弾みにできるか。
写真:早川は16得点。2日間で3Pを合計9本沈めるなど好調だが、この日は勝ち星を引き寄せられず。
※東洋大・村上選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「リーグ戦は楽しみでしかなかった」
全力でぶつかり、2ヶ月の戦いを楽しむ
◆#6斎田隆雄真(駒澤大・4年・C)
昨年まであまり出番は得られなかったが、この2試合は好調。ミドルシュートを高確率で射抜き、体の幅を生かしてリバウンドも奪った。昨年試合に出ていたのが全員4年生だっただけに、今年は挑戦者として臨むリーグ戦となる。開き直って立ち向かう姿勢が功を奏し、この日も最後まで日本大を苦しめ善戦した。ここからの2ヶ月間、引き続き駒澤大らしく戦ってほしい。
―試合を振り返っていかがですか?
「昨日は入りがよくなかったんですが、今日は昨日に比べて入りがしっかりできたので、その分戦えたんじゃないかなと思います。もともと自分たちは、他のどのチームも自分たちより格上だと思っているので、みんな挑戦者の気持ちを持って戦っています。それが今日は上手くいって、負けてしまいましたが内容的には良い試合ができたんだと思います」
―相手が1部から降格してきた日本大ということで、向かっていくだけ、という感じですか。
「そうですね。負けても怖くなかったというか、失うものは何もないって感じで。今日の相手も大きかったし、これからも留学生との戦いが続くと思うんですけど、それはもう最初から分かっていたことなので、特に気負いはありませんね」
―日本大の高さは体感してみていかがでしたか?
「要所要所で高さを生かされて、特にリバウンドはそういうことが影響してあまり取れなかった部分がありました。でもその分みんな走ってくれたし、シュートも入ったので、良い勝負ができたと思います」
―斎田選手は昨日も今日もミドルシュートが好調でしたね。
「いや、本来だったらもう少し中でプレーしなきゃいけないんですけどね。でも相手も相手で大きいプレイヤーがいるので、外で打てる時はしっかり決めようと意識していました。それはリーグが始まる前から意識して練習して来たので、そういう面ではしっかり準備できたんじゃないかなと思います」
―今日の試合は、相手に逆転されてもそのままズルズルといかずに、もう一度持ち直せたことも大きいですよね。
「そうですね。たぶん試合を通してみんなが気持ちをしっかり持って、向かっていく姿勢があったことが影響したのかなと。みんな盛り上がって勢いに乗れたし、ベンチの盛り上がりとかも大きかったと思います」
―夏の間はどんな練習をしてきましたか?
「小さいチームだったので、結構走ってやってきました。最後まで走れたりシュートを決めたりできたのは、合宿とかで走り込んだことが大きいんじゃないかなと思います」
―今年は去年の主力だった4年生が抜けて、危機感などもあったのかなと思いますが。
「そうですね。それは去年のリーグ戦から、『来年はこの人たちとやるのか』みたいな思いが少しありました。でも去年の4年生が抜けて今年は4年生も3人しかいないので、下級生の力も借りながら、みんなで一丸となって練習に取り組んできました。そういうところが今年のチームのカラーでもあると思います」
―まだリーグ戦は始まったばかりですが、去年よりみんな試合に出られて、楽しそうでもありますよね。
「リーグはもう、楽しみでしかなかったですね。別に負けたら負けたで次頑張れば良いという感じなので。自分はプレッシャーとかも感じていないですし、チャレンジャーとしてぶつかるだけかなと思います。むしろ、今日とか勝ったらたぶん他の人が驚くほどの大金星みたいな感じですしね」
―今ある課題はどんなところですか?
「やっぱりディフェンスですね。特にサイズが無い分、センターにもらわれる前にいかにディフェンスを頑張るか。あとは、昨日と今日は大きい相手だったんですけど、来週やる神大とか慶應は身長も同じくらいでたぶんハードにやってくると思うので、そういうチームを相手にどうやって戦うかとか、そういうところは課題ですね。慶應はトーナメントでやって負けているので、リベンジしたいと思います」
―自分としては4年目のリーグ戦をどう過ごしていきたいですか?
「とりあえず、リーグ戦は楽しめたらいいかなと思います!」
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「相手を倒しにいく気持ちで」
闘争心と冷静なゲームメイクで白星を
◆#0高田歳也(法政大・4年・G)
1Qから小気味よいバスケットで関東学院大を圧倒した法政大。追い上げられる場面もあったが、司令塔・高田の冷静なゲームメイクも機能し、大きくは崩れず逆転を許さなかった。試合後、なかなか初勝利を上げられなかった下級生の頃のリーグ戦を思い出し、ほっと胸を撫で下ろしたという高田。あの頃とはチーム状況も大きく変わり、「全員で攻めた方が相手も止めにくい」と話すよう、そのあと入学して来た下級生も頼もしくなってきた。全員バスケットで勝利を勝ち取りたい。
―まずは1勝ですね。
「昨日負けていたので、今日勝ててちょっとほっとしました。2敗すると来週にもつながってしまうし、2年前とか3年前のリーグ戦みたいに気持ちも落ちていってしまうので…。勝てて良かったです」
―下級生の頃は苦しいリーグ戦でしたからね。今日の試合は昨日よりも出だしから重くならずにテンポよく走っていましたね。
「はい。昨日は出だしでやられてそのまま最後の方まで相手のペースでいってしまったので、今日は本当に出だしから相手を倒しにいこうと。勝ちにいくとかじゃなく、もっと強い気持ちで倒しにいこうという話をして、出だしから走ろうと意識していました。関学は結構スローペースなので、相手のペースにならないように、自分たちで走ることをやめないように心掛けました」
―中盤、点差を離せそうで離せない場面もありましたが。
「そうですね。良いプレーとか良いオフェンスをしたあとに、ディフェンスで守れずに簡単にやられてしまっていたので。そういうところはまだ弱いところなので、良いプレーが出たときこそ、そのあとのディフェンスをしっかり頑張って確実に離していけるようにしなきゃいけないと思います」
―昨日の試合は、4Qになってようやくリズムが良くなりましたよね。
「昨日は、なんだったんですかね…。全員固かったです。眠ってるんじゃないかってくらいで。4Qでやっと、闘うという感じになりましたね。来週からは固くなっているとか緊張しているとかは言えないので、出だしから最後までしっかり戦っていきたいです」
―夏の間はどんな練習をしてきましたか?
「夏はゾーンの練習と、あとは走る練習を主にやってきました。やっぱりそれを試合で生かしていきたいです」
―この2試合、ゾーンはうまく機能していますよね。
「そうですね。うちはマンツーだと結構能力の差でやられてしまうので。なるべくチーム力で、カバーし合って守っていければと思います」
―高田選手は、春はゲームコントロールでやや悩んでいる様子でしたね。
「リーグ前にも練習試合を結構やったんですが、明治とかとも1点差くらいで負けたんです。やっぱり勝てそうなゲームなのに、最後の大事な場面で自分のゲームメイクが駄目で勝てなくて。でもそういうミスはこのリーグ戦ではもう許されないからと監督からもキツく言われていますし、毎試合毎試合、勝負どころとか競っている時のQの終わりとかのゲームメイクを特にしっかりやろうと心掛けています」
―春のトーナメントの時は監督から『もっと信頼してまわりにパスを出せ』と言われていましたよね。そのあたりは変わってきましたか?
「そうですね。勝負どころで自分、自分となるんじゃなくて、やっぱり全員で攻めた方が相手も止めにくいと思うし、そういうところは意識して。今は3ガードとかで1年生と一緒に出ることもあるし、1年生二人は外も打てるので、ノーマークだったらちゃんと打たせてあげて。かつ、中が空いたらちゃんとパスを入れて、という感じに全員で戦っていきたいです」
―試合に絡んでいる下級生も多いですが、後輩たちの成長は感じますか?
「いやもう、すごいですよ。やっぱりインサイドも下級生が頑張ってくれているので助けられていますし、それを見て自分も頑張らなきゃなと思います。今日も沼田(#16)とかが自分よりも大きいインサイドと戦っていたので、自分たちがルーズボールとか取ってあげないと申し訳ないなと。カバーできるところはしっかりカバーしていきたいと思いました」
―4年目のリーグ戦、どんなリーグにしたいですか?
「とにかく、楽しく勝っていきたいですね。2年前や3年前は、苦しいリーグ戦も経験してきたし。昨日負けているので、本当にもう一回も負けないという戦う気持ちで、でも法政らしく楽しんでバスケをしていきたいと思います」
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「ここからどんどん決めていきたい」
4年目の意地を見せられるか
◆#7荒木貴博(関東学院大・4年・F)
昨日はなかなか決まらなかったが、この日は6本の3Pを決めてシューターとしての役目を全うした。しかしチームは2連敗スタート。「試合となるとうまくいかない」と、練習の成果をまだまだ試合で出せていない様子だ。荒木をはじめ今の4年生は、3年前に関東13位から一気にインカレベスト4まで駆け上がった年に1年生だった選手たち。これまで4年目で結果を残してきた、数多くの4年生たちも見てきているはずだ。気持ちで戦い、意地を見せたい。
―リーグ戦初週を終えていかがですか?
「まず2試合とも、入りが悪くて…。緊張しているのかも知れないですけど、みんな動きが固いですね。昨日も最初の失点だけで、中盤からは点数もそんなに変わらなかったし、本当に問題は立ち上がりなんですよ。今日の法政戦も入りが悪くて、そこから追い上げるのが大変でした」
―今日の試合、終盤は走る展開も出せましたが、やはりスローペースになっている部分も多いですよね。どういう風に攻めようと考えていますか?
「練習では連係プレー、ドライブしてパスアウトしてシュートみたいな連携の練習をしているんですけど、それが試合でできていないというか。みんな無理やり行ってしまって、詰まってダメで、みたいなことも結構あったじゃないですか。練習でもディフェンス練習はいろいろやっているんですがそれも試合ではあまり上手くいっていないし、オフェンスもちぐはぐしていて、あまり良くないですね」
―流れが良い時は、誰かがドライブで引き付けてノーマークのエリマンにパスをしたり、外にいる荒木選手にパスアウトしたりという連携も上手くいっていますよね。
「そうなんですよ。良い時はそういうプレーも出るんですけど、そういうプレーが40分続かないというか…。その場、その場で終わってしまって、自分たちの流れに持っていけない感じです。そこは課題ですね」
―夏はどういう練習をしてきましたか?
「夏は走って、ディフェンスの練習をやってきました。先生からも『ディフェンスをやらなきゃ勝てない』と言われて。あとは遠征に行って、関西のチームと試合をしたりしました」
―手応えはいかがでしたか?
「その時は、結構手応えもあったんです。でも、実際本番の試合となると難しいですね…。とにかく入りを改善できれば、もっと戦えるかなと思います」
―個人的な調子はいかがですか?
「昨日は自分も動きが固かったんですけど、今日は何本か入りだしたら自分のペースで打てたので、ここからどんどん決めていきたいです」
―上級生主体のなかで、2年生の蜂谷選手(#38)や大隈選手(#45)が思い切りよく攻めていますよね。下級生にはどういうことを求めていますか?
「自分はあまり何も言わないで、好きなようにやらせて『ダメだったらパスよこせ』くらいの感じですね。自由にやってくれて全然。自分たちがあれこれ言うと、結構固くなってしまうので。今どんどん攻めてくれているし、引き続き思い切りよくプレーしてほしいです」
―柱となるエリマン選手はいかがですか?
「今まで結構ディフェンス練習をしてきたので、1年とか2年の時はエリも早めにファウルトラブルになることがありましたが、今年はファウルをしないよう意識して守っていると思います。やっぱりエリが抜けてしまうのは痛いので」
―自分としては、最後のリーグ戦ですが。
「とにかく最後なので、悔いの残らないようにやりたいですね。絶対に1部とインカレに行きたいという気持ちでやっています」
―今の4年生は、1年生の頃にインカレに行っていますしね。
「そうなんですよ。1年生の時は1部との入替戦も行けたし、インカレもベスト4に入れたし。1年生の頃は、パプさん(10年度卒)とか前田さん(11年度卒・現bj横浜)とかがいて、自分たちは楽々連れて行ってもらった感じで…。今は4年になって、インカレや1部に行くのは本当に難しいなと感じています。2部もみんな実力が拮抗しているので、そこまで差はない分、ひとつひとつのプレーが鍵になってくると思うし、練習から意識してやっていきたいです」
―関東学院大は毎年、4年生が最上級生の意地を見せて結果を残すことが多いですよね。まだ他の4年生は調子が上がりませんが、ここからなのかなと。
「そうですね。原田さん(10年度卒)や、細谷さん(12年度卒・現NBDL TGI D-RISE)も4年目で結果を出していましたし。今は4年生ということで逆に考えすぎてしまっていると思うので、あとは気持ちの問題かなと。自分たちも気持ちで戦って、頑張りたいです」
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「自分のシュートに波があっちゃいけない」
チームの勝利のために、求める安定感
◆#22原 修太(国士舘大・2年・F)
4Q終盤、日体大に流れが傾きかけたまさにその時、原の度胸満点の3Pがチームを救った。リズムに乗ってしまえば立て続けに決めてのける爆発力のあるシュート力が武器。今年は昨年のエースが抜けてますます得点源としての役目は重くなるが、「外しても次がいる」と上級生たちの存在は大きく、プレッシャーも良い意味で自分の力に変えているようだ。
「波をなくしたい」と話すのは、何よりもチームの波をなくしたいから。国士館大は、4年生の勝ちたい気持ちに引っ張られるように、下級生も同じ方向を向いている。この1勝が旋風の序章となるか、目の離せないチームだ。
―白熱した試合になりましたね。
「久々にこういう風に接戦の試合になって、キツかったんですけど、楽しかったです。先輩たちが支えてくれたおかげで気持ちよくシュートが打てました」
―最後の3P2本、よく決めましたね。度胸があるというか。
「自分も今こうして冷静に考えると、今なら打たないかも知れないです(笑)。入ったからまぁ良かったですけど。でも相手がゾーンを敷いていて、ボールをもらう前から空いていたんです。それで思いきり打ちました」
―迷い無く打ったのが良かったんですね。チームとして、相手が勢いに乗っている時も気持ちが切れませんでしたね。
「こっちのシュートが決まらず相手が勢いよく攻めてくる時は苦しかったですけど、みんなで声をかけて。夏に入った頃から、そういう我慢の展開は想定してやってきました。去年からエースとセンターが抜けて得点が伸びないのは仕方ないから、そこで粘ってロースコアなゲームにしようと。今日も前半点数が全然入らなかった時に、相手に離されずについていけたことが大きかったなと思います」
―今年は例年に増してディフェンス重視で、オフェンスはみんなで点を取るというスタイルだそうですね。
「去年はエースの人に頼っていた部分があるんですが、今年は新チームになってキャプテンの松島さんから、今年はエースが抜けてこういう状況だから、全員で守って走ったり、セットの時もパスを回したりして全員で攻めようという話がありました。それがうまく今日はできたかなと思います」
―今年のチームの雰囲気はいかがですか?
「去年のキャプテンの板垣さん(12年度主将)もすごく支えてくれたんですが、今年は松島さんがすごくみんなを引っ張ってくれていて。松島さんは、昨日のインタビューでも出ていましたけど、本当に普段と練習で全然違うんですよ。普段は良い意味で上下関係がなくて、大会前にみんなで焼肉に行ったりすごく仲が良いんです。でも練習となると、まず体育館に一番早く来るのが松島さんで。松島さんは去年からシュートが弱点と言われて、フォームを変えたりしてずっと一番最初に体育館に来て練習しています。それで、僕らが体育館に来て挨拶すると、いつものプライベートや試合のような明るい感じじゃないんですよ。本当に真顔で、絶対笑わない。そういう感じなので、みんなも緊張感を持って練習しています。普段はめっちゃ良い人なんですが、怒る時は本当に怒りますし。そういうオンとオフが切り替えられていて、良い練習が毎日できていると思います」
―キャプテンがしっかりしているんですね。頼もしい4年生がいて、原選手はのびのびやれている感じですか?
「先輩たちに支えられていますね。試合に出ている人だけじゃなく、4年生の五百部さん(#6)とか試合前にジュースをくれたりして、緊張をほぐしてくれるというか、コンディションの部分でも支えてくれています。それに正直、夏ごろに自分はシュートの調子が悪くてスタメンを外れたりして、本多さん(#15)とか石井(#17)が出ていたんです。だから今試合に出ていても外したら交代させられるという良い意味でのプレッシャーもあるし、逆に外しても次がいるという安心感もありますね」
―そうだったんですか。原選手はシュートにあまり波がない印象だったんですが、新人戦もなかなか当たりがこなかったですね。
「自分から攻めたりするのが苦手なんですよね。ドリブルしてからシュートだとあまり入らなくて。誰かのパスアウトに合わせるとか、あとは波に乗っているときは気持ちよく打てるんですけど…。でも、新人戦で悔しい思いをした分をこのリーグ戦にぶつけたいと思います」
―大きな1勝ですが、まだまだリーグ戦はこれから続きます。波のないチームを作りたいと松島選手も言っていましたが。
「波がないチームになるためには、自分のシュートにも波があっちゃいけないし、自分に波がないことがチームの安定感につながると思っています。シューティングとか、平日の練習を大切にしていきたいです」
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「2部でもやれる部分はある」
初週で手にした手応えと課題
◆#1田中祥貴(江戸川大・主将・4年・G)
昨年はシックスマンとして試合をかき回す役目を担ったが、今年はほぼ40分間ゲームメイクを任される絶対的な司令塔となった。大東大の主将だった田中将道(11年度卒)の弟で、高いハンドリング力と切れ味鋭いドライブで江戸川大のキープレイヤーとなりそうだ。江戸川大は、全員が躊躇無くシュートを狙う守りにくいチーム。当たりだすと止まらず、その爆発力は今日も慶應大を苦しめた。挑戦者として一心にぶつかり、白星を手にできるか。今後の戦いぶりにも注目だ。
―1週目を終えてどうでしたか?
「3部から今年上がったばかりで、もしかしたら点差もついて良い勝負もできないのかなと最初は不安だったんですけど、やれる部分もあるというのはこの1週目で見えたと思います。そこは収穫ですね」
―今日の試合も、前半はとても良かったですよね。
「そうですね。今日はオフェンスの部分で、自分と陶山(#89)だけに偏らずに3年生とかも点が取れていたので。全員で攻められたことが良かったと思います」
―終盤、崩れてしまった要因はどこにあると思いますか?
「やっぱり2部での経験の無さというのが、ミスにつながってしまったかなと。去年から試合に出ていたのが、自分と陶山と王(#3)しかいなかったので、慌ててしまった部分がありました。そこはこれからの課題ですね」
―結構ベンチメンバーも頻繁に交代して戦っていますね。
「はい。それは毎年、うちはベンチと出ているスタートとの力の差があまりないのが強みでもあるので。誰が出ても変わらないというのは、うちのチームの良いところだと思います」
―あとは、江戸川大といえば思い切りの良いシュートも大きな持ち味ですよね。
「はい。それは変わらずですね」
―昨年は高さを生かして中を使うことも増えましたが、2部となるとそう簡単に中だけでは勝負できませんよね。3Pのチームだった一昨年までのチームにより近づいているのかなと。
「でも今年も一応、中を使いながら攻めることは意識しています。ただ自分や陶山がドライブに行くとディフェンスが寄って外があくので、思い切り打っていこうという話はしていますね」
―3部と2部とで違いは感じますか?
「やっぱりディフェンスの寄りだったり体の当たりだったりが、全然違いますね。オフェンスも、少しでもノーマークを作ると簡単に決められてしまいますし。そこは3部と大きく違うかなと思います」
―自分個人としては、この2日間の手応えはいかがですか?
「一対一なんかも正直通用しないかなと思っていたんですが、この2日間で結構ドライブも行けたし点も結構取ることができたので、それは変わらず続けていこうかなと思います。陶山もよく点を取ってくれているし、自分たちで引っ張っていきたいです」
―2年生の#3王選手も、献身的にリバウンドを頑張っていますね。
「そうですね。そういうところで頑張ってくれているのは助かりますね。王は8月に怪我して最近復帰したので、これから良くなっていくと思います」
―今ある課題は?
「やっぱりディフェンスと、勝負どころでミスをしないことが課題ですね」
―夏はやはりディフェンス練習がメインですか?
「そうですね。ディフェンスと、走ることを意識して走り込んでやってきました」
―リーグ戦はまだまだこの先続きますが。
「正直、3部と違って毎試合が大変で、厳しいは厳しいと思います。でも逆にいろいろ挑戦できて、とても楽しいですね」
―応援団も盛り上がっていますしね。
「はい(笑)。そこは変わらずうちの売りなので」
―自分としては、学生最後のシーズンですが。
「そうですね。やっぱり後輩たちに来年も2部や1部でやらせてあげられるように、今年もしっかり結果を残したいです。とりあえず3部には絶対落ちないように、全力で戦っていきたいですね」
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「どんな内容であれチームを勝たせられるように」
仲間を引っ張るポイントガードとして、3年目の決意
◆#6村上健太(東洋大・3年・G)
4本の3Pを含む21得点。そのうちの3本を大事な3Qで決め、後半の追い上げに大きく貢献した。1年生の頃からチームの司令塔を担ってきた村上だが、今年は上級生になってコートで声を出す場面も増え、ますます頼もしい存在になりつつある。東洋大は1年生も試合に多く絡んでいるだけに、彼のゲームコントロールが試合の大きな鍵を握りそうだ。
―逆転勝利となりましたが、振り返っていかがですか?
「前半はあまり良くなくて、2Qで離された昨日と同じような雰囲気だったんですけど、3Qでディフェンスを頑張ってそこからアーリーな展開も出すことができて流れが良くなりました。そこに関しては良いと思うんですが、やっぱり課題は前半のような、点の取れない時間帯でどうするかというところになると思います」
―そういう時間帯でどうするか、具体的に考えていることはありますか?
「今日はインサイドを使おうと思ったんですが、そのインサイドの使い方とかも自分がもっと考えなきゃダメだなと感じました。ただインサイドを使おうと言っているだけじゃ、ディフェンスに前を張られたりしてボールが入らないので。そういうところをまた次の1週間で考えてやっていきたいと思います」
―外のシュートが決まり始めて、中と外のバランスが良くなったことも良いリズムにつながりましたね。
「そうですね。みんな結構思い切りよくシュートを打てていたので、だから入ったと思うし、そこからディフェンスも足が動くようになってリバウンドもみんな頑張れました。それで流れを引き寄せられたんだと思います」
―村上選手は、点を取りにいっただけでなく今日はオフェンスリバウンドにもよく飛び込んでいましたね。
「そうですね。今日はリバウンド勝負になると思っていたので。結構相手にもやられましたが、大事なところでとれたのは良かったです」
―今日は1年生の#2山口選手がスタメン起用となりましたが、シュートの上手な選手ですね。
「はい。あいつの3Pにはかなり助けられましたね。思い切りよく打ってもらいたいです」
―リーグ戦、早めに1勝をあげられたことは大きいと思いますが。
「それは嬉しいですね。去年は負け続きだったので」
―今年のチームの手応えはどうですか?
「監督から言われたことをちゃんとやって、自分たちのスタイルを出せれば2部の上位も狙えるチームだと思います。頑張っていきたいです」
―自分たちのスタイルと言うのは、昨年と変わらず?
「そうですね。ディフェンスを頑張ってそこから走って、という形です」
―夏の間はディフェンス練習が主ですか?
「ディフェンスとか、走り込みとかです。キツかったです(苦笑)」
―遠征は?
「沖縄に、5泊くらい行きました。沖縄の青年国体と練習試合をしたりしました」
―そこでの手応えはどうでした?
「1勝2敗だったんですけど、負けた時はボロボロに負けちゃって…。まだ波がありますね。本当は波も作っちゃいけないと思うんですけど、どうしてもできてしまう部分もあるので、そこはみんなでディフェンスを頑張ってつなげていきたいです。ディフェンスには波とかないと思いますし」
―自分としては、3年生で上級生になって何か変わりましたか?
「ずっとずっと、声を出せと言われ続けているので、喋ることは今までより意識するようになりました。特に今日はスタメンに1年生が入っていたので、自分が声をかけてあげないと、という気持ちで試合に臨みました」
―リーグ戦は、ここから2ヶ月続きますが。
「まだ始まったばかりなので、来週の法政戦もしっかり抑えるところを抑えて頑張っていきたいと思います」
―個人としてはどういうところを頑張りたいですか?
「自分はポイントガードなので、どんな内容であれチームを勝たせられるように。そういうのを考えてやっていきたいと思います」
国士舘大が日本体育大との激闘を制す


慶應義塾大と江戸川大の一戦は、1Qから点の取り合いになった。#68陶山(4年・F)、#17菊池(3年・G)らのシュートが気持ちよく決まった江戸川大がディフェンスの的を絞らせず、8点リードで前半を折り返す。しかし後半徐々にシュートが落ち始めると、ディフェンスでも慶應大のトランジションを止められない。後半持ち直した慶應大が99−80で勝利した。
写真上:国士館大は日本体育大相手に大きな1勝を手にした。ここ一番でオフェンスファウルを誘った松島を高橋が笑顔で助け起こす。
写真下:昨日はファウルトラブルに陥った法政大・沼田だが、この日は修正して23得点の活躍。
※法政大・高田選手、関東学院大・荒木選手、江戸川大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【挑戦者として向かった駒澤大が日本大に善戦】

後半、駒澤大は#14高橋に内外でやられるが、10点前後の差から離されずに食らいつく。4Qに56−45で入ると、#7佐野の2本の3Pで5点差に。日本大も速攻に走って引き離そうとするが、#8野村(3年・SG)らが果敢に攻め、駒澤大が僅差で追う展開が終盤まで続いた。残り36.4秒、#8野村の3Pで駒澤大が3点差に。しかし残り12.1秒、日本大は#11安野(4年・SG)がこの試合初得点となる3Pを決め、勝負を大きく引き寄せた。駒澤大が最後まで日本大を苦しめたが、67−61で日本大が2勝目をあげた。
どこか相手の勢いにのまれる時間帯もあった日本大。#14高橋が徐々に調子を上げ30点を稼いでオフェンスを引っ張ったが、攻め手に欠くことも多かった。2部に降格した今季は他チームから向かってこられる立場となる。1部とは異なり、1勝で運命が変わる2部では気持ちの部分も強く成長していかなければならないだろう。駒澤大は、「試合を通してみんなが気持ちをしっかり持って、向かっていく姿勢があった」と#6斎田。佐野も野村も好調で、高さにひるまずリングに向かった。引き続き奮闘に期待したい。
写真:この日18得点の駒澤大・野村。積極的にゴールへ向かった。
※駒澤大・斎田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【国士舘大が日体大を逆転で下す白熱の好ゲーム】


第1週とは思えないほどの緊迫感に包まれたゲームだった。長くリードしていた日体大も要所で速攻を出し勢いがあったが、終わってみれば60点台に抑えられ、国士館大が我慢の展開から勝負を勝ち取った。応援席から“MVPコール”も沸いた#4松島は、「自分が最後ああいう形になりましたが、あれは本当に他のみんながつないでくれただけで、今日は応援席も含めてチーム全員で手にした勝利。みんなで練習してきたディフェンスが出せたと思うし、みんなでチームとして頑張ればこうして勝利を掴めるんだと証明できた」とコメント。一方の日体大にとっては手痛い1敗となったが、まだまだリーグ戦は始まったばかり。両チームともに、ひとつの星もこぼせない戦いが続く。
写真上:28得点11リバウンドの周。ガード陣が起点となる速攻にもよく走った。
写真下:シックスマンとして要所で良い仕事をしている本多。今季はより出場時間を増やしている。
※国士館大・原選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【後半立て直した東洋大が神奈川大をとらえる】

3Q、東洋大は#6村上(3年・G)の2本の3Pが決まるも、#7古橋がリバウンドからコツコツ得点して差を縮めさせない。だが3Q中盤、神奈川大がトラベリングやファウルを吹かれてブレーキのかかる間に、東洋大は#4井谷(4年・C)がインサイドを攻め立てて勢いに乗った。神奈川大#29田村の4つ目のファウルを誘い、フリースローからじわりと点差を詰めると、#6村上がこのQ3本目の3Pを決めて同点に。東洋大は#7筑波(3年・F)、#4井谷が内外で決めて神奈川大のディフェンスに的を絞らせず、5点リードで入った4Qには#2山口のシュートや飛び込みリバウンドでさらにリードを広げた。神奈川大は4Q開始2分半で#29田村がファウルアウトとなり、#7古橋も厳しいマークに遭う。再び巻き返すことはならず、76−69で東洋大に白星をさらわれた。
神奈川大はファウルトラブルやイージーミスから相手に流れを持っていかれた。前半は完全に神奈川大ペースだっただけに、悔しい逆転負けだ。来週の駒澤戦、日体大戦では修正したい。東洋大は、2部昇格後2年目のシーズン。昨年から主力のメンバーはあまり変わらず、ルーキーも入って層に厚みも出てきた。この1勝を弾みにできるか。
写真:早川は16得点。2日間で3Pを合計9本沈めるなど好調だが、この日は勝ち星を引き寄せられず。
※東洋大・村上選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【INTERVIEW】「リーグ戦は楽しみでしかなかった」
全力でぶつかり、2ヶ月の戦いを楽しむ
◆#6斎田隆雄真(駒澤大・4年・C)

―試合を振り返っていかがですか?
「昨日は入りがよくなかったんですが、今日は昨日に比べて入りがしっかりできたので、その分戦えたんじゃないかなと思います。もともと自分たちは、他のどのチームも自分たちより格上だと思っているので、みんな挑戦者の気持ちを持って戦っています。それが今日は上手くいって、負けてしまいましたが内容的には良い試合ができたんだと思います」
―相手が1部から降格してきた日本大ということで、向かっていくだけ、という感じですか。
「そうですね。負けても怖くなかったというか、失うものは何もないって感じで。今日の相手も大きかったし、これからも留学生との戦いが続くと思うんですけど、それはもう最初から分かっていたことなので、特に気負いはありませんね」
―日本大の高さは体感してみていかがでしたか?
「要所要所で高さを生かされて、特にリバウンドはそういうことが影響してあまり取れなかった部分がありました。でもその分みんな走ってくれたし、シュートも入ったので、良い勝負ができたと思います」
―斎田選手は昨日も今日もミドルシュートが好調でしたね。
「いや、本来だったらもう少し中でプレーしなきゃいけないんですけどね。でも相手も相手で大きいプレイヤーがいるので、外で打てる時はしっかり決めようと意識していました。それはリーグが始まる前から意識して練習して来たので、そういう面ではしっかり準備できたんじゃないかなと思います」
―今日の試合は、相手に逆転されてもそのままズルズルといかずに、もう一度持ち直せたことも大きいですよね。
「そうですね。たぶん試合を通してみんなが気持ちをしっかり持って、向かっていく姿勢があったことが影響したのかなと。みんな盛り上がって勢いに乗れたし、ベンチの盛り上がりとかも大きかったと思います」
―夏の間はどんな練習をしてきましたか?
「小さいチームだったので、結構走ってやってきました。最後まで走れたりシュートを決めたりできたのは、合宿とかで走り込んだことが大きいんじゃないかなと思います」
―今年は去年の主力だった4年生が抜けて、危機感などもあったのかなと思いますが。
「そうですね。それは去年のリーグ戦から、『来年はこの人たちとやるのか』みたいな思いが少しありました。でも去年の4年生が抜けて今年は4年生も3人しかいないので、下級生の力も借りながら、みんなで一丸となって練習に取り組んできました。そういうところが今年のチームのカラーでもあると思います」
―まだリーグ戦は始まったばかりですが、去年よりみんな試合に出られて、楽しそうでもありますよね。
「リーグはもう、楽しみでしかなかったですね。別に負けたら負けたで次頑張れば良いという感じなので。自分はプレッシャーとかも感じていないですし、チャレンジャーとしてぶつかるだけかなと思います。むしろ、今日とか勝ったらたぶん他の人が驚くほどの大金星みたいな感じですしね」
―今ある課題はどんなところですか?
「やっぱりディフェンスですね。特にサイズが無い分、センターにもらわれる前にいかにディフェンスを頑張るか。あとは、昨日と今日は大きい相手だったんですけど、来週やる神大とか慶應は身長も同じくらいでたぶんハードにやってくると思うので、そういうチームを相手にどうやって戦うかとか、そういうところは課題ですね。慶應はトーナメントでやって負けているので、リベンジしたいと思います」
―自分としては4年目のリーグ戦をどう過ごしていきたいですか?
「とりあえず、リーグ戦は楽しめたらいいかなと思います!」
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「相手を倒しにいく気持ちで」
闘争心と冷静なゲームメイクで白星を
◆#0高田歳也(法政大・4年・G)

―まずは1勝ですね。
「昨日負けていたので、今日勝ててちょっとほっとしました。2敗すると来週にもつながってしまうし、2年前とか3年前のリーグ戦みたいに気持ちも落ちていってしまうので…。勝てて良かったです」
―下級生の頃は苦しいリーグ戦でしたからね。今日の試合は昨日よりも出だしから重くならずにテンポよく走っていましたね。
「はい。昨日は出だしでやられてそのまま最後の方まで相手のペースでいってしまったので、今日は本当に出だしから相手を倒しにいこうと。勝ちにいくとかじゃなく、もっと強い気持ちで倒しにいこうという話をして、出だしから走ろうと意識していました。関学は結構スローペースなので、相手のペースにならないように、自分たちで走ることをやめないように心掛けました」
―中盤、点差を離せそうで離せない場面もありましたが。
「そうですね。良いプレーとか良いオフェンスをしたあとに、ディフェンスで守れずに簡単にやられてしまっていたので。そういうところはまだ弱いところなので、良いプレーが出たときこそ、そのあとのディフェンスをしっかり頑張って確実に離していけるようにしなきゃいけないと思います」
―昨日の試合は、4Qになってようやくリズムが良くなりましたよね。
「昨日は、なんだったんですかね…。全員固かったです。眠ってるんじゃないかってくらいで。4Qでやっと、闘うという感じになりましたね。来週からは固くなっているとか緊張しているとかは言えないので、出だしから最後までしっかり戦っていきたいです」
―夏の間はどんな練習をしてきましたか?
「夏はゾーンの練習と、あとは走る練習を主にやってきました。やっぱりそれを試合で生かしていきたいです」
―この2試合、ゾーンはうまく機能していますよね。
「そうですね。うちはマンツーだと結構能力の差でやられてしまうので。なるべくチーム力で、カバーし合って守っていければと思います」
―高田選手は、春はゲームコントロールでやや悩んでいる様子でしたね。
「リーグ前にも練習試合を結構やったんですが、明治とかとも1点差くらいで負けたんです。やっぱり勝てそうなゲームなのに、最後の大事な場面で自分のゲームメイクが駄目で勝てなくて。でもそういうミスはこのリーグ戦ではもう許されないからと監督からもキツく言われていますし、毎試合毎試合、勝負どころとか競っている時のQの終わりとかのゲームメイクを特にしっかりやろうと心掛けています」
―春のトーナメントの時は監督から『もっと信頼してまわりにパスを出せ』と言われていましたよね。そのあたりは変わってきましたか?
「そうですね。勝負どころで自分、自分となるんじゃなくて、やっぱり全員で攻めた方が相手も止めにくいと思うし、そういうところは意識して。今は3ガードとかで1年生と一緒に出ることもあるし、1年生二人は外も打てるので、ノーマークだったらちゃんと打たせてあげて。かつ、中が空いたらちゃんとパスを入れて、という感じに全員で戦っていきたいです」
―試合に絡んでいる下級生も多いですが、後輩たちの成長は感じますか?
「いやもう、すごいですよ。やっぱりインサイドも下級生が頑張ってくれているので助けられていますし、それを見て自分も頑張らなきゃなと思います。今日も沼田(#16)とかが自分よりも大きいインサイドと戦っていたので、自分たちがルーズボールとか取ってあげないと申し訳ないなと。カバーできるところはしっかりカバーしていきたいと思いました」
―4年目のリーグ戦、どんなリーグにしたいですか?
「とにかく、楽しく勝っていきたいですね。2年前や3年前は、苦しいリーグ戦も経験してきたし。昨日負けているので、本当にもう一回も負けないという戦う気持ちで、でも法政らしく楽しんでバスケをしていきたいと思います」
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「ここからどんどん決めていきたい」
4年目の意地を見せられるか
◆#7荒木貴博(関東学院大・4年・F)

―リーグ戦初週を終えていかがですか?
「まず2試合とも、入りが悪くて…。緊張しているのかも知れないですけど、みんな動きが固いですね。昨日も最初の失点だけで、中盤からは点数もそんなに変わらなかったし、本当に問題は立ち上がりなんですよ。今日の法政戦も入りが悪くて、そこから追い上げるのが大変でした」
―今日の試合、終盤は走る展開も出せましたが、やはりスローペースになっている部分も多いですよね。どういう風に攻めようと考えていますか?
「練習では連係プレー、ドライブしてパスアウトしてシュートみたいな連携の練習をしているんですけど、それが試合でできていないというか。みんな無理やり行ってしまって、詰まってダメで、みたいなことも結構あったじゃないですか。練習でもディフェンス練習はいろいろやっているんですがそれも試合ではあまり上手くいっていないし、オフェンスもちぐはぐしていて、あまり良くないですね」
―流れが良い時は、誰かがドライブで引き付けてノーマークのエリマンにパスをしたり、外にいる荒木選手にパスアウトしたりという連携も上手くいっていますよね。
「そうなんですよ。良い時はそういうプレーも出るんですけど、そういうプレーが40分続かないというか…。その場、その場で終わってしまって、自分たちの流れに持っていけない感じです。そこは課題ですね」
―夏はどういう練習をしてきましたか?
「夏は走って、ディフェンスの練習をやってきました。先生からも『ディフェンスをやらなきゃ勝てない』と言われて。あとは遠征に行って、関西のチームと試合をしたりしました」
―手応えはいかがでしたか?
「その時は、結構手応えもあったんです。でも、実際本番の試合となると難しいですね…。とにかく入りを改善できれば、もっと戦えるかなと思います」
―個人的な調子はいかがですか?
「昨日は自分も動きが固かったんですけど、今日は何本か入りだしたら自分のペースで打てたので、ここからどんどん決めていきたいです」
―上級生主体のなかで、2年生の蜂谷選手(#38)や大隈選手(#45)が思い切りよく攻めていますよね。下級生にはどういうことを求めていますか?
「自分はあまり何も言わないで、好きなようにやらせて『ダメだったらパスよこせ』くらいの感じですね。自由にやってくれて全然。自分たちがあれこれ言うと、結構固くなってしまうので。今どんどん攻めてくれているし、引き続き思い切りよくプレーしてほしいです」
―柱となるエリマン選手はいかがですか?
「今まで結構ディフェンス練習をしてきたので、1年とか2年の時はエリも早めにファウルトラブルになることがありましたが、今年はファウルをしないよう意識して守っていると思います。やっぱりエリが抜けてしまうのは痛いので」
―自分としては、最後のリーグ戦ですが。
「とにかく最後なので、悔いの残らないようにやりたいですね。絶対に1部とインカレに行きたいという気持ちでやっています」
―今の4年生は、1年生の頃にインカレに行っていますしね。
「そうなんですよ。1年生の時は1部との入替戦も行けたし、インカレもベスト4に入れたし。1年生の頃は、パプさん(10年度卒)とか前田さん(11年度卒・現bj横浜)とかがいて、自分たちは楽々連れて行ってもらった感じで…。今は4年になって、インカレや1部に行くのは本当に難しいなと感じています。2部もみんな実力が拮抗しているので、そこまで差はない分、ひとつひとつのプレーが鍵になってくると思うし、練習から意識してやっていきたいです」
―関東学院大は毎年、4年生が最上級生の意地を見せて結果を残すことが多いですよね。まだ他の4年生は調子が上がりませんが、ここからなのかなと。
「そうですね。原田さん(10年度卒)や、細谷さん(12年度卒・現NBDL TGI D-RISE)も4年目で結果を出していましたし。今は4年生ということで逆に考えすぎてしまっていると思うので、あとは気持ちの問題かなと。自分たちも気持ちで戦って、頑張りたいです」
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「自分のシュートに波があっちゃいけない」
チームの勝利のために、求める安定感
◆#22原 修太(国士舘大・2年・F)

「波をなくしたい」と話すのは、何よりもチームの波をなくしたいから。国士館大は、4年生の勝ちたい気持ちに引っ張られるように、下級生も同じ方向を向いている。この1勝が旋風の序章となるか、目の離せないチームだ。
―白熱した試合になりましたね。
「久々にこういう風に接戦の試合になって、キツかったんですけど、楽しかったです。先輩たちが支えてくれたおかげで気持ちよくシュートが打てました」
―最後の3P2本、よく決めましたね。度胸があるというか。
「自分も今こうして冷静に考えると、今なら打たないかも知れないです(笑)。入ったからまぁ良かったですけど。でも相手がゾーンを敷いていて、ボールをもらう前から空いていたんです。それで思いきり打ちました」
―迷い無く打ったのが良かったんですね。チームとして、相手が勢いに乗っている時も気持ちが切れませんでしたね。
「こっちのシュートが決まらず相手が勢いよく攻めてくる時は苦しかったですけど、みんなで声をかけて。夏に入った頃から、そういう我慢の展開は想定してやってきました。去年からエースとセンターが抜けて得点が伸びないのは仕方ないから、そこで粘ってロースコアなゲームにしようと。今日も前半点数が全然入らなかった時に、相手に離されずについていけたことが大きかったなと思います」
―今年は例年に増してディフェンス重視で、オフェンスはみんなで点を取るというスタイルだそうですね。
「去年はエースの人に頼っていた部分があるんですが、今年は新チームになってキャプテンの松島さんから、今年はエースが抜けてこういう状況だから、全員で守って走ったり、セットの時もパスを回したりして全員で攻めようという話がありました。それがうまく今日はできたかなと思います」
―今年のチームの雰囲気はいかがですか?
「去年のキャプテンの板垣さん(12年度主将)もすごく支えてくれたんですが、今年は松島さんがすごくみんなを引っ張ってくれていて。松島さんは、昨日のインタビューでも出ていましたけど、本当に普段と練習で全然違うんですよ。普段は良い意味で上下関係がなくて、大会前にみんなで焼肉に行ったりすごく仲が良いんです。でも練習となると、まず体育館に一番早く来るのが松島さんで。松島さんは去年からシュートが弱点と言われて、フォームを変えたりしてずっと一番最初に体育館に来て練習しています。それで、僕らが体育館に来て挨拶すると、いつものプライベートや試合のような明るい感じじゃないんですよ。本当に真顔で、絶対笑わない。そういう感じなので、みんなも緊張感を持って練習しています。普段はめっちゃ良い人なんですが、怒る時は本当に怒りますし。そういうオンとオフが切り替えられていて、良い練習が毎日できていると思います」
―キャプテンがしっかりしているんですね。頼もしい4年生がいて、原選手はのびのびやれている感じですか?
「先輩たちに支えられていますね。試合に出ている人だけじゃなく、4年生の五百部さん(#6)とか試合前にジュースをくれたりして、緊張をほぐしてくれるというか、コンディションの部分でも支えてくれています。それに正直、夏ごろに自分はシュートの調子が悪くてスタメンを外れたりして、本多さん(#15)とか石井(#17)が出ていたんです。だから今試合に出ていても外したら交代させられるという良い意味でのプレッシャーもあるし、逆に外しても次がいるという安心感もありますね」
―そうだったんですか。原選手はシュートにあまり波がない印象だったんですが、新人戦もなかなか当たりがこなかったですね。
「自分から攻めたりするのが苦手なんですよね。ドリブルしてからシュートだとあまり入らなくて。誰かのパスアウトに合わせるとか、あとは波に乗っているときは気持ちよく打てるんですけど…。でも、新人戦で悔しい思いをした分をこのリーグ戦にぶつけたいと思います」
―大きな1勝ですが、まだまだリーグ戦はこれから続きます。波のないチームを作りたいと松島選手も言っていましたが。
「波がないチームになるためには、自分のシュートにも波があっちゃいけないし、自分に波がないことがチームの安定感につながると思っています。シューティングとか、平日の練習を大切にしていきたいです」
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「2部でもやれる部分はある」
初週で手にした手応えと課題
◆#1田中祥貴(江戸川大・主将・4年・G)

―1週目を終えてどうでしたか?
「3部から今年上がったばかりで、もしかしたら点差もついて良い勝負もできないのかなと最初は不安だったんですけど、やれる部分もあるというのはこの1週目で見えたと思います。そこは収穫ですね」
―今日の試合も、前半はとても良かったですよね。
「そうですね。今日はオフェンスの部分で、自分と陶山(#89)だけに偏らずに3年生とかも点が取れていたので。全員で攻められたことが良かったと思います」
―終盤、崩れてしまった要因はどこにあると思いますか?
「やっぱり2部での経験の無さというのが、ミスにつながってしまったかなと。去年から試合に出ていたのが、自分と陶山と王(#3)しかいなかったので、慌ててしまった部分がありました。そこはこれからの課題ですね」
―結構ベンチメンバーも頻繁に交代して戦っていますね。
「はい。それは毎年、うちはベンチと出ているスタートとの力の差があまりないのが強みでもあるので。誰が出ても変わらないというのは、うちのチームの良いところだと思います」
―あとは、江戸川大といえば思い切りの良いシュートも大きな持ち味ですよね。
「はい。それは変わらずですね」
―昨年は高さを生かして中を使うことも増えましたが、2部となるとそう簡単に中だけでは勝負できませんよね。3Pのチームだった一昨年までのチームにより近づいているのかなと。
「でも今年も一応、中を使いながら攻めることは意識しています。ただ自分や陶山がドライブに行くとディフェンスが寄って外があくので、思い切り打っていこうという話はしていますね」
―3部と2部とで違いは感じますか?
「やっぱりディフェンスの寄りだったり体の当たりだったりが、全然違いますね。オフェンスも、少しでもノーマークを作ると簡単に決められてしまいますし。そこは3部と大きく違うかなと思います」
―自分個人としては、この2日間の手応えはいかがですか?
「一対一なんかも正直通用しないかなと思っていたんですが、この2日間で結構ドライブも行けたし点も結構取ることができたので、それは変わらず続けていこうかなと思います。陶山もよく点を取ってくれているし、自分たちで引っ張っていきたいです」
―2年生の#3王選手も、献身的にリバウンドを頑張っていますね。
「そうですね。そういうところで頑張ってくれているのは助かりますね。王は8月に怪我して最近復帰したので、これから良くなっていくと思います」
―今ある課題は?
「やっぱりディフェンスと、勝負どころでミスをしないことが課題ですね」
―夏はやはりディフェンス練習がメインですか?
「そうですね。ディフェンスと、走ることを意識して走り込んでやってきました」
―リーグ戦はまだまだこの先続きますが。
「正直、3部と違って毎試合が大変で、厳しいは厳しいと思います。でも逆にいろいろ挑戦できて、とても楽しいですね」
―応援団も盛り上がっていますしね。
「はい(笑)。そこは変わらずうちの売りなので」
―自分としては、学生最後のシーズンですが。
「そうですね。やっぱり後輩たちに来年も2部や1部でやらせてあげられるように、今年もしっかり結果を残したいです。とりあえず3部には絶対落ちないように、全力で戦っていきたいですね」
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「どんな内容であれチームを勝たせられるように」
仲間を引っ張るポイントガードとして、3年目の決意
◆#6村上健太(東洋大・3年・G)

―逆転勝利となりましたが、振り返っていかがですか?
「前半はあまり良くなくて、2Qで離された昨日と同じような雰囲気だったんですけど、3Qでディフェンスを頑張ってそこからアーリーな展開も出すことができて流れが良くなりました。そこに関しては良いと思うんですが、やっぱり課題は前半のような、点の取れない時間帯でどうするかというところになると思います」
―そういう時間帯でどうするか、具体的に考えていることはありますか?
「今日はインサイドを使おうと思ったんですが、そのインサイドの使い方とかも自分がもっと考えなきゃダメだなと感じました。ただインサイドを使おうと言っているだけじゃ、ディフェンスに前を張られたりしてボールが入らないので。そういうところをまた次の1週間で考えてやっていきたいと思います」
―外のシュートが決まり始めて、中と外のバランスが良くなったことも良いリズムにつながりましたね。
「そうですね。みんな結構思い切りよくシュートを打てていたので、だから入ったと思うし、そこからディフェンスも足が動くようになってリバウンドもみんな頑張れました。それで流れを引き寄せられたんだと思います」
―村上選手は、点を取りにいっただけでなく今日はオフェンスリバウンドにもよく飛び込んでいましたね。
「そうですね。今日はリバウンド勝負になると思っていたので。結構相手にもやられましたが、大事なところでとれたのは良かったです」
―今日は1年生の#2山口選手がスタメン起用となりましたが、シュートの上手な選手ですね。
「はい。あいつの3Pにはかなり助けられましたね。思い切りよく打ってもらいたいです」
―リーグ戦、早めに1勝をあげられたことは大きいと思いますが。
「それは嬉しいですね。去年は負け続きだったので」
―今年のチームの手応えはどうですか?
「監督から言われたことをちゃんとやって、自分たちのスタイルを出せれば2部の上位も狙えるチームだと思います。頑張っていきたいです」
―自分たちのスタイルと言うのは、昨年と変わらず?
「そうですね。ディフェンスを頑張ってそこから走って、という形です」
―夏の間はディフェンス練習が主ですか?
「ディフェンスとか、走り込みとかです。キツかったです(苦笑)」
―遠征は?
「沖縄に、5泊くらい行きました。沖縄の青年国体と練習試合をしたりしました」
―そこでの手応えはどうでした?
「1勝2敗だったんですけど、負けた時はボロボロに負けちゃって…。まだ波がありますね。本当は波も作っちゃいけないと思うんですけど、どうしてもできてしまう部分もあるので、そこはみんなでディフェンスを頑張ってつなげていきたいです。ディフェンスには波とかないと思いますし」
―自分としては、3年生で上級生になって何か変わりましたか?
「ずっとずっと、声を出せと言われ続けているので、喋ることは今までより意識するようになりました。特に今日はスタメンに1年生が入っていたので、自分が声をかけてあげないと、という気持ちで試合に臨みました」
―リーグ戦は、ここから2ヶ月続きますが。
「まだ始まったばかりなので、来週の法政戦もしっかり抑えるところを抑えて頑張っていきたいと思います」
―個人としてはどういうところを頑張りたいですか?
「自分はポイントガードなので、どんな内容であれチームを勝たせられるように。そういうのを考えてやっていきたいと思います」
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