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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.05.06 (Mon)

【2013トーナメント】5/6レポート

いよいよトーナメントも本格始動
慶應義塾大、国士舘大、神奈川大がベスト16へ進出


130506ebina.jpg 5月2日より行われている関東大学トーナメント。関東における三冠大会のひとつであり、関東学生連盟に加盟する100大学以上が参加し、春の頂点を決める。今大会は例年と大きく異なる点がひとつある。これまでベスト8までしか行なっていなかった順位決定戦を、ベスト16まで行うのだ。ベスト8に残らなければ1部大学でも春の公式戦がわずか1試合、2試合で終わってしまう春シーズン。これでは強化にならず、この件については以前より問題視されていた。ベスト16に入ればベスト8と同じく5試合を戦える。春リーグの創設も以前より題目に上がってはいるが、まずはこの大会で試合数を増やすことは意味がある。優勝争いとともに、注視したい部分だ。

 連休最後のこの日、代々木には2部リーグ所属の大学が登場した。2部同士の対決となった慶應義塾大駒澤大は、主力の大半が抜けた駒澤大学に対し、慶應大が序盤から大差をつけてリード。駒澤大も後半に得点を伸ばすが106-75で慶應義塾大学がまず初戦突破しベスト16。次はインカレチャンピオン、東海大と対戦する。

130605saito.jpg 国士舘大神奈川大はともに下部の挑戦を受ける形となったが、前半は苦戦した。国士舘大と対戦した東京経済大は#37小島(4年・F)や#75伊橋(4年・C)のシュート、#3斉藤(3年・F)のスピードあふれるランニングプレーに翻弄され、1Qで10点のビハインド。前半でも追い上げきれず、3Qにプレスディフェンスから相手のミスを誘い、競り合いながらようやく逆転し、95-74と最後は20点差をつけた。
 神奈川大も明治学院大相手に重い出足となり、前半は競り合った。こちらも後半には相手を突き放して84-61としたがやや重い初戦となった。これで両者ともベスト16。国士舘大は筑波大と順天堂大の勝者、神奈川大は拓殖大と日本体育大の勝者と対戦する。

写真上:主将の蛯名ら、4年生の働きぶりにチームの復権がかかる慶應大。
写真下:機動力あるプレーで何度もシュートをねじ込んだ東京経済大・斉藤。

※慶應義塾大・福元選手、東京経済大・小島選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「チームに自分の考えを伝えられるようになってきた」
さらなる飛躍を求め、発展途上の2年目

◆#19福元直人(慶應義塾大・2年・G)
130506fukumoto.jpg今大会は伊藤にかわりスタメンを努める。司令塔としてチームを動かしつつ、機会があれば得点も、という部分でまだ迷いが見える。しかしただ必死で過ごした1年目に比べて何をどうすべきか、2年目になって理解も進んだ。この大会で経験値を積み上げたいところだろう。次世代を担う大型ガードとして、まだまだ成長が望まれる存在だ。


ー伊藤選手(#16)が不在で今大会ではスタメンですね。佐々木HCからはどのような指示を受けているのですか?
「(伊藤)良太さんと一緒に出ている2ガードの時はしっかり攻めて、ひとりの時はチームをコントロールするという癖をしっかりつけて、明確にしながらプレーしろと言われています。今日はちょっと不調の人もいたし、自分はずっと課題のアウトサイドの練習もしてきたので、そういうのも試しながら、オフェンスで点数でも貢献できればと思っていました」

ー少し迷いが見られるようなプレーがあるように思いました。
「今日先生(佐々木HC)に言われたのは、ドリブルをつきすぎていることと、パスで前に運ぶ時と自分で切って行く時の区別が曖昧だと指摘されました。そこの判断をしっかりできればいいと思います。自分でも分かっていて、ドリブルをつきすぎたから次はパスしなければ、と思うとミスにつながっていたりするので、そこを注意したいです」

ー昨年から試合に出ているし、そこは分かっている部分ではないかとも感じますが、ワンガードという状態だとまだ迷いが出るのでしょうか?
「できている時もあるんですが、一試合通してというのが難しくて。練習でもパスで前へ前へ運べたり、区別してドリブルで運ぶことができる日もあるんですが、まだ継続という面ではできていない自分がいるのでまだまだです」

ーこの春はプレシーズンや練習試合をこなしてきましたが、ここまでのシーズン、どう感じていますか?
「去年よりは共通意識というか、『これをやる』というのが浸透しているので、そこの面ではやりやすくなりました。みんな自覚が出てきたというか、去年は何をやったらいいのか分からないままやられてしまったり、自分たちができていないシーンが多かったんですが、今は何を失敗して何が活きてというのが明確なので、去年よりはぜんぜんできていると思います」

ーその分というか、考えすぎている面が多いような局面もありますね。
「重くなってしまっているのはありますね。練習でも何かうまくいかないなというか、動き自体はいいのに、何かどんよりしているな、と自分でも感じる時があります。そこを解消するためにスペースを取ってみようとか、いろいろやっているんですが」

ー試行錯誤している段階なんですね。2年生になって自分の意識が変わった部分がありますか?
「去年は本当についていくだけでした。でも今は考えて『僕はこう思ってるんですがこうしてもらっていいですか』とか、リクエストが来たらそれに対してレスポンスしたり、一緒に出ている仲間のプレーの特性を考えてこの人にはこう、この人にはこういうパス、ということを考えていけるようになりました。相手にも自分の意見を発信できるようになってきたのは大きいです」

ー次の東海大は強敵ですね。
「ビデオを見ても本当に強いし、今大学の中でもトップだと思います。でも僕達がやってきたことも通用しない訳ではないと思うし、ディフェンスはもちろん、強い相手に勝つにはやはり得点を取らなければいけないので、僕自身もっとゴールにアタックすることを意識してやっていきたいと思います」

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「チームとしても自信がついた」
手応えと課題を得てリーグへ

◆#37小島慎太郎(東京経済大・4年・F・主将)
130507kojima.jpg3部所属の東京経済大だが、出だしから全開で勢いに乗り、2部の国士館大相手に3Q終盤までリードし続けた。4Qに引き離される形にはなったが、シーズンの始まりとして収穫も得られた様子だ。サイズはないものの、シュートの上手い選手も多く、持ち味を出していければ面白い戦いを見せてくれるはず。「4年生がしっかりしないと」と、チームの軸となる4年生の意識も高い。3部リーグ開幕に向け、さらなるステップアップを待ちたい。


―出だしから好調でしたね。
「そうですね。去年のトーナメントは青学と戦ったんですが、舞い上がってしまって出だしが悪くなってしまったので、今回は相手チームの空気に呑まれないように、呑まれないようにとずっと意識しながら試合に臨みました。アップからみんなで盛り上げて、それが試合の入りにつながったのは大きかったと思います」

―1Q、シュートがほぼ落ちなかったのは見事でした。
「気持ちが乗っていたので、いつもより入りましたね(笑)」

―途中で国士舘がプレスをかけてきたときに、少し引っかかってしまいましたね。
「そうですね。いきなりプレスが来て引いてしまったというか、相手のプレッシャーを受けて視野が狭くなってしまったのかなと思います。それで動きが止まってしまって、ガードも切ることができなかったので、引っかかって。そこは課題です」

―それで最後は引き離されてしまいましたが、手応えもあった試合ではないですか?
「はい。収穫は大きいです。なかなかこうして強いチームとこういう場面で戦える機会もないので、チームとしても自信がついたかなと思います」

―具体的にどんなところが通用したと思いますか?
「最初のディフェンスはすごく良かったかなと。一人ひとりがきっちりくっついて一対一で守れていましたし、ディナイもボールサイドに張って、ボールマンを孤立させるよう意識して守ることができました。でもそれが途中で崩壊してしまったので、それをもっと一試合通して継続させられれば良かったなと思います」

―去年シーズンが終わってから、新チームになってどんな練習をしてきたんですか?
「10月にシーズンが終わって、そのあとは各自トレーニングをやってきました。それで2月から本格的な練習を始めたんですけど、とりあえず最初の一ヶ月は4年生が僕を含め就職活動で全然いなくて。でもその状況の中で、75番の伊橋や、ベンチにいた16番の石田とかがすごくチームを引っ張ってくれました。それから4年生が段々戻ってきて、それでまたチームが盛り上がって。そのあとコーチ中心に、ディフェンスのポジションの取り方から合わせのプレーまで、全部細かく練習を詰めていって、この大会に臨んだ形です」

―コーチは去年から就任したんですよね。存在は大きいですか?
「かなり大きいですね。一昨年はコーチがいない状況だったので…。コーチがいるとチームの練習も締まりますし、試合で流れが悪くなったときもちゃんと立て直してくれますね」

―コーチのいなかった一昨年は、自分たちでハードな練習を組んで、怪我人も続出して苦労もあったそうですね。
「そうなんです。でも今年も、練習のはじまった頃は4年生に肉離れとか怪我人も多くて。大丈夫かなと不安だったんですけど、なんとかみんな走れるようになって、チームとして上がっていけたのは良かったです」

―今シーズンはキャプテンを務めますが、何か意識していることはありますか?
「4年生として後輩たちに、プレーや行動で証明しなきゃいけないということを一番意識しています。4年が『しっかり走れ』と言うならまず4年生が全力で走りきらなければいけないし、ディフェンスにしても、4年生ができないで下級生にものは言えないじゃないですか。まず4年生が普段の練習から常に全力でしっかりやって、それから下級生に言うようにするということを意識してやってきました。そうしていくうち3年生も段々意識が変わってきましたし、2年生や1年生もついてきてくれています。そういう姿勢は4年生全員で話して決めたことなので、これからもプレーや行動でチームを引っ張っていきたいです」

―今年は去年のチームからインサイドが2人抜けて、そこがどうなるかなと思ったのですが。
「もう、そこはかなり不安でしたね。去年は一真さん(高橋一真・12年度卒)がポイントゲッターでもありましたし、ディオンさん(鈴木ディオン・12年度卒)もインサイドでリバウンドなど取ってくれていたので。2枚抜けて不安だったんですが、伊橋(#75)と五十嵐(#27)が中ですごく頑張ってくれていますし、僕らもそういう去年の4年生の穴は分かっているわけなので、みんなで体を張って止めようと。まだ足りないんですけど、そこのインサイドをもう少しカバーしてあげられれば、チームもさらに一歩上にいけるんじゃないかなと思います」

―ここからリーグ戦までどういうことをやっていきたいですか?
「今までやってきたことのレベルをさらに上げることと、あとはさっきも言った課題の継続力ですね。継続力を上げるためには、一人ひとりの体力であったり体の強さであったりが必要で。そうやって個人個人が向上していかないと、上にはあがっていけないと思います。その上で4年生がチームを引っ張っていければ、リーグでもいい結果が残せるんじゃないかなと。目標の2部昇格に向けて、頑張りたいです」

 
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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