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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.08.31 (Sat)

【2013リーグ2部】8/31レポート

見どころの多い熱い2部リーグもスタート!
注目の日本大、日本体育大は初戦を白星で飾る


 1部リーグに3日遅れ、2部リーグも開幕した。実力の似通ったチームが揃う2部は、勝負の行方が事前の予想通りにはいかない先の読めないリーグだ。それだけに、会場は毎試合白熱し、声援も大きくなる。今年は日本大と日本体育大が2部降格となった。このチームにはそれぞれ2mを超える選手が多数在席するため、2部のインサイド勝負も迫力が増すはずだ。また、トランジションやアウトサイドシュートの思い切りの良さも2部の特徴であり、攻撃的でスピードのある部分も見どころだ。2部リーグはすべてがめまぐるしく、洗練された1部リーグとは違う魅力で大学バスケットボールの良さを伝えてくれる。初日は下馬評通り1部からの降格組が高さと能力の確かさを発揮。2部初挑戦、唯一の昇格チームである江戸川大は神奈川大に黒星スタートとなった。


 初の2部を戦う江戸川大は、初戦で神奈川大と対戦した。1Qは神奈川大もなかなか良さが出せず、#89陶山(4年・F)や#1田中(4年・G)の3Pが決まった江戸川大が2点リードする立ち上がりに。だが2Qの序盤、神奈川大のディフェンスを前に江戸川大は3分半の間得点がピタリと止まる。その間、連係プレーで畳み掛けるように得点した神奈川大がリードを二桁に乗せ、#20早川(4年・G)の3Pも高確率で決まって3Qには20点の差をつけた。それでも4Q、江戸川大はプレスから迷い無くシュートを打っていき追い上げを図る。81−68で試合終了となったが、最後はやや点差を縮めることに成功した。

 神奈川大は、序盤こそ相手を迎え撃つ形となりリズムを掴めなかったが、持ち前のチームディフェンスが機能し始めると自分たちのペースに乗った。昨年の2部得点王#7古橋も28得点18リバウンドと泥臭く体を張って勝利に貢献。まずは初戦を白星発進させた。江戸川大は、#1田中が27得点、#89陶山が30得点と積極的にリングに向かった。スピードある#1田中を起点に走る形が出せれば、チームとしても勢いに乗れそうだ。躊躇なく打ってくるシュートは相手チームもディフェンスしづらいだろう。チャレンジャーとして挑み続けたい。


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【法政大の追い上げをかわし日体大が逃げ切り勝利】
130831dewa.jpg 1部から降格してきた日本体育大と昨季2部5位の法政大との対戦が行われた2部開幕戦。開始から主導権を握ったのは、自分たちの持ち味を存分に出した日体大だった。「トランジションで戦うチームを追い求めてきた」(#13清水)という言葉通り、激しいディフェンスから#11北川(4年・G)や#9出羽(3年・F)が次々速攻に走る。#13清水の3Pも決まり、開始5分で10−2と先手を打った。法政大は攻め手が少なく、インサイドに欠かせない#16沼田(2年・C)もオフェンスファウルを吹かれるなど勢いに乗れない。そのまま23−11で入った2Q、法政大はメンバーを頻繁に変えていくものの状況を打開できず、後半に入って3Qには最大20点差をつけられた。
 
 しかし勝負はまだ終わっていなかった。18点差で入った4Qは、法政大が猛チャージ。#0高田が勝負強い3Pを決め、4ファウルに陥っていた法政大の#16沼田もオフェンスリバウンドで存在感を示す。日体大は法政大のゾーンに手こずり思うような速攻が出せず、バックパスやオフェンスファウルなどミスが続いた。残り5分には、法政大ルーキー#7藤井(1年・G・厚木東)のドライブで9点差と射程圏内に。さらに#0高田が3Pでバスケットカウントを獲得し、#67佐藤(1年・G・宇都宮工)の3Pも続いて2点差に詰め寄った。しかし、ここで日体大も踏ん張る。強みの高さを生かしてハイローから#75赤土(1年・C・美濃加茂)が決め、さらに好調の#9出羽がピシャリと射抜いて再び5点リードに押し戻した。もう一度流れを取り戻したい法政大だったが、残り1分には#16沼田が5ファウルで退場。最後は#1本間(3年・G)の3Pが決まって日体大が法政大の反撃の芽を摘み、開幕戦を白星で飾った。

 日体大は、終盤こそ法政大に2点差まで追い上げられたが逆転は許さず。2部リーグを白星でスタートさせた。1部にいた昨年は高さを生かすために走らない戦い方も取り入れていたが、今年はチーム本来の武器であるトランジションゲームをさらに磨いてきたという。層も厚くなり、ベンチメンバーも要所で良い働きをしているのは今後への好材料。2年ぶりの2部優勝、そして1部復帰という道のりを再び狙う。

 法政大は勝負強いシュートであと一歩のところまで詰め寄ったが、それまでに負ったビハインドや、#16沼田のファウルトラブルが痛かった。#0高田の24得点以外はなかなか点数が伸びなかったことからも、今後下級生の積極性が問われそうだ。試合に絡む1・2年生も多く、まだのびしろもある。4Qのような勢いに乗れれば、上も見えてくるはずだ。

写真:果敢に攻め、まわりもよく見えていた日本体育大・出羽。昨シーズン1年間怪我で出られなかった悔しさを今季は晴らしたい。

日本体育大学:1勝0敗
法政大学:0勝1敗

※日本体育大・清水選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【高さと攻撃力を武器に日本大が試合を掌握】
130831uehara.jpg 昨年、無念の2部降格となった日本大関東学院大との対戦になった。日本大はスタメンに#1坂田(4年・F)、#24刘(2年・C)、#25菊地(4年・F)、#14高橋(1年・SG・札幌日大)といった190cm以上の選手が名を連ね、平均身長193cmという1部でもお目にかかれないようなビッグラインナップが実現。関東学院大は2mの#10エリマン(3年・C)を擁するものの、この高さの前にインサイドでの攻撃がままならず、アウトサイド主体の戦い方となった。しかし1Qは外のシュートもなかなか決まって来ず、反対に日本大は1Qから攻撃的な展開で#14高橋を筆頭に#24刘、#29上原(2年・PG)も3Pを決め、#29上原の速攻や#24刘のドライブなど多彩な攻撃で18-10とリード。2Qも日本大の勢いは続き、次々とアウトサイドシュートが決まった。関東学院大はなかなか反撃のきっかけが掴めないが、後半に#81横瀬(4年・PG)、#7荒木(4年・F)の3Pがようやく入って#38蜂谷(2年・F)のドライブも決まり、一時は18点差をつけられたものの前半は38-28と10点差に詰めて終了した。

 後半になると関東学院大のシュートも安定しだし、#3前川(3年・G)の個人技も光り出すが、日本大も#1坂田のポストプレーや#25菊地のシュートでリードは譲らない。得点の止まりがちな時間帯もあったが、終始日本大が安定して試合を進め、80-66で試合終了。まず日本大が大事な初戦を飾った。

 日本大は佐野、小牧といったメンバーがベンチから落ちているが選手層は厚く、能力、高さともに2部ではやはり目立つ存在だ。菊地の復帰は頼もしく、高橋は31点とルーキーながらポイントゲッターとして大きな存在感を示した。1部チームとの戦い方の違いに戸惑いはあると主将の坂田が言うが、一戦一戦慣れていくしかない。

 関東学院大は昨年膝の故障でリーグ途中から戦線離脱した村田が復帰。外のシュートが決まって来るまでの時間に日本大に差を広げられてしまったが、シュートが入らないときにどうするかは課題のひとつだ。黒星スタートとなったが上位進出に向けて仕切り直したい。

写真:スタメン出場の上原。

日本大学:1勝0敗
関東学院大学:0勝1敗

※日本大・坂田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【激しいディフェンスを続けた国士舘大が駒澤大を圧倒】
130831saita.jpg 国士館大駒澤大の対戦は、国士館大が79−54で勝利した。序盤から国士舘大は激しいディフェンスから速攻に走り、流れを掴んだ。駒澤大も#6斎田(4年・C)が体の幅を生かしてリバウンドを量産し食らいつくが、#9新田(3年・C)らのブロックショットを前に点が伸びず、じわじわと点差を広げられる。国士館大は点差を開いてからも気を緩めずに、ベンチメンバーも活躍して79−54で勝負を決めた。

 国士館大は、「まだ3割から4割」と主将#4松島(4年・G)は満足していないが、松島や#14高橋(4年・G)ら4年生を筆頭に懸命にルーズボールに飛び込み、チームとして気持ちが切れなかったのは良い兆しだ。この戦いを今後も続けていけるかどうか注目したい。駒澤大は、スポーツ推薦の枠がなくなり今年は挑戦者としての姿勢が試される年。#33佐々木(4年・SF)が17得点12リバウンドと奮闘し、あまり経験のないガード陣たちも積極性が光った。2ヶ月間、全力で立ち向かい経験を積みたい。

写真:押し負けない力強さでリバウンドをとった駒澤大・斎田。

国士舘大学:1勝0敗
駒澤大学:0勝1敗

※国士舘大・松島選手のインタビューは「続きを読む」へ。



【競り合う展開になるが慶應大が抜け出しまず1勝】
130831yamaguti.jpg 4試合目は昨年8位と9位に沈んだ慶應義塾大東洋大が対戦した。なお、2部の組み合わせは春トーナメントの結果を反映しているため、9位の神奈川大が最終戦、10位だった慶應大が第4試合として組まれている。1Qは互いに立ち上がりで固さが見え、なかなかシュートが決まらない展開となった。東洋大はベンチスタートの#2山口(1年・F・桐光学園)の3Pが2本決まり、#4井谷(4年・C)のシュートがブザーとともに決まって13-16と東洋大リードで1Q終了。2Qになると慶應大は#14大元(2年・G)が奮起。フェイダウェイのミドルシュートを皮切りに、2本の3Pにバスケットカウントなどで逆転から一気に点差を開いた。東洋大はターンオーバーなどで攻撃のリズムを作れず、このQ10点。慶應大が最後は#16伊藤(3年・G)の3Pで締め、39-26とリードして前半を終えた。

 後半の立ち上がり、東洋大が巻き返した。#4井谷の連続ゴールに#24遠山(3年・F)のスティール、3P、さらに#6村上(3年・G)のスティールから#7筑波(3年・F)のシュートにつなげて差を縮めると、#24遠山のドライブで41-39と2点差に。慶應大は序盤の攻撃でミスが出て停滞するが、ここで#16伊藤が2本の3Pを沈めて持ち直すと、#14大元がこれに続き再び点差を10点以上開いた。しかし東洋大はゾーンを敷いて慶應大の攻撃を封じ、#6村上の3Pで4点差に迫り粘りを見せる。慶應大は#21西戸(1年・G・洛南)のシュートに#17福元(2年・G)のフリースローで59-51と8点差で3Q終了。4Qは慶應大リードのまま10点差前後で試合が進んでいくが、互いに決めきれないでターンオーバーが頻発した。残り3分で慶應大のリードは9点。東洋大は#2山口の3Pで残り1分に4点差にまで追い上げるが、そこからのミスが響いた。ファウルが続き、慶應大にフリースローを与えてしまうと反撃のきっかけを掴むことなく試合終了。72-65で慶應義塾大が逃げ切りを決めた。

 慶應大はスタメンに1年生の西戸を入れて変わった顔ぶれのスタメンとなった。#7本橋(4年・C)が欠場し、ガード陣メインのスモールラインナップ。1部よりもむしろビッグマンの多い2部では簡単な戦いはないだろう。その点でシュート、個人技の確実性が求められる。この日は大元が28点、伊藤が21点と気を吐いたが、全体的にミスが多く要修正だ。

 東洋大は主力が3年生となり、1年生にも有望な選手が加入している。山口はシュート力で光るものを見せた。こちらも細かいミスが目立って勿体無いターンオーバーが多かった。確実性を上げていきたいところだ。

写真:ルーキーながら勝負強いシュートを放った東洋大・山口。

慶應義塾大学:1勝0敗
東洋大:0勝1敗

※慶應義塾大・大元選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「走らないと自分たちの良さは出ない」
鍛え上げた走力で自分たちのペースへ

◆#13清水翔平(日本体育大・4年・主将・G)
130831shimizu.jpg春から今年は例年以上に走れる速攻のチームにしたいと言ってきた日体大。その言葉通り、清水が「地獄の日々」と形容するほど、相当の走り込みを積んできたようだ。その積み重ねは試合にも如実に表れ、速いテンポから繰り出される畳み掛けるような勢いはなかなか止められなかった。また、怪我人の復活やルーキーの存在によって層が厚くなって来たことも今年の強み。しかし足が止まれば相手に追い上げを許す場面もあり、修正点はまだまだある。「リーグ戦の1戦1戦をやるごとにその完成度を上げていければ」と清水も話すが、経験を積み、さらなる成長を待ちたい。


―3Qまでは自分たちのペースでしたが、最後はやや追い上げられましたね。
「そうですね。夏はトランジションをずっと意識して練習してきて今日の試合も前半はそれがうまく出せたんですけど、4Qは相手のシュートが入り始めてディフェンスが機能せず、自分たちが引いてしまって。リバウンドも取れずに走れなくなってしまったので、そこで引いてしまったのがいけなかったかなと思います」

―足が止まってしまった時に、どう打開するかですね。
「そうですね。今日は相手のゾーンディフェンスのゆっくりなペースに合わせてしまって、中にボールを入れることもできずに上から単発なシュートを打つ場面が多かったので。そこはガードがカッティングとかしてセンターに良いリズムでボールを入れる流れを作らなきゃいけなかったなと思いました」

―トランジションを意識して練習してきたということですが、夏は相当走り込んできたということですか?
「はい。もうほんっとに、めっちゃ走り込んできました(笑)」

―それは毎年行っている北海道合宿で?
「北海道でも走ったんですけど、北海道はバスケットが主だったんですよ。その前の北海道合宿に入る1週間前くらいが本当にキツかったですね。というか、その前の3ヶ月くらいは走った記憶しかないです(苦笑)。ボールを使ってバスケットをするというよりも、何キロも走ったり何本もダッシュしたり…。地獄の日々を過ごしてきました」

―去年や一昨年の夏も、相当走ったとお伺いしましたが。
「いや、それ以上だと思います。4年間で一番。毎年どんどんキツくなってますね(苦笑)。そうやって、うちはトランジションで戦うんだという意識を持って夏の間そういうチームを追い求めてきて、それに近付けてはきていると思うので、リーグ戦の1戦1戦をやるごとにその完成度を上げていければ勝っていけると思います」

―そういう足を使ったトランジションゲームが武器になるんですね。
「そうですね。そこだけで勝負できるくらい、走れないといけないです。他のチームも、特に高さのないチームとかはかなり走ってくるとは思うんですけど、その上をいかないと自分たちの良さは出ないので。走れるかどうかが大事になってきますね」

―去年は1部に昇格して挑戦者として向かっていく立場でしたが、今年は2部の中で向かってこられる側になりますね。
「いや、でも今年はトーナメントや新人戦でも全然結果を出せていないですし、1部から落ちてきたからといって変にむかえうつとかはないです。2部の中での実力もまだ全然分からないですし、そういう意味では去年と心境は変わらないですね。一歩気を抜けば負けるし、やることをやれば勝てるという意識でいます」

―昨年のリーグ戦に出られなかった怪我人もみんな復帰して、今年の日体大は試合に絡む人数が多いですね。
「そうですね。去年より層も厚くなってきたかなと思います。去年はエースの熊谷さん(12年度主将・現NBL栃木)たちがいて4年生中心のチームでしたが、今年はそうじゃなく全員で戦うという感じで。ひとりの一対一で終わるのではなく、チームでパスを回しながら良いリズムを作ろうとやっています」

―チームとして、今ある課題はなんですか?
「課題は、集中力ですね。さっきも言った通り、うちは走れなくなったら弱いので。そこは試合を重ねていくごとに改善して集中力を切らさず走っていきたいです」

―個人として、どんなプレーを出していきたいですか?
「自分は走るのが得意なので、展開を速くするための起点になって、トランジションゲームを作っていきたいです。あとは、ドライブからのアシストとかで、まわりを生かせれば。自分が点を取れなくてもまわりの人に取らせて勝っていければいいかなと思います」

―4年生として、またキャプテンとして最後のリーグ戦となりますが、意気込みを。
「自分はキャプテンとして、4年生が中心になって引っ張るチーム、4年生が声を出すとかを意識してチームを作ってきました。だから自分だけでなくみんなで引っ張っていければいいなと。それでやっぱり目標は1部昇格とインカレなので、最後にチームを1部に上げて終わりたいです」

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「個性的なメンバーがひとつになれば勢いに乗れる」
1部復帰に向けてここからがスタート

◆#1坂田 央(日本大・4年・主将・F)
130831sakata.jpgまずは初戦を飾った日本大。今季は2部リーグでの戦いになるが、各個人の能力は高く、どのチームからもマークされる存在であることは間違いない。昨年はエースの石川海斗をケガで欠いたことも大きかったが、それだけが2部降格した理由ではない。個性の強い各選手がチームとしていかに形になるかも大切だ。あとは、1勝の重みがある意味1部よりも大きい2部リーグで崩れることなく勝っていくことができるかどうか、長丁場の戦いはまだ始まったばかりだ。
この夏は例年より良い準備ができたと言い、主導権を握ったままの白星で好スタートを切った。主将の坂田がどのようにチームをまとめるか、今後に注目したい。


ー一戦目を振り返って。
「自分は固くなっていてミスが続いてしまったんですが、下級生がカバーしてくれて徐々に自分たちのペースに持っていけて、いい形で終われたかなと思います」

ー坂田選手は確かに前半少し大人しかったですね。緊張があったんですか?
「最後のリーグ戦だと思うとどうしても緊張がありましたね」

ー今年は2部リーグで戦うことになりました。今日の相手の関東学院大はハーフコート主体なのでちょっとほかの2部チームとは雰囲気も違いますが、どうでしたか?
「でも1部と違って空いたら外からばんばん打つ感じなので、今日は入らなかったというだけだと思います。次の対戦からは入ってくるチームもあると思うし、そこは注意したいです。ディフェンスを徹底して打たせないようにしたいです」

ー途中で少し追い上げられてしまいましたね。
「あそこが日大の若さというか、下級生メインなのでそこをどう止めるかはまだまだできていません。追い上げられたときにその流れを止めるように頑張りたいと思います」

ー夏の間は充実した練習はできたのでしょうか?
「今年は結構充実していました。北海道遠征も行って、いい環境でやらせてもらいました。NBLの千葉ジェッツと日立とも試合をさせてもらって、いい感じでチームができあがってきています」

ー今日は菊地選手が久しぶりにいい活躍をしたのも見られました。
「ヒロ(菊地)はトーナメントが終わって、夏前からかなりできが良くて、スタメンにも定着してきています。今年はヒロもいるし、スタメンの大型化がかなり成功していると思います」

ーあのスタメンはかなり大きいですね。菊地選手も4年ですし、2人がコートに揃っているところを久しぶりに見られた気がします。
「4年生同士なので何でも言い合える仲だし、プレー面でもいろいろ話し合えます。去年は自分の学年がひとりでしたが、今年は頼もしい仲間がいてくれるので自分だけで背負うんじゃなくて、4年生みんなで背負っている感じです」

ースタメンでは上原選手もいい活躍でした。
「やはり昨年1部で戦って、それは自信でもあると思います」

ー春と比べて良くなった面は?
「ディフェンスが良くなったと思います。夏はディフェンスを中心にやってきました。オフェンスは結構フリーランスでみんなが好きなように動いてパッシングして、最後は中が強いので入れたり、外から打ったりフリーですね」

ーでは好調の高橋選手も自由に打っている感じなんですね。
「そうですね。入るし、打たせています。ただ、入らなくなったときにどうするかはまだチームで考えてないので、そこをこれから練習とかで仕上げていけたらいいかなと思っています」

ーキャプテンとして皆にどんなことを言っていますか?
「一戦一戦全力でみんなで頑張ろうということですね。目標は一部復帰というのがあるんですが、まずは目先の相手から倒していかないといけないのでそこですね。個性的で我が強いメンバーなのでちょっとまだ大変なんですけど(笑)、それがマッチすれば勢いに乗っていけると思います。個性もいいところだと思っています。日大らしいといえば日大らしいですね」

ーまだリーグ戦も始まったばかりですが。
「今日勝って良かったんですが、リーグ戦は長いので次の戦いに備えなければいけません。勝ったら勝ったで喜んで、明日になったら切り替えてできるようにやりたいです」

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「どれだけバスケットに対して真剣に取り組むか」
主将として姿勢で示す、このチームに懸ける想い

◆#4松島良豪(国士舘大・4年・主将・G)
130831matsushima.jpg言葉の端々から、リーグ戦に懸けて全力でやってきた強い気持ちが伝わってきた。普段の試合中の明るさからは想像できないが、「練習中は監督よりも怒っているかも知れない」と言うほど、真剣に、誰よりも練習から本気で取り組んで来たという。今年のチームは昨年からエースと大黒柱が抜けた分、全員でディフェンスする姿勢が光り、チーム力は上がっている。これまでの国士館大は、爆発力はあるが波も激しかった。過去の主将たちも毎年気持ちの部分を課題に挙げてきたが、今年こそそんな波を脱して真の安定感を手に入れられるか。一人ひとりの強いメンタリティが求められそうだ。


―初戦は白星スタートとなりましたが。
「やってきた練習の、3割から4割くらいは出せたと思います」

―まだまだ満足はしていないようですね。
「はい。まだまだですね。前半は良かったんですが、後半の出だしでローテーションの修正がうまくいかなかったり、ディフェンスがダメになるとオフェンスまでうまくいかなくなったり。そうやって流れが悪い時に1本とる力がまだまだなので、そういう時にどれだけコートの中でガードの自分とかが声をかけるか。みんなとどうコミュニケーションを取ってディフェンスを引き締めさせるかは今後の課題かなと思います」

―国士館大らしいディフェンスも要所で見られたと思いますが。
春先にもお話ししたように、今年は波なく安定した力を出せるように今まで以上にディフェンスを強化してやってきました。それで夏の間に走った脚力が、少しはディフェンスにつながったかなとは思います。でもまだまだですね」

―トーナメント前もかなり走り込んだとお伺いしましたが、夏もかなり走ってきたんですね。
「そうですね。春もかなり走ったんですけど、また夏にこれでもかというくらい走ってきましたね。特に7月の後半から8月のはじめにかけては、もう死ぬほど走って。でもそれはみんなディフェンスのスタイルでやっていかなきゃ勝てないと分かっていたので、自分たちからやろうやろうと積極的にやってきました」

―オフェンスに関しては、今年はチームみんなで攻めるスタイルだと春は仰っていましたね。そのあたりも夏の練習で意識してきた形ですか?
「そうですね。あまり一対一にこだわらない攻めをやってきました。ドライブからノーマークを見つけたり、ローポストに入れて合わせたり、スクリーンをかけてもらって合わせたり。チームとしてのフォーメーションは少ないんですけど、自分たちで喋っていきながら流れの中で。うちは見ての通り、爆発的な得点力のある選手というと原(#22)か伊集(#8)くらいしかあまりいないので、他のみんなはまんべんなく8点とか10点とか、コツコツ得点していければ。自分も得点力のあるプレイヤーではないですし、得点にはこだわっていません。とにかくチームに貢献できればと思います」

―まだ初戦しか見ていませんが、国士館大は今までとチームの雰囲気が変わったように思います。点差を離してからもルーズボールに飛び込んだり、ディフェンスを切らさず頑張ったり、課題だったメンタルの部分が鍛え直されているように感じました。
「ありがとうございます。練習中に、少しでも気を抜くと自分がすごく怒るんです(苦笑)。そうやってずっとやってきたので、そう言ってもらえると嬉しいです」

―そんなに怒るんですか。いつも笑顔で楽しそうな松島選手からは、あまり想像できません。
「自分は、みなさんが思っているほど練習中はこんな感じじゃないんです(笑)。たぶん監督より自分の方が怒ってるんじゃないかなと…」

―それは意外ですね。
「たぶん、他の人に聞けば分かると思います(笑)。練習で気持ちを切らさないことが、試合で気持ちを切らさないことにつながるかなと思っていたので。まだ1日目なんですけど、これを2ヶ月通してできたあとに結果がついてくると思います。2ヶ月間、切らさない力をこのまま継続していきたいです」

―『キャプテンとして練習を大事にしていきたい』と言っていたことを、徹底してやってきたわけですね。
「はい。1年生の頃から、自分はあまり上手くないので、練習を誰よりも頑張ることで力をつけようと思っていました。やっぱり誰よりも練習を大事にすることは、この約4年間ずっと意識してやってきましたね」

―そういう頑張りは、どこからくるものなんでしょうか。
「やっぱり、このチームで勝ちたいというのが一番ですし、このチームをキャプテンとして任せてもらえた監督とかコーチの方々、あとはここまで自由にバスケットをやらせてくれた両親とかへの感謝の気持ちを考えると、やっぱり中途半端な気持ちではできないなと。どれだけバスケットに対して真剣に取り組むかが、今後の自分の、このあとのバスケット以外の人生にもつながってくると思うので。後輩たちにも少しでも何かひとつ残していけたらなと思っているし、そういう姿勢を見せていけたらと思います」

―とても4年生らしくなりましたね。
「いえいえ(笑)。まだ4年生らしいことは全然できていないので…。それでもみんなついてきてくれるのは感謝ですね。まだまだなので、少しでもチームを引っ張っていければいいなと思います」

―最後のリーグ戦、今後に向けて。
「このチームで一日も長く練習や試合がしたいので、もちろん2部優勝を目指して、みんなと長くバスケットがしたいです」

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「自分のパフォーマンス次第で変わる」
大きな責任を自覚する2年目のスコアラー

◆#14大元孝文(慶應義塾大・2年・G)
130831oomoto.jpg35分の出場で28得点。慶應大はここ数年はガードが出場時間を分け合うことが多かったため、本人も思った以上の出場時間だったが、本来得点を取るには欠かせない選手。得点源として今後も同等以上の時間を覚悟しておく必要があるだろう。
高い身体能力と柔らかいシュートタッチは非凡なものを感じさせるが、試合の中で波もある。本人もそれを自覚しており、期待にいかに応えていくかが今後の課題だ。もちろん大元だけでは打開できない状況もあるだろう。サイズがない現状のチームが勝つためには、チーム全員のまとまりと奮起が必要になる。


ー競る展開になりましたね。
「格上とはいえない相手に対して相手の特徴を出されるというのは、一戦目と考えるといいスタートじゃなかったなと思います」

ー1年の西戸選手もスタメンでしたが、この試合のスタメンはいつ決まったんですか?
「韓国遠征(8/23〜25)が終わって、次の練習で佐々木先生が調子のいい選手をスタートにしていくという話があって、今のスタメンが練習でいい動きをしていたのでそこで決まりました。来週はまた変わるかもしれません。今日は洛南4人だったので自分としてはわりとやりやすい状況ではありました」

ー今年は2年目で点を取ることは求められていると思いますが、点数を取るという面では今日は良かったのではないでしょうか。特に2Qで流れを作りました。
「2Qは体も徐々に慣れてきて、ここしばらくの練習でも調子は悪くはなかったのでそれを体現できたのは自分にとっては自信になりました。ただ、4Qにあれだけマークがつくとキツイ部分はあったので、そこでもう一歩上のレベルに行こうと思うと、2Qのような調子でシュートはもちろん、アシストに磨きをかけていかないとキツイと思います」

ー少し試合の中で波があるのは課題ですね。
「そうですね。いいときと悪いときの差が激しいので、そういうときに差を詰められています。2年生なんですがそこでスコアラーとしてチームを引っ張っていかないと上のレベルでは通用しません。そこは去年からの課題です。2年目なので去年よりいいパフォーマンスを目指していかないといけないし、今回のリーグ戦は自分の力次第で(順位が)上にも下にもいけると思っています。去年以上に自分のパフォーマンスでチームも変わってくるはずなので、今日みたいな積極性を持ってあと17試合取り組んでいきたいと思います」

ー去年とはぜんぜん気持ちも違うのでは。
「去年はいい試合はいい、悪い試合は悪いで終わっていたんですが、今年は悪い試合があったらその時点でチームの勝ちがなくなる状況に立たされているので、そこは責任を感じて取り組んでいこうと思います。矢嶋さん(#10)が今はベンチスタートになって、その状態の難しさは去年自分も経験しているし、自分がスタメンで好き勝手やらせてもらっている分、頑張らなければいけないですね」

ー夏の練習はどうでしたか?
「夏は1on1主体でした。小さくなっても大きくなってもまずはファイブアウトの1対1で崩していくことを春から継続しています。それをしながらキックアウトでシュートを狙うというスタイルにマッチしているのが今のスタメンでもあると思います」

ーリーグ戦はまだ始まったばかりですが。
「今日みたいな試合をやっていると日体や日大のような力のある相手に押し切られると思います。今日の反省点もさっきミーティングで明確になったので、明日からはそれを修正して、自分は行けと言われればどんどん点を取るのが仕事なのでパフォーマンスを一試合通して出していけるように、自分のレベルアップのためにも成長していきたいと思います」


 
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