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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.10.27 (Sat)

【2012リーグ1部】10/27レポート

リーグ戦もいよいよ大詰め
順位をかけた最後の戦いが続く


 既に青山学院大が優勝を決めているリーグ戦も、最終週を迎えた。入れ替え戦回避やひとつでも順位を上げたいというそれぞれのチームの思いがぶつかり合う最後の場面。明治大早稲田大に勝利して1部残留に大きく前進するなど、どれも一戦一戦が熾烈な戦いが続いた。

 日本体育大日本大の試合は、2Q途中に二桁点差を得た日体大が、そのまま差を維持し続けて余裕の勝利を遂げた。両チームともケガ人が多い状況だったが、日体大は北川が、日本大は浜田と刘が復帰。日体大が主導権を握る続けた試合だったが、両者とも既に決まっている入れ替え戦に向けて、好材料が揃ってきている。

 青山学院大拓殖大の試合は、青学大が100点ゲームで大勝。これで青学大は無傷の17連勝となり、最終日の東海大戦に全勝優勝をかけて臨むこととなった。拓殖大は黒星が一つ先行。こちらは翌日の試合で勝率5割に挑む。

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【クロスゲームを制した明治大が入れ替え戦回避へ前進】
121027ANDO.jpg 1巡目は1点差勝負だった早稲田大明治大。早稲田大は勝てばその時点で入れ替え戦回避が確定、明治大も勝てば7位以上がぐっと近づく対戦は、前回同様緊迫の接戦となった。

 試合は開始直後から動いた。早稲田大が、開始1分足らずでスタメンガードの#34池田(1年・G・京北)が2ファウルに。明治大は早稲田大の動揺に乗じて#16安藤(2年・G)、#2目(3年・F)が外のシュートを射抜き、4分半で14−6とする。しかし明治大のオフェンスはここから停滞し、早稲田大は#21河上(3年・F)を中心にシュートを決めていく。最後は#21河上に3Pが出て1Qは早稲田大が1点リードで終了。2Qに入ると互いにディフェンスを引き締めて簡単に得点を許さず、競り合いのまま時間が経過する。だが、残り1分半で#2木澤(1年・G・洛南)がスティールから走ると均衡が崩れた。コートに戻った#34池田がフリースローを2投揃えると、#15木村が3Pをブザービーターで決めて、ロースコアの中、大きな9点のリードを得てハーフタイムとなった。

 一気に引導を渡したい早稲田大は、3Q頭から#6大塚(4年・G)を投入し勝負に出る。しかし、明治大がディフェンスを再修正し、早稲田大はスコアを伸ばせない。その間着実に明治大は追い上げ、6分過ぎに#16安藤が決めて逆転に成功。早稲田大はトラベリングのミスが続いてしまい、なおも安藤に得点を許してしまう。早稲田大は3Q終わりに#34池田のドライブや#15木村のバスケットカウントで一時的に再逆転するものの、4Qが始まるとすぐに#51皆川(2年・C)に3点プレーを許して攻守が噛み合わない。明治大は#16安藤のシュートでまたもビハインドを跳ね返し、#2目の速攻でリードを広げる。早稲田大は明治大ディフェンスに苦しみ続け、ようやく#21河上が得点するが直後にキーマンの#15木村が4ファウル目。#2目に3Pを決められると、#21河上も4つ目をコールされてしまう。明治大もオフェンスファウルが出て攻撃は単発だが、残り3分を切って#16安藤が#21河上からファウルを得る。河上はこれでファウルアウトとなり、安藤はここで貰ったフリースローを2本揃えて6点のリードとする。早稲田大も#15木村のゴール下で反撃を試みるが、直後に木村もファウルで退場となってしまった。明治大はなおも#16安藤が仕掛けて得点し、#10清水(3年・G)も速攻に走る。早稲田大はファウルゲームに出るが及ばず、66−59で明治大が7位争いの天王山を制した。

 明治大は、最後は武器のディフェンスで早稲田大を追いつめ、見事に勝利した。勝率で早稲田大と並ぶが、直接対決で2勝しているため7位に浮上。最終節に勝利すれば、1部残留が決まる。

 早稲田大は悔し過ぎる敗戦。故障を抱える大塚もポイントで出場してこの試合を取りにいったが、河上、木村という得点源を最後にファウルアウトで失い策が尽きた。順位は8位となり、入れ替え戦に回る瀬戸際に立たされた。

明治大:6勝11敗
早稲田大:6勝11敗

写真:勝負どころで自ら仕掛けて得点を重ねた明治大・安藤。21得点と心強い活躍だった。

※ 明治大・清水選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【筑波大が逃げ切り勝利、3位戦線に踏みとどまる】
121027IKEDA.jpg 3位をうかがう専修大筑波大は、この日直接対決となった。立ち上がりは筑波大がリズミカルに攻めた。#32武藤(3年・C)がエリア内で得点を重ね、#47砂川(4年・PF)も速攻に走り、#14坂東(2年・SG)はバスケットカウントを獲得。すると専修大も#33館山の3Pを皮切りに応戦し、#11宇都(3年・G)の得意の速攻や#9長谷川のゴール下などでリードを得る。しかし筑波大は#34池田(3年・SF)が苦しい場面でジャンパーを沈め、最後は3点プレーを披露し1Qを17−16とする。すると2Qは完全に筑波大ペースに。#50梅津(4年・C)の連続得点が出て、#6西村(3年・PG)も3Pを決めてリードを拡大。専修大はリバウンドで優位に立ち何度もセカンドチャンスを得るものの、これを活かし切れない。時間経過とともに単調なオフェンスに陥ってしまう。筑波大はなおも順調に得点を決めていき、前半で14点のリードを得た。

 後半も筑波大がリードを保つ。#11宇都が攻め気を見せるものの、その都度筑波大がバリエーション豊富なオフェンスでネットを揺らしていく。4Qに入ると好調の#32武藤の独壇場に。ドライブやジャンプシュートなどを決めてチームを盛り上げる。筑波大は4Q中頃から得点がストップし、一時は6点差にまで追い上げられるが、この場面も武藤の得点で悪い流れを断ち切った。最終的には76−64とし、大敗した1巡目の借りを返した。

 筑波大は勝率の上では専修大に並んだ。直接対決の得失点差の関係上まだ4位に止まっているが、最終節の結果次第ではまだ3位の可能性が残っている。一方の専修大は、この日は自慢のディフェンスが上手く機能しなかった。だが、翌日の最終戦に勝利すれば他の結果に関わらず3位となる。しっかりと勝利でリーグ戦を終わらせたい。

筑波大:10勝7敗
専修大:10勝7敗

写真:1Qにチームを救うシュートを決めていった筑波大・池田。最初の10分間をリードして終えたことが、筑波大にとって結果的に大きかった。


【田中の活躍が光った東海大が大東大にリベンジ】
121027IIJIMA.jpg 既に2位が確定している東海大は、このリーグ戦で最初に黒星を喫した大東文化大との対戦となった。東海大にとって、リベンジを果たしたい一方で、既に順位が確定しておりモチベーション維持の観点から難しさのあるこの試合で、リズムをまず得たのは大東大。#30鈴木(3年・SG)がスタメン起用に応えて内外で得点を重ね、#14岸本(4年・PG)や#8戸ヶ崎(3年・F)もシュートを決めていく。東海大はスタートで後手を踏み、オフェンスにリズムが生まれた時には既に追いかける展開となった。東海大ペースになったのは2Qに入ってから。#7晴山(2年・PF)、#33狩野(4年・SG)のミドルシュートなどで差を詰めていき、残り6分超の場面で#10バランスキー(2年・PF)のゴール下で逆転に成功する。するとここから大東大も応戦。#43鎌田(4年・C)がローポストでシュートを決め、得たフリースローもしっかりと沈める。東海大はリズムが膠着して抜け出す契機となるべき一本が出ない。それでも#7晴山が最後に得点するとビハインドは1点に。前半はこのまま終了となった。

 3Qも逃げる大東大、追う東海大という試合展開が続く。大東大が#43鎌田のインサイド、#19藤井(4年・SG)のアウトサイドで得点しリードを再度広げる。東海大は#24田中(3年・SF)が孤軍奮闘するも、他の選手で点が伸びず反撃の糸口を掴めず、#0ベンドラメ(1年・SG・延岡学園)もファウルが4つとなってしまう。だが、ここからリズムが生まれた。#33狩野がフリースローを2本決め、#10バランスキーのゴール下で追い上げる。そして残り2.7秒の場面で#24田中がバスケットカウントを獲得。ワンスローも沈めて、42−42の同点に。4Qに入っても、#24田中の積極的なオフェンスが続いてようやく東海大のリードとなる。大東大は東海大ディフェンスの僅かな隙を突いて#43鎌田が得点するが、他の選手で得点が伸びない。一方東海大はこの場面になってようやく田中以外の選手、#33狩野、#7晴山、#10バランスキーに得点が生まれ、差が広がった。最終的には61−52となり、東海大が1巡目の雪辱を果たした。

 東海大は、3Q終了間際から4Q序盤に田中の活躍が光った。最後はこれに呼応するように他メンバーも得点を決めて、競り合いを制した。最終日は全勝優勝を狙う青学大との対戦となる。既に順位は決まっているが、ライバルチームとして、目の前で14年ぶりの快挙を許すわけにはいかない。

 途中まではリードを得ながら敗戦を喫した大東大は、鎌田のインサイドは活き、ここで20得点を挙げた。だが、岸本をはじめとしたアウトサイド陣が一桁点数に抑えられた点が痛かった。昨年は終盤目に見えて波に乗り4位にこぎつけたが、今年はそこまでの勢いを得ている印象は薄い。内外でいかにバランスの良さを出せるかに、最終的な順位とインカレでの浮沈がかかってくる。

東海大:14勝3敗
大東大:8勝9敗

写真:競り合いの場面でプレータイムを得た東海大・飯島。藤永、ベンドラメのファウルトラブルを繋いだ。

※東海大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「普段からやっていることをどれだけ出来るか」
持ち味のディフェンスで価値ある勝利に貢献

◆#10清水隆平(明治大・3年・G)
121027SHIMIZU.jpg今リーグ戦で初めてスタメンに抜擢され、持ち味であるディフェンスでアピールした。ファウルアウトにはなったが、既に大勢が決した後で、大きな影響にはならず。この日の勝利で、明治大は7位に浮上。同時に、入れ替え戦回避に大きく前進した。最終日はチームが敗れても、早稲田大が勝利しなければ7位が確定する。だが当人はそんな星勘定は頭に無いだろう。狙うはあくまでも自力での1部残留だ。


—試合を振り返って。
「入れ替え戦に行くかどうかというところで、勝てたのは良かったと思います」

—初スタメンを聞いたときの心境はいかがでしたか。
「試合前の練習から、『もしかしたら出るかもしれないから準備しておけ』といわれていて。ディフェンスをしっかり頑張ろうというのは思っていました」

—ということは、心の準備は出来ていた、と?
「緊張はしたんですけど、一応大丈夫でした」

—入れ替え戦を考える上で、勝つか負けるかで大きく意味合いの違ってくる試合でしたが、そういう点でも特別な意識があったのではないでしょうか。
「普段からやっていることをどれだけ出来るかということで、自分は時にディフェンスの部分を言われています。それでチームに貢献出来たらな、と思ってやっていました」

—今日のチームディフェンスの出来はいかがだったでしょうか。
「あんまり自分には余裕が無くて……。今日はチームに助けて貰っている部分が多かったです。またチャンスが貰えればその時にディフェンスを頑張りたいと思います」

—ディフェンスが機能している時間と機能していない時間帯がある印象があります。
「悪い時間帯があると、そのままオフェンスにも影響してしまって良い攻めが出来ない部分があるので、とにかくガードである自分のところからプレッシャーをかけてやっていくことが大事かなと思いますね」

—それが出来たという手応えはありますか。
「ところどころで良い部分があったと思うんですけど、なかなか継続するのが難しかったと思います」

—競り合いを勝ち切れた要因は何だったと考えていますか。
「リバウンド面とかで相手に上回れたら負けると言われていたので、その辺かと……。ちょっとあまり憶えてないですけど(笑)」

—リバウンドは皆川選手がよく拾っていました。
「そうですね、皆川とかがよく取ってくれましたし、安藤も強気で攻めてくれて。その辺が良かったのかと思います。目もシュートを良く狙ってくれました」

—明日勝てば残留です。明日に向けて。
「今まで勝てた試合はディフェンスの部分が大きいと思います。その辺はチーム皆で頑張っていきたいと思いますね」

—すっきり残留を決められれば、インカレにも繋がると思います。
「そうですね、そのまま継続して繋げていけたら良いと思います」

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「改善出来る部分はもっと詰めていける」
ライバル対決を意識しつつ、インカレ制覇の目標を見据える

◆#24田中大貴(東海大・3年・SF)
121027TANAKA.jpg今期の日本代表でもあり、勝負どころで得点を重ねられるのはさすがの風格。東海大にとっても大きな武器だ。下級生主体のチームだけあって、今年はチームを引っ張る役割が求められ、自分でも声出しなどの部分で意識をしているという。既にこのリーグ戦は2位が決まったが、既にインカレに向けて切り替えた様子。まずは翌日のライバル・青学大との対戦に備え、その上でインカレを見据える。


—順位が決まっていて、今日の試合を迎える上でモチベーション面での難しさは感じませんでしたか。
「いや、全然そんなことないです。チームとしても自分としても、モチベーションが下がることは無かったし、みんなインカレに繋げる意識で残りの試合を戦う意識が強かったと思います」

—青学大が優勝を決めた時点で、インカレに向けて切り替えが出来ている感じでしょうか。
「そうですね。自分たちが1巡目に青学に負けたことだけで青学の優勝が決まったという意味ではなくて、自分たちが何試合か取りこぼしてしまった結果こういう結果になったと思います。でも、リーグの優勝を目指していたのもそうですけど、最終的にはインカレで優勝するのが目標なので。切り替えたというよりは自分たちがもっと成長出来るように、と話はしています」

—学年も上級生となり、下級生主体のチーム内で意識変化もあるかと思いますが。
「そうですね。今の状況では自分が一番上になることもあるし、そこはいくら能力があるとは言っても下級生は下級生だから、声の部分では、前よりもしっかり出すように意識しています」

—代表活動から戻った時期に負ける試合が出てしまい、自分自身の中で葛藤のようなものはありませんでしたか。
「この夏はずっとチームから抜けていたので、合わないだろうなとは思っていましたし、でもそれで負けるのはいけないと思っていて。でも徐々に合ってきていると思うし、ここからもっともっとチームとして完成させて、インカレに入っていければ良いのかなと思っています」

—今後チームに必要なことは何でしょうか。
「今はっきり目に見えているのはリバウンドで、ディフェンスも甘いところがありますけど、相手にタフショットを打たせているのにリバウンドを繋がれている部分が今日もあったので、そこはチームの課題だと思います」

—チームとして、100点近く得点しても負けたり、50点程度のスコアでは勝ったりすることがあり、ムラがある印象もありますが。
「自分たちは100点取るようなチームじゃないし、100点近く取られてもいけないチームです。いくら苦しい状況が続いていても、今日みたいに相手を50点近くに抑えて、その中で1点でも多く得点するのが自分たちのスタイルだし、そこをしっかりやらなきゃいけないと思います」

—シュート精度には改善の余地があるように感じますが。
「もっともっと改善出来るところはあると思うんですけど、そこよりはディフェンスですね。今日のように50点程度に抑えれば良いと思うし、今年のチームは最終的に1点勝っていれば良いチームだと思います。ただ、まだまだインカレまでに改善出来る部分なので、しっかり守ってフィニッシュを強くするところ等はもっと詰めていけるかなと思いますね」

—明日は青学大戦です。インカレの前哨戦的意味合いもあるかと思いますが。
「このリーグでやってきたことを、しっかり自分たちが出すだけだと思います」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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