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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.11.21 (Wed)

【2012インカレ】11/21レポート(代々木第二)

愛知学泉大が早稲田大を下し一回戦突破
地方勢に粘りの見えた一回戦残り6試合


121121kumagae.jpg 代々木第二と墨田総合体育館の2会場に分かれて行われた男子3日目、代々木では一回戦の残り6試合が行われた。この日は差がついたゲームもあったが、地方勢が関東勢に肉薄するゲームも多く、そう大きな実力の差を感じさせない試合も多かった。その中で愛知学泉大早稲田大を下して一回戦突破。また、関西学院大同志社大はあとわずかが届かず初戦で敗退した。

 東北1位の岩手大は、関東10位の日本大と対戦した。チームの最高身長が181cm、スタメンのほとんどが170cm台と高さのない岩手大に対し、日本大は1部の中でも屈指の高さを誇るチーム。岩手大はそれでも激しいディフェンスから#4吉田(4年・G)らがスティールを何本も成功させ食らい付くが、2Q終盤次々3Pを決めた日本大が一歩抜け出し、その後も#24劉(1年・C・北陸)、#1坂田(3年・F)が高さを活かし優位に立った。だが岩手大も、16点ビハインドで入った4Qで再び盛り返す粘りを見せる。前からディフェンスを仕掛けて相手のミスを誘い、#8田中舘(3年・F)のシュート、#4吉田の3Pで残り7分8点差に。しかし追い上げもここまでとなり、#29上原(1年・PG・興南)がディフェンスの穴をついてゴール下を決め、#11飛田(4年・SG)も3Pを決めて突き放し91-73で日本大が勝利した。

 関東9位で出場の日本体育大は東海3位の中京大と対戦。サイズのない中京大はミドルシュートが決まらず1Qから出遅れた。日体大は#11北川(3年・SG)、#21熊谷(4年・PF)を中心に得点し、1Qで23-9と差をつけると終始リードしてゲームを進めた。中京大は後半にディフェンスをゾーンにチェンジ。すると日体大も次々ターンオーバーを犯して追い上げられてしまう場面も。中京大は4Qに#13杉本(2年・G)のバスケットカウントで7点差にまで詰め寄るが、その後は日体大がインサイドの得点と3Pを3連続で沈めて71-54。一回戦を突破した。

 九州3位の鹿屋体育大は関東2位東海大と対戦。鹿屋体育大は前日の女子の試合を男子が応援したように、今度は女子が男子の応援に訪れ、賑やかな声援を送った。声援に後押しされるようにゲームの出足は鹿屋体育大がディフェンスで襲いかかり、ターンオーバーを奪って一気に得点。しかし8点以降は東海大の激しいディフェンスに遭い、東海大の高さもあってシュートがなかなか打てず8-23と離されてしまう。2Qも手を緩めない東海大に対し7点しか奪えず、前半で15-42。しかし後半は#1内村(4年・PG)が1on1で、#17小野(4年・CF)、#88丸山(4年・PF)がアウトサイドで思い切りの良いシュートを放ち、後半だけで6本の3Pを沈めて意地を見せる。後半の点数だけならわずか2点差と頑張りを見せ、50-79で試合終了。東海大が一回戦を突破した。

写真:ダンクに行く日体大・熊谷。

※岩手大・吉田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【守りに加え積極的なオフェンスで愛知学泉大が勝利】
121121taguti.jpg 関東8位の早稲田大は東海2位の愛知学泉大と対戦。愛知学泉大のディフェンスに苦しんでビハインドを負う展開となり、一時逆転したが愛知学泉大の勢いある攻守に阻まれ、一回戦で敗退した。

 立ち上がりは大きな差はなかったが、じわじわ差をつけたのは愛知学泉大。序盤から#6森川(3年・SF)がドライブを仕掛けていき、#2松元(4年・SG)のアウトサイド、#31井上(4年・C)もタップでシュートを押し込むなど、オフェンスが機能。ディフェンスでは自慢の激しいマンツーマンで簡単に早稲田大に攻撃させない。1Qは16-21とし、2Qの立ち上がりもファウルが続いて波に乗れない早稲田大に対し、#24田口(3年・PG)の3P、バスケットカウントが出てリードを11点に開いた。スロースターター気味の早稲田大はここから#21河上(3年・F)が奮起。ディフェンスを受けながらフェイダウェイでミドルシュートを次々沈め、#6大塚(4年・G)のシュート、#15木村(2年・F)の速攻も出て#21河上の3Pで同点に追いつく。しかし#6大塚が2Q最後に3ファウルとなり、後半に不安を残した。

 3Q、愛知学泉大はディフェンスをゾーンにチェンジ。早稲田大の得点が停滞し、その上#6大塚が4つ目のファウルを吹かれてピンチを迎える。ここがチャンスと見た愛知学泉大は交代した#12武津(2年・G)を囲みターンオーバーを誘うと、そこから再び10点近くリード。早稲田大は#6大塚を戻さざるを得ない状態となるが、ゾーンがなかなか崩せない。愛知学泉大も外が落ちる時間帯に入り、残り3分は無得点となった。早稲田大はオフェンスリバウンドからようやく速攻の形が出かかり、残りわずかになってここまで怪我とファウルで満足な働きのできなかった大塚が、この日最高のパスを出す。ペイント内に切れ込んだところをゴールを背にしてくるりと止まると、ゴール下へ走りこんだ#21河上へ完璧なタイミングで背面パスを出してこれが決まった。大きく会場がどよめく中、53-59と早稲田大が6点差に戻して3Q終了。

121121kawakami.jpg 4Q、追い上げる早稲田大は#34池田(1年・G・京北)がドライブを決め、オフェンスリバウンドからのお家芸、#8玉井(3年・G)、#21河上の連続速攻で流れを作り同点にすると、#21河上の3Pで開始3分についに逆転。しかし愛知学泉大も慌てなかった。#12佐藤(3年・SG)のミドルシュート、#6森川の3P、#31井上のポストプレーが続き、再びリードを奪い返す。早稲田大は#21河上が再度3Pを決めるがその後のオフェンスが続かない。愛知学泉大は最後まで集中を切らさず、71-76で試合終了。2008年以来の一回戦突破を決めた。

 愛知学泉大の山本監督はマンツーマンとゾーンをうまく使って早稲田大を止めた。特に森川のところで木村のディフェンスとのズレを狙い、積極的にドライブを仕掛けたと言う。その他の選手もいつも以上によくシュートを決めたことを評価した。次は東海大が相手。遠征でもよく戦う相手だが、ぶつかっていくだけだろう。

 早稲田大は大塚が本調子ではなかったことが大きいが、木村のところで得点を伸ばせなかった。河上が36点と奮闘したが、その他が少なく、3Pも河上の3本だけに終わってしまった。なんとか1部残留を決めたが、インカレまで短期間しかなかったことも響いたようだ。

写真上:15得点で松元、森川に続いた愛知学泉大の田口。
写真下:早稲田大・河上は36点。内外巧みなバスケットを見せた。

※愛知学泉大・松元選手、森川選手びインタビューは「続きを読む」へ。


【同志社大が追い上げるも拓殖大にわずかに届かず】
121121suzuki.jpg 関東6位の拓殖大と関西4位の同志社大の対戦は、一時突き放した拓殖大に同志社大が追いすがったが拓殖大が逃げ切って勝利した。

 1Qは25-25、2Qも13-13と全く互角。1Qは互いに点を取り合う状態となり、
2Qは互いに速攻のミスやファウルで伸び悩んだ。同志社大は激しいディフェンスで#11佐々木(4年・C)を自由に動かせず、拓殖大は#1鈴木(4年・G)が難しいシュートを決めていく。しかし拓殖大は2Qで#40藤井(3年・G)が3つ目の笛を吹かれてファウルトラブルに。同志社大も#28山本(3年・SG)も同様に4つ目でベンチへ。どちらも主導権をつかめないまま38-38で後半へ。

121121isikawa.jpg しかし、3Qで流れを掴んだのは拓殖大。#11佐々木、#94長谷川の得点で流れを作り、#1鈴木の速攻も出てこのQで16点のリードを奪うことに成功。同志社大は得点が伸びず10点に終わってしまった。しかし4Q、立ち上がりで同志社大は#15谷口(2年・PF)、#2石川(3年・PF)、#28山本らが立て続けに得点を奪い、じわじわ詰め寄っていく。拓殖大はオフェンスリバウンドからの速攻は何本か出るものの、それ以外が続かない。同志社大は#53荒谷(1年・PF・洛南)の2本の3Pとフリースローなどで残り3分で5点差にまで追い上げに成功。しかしこの後の拓殖大もうまかった。ディフェンスで24秒を耐えると、次に#40藤井がテイクチャージの活躍。これで流れが切れた同志社大は外を打っていくが入らない。拓殖大は#14大垣(2年・SF)のシュートで78-70として同志社大のリズムを断ち切る。同志社大は最後に#15谷口が1本決めるが反撃はそこまで。79-72で拓殖大が勝利した。

 拓殖大は3Qで突き放したが最後再び追い上げられてしまった。フリースロー確率も悪く、シュートのタッチに今後はかかってきそうだ。同志社大は3年生以下の下級生がコートに多く出ている状態で、石川を中心に得点を重ねたが惜しくも届かず。しかし成長が期待できるチーム、来期に期待したい。

写真上:鈴木は16得点。苦しい時に欲しいシュートを入れた。
写真下:同志社大は石川を中心に攻めた。まだ3年生、来期に期待したい。


【終盤に流れを掴んだ筑波大が関西学院大に逆転勝利】
121121umetu.jpg 関東4位の筑波大は関西3位の関西学院大と競り合い、終盤まで後手に回ったゲームとなった。

 筑波大はこの日#6西村(3年・G)をスタメンに据え、その西村が序盤に連続得点。関西学院大はミドルシュートを中心に得点を重ね、互角の立ち上がりになった。筑波大は#47砂川(4年・PF)、#32武藤(3年・C)のところが激しいディフェンスを受けて機能しない。1Q終盤にガードを#21笹山(2年・G)にチェンジし、立て直しをはかった。1Qは18-16と関西学院大が2点リードし、2Qに入ったがここから関西学院大はシュートが入らず4分ほど得点がストップ。特にミドルシュートがメインだがこの確率が上がってこない。しかし一方の筑波大もターンオーバーやオフェンスファウルが続き、逆転はしたものの膠着状態に。結局互いに点が取れずに25-26で前半終了。

 3Q、筑波大は#50梅津(4年・C)の3連続得点でやや抜け出したかに見えた。しかし関西学院大も#3川嶋(4年・PG)や#9西(2年・SG)のシュートでついていく。筑波大は一時5点差をつけるが前半で3ファウルになっていた#32武藤に続き、#47砂川が4ファウル。逆に関西学院大の#22源中(4年・PF)にオフェンスリバウンドやミドルシュートを決められ1点差にされると#21笹山までファウル3になる悪循環。ここで関西学院大は#1井上(2年・PG)のスティールで逆転に成功。37-36で4Qに入った。

121121takahashi.jpg 4Q、筑波大が流れを変えられず、関西学院大もファウルが嵩みながらもリードを保っていく。残り5分、ここまで無得点だった筑波大#47砂川がようやくの得点を決めて44-44の同点に戻すと、砂川が大きく声を上げながら拳を振り下ろし、ベンチも喝采。関西学院大はタイムアウトを取ってゲームを整え直そうとするが、#47砂川にフリースローを与えてしまう。ここで筑波は#32武藤、#34池田(3年・SF)の得点で流れを作るが、関西学院大も#3川嶋の3Pで譲らない。さらに筑波大はここでゾーン。関西学院大は3Pを続けて打っていくが当たらず、4点差を追って残り32.5秒でファウルゲームに。残り4秒で3点差にするが、筑波大のスローイン前に#3川嶋がファウルを犯してこれがアンスポーツマンライクファウルとなり万事休す。筑波大は最後を落ち着いて処理し、49-55。苦しみながら初戦を制した。

 筑波大は序盤からの砂川、武藤のファウルトラブルに加え、笹山がベンチスタートだったこと、坂東に打たせる形にできなかったことで苦戦を強いられた。しかも3Pが0本と、外のシュートが悪すぎた。リーグ戦中からインサイドの2人がファウルで苦しい展開になった試合が何度かある。次の相手は高さのある日体大だけに、充分注意が必要だ。

 関西学院大は惜しい試合を落とした。ディフェンスは良く何度も筑波大からターンオーバーを奪ったが、攻撃のほとんどをアウトサイドに頼ってしまい、2点のシュートは20/56と確率が上がらなかったのが痛い。内外バランス良く攻められればまた違った展開だったかもしれない。

写真上:筑波大はスタメンのインサイドが機能しない中、梅津の得点が大きかった。
写真下:センターながら積極的に外を打った関西学院大・高橋。

※関西学院大・川嶋選手のインタビューは追って掲載します。

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【INTERVIEW】

「走ってディフェンスとリバウンドを頑張った」
サイズの不利を補う小気味よいバスケットを展開

◆#4吉田竜二(岩手大・4年・主将・G)
121121yoshida.jpg仙台大を破り、今年は41年ぶりの東北優勝という快挙を成し遂げた岩手大。14人と少数精鋭ながら、練習への取り組み方を改善し自分たちのスタイルを徹底させることで飛躍した。主将の吉田も、4年生になり意識が変わったと言う。まわりにディフェンスとリバウンドへの意識を植え付けるよう厳しく声をかけ、自身も試合でスティールを連発するなどプレーでもその言葉を体現。こうした心掛けや姿勢が、チーム躍進の大きな原動力となっていたはずだ。試合は関東1部でも屈指の高さを誇る日本大に屈したが、それでも激しい運動量豊富なディフェンスや飛び込みリバウンド、東北らしい粘り強さは、代々木のコートで輝き、見る者の心に届いたに違いない。


―試合を振り返っていかがでしたか?
「あまり自分たちの思うようにいかない部分も多かったですね。いつもより全然シュートも入らなくて。関東のチームは確実にノーマークを決めてくるし、それはシュート力の差かなという風に実感しています」

―相手が日本大ということでどういうことを意識してきましたか?
「特別な練習をしてきたわけじゃなく、相手が大きくても、走ってディフェンスして全員でリバウンドを頑張る、という今まで通りのことをやろうと。それだけを意識してやってきました」

―連係プレーで日本大を翻弄する場面も見られましたね。動いて動いて、相手のディフェンスをよく崩していたと思います。
「そうですね。うちは背が小さいので、そうやってしていくしかないですから。それに人数が少ない分、チームワークはかなり良い方だと思います。でもやっぱり身長がないので…。身長と、シュート力の差の二つが響きましたね」

―あれほど2m級がいるのも東北では見られませんよね。
「そうですね。うちのチーム内でも身長が高い人がいないので、そういう練習ができなくて。戦ってみて、やっぱりバスケは身長だなと思いました、少し(笑)」

―それでも、小さくてもやれるという部分は見せていたと思います。今年は仙台大を破って東北で優勝して、1位でインカレへの出場となりましたよね。
「はい。正直、なんで勝てたのか分からないです(笑)。まぁでも、走ってディフェンスとリバウンドを頑張ったからだと思います」

―去年と比べて何か良くなったという点は?
「なんですかね?僕がキャプテンになって、やっぱり一番大事なのは普段の練習だと思ったので、この1年間ずっと練習中からディフェンスとリバウンドだと言ってきました。そういう、去年のキャプテンとの差ですかね(笑)」

―キャプテンとして苦労したことはありますか?
「いや、でも自分は小学校の時から小中高とキャプテンだったので、もうある意味慣れていて。だからそんなに大変ではなかったです」

―岩手大は部員が少ないんですよね。
「はい。4学年合わせて、14人とかで。うちは毎年少数精鋭ですね」

―3年生の#8田中舘選手は東北で得点王になったそうですが。
「彼はすごいですよ。今日はあまり調子が上がらなかったですけど。来年は多分やってくれると思います」

―代々木の体育館でプレーするというのはいかがでしたか?
「代々木って、バスケットの聖地じゃないですか。だから昨日からほんと緊張して…。僕インターハイの時も、人生で一番ひどいプレーをしたんですよ。それを知っている友達にも『退場だけはするな』って言われていたので、今日そこは一番意識していました(笑)」

―岩手大での4年間はどうでしたか?
「下級生の頃は、正直ダラダラやっていて遊んでいたんです。でも4年生になって、ちゃんとやろうと思って。今年1年間は『人が変わったね』とまわりから言われます。自分の代だけは頑張ろうなんて先輩方に失礼ですけど(笑)」

―4年生4人のうち3人がスタメンで、#7青木選手がベンチで盛り上げ役となっていましたね。4年間を共にした同期はどんな代でしたか?
「4年生はすごく仲が良いですね。6番のシューターのやつ(#6佐藤大地)は、ディフェンスができなかったので1年生の頃からディフェンスやれと厳しく言い続けて、時には口論になるくらいお互いやってきました。5番のやつ(#5佐藤孝文)は、頭が良くて真面目で、一緒にやっていてやりやすかったですね。で、7番のやつ(#7青木)は、ガヤ芸人(笑)。盛り上げ隊長としてベンチを盛り上げてくれました。みんな仲が良くて、バランスが取れていましたね」

―では、後輩たちに向けて。
「来年も再来年もたぶん身長は低いと思うんですけど、今年全国を経験できたことは大きいと思うので、身長が高い相手にどう戦えばいいのかを常に意識して、普段の練習から声を出して頑張って欲しいなと思います」

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「次にどうつなげるかを考えてやってきた」
取り組みが実った一回戦突破

◆#2松元一総(愛知学泉大・4年・主将・SG)
121121matumoto.jpg24点と堂々のプレーでチームを牽引した。今年は4年生が少ない中、どうチームを作り、まとめるかも重要な仕事だったが、この早稲田戦を見る限りはチームの一体感が感じられる好ゲームだった。
監督自らがマイクロバスを運転し、1年に何度も関東遠征を行っている。そういう経験を活かし、どう勝利につなげるか探求しているチーム。一つの勝利が大きな経験になることを期待したい。


―一回戦おめでとうございます。
「打倒関東を目標にやってきたので、本当にうれしいです」

―Dブロックは厳しいブロックですが、早稲田が相手というのはどうでしたか?
「いや、相手がどうこうというよりいかに自分たちのバスケットをするかが課題だったんです。今日はその点自分たちのバスケットができて、結果相手を倒すことができたのでどこというのは気にしなかったです」

―早稲田の注意点は?
「21番河上をどう止めるかですね。あとはトランジションが早いので、出されはしたんですがそれをいかに少なくするかというのがポイントでした」

―前半はぜんぜん早稲田にやりたいようにはさせませんでした。
「自分たちもオフェンスはそこまででもないですが、今日は思い切ってできていました。その分早稲田が手こずったのはあるかなと思います」

―ディフェンスがうまくいったのも大きいですね。
「そうですね」

―山本監督によるといつもよりぜんぜんいい出来とのことでした。
「やはり最後なのでここでやらなければという気持ちでした」

―ここしばらく一回戦をなかなか突破できずにいましたが、1勝できたのは大きいのでは?
「大きいです。去年も一回戦敗退で最終的にはチーム目標をベスト8に掲げているので、次につながるのはありがたいです」

―初戦で負けてしまうとなかなか得るものがないのではないかと思いますが、どう思っていましたか?
「でもそれはやはり自分たちの力が足りなかったというのがあります。でも監督のおかげで関東遠征にも何度か行かせてもらって、関東のレベルというのはわかっています。その点ではそこまで負けたことを重く考えず、次につなげるにはどう捉えていくかということをいつも言っています」

―去年のチームに比べるとオフェンスに加わる選手が増えましたね。
「今年は3年生が多いんですが、年齢関係なしに上からも下からも例年より意見が飛び交っています。だからチームのコミュニケーションが良くて、そういうのも影響していると思います。人数はいつもより少し少ないですがいい雰囲気です」

―逆に今年主将として苦労している面はありますか?
「逆に仲が良すぎて厳しさを追求しきれない時期があったので、そこの厳しさはインカレ直前まで意識してやってきました。あとは4年が少ない分、チームに対する影響力が薄くて苦労しましたね」

―次は東海大が相手になりますが。
「勢いさえ潰せればと思います。頑張ります」

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「自分たちのバスケットを思い切り」
その思いが生きた一勝

◆#6森川正明(愛知学泉大・3年・SF)
121121morikawa.jpg機動力があり、豪快なドライブはもちろん、後半には3Pを決めてチームを盛り上げた。松元と同じ24得点のチームハイ。自分たちのバスケをするということを追求した結果、最高の形で発揮できたと言える。関東越えは2008年の中央大戦以来。次も強豪東海大が相手だが、学泉らしい懸命なプレーを見せて欲しい。


―一回戦突破、どんな気持ちですか?
「関東を倒すことを目標にしてきて、今日は全員がそういう勝ちたい気持ちが強くてそれが試合に出て勝てて嬉しいです」

―今日は早稲田大が相手ということでしたが。
「自分たちの方が格下だし、思い切り攻めて思い切りディフェンスして思い切り声を出してというのが自分たちのバスケットだし、それを全体で出そうと意識していました。相手のことを意識するんじゃなくて、自分たちのやることをやるだけでした」

―早稲田大の研究はしましたか?
「組み合わせが決まってからミーティングを何度も重ねて、ビデオを見て研究したり練習でも相手のフォーメーションを研究してどこをポイントにして抑えるかを考えてきました」

―守りでは序盤で早稲田大の河上、木村の2名を乗らせませんでしたね。特に山本監督が森川選手を木村選手にマッチアップで当てて、狙っていったと言っていました。
「2人のインサイドが得点源で、リバウンドも強いしシュートもどんどん打ってくるのでそこを気をつけていました。リバウンドの面はやられてしまいましたが、チームで守ることを意識しました」

―前半リードして追いつかれてという展開でしたが、焦りはなかったですか?
「自分たちはいつも追い上げられて雰囲気が悪くなるんですが、今回はキャプテンを中心にどんどん声をかけて苦しい時間帯も声やディフェンスから頑張ることで乗り切ろうと、自分たちで立ち直れたのでそこで大きく崩れなかったことが一番大きいです」

―確かにインカレの試合では前半リードしても追い上げられたり、という試合がありますね。
「集中力の問題ですね。今年は1年間を通して集中しきるということができていなかったんです。小さいミスからどんどん崩れていくんですが、今日の試合はそういうのを含めて40分集中できた試合だと思うので、チームで戦えたと思います」

―後半は特に森川選手の勝負強さが光りましたね。ドライブや3Pも。
「とりあえず開き直って攻めることを考えていて、先生(山本監督)にもどんどん攻めて行けと言われていました。自分は中も外もできるのが強みなのでそれを出していこうと思いました。自分は背はないですがスピードのミスマッチが木村くんがついている時はドライブ、河上くんがついてきた時はスクリーンを使って外を狙うというのをやっていました」

ーあとはみんながリバウンドにきちんと入っていましたね。
「オフェンスリバウンドは3人以上は絡んでいけと言われていたし、今日はガードもセンターもオフェンスリバウンドに絡んでそこからこぼれ球を取れたので、今日の試合では大きかったです」

ー点を取れる選手も増えたように思います。
「今年は1対1が得意な選手が多いのでディフェンスのチームというスタイルは崩さず、僕やキャプテンの松元さんが引っ張って行こうとしていますね。今年はセンター以外の選手が練習でポストに入ることもやってきました。そこを中心に中から崩す攻めが徐々にできてきたのかなと思います」

ー次は東海大ですね。
「一つ勝てたのは大きいです。インカレは何が起こるかわからないので相手も強いですが、自分たちのバスケットを40分出しきることを考えて、楽しみながらやりたいです」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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