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2012.11.01 (Thu)
【2012リーグ1部】10/28 筑波大VS早稲田大
【熱戦の末、筑波大が早稲田大に競り勝つ】
筑波大は4位、早稲田大は8位と、試合前に順位が確定したチーム同士の対戦。モチベーション面での難しさも懸念されたが、両者とも勝利へ執念を見せ、好勝負となった。
スタートは筑波大のペースだった。#21笹山(2年・PG)、#14坂東(2年・SG)の2年生コンビが3Pを決めて、#47砂川(4年・PF)や#32武藤(3年・C)もインサイドで上手く得点を重ねていく。早稲田大はシュートミスが続き、#12武津(2年・PG)がアンスポーツマンライクファウルを犯すなど、波に乗り切れないまま1Qで早々に二桁を追いかける展開を強いられる。しかし2Qに入ると修正。筑波大にイージーシュートのミスやターンオーバーが出るのを尻目に、#21河上(3年・F)が内外で得点。するとこの日スタメンに抜擢された#27平野(2年・F)もレイアップを決めてチームを盛り上げる。筑波大はこの苦しい時間帯で#34池田龍之介(3年・SF)が活躍。シュートが次々とネットを射抜く。一方の早稲田大も応戦。#34池田慶次郎(1年・G・京北)と#2木澤(1年・G)のルーキー2人が活躍を見せ、背負った10点のビハインドを帳消しにして、前半は35−35となった。
3Qに入ると早稲田大がリズムを掴んだ。#27平野がバスケットカウントや3Pを決めて勢いに乗り、#34池田慶次郎も好調を持続。筑波大は#14坂東の3Pは出るものの、他で攻め手を欠き追いかける展開に。最後は#15木村のブザービーターで、早稲田大は8点のリードを得て4Qを迎える。この時間になっても早稲田大は流れを渡さない。#27平野、#34池田慶次郎の両名が相変わらず好調で、久々の勝利が見え始める。だが、ここから筑波大は#21笹山、#14坂東の2年生コンビが覚醒。2人とも2本の3Pを決めて3分半を残して4点差に迫る。早稲田大はタイムアウトを使うが、直後に#21河上が#34池田龍之介にフリースローを献上。2本とも揃えられると同時に、河上はこれが4つ目となってしまう。完全に流れを呼び込んだ筑波大は、好ディフェンスから相次いでスティールして得点を決め、一挙に逆転に成功。早稲田大はファウルゲームに出るが、この時点でポイントゲッターの#21河上をファウルアウトで失っており及ばず。83−78で、筑波大に軍配が上がった。
筑波大は4位。一時は3位につけていたがメインガードを務める笹山が欠場した時期もあり、最終的にこの順位に落ち着いた。4位以上に食い込んだのは優勝した2002年以来。リーグ戦の好調を、シーズン最終盤まで持続させたいところだ。
終盤にまさかの5連敗と失速した早稲田大は8位に沈み、2部3位の国士舘大との入れ替え戦に回ることとなってしまった。絶対的司令塔である大塚の状態は万全ではなく、この点が早稲田大にとっては痛い。しかし、この日はこれまであまり活躍の見られなかった平野や池田慶次郎らが奮闘。最後まで筑波大を苦しめ続けた。1部の舞台には昨年復帰したばかり。易々とその座を明け渡すわけにはいかない。入れ替え戦での戦いぶりを期待したい。
筑波大:11勝7敗
早稲田大:6勝12敗
写真上:大会を通じて安定してシュートを決め続けた筑波大・坂東。
写真:この試合で早稲田大は平野の活躍が光った。入れ替え戦に回るが、1年生の木澤など、控え選手の働きもリーグ後半に好材料が出てきている。
※筑波大・池田龍之介選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「4年生のために頑張る意識でやっていきたい」
『無心』に切り替え、好パフォーマンスを披露
◆#34池田 龍之介(筑波大・3年・SF)
最終週二日間は要所でシュートを決め、チームの連勝でのリーグ戦終了に一役買った。一つひとつのプレーに対して考え過ぎてしまい、調子を落としていたようだが、最後は「何も考えず」にコートに立ち、結果を残した。筑波大は昨年のリーグからひとつ順位を上げて4位に。「春の筑波」というジンクスに負けず秋にもまずまずの結果を残した。しかしインカレではしばらく結果が出ていないだけにここからも正念場となる。自身が語る課題を潰していき、シーズンを笑って終わらせられるだろうか。
—今日の試合はお互いに順位が決まっており、モチベーション面で難しさはありませんでしたか。
「順位は気にせずに、筑波としてはインカレに向かって一試合一試合をしっかり皆で戦えるようにすることを意識していました」
—『この試合はしっかり勝とう』という意識で?
「はい、単純にこの試合はしっかり自分たちのバスケをして、インカレに繋げようと」
—最後2試合は池田選手が好調だった印象です。
「あんまり考えなかったのが良かったのかな、と。別に何も意識していなければ、難しいようには考えていなかったし、皆が作ってくれた流れに乗っかったという感じですね」
—ということは、ここまで色々と考え過ぎていたということですか。
「それはありました。考えなくていいことまで考えた時期もありましたけど、ここ2試合は何も考えずに、いつも通りやるだけでした」
—考え過ぎてしまったのはなぜでしょうか。
「一つひとつのプレーに対して、考えなくていいことまで考えてしまっていたかなと思いますね」
—自分を見失っていたようなイメージですか。
「多分そうなっていたんだと思います」
—春先はどうだったんでしょうか。
「春は怪我をしていて、ちょっとした怪我をしていても使って貰っているその時間を一生懸命やるだけを考えていたので、そんなにプレーの面で考えることはなかったんですけど、夏にはプレーの面で考えることが多くて。考えなくていいことなのに考えていたみたいで、そこら辺は良くなかったのかなと思います」
—そういう状態をこの2日で変化させられたのは、何かきっかけがあったんでしょうか。
「本当に最後の週なので、切り替えようとも思わなければ何をしようとも思わないし、ただ一つひとつのことをやろうというチームの中で頑張ることが大切だと思っただけですね。別に僕自身のことはあまり考えてないですね」
—チームは4位でした。昨年より順位を上げましたね。
「僕はチームが勝てばいいので。自分のことは二の次で、チームが勝つことを考えていて。それはこのリーグを通して勝てる試合とかを考えたら、もっと良い成績を残せたのかなと思います。でも4位という成績自体は、最後に残された状況で2つ勝って4位ということで、良かったと思います」
—一定の満足はしていいと捉えていますか。
「できたことはできたという風に思っています。でも、できていないことはできていない。課題はあるので、そこをインカレまでにしっかり突き詰めていってやっていきたいです」
—できていないこととは?
「今日はみんな意識して、何でも連携するように声を出していったんですけど、そういうことも意識しないで当たり前にやれるようになりたいし、今日や昨日のチームの一体感を常に持ち続けられるようなチームになることが課題かと思います。この二日にできたわけだから、長期的に見ればずっとできるはずじゃないですか。だから長い目で見て常にチームがそういう意識に向けて頑張る、と。意思統一ですかね、課題であるのは」
—今季はここまで好成績です。ただ重要なのはインカレですね。
「4年生のインカレにかける気持ちは僕ら3年生や下の学年にも伝わっているし、4年生の姿勢を見て4年生のために頑張りたいと思っています。そういう意味ではここからもそういう意識でやって、いろんなことに向かって取り組んで課題を一個一個潰してやっていければもっといいチームになると思います。それに向かって皆で頑張っていきたいです」

スタートは筑波大のペースだった。#21笹山(2年・PG)、#14坂東(2年・SG)の2年生コンビが3Pを決めて、#47砂川(4年・PF)や#32武藤(3年・C)もインサイドで上手く得点を重ねていく。早稲田大はシュートミスが続き、#12武津(2年・PG)がアンスポーツマンライクファウルを犯すなど、波に乗り切れないまま1Qで早々に二桁を追いかける展開を強いられる。しかし2Qに入ると修正。筑波大にイージーシュートのミスやターンオーバーが出るのを尻目に、#21河上(3年・F)が内外で得点。するとこの日スタメンに抜擢された#27平野(2年・F)もレイアップを決めてチームを盛り上げる。筑波大はこの苦しい時間帯で#34池田龍之介(3年・SF)が活躍。シュートが次々とネットを射抜く。一方の早稲田大も応戦。#34池田慶次郎(1年・G・京北)と#2木澤(1年・G)のルーキー2人が活躍を見せ、背負った10点のビハインドを帳消しにして、前半は35−35となった。
3Qに入ると早稲田大がリズムを掴んだ。#27平野がバスケットカウントや3Pを決めて勢いに乗り、#34池田慶次郎も好調を持続。筑波大は#14坂東の3Pは出るものの、他で攻め手を欠き追いかける展開に。最後は#15木村のブザービーターで、早稲田大は8点のリードを得て4Qを迎える。この時間になっても早稲田大は流れを渡さない。#27平野、#34池田慶次郎の両名が相変わらず好調で、久々の勝利が見え始める。だが、ここから筑波大は#21笹山、#14坂東の2年生コンビが覚醒。2人とも2本の3Pを決めて3分半を残して4点差に迫る。早稲田大はタイムアウトを使うが、直後に#21河上が#34池田龍之介にフリースローを献上。2本とも揃えられると同時に、河上はこれが4つ目となってしまう。完全に流れを呼び込んだ筑波大は、好ディフェンスから相次いでスティールして得点を決め、一挙に逆転に成功。早稲田大はファウルゲームに出るが、この時点でポイントゲッターの#21河上をファウルアウトで失っており及ばず。83−78で、筑波大に軍配が上がった。

終盤にまさかの5連敗と失速した早稲田大は8位に沈み、2部3位の国士舘大との入れ替え戦に回ることとなってしまった。絶対的司令塔である大塚の状態は万全ではなく、この点が早稲田大にとっては痛い。しかし、この日はこれまであまり活躍の見られなかった平野や池田慶次郎らが奮闘。最後まで筑波大を苦しめ続けた。1部の舞台には昨年復帰したばかり。易々とその座を明け渡すわけにはいかない。入れ替え戦での戦いぶりを期待したい。
筑波大:11勝7敗
早稲田大:6勝12敗
写真上:大会を通じて安定してシュートを決め続けた筑波大・坂東。
写真:この試合で早稲田大は平野の活躍が光った。入れ替え戦に回るが、1年生の木澤など、控え選手の働きもリーグ後半に好材料が出てきている。
※筑波大・池田龍之介選手のインタビューは「続きを読む」へ。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「4年生のために頑張る意識でやっていきたい」
『無心』に切り替え、好パフォーマンスを披露
◆#34池田 龍之介(筑波大・3年・SF)

—今日の試合はお互いに順位が決まっており、モチベーション面で難しさはありませんでしたか。
「順位は気にせずに、筑波としてはインカレに向かって一試合一試合をしっかり皆で戦えるようにすることを意識していました」
—『この試合はしっかり勝とう』という意識で?
「はい、単純にこの試合はしっかり自分たちのバスケをして、インカレに繋げようと」
—最後2試合は池田選手が好調だった印象です。
「あんまり考えなかったのが良かったのかな、と。別に何も意識していなければ、難しいようには考えていなかったし、皆が作ってくれた流れに乗っかったという感じですね」
—ということは、ここまで色々と考え過ぎていたということですか。
「それはありました。考えなくていいことまで考えた時期もありましたけど、ここ2試合は何も考えずに、いつも通りやるだけでした」
—考え過ぎてしまったのはなぜでしょうか。
「一つひとつのプレーに対して、考えなくていいことまで考えてしまっていたかなと思いますね」
—自分を見失っていたようなイメージですか。
「多分そうなっていたんだと思います」
—春先はどうだったんでしょうか。
「春は怪我をしていて、ちょっとした怪我をしていても使って貰っているその時間を一生懸命やるだけを考えていたので、そんなにプレーの面で考えることはなかったんですけど、夏にはプレーの面で考えることが多くて。考えなくていいことなのに考えていたみたいで、そこら辺は良くなかったのかなと思います」
—そういう状態をこの2日で変化させられたのは、何かきっかけがあったんでしょうか。
「本当に最後の週なので、切り替えようとも思わなければ何をしようとも思わないし、ただ一つひとつのことをやろうというチームの中で頑張ることが大切だと思っただけですね。別に僕自身のことはあまり考えてないですね」
—チームは4位でした。昨年より順位を上げましたね。
「僕はチームが勝てばいいので。自分のことは二の次で、チームが勝つことを考えていて。それはこのリーグを通して勝てる試合とかを考えたら、もっと良い成績を残せたのかなと思います。でも4位という成績自体は、最後に残された状況で2つ勝って4位ということで、良かったと思います」
—一定の満足はしていいと捉えていますか。
「できたことはできたという風に思っています。でも、できていないことはできていない。課題はあるので、そこをインカレまでにしっかり突き詰めていってやっていきたいです」
—できていないこととは?
「今日はみんな意識して、何でも連携するように声を出していったんですけど、そういうことも意識しないで当たり前にやれるようになりたいし、今日や昨日のチームの一体感を常に持ち続けられるようなチームになることが課題かと思います。この二日にできたわけだから、長期的に見ればずっとできるはずじゃないですか。だから長い目で見て常にチームがそういう意識に向けて頑張る、と。意思統一ですかね、課題であるのは」
—今季はここまで好成績です。ただ重要なのはインカレですね。
「4年生のインカレにかける気持ちは僕ら3年生や下の学年にも伝わっているし、4年生の姿勢を見て4年生のために頑張りたいと思っています。そういう意味ではここからもそういう意識でやって、いろんなことに向かって取り組んで課題を一個一個潰してやっていければもっといいチームになると思います。それに向かって皆で頑張っていきたいです」
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