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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.06.16 (Sun)

【2013新人戦】6/16 5位決定戦 大東文化大VS法政大

最終盤まで競り合う緊迫の展開を
最後に流れを掴んだ法政大が制す


130616hosei.jpg 大東文化大法政大の5位決定戦は最後まで僅差で競り合うゲームが繰り広げられた。立ち上がりは大東文化大が# 25小松(1年・PG・沼津中央)のバスケットカウント、# 68花井( 1年・SG・東海大三)の3Pが2本決まるなど悪くない立ち上がり。法政大は#16沼田(2年・C)、#24加藤(2年・F)で返していく形になる。大東大は#68花井がこのQだけで3本の3Pを沈めてリードを保つ。法政大は#16沼田がディフェンスされて得点が伸びず2ファウルでベンチへ。しかし#24加藤のミドルレンジが冴え10得点。21-18で1Qを終えた。2Qも大東大がややリードしたまま試合が進んだ。法政大は#16沼田がバスケットカウント、アシストにと徐々にオフェンスでリズムを掴む。大東大はベンチから入った#87波多(1年・PG・正智深谷)が得点で貢献。#68花井も3Pを決めて流れを渡しきることはしない。前半は43-39と大東大リードで終了した。

 3Qに入り、ここまで離されずについてきた法政大は外がやや落ち始めるものの、開始6分、#1神津(2年・F)の得点で1点差に迫った。しかし大東大はここで#99山崎(2年・F)の3Pが入ってそれ以上の追撃はさせない。再び6点差をつけた大東大だが、法政大も最後に#7藤井(1年・G・厚木東)の3Pが決まり62-61と再び1点差にして最終Qへ入った。そして4Qの頭に法政大は#7藤井の2本目の3Pでこの試合初めて逆転に成功。大東大はファウルが込み始め、ここまで#16沼田に好ディフェンスを仕掛けていた#37澤口(2年・F)が5ファウル退場。法政大は#16沼田のバスケットカウントなどで6点のリードを広げることに成功した。ここから大東大#99山崎、法政大#35山岸(2年・G)、大東大#68花井と3Pの入れ合いとなると残り2分を切って#68花井の3Pで大東大が78-78の同点に追いつく。ともにチームファウルも5となり、どちらに転んでも分からない状態になる。残り13.4秒で大東大は#7渡部(2年・F)のシュートで80-80とし、最後の攻防で法政大はペイントに切り込んだ#35山岸が走りこんできた#16沼田にボールをつなぎ、これがギリギリ決まって80-82。残り時間で大東大はシュートまで行けずタイムアップ。法政大が最後の最後で貴重な決勝点をあげ、5位の座を手にした。

130616sawaguti.jpg 最後まで勝敗の分からない展開だったが、ゲーム終盤で流れを掴んだ法政大が最後のチャンスもものにした。沼田が守られた前半は加藤が得点を引っ張り、沼田も次第にディフェンスをものともせずに攻めて32得点。山岸が終盤の3Pと最後のアシストパスで仕事を果たした。人材豊富とはいえない布陣だったが、試合に出た選手たちがそれぞれの役割を十分果たした上での5位獲得となった。沼田は得点王にわずか9点及ばず2位だったが、この新人戦でクレバーな能力を遺憾なく発揮。試合を引っ張った。主力の面々は全体チームにも絡む選手が多く、秋のリーグ戦でも彼らの活躍が楽しみとなる。

 大東文化大はわずかに及ばず6位。しかし人材は豊富で、個々の能力も高い。3P王を獲得した花井や能力の高い山崎、渡部、インサイドで期待される北村などバランスも良く、まさにこれからの成長が楽しみな選手が目白押しだ。今期は全体でも若いチームになるため、春の経験を秋にどうつなげるか、成長力が問われる1年となるだろう。

写真上:決勝点を決めて笑顔の法政大。
写真下:沼田へのディフェンスで貢献した澤口。5ファウルは惜しかったが、必要な働きは見せた。

※法政大・山岸選手、加藤選手、大東文化大・花井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「最後に勝って終われたことが収穫」
秋にもつなげたい大事な経験

◆#35山岸玲太(法政大・2年・G)
130616yamagishi.jpg3Pや速攻など、大会を通して仕事をこなした山岸。最後のプレーは「誰もいなかったら自分で打つつもりだった。でも走りこんできたのが見えたので」と、冷静な判断で出した沼田へのパスが決勝点につながった。
本人の言う通り、大会序盤は少しミスも見られたが試合を重ねるごとに安定感が増して大事なところでのシュートや速攻でチームを引っ張った。春から全体チームでも出場しているが、秋以降もっとその存在感を大きくできるかにも注目したい。


―5位決定戦は競った試合になりましたね。振り返ってみていかがですか?
「正直すごく疲れましたけど、最後に勝ちにつなげることができてよかったです。試合中は、残り3分までしっかりとついていければそこからが勝負だと言われていて、そこまでずっとついていければいいかなと思っていました。その前に1回逆転できたので、いい形で残り3分に入ることができたのでそれはよかったと思います。最後まで接戦で行くなと思っていたので、気を抜かずにしっかりとやりました。勝って終わることができたのはとても大きいと思います」
 
―大会を通してご自身の調子はいかがでしたか?
「始めのほうは消極的なプレ―からのミスが多かったんですが、残り2試合は思いっきりやろうと思っていました。それが3Pなどのいいプレーに繋がったと思っています」
 
―試合中は速攻に走る姿がよく見られました。
「それが自分の一番の仕事だと思うので、速攻は『自分が最初に走る!』という気持ちでやっていました」
 
―ガードしては藤井選手(#7)と2ガードで出場する場面もありましたね。
「そうですね。自分がメインで1番をやっていたという感じです。自分が指示を出して、藤井がボール運びを手伝ってくれました。藤井は本当によく頑張ってくれました」
 
―新人戦はキャプテンという役割でしたが、心がけていたことはありますか?
「特になかったですが、苦しいときに声を出せればいいかなと思っていました。1年生は能力が高い選手が多いので、のびのびできるように2年生全員でサポートしたいとも思っていました。1年生はみんな自分の仕事をやってくれたと思います」
 
―チームとしての収穫は何かありますか?
「最後5位で勝って終われたということですね。あとは、いつものチームだったら試合経験ができない選手も最後まで試合に出る時間が多かったことや、試合数が多かったことなどはいい経験になりました」
 
―では、もう少しここを頑張れたらもっと上を狙えたと思うことはありますか?
「インサイドが沼田(#16)と寿一(#24加藤)だけで、替えの選手がいなかったので、そこで何分か休ませられる選手がいたらよかったことと、点数も2人に偏っていたので、ガードの3人がもっと助けてあげられるようなプレーができたらよかったなと思いました」
 
―今シーズンは春から出場時間をもらっていますが、秋以降も試合に出るためにはどのようなことが必要になってくると思いますか?高田選手(#0)もライバルになってくると思いますが。
「持ち味である速攻に走ることはこれからも継続することと、3Pもノーマークだったら70〜80%くらいで決められるようになることと、ディフェンスを一生懸命やることですね。あとは、1番として声を出してしっかりとゲームコントロールできるようになることが必要だと思っています」

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「経験を積んで秋にもみんなが試合に絡める」
チーム全体として収穫の大きかった新人戦

◆#24加藤寿一(法政大・2年・F)
130616kato.jpg沼田とともにルーキーだった昨年から全体チームでも試合に出場してきた加藤。この新人戦でも主力として毎試合コンスタントに数字をあげ、チームを引っ張る活躍を見せた。ミドルシュートは確率も高く大きな武器だが、それだけでは今後勝ち抜けないと自身も分かっている。まだまだ成長過程にある2年生。伸びしろも感じるだけに秋のリーグ戦でも期待したい。


ー今日は最後の最後で勝ちきりましたね。ずっと接戦になりましたが。
「相手が外が入るのは知っていたので、3Pを打たせないようにするということを大事にしていました。オフェンスは特に意識していないですが、ディフェンスがいいチームだし、そう簡単に打たせてくれないのでドライブもできませんでした。自分たちはうまい選手はいませんが、一人ひとり仕事をするところでは今日の試合はできたと思うし、それが勝ちにつながったと思います」

ー外を打つ形が多かったですが、なかなか中に入れないかったですか?
「そうですね。一線抜いてもすぐにカバーが来て、合わせようとしてもすぐ次のカバーが来るので難しかったですね」

ー1Qで沼田選手が2ファウルになってしまいましたがその分、加藤選手のシュートが入りましたね。
「あれは良かったですね。たまたま調子が良かったので打つしかなかったです」

ー今日はずっと僅差で試合が続いて、でもなかなか逆転までいけない時間が長かったですが。
「あまりやばい感じはなかったです。追いつく自信があったし、みんなともそう話していて。相手のシュートが落ちたら走ろうと思ってやっていたので焦りはありませんでした」

ー序盤は沼田選手がディフェンスされている時間帯もありましたが、そこはみんなでカバーする意識でしたか?
「沼田が止められてもあいつは結構負けん気が強いので、自分と沼田でハイ・ローでやろうと話して、裕太(#7藤井)もシュートが入るし個人技もうまいのでやっていけと。お前が攻めろと言っていました」

ー藤井選手の終盤の2本の3Pは大きかったですね。大東大の花井選手(#68)にもだいぶ3Pは決められてしまいましたが。
「あいつは中学から知っていて、入るのは分かっていたんですが、崩すのがうまくてなかなか止められませんでしたね」

ー今年の新人戦チームはみんなが仕事をするチームだったのではないですか?
「出てくるやつはとりあえず思い切りプレーしろと今井さんからも言われていました。出てきたやつが雰囲気を壊しちゃうと立ち直れなくなってしまうので、元気よく走って頑張りました」

ー加藤選手と沼田選手は全体チームでも去年から試合に出ていますが、ほかのメンバーもこの新人戦でかなり経験を積めたのではないでしょうか。
「それは良かったですね。陵平(#1神津)も裕太も翔耶(#67佐藤)も(全体メンバーにも)絡んでくると思います。自分たちはもしかしたら3、4年生を休ませる時間に出て行くことになるかもと話していました。そういった意味でこの新人戦中にいろいろコミュニケーションも取れました」

ー加藤選手は今後の課題はありますか?
「ドライブですね。ミドルシュートは相手としては守りやすいと思うし、あそこで鋭いドライブができれば相手としても厄介な選手になると思います。今井さんからはギャロップステップを身に付けろと言われています。これからリーグ戦までに練習して身につけていきたいと思います」

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「外だけではなくドライブもできる選手に」
シュート力だけに頼らず多彩なプレーを目指す

◆#68花井大悟(大東文化大・1年・SG・東海大三)
130616hanai_20130622031948.jpg最終戦で8本の3Pを決めて新人戦の3P王に輝き、大学での手応えを感じた様子。シュートのコツは「まっすぐ打つこと」。シュートフォームも美しいが、リングに対して常に正面に向かい、まっすぐ打つことが大事なのだと教えてくれた。
大東大は今年チームが大きく入れ替わった刷新の年。そういうチームで自分の力を試したいというチャレンジ精神がよく見える選手。大学界を代表するようなシューターになれるかどうか、要注目だ。


ー新人戦全体を振り返ってどうでしたか?
「新人戦はチームを一か月で作ったんですが、1年生は意識が高くて団結力がありました。みんな一生懸命ですし、優勝が目標で達成できなかったですけど、5位、6位とひとつの勝ちにこだわるということができました。最終的には負けてしまったのですが、いい試合ができたと思います」

ー花井選手自身は3Pが目立ちましたね。自分のパフォーマンスについては?
「3Pは自分のいいところというか武器です。そこは空いたら強気で打っていきました。自分としての出来は今大会は良かったと思います」

ー入らない時間帯があっても積極的でしたね。外だけではなく、中に切り込むプレーも織り交ぜながら積極性が見えました。
「外だけでは通用しないので、外を見せつつドライブもできる選手にこれからなっていきたいです」

ー大東大では純粋なシューターという選手はあまりなかったので、ひとつ特徴になる選手だなと感じました。
「あまり深く考えてないですけど、シューターとして頑張りたいです」

ー東海大三から大東大へ進んだのはどんな理由ですか?
「1部でやりたいという気持ちがありました。自分は結構試合に出たいタイプなんです。高校の入野先生に『やるなら1部じゃないと意味が無い』と言われていろいろ調べて、隆一さん(12年度主将・岸本)たちの代が抜けて今年は新しいチームになるのでそれもチャンスかなと考えました」

ーそういう意味ではこの新人戦でかなり見せられましたね。東海大三の入野先生は頑張ることを大事にする方だと思いますが、大東はまたカラーが違いますよね。入学してみてどうですか?
「大学生になってみると個人の能力はどこのチームも似たような感じで、戦術なんかが大事になってくると思いますが、大東はどんなチームにもアジャストできるような変化球のチームだと思います。高校の一生懸命やるバスケとはまた違って、駆け引きなどもあって楽しいですね」

ーそういう意味で大東はいろんな選手がいるし、今大会もガードだけでもたくさんの選手が使われましたね。秋も部内で競争になると思いますがどんなところを頑張っていきたいですか?
「今回の大会で結構自信がついたので、3、4年生が混ざったチームでもスタートで出たり練習中も引っ張れるように頑張っていきたいです」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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