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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.11.02 (Fri)

【2012リーグ2部】10/28 法政大vs順天堂大

【序盤から法政大が東洋大を好守で圧倒】
121028maeda.jpg リーグ戦最終日の第1試合、法政大東洋大の試合は、法政大が東洋大を圧倒する形となった。東洋大はこの日、前日のケガで#7筑波(2年・F)が欠場。エースの不在で試合の入りからどこか噛み合わない東洋大を尻目に、今季ラストゲームに気合い十分で挑んだ法政大が開始3分で7-0とスタートダッシュを切った。東洋大は#24遠山(2年・F)のドライブでようやく初得点を挙げるが、その後も法政大の守りに苦しみ24秒オーバータイムになるなどオフェンスが停滞。結局このQ5点しか奪えず、その間に畳み掛けるように20得点を積み上げた法政大が試合の主導権を握った。2Qに入っても、東洋大は法政大のゾーンに対してアウトサイドがなかなか決まらない。一方の法政大はシックスマンの#16沼田(1年・C・湘南工科大附)が速攻、ミドルシュート、バスケットカウントと躍動し、前半終わって43-19と大きくリードを奪う。

 後半、大差をキープする法政大はベンチメンバーをさまざま変え、これまであまり出番の得られなかった選手たちも活躍を披露する。一方なんとか巻き返したい東洋大だが、個人それぞれの頑張りが空回りし、ファウルもかさむ。段々と得点は伸びたものの前半についた差を埋めることはできずにそのまま88-60で試合終了となり、法政大が快勝した。

121028numata.jpg 法政大はリーグ戦前半は上位に位置していたものの、2巡目は3勝6敗となかなか白星を伸ばせなかった。しかし一昨年は1部全敗、昨年は2部でわずか2勝に終わった過去2シーズンと比べ、飛躍的に勝ち星を伸ばしたシーズンでもある。主力が抜けたという危機感が逆に“チーム”を作りだし、「ひとつになれた」と主将の#37岸もシーズンを振り返った。ここ数年、過去の主将たちを中心に“法政を変えたい”と真面目に取り組んできた下積みに、今季の明るい雰囲気が交わったことがプラスに働いた。今の3年生も#0高田や#14大塚誠らリーダーシップの取れる選手がおり、1・2年生の頭角も目立つ。来シーズン、どんな戦い方をするのか楽しみに待ちたい。

 東洋大は、#7筑波の穴も大きくなかなか歯車が噛み合わない試合となった。前日に順天堂大との死闘を制し、入替戦を見据えなくてはならない中で気持ち的に難しかった部分もあるだろう。課題が残る最終試合にはなったが、入替戦までのスパンは短く1週間後に決戦の時が迫る。気持ちを切り替えチームの調子を立て直すことは急務だ。入替戦の相手は、昨シーズン同じ3部で戦い1勝1敗だった立教大。2年前、立教大は2部に昇格して1年間で3部に舞い戻る屈辱を味わったが、東洋大も同じ轍は踏みたくないはず。持ち味であるチームディフェンスを取り戻したい。

 また東洋大は、長く2ヶ月間に渡り2部リーグの全試合で会場を提供。2部以下は学連運営ではなく自主運営となるが、会場の用意や片付けもリーグ運営のメンバーではなく東洋大側がほぼ担った。この2ヶ月間、2部全10チームの選手たちが全力で戦えたのも、こうした素晴らしい環境あってこそ。美しいアリーナを提供してくれた大学側にも深く感謝したい。

法政大:9勝9敗
東洋大:4勝14敗

写真上:40分間フル出場でチームを引っ張った東洋大・前田は19得点と孤軍奮闘。リーグ戦を通して頼もしい存在だった。
写真下:沼田は途中出場ながらチームハイの16得点。まだ1年生だけにこれからの成長が楽しみな選手。

※法政大・岸選手、加藤選手、岩崎選手のコメントは「続きを読む」へ。

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【COMMENT】

「本当に法政で良かった」
チームをひとつにした陰の功労者

◆#37岸 翔太郎(法政大・4年・主将・F)
121028kishi.jpg“これまでの法政とは一味違う”
過去2年間の苦しいシーズンを見てきたファンの中には、そう感じた人も多いだろう。春のトーナメントで早稲田大に大勝するなど幸先の良い形でシーズンのスタートを切り、リーグ戦も前半から接戦を次々制して順調に勝ち星を重ねた。学年関係なくチーム一丸となって戦う明るい雰囲気や相手チームを呑むような勢いは、負けが込んだ過去2シーズンではあまり見られなかったもの。その中で特に、主将の岸の功績は大きかった。試合に長い時間出ることはなかったが、自身の明るいあっけらかんとしたキャラクターを活かし、「下級生が何でも言える環境を作る」と春に言っていたことを有言実行。数字に残らない部分で、チームになくてはならない存在だった。


「今シーズンを振り返ると、うちはちょっと長丁場に弱かったですね。リーグ戦1周目は勢いでいけて良かったんですけど、2周目は自分たちの甘えが出てしまって…。リーグ後半『覇気がない』みたいなことはスタッフからも言われていたのに、それを自分たちで解決できなかったことが入替戦に行けなかった原因かなと。そこは少し悔いが残ります。

 でも今年、本当にチームがひとつになれたと思います。去年の4年生が卒業して主力がほぼ抜けちゃったので、春のトーナメントも正直あそこまで行けると思っていなかったんですよ。でもチームで戦ってベスト8に入ったことが自信になったし、全員で一つの考えを共有できたというのが今年一番大きかったですね。キャプテンとして自分は何もしてないですけど(苦笑)、みんなでやってこれたのは良かったです。4年間を終えて思うのは、本当に法政で良かったということ。あまり試合には出られませんでしたが、自分自身、自由にやれていたし本当に楽しかったです。バスケットはチームスポーツなので、後輩たちにはみんなで考えを共有して、学年とか気を遣わずにスタッフにもチームメイトにもどんどん意見を言い合って、ひとつのチームになってもらいたい。そういうチームにしたら、後輩たちは力もあるし全然強いと思うので、頑張って欲しいです」

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「今年になって意識もすごく変わった」
殻を破り発揮した“4年生らしさ”

◆#21加藤寛樹(法政大・4年・CF)
121028kato.jpg今シーズンは過去3年間と比べ、顔つきもプレーも大きく違った。1年生の頃から試合に出てきた加藤だが、「今までは地味というか、陰で頑張るというタイプだった」と自身も言う。それももちろん重要な役割だが、昨年の主力が抜けた今年はそれだけではチームがまとまらない。自らが先頭を切ってプレーで活躍し、3年生以下を引っ張る必要があった。そうした役割の変化に、加藤は見事応えてみせた。リーグ序盤に「ガツガツやっていきたい」と語った貪欲な姿勢、激しいマークを厭わずリングに向かう強気なプレー、円陣を組んで後輩たちに喝を入れる姿。4年生としての自覚や責任感が、強く伝わってきた。


「リーグの出だしはみんな集中力を途切らせずに戦えたんですけど、2ヶ月続くとどこかで集中が切れて、そういう時に負けてしまいました。その立て直しが2周目は上手くいかなくて、雪崩状態に連敗してしまったことは悔しかったです。4年間を振り返ると、2年のリーグで2部に落ちて、3年生の時に上がろうとしたんですけど、そこでまたリーグの厳しさを目の当たりにして。2部はまわりもみんな1部に昇格したいという気持ちが見えるチームが多くて、そこに粘り負けというか、気持ちに押されて負けてしまった試合もありました。でも今年はその中でも競り勝てるようになってきて、今までの“競り負ける法政”とはちょっと違った。入替戦に行くには一歩及びませんでしたが、結果は仕方ないし、最後はみんなで楽しくバスケットができて気持ちよく終われたので言うことは無いですね。それに去年までは先輩たちに頼る場面が多かったんですが、やっぱり自分も4年になって後輩を引っ張らなきゃいけないと思うようになったし、4年が3人しかいないのでその3人で色々話し合いもして、どうチームをまとめるか考えてきました。今まで以上に声を出したり、今年になって意識もすごく変わったと思います。来年の4年生にも頑張ってもらいたいですね。

 あと今年、1年生の中で寿一(#24加藤)と沼田(#16)が試合に出ていて、最初は1年生だしそこまで期待はしてなかったんですけど、走ったり強気なプレーをしたりきつい時にリバウンドを取ってくれたり、かなりチームを助けてくれました。思い返せば自分も1年の時に試合に出て必死でやってきたことだと思うので、それを2年・3年になっても継続していって欲しいですね。そうすれば自分自身もすごく成長できるだろうし、競争していく中でチーム力も上がると思うので。あとは、高校まではバスケって少しやらされる感じがあったんですけど、法政は監督からやれと言われてやるより選手主体だから、自分たちで話し合って監督にも相談しやすいチームです。課題を見つけて、その年にあった練習方法とかを自分たちで考えてその年の色に染めていけば、来年はもっと強くなれると思います。頑張って欲しいです」

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「まとまった時は本当に力を発揮するチーム」
変化の実感も、たくさんの反省も感じた最後の年

◆#27岩崎貴宏(法政大・4年・SG)
121028iwasaki.jpgきれいな3Pを武器に持つピュアシューター。岩崎の放つボールは、ふわりと入るというよりも、良い音を立てて勢いよくリングを通過する。揺るぎない分、相手に与えるダメージも数字以上。今季は得点源のひとつとして全試合スタメン出場し、チーム上昇の一翼を担った。
しかし最終試合を終えた岩崎の口からこぼれたのは、反省の念。上との入替戦が現実味を帯びていたからこそ、自分がもっとやれていればという想いが強いのだろう。それでも、今年の4年生が後輩たちに植えつけた“手応え”や“変化の兆し”の価値は大きい。来季以降、後輩たちの奮闘が今シーズンの悔しさを晴らしてくれるはずだ。


「リーグ戦は前半6勝3敗、後半3勝6敗という結果になって、後半になかなか勝てなかったのが悔しかったです。個人的に、前半は楽に打てて結構いい感じでシュートも入ったんですけど、後半になってマークされるようになって、そこで全然シュート確率が上がらなくて。それでうちの点数も伸びなかったので、そこは責任を感じています。試合に出ている時はいかに点数を取るかをずっと意識していたんですけど…もっと点取りたかったですね。去年は長谷川さん(11年度卒・現JBL2大塚商会)がいたからディフェンスがそっちに寄っていたんですが、今年は逆サイドのシューターというのがいなかったのでべったりつかれて、それを打破できなくて。もう、反省しかないです(苦笑)。

 でも4年間で、自分が1年生の時よりだんだん雰囲気も良くなったし、練習もみんな真面目にやるようになりました。だいぶ走る練習も増えたし、自主練をする選手も多くなって、それはチームが少し変わってきたのかなと。いきなり全部変えるのは難しいと思うんですけど、少しずつ変わってきているので、また来年、今年からさらに良くなってもらえればなと思います。

 法政はみんな個性派でまとまらなかったらそのまま終わっちゃうんですけど(苦笑)、まとまった時は本当に力を発揮するチームだったので、やっていて楽しかったですね。学生のバスケットって、自分で考えればその分上手くなると思います。やらされるんじゃなく、自分で取り組んだからこそ充実感も感じられる。その上で監督がプラスアルファしてくれたし、人としても大きくなれてプレー面でも成長できて、充実した4年間だったなと思いますね。今年、リーグ前半だけいえば上との入替戦が見えていたので、来年後輩たちにはリーグ戦を通して圏内にずっと入れるようにしてほしい。能力は個人個人あると思うので、意識を高く持って頑張ってもらえれば伸びていけると思います」


121028hosei.jpg
写真:5位で今シーズンを終えた法政大。手応えも悔しさも味わった1年間を、笑顔で締めくくった。

 
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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