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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.11.08 (Thu)

【2012リーグ】入替戦 日本大vs白鴎大 第3戦

【均衡を破った白鴎大が一気に抜け出し、1部昇格】
121108abibu.jpg 日本大白鴎大の1部2部入れ替え戦は第3戦に突入。途中までどちらが勝つか全く分からない状態から、きっかけをつかんだのは白鴎大だった。

 白鴎大は出足#5柳川(3年・F)の3P、#15白濱(3年・F)のミドルシュートは出たものの、その後が続かない。日本大はこちらもタフショットが多く司令塔を務める#72佐野(1年・G・東山)が早々に2ファウルとなって流れを作れない。それでも日本大は#15栗原(1年・G・前橋育英)と#72佐野のミドルシュートで持ち直す。しかし#72佐野が3つ目のファウルを犯し、#4小川(3年・G)にチェンジせざるを得ない状況に。だがその小川がコートに入った直後に3Pを沈めると、#1坂田(3年・F)もアリウープパスからのバスケットカウントを奪い、流れが日本大に来た。白鴎大はペースが掴めず追う形となり1Qは16-13と日本大のリードに。

 僅差の競り合いは2Qも続いた。白鴎大は交代した#10田中(3年・G)が活躍を見せ、オフェンスリバウンド、ミドルシュート、速攻と連発して勢いを掴む。日本大はファウルに苦しみながらも#11飛田(4年・F)の3Pが出て主導権を奪い返す。しかし大きく均衡を崩すようなタイミングはなかなか両者に訪れず、シュートは互いにリングから弾かれ、点数が伸びない。互いに3分以上無得点に終わる時間帯が続いて2Qは23-21と日本大の2点リードとなった。

 行き詰まる攻防は3Qも変わらなかった。日本大は#1坂田のシュートに続き、#11飛田の2本目の3Pで開始2分で7点のリードを奪う。しかしここからようやく白鴎大は#30アビブ(4年・C)が存在感を発揮。インサイドでの得点で追い上げていく。日本大はインサイドの#30アビブを止められない一方でゾーンをなかなか崩せなくなり、追い上げられて36-35。リードは保ったものの、まだまったく勝負の行方は分からない展開となった。

121108nihon.jpg 意地をかける最後の4Q、抜けだしたのは白鴎大だった。日本大が思うようなオフェンスができない一方、#10田中からの#30アビブへのゴール下へのパス、#5柳川の3Pが出て流れを作るとそこから怒涛の攻勢に出た。日本大は序盤の4分間をノーゴールに終わってしまい、そこまでの間に14点もの差をつけられてしまう。一度勢いがついた白鴎大はそのまま止まることなく得点を続け、日本大を置き去りにする。日本大はアウトサイドが決まらず苦しい展開だが#15栗原、#7古牧(1年・G・市立船橋)の3Pも出て意地を見せる。しかし白鴎大を止めることはできず49-73で試合終了。勝負どころを掴んだ白鴎大が大差で勝利し、初の2部への切符を手にした。

 互いにシュート確率が上がらず、ファウルも続いて安定しない状態で、勝負は3Qまでは全く分からない状態だった。白鴎大のアビブは前半わずか2得点。日本大もここをよく抑えたが、自身はゾーンに苦しめられて得点が伸びず、4Qに白鴎大の勢いを止めることができなかった。白鴎大は悲願の1部昇格。何度も構造改革が行われた2部以下で翻弄されてきたが、監督、コーチの熱心な強化とそれに応えた選手たちが研鑽を積んでようやくここまで来た。少しずつ、しかし着実に歩んだ軌跡を、今度は1部でどれだけ発揮できるか。来期の戦いは見逃せない。また、2部で唯一インカレ出場の権利を獲得しているだけに、この勢いでどこまで上り詰められるかにも注目したい。

 長らく1部に在籍してきた日本大の2部降格は、ひとつのトピックでもある。かつては最強と謳われた日体・日大時代があり、会場を埋め尽くすような観客を集めたチームのひとつ。しかし今は選手が分散し、それぞれのチームの強化が問われる時代になった。今リーグでは主将の石川が怪我でシーズンを棒に振り、下級生メインの戦いにならざるを得なかったのは苦しかっただろう。しかしチームはまだ若く、現在の大学界で屈指のサイズもある。ここからの再出発を期待したい。

写真上:4年間白鴎大のインサイドを支えてきたアビブ。ゲーム後半に流れを変える活躍を見せた。
写真下:ハドルを組む日本大。入れ替え戦を通してベンチからは絶えず声がかかり、チーム一体となった様子を見せた。

※白鴎大・石川選手、横塚選手、田中選手、佐藤謙介学生コーチのインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「やってきたことは嘘をつかなかった」
苦労を重ねて掴んだ創部初という歴史的快挙

◆#2石川裕一(白鴎大・4年・主将・F)
121108ishikawa.jpgリーグ戦のはじめ、夏の期間の練習について「“全員で守って全員で走る”というバスケットを目指してそれを朝から晩までみっちり練習してきた」と語っていた石川。1部昇格に懸ける強い想いとそれを成し遂げるための相当な練習量は、白鴎大のどの選手の口からも聞かれていた。その「やってきたこと」を発揮しての勝利は、いっそう価値のある喜びとなっただろう。主将として、泥臭いプレーや姿勢でまわりを支え、時に監督から厳しい言葉をかけられた選手には声を掛けて励ました。試合終了後、後輩たちに抱き着かれて笑う石川の顔は、喜びいっぱいの充実感で満ち溢れていた。


―1部昇格を成し遂げ、どんなお気持ちですか?
「なんと言うか…もう言葉にならないくらい、ただただ嬉しいという気持ちしかないです。1年間やってきたことを出して勝てたことが一番嬉しかったですね。白鴎大の歴史を自分たちで変えるんだとずっとみんなで言ってやってきました。自分らみたいな田舎の大学が関東の1部に行けるなんて、本当に歴史的なことを成し遂げたんだなと思います」

―その『1年間やってきたこと』の中でも、特にディフェンスは大きな武器になりましたね。昨日も今日も相手の得点を40点台に抑えましたし。
「そうですね。自分たちのスタイルというのは、やっぱりディフェンスから。守って走って点を取るというバスケットを目指してやってきて、今日は勝負所の4Qでそれを出して突き放すことができました。やっぱり、やってきたことは嘘をつかなかったですね」

―そこまでは競り合う展開となりましたね。
「でも、そういうゲームになるだろうとは予想していました。そんな簡単に勝てるほど入替戦は甘くないだろうと。リーグ戦から自分たちは粘り強く最後まで戦うということをずっとやってきましたし、そこは全然慌てずに、いつも通りできたと思います。その結果ああいう4Qになったのかなと」

―その“いつも通り戦う”ということは、去年の入替戦ではできなかったことですよね。あの試合から1年間で、みんなだいぶ頼もしくなったように思います。
「そうですね。やっぱり下級生が成長してくれました。柳川(#5)、白濱(#15)、優二(#10田中)たちがこの入替戦でやってくれましたし、賢治(#1大釜)や和希(#14星野)もディフェンスの面ですごく貢献してくれました。自分も4年生として、キャプテンとして、あいつらを1部でやらせてあげたいという気持ちが強くありましたね」

―キャプテンとして、こうして結果を出すまでに苦労もたくさんあったと思います。
「それは…もう(苦笑)。自分は本当に、キャプテンって感じの人間じゃないんですよ。でも、練習で賢治や優二がすごく声を出して盛り上げてくれたり、他の4年生が助けてくれたり、そういう色んな支えがあってここまでなんとかやって来れたのかなと思います」

―後輩たちは来年1部でやれますね。
「もう、1部でやるからにはそれなりの覚悟を持って、上位に行って欲しいと思います」

―4年生最後の仕事として、インカレが残っています。
「2部で出られるのはうちだけなので、2部で戦ってきた他の大学の人たちの分も全力で戦いたいと思います。さらに言えば、おそらく2回戦で当たるだろう明治大学には自分が1年の時に負けて1部に自動昇格できなかったという借りもあるし、次のおそらく専修大学に対しては、もちろん去年の入替戦の借りがある。そういう借りを全部返して、スッキリ終わりたいです」

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「まわりの支えが本当に力に変わったシーズンだった」
多くの人の後押しを受け発揮したチーム力

◆#3横塚 蛍(白鴎大・4年・G)
121115yokotsuka.jpg4年生になってますます頼もしさの増したチームの司令塔。貪欲な姿勢で勝ちにこだわり、常に強い気持ちで仲間を引っ張り続けてきた。勝利を確信し、様々な想いが込み上げてきたのだろう。試合終了前からコートで真っ先に涙を抑え切れず、監督から「蛍!」とたしなめられる一場面もあった。それだけ、本当に勝利が欲しかったのだという気持ちが伝わってきた。
リーグ戦の時には、4年目の心境を「ちょっと押されたら崖から落ちてしまうような、切羽詰った緊張感がある」と表現していた。渇望するからこそ、のしかかる大きなプレッシャー。ブザーと同時に大きな重圧から解き放たれ、横塚は安堵感いっぱいで喜びを噛みしめた。


―まず、今の心境はいかがですか?
「とりあえず、ほっとしてます。緊張の糸がほぐれたというか、なんというか…ほっとしてます(笑)」

―入替戦独特のプレッシャーから解放されたという感じでしょうか。第1戦を落として、崖っぷちにも立たされましたね。
「それはありました。でもリーグ戦の時から、うちは追われる立場より追う立場に回った時の方が強い気がしていて。負けたあとの対処法をチームみんなでカバーすることができていたんです。だから初戦で負けてもそこで修正できる部分がたくさん収穫できたし、そういう意味では第2戦、第3戦と落ち着いて戦えたかなと思います。負けて落ちることはなかったですね」

―この第3戦を振り返っていかがでしたか?
「最初は競り合う展開になってしまいました。自分たちのバスケットをやって最終的には離れたんですけど、ああいう展開にもっと最初から持って行けるようにしないといけない。それはインカレまでの課題だと思います。やっぱり自分たちはまだまだだし、その分、伸びしろもあるチームだなと思います。また練習ですね(笑)」

―でも、かなりの時間をかけて練習してきたというディフェンスも出せましたよね。
「効きましたね。もう、練習量はハンパなかったですから(笑)。最終的に自分たちの運動量が勝って、どんどん足を使ってああいうディフェンスができたのは練習量のおかげですね。やっている時はつらかったですけど、練習してきて今すごく良かったなと思います。身に付きましたね」

―それがひとつの武器になりましたね。あとはこうして昇格できた要因として、リーグ戦で2部優勝したことも大きかったと思います。
「そうですね。やっぱりその勢いみたいなのがあったと思いますし、優勝したってモチベーションで入替戦に臨めたのは、個人としても白鴎としてもすごく大きかったと思います。試合への臨み方というのが3位で進んだ時とは全然気持ち的に違って、1位で通過した今年はもう勝つしかないということをみんな多分感じていて。だから入替戦までの期間の練習も、モチベーション高く頑張れましたね」

―去年の入替戦とは心境的にも違ったんですね。
「そうですね。それに今年は去年と比べて、僕とかアビ(#30アビブ)とか石川(#2)とか4年生で試合に出ている人数が多かったので、そういう集大成みたいな想いでコートの中が締まっているように思いました。練習中も4年生が引っ張ってそれに下級生もついて来てくれたので、頼もしい感じでしたね」

―あとは、スタッフの力も大きかったですね。
「本当ですよね。マネージャーはもちろん、応援に来てくれる人の力とかもあって…支えられていることが本当に多かったです。小っちゃい大学だからこそ、まわりに応援してくれる人がいて、そういう人たちの支えが本当に力に変わったシーズンだったと思います」

―では、インカレに向けて。
「行けなかった中央大学とか国士舘大学とか2部のほかのチームのためにもというか、そういうチームの存在を噛みしめて戦わないといけないですね。まずは僕らのバスケットをコートで表現できれば、おのずと結果もついてくると思います。やるだけですね」

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「色々練習してきたという自信がこの試合につながった」
自分たちを信じ、強い気持ちで勝ち取った念願の想い

◆#10田中優二(白鴎大・3年・G)
121108tanakayuji.jpgチームの元気印であり、純粋にバスケットを楽しむ姿勢は下級生の頃から変わっていない。仲間のために自分に何ができるのか、常に自問自答し表現し続けてきた選手だ。シックスマンとしての試合での活躍はもちろん、「練習を盛り上げてくれた」と主将の#2石川が言うよう、その貢献度合いはコート内外で大きかったと言えるだろう。
昨年の涙に暮れた入替戦や、限界まで追い込んだきつい練習、そうしたものを全て乗り越えチームは大きな成長を遂げた。そして掴んだ創部初の1部昇格。だが、昇格がゴールではない。最上級生となる来季を見据え、1部で戦っていくには「まだまだだ」と田中はさらなる成長を誓った。楽しむことを忘れず、前に進み続けて欲しい。


―1部昇格、おめでとうございます。
「ありがとうございます! もう、最っ高に嬉しいです!」

―終盤一気に突き放したところが勝敗を分けましたね。
「あそこでチームとして、今までやってきたことが本当に出たと思います。ディフェンスで粘って止まらずにオフェンスにつなげるという、やってきたことが出せたから4Qで離れたのかなと。4年生も最後にみんな出られたし、本当に嬉しかったです」

―田中選手はシックスマンとして要所で出番を得ましたが、第2戦では3Pを4本決めて流れを変える良い活躍をしていたと思います。
「もうとりあえず、やってやろうという気持ちがすごく強くて。そういう気持ちの部分で相手に負けなかったから、シュートも入ってくれたし、流れを持ってくることもできたのかなと思います。最低限、自分のやるべきことはできたかなと。とにかくやってやろうという気持ちで、ベンチでも『早く出たい!』って感じでした(笑)」

―試合に出たい気持ちは見ている側にもすごく伝わってきました。リーグ戦全体を振り返ると、なかなかプレータイムを伸ばせない時期もありましたよね。
「でもそういう時にこそ、自分にできることをやろうと思って。練習や試合で声を出して盛り上げるとか、自分にできることを考えてチームのために徹しましたね」

―去年の入替戦で、第2戦で負けてしまった後に田中選手が泣きながら4年生一人ひとりのところに『すみませんでした』と謝りに行っていたことが印象に残っています。1年経って、あの時の悔しさを晴らすことができましたね。
「そうですね。今までの先輩たちのためにも結果を出したいと思っていて。あの悔しさがあったからこそ、今年1年もっともっとチームのためにとか、そういう想いをずっと持ってやってこれました。それでこういう風に結果が出たのは、本当に嬉しいです」

―今年は、第1戦で負けた後も“戦える”という手応えを感じたのでは?
「それはありましたね。去年の入替戦で専修とやった時には、正直1部の壁は大きいなって気持ちでも体でも感じたんです。でも今年は、色々練習してきたという自信がこの日大戦につながって、“いけるな”という気持ちは確かにありました」

―来年は念願の1部でのプレーが叶いますね。田中選手は下級生の頃から、『1部で通用するガードにはまだまだなれていない』と、1部を常に意識して言っていましたよね。
「本当にずっと1部で強いチームと戦いたいと思っていました。強いチームと戦えるって、幸せなことだし楽しいじゃないですか。ほんと自分はバスケットを心から楽しんでいるので。だから楽しみつつ、チームのことを考えてそのために自分はどんな役割をしていけばいいのかってところですよね。本当に、1部で戦っていくには自分はまだまだなので、これからもっと頑張らないといけないですね。色々試していきたいです」

―今の3年生は新人戦で決勝まで進んだ代ですし、自分たちの代になったら、という思いも強かったのでは?
「そうですね。“4年生のために”という思いと同時に、ずっと“自分たちの代”というイメージは頭の中に入れていました。この1年間、僕も含め柳川、白濱、マンタスがどうすれば成長できるかを考えて、色々言ったり練習でやったりしてきましたし、来年絶対に1部でやるんだ、という思いは強かったです。来年1部で、あの新人戦のメンバーでやれるのは本当に楽しみですね。本当に、全部出し切りたいです。今まで言ってきたこととか、やってきたこととか、先輩たちの今までの想いとか。あとは、自分たちだけの力では絶対1部で勝つことはできないので、下級生の力も借りて、絶対に勝って行きたいです」

―“成長”という点では、柳川選手も本当に頼もしいエースになりましたし、練習の成果が出ていますよね。
「柳川も良くなったし、みんなこの1年で成長しましたよね。この1年間、本当に色々練習してきたなーって(苦笑)。すごくつらかったですけど、神様は見てくれていましたね。成長できて、1部に上がれて、めちゃくちゃ嬉しいです」

―今シーズン、残すはインカレです。
「2部全体の代表でもあると思うのでプレッシャーもありますけど、そこを自分らしく楽しんで。楽しんだ方が上手くいくんですよ。困ってる時はたいがいミスする(苦笑)。最後まで楽しんで、4年生たちのためにも、自分にできることをやれればいいなと思います」

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「声を出して少しでも選手を勇気づけたい」
選手に負けない気持ちで共に戦ったスタッフ陣の力

◆佐藤謙介(白鴎大・4年・学生コーチ)
121108satokensuke.jpg白鴎大の躍進を語る上で欠かせないのは、スタッフ陣の支えだろう。中でも、誰よりも声を出して仲間を鼓舞し続けていたのが学生コーチである佐藤。「自分にはそれしかできませんから」と笑うが、チームの一員として、そして特に今シーズンは4年生として、自分の役割を全うし全力で選手をサポートする姿勢は立派だった。チームに不可欠な存在だったことは、その姿や選手の話からも伝わってくる。齋藤監督、廣瀬アシスタントコーチの情熱はもちろん、佐藤を始めとしたスタッフたちの影の支えがあってこそ、成し遂げられた1部昇格だろう。


―悲願の1部昇格となりましたね。今のお気持ちはいかがですか?
「この日のために、去年の入替戦から1年かけてやって来ました。もう、嬉しいの一言ですね」

―学生コーチの目から見て、入替戦3試合はいかがでしたか?
「1戦目で負けてしまったんですけど、ベンチから見ていて“いける”というのは正直すごく感じました。普通にやれば戦えない相手ではないと。スカウティングを任されている身としてあとはそれをどう修正していくかだと思って、2戦目ではそれをみんながコートで出してくれました。3戦目はあまり上手く機能しなかったんですけど、最後に離せてこういう結果になったのは良かったですね」

―佐藤学生コーチは試合中どんな時でも、常に絶やさず声を出し続けていますよね。それもチームの力になっていたと思います。
「まぁ、自分はそれしかできませんから(笑)。自分たちスタッフはコートに立つことはできないので、そうやって声を出して少しでも選手が勇気を感じてくれればいいなと思ってやっています。声が枯れながらでも出し続けることは意識していますね」

―そういう意識はどこから来るものなのでしょう。
「やっぱり声を出すこと、選手を勇気づけることは、自分の役割かなと思っています。廣瀬さん(コーチ)がチームに加わってから戦術面もさらに濃くなったんですけど、戦術面だけじゃなく、戦う姿勢とか強い気持ちというのも同様に身に付けないと強くはなれない。そういう部分も廣瀬さんが教えてくれてはいるんですけど、廣瀬さんがいない時期に自分が多少なりともそういうところを任されていた部分があるので、それをリーグ戦に入ってもやり続けないといけないと思っていました」

―廣瀬さんがいない時期はどのあたりですか?
「夏に、U-18の方に行かれていたので。廣瀬さんのいない夏の時期は、正直言うと苦労しました。齋藤さんもいるんですけど、自分たちが結構ゲームを見る機会も増えて、その中でなかなか上手くいかないことが多くて…。でも選手が自分のことを信じて色々戦術面のこととか聞いてくれたし、コートでも表現してくれました。自分も、廣瀬さんの穴を埋めることは難しいにしても、少しでもチームに何か貢献したいと思ってやっていましたね」

―この1年間で、チームの成長というのはどういう部分に感じましたか?
「去年の入替戦と比べると今年は、ベンチに座って試合を見ていて、たとえ負けていても“これはいける”という気持ちでいられるんです。安心感というか、自信みたいなものがありました。この1年間積み重ねてきたことで、そういう部分が生まれたかなと。去年は初めての入替戦で、2戦ともあの雰囲気に呑まれてしまった感じでしたが、今年は呑まれずに戦えましたね」

―2部1位になれたことも一つの自信になりましたよね。
「それは大きかったですね。石川(#2)もリーグ最終日に言っていたと思うんですが、本当に一度は諦めかけていたというのが正直な気持ちで。でも中央に勝てばいけるという可能性が出てきたことで、そこでぐっとチームでもう一回締め直すことができました。それで中央に勝って、その優勝の勢いに乗って今日まで来られたのかなと思います。優勝がチームをさらに強くしましたね」

―あとは横塚選手(#3)が、スタッフも含めて4年生が全員強い気持ちを持っていると言っていました。
「そうですね。自分もチームの一員として、やっぱり妥協したら負けだと。選手が一生懸命やるなら、自分たちもそれに負けないくらい一生懸命やらないといけないと思っています。選手に負けるようじゃ、スタッフとしてだめだと思うんですよ。あとはやっぱり齋藤さんと廣瀬さんの二人の存在もすごく大きいですね。情熱を持っていつも引っ張ってくれるし、廣瀬さんも自分たちがやっていることに対して、いいぞ、どんどんやれと言ってくれるんです。そういうところが自分的に心強かったですね」

―来年、後輩たちは1部でやれますね。
「あいつらも、頑張ってくれるはずです。きっと。白鴎大の新たな歴史を刻んでくれると思います。期待しています」

 
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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