2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.11.21 (Wed)

【2012インカレ】11/21レポート(墨田区総合体育館)

関東4チームがベスト8進出を決めた墨田総合体育館
地方校もそれぞれの良さを発揮し奮闘を見せる


 墨田区総合体育館ではベスト8を決める2回戦が4試合が行われた。オールジャパンへの出場、そしてインカレの最終日まで試合を続けられるベスト8はベスト16とは一味違う世界。その壁は地方校にとっては険しく、トーナメント左の山は青山学院大・大東文化大・明治大・専修大と4試合ともに関東1部校が勝ち上がった。それでも地方校も何度も踏ん張りを見せ、それぞれに手応えもあった試合内容となった。


20121121nakahigasi.jpg 白鴎大を破って2回戦に進出した仙台大は、関東7位の明治大と対戦。立ち上がりこそ仙台大も得意のバックドアや#75我妻(4年・CF)のドライブで幸先の良いスタートを切ったが、すぐに明治大の3P攻勢が火を吹いた。1Qだけで#12中東(2年・SF)が4本、#2目(3年・SG)が1本決めると、続く2Qでも#2目は5本を沈めて絶好調。前半だけで合計10本と驚異の3P攻撃が功を奏した明治大は、ディフェンスでもオールコートプレスで仙台大のミスを誘い、大量リードを奪った。仙台大も#20田賀(4年・C)が攻め気を見せ、4Qには#14佐藤(4年・SG)らが連続で3Pを決める見せ場を作るも、明治大を脅かすにはいたらず。64-45で試合終了となった。

 3年連続で1回戦を突破した富山大と関東5位の大東文化大の試合は、互いに華麗な1on1や勝負強い3Pで会場を沸かせる試合となった。立ち上がりで大東大がインサイドの強みを生かし15-4と先行するも、#24志村(4年・G)らが次々3Pを沈めた富山大が怒涛の追い上げを見せて1Qは23-17。続く2Qも#25志村が好調で、#35中村(2年・F)のドライブなどもあって富山大が一時逆転からリードを奪った。しかし大東大も#14岸本(4年・G)が相手の歓声を黙らせるような3Pを決め、#43鎌田(4年・C)のバスケットカウントで再度逆転すると、そこからリバウンドを掌握してじわじわリードを広げていく。12点リードで4Qに入ると、開始早々追い打ちをかけるように#99山崎(1年・G・弘前実業)が1本、#14岸本が2本の3Pを決めてリードを20点に広げ、そのまま89-62で快勝した。富山大は#25志村が32得点と奮闘したが、もう一人の得点源#24湯浅(4年・F)は#41小山らの好守に阻まれなかなか調子が上がらなかった。大東大は高さの強みを生かし、リバウンドで19本の差をつけて快勝した。

121121nagayoshi.jpg 東海地区1位の浜松大は、第一シードの青山学院大にぶつかった。序盤から高い位置でディフェンスを仕掛ける青山学院大がスティールからの速攻でやや先行し1Qは21-14。だが続く2Q、浜松大は#33和田(4年・G)のドライブ、#41戸島(3年・SG)のミドルシュートが軽快に決まって4点差に。しかしフリースローを2投落として勢いにブレーキがかかると、青学大#32畠山(3年・PG)が好守でチャージングを誘い、#56比江島(4年・SG)の3Pが続いて流れが一転した。二桁リード奪って保持する青学大に対し、浜松大も2Q終盤#33和田が青学大のアンスポーツマンライクファウルを誘って流れを作り、#45ジャーラ(4年・C)の得点で再び4点差に詰め寄ったが、後半は立て直しを図って素早い速攻で相手を置き去りにした青学大がリードを広げた。3Qを22-10として差をつけると、最後はベンチメンバーも出場させながら81-57で青学大が快勝した。

写真上:3Pが6/6と絶好調だった明治大・中東。ダンクまで決めた。
写真下:青学大#25永吉と浜松大#45ジャーラは同じ延岡学園高校出身。パワフルな対決を見せてくれた。


※仙台大・我妻選手、田賀選手、浜松大・和田選手、ジャーラ選手のインタビューは続きを読むへ。 

-------------------------------

【大阪学院大が善戦するも専修大はエースが本領発揮】
121122kosaka.jpg 大阪学院大は今季から1部に復帰したばかりではあるが、春の関西学生バスケットボール選手権を2連覇、西日本学生バスケットボール選手権で初優勝を飾り、リーグ戦でも近畿大に続いて2位となった有力チーム。5年ぶりにインカレへの切符を手にし、ベスト8を賭けて関東4位の強豪・専修大とぶつかった。大阪学院大は長くリードを保って善戦したものの、最後は専修大の地力が勝り75-62で専修大がベスト8進出を決めた。

 序盤から互角の戦いが続いた。大阪学院大も専修大の堅い守りになかなか点が伸びないが、専修大もオフェンスリバウンドは取れても197cmの#22小阪(3年・C)を前になかなかシュートを決めきれない。#22小阪のインサイドで加点していく大阪学院大に、専修大は#22樋口(4年・PF)のゴール下、#11宇都(3年・G)の速攻で対抗し、1Qは14-14と同点になった。すると2Q、序盤はシーソーゲームとなるが、専修大はタフショットが続き、ファウルが吹かれずオフェンスが伸び悩む。その間#7石原(4年・PG)が巧みなドライブでディフェンスをかわし大阪学院大がややリード。しかし#11宇都にスティールされて#20合田(1年・G・淀川工)がアンスポーツマンライクファウルを吹かれるなどリードを広げられず、5点以内の僅差で専修大がついて行く形が続いた。そのまま27-32と大阪学院大リードで後半へ。

 3Q、もったいないミスでやや集中を切らす専修大だが、#11宇都が飛び込みリバウンドで気迫を見せ、ディフェンスも高い位置から当たった。大阪学院大はこの苦しい場面で#7石原が2連続でドライブからファウルをもらい7点リードに広げるも、専修大#33館山(4年・G)が3Pを返し、#11宇都のリバウンドシュートで2点差に。すると3Q終盤、大阪学院大は#22小阪が#11宇都を豪快にブロックするが、#11宇都も今度はそれを読んでドライブで引きつけノーマークの#22樋口に上手くアシスト。このゴール下シュートで3Q残り1分逆転すると、#11宇都の1on1は止まらず、わずか1分間の間に3連続得点に成功して逆に7点リードをつき返した。

121121uto.jpg 49-42と専修大リードで入った4Q、大阪学院大は#99藤田(2年・C)が2連続得点に成功し残り4分4点差と迫り勝負はまだ分からず、#10後藤(2年・PG)を起点に息の合ったパス回しから得点していく。しかしこの大事な場面で、#33館山が価値ある3Pを決め、#11宇都もマッチアップしたディフェンスが引いて守っているところで遠目のジャンプシュートを決めて専修大が残り4分9点リードに。その後時間を使いながら要所で攻める専修大は、残り2分、#11宇都がバスケットカウントを獲得して点差を二桁にした。これが決定打となり、大阪学院大は追いつくことができずに75-62で試合終了となった。

 大阪学院大は小阪の存在感や石原を起点とした息の合った素早い展開は十二分に通用していたものの、専修大のエース宇都を止めきれず。高さの部分でリバウンドに苦しんだことも大きかった。しかし終盤まで専修大を苦しめ、関西2位の実力の高さをうかがわせる試合に。3年生以下も多いだけに、来季再びのチャレンジを待ちたい。

 専修大は笛にも悩まされたが、勝負どころでオフェンスリバウンド、堅守からの速攻といい形が出た。その展開へとチームを引っ張った宇都は38得点13リバウンドと2項目でチームハイの活躍。関東上位校のプライドを守り、我慢の試合を勝ちきってのベスト8進出となった。今年は練習からガツガツと本気の姿勢で取り組んできたと言う勝負の年。まだまだ上を狙い続けるだけだろう。

写真上:小阪は22得点12リバウンド4ブロックでチームに貢献。
写真下:38得点13リバウンドの活躍で勝利を引き寄せた専修大・宇都。

※大阪学院大・石原選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 

[続きを読む]

【INTERVIEW】

「胸を張って仙台に帰りたい」
勝負の代、一つの足跡を残したムードメーカー

◆#75我妻典明(仙台大・4年・CF)
121021agatsuma.jpgサイズの不利を補う強いフィジカルや、合わせの上手さを持つ選手だ。白鴎戦では#30アビブにすら押し負けない体の強さを発揮し、2試合通して息の合った連係プレーで敵を翻弄した。そして、プレー面でも味方を沸かせられる選手であると共に、魅力的なキャラクターを持つチームの盛り上げ役でもある。我妻が決めると、明成OBの応援団も一際大きな声援を送っていた。自他ともに認めるよう、チームの雰囲気の鍵を握るムードメーカーだった。コート内外で、その存在感や貢献度は大きかっただろう。


―最後の試合を終えて、今はどんな心境ですか?
「いやー、負けてしまったのは悔しいですけど、意外とスッキリしてますね」

―明治とやってみていかがでしたか?
「3P入り過ぎです(笑)。今年一度練習試合をしたんですけど、その時とは全然違うチームみたいで…引きました(苦笑)。強いですね、関東は。今日の試合はまぁ持ち味を出せたところもありましたけど…、うーん、微妙ですね」

―やはりこの試合より第1戦が大きかったですね。
「そうですね。1戦目で関東を倒せたというのは本当に嬉しかったです。今日は負けましたけど、みんなで顔を上げて帰ろうと言っています。今日の試合で、特に1・2年生はガード陣が結構落ち込んでいるみたいなんですけど、でも第1戦で関東を倒したんだし、胸を張って仙台に帰ります。夜行バスで(笑)」

―4年目の最後の年に悲願の関東越えを果たした事は大きいですね。
「自分たちの代は2年生の時から文哉(#14佐藤)と田賀(#20)と3人でスタメンとして試合に出ていたんです。なのに、最後の年に東北でも結果を残せなくて悔しい思いをして、やっぱり自分らの代で足跡残したいねと言っていて。それでこうして関東を倒すという一つの結果が出せたのは嬉しいですね」

―小さくても連携プレーが鮮やかでしたね。特に#14佐藤選手とは明成高校からやってきたとあって息がぴったりでした。
「そうですね。ずっと一緒にやってきているし、文哉とは仲も良いです。あの子、意外とシャイボーイなので言葉では表さないですけど、ちゃんと向こうも僕のこと思ってくれてると信じてます(笑)」

―同じ4年生はどんな代だったんですか?
「だいたいふざけてますね(笑)。結構面白いやつが多くて、個性豊かでした。練習中も結構にぎやかで。でも、テンションが上がっている時は練習も良い雰囲気でできるんですけど、下がった時に練習で声出さなくなったり雰囲気悪くなったりしちゃって。それ、だいたい僕のせいなんですけどね。僕のテンションの持ちようでなんかチームの雰囲気も変わってきちゃうんです。それで村田さん(監督)には本当に迷惑をかけたと思います。謝罪したいです」

―チームのムードメーカーという感じだったんですね。
「僕はそんな意識はないんですけどね。でも村田さんにもよく言われていたんです。自分がテンション高く練習とか試合に臨めば、チームもついてくるからって。だから練習の雰囲気が悪くて怒られる時は、だいたい、『あー俺が原因だな』と思っていました。俺がテンション低いから練習が中断したんだ、とか思うと、ちゃんとテンション高く頑張らなきゃって思いますよね。だから…ムードメーカーだったかも知れませんね」

―我妻選手が試合で活躍すると盛り上がりますしね。
「なんなんですかね。まぁ、キャラですかね(笑)。高校からそういう感じだし、明成のOBもたくさん応援に来てくれたのでそうなりました」

―これで引退となりますが、後輩たちに向けて一言。
「村田さんは僕ら3人が抜けたら大変だぞと言っているんですけど、僕らの控えにも全然良い選手はいるし、来年も絶対インカレに来て活躍してくれると思います。誰がムードメーカーになるかは分からないですけど…僕が卒業までには誰かに教え込みます!」

--------------------------------

「今年は僕ら4年生が集大成をだすところ」
大学で開花し、全国の舞台でも献身的な姿勢で奮闘

◆#20田賀脩造(仙台大・4年・C)
121121taga.jpg高校まで全国大会の経験はなく、明成高校らから進学する選手も多いチームの中では無名な存在だった。それでも下級生の時から出番を勝ち取り、経験を積んで頼もしいチームの柱へと成長。188cmの身長はチーム1のビッグマンであり、自分より大きい選手を相手に泥臭く戦う献身的な姿勢が光った。代々木のコートに立ち、三度目の挑戦となる最終学年の年に関東の強豪を倒したことには満足げ。東北らしい粘り強さを体現していたその姿勢を、後輩たちも受け継いでいってもらいたい。


―インカレを終えてどんなお気持ちですか?
「一昨年からインカレに出場することができて、今年は僕ら4年生が集大成をだすところでもありました。自分としては、1回戦関東のチームに勝って突破できたことは嬉しかったんですけど、ベスト8に入ってオールジャパンに出るという次の目標が達成できなかったので悔しい気持ちもあります。悔しいけど、スッキリしているという感じですね」

―明治大相手でどこに気をつけようと思っていましたか?
「村田さん(監督)が前の試合を分析してくれて、最初からダブルチームでプレスに来るとは予想していたんです。でも分かっていても、フラッシュのタイミングが合わなかったりガードが囲まれて突破できなかったりして、点差を詰められなかったのは悔しいですね」

―高さのある皆川選手らを相手にしても、田賀選手は積極的に一対一なども攻めていた印象を受けますが。
「自分は一対一というより、仙台大は外のプレーヤーが多いので、合わせのプレーだったり、シューターにスクリーンをかけたり、地味な部分が自分の役目だと思っていました。今日はそんなに外が入らなかったですけど、合わせのプレーなどはできたのは良かったと思います」

―このインカレは、白鴎大に勝利したことが大きかったですね。第1戦を振り返っていかがでしたか?
「関東のチームは大きいですし、白鴎はましてや外国人で。そこはもう外は捨てて、みんなで外国人にボールが入ったら囲もうと練習してきて、それがうまくマッチしたのは良かったです。前半に相手の外が入らなかったこともあって大差をつけることができました。後半に追い上げられてしまって、今までの自分たちだったらそこで逆転されていたんですけど、なんとか我慢して逆転させずに勝てたのは嬉しかったです」

―東北では2位になりましたね。岩手大に勝てなかった要因というのは?
「相性とかもあると思います。岩手は小さいんですけど運動量が豊富で、全員がリバウンドに飛び込んでくるし、自分たちの戻りも遅くて走られてしまいました。それで自分たちでテンションが落ちて崩れてしまった感じですね。もっとコミュニケーションが取れていれば大丈夫だったと思うんですが…。自分たちは、上がる時は上がるんですけど、落ちる時は落ちるチームなんですよね。そのテンションが下がってしまった時に誰が声掛けるか、というところだったんですが、自分は明成出身の人たちに比べて実績もないし上手くないので、プレーの面では何も言えなくて、うまく声をかけることができませんでした。でも『次、切り替えよう』くらいは声をかけられたので、そういうところは意識しました」

―実績はないと言いますが、田賀選手は同じ代の佐藤選手・我妻選手の明成高校コンビと共に下級生の頃から試合に出ていましたよね。
「チームの中では身長が一番高いというのもあったし、分からないですけどどこかに良さがあってそれを監督がちゃんと見てくれて、起用してもらえたのかなと思います。成長できたと思いますし、ここまでやってこられて良かったです」

―高校まで全国大会に出たことのない中で、こうして大学でインカレに出るというのはどうでした?
「楽しかったですね。関東にも勝てましたし。大学生にとって代々木のコートで勝つというのはひとつ夢だと思うので、本当に良かったです」

―全国の強豪高校出身選手たちの中でバスケットをするのは、苦労もあったのでは?
「そうですね…。やっぱりみんな名門校から来ている人たちだし、みんなこだわりが強くて。自我がぶつかり合ったりとかした時に、コントロールするのが難しかったかもしれませんね」

―後輩たちに向けて一言お願いします。
「来年4年生になる今の3年生はプレーヤーが2人しかいないんですけど、今の2年生、1年生も伸びて来ていますし、来年の1年生も良い選手が入ってくると思います。上級生は下級生に抜かれないように頑張って、来年の1年生も含めてチーム内で切磋琢磨して強いチームになってもらいたいです。それで自分たちの1勝を越えてベスト8に入ってもらいたいです」

--------------------------------

「練習に対する姿勢というのが変わってきた」
2部リーグから関西・西日本王者への大躍進

◆#7石原裕貴(大阪学院大・4年・主将・PG)
121121ishihara.jpg専修大相手にレベルの高いバスケットを展開した大阪学院大。その中でも攻撃型のポイントガードとして、苦しい場面を打開してくれる石原の存在は頼もしかった。4年生が少ない中キャプテンでもあり、様々な負担はあっただろうが、下級生の多いチームを関西トーナメント、西日本選手権の2冠へ導いた功績は大きい。また今回のインカレも専修大相手に善戦し、チームに手応えを植え付けた価値ある大会となっただろう。試合で活躍を見せる3年生以下も多く、石原もしきりに後輩たちのこれからのことを口にした。4年生の穴は小さくないだろうが、3年生以下にとってはここが新たなスタート地点。今シーズンの経験を今後の糧として欲しい。


―試合を振り返って。
「向こうの起点は宇都(#11)と館山(#33)だったので、そこを意識しながら守るということでやってきたんですけど、結構やられちゃいましたね。最後その流れで持って行かれてしまったので、悔しいです」

―宇都選手にはリバウンドでもやられてしまいましたね。
「はい。向こうは背も高いですし、僕らはスリーガードという感じなのでどうしても低くなってしまって。身長の分、しっかりスクリーンアウトをやるなり関西でやってきたんですけど、大きい相手に取られる部分が多かったことはありましたね」

―後半、石原選手はなかなか点が伸びなかった印象ですが。
「そうですね。自分のところでもう少し点が取れなきゃチームの流れも良くないんですけど…シュートが入らなかったですね」

―でも互角の戦いとなる時間帯も長かったですし、手応えも感じられたのでは?
「そうですね。そんな大きな力の差はないと思いました。あとは能力のあるチームにどれだけチームとして戦えるか。特にシュート力とフィジカル面は関東の方が高くて、関西はまだ追いついていないかなと感じたので、この1年でしっかり鍛え直してもらいたいです」

―今季は関西選手権で優勝、西日本は2連覇を果たしましたが、リーグ戦では2位となりました。リーグ戦で勝てなかった要因というのは?
「近大には1戦目は勝ったんですけど、2戦目、最終日に直接対決で決勝みたいな感じになった時に、1戦目のように戦えなかったことがありました。1戦目は外国人のところでやられるのはある程度仕方がないという感じで戦っていたんですけど、2戦目は外国人のところを意識し過ぎて、他のまわりの選手にやられてしまいましたね。外国人を意識しすぎたところでまわりの選手にシュートを決められて向こうの得点が伸びてしまって、学院のバスケ、ディフェンスから走るというのが出せなかったことが敗因だと思います」

―昨年まで2部にいて、ここまで駆け上がれたのは何が好転したんでしょうか?
「練習の仕方、練習に対する姿勢というのが変わってきたことが大きいと思います。ひとつ走るにしても妥協しないで走ったりだとか、声を出したりだとか。僕自身そういうところに4年生になって気付けたので、それを後輩たちに伝えていかないといけないと思って、意識させるように言うようにはしましたね」

―この1年で成長した部分は大きいのでは?
「どうなんですかね?やっている僕らは分からないですけど…。でも結果がついてきて自信にはなりましたね。でも関西、西日本で勝てても、やっぱり関東に来るとまだその壁を越えられなかったですね」

―4年生として最後の大会で、4年生として色んな思いがあったと思いますが。
「4回生が少なくて試合に出ているのは2人だけなんですけど、僕らがやっぱりチームの支えになってやらないといけないというのを意識しながらやってきました。でもゲームになると下の子らに頼る部分が多かったので、それは4回生としては本当に申し訳なかったですね」

―関東に来て、代々木のコートや墨田のコートに立つというのはどうでしたか?
「気持ち良いですね。こうして1面でできるというのは。関東とも戦うことができて、自分たちに足りない部分が分かったと思います。僕ら4回生はもう試合はないですけど、結構若いチームなのでまた来年、再来年も可能性はあると思いますね。今のままじゃベスト4の壁は高いと思うんですけど、後輩たちにはイチから練習してもらって、来年ベスト4の壁を破って欲しいですね」

―小阪選手や合田選手など活躍している選手も残りますしね。
「そうですね。まだ若いメンバーで来年ガラリ変わるというチームではないので。たぶん今年インカレを経験できたことは大きいと思います。僕らは今年初めてだったので、会場の空気や、公式戦で初めて関東と戦うということで気持ち的に難しい部分がありました。今年の経験で気持ちの面で成長できたかなと思うんですけどね。来年につながる戦いはできたと思います」

--------------------------------

「みんなで楽しくバスケットがやれた」
自由なスタイルを貫き笑顔を絶やさなかった4年間

◆#33和田力也(浜松大・4年・G)
121121wadarikiya.jpgバスケットを楽しみ、どんな試合でも笑顔を絶やさずのびのびプレーしている和田。サイズはないものの、狭いところを掻いくぐり鮮やかなアシストを通す巧みなボールハンドリングで観客を魅せられる選手だ。大舞台での経験が成せる勝負強さも光り、隙をついてスティールに飛び込み流れを変えるなど、見事な働きを見せた。大黒柱#45ジャーラとも同じチームとなって7年目となり、様々な経験を当たり前のように共有してきた存在である。浜松大を代表する名コンビは、最後まで笑顔でバスケットを楽しみ続けていた。


―試合を振り返っていかがでしたか?
「まず、とにかく楽しかったです。永吉と敵チームでやるのは初めてだったので、なんか変な感じがしました(笑)。でも知ってるやつみんな、上手くなったなぁって思いますね。ガタイも良くなってたし」

―関東1位の青山学院大が相手というのはどうでした?
「そんな青学って意識はしてなかったですけど、戦ってみてシュート力の差とか体力の差とか、そこら辺が全然違うなと思いましたね。でも内容的にうちもそんな悪くないゲームだったと思います。良かったですね」

―浜松大はいつもディレイドオフェンスでゆっくり攻める展開が多いと思いますが、今日はわりと速攻に走っていた印象を受けます。
「はい。そんな意識はしてなかったですけど、行ける時は行こうかなって。あまり体力ないのできつかったですけど(笑)」

―今シーズンを振り返ると、西日本大会では1回戦敗退だったんですよね。
「そうなんですよね。自分らのチームって、波の上がり下がりが激しいので、それが出ちゃったのかな。多分集中してなかったんだと思います。今日みたいな相手だとバッて集中して試合に入れるんですけど…。あの時はどこかで舐めていたというか、ずっと競っててコロって負けちゃった感じですね」

―波があるのも、浜大らしいと言えば浜大らしいのかなと思いますが。
「はい。まわりのチームからも、浜大はやる気ある時と無い時が激し過ぎって言われます(笑)。自分たちは直せなかったけど、後輩たちは今後直していかないとだめですね」

―リーグ戦では、愛知学泉大の2強対決に勝って優勝しました。
「リーグは毎回学泉と戦うので、どこが強いとか弱点とかお互い分かっている同士で。それもまた楽しかったですね」

―ジャーラとの長年のコンビもこの試合で見納めとなりましたね。
「高校の頃からずっと一緒で、今年で7年目ですからね。ずっと一緒にいるので、これからが寂しいですね」

―延岡学園で全国制覇を成し遂げるなど高校のトップレベルで活躍していて、そこから浜松大に進んで、ギャップは感じませんでした?
「そうですね。関東に行った子たちはみんな練習も結構長い時間やっていると思うんですけど、自分らはそんな長い時間はやらずに1時間半とか2時間の練習なので、そういうところも全然違うのかなって思います。でも、自分は浜大で良かったですね。浜大って、もちろんチームプレーをするんですけど、それぞれ自分が1on1にいけると思ったら『いけー!やれやれ!』っていうチームなんですよ。行くなって言う人は誰もいなかったし、みんなで楽しくバスケットやれたと思います。だから楽しかったですね、4年間は」

―和田選手らが抜けてチームもまた少し変わるのかなと思いますが、後輩たちに向けて一言。
「自分とジェイ(#45ジャーラ)がいなくなって、そこの穴はあるかも知れないけど、でも全然やれる選手はいると思うし、頑張れば勝てると思うので、頑張って欲しいですね」

--------------------------------

「手を抜かずに頑張りたかった」
仲間を想いラストゲームで見せた勝ちたい意志

◆#45シダッド・ジャーラ(浜松大・4年・C)
121121zyara.jpg210cm・120kgの圧倒的存在感で、ガードの#33和田と共に浜松大のホットラインを形成。その重量感からは想像もつかないようなプレーも時折見せ、この日は3Pまで決めて会場をどよめかせた。陽気なキャラクターで、下級生の頃から楽しそうにバスケットをする姿が印象的だが、今年は「カバーいいよ!」「ディフェンス!」と声を出して仲間を鼓舞するなど4年生らしさも発揮。この日は同じ延岡学園の後輩、#25永吉と大学に入って初めてのマッチアップが叶い、互いに楽しげだった一方で、味方のヘルプディフェンスなど必死に守りにも奮闘した。最後に「人生初めての退場」となったことも、この試合に懸ける想いが強かったゆえの結果のよう。目を赤くして「心が寂しい」というジャーラからは、仲間が、浜松大が大好きだったと伝わってきた。


―最後の試合を終えて、どんな気持ちですか?
「今日は最後の試合で、まだ心が寂しくて。大学4年間、みんなで今まで色々頑張ってきたんですけど、まだ本当はもっと一緒にやりたいし頑張りたかった。でも仕方ないことだから…これからに向けてまた頑張りたいと思います」

―関東1位の青学が相手でしたが。
「青学とは大学に入ってからまだ一回も戦ったことがなかったので、今年はどこまで自分たちの力が出せるか試すチャンスかなと思って。最後までみんなで戦えて、良かったと思います」

―4Q途中でファウルアウトになりましたね。最後までコートに立ちたかった思いもあったかと思いますが。
「そうですね。僕はチームのエースだし、ファウルトラブルになってもコートに立たないとチームの動きが悪くなる。でも、今日は一番強い相手で、手を抜かずに頑張りたかった。たぶん、今日が自分の人生初めての退場です。今日は本当に頑張らんとって思って、チームのためにディフェンスのカバー、ヘルプしたりを、いつもより頑張った。そこらへんでファウルが込んでしまいました。だから頑張った結果だし、後悔はないです」

―4年目の今シーズンを振り返ってどうでしたか?
「和田力也とも高校からやってきて最後の年だし、インカレもベスト4や決勝まで行くつもりでした。でも組み合わせが出て青学に当たるということで、そんなには簡単にならないと。でもできるところまで頑張って、楽しもうと思いました。それで僕も和田力也も、チームを助けられたかなと思います」

―和田選手とは、高校からずっと一緒でしたね。
「そうですね。7年間ずっと一緒に頑張ってきて、まだ本当は全然もっと一緒にバスケットがしたいです。まぁ人生はどうなるか分からないですから、いつかまた一緒にやれたらいいなと思います」

―和田選手は自分にとってどんな人でしたか?
「和田力也は、いいやつ。結構いい人でした。心が良い人だし、それに、チームの他のみんなは、試合の自信を持っていなかったんです。でも和田力也みたいな気持ちやモチベーションの強い人がいて、まわりも変わった。浜松大が強くなったのは、結構和田力也のおかげだと思います」

―浜松大はみんな楽しそうにバスケットをしている姿が印象的でした。
「そうですね。浜松大のバスケットは楽しいです。でも本当はもっと上、ベスト4とかまで行きたかったので、楽しかったですけど寂しいです。でも大学でできなかったことは、この先頑張るしかないと思うので、まだどうなるか分からないですけど、頑張っていきたいと思います」

 
関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:50  |  2012インカレ  |  Top↑
 | BLOGTOP |