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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.05.12 (Sun)

【2013トーナメント】5/12 青山学院大VS東海大(決勝)

青山学院大がゾーンで相手の力を削ぎ
ロースコアの勝負を制して4連覇達成


130519kobayashi.jpg 青山学院大東海大。現在大学界を代表する2校が今年も決勝に勝ち上がった。ともに日本代表を抱え、今大会は途中の戦いでは危ういところを見せた勝ちあがり方から考えれば、どちらに勝利の天秤が傾いてもおかしくなかった。青山学院大が勝てば4連覇、東海大が勝てばトーナメント初戴冠となる。代々木第二をほぼ満員にした注目の対戦は、互いに60点を下回る非常にロースコアな戦いとなった。

 青山学院大はターンオーバー、東海大は外角が入らなかった立ち上がり、先制したのは青山学院大#25永吉(4年・C)のフック。青山学院大は#0船生(2年・F)がベースライン際のドライブから得点するも、その後ターンオーバーが続く展開となる。東海大は#21橋本(2年・C)の3Pで最初の得点を取ると、#10バランスキー(3年・PF)、#51須田(4年・SG)、#0ベンドラメ(2年・G)と続き、#10バランスキーの3Pが出て青山学院大を開始5分で4-12と引き離す。互いにディフェンスが固く簡単に中で攻め込めないため、中長距離のシュートが多くなるが、青山学院大は1Qで外の当たりが来ずそのリバウンドも取れずに苦労した。残り3分で交代した#7野本(3年・CF)の3Pがようやく1本決まるが、1Qは12-19と東海大が先行する。

 巻き返したい青山学院大は2Qに3-2のゾーンを展開。中央に#8張本(4年・SF)を据え、2m級3人で構成するこのゾーンは攻略が難しい。東海大はボールが回らず、外を打っても次々にリングに弾かれた。しかし青山学院大もオフェンスでは東海大のディフェンスの前にタフショットが続く。東海大は開始から約3分、青山学院大は約4分間ノーゴール。東海大は#8藤永(3年・G)を投入して打開を図るが、好転せず。しかし#24田中(4年・SF)の5点がこのQの総得点であった東海大に対し、青山学院大は#25永吉、#8張本(4年・SF)の3Pで持ち直し、最後に交代でコートに入っていた#3小林(4年・G)のレイアップで24-24と青山学院大が同点にして前半を終えた。

 3Qに入っても東海大の外が入らない。青山学院大は#8張本の3P、#25永吉のオフェンスリバウンド、#3小林も3Pを決めると、#32畠山(4年・G)の速攻も出て、4年生がゲームをリード。そこに#7野本もフリースローを獲得するなどして貢献し、点差を開く。東海大はゾーン攻略ができずこのQ8点に終わり、43-32と10点のビハインドを背負うことになった。

 東海大のエンジンがかかったのはようやく4Qになってから。#21橋本から#24田中へのパスが通り、続いてこの日唯一となった#24田中の3Pが開始2分でやっと決まった。さらに#10バランスキーが青山学院大のリスタートのスローインをカットして得点し、点差を詰める。続いて#51須田が2本目の3Pを決め、3点差にまで戻した。青山学院大は#7野本のシュートと3P、東海大は#0ベンドラメの3Pがそれぞれ決まり互いに入れ合う状態に。しかし残り3分を切って試合を左右しかねない事態が起こる。リバウンド争いに飛んだ選手の中で青山学院大の#8張本だけが落下したあと足を痛めて起き上がれず、ベンチへ下がる緊急事態に。この好機を生かし、東海大は#24田中のシュートで再び3点差。しかし青山学院大も交代した#13鵤(2年・PG)のシュートでその流れを断ち切った。緊張感が続く攻防の中、青山学院大は#8張本をコートに戻す。張本自らが「大丈夫」と監督に申し出た上での出場だった。動かない足でもその存在が大きかったことは言うまでもない。チームメイトもこれに奮起、#32畠山のルーズボール、#7野本のブロックにと東海大の勢いを削ぎ、最後はファウルゲームを凌いで58-55。青山学院大がストレスの溜まる展開を我慢しきって春の王者となった。

 青山学院大にとっては4年生の存在の大きさを印象づける試合だった。長谷川監督「勝負どころで4年生が意地を見せて泥臭いところを仕事してくれた」と言い、「良いプレーではないけれど、やっぱりバスケットってボールの支配で、そこから点数に繋げることだから。そういうバスケットボールの見えない端っこのところをやってくれたことが勝利に繋がった」と、自分たちのやりたいバスケットでなかったとしても、4年生の負けず嫌いとリーダーシップが勝ちにつながったことを褒めた。4人の4年生はそれぞれ自分の仕事を果たした。張本のオフェンスの勢い、永吉のリバウンド、畠山のアグレッシブさはもちろん、ベンチスタートの小林の老獪なディフェンスも見事だった。張本については一度はベンチに下がりながら、勝負どころにコートに戻った姿も責任とプライドが伝わってくる出来事だった。試合終了直前、一足先にベンチに下がった張本には温かい拍手が送られたが、MVP受賞は納得の結果だろう。

130519suda.jpg 東海大は悪い時間帯を脱するのにあまりに時間がかかった。1Qはマンツーマンで青学大のディフェンスを破り、リバウンドでも勝る部分を見せていたが、2Q以降はゾーンに対し外から打つだけになってしまった。「ゾーンでどうしても上で回してボールが下に行かなかった。もっとシンプルにやれば良かった。青学の最初の1枚が天傑さん(#8張本)でデカいので、そこで中に入れなくて。ハイポストにつなげればケビンやザック、晃輔(#21橋本)で得点できたのに」#8藤永#51須田「ゾーンで足が止まった。もっと冷静に対応していれば…」と悔やむ。田中がここまで入らないことも想定外と言えるかもしれないが、周囲のメンバーも確率を上げられなかった。起爆剤となるきっかけを掴めず、ずるずると行ってしまった試合となってしまった。

 結果は出たが、この両チームが今年も大学界を牽引するのは間違いない。そこに他のチームがどう食い込むか。成長を続けるチームや新しく加わった顔ぶれがここから大学界を彩っていく。フルメンバーでの勝負は秋のリーグ戦になるが、ここをスタートラインとしてそれぞれがどう進化を遂げているか、秋シーズンを待ちたい。

写真上:2Q終了間際にレイアップを決める小林。要所でしっかり存在感を見せた。
写真下:オフェンス面では大会を通じて安定した力を見せた東海大・須田。春は好調で陸川監督も納得してのスタメン昇格だった。4年生としてやはり今後の活躍が問われる。

※青山学院大・畠山選手、張本選手、永吉選手、野本選手、東海大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「チームの層が厚くなってきた」
神経を消耗する試合を勝ち切って得た手応え

◆#32畠山俊樹(青山学院大・4年・主将・PG)
130519hatakeyama.jpg昨年のインカレ決勝戦のあと、ベンチに座って最後まで涙していたのは彼だった。あれから半年、優勝の瞬間は下を向いて拳を突き上げ、勝利を喜んだ。
青学のメンバー全員が「意識が変わった」と答える今年、彼らはあのときの悔しさを晴らすためにチャレンジャーとして新しい一歩を踏み出している。熱いハートの持ち主である畠山の姿勢が、今は4年生みんなで共有され、コートで発揮されている時間帯があるのが今年の青学だ。ひとつの目標を追って団結したチームは強い。この流れを持続して秋以降にも生かしていけるかに注目したい。


ー優勝おめでとうございます。
「チャレンジャーとして今年は臨んだので、その目標のひとつが達成できたことは嬉しいです」

ー1Qは追い込まれる展開になりましたね。
「タフなゲームになるのはわかっていたので、そこで我慢しきれるかというのがこの試合のキーポイントでした」

ー立ち上がりにガードのところで少しターンオーバーになってしまいましたね。
「こっちが固かったというのはあります。ただ試合を経過するにつれてそれはなくなったので大丈夫でした」

ー最初はインサイドにボールが入れられなくて、外からの攻撃ばかりになってしまいましたが。
「去年もアウトサイドで入らなくて相手にやられたのはありますが、今年はインサイドにボールが入らなくてもアウトサイドでどうプレーを作っていくかをやってきました。それが少しでもできたので良かったと思います」

ーシュートが落ちてはいたけど焦りはなかったと。
「自分たちのビッグマンがつないでそこからハンドオフやピック&ロール、そこからの合わせができていました。シュートは落ちていましたが、そういうプレーができていたことは悪くなかったです」

ー船生選手(#0)や鵤選手(#13)もここまで頑張っていましたが、決勝は少し落ち着きがなかったですね。
「そこは4年生の方が勝ちたい気持ちがあると思うし、そこで控えから出た小林(#3)や野本(#7)がよくつないでくれました。そこが去年と違う大きなところですね」

ー野本選手はよく働いてくれましたね。
「本当は今年スタートになるのかなとも思ったんですが、インサイドの2人のローテーションで控えに回っています。でも『ここは我慢だから、お前の見せ場は絶対くるから』とずっと言ってきました。いいところで活躍できたのは良かったですね。今日はいいブロックもあったし」

ー後半から持ち直せる試合展開ができるようになってきたのではないでしょうか。
「我慢ができるようになってきました。流れが悪いときに我慢してディフェンスをするとか、そういうのができてきました。それを続けなければいけないし、そこでファーストブレイクを出せるようにしていきたいです。それは今後の課題ですね」

ー途中からゾーンに切り替えましたが出す予定でしたか?
「試合前のミーティングでも出す話でした。東海は狩野さん(昨年度主将)がいなくなった分、アウトサイドの脅威が少し薄くなったのでそこで足が止まってくれたのはゾーンにして良かった部分ですね」

ー今後強化したいところは。
「アウトサイドのシュート力に尽きますね。あとはインサイドの使い方。やはり中に1回2回とボールを入れなければいけないと思うし、自分もスクリーンをかけたりしていましたが相手ディフェンスもタイトでなかなか入らなかったので、どこでインサイドを使うかは今後チームとしてやっていく必要があります」

ー張本選手が下がった場面は少しヒヤッとしたのでは?
「ちょっと厳しいなとは思いましたが、チームを信じなきゃいけないと思ったし、彼が抜けても誰かがカバーしなきゃいけない。それができたのでチームの層が厚くなったと思います」

ー秋に向けて。
「リーグ戦は長丁場になるので控えの力が大事になってきます。2月3月は個々のレベルアップを目標に練習していて船生とかもその成果が出ていると思うので、秋ももう一度個々のレベルを上げて臨みたいと思います」

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「この優勝はひとつの通過点としてとらえたい」
4連覇にも気を引き締め、目指す最終目標はインカレ制覇

◆#8張本天傑(青山学院大・4年・SF)
130519harimoto.jpg存在感が今大会ひときわ目立った。決勝も準決勝も苦しい場面は多々あったが、そんな時に状況を打開してくれたのが張本だったからだ。どの試合でも、数字以上にチームを支えていた印象を受ける。決勝では膝を痛めて一時ベンチに下がるが、たった数分ですぐさまコートに戻り、痛みを抱えながらも気丈に振る舞ってみせた。そんな彼の姿勢が、青学大の追い風となって味方を後押ししたことは間違いない。春4連覇の偉業を成し遂げた立役者として、納得のMVP受賞だ。


―優勝おめでとうございます。今のお気持ちは?
「素直に嬉しいです。全員で勝ち取った勝利ですね。反省点はたくさんあるんですけど、それはこれから修正したいと思います」

―出だしは東海大ペースでしたね。
「入りが重いというのはうちの課題ですね。今までの試合もずっとそうだったので。自分は気にせずガンガンシュートを打ちにいったんですけど、2Qとか後半の方でやっと入りだしました。最初、1Q目は全然試合に慣れていない感じでしたね」

―いきなりリードされて、焦る気持ちはありませんでしたか?
「一試合のうちそういう時間帯も必ずあると思って。そこをどうやってチーム全体で我慢できるかが大事だと試合前のミーティングでも話していましたし、そんなに気にせずやっていました」

―ゾーンディフェンスが効きましたね。
「そうですね。相手はたぶん自分たちのゾーンに苦しんでシュートもそんなに入ったわけではなかったし、そこで自分たちのペースで試合をコントロールできたのが良かったと思います。ちょっとロースコアではありましたが、最後まで良い試合ができました。あと課題は、ゾーンの時のリバウンドを結構取られたことですね。それに今日は青学らしいバスケが全然なかったじゃないですか。ブレイクとかも全然なくて。そこはまたビデオを見て、確認して修正したいです」

―プレーの面では反省点もたくさんあるかと思いますが、苦しい場面で4年生の存在が大きかったと思います。トーナメントのこれまでの試合より、4年生がよく気持ちでリードしていたかなと。
「そこはやらなきゃだめですよね、4年生ですから。それにどちらかと言うと、去年から自分たちが引っ張るような感じだったので(笑)。まぁ自分はどちらかと言うと口で引っ張るというより行動やプレーで引っ張るタイプで、口で話すのは永吉(#25)と俊樹(#32)の役割なので、二人がいると頼りになりますね」

―それでも張本選手も姿勢で引っ張りましたよね。膝を痛めてもう試合に出られないかと思いましたが、ベンチで監督に『出られます』と言いに行って再びコートに立ったのは驚きでした。あの時はどんな気持ちだったんですか?
「去年のインカレも足をつってしまって全然何もできなかったのが悔しかったので、ここでもう一回そのトラウマが思い出されて…。ひざをやってしまったんですけど、少し時間が経って、もしかしたら出られるかも知れないと思って出たいと言いました。そしたらあまり大丈夫じゃなくて、痛かったです(苦笑)」

―それはお疲れさまでした。大会MVPも受賞しましたが、その感想は?
「いや、特にないです(笑)。チーム全員で勝ち取った優勝なので、別にそんな…。長谷川さんからもいつも言われるように、MVPとかないです」

―閉会式では名前を呼ばれるより先に、前に出ようとして周囲を笑わせていましたが(笑)。
「そんな感じです(笑)。MVPといっても、笑わせただけです」

―では、今後に向けて豊富を。
「自分は今年最後のインカレに懸けているので、この優勝はひとつの通過点としてとらえて、リーグ、インカレも頑張りたいです。あとはもうすぐ李相伯やユニバなどもあるので、怪我の具合次第ですが、ナショナルチームとしても良い成績を残せるよう頑張ります」

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「甘える部分がなくなり、みんなが変わった」
最上級生として変わった意識と手応え

◆#25永吉佑也(青山学院大学・4年・C)
130519nagayoshi.jpg1Qではよく守られてしまったが、次第にリバウンドで威力を発揮。13得点10リバウンドで優勝に貢献した。決勝では3Pも決まり、アウトサイドのプレーも増えて幅の広がりも少し出てきたが、畠山が「永吉の使い方を考えたい」と言うように、インサイドアウトのプレーが増えればもっと存在感は高まるはず。4年生となり、大きく気持ちが変わった様子も見える今年、大学界を代表するセンターとしてもっと多くの豪快なプレーを見せて欲しい。


―試合を終えて。
「今までで一番うれしかったですね。今はうれしすぎて試合を振り返ることができないんですが…(笑)。出だしでつまづいてしまったんですが、そこからもう1回それぞれが自分たちの役割を見直してそれが着実にできたのと、ベンチから出てきた控えの選手や野本(#7)が活躍してくれました。そういうチーム力が向上したところをコートで出せたことがよかったのかなと思います」

―東海大が相手でしたが何か意識していたポイントは?
「自分たちのバスケットをやるだけ、と思っていてそれを春からずっとやってきただけなので、特に対策などはなかったです」

―よくはなかったけど、勝ちきりました。
「そう言っていただけるのはうれしいことですね。まだ試合を振り返るまでの気持ちにはなれないんですが、振り返ってみたら改善するところはたくさんあるだろうし、もっとできるんじゃないかなというのはおっしゃる通りだと思います」

―ご自身の出来はいかがでしたか?
「もっとインサイドでやれたのではと思います。途中で大貴(東海大#24田中)に天傑(#88張本)がマッチアップしてファウルをこませたかったので、インサイドでやってという指示もあって外に出る時間帯が長くなってしまったかなーって。でも後半の勝負どころではオフェンスリバウンドを取りに行けたし、インサイドを頑張るという本来のスタイルでいけたところは良かったと思います」

―4年生になりましたが。
「全然違いますね。今までの4年生を本当に尊敬します(笑)。こうやって4年生が頑張ってきたんだなと思うと身が引き締まる思いですね。デカい態度をとってきたこととかも反省してます…」

―昨年は「苦しい時の比江島選手」という感じでしたが、彼が卒業したことでそれがなくなりましたね。
「甘える部分がなくなった分、みんなでやろうという気持ちが強くなったと思います。天傑が慎さん(比江島)がいなくなった後に『自分がやらなきゃ』と思ってプレーで表現してくれていて、それがありがたいし、助かっています。ただ、そこに甘えていては去年の二の舞になってしまうかもしれない。去年の絶対的エースがいたチームとは全く違うチームになれたと思います。5人でバスケットをすることの大事さが改めてわかりました」

―東アジア大会へ向けて。
「勝つことはもちろんなんですが、色んなことを経験したいし、自信をつけて帰ってきたいと思います!」

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「決勝で結果が出せたのは大きな財産」
大舞台での経験で得た自信

◆#7野本健吾(青山学院大・3年・CF)
130512NOMOTO.jpg今期はベンチスタートで出場するが、トーナメントは準決勝までプレーにムラが出ていた。しかし大事な東海大との決勝戦は、チーム最多の15得点。それも、緊張感からか船生(#0)や鵤(#13)といった経験の浅い2年生にミスも出る中、青学大の弱点である外角のシュートを高確率で思い切りよく決めていき、インサイドを固める東海大にダメージを与えた。
秋のリーグ戦までは、既に翌週に迫った李相佰杯、そしてユニバーシアードの代表活動とも並行しながらチーム練習を行なうこととなる。難しさがあるのは当然だが、世界と戦えるのは本人にとって貴重な経験となる。眼前に待ち受ける厳しい夏を乗り越え、プレーのバリエーション、そして精度を更に高めていきたいところだ。


—優勝おめでとうございます。
「今までやってきたこと、練習してきたことが出せたと思うので、良かったです」

—よく走っていましたね。
「はい。自分はそれがベースなんで。交代してきた時は走ってとりあえずディフェンス頑張って、リバウンドを取るっていうことを心がけて。ベンチからのスタートだったんですけど、自分が出て流れを変えられるように心がけていました」

—セットオフェンスで相手に堅く守られても、野本選手のシュートが決まったことが効果的だったように思います。
「中で(相手のディフェンスが)ガチガチになった時に、自分がフリーだったら確実に決めることを心がけて。それが入ったので、チームでも中と外でバランス良く攻められたのではないかと思います」

—昨季の途中からベンチスタートとなって、やはりスタメンとベンチスタートとでは色々な面で違いがありますよね。
「全然違いますよ! ホント全然違います。途中から出るって、体も全然温まっていないし、試合の雰囲気に慣れるのも時間がかかるし。でも辛い時期を乗り越えて、ここの決勝で結果が出せたのは本当に自分にとって大きな財産だなと思っているし、この経験もいい経験になって、自分にとってプラスになったのではないかと思います」

—今日は上手くベンチから試合に入れましたね。
「そうですね。最初の3Pが上手く入って、それで落ち着いた感じでしたね。その後も浮かれずにディフェンスの意識を持って、ミスをしないでおこうということを自分に言い聞かせていました」

—2年生の船生選手や鵤選手に少し緊張があったように思いますが。
「やっぱりあいつらも、決勝とかの大舞台でのプレー経験が少ないので、そういうのを経験するのも大事だと思うし、あいつらもあいつらなりに準決勝も今日の決勝もいい働きをしていたと思うし、いい勉強ができたのではないかなと思います」

—チーム練習も、4年生がかなりガツガツ引っ張ってきているのではないですか。
「そうですね。あと廣瀬さん(コーチ)が入ってきて、ただでさえガツガツ練習していたところを、更にガツガツというか(笑)。そういう練習になって、それが本当にこの決勝で活かされたのではないかと思います。廣瀬さんもマンツーマンで技術的なことをしっかり教えてくれるので。今日も落ち着いてプレーができたのは、そういう長谷川さんや廣瀬さんのもとでの毎日の練習があって、それをしっかり出せて。コーチの方達のお陰かな、と思いますね」

—ユニバーシアードの代表の関係で、チーム練習の量に不安はなかったですか。
「結構自分は抜けていたので、青学に帰ってきたら控えのメンバーと5対5をガツガツやっている感じですね」

—ユニバも長谷川さんがコーチなので、やるバスケットも理解し易いですよね。
「そうですね、そんな変わらないです。いつも通りですね」

—とりあえずは、今季一冠目ですね。
「そうですね。自分の場合は次に李相佰で、ホント韓国に勝てれば凄いことだなと思ってるんで。これも経験で、自分にとってプラスになるように、一つひとつのことをしっかり学んで、自分の中に蓄えたいなと思います」

—李相佰はバスケの盛んな福岡開催なので、観客の視線も厳しそうですが。
「たくさん来るって聞きました。そういった多くの人たちに見てもらえるので、一生懸命頑張って勝ちにいきたいと思います」

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「前を向いてやっていくだけ」
ここをスタートに前進あるのみ

◆#24田中大貴(東海大・4年・主将・SF)
130519tanaka.jpg16点はチームハイではあるが、3Pが1/10と思わぬ結果となった。シュートは水物といえど、この数字ではゾーンに対し勝ち切るには少し苦しい。ディフェンス面では青学大を60点以下に抑えているだけに、あと僅かの得点が足りなかったことが惜しまれる。
今期は主将を努めるが、広い意味での成長を促されている部分も強いだろう。彼は最上級生であり、主将であり、日本代表でもある。今後の人生を何重もの責任を背負って進んでいかなければならない。その中で学生として最後の年、どういったパフォーマンスを見せてくれるのか。代表活動の充実を祈りつつも東海大の田中大貴としての活躍も結実する日を待ちたい。


―試合を終えて。
「良い入りは出来たと思うんですが、相手がゾーンになった時に止まってしまいました。上の3人にプレッシャーをかけられて、中にボールが入らずに外ばかりになった上にタフショットを打たされて。ディフェンスでも我慢することが出来なくて相手のペースになってしまいました。上手く抑えられたという感じですね」

―序盤はチームとしていいディフェンスが出来ていたと思いますが。
「オフェンスが上手くいかない時にいいディフェンスをできていなかったです。いいディフェンスを崩さずにしっかりとできていたら向こうに点数を与えなかったと思うので、そこを我慢できずにオフェンス重視になってしまったのが敗因だと思っています」

―ご自身の出来はいかがでしたか?
「打ち続けていたわけですが入らなくて。でも、そこで打つのをやめたら入らないし、打たなきゃ入らないので、そこは気にしていませんでした。シュートが入らないのは自分の力が無いからだと思っています。あとは、もっと声かけなければいけなかったと思いますし、自分のシュートが入らなかったから自分でも我慢しきれなかった部分がありました」

―トーナメントを振り返って。
「チームの課題は最後のゾーンのところとオフェンスで上手くいかないときに我慢できなかったところ。個人的な課題は、最後の試合で活躍できなかったこと。それは力が無かったからだと思っています。まだはじまったばかりなので、落ちることなく前を向いてやっていくだけです」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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