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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.06.10 (Mon)

【2013新人戦】6/10レポート(代々木第二体育館)

新人戦本戦がスタート!
延長戦や逆転勝利に沸いた代々木第二


130610okura.jpg 新人戦の本戦がいよいよ開幕した。新人戦は経験の浅い1・2年生にとってはゲームを経験する絶好の機会であり、2年生のリーダーシップやルーキーたちの物怖じしない思いきりの良さなど、全体チームの試合とはまた違う見所がある。この日は代々木第二体育館と大田区総合体育館の二会場で行われ、代々木第二では6試合が行われたが、第一試合からオーバータイムにもつれる展開に。その後も逆転勝利や接戦のゲームが見られ、初日から白熱した。

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 第一試合、国際武道大明星大の試合は、勝負所で流れが二転三転する試合となった。序盤から#4大滝(2年・G)や#5大蔵(2年・G)のシュートで長く国際武道大が先行していたが、ディフェンスからブレイクで流れを掴んだ明星大が逆転し、#4鈴木(2年・SG)の活躍もあって残り2分6点リード。しかしここから国際武道大が巻き返し、逆に3点のリードを奪い返した。このまま試合を終えるかと思われたが、残り6秒スローインから明星大#29藤由(2年・SF)が勝負強い3Pを沈めて同点に。試合は延長戦に突入した。延長戦も接戦が続くが、終盤の勝負強さでは国際武道大が一歩上手。ノーマークや1on1を確実に決め、87−82で明星大を下した。

130610tanaka.jpg 第四試合、予選から勝ち上がった千葉大は3部の東京経済大と対戦。#0佐藤(2年・PF)のバスケットカウントなどで序盤は食らいついたが徐々に引き離され、94−65で東京経済大が勝利した。第五試合の玉川大神奈川大の試合は、なかなか点の伸びない神奈川大を尻目にリバウンドやルーズボールに飛び込んだ玉川大がブレイクを連続で出して勢いに乗り、80−49で快勝。最終試合の西武文理大成城大の対戦は、高さや選手層で上回る西武文理大がハイスコアを叩き出して128−48で圧倒した。

写真上:国際武道大#5大蔵。プレーや声で味方を引っ張った。
写真下:ゲームをコントロールする#1田中(2年・PG)。西武文理大は選手それぞれの役割が確立されている。

※明星大・藤由選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【後半勢いに乗った早稲田大が中央大に逆転勝利】
130610yamamoto.jpg 本戦初日でいきなり1部同士のぶつかり合いとなった注目の一戦は、中央大が前半リードするが早稲田大が3Qから巻き返す展開となった。

 序盤は両者ロースコアな立ち上がりとなるが、先に主導権を握ったのはインサイドで#27宍倉(2年・C)が奮起した中央大。体の強さを生かしてゴール下を着実に決めていき中央大がリードを広げた。早稲田大はブロックに遭うなどペイントエリア内で決めきれず、外のシュートも確率が落ちる。#16山本(2年・F)が速攻に走り、#11河合(1年・G・洛南)も#27宍倉にぶつかって反り返りながらもシュートを決めて会場をどよめかせるなど要所で点を伸ばして食らいつくが、2Qも依然として流れは中央大に傾いた。パスランの形で#18國政(2年・F)が決め、#10渡部(2年・SG)もきれいな3Pを決める。さらには#25森(1年・PF・明成)がタップでねじ込み中央大が2Q開始3分半で10点差をつけた。しかし早稲田大もタイムアウトを挟んで流れを変え、#36澁田(1年・G・京北)が走り込んでリバウンドシュートや#34池田(2年・G)の3Pなどもあり、3点差に留めて前半を終えた。
 
130610yagihashi.jpg すると3Q、ここから早稲田大が挽回。開始早々#11河合が後半の先制点を奪い、#36澁田の速攻も続いて開始1分と経たずに逆転。早稲田はディフェンスも冴え、中央大の24秒オーバータイムを誘うなど攻守で勢いに乗った。中央大は開始3分近く得点を奪えず、#27宍倉がファウルトラブルに陥るなど不穏な空気が流れる。#32水江のフックシュートで味方がひと際沸くが、#38宮脇のフリースローや#34池田のジャンプシュートでじわじわと早稲田大がリードを広げていった。結局中央大はこのQで6点しか奪えず、10点差で最終Qへ。4Q、早稲田大は#16山本のリバウンドシュートや#11河合の1on1が光りさらに点差を広げていく。中央大は3Pを打っていくが一矢報いることは叶わず、66-54でタイムアップとなった。

 後半失速する形となってしまった中央大。しかし「そこまで力の差はなかった」(#18國政)と言うよう、前半まで主導権を握る時間帯も長かった。あとはディフェンスに煽られた時のオフェンスや、ファウルトラブルなど見えて来た課題を、成長の鍵とできるか。早稲田大は序盤なかなかリズムに乗れなかったが、徐々に本来の力を発揮していった。早慶戦から中1日という過酷なスケジュールの中、コンディショニングの難しさもあっただろう。次の対戦相手としては前回大会覇者の東海大の可能性が高い。ひとつの山場を超えられるか。

写真上:機動力を生かした早稲田大#16山本。
写真下:中央大は1年生の八木橋がゲームメイク。全体チームでも控えの司令塔として期待したい。

※中央大・國政選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【大東文化大が粘って立教大を接戦で下す】
130610morikawa.jpg大東文化大立教大の対戦は、1年生の思い切りの良さも光った立教大が先行したが、たびたび引き離されても食らいついた大東大が逆転に成功して勝利を手にした。

 開始から怒濤の猛攻を見せたのは立教大。インサイドの要である#9阿部(2年・C)を起点に、#15三上(1年・G・北陸)らがシュートを決めて開始3分半で一気に12得点を積み上げる。大東大も#99山崎(2年・F)のシュートで対抗するが、なかなかリズムをつかめない。しかし立教大は1Q終盤に#9阿部が3つ目のファウルを吹かれてベンチへ下がり、1Qを終えて14-23とリードしながらもやや暗雲がたちこめる。すると2Q、ここから大東大は#68花井(1年・SG・東海大三)が3P、バスケットカウントを決めて一気に差を縮めた。しかしあと2点という場面で立教大の激しいディフェンスを前にミスが重なり、その間に#17森川(1年・G・札幌日大)らの速い攻撃で立教大が10点リードに押し戻す。それでも大東大は#25小松(1年・PG・沼津中央)が森川へのディフェンスで粘り、前半終了間際にブレイクを連続で出して結局2点差で後半へ。

130610watanabe.jpg 3Q、開始7秒で立教大は#14望月(1年・G・沼津中央)がバスケットカウントを獲得する活躍を見せるが、大東大も#7渡部(2年・F)のシュートが好調。互いに決め合い試合は拮抗した。残り5分、大東大は#7渡部の2本のリバウンドシュートもあって逆転からリード。しかしその後すぐさまその#7渡部が4つ目のファウルでベンチに下がり、その後も大東大は連続でファウルを吹かれて勢いにブレーキがかかった。その間に立教大はフリースローでコツコツ点を重ね追いつき、2点差で3Qを終える。

 4Qも2点差以内の白熱した展開が続いた。互いにシュートがこぼれて我慢の時間帯となるが、#13北村(2年・C)がリバウンドに奮闘し、#68花井が2本のシュートを沈めた大東大がやや優位に立つ。立教大も#9阿部のシュートで1点差に詰め寄るが、大東大は#99山崎、#13北村がシュートを決めて譲らない。さらには残り1分半、決定打となる#68花井の3Pが決まり6点差をつけて勝負を大きく引き寄せた。立教大はファウルゲームから#17森川が決めていくものの、73-67で大東大が接戦をものにした。

 大東大は相手の勢いに飲まれる場面もあったが、粘り強さを発揮。立教大のセンターのファウルトラブルに乗じて、リバウンドで主導権を握ったことも大きかった。まだまだ荒削りな部分はあるものの、ベンチメンバーも人材抱負で伸びしろが楽しみなチームだ。一方の立教大は、悔しい逆転負けとなった。しかし力の差はほぼなく、激しいディフェンスや素早い展開はらしさが見られる。試合後はうつむく1年生に2年生たちが「来年は勝てよ」と声をかけていた。この悔しさをリーグ戦でメンバーに入り返すことができるか。

写真上:立教大#17森川は圧倒的なスピードを披露した。
写真下:大東文化大・渡部はリバウントと得点で勝利に大きく貢献。

※大東文化大・山崎選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「ブレイクやディフェンスなどいろいろ勉強になった」
貴重な試合経験を積んだ熱戦

◆#29藤由曙大(明星大・2年・SF)
130610fujiyoshi.jpg新人戦チームの主将を務める藤由。残り5秒で同点に持ち込む3Pを決めるなど勝負強さが光った。延長戦の間も終始接戦で、最後はミスもあり勝利とはならなかったものの、これも大きな経験になっただろう。明星大は昨年の入替戦で国際武道大から金星を上げ、今年は3部リーグに所属する。下級生チームの勢いを全体チームにつなげてほしい。


―相手は国際武道大で、一昨年・去年と入替戦でも戦った相手ですが、試合前はどんな意気込みでしたか?
「やっぱり負けられないという重圧と言うか、プレッシャーみたいなものはありましたね」

―延長戦にもつれる試合でしたが、あと一歩のところでしたね。
「すごく流れが悪かったんですけど、なんとか延長に持ち込んで。でもそこから一気に行こうとしたんですが相手も強くて、一歩及ばなかったのはすごく悔しいです」

―序盤から長く追う展開でしたね。
「チームとして試合の入りが大事だから出だしで頑張ろうと言っていたんですけど、やられてしまいました。盛り返すのに苦労して、苦しいゲームになりましたね」

―それでも粘って、終盤には一度逆転に成功しました。それは何が通用したと思いますか?
「ディフェンスが機能し始めてブレイクが何本か出せました。でも流れが良くて逆転から6点リードくらいまでいったのに、自分たちのミスが多くてターンオーバーからまた流れを持ってかれてしまって。それは反省点としてあります」

―自分たちのスタイルというのはディフェンスからブレイクですか?
「そうですね。でも正直まだまだ全然出せなくて。点数をつけるとすると30点とか20点のレベルですね」

―まだまだできたはずという感覚が強いんですね。それでも残り5秒で3Pを決めて、延長戦に持ち込んだのは大きかったと思います。あの場面はどういう指示だったんですか?
「スクリーンをかけて3Pを狙えという指示だったんですけど、それにうまく相手が引っかかってくれたので迷わず打ちました。何も考えずに打ったら入りました(笑)」

―新人戦で得たものはありますか?
「短い期間でしたが新人戦のチームで練習してこうして試合をやって、ブレイクの出し方とかディフェンスの頑張り方とか、細かいことですが具体的なことがいろいろ勉強になりました。それをリーグ戦でも今度は先輩たちと一緒に頑張っていけたらいいなと。なにより経験が大きいですね」

―明星大は今年3部リーグを戦いますね。リーグ戦はどのように戦っていきたいですか?
「僕たちのチームは非常に小さいので、高さの面とかいろいろ苦しい部分もあると思うんですけど、足を使ったり速い展開を出したりして相手をかく乱して、なるべく見ている人におもしろいなと思われるような試合ができるよう頑張ります」

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「結構やりやすいチームだった」
得られた手応えと経験値

◆#18國政拳人(中央大・2年・F)
130610kunimasa.jpg早稲田大に前半まで互角以上の戦いを見せた中央大。新人戦チームでの練習はほぼしていないといい、まだまだ経験の浅い部分はあったが、全員で動きながら攻めている時間帯は勢いがあった。全体チームに戻れば3・4年生が主力ではあるが、下級生の底上げも1部リーグを戦い抜く上では不可欠だろう。新人戦チームの主将を務める國政をはじめ、昨年までなかなか出場機会を得られなかった2年生も今年はさらにチャンスが増えるはずだ。秋に向け、さらなるレベルアップを期待したい。


―試合を終えて。
「そこまで力の差は無かったかなと感じています。でも後半の出だしで向こうのディフェンスがきつくなった時に、そこで攻め手がなくなって一気に10点差くらいつけられてしまって。それが良くなかったですね。でも通用したところもあったし、手応えも少しはあったかなと。それが3、4年生のチームに入っても出せるようにしたいです」

―前半は宍倉選手のところなどインサイドをよく攻めていましたよね。それは狙い通りですか?
「そうですね。早稲田は特に上3人のガードがすごく上手いので、攻めるならゴール下かなと。それでインサイドを狙っていきました。それは結構うまくいったと思います」

―その分、インサイドのファウルトラブルが痛かったですね。國政選手自身は、早稲田大のガード陣とマッチアップしてみてどうでしたか?
「自分と同じ高校の人も結構いて。河合くん(早稲田大#11)にやられたなと思います(苦笑)」

―この試合で何か課題は見つかりましたか?
「個人的には、ディフェンスがきつくなると自分で点を取れなくなるなと。これから1部でやっていくわけですし、そこは改善しないといけないと思います。ミドルシュートとかそういうところが自分の役割かなと思っているので、ディフェンスがきつくなっても点を取れるようにしたいです」

―この新人戦チームはどんなチームでしたか?
「1年生に上手い子が入ってきてくれたし、ガードの八木橋もしっかりしていたので、結構やりやすいチームでした。全体チームだとたまにプレーが止まったりしてしまうので、その点では新人戦のチームは結構みんなで動きながらできたと思います」

―新人戦に向けてどんな練習をしてきたんですか?
「今はチームでもうリーグ戦に向けての練習が始まっているので、新人戦に向けて、という練習はほぼしていないんです。チーム全体として練習してきた感じで。それで今日の試合はなかなか難しい部分もありましたね」

―なるほど。今はリーグ戦に向けてどんな練習を?
「結構走り込みや、トレーニング系もやっています。そのあとすぐゲームをしたり。トレーナーが変わって、ちょっと今までよりさらにキツくなりました(苦笑)」

―今年は1部リーグですし、今まで以上に鍛えているんですね。リーグ戦に向けて、心境はいかがですか?
「自分は去年あまり試合に出られていないので、結構手探りな感じですね。今年もたぶん谷口さん(#5)の控えで出るので、うまくつなげられたらいいなと思います」

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「チーム力があるから踏ん張れた」
仲間に対する信頼と粘り強さ

◆#99山崎渉真(大東文化大・2年・F)
130610yamazaki.jpg昨年から試合経験を積んできた主力の一人として、今シーズンは自覚や責任感も芽生えて頼もしくなった印象を受ける山崎。この日はコート上でのリーダーシップが光り、「調子が悪かった」とは言え存在感は大きかった。ベンチメンバーも多く出番を得ている今年の新人戦チーム。シュートの上手い選手も多く、的を絞らせないスタイルもひとつの魅力だろう。実力はまだまだ未知数と言えそうだ。


―試合を終えて。
「新チームがスタートしてから、どんどん走ってディフェンスからオフェンスにつなげるバスケットをスタイルにやってきたんですけど、ちょっと今日の試合は出だしから消極的になってしまったというか、相手のリズムで全部進められてしまいました。ただ途中少し離されたんですけど、今年のチームは結構チーム力があるのでそこは踏ん張ってよく耐えたなと。個人的には調子が悪くてまわりに色々フォローしてもらったんですけど、結果的に勝てたので良かったです。次の試合では引っ張っていけるようにしたいです」

―出だしから相手のリズムになってしまったのは何がうまくいかなかったと思いますか?
「相手がシュートの入る選手だというのは分かっていたんですけど、そこを守りきれなかったというのもあるし、自分たちのオフェンスもリズムに乗れなくて。序盤は走り負けしてしまったかなと思います」

―それでも踏ん張れた要因は、チーム力だとおっしゃいましたが。
「はい。このチームはそれぞれ個性が強いチームなんですけど、チームで何かやろうとしたときに本当にみんな声を絶やさないし、みんなでやろうとするチームです。キャプテンをやっていても本当にやりやすいですね。チームとして、ハドルを積極的に組むことも意識していました」

―ベンチメンバーもよく活躍して、苦しい時間帯をつなぎましたね。
「そうですね。チーム力が高いというのは、そういう部分でもあると思うんです。スタメンもベンチも誰が出ても自分にできることを一生懸命やってくれるので、それは本当に層が厚いなと思いますね」

―チームでやりたいことは徐々にできてきた感覚ですか?
「いや、でも今日は出だしから一試合通してちょっと会場に呑まれていた部分もありました。でもこういう機会をいい経験にして、徐々にチームをもっともっと良くしていきたいです」

―この新人戦チームは山崎選手から見てどんなチームですか? 先ほどそれぞれの個性が強いという話もありましたが。
「一人一人がチームにできることを考えてやれるチームだと思います。みんなバスケットに対して熱心というか、熱意があるチームですね」

―新人戦の話からは少し離れますが、全体チームの話をすると大東大は今年大きくメンバーが入れ替わりましたよね。その中で山崎選手もやらなきゃいけない、という気持ちが強いのかなと思いますが。
「そうですね。去年までは点数を取れる人や、引っ張れる人がいてそれに引っ張られる感じでやっていました。今年は下級生も結構試合に出ているので、自分が引っ張らないと負けが増えてしまうと思っています。それはシーズンに入る時から分かっていたことなので、普段の練習から積極的に引っ張っていこうと意識しています」

―トーナメントの時に戸ヶ崎選手(#8)も、今年は危機感から例年以上に練習に取り組んでいると言っていました。
「はい。本当に一人ひとりが自分を出してやり合って、その中でチーム力も高められているので、結構いい雰囲気で練習できていると思います」

―リーグ戦につなげるためにも、この新人戦での経験が大事になってきますね。
「そうですね。一試合一試合成長できるように、自分たちの課題の材料を見つけられるように試合を進めて、その中でより上位を目指したいです。チャレンジャーの気持ちで頑張ります」

―個人的にはどんなことを頑張りたいですか?
「自分に結構マークが来たときに今日は対応できなかったので、点数を取りにいきつつ、もっとまわりを生かせるようにしていきたいです。あとは声かけとかハドルを組んだりとか、チームの雰囲気を上げていければなと思います」

 
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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