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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.10.13 (Sat)

【2012リーグ1部】10/13レポート

青山学院大は日本大に迫られるも全勝を守る
日本大は入れ替え戦決定、下位争いも正念場


 この日、日本大が最初の入れ替え戦行きチームとなった。首位青山学院大は優勝がもう手に届くところにある。ここしばらくどのチームも果たしていない全勝優勝を叶えることができるかどうかが見所だ。下位争いはまだ混沌としているが拓殖大早稲田大は勝利で回避に一歩前進。日本体育大明治大は星2つ差で8位、9位に。ここからが一番苦しい戦いになる。

 早稲田大日本体育大の試合は、前半は早稲田大が7点リード。後半になると#15木村(2年・F)を中心に内外でバランス良く得点した早稲田大の一方的な展開になった。細かいミスはあったものの最終的には早稲田大が25点差で快勝し、6位へ。最低目標である入れ替え戦回避へ一歩前進した。一方、前週2連勝の日体大は後半に失速。こちらは逆に入れ替え戦へ回る危機が高まってきてしまった。

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【流れを掴んだ大東文化大が明治大を振り切る】
121013kamata.jpg 大東文化大明治大の対戦は明治大ペースのスローペース展開となったが、後半に勝負どころで得点した大東大が勝利した。

 1Qは11-14。大東大は要の#14岸本(4年・PG)、#43鎌田(4年・C)が起動するまでにやや時間がかかった。明治大はいつもながらのロースコア展開。2Qに入っても両者なかなか得点が伸びない。明治大は4分半近く無得点の時間があり、大東大もそれに付き合うかのような重い展開。特にゴール下では#43鎌田と明治大の#51皆川(2年・C)を始めビッグマン同士がお互いに消し合う形となり、それ以外のところが勝負のポイントになったが、互いに決め切れない展開が続き前半は20-24の明治大リード。

 後半に入り大東大は#0有村(4年・PG)を投入。#14岸本が点取りに注力し、#41小山(4年・G)の確率も上がり始める。明治大は#16安藤(2年・G)の2連続の3Pもあったが、残り2分で逆転される形に。4Qになると大東大は#43鎌田がポストプレーでチームを乗せ、#14岸本、#41小山の得点で引き離しに成功。明治大はアウトサイドが入らず、ファウルもかさんで流れを好転させるには至らず。66-54で大東文化大が明治大を下した。

 大東大は勝ちパターンがはっきりしてきた。競り合う展開も多いが勝負強いエースの存在感は圧倒的だ。ベンチメンバーも流れを変えるのにそれぞれの役割を果たし、このリーグ戦を通してチームとしての形が見えてきた。明治大は無得点の時間が長い。守りで相手を抑えこむ力はあるが相手を上回るためにどう点を取るかが課題でもある。7位と星2つの差を残り試合で挽回できるか。

大東文化大:7勝6敗
明治大:4勝9敗

写真:13リバウンドの大東大・鎌田。大東大の勝利はゴール下の安定も大きなカギ。

※大東文化大・小山選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【1点を争う展開から拓殖大が抜け出す】
121013sasaki.jpg 3位の筑波大と下位から抜け出したい拓殖大の戦いは、後半に拓殖大が流れを掴んだ。

 筑波大はこの日もエースガードの#21笹山(2年・G)が欠場。#6西村(3年・PG)、#42坂口(3年・PG)を使い分けながらの試合となった。しかしそのガードでうまくゲームメイクできず出足は重め。拓殖大も全体的に確率は今ひとつで14-14のロースコアな立ち上がりとなると、2Qもシーソーゲームが続いた。拓殖大の核となったのは#11佐々木(4年・C)。ミドルシュートを中心に得点を重ね、他のメンバーの外が入らない間をつないだ。筑波大は終盤にファウルが続いたがこのQは19-19として前半は33-33の全くの互角の戦いとなった。

 3Qになり、#94長谷川や#14坂東(2年・SG)といったエースシューターに当たりが来た両者。互いに入れ合う形となるが、拓殖大は#91井上(PF)のオフェンスリバウンドなども光り、5本の3PでこのQを61-55とリードで終えることに成功。4Qも序盤で#11佐々木が連続得点で10点のリードを得て、この差を守っていく。筑波大は#14坂東へ打たせることはできず、#47砂川(4年・PF)もファウルアウトなど、打開策がない。ディフェンスで24秒オーバーを奪うなど、ディフェンスは最後まで粘ったが逆転するような流れは作れず79-70で拓殖大が接戦を制した。

拓殖大:6勝7敗
筑波大:8勝5敗

写真:23得点10リバウンドとダブル・ダブルの拓殖大・佐々木。今シーズンは佐々木がチームを救っている試合も多い。

※拓殖大・井上選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【序盤での出遅れを取り戻した東海大が快勝】
121013VENDRAME.jpg 首位の青学大を追う上ではこれ以上の取りこぼしは許されない2位の東海大は、この日は上位進出をうかがう専修大とのゲームとなった。立ち上がりは専修大のペースで推移した。#11宇都(3年・G)のペネトレイトに#33館山(4年・G)や#22樋口(4年・F)もミドルシュートなどで続いて開始2分で8−0とする。このまま勢いに乗って試合を進めたい専修大だったが、3分半で司令塔の#4高橋(4年・G)が2ファウル。交代を余儀なくされると、ここから東海大が主導権を掌握。#7晴山(2年・PF)が速攻や中での合わせのプレーで着実に得点をしていき、5分過ぎには逆転に成功。早々に後手に回ってしまった専修大はトラベリングのミスが続いて流れを逸し、インサイドの要である#22樋口も1Qで2ファウルと苦しくなる。宇都が遠目からブザービーターを決めて1Qこそビハインドは3点とするものの、その後も東海大が着実にリードを広げていく。専修大は#33館山が#24田中(3年・SF)のマークの前に楽なシュートを打たせてもらえず、武器である3Pは0本。得意のチームディフェンスは機能を見せるものの、この点は東海大も得意とする部分であり、スコアの上で後手を踏んだ点が痛かった。最終的にはスコアを67−51とした東海大が勝利。3敗を守った。

東海大:10勝3敗
専修大:7勝6敗

写真:この日チームで最もプレータイムの長かった東海大・ベンドラメ。ルーキーながら、既に東海大では欠かせない存在となっている。


【粘る日本大を振り切り青学大が辛くも全勝死守】
121013TOBITA.jpg 全勝で首位を独走する青山学院大と、未だ勝ち星無しで最下位にあえぐ日本大の対戦となった最終試合。青学大の一方的な展開になるかと思われたが、日本大が大健闘を見せた。

 序盤から終始競り合いとなった試合だった。日本大が#29上原(1年・G・興南)のミドルシュートや#15栗原(1年・G・前橋育英)のリバウンドシュートで青学大相手に牙を剥くと、青学大も得意の速攻で決め返す。青学大は日本大のファウルに乗じて大量にフリースローを得るが、確率が上がらずなかなか点差を離せない。一方の日本大は、#11飛田(3年・G)の3Pが出てついていく。青学大は2Qに入っても重たい戦いを強いられる。#56比江島(4年・SF)が#72佐野(1年・G・東山)にバスケットカウントを献上し3ファウル。調子の上がらないスタメン選手を下げてベンチメンバーも交えて戦う布陣に変更して打開を図る。#1大峰(4年・SG)や#13鵤(1年・PG・福岡第一)の得点でスコアを伸ばすが、#7古牧(1年・G・市立船橋)に連続で3Pを決められ、34−29と大きなリードは得られずに前半を終えた。

 後半も、手に汗握る競り合う展開が続く。日本大は#72佐野の3Pや、#20舘(1年・C・三本木農)のゴール下で青学大に肉薄。青学大は#25永吉がフリースローを得るが、1本目を外すと2本目は5秒オーバーを吹かれるなど、ミスもあって苦しむ。日本大もインサイドでのファウルが込み苦しくなるが、#11飛田がアグレッシブなオフェンスを披露。3Pを沈め、バスケットカウントも獲得。ここで得たワンスローを沈めて逆に青学大からリードを奪う。青学大は相手インサイドを突いてフリースローを得るオフェンスが続くが、前半同様にこのフリースローの確率が悪い。3Q残り2分で#56比江島が4ファウルとなると、流れは完全に日本大へ。#11飛田が2本の3Pを沈めれば#1坂田(3年・F)も速攻に走り、3Qを終えて56−50と6点リードとした。しかし、4Qに入ると青学大はファウルトラブルの比江島が奮闘。ミドルシュートやこぼれ球のタップで得点し、すぐに追いつく。日本大は3Qに5ファウルとなっていた#20舘に続いて、#21国本(2年・C)もファウルアウト。インサイドのポイントを失い万策が尽きた。#56比江島はなおも攻撃の手を緩めずにアタックを続け、#7野本(2年・CF)もジャンプシュートを決めていった。最終的には76−63で青学大が押し切り、連勝を13に伸ばした。

 日本大は惜しい試合を落してしまい、残り5試合を全勝しても現在7位チームの6勝を上回れないため、入れ替え戦へ回ることが決定した。だが、首位をひた走る青学大に善戦したことは収穫だ。故障により、ベンチで戦況を見守る状態の主将・石川「今までは『意味のない負け』を繰り返してきたが、今日の内容は自分たちが勉強する上で良い刺激になったのではないかと思う。バスケットは一人でやるスポーツではないので、その点では今日は皆がバランス良く得点して皆でディフェンスが出来た。良くしようと話して来た中で、吹っ切れてきた部分がそれぞれの選手にあるのではないか」と話し、良くない状況下でも手応えを感じている様子。1部残留のために、残り5試合の中で、この日見せた内容のバスケットを継続的に展開させたいところだろう。

青山学院大:13勝0敗
日本大:0勝13敗

写真:効果的な3Pを決めていった日本大・飛田。未だ勝ち星無しのチーム状態だが、この日の内容を浮上へのきっかけとしたい。


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【INTERVIEW】

「ディフェンスから流れを」
自分の役割を理解し、チームの助けに

◆ #41小山 哲(大東文化大・4年・G)
121013koyama.jpg春から主力としてスターターの座を掴んだ小山。似たポジションの選手が多い中で、買われたのはディフェンス部分だった。このリーグ戦に入ってからは波があり、特にオフェンス面での揺れが目立った。
この試合では13点9リバウンド。鎌田に継ぐリバウンドを記録し、要所で大事なボールを拾う姿が印象的だった。自分の持ち味であるディフェンスを意識することこそ大事だと切り替えたことで、自らのプレーが好調になりチームも上がりつつある。このまま相乗効果を出してさらに上を狙いたい。


—今日はリバウンド面でもかなり良かったのではないでしょうか?
「今日は裕也(#43)がゴール下を外したりしてリバウンドも簡単には取りに行けない状況でした。4番ポジションの戸ケ崎(#8)のところも明治大と身長差があったので、自分もサイズはないけど飛べば取れるかなと。ディフェンスとリバウンドだけを今日は意識しました」

—今日はシュートも良かったですが、春からディフェンスを買われての起用という話でしたね。リーグ戦もそれは変わらずにですか?
「そうですね。でも4戦目ぐらいにスタートから落ちてしまって西尾さん(HC)に『お前の役割はなんだ』と言われて。シュートを狙いすぎるというか、オフェンスを意識しすぎてダメになっているところを西尾さんの一言で切り替えてやれるようになりました。だから今はシュートというよりはディフェンスを考えています」

—リーグ初戦ではシュートも好調だったとは思うのですが、その後は入らない試合も続きましたね。
「そうでしたね。狙いにいって入らなくて、そこでディフェンスもやらなくなってしまった。そこは考えさせられましたね、すごく」

—どちらから調子を崩したのでしょうか?ディフェンスからかオフェンスからか。
「ディフェンスですね。ディフェンスから行きたいですね」

—小山選手の調子も上がっていると思いますが、ここしばらくチーム全体も良くなってきましたね。
「佑亮(#19藤井)が点を取るようになって隆一(#14岸本)の疲れの部分も少しはなくなるし、いい雰囲気になってきていますね」

—連敗が続いて苦しい時期もありましたが、4年生としてチームをあげようということは?
「そこは自分も初めてのリーグ戦で緊張していて、なかなか難しかったですね。今は慣れてきたんですが」

—岸本、鎌田という両選手は昨年も活躍していますがこのリーグ戦でそれ以外の選手たちも持ち味が出てきて、チームのカラーが見えてきていると思います。
「一人ひとり仕事が違うし、それを全うしている感じです。有村(#0)もいいので2ガードでやれるし、あいつもがむしゃらなのでチームにいい勢いを与えてくれていますね」

—Bチームから上がってきた有村選手がこういう活躍をするのは予想していましたか?
「いや全くです。予想外でした(笑)。」

—残りも5試合ですが。
「まだ東海大、青学大の試合が残っているので、後のそれ以外の試合も勝ちきれるようにして思い切りやって上位を目指したいですね」

—最初の東海大戦は本当にみんなが良かったと思いますが、ああいう試合をもう一度するには何が大事でしょうか?
「あの試合は自分の調子は微妙だったんですが、リバウンドやルーズは大事だと思いました。あの時有村がそういう部分で頑張ってくれたし。今日の課題もリバウンドとルーズだったし、そこを毎試合頑張っていけば次に強豪とやる時もついていけるんじゃないかと思います。頑張りたいと思います」

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「ディフェンスやリバウンドで頑張りたい」
オフェンス集団のゴール下での支えに

◆#81井上雄也(拓殖大・4年・PF)
121013inoue.jpg16分出場で7リバウンドと、際どい競り合いの部分でゴール下を抑えた。試合によってはスタメン出場もあり、サイズのないチームだけにその存在の重要性は高まっている。
他のメンバーは点が取れるスコアラーばかり。ゴール下での貢献は何よりも求められている部分だろう。ゴール下が重要になる場面でどこまで力を発揮できるか。地道な仕事でチームを支える献身的な姿にも注目したい。


—今日の試合を振り返って、筑波大はどこを注意していましたか?
「相手が大きいのと、シューターの部分のチェックですね。でも自分たちのバスケットをやれば勝てるはずだし、それをやるだけでした。みんなでやれば勝てると思っているので、そこをどう出すかでした」

—今日は接戦を勝ちきりました。なかなか勝ち星を伸ばせない状況もありましたがここまでの気持ちとしては?
「最初悪かったんですが、その分後半に良くなると思っていたので、そんなに不安になることはなかったですね」

—悪い原因というのはどこにあると思いますか?
「オフェンスが狭かったり、ディフェンスでもガードのヘルプに行けていないことがあって、それは結構原因としてあると思います」

—負けている時は少しチーム全体がイライラしているようにも見えました。
「確かにそういう感じもなくはなかったですね。一旦落ち着かないといけないんですが。でも少し勝率も上がってきてそこは良くなってきていますね」

—昨年度の上杉選手(11年度卒・現リンク栃木D-RISE)や長谷川 技選手(11年度卒・現JBL東芝)が卒業して4番、5番の選手たちは今年は責任も重いかと思いますが。
「あのすごい2人が身近にいて、ここまで見本にして頑張ってきました。自分としてはオフェンス面では貢献できることは少ないですが、できることをやろうとしています。だからディフェンスやリバウンドで頑張りたいし、そこの部分は今日できていたかなと思います」

—今日の試合も苦しい時間にオフェンスリバウンドはチームを助けましたね。
「運良くボールが来ましたね。そこは自分の仕事をこなすだけでしたね」

—3週目からスタメンになる試合もあって、出番も増えていますね。スタメンの試合ではやはりリバウンドを期待されてでしょうか?
「そうですね。あとは相手が大きいチームだったりするのでディフェンスをすることですね。オフェンスでは何もできないので、ディフェンスでは力になれたらと思っています」

—チームも少しずつ勝ち星を伸ばしていますが、よくなってきたのはどの辺だと感じますか?
「オフェンス面ではシュートやカッティングもできるようになってきたし、ディフェンスもヘルプに寄れるようになりました。ここまで相手にやられていたことが、今度は自分たちができるようになってきたのはあると思います」

—まずは勝敗より自分たちらしいバスケットをすることが大事だと考えますか?
「自分はそう思います。入れ替え戦も影響してくるので勝敗も大事ですが、自分たちのバスケットをすることが大事です。残りの試合も拓大らしく戦っていきたいです」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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