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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.11.04 (Sun)

【2012リーグ2部】10/28 白鴎大vs駒澤大

【白鴎大が大勝し、嬉しい2部優勝!】
121028hakuo.jpg 勝てば第5試合の結果を待たずして2部優勝を決めることができる白鴎大は、駒澤大との対戦に試合前から闘志がみなぎる。対する駒澤大は、前の試合で国士舘大が神奈川大に勝利したことで入替戦への道が途絶えたばかり。そうしたモチベーションの違いは、実力差以上に点数の開きを生んだ。序盤から白鴎大が駒澤大を圧倒すると、80-48と余裕の展開で勝利をものにし2部優勝を決めた。

 立ち上がりから主導権は白鴎大の手中にあった。重要な試合の入り、チームを引っ張ったのはスタメンの4年生3人。まず主将の#2石川(4年・F)が先制点とバスケットカウント獲得で気を吐くと、#30アビブ(4年・C)のゴール下、#3横塚(4年・G)の3Pと続いてリズムを生み出した。駒澤大は動きが硬く、速攻のレイアップを外すなどイージーミスもかさむ。序盤で決めた2得点を最後にオフェンスが沈黙し、得点源の#7馬場(4年・SF)もケガの具合により早い時間でベンチへ。白鴎大のゾーンに打てども打てども3Pが決まらず、1Q最後に#5槇坂(4年・SG)がドライブを決めるも、得点版に表示された数字は21-4。いきなり圧倒的な大差をつけられると、続く2Qも白鴎大が勢いを切らさず、前半を42-16で終えた。

121028fukui.jpg 後半もそのまま試合は静かに進み、ほぼ勝負がすでに決した4Qには、両チームともにベンチメンバーを次々コートに投入していく。開き直っていつものにぎやかなムードを取り戻した駒澤大は、#2福井(4年・SG)、#31新井(4年・PG)、#9竹本(4年・SG)といった普段あまり試合に出られない4年生の活躍に大盛り上がり。対する白鴎大も#71大野(4年・C)や#78桐越(4年・C)ら4年生が出番を得て、桐越が点を決めると大歓声が沸き起こった。

 そして迎えたタイムアップ、白鴎大は嬉しい2部優勝を手にし、みな飛び上がって拳を突き上げ喜びを表現した。取りこぼしの許されない2ヶ月間を耐え忍び、やっとのことで2部1位通過というプレッシャーから解放された瞬間である。だが本当の勝負、さらなる重圧のかかる入替戦がすぐそこに迫っている。創部初の昇格を果たして歴史的瞬間となるか、勝負の行方に注目したい。

 駒澤大はこれで2年連続4位でシーズンを終えた。リーグ前半戦は取りこぼしも多かったが、2巡目に入り6連勝と快進撃を見せる。だが最後は慶應大・中央大・白鴎大相手に3連敗となり、入替戦への最後の切符は国士舘大の手に渡った。それでも、入学時3部からのスタートだった今の4年生たちが2部で残したインパクトは大きかった。どの選手もみな仲間に恵まれたことを感謝し、笑顔で4年間を終えた。

白鴎大:15勝3敗
駒澤大:10勝8敗

写真上:ブザーと共に歓喜を爆発させた白鴎大。そのあと仲間同士抱き合って喜びを分かち合った。
写真下:駒澤大は#2福井のシュートにベンチも総立ちで喜んだ。

※白鴎大・石川選手、駒澤大・近藤圭太選手、近藤大選手、槇坂選手、馬場選手、鈴木選手、伊藤選手、竹本選手のコメントは「続きを読む」へ。
 

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【COMMENT】

「やれることは全てやってきた」
自信を裏付ける練習量とチームワーク

◆#2石川裕一(白鴎大・4年・主将・F)
121028ishikawa.jpg普段は黒子役に回ることも多い石川だが、この最終戦は違った。試合開始から果敢にゴールに向かって全開。仲間をそうした姿勢で引っ張り、見事優勝を確かなものとした。
優勝までの道のりを振り返る石川は、話しながらも涙がこらえきれなかった。ここまで決して順風満帆だったわけではない。苦しい中でも諦めずに、自らの力を信じて粘り続けた結果の優勝だ。その全ては、“1部昇格”という新たな歴史をチームに刻みこむためのもの。満を持して、昨年の借りを返しに入替戦へ臨む。


「やっと…やっとって感じですね。自分たちは途中で3敗して、優勝も一度は諦めかけた目標なので、本っ当に嬉しいです。1位になれた要因は、チームワークだと思います。そんな能力がずば抜けて高いやつもいない中で、夏から走ることとか基礎的なことも含めて全てやれることはやってきて、チームで戦っていこうという感じでリーグ戦に臨みました。それが最後までリーグ戦を通してできたから、こうやって優勝できたのかなと。ほんと、練習は4年間で一番辛かったですね(苦笑)!でもあれだけやってきたんだから、という自信がありました。入替戦では、この1年間やってきたことを、いや4年間の全てをぶつけるだけですね。白鴎大の歴史を、自分たちの手で絶対に変えたいと思います」

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「このメンバーで主将をやらせてもらえて嬉しかった」
真面目な取り組みを積み重ねたチームのまとめ役

◆#43近藤圭太(駒澤大・4年・主将・SG)
121028kondokeita.jpgリーグ戦のはじめ、主将になった経緯を訪ねると「消去法で…(笑)」と笑っていた近藤圭太。だが実直な姿勢で、羽目を外し過ぎる仲間をまとめる姿やチームのことを思う言葉の数々は、リーダーとしてとても頼もしさが感じられた。また、試合に長く出ることはなかったといっても、シックスマンとして要所で3Pを決めたことは味方の勢いを大いに加速させていただろう。個性豊かなチームを陰から支え1年間まとめ上げた功績には、大きな称賛を送りたい。


「終わったという実感が無いですね。リーグ戦の正直な感想としては、2巡目でこんなに勝てたのにどうして1巡目でそれができなかったんだろうって…。でも悔しさはありますが、これもこれで駒澤らしいのかなと思います(苦笑)。4年間を振り返ると、2年生の時は3部で、勝って当たり前というか緊張感とかもあまり味わうことなく終わって、3年生から2部でやることになって。去年は成瀬さん(11年度卒)とか先輩たちが練習を真剣にやって良い雰囲気を作ってくれて、思うようにいかない時もあったんですけど、その中で自分も気持ちを切らさないで真面目にやってこれたと思います。それで今年、結果的にキャプテンに選ばれて、このメンバーでキャプテンとしてやらせていただけたのは嬉しかったですね。それに自分は大学に入ってからあまり公式戦に出る機会はありませんでしたが、リーグ戦の順天堂大戦で大学に入って初めてスタメンで試合に出られたんです。その試合は負けちゃったんですけど、プレータイムを長くもらって、勝ち負けに対して感じ方もちょっと違って…その時、バスケットって楽しいなってすごく思えたんですよね。最後にもう一度それに気付けたので、本当に良かったと思います。

 結構駒澤は色んなことがあって、大変なことが多かったです。遅刻してばかりのやつがいたり、練習の途中で切れてやらなくなるやつがいたり…(苦笑)。まぁだいたい問題を起こすのはいつも僕らの学年で、下のみんなにはワガママな4年で苦労をかけたと思います。後輩たちには結構厳しいことも言ってきたんですけど、文句も言わずについて来てくれて本当に感謝してますね。来年からはメンバーも抜けて大変だと思うし、人数も今9人でゲームの練習すらできない状況なんですけど、駒澤のいいところって白井さん(監督)とか山口さん(部長)とかが選手の話をよく聞いてくれて、みんなで自分たちのやりたいバスケットを作っていけるところにあると思うので、自分たちでよく話し合ってやっていってもらいたいです。人数少ない分、そういうことがやりやすくなると思うので。何もやらずに1年過ごしたらそれで終わっちゃうと思うので、後悔しないように、自分たちのやりたいことをしっかりやって終わって欲しいです」

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「個性派ぞろいだし、みんな気分屋」
そんなチームを引っ張った頼れる司令塔

◆#55近藤 大(駒澤大・4年・PG)
121028kondodai.jpg昨年は2ガードで出る場面も多かったが、今年は本格的にメインガードとして責務を負った。闘志を前面に出し、持ち味であるルーズボールやリバウンドでの強さはもちろん、攻守共に今年はより積極性が目立ったと言える。チームが緩んだときの引き締め役でもあり、「結構怒ったりもした」と言うが、そうした真剣な姿勢もチームの上昇には欠かせなかっただろう。また、ひとたびコートを離れれば、ベンチや試合外での明るい振る舞いは実に駒澤大らしい選手だ。副将としてリーダーシップも感じさせ、チームに欠かせない一人だった。彼の熱い姿勢や真剣さが、チームに受け継がれることを願いたい。
  

「自分たちの代が始まった時は、去年の4年生が抜けて結構やばいなと思っていたんですけど、なんだかんだ結果的に4位になれて良かったです。後半6連勝した時は本当に行けると思ったんですけど、最後崩れちゃいましたね。でも去年と同じ4位だし、良かったです。うちのチームは練習に気合いが入らないやつとかも多くて、自分が結構怒ったりもして…。去年までは先輩たちがそういう役目をやってくれたんですけど、今年は特に大変でした。でも試合になったらみんな頑張ってくれたし、息のあったプレーもできたのは4年間ずっと一緒にやってきた成果かなと。まぁとにかく、大変でしたね。僕らの学年って個性派ぞろいだし、みんな気分屋だし…。ほんと4年間、疲れました(笑)。でも楽しかったし悔いはないです!」

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「毎試合全部試合に置いてこないといけない」
一戦の価値の重みを感じた2ヶ月間

◆#5槇坂健人(駒澤大・4年・SG)
121028makisaki.jpg相手のエースを抑えるディフェンスは、数字に残らない部分でいつも勝利に大きく貢献していた。駆け引きが上手く、コースを完全に止めて相手からオフェンスファウルを奪う場面もしばしば。一方オフェンス面でも高い身体能力と勝負強さで、大事な時に点を稼いだ。入学当初は4年間やっていけるか不安だったというが、2部の舞台でもそのプレーは十分通用していた。巧みなディフェンス、スピードのあるドライブ、大事な場面で決まる3P、どれをとっても、観客を魅せられる選手だった。一つのインパクトを残し、槇坂は学生バスケット界を去る。


「リーグ戦では、後半に進むにつれて一戦一戦の大切さをすごく感じました。一試合一試合全力ですべてを出し切るのは難しいことかも知れないけど、それに近い形で、毎試合全部試合に置いてこないといけないなと。そこの難しさが4年になってあらためて分かりましたね。もしそれを今年後輩も感じてくれたのなら、来年も悔いが残らないように、常に全力を出し切るプレーをしてくれると思います。4年間を振り返ると、1年生の時は3部だったんですけど、先輩も上手かったしまわりの選手も上手かったので自分が本当にやっていけるか不安で。でも2部に上がってレベルの高い争いに揉まれているうちに、自分のプレーの幅も広がってきたと思います。だからここで引退というのはもったいないので、引退かも知れないけど、バスケットにはずっと関わっていきたいです」

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「チームの勝利を心から喜べるようになった」
仲間のおかげで変わった心境

◆#7馬場健司(駒澤大・4年・SF)
121028baba.jpg当たり負けしない体の強さと高確率のシュートを持ち、チームの得点源であり自他ともに認めるキーマンだ。馬場のような選手は大学全体を見渡しても少なく、4番ポジションとしてはまったく見事な活躍を見せた。リーグ前半調子が悪かったことには責任を感じている様子だが、リーグ2巡目、駒澤大の怒涛の巻き返しの原動力となる活躍は素晴らしかった。下級生の頃から主力を担った実力者だが、中でも「今年が一番楽しかった」と言う馬場。それは個人のことよりも、チームのことを思う気持ちが強くなった現れのよう。最高の仲間に恵まれたことが、チームのエースをもう一回り成長させた。


「去年3部から2部に上がって先輩たちと4位になって、できるという手応えはその時掴めていたので、自分的には上まで行けると思っていたんですけど…リーグの1周目でコケて。僕が1周目全く点取れなくて、全然ダメたったのが原因ですね(苦笑)。でもヤバいなと思いつつ、2周目は調子も上がってきて立て直せたので良かったです。僕、2周目の平均得点だったら多分誰にも負けてないですよ(笑)。だから…自分がちょっと1周目から入ってれば…行けてたな、間違いない(笑)。でもみんなとバスケができて楽しかったので良かったです。4年間を振り返ると、下級生のうちは好き勝手にやってて、個人の活躍に一喜一憂してたんですけど、4年生になってこの仲間とやってきて、今年は自分の活躍というよりはチームの勝利を本当に心から喜べるようになりました。そういう意味では結構成長できたかなと。実際、今年が一番嬉しかったし、今の4年生と同じ代で、本当に良かったと思います」

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「仲間に恵まれたことが良かった」
4年目でさらなる成長を見せた大黒柱

◆#6伊藤宏将(駒澤大・4年・CF)
121028itohiromasa.jpg昨シーズンはシックスマンでそこまで華々しい活躍を見せる機会は少なかったものの、スタメンになり自覚の芽生えたという4年目の今年は春から良い活躍が目立った。その分、怪我で中盤欠場したことは残念だったが、かわりに#11佐々木が頭角を表し自身も「来年に向けてプラスになったから」と振り返る。復帰してからも佐々木と共に、2部の屈強なインサイド陣と渡り合った貢献は大きかった。「生活態度も意識するようになった」と精神的にも成長の手応えを得た様子。かけがえのない仲間を得た他にも、4年間で得たものは多いだろう。


「春のトーナメントで早稲田に勝てそうな良い試合をして、そこそこ自分たちにも力があるんだなと実感したのでリーグ戦でも戦えるだろうと思っていたんですけど、1周目で自分が怪我しちゃって、チームもガタガタっと落ちてしまって。怪我したときは、結構ひどかったのでまず復帰できるのかという不安と、ブランクが空いてすぐもとのレベルに戻れるのかというのがずっと不安でした。でも僕のかわりに後輩の慶祐(#11佐々木)が、スタメンクラス級の活躍をしてくれたし、来年に向けてプラスになったから良かったかなと。とにかく、みんな最後笑って終われたので良かったです。

 入学してから、結構試合に絡むことができたんですけど、今年4年目になって主力として使われるようになって、自覚も全然違う感じになってきました。生活態度も前は悪かったんですけど意識するようになったし、スタメンで出るからにはもっと上手くならなきゃって真面目に練習するようになりました。成長できたし、すごく充実した1年だったかなと。それにやっぱり一番大きいのは、仲間に恵まれたってことですね。仲間に恵まれたことが良かったと思います」

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「プラマイゼロ…いや、プラスだね!」
楽しく、そして真剣に戦い抜いた2部3P王

◆#8鈴木康貴(駒澤大・4年・G)
121028suzukikoki.jpg最終試合はなかなか決めることができなかったものの、2位から1本差で逃げ切り2部3P王になった。波もあったが、要所できれいに決めてくるシューターとして、相手チームも厄介だったに違いない。厳しくマークに遭えば引き付けてまわりにパスを供給し、アシスト数もチーム一となるなど、チームの潤滑油としての役目も果たした。
コートでは真剣な表情だったが、ベンチに戻れば#9竹本と共に楽しそうに試合を盛り上げた姿も印象的。笑顔で悔いなく、鈴木は学生バスケットの幕を閉じた。


「リーグ戦は良い試合も悪い試合もありましたが、18試合すべて、自分たちの持ち味である『楽しむ』ということを出せたので良かったです。最高!まぁ“俺たちの代でやってやろう”と今シーズンやってきて、最終試合の終わり方がボロ負けで“やってやった感”はゼロですけど(笑)、みんな試合に出られて楽しかったし悔いもないですね。プラマイゼロ…いや、プラスだね!最終日の3Pは0本だけど!(笑) 大学に来て4年間で、僕は“努力”ということを学びました。教えてくれた仲間にはすごく感謝しています。ありがとうと言いたいです。後輩は来年大変だと思いますが、まだ1年あるので、普段の練習から頑張れば1年で全然力も伸びると思います。そういう所から地道に頑張ってもらいたいです」

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「最後まで続けてこれて、本当に良かった」
どんな時も明るい雰囲気を作り続けた盛り上げ隊長

◆#9竹本龍司(駒澤大・4年・SG)
121028takemoto.jpgベンチにいながら、圧倒的な存在感を放つ選手である。味方も耳をふさいでしまうほどの大音量の指笛、見る者を思わずクスリと笑わせるようなパフォーマンス。メンバーのそう多くないチームを常に盛り上げ続ける、駒澤大を代表するムードメーカーだった。彼一人いるのといないのとでは、チームの空気が大きく変わる。「何度も辞めようと思った」というが、貢献度合いは大きかったのではないだろうか。駒澤大の明るく楽しい雰囲気を、誰よりも体現していた。
昨年は応援席にいたが、今年はついにベンチ入りを果たし、最終試合ではチームファウルからフリースローを得てリーグ初得点を記録。最後まで味方を、そして観客を楽しませ続け、2部リーグを盛り上げた一人だった。


「リーグ戦全体の感想としては、最後に得点を決められて良かったです。今まで決められてなかったので嬉しかったですね。4年間を振り返ると、1年生から4年生まで、本当に何回も辞めようと思いました。でもこうして最後まで続けてこれて、本当に良かったです。(鈴木に「誰のおかげ?」と聞かれ)それは、(鈴木)康貴のおかげです!遅刻してみんなを怒らせてしまった時に、康貴だけは優しくしてくれました(笑)。後輩たちには、2部で当たり負けしないようにウェイトしなさいと伝えたいです。4年間楽しかったです!」

 
121028komazawa.jpg
写真:2年連続4位となった駒澤大。最後までにぎやかなスタイルを貫いた。
  
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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