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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.08.31 (Sat)

【2013リーグ1部】8/31レポート

上位チームはベンチメンバーを使いながら快勝
明治大・専修大は僅差で大きな白星を奪取


130831ANDOSYUTO.jpg ひと足先に開幕した1部リーグは各チーム2戦目を迎えた。青山学院大、東海大、拓殖大は大差で勝利。開幕戦を延長戦の末に勝利した明治大も1点差の勝負を制し、この4チームが連勝を収めた。専修大は早稲田大に競り勝ち、リーグ戦初白星を飾った。

 東海大大東文化大の試合は、8点リードの状況から2Qに東海大が一気にスパート。#10バランスキー(3年・PF)や#24田中(4年・F)が得点を重ねて前半でリードを31点に。後半はベンチメンバーを使いながらも、87−43とダブルスコアで快勝を収めた。

 青山学院大中央大の試合は1Qこそ僅差となったが、2Qからは青学大が得意のトランジションを発揮して点数を引き離した。最後は全員出場を果たし97−62と余裕を見せて勝利した。

写真:ルーキーながらスタメンの青学大・安藤は、5本の3Pを含むチームハイの19得点。

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【最後まで分からない接戦を制し、明治大が2連勝】
130831NISHIKAWA.jpg 開幕戦でともに勝利した筑波大明治大の試合は、明治大が3Qに抜け出し2桁点差をつける。しかし、これを終盤に筑波大がとらえるという熱戦となった。

 開始からロースコアで推移したゲームは、前半は一進一退の攻防。明治大はフリーのジャンプシュートがなかなか決められず。筑波大も、明治大の好ディフェンスを前に良い形でシュートが打てず、#32武藤(4年・C)のゴール下が惜しくもこぼれる場面が目立った。我慢の展開が続く中、2Q終盤に#12中東(3年・SG)のバスケットカウント、#22西川(4年・PF)の3Pが飛び出した明治大が僅かにリードして前半終了。3Q、ようやくペースを掴んだのは明治大だった。速攻や華麗なパッシングから#24田中(4年・G)の3Pが次々とネットを射抜いて2桁のリード。筑波大は苦しい展開で#35池田(4年・SF)が孤軍奮闘するも、明治大13点リードで4Qに。だが、ここから筑波大が息を吹き返す。4ファウルとなっていた#32武藤の得点が続き、#14坂東(3年・SG)の3Pや#2満田(1年・SG・北陸)の速攻でみるみる点差を詰める。反面明治大はトラベリングや24秒オーバーなどで完全に得点が停滞。残り2分を切り、#32武藤の3Pが決まって遂に筑波大が逆転に成功。#10山田(3年・SF)のフリースローで2点をリード。#16安藤(3年・PG)のスクープで一時同点となるが、残り20秒で武藤のローポストが決まり再び2点差。だが、明治大は最後のオフェンスで#16安藤が3ショットのフリースローを獲得。この場面で事も無げに3本とも決めて明治大が再逆転。残り2秒で筑波大は#32武藤に托すが、ジャンプシュートは外れて試合終了。明治大が55−54というスコアで辛くも勝利した。

 終盤にもたついたものの、50点台のロースコアゲームはディフェンスの堅い明治大のやりたい展開だった。筑波大はこのディフェンスを前に外の確率が上がらず、インサイドの武藤までも停滞してしまったのが痛かった。明治大は手に汗握る接戦を2連続で演じながら、いずれも勝利と好スタートを切った。一方の筑波大はテンポの速いバスケットを展開できずに、痛い初黒星となった。

明治大:2勝0敗
筑波大:1勝1敗

写真:明治大は西川も要所で活躍を見せた。

※明治大・安藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【終始リードを保った拓殖大が余裕の快勝】
130831BANBA.jpg 1部リーグでは史上初のセネガル人留学生対決となった拓殖大白鴎大は、拓殖大が序盤に得たリードを保ち、終盤に大きく突き放すという内容で、拓殖大の強さが際立つ内容となった。

 互いに固めのスタートとなったが、#23バンバ(1年・C・延岡学園)のダンクを皮切りに拓殖大がバランス良く得点を伸ばす。白鴎大は#10田中(4年・G)のファウルトラブルもあってオフェンスが単発となり、#5柳川(4年・SF)の得点で何とかついていく展開となった。2Q以降は#15白濱(4年・F)や#1大釜(3年・G)にも得点が出始める白鴎大だったが、拓殖大は#23バンバが連続3Pを決めるなどして慌てない。拓殖大が10点前後の点差を維持し続けた試合の行方を決めたのは、拓殖大の武器であるトランジション。試合時間残り5分から#40藤井(4年・G)を起点に#14大垣(3年・F)がフィニッシュまで持っていく展開が続き、一気に勝負を決めた。最後は91−66とした拓殖大が2連勝とした。

 拓殖大は終盤に大垣が走る展開が機能し、持ち味を発揮。好内容での連勝となった。この展開を軌道に乗せたいところ。白鴎大は競り合う時間は多かったものの、試合の立ち上がり、そして終盤という大事な場面でリードを広げられた。次はトーナメントで善戦した東海大との対戦となる。春に果たせられなかったアップセットを成し遂げられるか。

拓殖大:2勝0敗
白鴎大:0勝2敗

写真:迫力満点の豪快なダンクを決める拓殖大・バンバ。


【ワンプレーごとに火花を散らした対戦は専修大に軍配】
130831KAWAI.jpg 開幕戦黒星同士の対戦となった専修大早稲田大。両者とも初勝利が欲しい両者の対戦は、ボール争いの激しい熱戦に。

 1Qは、開幕戦からスタメンを3人入れ替えた早稲田大が流れを掌握。#34池田(2年・G)が多彩な攻めで得点し、#15木村(3年・F)も高確率でシュートを沈める。専修大もエース#11宇都(4年・G)を中心についていくが、早稲田大がゾーンディフェンスを織り交ぜ始めると停滞状態に。早稲田大が7点のリードを得るが、2Qに入ると専修大も反撃。#24田代(2年・F)の速攻が光り、好ディフェンスで早稲田大は無得点の時間が続く。激しいボール争いから、両チームともバスケットカウントやフリースローが多くなる。専修大が追いついた後は、互いに抜け出す決め手を欠いて前半は早稲田大1点リードで終える。

 3Q、専修大#11宇都が本領を発揮。ディフェンスからの速攻が続けざまに決まって点差を広げる。早稲田大は#15木村がセカンドショットやドライブを決めてついていくが、このQ終わって専修大は大きな9点リード。4Qは激しいディフェンスの攻防でスタートする。その中でも#11宇都がタフショットを決めて味方ベンチを沸かせる。しかしこの局面で早稲田大の追い上げが始まる。#16山本(2年・F)の絶妙のスクープ、#11河合(1年・G・洛南)のドライブ、#34池田の3Pでシュート一本差に。専修大は#11宇都の得点こそあるものの、他の選手での得点が出ない。早稲田大は残り1分18秒で#4二宮(4年・C)のフックが決まって1点差に迫る。#0大澤(4年・G)がジャンパーを決めて専修大は逃げ切りを図るが、早稲田大が#15木村がバスケットカウントを獲得。ワンスローも沈めて同点に。延長突入かと思われた残り2.7秒、専修大は#11宇都が大きなフリースローを獲る。1投目を決め、2投目をリングに当てて自ら取るビッグプレーで早稲田大にタイムアウトを取らせずにボールをキープした。72−71で、専修大が厳しい試合を勝ち取った。

「宇都依存」からの脱却が課題のひとつである専修大。しかし、それでも宇都の存在感は際立つ。相手の厳しいマークに少々苛立つ様子も見せたが、しっかりと感情を抑えて最後の大事な得点を決めてみせ、早く欲しかった勝利を掴んだ。一方の早稲田大は布陣を代えたが、この日は結果的に実らず。だがスタメン抜擢の二宮が13得点を挙げるなど、起用に応えた。良い選手は多いだけに、連敗は手痛いスタートだ。早く浮上のきっかけを掴みたい。

専修大:1勝1敗
早稲田大:0勝2敗

写真:この日初スタメンの早稲田大・河合。専修大・宇都をマークする場面では、簡単に中に入らせなかった。

※専修大・宇都選手のインタビューは「続きを読む」へ。
 

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【INTERVIEW】

「前に向いた気持ちが強かった」
強心臓で大事なフリースローを沈める

◆#16安藤誓哉(明治大・3年・PG)
130831ANDOSEIYA.jpg昨年とは異なり、今季はポイントガードとして周囲を活かすことに重点を置いている印象が大きいが、それでも要所での決定力は明治大の大きな武器である。重圧のかかる場面で3ショットのフリースローを全て決め、精神力のタフさも発揮した。下級生として臨んだ過去2回のリーグ戦は、チームでは好成績を残せているとは言い難いが、今年は上級生主体のチームで安定感を増している。オフェンスの構築役である安藤は、明治大の浮沈の鍵を握る存在だ。


—最後の場面のフリースローは、心臓の強さが見えました。
「貰って嬉しい気持ちと、でも落としたら負けというフィフティ・フィフティで。でも、その中でも前に向いた気持ちが強かったのかなと思います」

—これまでの経験値の高さも大きいのでは。
「そうだとも思うし……なんですかね、気持ち強いんですかね(笑)。よく分からないですけど」

—流れが悪い状況でしたが、4Qにああいう展開になってしまった要因は。
「ビデオを見てみないと何とも言えないですけど、あの追い上げムードに引いちゃってたんですかね……。3ピリで13点の差をつけられたのは僕らのつけてきた力だと思うし、でも4ピリで追い上げられてしまうのは僕たちの力不足なんで。去年は離し切る力も無くて、今年はその力がついたので、あとはそこでどうゲームメイクをやっていくか。そこは本当にガードの責任なので、だからそこは修正していきたいですね。実際今日は負け試合だったし、最後の一本で勝敗が決まる試合になってしまったので、あそこは離し切りたいです」

—ただ、試合自体はロースコアで、明治大らしい展開でしたね。
「ディフェンスが機能したことは良かったんですが、良いディフェンスをしたらオフェンスに繋げたいんですよね。ディフェンスをしっかりしたらオフェンスが重くなっちゃって。オフェンスは軽くボールを回して良いリズムでやっていきたいんですけど、5人でしっかり意識を持ってやらないとだめだなと思います」

—オフェンスですが、安藤選手はしっかりコントロールができている印象もありますが。
「どうなんですかね?そこは第三者の眼がないので、どうなのか分からないですけど、でもシューター陣は良い場面でスリーが打てたと思うし。で、あとは自分が確率よく得点を取っていれば……。今日は確率で言ったら20点以上取れているべき数字なので、シュートタッチもありますけど、そこはゲーム内で修正したいです」

—チームでは3Qにシュート率を改善できましたよね。
「やっぱり流れのスポーツなので、流れが来た時にしっかり開いて。4ピリにそれを継続してできれば今日は本当にベストだったんですけど……。ホントに今日はそこですね」

—ディフェンスに話を戻すと、坂東選手や武藤選手にあまり仕事をさせませんでしたね。
「うーん、それでもどっちにも最後はやられてしまったので。100パーセント抑えられるディフェンスは無いんですけど。あと一歩、本当にあと一歩でした」

—メンバーも変わらない中で合宿などをこなしてきて、最近特に取り組んでいることはありますか。
「特にこれといったものは無いですが、同じメンバーで2年目で、去年よりもひとつ、ふたつ上のバスケをしなきゃいけない。頭を使ったバスケをみんなで心がけていますね」

—塚本HCにも言われたり?
「そうですね、言われたりもしますし、僕の感じたところでは去年と同じバスケではつまらないと思うので。もっと面白いバスケットを。頭を使って賢いバスケットをしたいです」

—練習量を多くこなしていると聞いていますが、その分日程の厳しい今年のリーグ戦への自信は大きいですよね。
「それは多分みんな持っていると思います。それなりにやってきましたし、だから強気で攻めるところは攻めますね。あとは勝負どころでどれだけ前を向くか、です」

—結果、2連勝で良いスタートとなっています。
「それは初めてなので、勝ててとりあえず良かったです。青学や東海との対戦までは4連勝するというのが第一のミッションなので、明日はしっかり自分たちのやることをやって、いい雰囲気でやりたいと思っています」

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「気持ちを切らさずに最後までできた」
プレーでも精神的支柱としても欠かせない存在に

◆#11宇都直輝(専修大・4年・G)
130831UTO.jpg今年の専修大の大黒柱として、春から高いリーダーシップを発揮し続けている。コートに倒れ込んでフラストレーションを抱えた様子も見せるが、それを上手くプレーの発信源にできていると言えるだろう。敗れた初戦同様の接戦だっただけに、この勝利はチームにとって大きくなるはず。今後は青学大や東海大といった強豪との対戦を控えるが、これらのチームを手こずらせる存在になりそうだ。


—きつかった試合だったと思います。
「きつかったです。純粋に疲れました(苦笑)」

—気持ちも乗っていたと思いますが。
「そうですね。去年もそういう部分はありましたけど、去年よりも大きいのが『チームで頑張ろう』というところ。自分が切れそうになったときもみんなが声をかけたりしてくれていたので、そういうのがあったから気持ちを切らさずに、最後までできたのかなと思いますね。もともと自分でもコントロールしようとは思ってたんですけど」

—4年生になって芽生えた部分ですか。
「そうですね。4年生になったからこそだと思います。一番これまで試合に出ていたのも僕だし、僕が切れて声をかけなくなったりしたら、他のやつは何をしたらいいのか分からないと思うので。今年は特にそういうことを意識しています。まず一部残留しなきゃいけないし」

—そこは、昨年の主力の4年生が抜けてしまった穴を感じるところですか。
「でも、去年の人たちの経験値は高いと思うんですけど、でもスキルとか気持ちは、今は劣っていないかと。あとは後輩が多いじゃないですか。その良い部分を引き出せたり、出ていなかった上級生もいるので、そういうやつらにもしっかり声をかけて、上手くやれるようにやっていきたいなと思います」

—去年は練習の雰囲気がガツガツして、良い雰囲気だったと聞いています。それは今年も変わらず?
「僕がユニバもあって練習に参加できない時もあったんですが、ふざけるやつはいないですし、真面目なやつが多いので。基本的に練習自体はしっかりやっています。僕に対しても向かってくるんで。良い感じの練習ではあると思いますね」

—ユニバーシアードから戻って、練習にはすんなり馴染めましたか。
「そうですね。基本的にうちは、フォーメーションとかもあるんですけど、チームで一番頭が良いのが僕なんで(笑)。IQ的に。みんなができることは自分が10分くらいでできちゃう感じで、むしろ更に応用してやっちゃう感じです。全然大丈夫でした」

—去年のディフェンスが継続されていて、大崩れすることはないのかなと感じましたが。
「そうですね。今日もそうですし、拓大にはアウトサイドが入り過ぎて点を取られちゃったんですけど、自分たちから崩れることは無いかな、と。ディフェンスがしっかりしているので。あと今日は、自分がサボった部分で結構やられたんですけど、でも最後にちゃんとやって勝てたので、やっぱりディフェンスが良いです。今日も70点台ですし、拓大もスリーさえ無ければ80点以下には抑えられると思うので、ディフェンスは今年のチームは良いと思います」

—早稲田大のディフェンスはどうでしたか。
「ちょっとえぐかったですね(苦笑)。でも、イライラしたんですけど、最後の方ではちゃんと笛を吹いてくれたし、我慢していれば何とかなるんじゃないかな、と」

—その我慢が勝利に繋がった?
「そうですね。その我慢した結果が1点差で勝てたことだと思います」

—相手に4年生が少なかった部分も大きかったのではないでしょうか。
「多分下級生中心で、最初から開き直って向かって来られた感じはあったので。ディフェンスを自信持ってやっていても、ポコポコやられたりしていました。前半も結構決められていたじゃないですか。でも、自分たち的には後半には落ちるだろうなと分かっていて、実際落ちたし。後半に開いて追いつかれたのは、バスケットですから何が起こるか分からない部分ではあったのかなと思います」

—チームのバスケットの形としてやりたいことは、やはり速攻を出すことでしょうか。
「そうですね。僕が貰って、僕が出す、と。今日は何本か出ましたけど、これからです。みんなディフェンスやリバウンドに意識が行っているので。これが噛み合ってくれば、ブレイクも勝手に出てくるんじゃないかな、と。去年は僕だけだったんですけど、今年はみんな走るのでいいと思いますね」

 
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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