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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.05.12 (Sun)

【2013トーナメント】5/12 拓殖大VS筑波大(3位決定戦)

バンバの連続シュートで抜け出した拓殖大に軍配
2Qに手痛い失速で筑波大は4位フィニッシュ


130512OGAKI.jpg 3位決定戦に進んだのは、拓殖大筑波大。決勝戦同様、昨年と同様の組み合わせとなった。立ち上がりは拓殖大が優勢。#23バンバ(1年・C・延岡学園)がローポストで得点を量産し、#14大垣(3年・SF)がフリースローを2投揃えて先行する。だが、#23バンバのトラベリングを誘って筑波大が流れを掴む。#92村越(2年・PF)がインサイドで奮闘して追撃し、#14坂東(3年・SG)が連続3Pを沈めて一気に逆転に成功した。ややリズムが悪化した拓殖大だが、#40藤井(4年・G)が3Pを決めて大きくは離されず、1Qはビハインドを3点に留めた。すると2Q、シュートの決め合いの展開の中で#23バンバが一本タフショットを決めると、ここから拓殖大はバンバのショータイムに。アリウープダンクを2本続け、3Pや3点プレーでシュートを7連続で沈めてこのQだけで個人で16得点を荒稼ぎ。筑波大はリバウンドからの速攻も出せず、オフェンスが単発となって停滞。47―33と拓殖大が大量リードで試合を折り返した。

 3Q、筑波大は#32武藤(4年・C)が奮闘を見せた。積極的にインサイドで得点を量産していき、これに呼応するかのようにこの日好調の#92村越も果敢にバスケットへアタックしていく。だが、点差に余裕のある拓殖大はフルコートでのプレスやゾーンを敢行する筑波大ディフェンスをかいくぐり、#23バンバや#40藤井はもちろん、#14大垣も高確率でシュートを射抜き、安全圏の点差を維持。4Qには筑波大のアウトサイドにようやく当たりが続いて点差がやや縮まるものの、その都度#40藤井、#14大垣の得点で押し戻した。結局91―79で拓殖大が勝利を収めた。

130512MURAKOSHI.jpg 前日の準決勝では青学大に押し切られる形となった拓殖大だったが、この日はしっかり切り替えての快勝。昨年よりも一つ順位を上げて3位となった。既に絶対的な存在となっているルーキー、バンバはもちろんのこと、この日は大垣が19得点、藤井も14得点と取るべき選手がしっかり仕事を果たした。東海大と青学大が覇権を争う大学界で、この二強の間に割って入れるか。注目が集まる。

 筑波大は昨年の春より順位を落として4位フィニッシュとなった。1Qはリードし、2Qに差をつけられても集中して締まった試合には持ち込んだ。しかし、前日の東海大戦同様、一気に点差を離される時間帯があり、修正を図るべき大きなポイントである。吉田監督「時間帯によって点は取れているように見えても、それはたまたま上手くいったオフェンス。笹山を発信者とした本来のアップテンポなオフェンスはできていない」と内容面での課題も口にする。得点源は武藤、池田、坂東といった面々だが、司令塔の笹山を封じられ、またフィニッシャー陣がスコアを伸ばせないと苦しい展開を強いられることが多い。現在はまだポイントでの出場に留まっている#16小松(2年・SG)や#81小原(1年・C・横浜)、#2満田(1年・F・北陸)らが6月の新人戦で経験を積むことで、チームの厚みを増していけるかだ。

写真上:軽快なムービングから小気味良くシュートを決めていった大垣。バンバ以外での攻撃オプションがあるのも、拓殖大の強み。
写真下:この日18得点の村越。砂川や梅津というサイズのある選手が抜けた筑波大にあって、彼の成長度もチームの浮沈を左右する。

※拓殖大・藤井選手、筑波大・坂東選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INERVIEW】

「打倒東海、青学を目指して、優勝を目標に頑張る」
遂に迎えた学生ラストイヤー、タイトル奪取を見据える

◆#40藤井祐眞(拓殖大・4年・G)
130512FUJII.jpg昨シーズンまでも時間帯によっては1番ポジションを務めることはあった藤井。今季は完全に拓殖大の司令塔に定着した。アシスト王は筑波大・笹山に譲ったが、その差は僅かに1本のみで、拓殖大オフェンスの起点としての仕事を全うしている。セネガル人選手と一緒にプレーするのは初めてというが、新チームでバンバ(#23)との呼吸はぴたりと合っており、ゴール下へのアリウープパスは、既に今季の大学バスケットの見どころのひとつになっている。最終学年の今年は、彼にとっての勝負の年。チームに久々のタイトルをもたらし、名実共に強い拓殖大を実現させたい。


—3位ということで、去年よりも一つ上の順位です。
「そうですね。去年は準決勝で負けて切り替えができなかったのが、今年はよくみんな切り替えて、頑張ったんじゃないかなと思います」

—2Qのバンバ選手の連続得点で抜け出せたのが大きかったですね。
「そうですね。バンバに限らずみんなが走ったからああいう風にバンバのところが空いて、バンバも気持ちよくプレーしていたので、そういう結果に繋がって良かったです」

—藤井選手はセネガル人選手と一緒にプレーするのは初めてですよね。息が合っている感じですが。
「最初は合わない感じもあったんですが、だいぶ練習もしてコミュニケーションも取れて、良くなってきましたね」

—あれだけアリウープが決まればパッサーとしても気持ちがいいですよね。
「そうですね。あれだけ気持ちよくやってくれればパス出すのも楽しいですね」

—恐らく池内監督からもどんどん攻めろと言われているんですよね。藤井選手がプレーをやり易い環境ではないでしょうか。
「はい、やり易いです。自分のところに(相手の)ヘルプが来たら、バンバが裏でポジションを取って、来なかったら逆に自分が中にいけると思うし」

—岩田選手の欠場が拓殖大にとっては痛かったように思います。
「そうですね。岩田がいなくてだいぶ困った部分もあったし、あいつは地味なところ、縁の下の力持ちじゃないですけど、あいつがそういうところで頑張ってくれていたのが改めて身に染みたというか。あいつの存在が大きかったということは思いますね」

—まだまだチームは完成していないと思います。秋に向けて、更にレベルアップを図りたいですね。
「トーナメントは最後に3位になっていい形で終われたので、このまま夏の厳しい練習も乗り越えてチーム全体でレベルアップしていって、打倒東海、青学を目指して、優勝を目標にみんなで頑張っていきたいと思います」

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「課題の一つひとつを克服してリーグ戦に臨みたい」
より高いレベルのシューターとしての進化を目指して

◆#14坂東 拓(筑波大・3年・SG)
130512BANDO.jpg優秀選手賞を獲得も、本人の表情は浮かない。3位決定戦では6本の3Pを決めたものの、準決勝の東海大戦は厳しいディフェンスを前にし、なかなか得意の形でボールを貰えずに5得点。3Pは0本に終わってしまった。「フェイスガードでつかれたときに、どうすれば良いのか分からない」と、相手のマークが厳しくなったことでシュートセレクションが悪化している点が悩みの種だ。しかし、この壁を乗り越えることなくして、本人のレベルアップはもちろん筑波大の上位進出は実現困難である。迎えた3年目、試練をはね除け飛躍を果たせるか。


—4位という結果に終わりました。
「課題がはっきり出たな、というのが率直な感想ですね。去年3位で、結果的にはそれより下だったので。上との差も歴然だったかな、と。吉田先生もそのことは言っていましたし、その通りだなと思いました」

—2Qにバンバ選手に量産されて一気に離されました。今日はあそこがポイントでしたね。
「そうですね。逆にそこでやられたことで後半はバンバを警戒してやろうとした時に、ゾーンを敷いても外からやられたので。そこはディフェンスで試合中にコミュニケーションが取れていなかったというのもありますし……。あそこは確かに痛かったですね」

—坂東選手の3Pもあの場面は止まっていました。
「マークがきついというのはなるべく言い訳にはしたくないんですけど、例えばインサイドで武藤さん(#32)がボールを持っている時に、逆サイドで合わせるとか、そこでマークがきつかったらそこでスクリーンをかけてもらうといった、そういった連携のプレーがなかったので。その点はみんなとコミュニケーションを取りつつ連携をしていけたらなと思いますね」

—坂東選手はユニバ代表の関係でチーム練習ができていなかった点もありますよね。
「そうですね。ところどころチームから抜けていました。そこでのコミュニケーション不足というのもありました。直すところがいっぱいかな、と思います」

—昨日の東海大との試合は、それを感じることが多かったのでは。
「そうですね。フェイスでつかれた時に、どういう風にすればいいのかを試合が終わってから話しました試合中にでも克服できたのかなと思いますが、なかなか上手くはいかないですね。スクリーンをかけてもらうにしてもスイッチされてうまくかわされたりしていたので。そこも課題かな、と」

—去年のリーグ戦で東海大と試合をした時も、うまく3Pが打てていなかった印象があります。
「昨日も試合が終わった後に藤永(東海大#8)とかともしゃべったんですけども、完全に抑えにきているみたいで。これから東海とやる時は毎回だろうなと思います。それをリーグ戦までになんとかして。あいつにもフェイスでつかれたんで、これはちょっと悔しいな、と。(高校も同じですしね?)はい、あいつには負けたくないですね!」

—ユニバ代表のチームでの連携はいかがでしょうか。
「長谷川さんのバスケットが戦術的に理解するのも大変ですし、見ている視点が筑波とは違います。そういう面でいろいろ勉強させられる部分もありますし、一方で連携はまだうまくいけてないような気がしますね」

—筑波の調子が良い時は坂東選手のシュートが入っている時だと感じますが、それは自分でも思いますか。
「東海の試合後に話したんですけど、僕の得点が止まると流れが悪く、フェイスされた時に自分が動かずして他の4人に点を取らせるバスケットだったら相手の思う壷だと思います。そこで僕が自分でスクリーンをかけにいって、スイッチした時にミスマッチになったら自分から仕掛けていこうということは話したんですけど、そういったこともそれまでにうまく練習できていなかったです。そういう課題もありますね」

—やりたいことができていない状態かと思いますが、自分にそれが跳ね返ってきたりしていないですか。
「それができないと自分の得点も止まりますし、チームにも影響が出て流れが悪くなったりもするので、今いろいろ考え時というか。色々悩んでいて、先生とも話しています」

—さっき町田コーチや池田選手(#35)と話していたのはそういう話ですか。
「そうですね。今日の話じゃなくて、昨日の話でしたね」

—逆に今日の拓殖大相手には苦手意識がないのでは。
「マークは確かに厳しかったですけど、昨日よりは全然厳しくなかったんで、空いたら打とうという感じでやっていました。それで打ててまずまず決められて、それは良かったです」

—例えばこれまでの代表的なシューターで辻選手(11年度青山学院大卒・現NBL東芝)や長谷川智伸選手(12年度拓殖大卒)はディフェンスがついていても打っていって決める選手です。そういった選手のことを研究したりする必要性は感じますか。
「自分はボールを持っていない時の動きがまだまだだと思うんで、そういうところも自分で研究してやれたらなと思います」

—そういった問題に直面していても、ユニバに呼ばれているのは3Pへの期待があるからだと思いますが。
「そうですね、外角のシュートだと思います。そこをノーマークで打ち切れないといけない。ユニバの合宿でトルコの遠征に行って感じたのは、相手はみんな背が高いので『最終的にブロックできれば良い』というディフェンスでした、だから空いたら打つことができたんですけど、李相佰で韓国相手にはそういう訳にはいかないと思います。そういうところも練習していきたいです」

—リーグ戦まで3ヶ月半あります。筑波大としてはどのようにレベルアップを図っていきたいですか。
「試合に出るメンバーがほとんど限られてきているので、そこで下級生に期待するのではなくて、僕ら上級生で今回東海や拓大に負けたことも話し合っていきたいです。僕自身の問題でもあるんですけど、他のインサイドからの合わせだとか、インサイドでのディフェンスのやり方だとか、そういうところも全然できていなかったかな、と。課題を一つひとつ克服してリーグ戦に臨めたらな、と思います。東海のマークが厳しいのは僕個人の問題なので、そこを克服できるようにリーグ戦に向けて頑張りたいなと思います」

―現在、町田さん(※)がアシスタントコーチをされていますね。その点はいかがでしょうか。
「かなりいい影響を受けています。試合中もアドバイスしてくれますし、相談しやすいし、親身になって答えてくれます。吉田先生はチーム戦術について、町田さんは一人ひとりにという感じですね。色んなことがよりわかりやすくなったし、具体的になりました。チームにとってプラスになっていると思います。練習も毎日来て下さって、シューティング勝負して負けたらジュースをおごったりとかやってます(笑)。年齢が近いからできる感じですね」

(※)町田洋介:法政二高→法政大。卒業後、東芝(JBL)→滋賀レイクスターズ(bj)→リンク栃木ブレックス(JBL)を経て、2011年に現役を引退。

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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