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2007.09.23 (Sun)

9/22 関東大学2部リーグ 第4週 筑波大VS中央大 第1戦 

筑波大75(24-18,11-16,16-17,24-22)73中央大
0922tsukuba.jpg昨年同様、順調に勝ち数を伸ばしている筑波大と、春の王者・大東大を破る底力を見せた中央大との一戦。中央大は入れ替え戦出場へ向けて、勝ち星を1つでも増やしたいところである。

試合は大接戦となった。
序盤こそ、筑波大が堅いディフェンスで中央大の得点を封じていたが、中央大がメンバー交代などで徐々にオフェンスのリズムを作っていき、2Qからは一進一退の攻防が続く。最後は残り9秒で中央大#18小野(2年・C)にバスケットカウントを決められ、万事休すかと思われた筑波大だったが、#4吉田(4年・G)が残り1秒でシュートを沈め、筑波大が大接戦を制し、全勝を守った。
写真:筑波大が勝利した瞬間、まるで優勝したかのように選手も応援団もコートへなだれ込んだ。

詳しいゲームレポートと筑波大・吉田周平選手、木村理選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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■GAME REPORT■
0922tomita.jpgここまで平均失点58.7点という驚異的なディンフェンス力を誇る筑波大。1Qはそのディフェンスが光る。中央大の攻撃の要である#18小野(2年・C)を徹底的にマークし、仕事をさせない。歯車が狂った中央大は、#4富田(4年・G)の得点以外に攻め手を欠き、苦しい状態に。そんな中央大を尻目に、筑波大は#9中務(3年・F)の3Pや#8梁川(3年・G)のリバウンドシュートなどで得点を重ねていく。しかし、残り6:30で筑波大のゴール下の番人#15木村理(3年・C)が2ファウルで早々にベンチに下がってしまうが、替わって出てきた#10高橋(3年・F)がしっかり仕事をこなす。中央大は#4富田が積極的にシュートを狙いにいくも単発に終わり、リズムを掴むまでには至らない。残り1:35で10点差となったが、タイムアウトで立て直しを図った中央大は終盤に#12中野(3年・F)、#7田原(3年・F)の得点が決まり、6点差で1Qを終える。

2Q立ち上がりは互いに決定力に欠けるが、中央大は#12中野がコツコツと得点を重ねていき、筑波大に詰め寄っていく。対する筑波大は、ミスやファウルが続き流れをつかめず6分で4得点に留まってしまう。その間に中央大は#4富田のジャンプシュートや#18小野がもらったフリースローを着々と決めるなどして2点差に。更に、#11佐藤(3年・G)のリバウンドシュートで同点に。筑波大はたまらずタイムアウトを請求。タイムアウト明けは#4吉田の連続得点で再び筑波大がリードを奪うが、中央大#18小野がやり返し、筑波大が1点リードで前半を終える。

3Qは一進一退の攻防が続く。まずは中央大が#18小野のリバウンドシュートで先制点を奪うと同時に逆転。しかし、筑波大は#15木村理が決め返し、譲らない。しかし、その後は中央大が筑波大のシュートミスを速攻につなげ、更に交替してすぐに#15三浦(3年・G)が3Pを沈めるなどして、筑波大から6点のリードを奪う。筑波大はミスが続く我慢の時間帯が続くが、残り5分、#8梁川のジャンプシュートを皮切りに得点が動き出す。ゴール下では#15木村理がパワープレーにステップバックシュートにと多彩なオフェンスを展開。残り4分には再び同点に追いつく。なおも木村の得点は続き、木村はこのQで12点を荒稼ぎ。しかし中央大も譲らず、3Q終了時に#4富田がパスカットから速攻を決め、同点で最終Qへ。

0922ono.jpg4Qも取られたら取り返すという意地の張り合いが続く。筑波大は#15木村理にボールを集め、得点を重ねていく。対する中央大はインサイドの#18小野に入れ、そこからパスアウトしてフォワード陣がシュートを打つというパターン。このオフェンスが当たり、中央大は#7田原、#16篠原(3年・F)の3Pで一歩リードするが、残り5分を切ったところで筑波大#4吉田のバスカンが決まり、逆転に成功。しかし、点差は離れず1点を争う展開に。そして残り1:37、ここまで攻守に渡り筑波大を支えてきた#15木村理がファウルアウトとなり、ベンチへ退いてしまう。このチャンスを物にしたい中央大だったが、意地を見せたのは筑波大だった。#10高橋が中央大#18小野を抜き去りドライブを決めると差は5点に。中央大はタイムアウトを請求、そして時間は1分を切る。中央大は残り52秒で#7田原がバンクショットを決め、3点差に。筑波大はファウルが続き、残り16.1秒で中央大のサイドスローイン。ボールが#18小野に渡ると、小野は迷わずドライブに。するとブロックに跳んだ筑波大#9中務がファウルをコールされてしまう。小野の放ったボールはリングに吸い込まれ、バスケットカウント。そして73-73の同点に。中央大応援団の大歓声に小野は雄叫びを上げて応える。そして、ワンスロー。小野はこれを外してしまい、リバウンドは筑波大#8梁川。梁川はキャプテン#4吉田にボールを託す。吉田は残り1.4秒でジャンプシュートを放つ。これが見事リングに吸い込まれ、逆転。中央大は最後、ボールを放つがリングに当たらず試合終了。終了のブザーと共に筑波大ベンチメンバーは吉田の元に駆け寄り、勝負所でシュートを沈めたキャプテンを褒め称えた。そして、筑波大は全勝を守りきった。


◆#4吉田周平(筑波大・4年・G)
0922yoshidainter悪くても1部昇格。
それが今年の筑波に課せられた使命であると言えよう。昨年までなら崩れてしまいそうなタイトなシーソーゲーム。しかしこの日はそこで切れずに踏ん張りを見せた。前半戦はそういう意味で及第点。今後も入れ替え戦に向けて決して切らさないことを主将としても意識する。


-前半、特に1Qのディフェンスが非常に良かったのですが。小野選手(#18)にはダブルチームのような形でしたが?
「いや、最初は普通の1対1のディフェンスだったんですが、みんなが小野のところが大事だと強く意識していたので、勝手に反応してああいう形で守れたんだと思います」

-その代わり後半はそのディフェンスが崩壊してしまった。
「今度は小野のところをマークについている他の4人が意識しすぎて、そこでイージーに打たれてしまいましたね。止められなかったです」

-そこで中盤シュートも入らない時間帯ができて苦しくなってしまいました。
「そこはもう我慢、我慢です。最終的にはああいう結果になったのはその我慢が効いた結果だと思います」

-シュートセレクトが悪い部分も見受けられました。苦しいシュートを打つところが少し気になるのですが。
「そこがウチの悪いところです。ドライブから入っていって、1対1で流れを作ろうとして。そこはこれからの修正点です」

-中大のイメージは?
「小野の存在が大きいですね。それで周りがシュートを簡単に打ててしまう。外をケアしながら小野をディフェンスできればいいんですが、これがなかなか(苦笑)。今日も田原(#7)がこれまで入っていなかったという油断があって、でも今日は小野を気にするあまりディフェンスをおろそかにしていたら入って。そういう甘い考えをしないで集中していなければ。でもこれだけ今日できたのだから、これを継続するのではなく、より上のレベルになっていかなければと思います。こういうゲームを当たり前に勝つようにならないと」

-でも昨年に比べて安定感は増していると思います。そこが1年積み重ねた結果であるといいなと思うのですが。
「そうですね。去年に比べたら大きく成長していると思います。後は気持ちでやるだけですね。でも明日も勝たなければ意味はないので、頑張ります」


◆#15木村 理(筑波大・3年・C)
0922kimura.jpg「いけ!オサムー!」
試合中は相手応援団からも声援が飛ぶ。
その声援にも笑顔で応えるパフォーマー。
プレーではインサイドの要として鍛え上げた体を張っている。
最後はファウルアウトとなってしまったが、小野選手とのマッチアップは見ごたえがあった。

―試合を終えての感想を聞かせて下さい。
「もう本当に頼れるキャプテンっすよ、周平さんは!(笑)。前半は龍猛のところでファウルをしちゃって、思うようなバスケができなくて、徐々に劣勢になっていって。自分はファウルをして出られないから、ベンチで見てて余計不甲斐なくて。出たときはちゃんとやりきろうってやったら、チームが乗って勝てました!」

―1Qの小野選手へのディフェンスは素晴らしかったですね。
「中央で点を取るのは富田さんと龍猛が中心なので、そこを如何に抑えるかっていうのをこの1週間練習してきました。それと、みんな勝ちたいって気持ちが強くて、いいディフェンスができたんだと思います」

―2Q以降は、木村選手が小野選手に付きっきりでしたね。
「ヘルプっていう指示はあったと思うんですけど…とにかく自分はやるだけだったんで。やっぱりマッチアップしている相手にやられたら嫌だし、それが特に点を取るプレイヤーだったら余計に頑張らなければいけないし。まぁ、ファウルがかさんだんですけど・…(苦笑)」

―小野選手を抑えるのは難しかったですか?
「止められないっす(苦笑)。今日はやられた分をやり返せましたけど、明日はどうなるかわからないですからね。でも、負けたくないから頑張ります」

―3Qではディフェンスだけではなく、得点面でもチームに貢献しましたね。
「ファウルしたらもういつでも下げられるみたいなオーラがベンチから出てるから…(笑)。ファウルはできないし。ディフェンスするのを楽にするために、なるべく自分がオフェンスを頑張って龍猛のファウルがかさんでくれたらいいなと思ってやっていたら、調子がよくて入ってくれました。まぁ、まぐれです(笑)」

―最後はファウルアウトになってしまいました。悔しそうでしたね。
「せっかくここから畳み掛けてやろうって思ったのに…ってところでしたからね。でも、次に出てくる高橋純(3年)も全然弱いプレイヤーではないから、後は純に任せようと思って。でも、自分的にはもうちょっとやりたかったし、コートに立っていたかったというのはありました」

―今日は中央応援団からも声援が飛んでいましたね(笑)。
「そうですね(笑)。最初はなんかうるさいって思ってたんですけど、途中から気にしなくなって、“オサムー!”って呼ばれたら“はーい”って応えてました(笑)。自分の応援と思ってやってました」

―昨年に比べて、3年生が安定してきましたね。
「トーナメントでも3年生が数多く試合に出ていて、不甲斐ない試合をしたっていう風に各々が思って、頑張ってきた結果が出たんじゃないですかね」

―ここまで全勝中ですね。
「去年、悔しい思いをしたことが大きかったんじゃないかなって思います。去年はリーグで圧勝って言われてて、専修に負けて。今年は去年の悔しさを知っているプレイヤーが多いから、新チームになってからずっとあのリーグ戦での負けを意識してやってきました。今年は何が何でも勝とうって」

―吉田選手も“あの入れ替え戦での悔しさを忘れたら、うちは勝てないだろう”と言っていました。
「そうなんですよね。うちらも悔しかったですけど、周平さんが1番悔しかったと思うんですよ。そういう面でチーム一丸となっているっていうのが今日の試合でも出たんだと思いますね」

―今週でリーグも折り返し地点ですが、疲れなどはいかがですか?
「…疲れはありますけど、そんなの言ってられないし。トレーナーの人たちもケアしてくれてるし、大丈夫です。しかも、自分はスタメンの中でもあまり出てないほうだし…(笑)」

―明日へ向けて、チームではどのようなところを修正して試合に臨みたいですか?
「龍猛のパスアウトからのアシストでトップから気持ちよく打たせてしまったところです。ここはさっきのミーティングでも出たことなんですけど、いくら龍猛と富田さんを抑えても周りでポンポンやられたら意味ないし。そこは1人1人が修正していかないといけないですね」

―個人的にはいかがですか?
「今日は完全に迷惑かけたので…(苦笑)。スタメンで出ている以上はファウルトラブルで退場っていうのはありえないことだと思うし、責任のアル立場になったかなと自分では思うので、ファウルを抑えて自分のできることを頑張りたいです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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