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2012.10.12 (Fri)

【2012リーグ1部】10/7レポート

筑波大勝利に沸いたつくばカピオ
専修大は青学大を最後まで苦しめる


 9週間に渡るリーグ戦もこの日で全体の3分の2を消化したが、中位の勢力図はまだ見えてこない。特に波に乗るチームが上位チームを苦しめる展開が傾向として見られ、強豪校も手を焼いている様子だ。青学大#56比江島「勢いのあるチームで競るかもと思っていた」と言い、筑波大#76星野「最近調子が上がっている相手でそういう勢いが少し怖かった」と口にするなど、今週の対戦ではいずれも波に乗るチームの“勢い”を警戒。代表へ選手を送った青学大や東海大はチーム作りが遅れたことでまだ揺らぐ様子もある。その隙につけ入ることができるか、残り3週間も見逃せない。

 ここまで白星なしの日本大は、2位の東海大に挑んだ。序盤は競り合うスコアになったものの、2Qに得点が止まると追いかける展開に終始。東海大も#24田中(3年・SF)がファウルトラブルに陥りなかなかスコアを伸ばせず、リードしながらも我慢の展開が続く。しかし4Q早々に#10バランスキー(2年・PF)の内外での得点が効いて最後は差を開いて勝利し、3敗を守った。一方日本大は12連敗となり、早ければ次週にも2部上位チームとの入れ替え戦が確定する状況となった。

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【大塚がオフェンスを引っ張り早稲田大が逃げ切る】
121007KIMURA.jpg 早稲田大に挑んだ拓殖大は、この試合で勝てば勝率5割となる。前回敗れている相手だけに是が非でも勝利を収めたいところだったが、それ以上に星の伸ばせていない早稲田大のオフェンスが拓殖大を凌駕した。

 序盤は点の取り合いに。拓殖大が#94長谷川(4年・SF)、#91井上(4年・PF)のシュートで先手を打つが、早稲田大は#15木村(2年・F)が好調。速攻や3Pなど多彩なシュートを決めていき、1Qに一人で15点を稼ぐ活躍を見せる。一方の拓殖大も#1鈴木(4年・PG)の連続3Pなどで応戦していく。しかし2Qに入ると、イーブンだった流れは早稲田大に。#21河上(3年・F)の3点プレーをきっかけに、#6大塚(4年・PG)の3Pも飛び出して一歩リード。拓殖大は#11佐々木(4年・C)が2Q5分で3ファウルとなり一時交代。ここからオフェンスが単発となり、相手のチームファウルで得たフリースローは決めていくがフィールドゴールが決まらずに点を離されていく。早稲田大は好調の#15木村に加えて#6大塚が再び3Pを決めるなどしてシュートが落ちない。前半は47−35と早稲田大が12点のリードを得た形となった。

 3Qもリズムは早稲田大。#15木村のオフェンスは拓殖大に阻まれるが、この日は#6大塚のシュートが高確率で決まり、拓殖大ディフェンスは手をつけられない状態に。拓殖大はタイムアウトを挟んで持ち直し、20点以上あった差を#94長谷川や#14大垣(2年・SF)のアウトサイドで点差を詰めていくが、早稲田大は#16山本(1年・F・福岡第一)が返して点差を維持する。この展開は4Qになっても変化せず、拓殖大が得点する度に早稲田大が返す展開が続いた。拓殖大は残り1分で7点差まで迫ってみせ、ファウルゲームを仕掛けるが、早稲田大はフリースローを落さずに落ち着いて試合を締めた。102—93とした早稲田大が逃げ切った形となり、続いていた連敗を止めた。

 早稲田大は足の状態に不安のあった大塚が復調。3選手が20得点以上をマークし、バランスの良さを見せた。まだ下位に位置するものの、上位チームとの差は決して大きくはなく、ジャンプアップの可能性を秘めている。

 拓殖大はベストメンバーで戦えているだけに、なかなか白星が伸ばせない現状に苦しんでいる。ただこちらも早稲田大と勝率は同じとなっており、上位の背中は見えている。まだ青学大や東海大といった上位チームとの対戦が控えるが、持ち前の爆発力は現在の大学界では屈指。入れ替え戦回避をまずは至上命題とし、勝てる試合から何とか拾っていきたい。

早稲田大:5勝7敗
拓殖大:5勝7敗

写真:ここに来て調子を落としていた印象ある早稲田大・木村は25得点と面目躍如。最終的にはファウルアウトしたが、強気の攻めが光った。

※早稲田大・大塚選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【終始接戦になるも日体大が一歩抜け出す】
121007nakano.jpg ここまで4連勝中と好調の大東文化大に対し、日本体育大も前日東海大から金星を挙げ勢いに乗るチーム。1巡目の対戦もその実力はほぼ互角と見られたが、この日もやはり接戦となった。

 お互い相手の出方を窺うような、やや重い立ち上がりとなった。大東大は#8戸ヶ崎(3年・F)が強い体で日体大#21熊谷(4年・F)をよく抑え、#14岸本(4年・PG)が2本の3Pを決めて一歩抜け出そうとする。だが日体大も#19中野(3年・SF)や#16横山(4年・SF)が3Pを決め返し、1Qは16-17と互角の点数。2Qに入り大東大は#41小山(4年・G)が連続で速攻に走るも、度重なるファウルでリズムを崩し、その間日体大にフリースローや#12周(2年・C)のゴール下で逆転を許した。しかし大東大もそれ以上は引き離されず、33-33と同点で後半へ。

 3Qに入り、日体大は#16横山が先制点となる3Pを決め、その後もオフェンスリバウンドやルーズボールに奮闘する。だが大東大も依然として#41小山のシュートタッチが好調。#14岸本も要所で3Pを決め、日体大#12周が速攻を決めてもすぐにバスケットカウントを返すなど相手を乗らせない。そのまま大東大がじわりとリードを5点に広げた。しかし3Q終了間際に#22水沼(4年・SG)がドライブと3Pを決めて追い付くと、4Qに入っても相譲らない拮抗した展開に。#19中野が強気なプレーでリングに向かう日体大に対し、大東大も大黒柱の#43鎌田(4年・C)がインサイドを攻め立て、点差が一向に離れない。試合が動いたのは、残り4分を切っての攻防。この大事な場面で#22水沼が3Pを決めると、#88万(1年・C・中部第一)がバスケットカウントでこれに続き日体大が一歩前に出る。6点差をつけられ大東大はタイムアウトで立て直しを図るも、その後#16横山のスティール、そして#22水沼のダメ押しの3Pが決まり残り1分半9点差に。苦しくなった大東大は#0有村(4年・PG)が3Pを打って行くも決まらず、接戦を最後に抜け出した日体大が71-77で逃げ切り勝利を果たした。

 終始点差の離れない展開となったが、「絶対自分たちの流れが来ればいけると思っていた」と日体大#16横山。チームの調子が好転している中で、勝利への自信が良い方向に働いたようだ。今年の日体大は突出した絶対的エースがいる訳ではないが、一人ひとりがそれぞれの持ち味を出すことで強豪チームに対抗している。4勝目を挙げて明治大と並び、中位から下位もより混戦模様だ。入替戦となる下位3枠を抜け出すためにも、争いは今後ますますヒートアップするだろう。

 大東大は、東海大戦からの破竹の4連勝もここでストップ。この日は#41小山が好調、コンスタントに活躍する#14岸本の存在感も健在だったが、ファウルやもったいないミスが手痛く思うように波に乗れなかった。来週は1巡目に5点差、3点差で落とした明治大・専修大が相手だ。切り替えてリベンジなるか、注目したい。

日本体育大:4勝8敗
大東文化大:6勝6敗

写真:日本体育大#19中野は昨日の活躍を経て一皮むけた様子。荒削りな部分はあるが、強気なプレーはチームの起爆剤となっている。

※日本体育大・横山選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【専修大が接戦に持ち込むも青学大の牙城は崩れず】
121007hiroshima.jpg 1巡目では21点差をつけて青学大が快勝した青山学院大専修大のカードだったが、2巡目は終盤まで専修大が食らい付く好勝負となった。

 先手を取ったのは専修大だった。#11宇都(3年・G)、#33館山(4年・G)の両エースが得点を量産。特に#33館山は3Pが絶好調で、ディフェンスに当たられ放り投げるような苦しい姿勢になってもボールがリングに吸い込まれていく。青学大は#8張本(3年・SF)や#7野本(2年・CF)の得点で食らい付いて行くが、二人共にこのQで2ファウルとなり勢いに乗れない。#56比江島(4年・SF)が終盤に連続得点に成功し5点差に縮めて2Qに入るも、依然として#33館山の3Pを止められず、#7野本も#22樋口(4年・F)の好守にチャージングを取られて開始2分でファウルが3つ目となるなど、専修大ペースで試合は進んだ。

 しかし2Q序盤のタイムアウトで流れが変わる。ディフェンスを引き締め直した青学大は専修大の得点源をよく抑え、相手を24秒オーバータイムに陥れるなど堅守でイニシアチブを握る。その間攻撃では#25永吉(3年・C)がオフェンスリバウンドを奪って確実に加点し、逆転に成功。2点リードで3Qに入ると、この勝負所で#56比江島がリバウンドや合わせに飛び込み、#3小林(3年・PG)の連続ブレイクも続いて開始4分で点差を二桁に乗せた。だが専修大もこのまま引き下がらない。#3廣島(4年・G)がボールを運びからドライブを決め悪い流れを断ち切ると、#11宇都も速攻を倒れ込みながらも決めていく。ディフェンスも機能し3Qラスト3分間を失点0に抑え、その間じわりと追撃。ゴール下がこぼれるもどかしいシーンも多かったが、#3廣島のブザービーターで締め、2点ビハインドと射程圏内のままに最終Qに入った。

 4Qも、序盤で勢いに乗ったのは専修大。速攻でアンスポーツマンライクファウルをもらって同点に追いつき、#33館山の3P、#3廣島の3ショットのフリースローが続いてリードを最大5点差まで広げた。だがこの場面で魅せたのは#56比江島。バスケットカウントを含む連続得点ですぐさま同点に追いつくと、その後も専修大は#56比江島を簡単には止められない。大事な時間帯の9得点を全て比江島が稼ぎ、青学大が逆転に成功して1点リードのまま試合は進んだ。専修大はなかなか逆転の得点が奪えず刻々と時間は進む。青学大も得点が伸び悩むが、残り1分47秒に#56比江島のアシストから#25永吉がほぼノーマークでゴール下を決めて3点差にし、残り40.5秒に追い打ちをかける#32畠山(3年・PG)のミドルシュートが決まって5点のリード。専修大はオフェンスリバウンドで粘るも頼みの#33館山の3Pが決まらず、万事休す。76-69で青学大が接戦を逃げ切った。

 専修大が長く主導権を握り青学大を最後まで苦しめる展開だった。今年は交代でエースを休ませながら試合を進める戦法を取っていたが、この日はほぼ5人~7人程度で試合を回し、勝負に出た。結果として主力が噛み合った時の強さは十分に証明できたと言えるだろう。次週の東海大戦も注目が集まる。

 青学大は「まだチームが出来上がっていない」(56比江島)と、噛み合わない場面も見えた。主力が抜けていた時期も長く、まだまだチームの完成度は満足できるレベルではない。それでも#56比江島がチームを牽引し、まわりの選手も要所で仕事を果たして無敗をキープしているところは強さの表れ。過去2年間は、圧倒的な強さで優勝しつつもどこかで1敗し全勝は果たしていない。今後取りこぼしなく勝ち進めるか。

青山学院大:12勝0敗
専修大:7勝5敗

※写真:#33館山・#11宇都に加え、専修大は#3廣島の活躍もチームを乗らせた。

※青山学院大・比江島選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【前日から切り替えた筑波大が念願のホームゲーム勝利】
121007TOKUDA.jpg 筑波大のホームゲームということもあって、最終試合の筑波大対明治大は客席や応援団も一体となって会場は盛り上がった。しかしそれとは裏腹に、試合自体は互いに苦しい中で単発のシュートを決め合う重い立ち上がりになる。筑波大は#14坂東(2年・SG)の外、#32武藤(3年・C)の中でバランス良く得点し、明治大は#12中東(2年・SG)や#2目(3年・SG)のアウトサイドが決まるが、両者とも確率は良くなく、互いに単発シュートを決めては落し、落しては決めるというロースコアで得点が推移。1Qは#76星野(3年・SF)が最後に決まった筑波大が4点リードで終了した。2Qに入っても相変わらずのロースコアゲームとなる。しかし残り4分14秒の明治大タイムアウトから、逆に流れを掴んだのは筑波大。厳しいディフェンスで5秒オーバー、8秒オーバーのミスを誘うと、#42坂口(3年・PG)のジャンパー、#50梅津(4年・C)のリバウンドシュートでやや抜け出す。明治大は#12中東のドライブで食らいつくが、トラベリングのミスが出ると#51皆川が2ファウル目。#32武藤がここで得たフリースローを2本決めると、最後は#34池田が連続シュートを決め、34−29と筑波大が僅かにリードして前半終了となった。

 3Qになると完全に筑波大一辺倒の流れとなった。#32武藤のフリースローから入り、#47砂川(4年・PF)はゴール下で合わせて得点。明治大は#16安藤(2年・PG)が自らゴールを奪うものの他の選手の得点が伸びない。その間筑波大は#32武藤が存在感を発揮。ゴール下で得点を重ね、ファウルで止められてもフリースローを落さずに点差が離れる。明治大は3Qを11点ビハインドで何とか繋ぎ、4Q立ち上がりに#12中東のミドルシュートで点差を1桁まで戻す。しかし筑波大は#34池田がドライブをかけてバスケットカウントを獲得。ワンスローも決める。明治大は直後にダブルドリブルのミスが出てしまい良くなりかけた流れをここで逸した。筑波大は#76星野の3Pと#34池田の得点でリードを拡大。明治大も粘るが、筑波大は#6西村(3年・PG)がドライブから2本決めて引導を渡した。最終的にはベンチメンバーもコートに送り出した筑波大が79−62で快勝。ホーム2戦目は白星で飾り、地元の観衆を沸かせた。

 笹山が前日に続いて欠場した筑波大だったが、代わってスタートとなった#6西村がしっかりとゲームを作り4敗を堅持。優勝は厳しい状況だが、2位の東海大の背中は目前に迫り、この日敗戦した専修大と星の差を一つつけた。いずれのチームとも直接対決を残しているだけに、今後一戦一戦が重みを増すだろう。

 明治大は痛恨の3連敗で、9位の日体大に星の上では並ばれてしまった。既に上位の青学大や東海大との対戦は消化しているだけに、早急に入替戦圏外に脱出し、インカレに繋げたい。

筑波大:8勝4敗
明治大:4勝8敗

写真:一般生ながらAチーム入りを果たしている筑波大の4年生徳田。終盤にプレータイムを得て1本決め、応援団を盛り上げた。

※筑波大学・星野選手、武藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「やっと自分のやってきた方向性に体と心を戻せた」
苦しみを乗り越え、反撃の狼煙となる価値ある勝利

◆#6大塚勇人(早稲田大・4年・PG・主将)
121007OTSUKA.jpg終盤は何度も足が吊りコートに倒れ込んだが、決してベンチには下がらなかった。本人は周囲のサポートに感謝している様子だが、この日は自らリングを射抜いて30得点をマーク。「(シュートが)良過ぎた」と苦笑いを見せたものの、存在感の大きさを見せつけた。万全のコンディションではないが、気持ちの強さでそれをカバーしている。絶対的支柱の復調で、中位につける早稲田大にも上位進出の可能性が俄に高まってきた。


—久々の勝利ですね。
「勝って嬉しいというのと、自分が怪我してから自分を見失っていて何をして良いのか分からなくなっていて、試合にも出れない状態が続いていました。今日は3Qからやっと自分らしくなったのかな、と。やっと自分のやってきた方向性に自分の体と心を戻すことができたのが一番大きいと思います」

—それが自分で得点していく部分に繋がったという感じでしょうか。
「そうですね。得点したら相手も寄ってきて周りも使えるようになるので。まず得点を取れたのが全てだったのかなと思います」

—ただ、セットになっても木村選手(#15)が好調で、苦しい展開にはなりませんでした。
「周りの選手が前半やってくれていて、その中で自分がいらないパスミスだったり不用意なことばっかりしていて。前半に関しては僕自身シュートが入っていたので、その点は後半に繋がるのかなと思っていたんですけど。ただ自分自身(の調子)を上げることが出来ずに周りに迷惑をかけてしまった感じです」

—足の状態はいかがでしょうか。
「元々良くない中で、古傷以外の部分も痛めてしまって。なんとかやっている感じです」

—1つ勝ったことでやはり気持ちは楽になると思いますが。
「そうですね。勝ってた時は良かったんですけど、負けが込んでから僕自身が誰にも(悩みを)言わずに抱え込んでしまいました。試合中もどうしたら良いか分からないし、立場上もガードでスタメンとして出ていて、相談しても答えてくれる人はいないわけで、それで色々なプレッシャーを抱え込んでたんですけど、この1試合で全て解き放たれたというか。やっと自分に戻れたというのが、自分にとっても大きいですし、チームにとっても勝てたことが大きいので、良かったです」

—いままで大塚選手自身、キャプテン経験はあったのでしょうか。
「ミニの時だけで、実質初めてですね」

—ということは、初のキャプテンで、負けが込み試合にも出られず、という状況だったんですね。先程仰っていたように大きな苦しみでしたね。
「何をしたら正しい方向に行くのかが全く分からない状況なので、いかにどうやって盛り上げながらやっていくかを考えてやっていく中では自分自身が盛り上がらないので、練習でも盛り上がらないし……。何かが見えたというよりも、今日は試合の中で表現出来たことが、チームをまとめる結果になったのかな、と。練習で何かをやるということは全くやってないので。それは不甲斐ないと言えば不甲斐ないですけど、結果を出すことで方向性を導くのが、僕のやっているキャプテンに出来ることはそこしかありません。今日は皆に頑張ってもらって、耐えるところは耐えて。迷惑をかけてますけど皆頑張ってついてきてくれているので、良かったなという感じです」

—周囲に助けられている感覚が強い、と。
「そうですね、自分自身は何もできていないです(苦笑)」

—ただ足が吊りながらも気合いを込めてプレーをしていて、その点は勝利への執念が見えました。
「今週2勝したかったんですけど、昨日は自分の中で何も出来ずに終わってしまいました。今日しかないと思ってたので、勝てて良かったです」

—昨日の大差の敗戦は気になりましたが、今日は切り替えられたように感じます。悪い意味では好不調の差が大きいように思います。
「僕が入ってから、基本的に負ける時は大差で負けて、勝つ時は離せる時もありますけど僅差になったりすることが、変に早稲田大学の特徴みたいになっています。それに関しては変わっていないので、良い言い方をすれば、負ければ切り替えれば良いし、でももっと皆負けに対して反省することもあるし。それが今週は良い方向に回ってくれたというのが良かっただけで(苦笑)。好不調の波を消していくのは大変かなと感じています」

—となると、インカレは好調の部分をピークに持っていくイメージでしょうか。
「そうですね、そうしないと勝てない。相手に付き合っていたら、自分たちは身長も全員ある訳じゃないので。ピークをそこに持っていけるかが課題であり、自分たちのやらなきゃいけないところかと思います」

—まだまだ負け数が多い状況は変わっていません。
「まだ上位の青学、東海戦も残っていますし、そこでチャレンジして1つでも白星が取れればそれは大きいことだと思います。ただ他のチームにも受けるのではなくてチャレンジしていくことが大事で、そこを続ければ上位に行けなくても最低限のことは4年生としてしたいと思っています。入れ替え戦回避のために頑張っていくことが、僕に出来ることだと思っています」

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「全員の意識が変わってきた」
リーグ終盤に入り、感じ始めた手応え

◆#16横山拓巳(日本体育大・4年・SF)
121007yokoyama.jpg飛び込みリバウンドや体を張ったルーズボールなど、いつも泥臭いプレーで仲間を鼓舞している横山。藤田HCが掲げる“PLAY HARD”の精神を、誰よりもコートで体現している選手だ。またこの日は要所でスティールを決め、3Pも2/2で決めるなど好調だった。リーグ戦初の2連勝に貢献し、喜びもひとしおだろう。
日体大はリーグ戦中長く9位と低迷が続いたが、4勝目を挙げてようやく他チームを捕えつつある。この好調の波を切らさず、来週も勝ち星を挙げられるか。


―終盤までずっと接戦でしたが。
「でもあまり激しいプレッシャーというのも無かったし、展開的にはそこまできつくなかったので、絶対自分たちの流れが来ればいけると思っていました。最初はインサイドを狙って自分たちの中でもハイペースには持って行ってなかったし。それにリバウンドも昨日から全員でしっかり取ろうと話していて、そういうのが最後の方に結果として表れたかなと思います」

―リバウンドは夏からチームの課題だったと思いますが、だいぶ良くなりましたね。
「先週に明治、青学とやって、特に青学戦でリバウンドの大切さをみんなで実感できたんです。青学戦は、リバウンドを取って取って、ずっと離されないでついていけて。それでインサイド陣含めて全員の意識が変わってきたんだと思います。全員でまずはディフェンスリバウンドを取ろうと。そういう風に先週から意識してきたことが、昨日の東海戦や今日の試合につながりましたね」

―横山選手自身にとっては、リバウンドやルーズボールに対する意識も変わらずですね。
「自分にはそこしか取り柄がないので(笑)。うちのビッグマンもまだまだ意識は足りないと思うので、そこはチームで引っ張っていければなと思います」

―1部にはスピードのある選手もたくさんいて、ルーズボール争いにしても去年よりレベルが上がると思いますがいかがですか?
「やっぱり去年に比べると、まわりの選手もリバウンドやルーズボールに対する意識が高いので、取るのが難しくなったなとは思います。でもそこで負けてちゃ自分のいる意味無いなと思うので、そこだけは譲れないですね。気持ちで取ります」

―リーグ戦も終盤に来て、1部での戦い方も少しずつ分かってきたという印象を受けますが。
「そうですね。今までダメなところしかなくて…。負けた試合は全部、気持ちで負けていたり大事なところでリバウンドを取られたり、ディフェンスを簡単にやられたりしていたと思うんです。だからそういうところを直して。今まずはディフェンスを意識してやっていますね。ディフェンスが良くなればそれがオフェンスにもつながってくると思いますし。それで良くなってきたのかなと思います」

―リーグ戦の序盤で#11北川選手や#1本間選手が怪我して、本来のPGが不在となったことも大きかったですよね。
「でも北川と(本間)遼太郎が怪我していなくなっても、やっぱりミズ(#22水沼)や清水(#13)なんかが本当によくやってくれています。それはチームとしてすごく助かってますね」

―水沼選手は去年までシックスマン、しかも2番ポジションで、それで今あれだけ活躍しているのはすごいですよね。
「ほんとすごいです。あいつ何でもできるんですよ(笑)!点も取れてガードもできて。すごいやつです」

―横山選手も去年よりシュートを打つようになったかなという印象を受けますが。
「去年は本当にリバウンドとルーズボールだけでしたけど、今年はノーマークだけは打って行こうかなと思っています。去年はリバウンドとルーズを取って横江さん(11年度卒・現bj滋賀)に渡しとけば点を取ってきてくれてたのでそれでも良かったんですけど、今年はそれでミズに頼ってばかりだとあいつの負担も大きくなってしまうと思うので、多少は自分も行かないとなと。去年のままじゃ駄目だという思いはありますね」

―4勝目を挙げて、ここからという感じだと思いますが。
「去年1部に上げてもらったので、応援してくれる方々や先輩たち、OBの方々のためにも1部に残りたいと思っています。あと6試合は全部勝って、できる限り上にいきたいですね。今明治と並んだので来週の早稲田と拓大戦も大事にしたいです」

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「リーグで良くしていってインカレでしっかり勝つ」
その先の栄冠を見据え、さらなる成長を

◆比江島 慎(青山学院大・4年・SF)
121007hiejima.jpg持ち合わせた抜群のセンスと得点感覚で、今や大学界だけにとどまらず日本を代表する選手になった比江島。この日も30得点10リバウンド5アシストの活躍で、見事チームを勝利に導いた。ディフェンスを抜けきれなくてもボールをリングにねじ込むことができる圧巻の決定力には、どこのチームも手を焼いている。さらに日本代表を経験した事でアシストにも磨きがかかり、ますます厄介な存在へと成長していると言えるだろう。マイペースな一面は変わらないものの、「まわりを活かしたい」という気持ちはこれまであまり見られなかった姿勢。今後もさらなる進化に期待したい。


―接戦になりましたね。
「相手が勢いのあるチームでそういう強さがあるのは分かっていたので、もしかしたら競るかもなとは試合前から思ってて。僕らのターンオーバーも多かったし、こういう展開になるのも当たり前ですね」

―序盤からやや専修大ペースでしたね。
「相手の得点源である宇都(#11)と館山(#33)に最初に好きなようにやらせてしまって、その勢いのままやられちゃったかなと思います」

―比江島選手は宇都選手とマッチアップでしたね。シューターにつくのは苦手だとよく仰っていますし、館山選手よりは守りやすい相手なのでしょうか。
「そうですね。シューターにつくよりはこっちの方が好きです。下がっててもいいので。今日も一対一ではあまりやられなかったかなと思います。速攻に走られてやられた部分がありましたけど」

―今日は勝負所でやはり比江島選手がリバウンドを取ったり点を稼いだりしたことが大きかったですね。前半から存在感を見られたように思います。
「リバウンドは、久しぶりに行ってみたら取れましたね。特に意識してたわけじゃないですけど。点を取りに行ったのも、得点が止まっていてみんな攻め気がなかったので、自分で行こうかなと。でも今日はそんなに…あれで本気と思ってもらっちゃ困ります(笑)」

―比江島選手が攻める時間帯で、少しまわりの選手が止まって見てしまうように思いますが。
「そうですね、まだチーム全体として動きが悪いですね。自分も止まっちゃう時があるし。チーム的にはまだ出来上がってないかなと思います。でもリーグで良くしていってインカレでしっかり勝てればいいかなと自分は思っているので、今は我慢ですね」

―日本代表ではPGを務めて、チームに戻ってからは得点を取ることが求められて、その変化への対応も大変だと東海戦(9/29)の時は仰っていましたね。ついガードの動きをしてしまうと。
「いや、でももう大丈夫です。最初はいきなり東海だったので難しかったですけど、慣れてきたかなと。ボールのもらい方も、今は動きながらボールをもらえるようになりました」

―ガードを経験して、視野が広くなったりパスが上手くなったりといった変化はありましたか?
「はい、…多分(笑)。ドリブルで切れ込んでそのままパスを出せるようになりましたね。一回ボールを持つんじゃなくて、左でもそのままパスをさばけるようになって。そういう部分がちょっとは成長したかなと思います。それに、自分も点を取りたいという気持ちもあるんですけど、まわりを活かしたいという気持ちも今はあります」

―ガードらしい気持ちも芽生えたんですね。まわりの選手で言えば、代表組でチームを離れていた間、山崎選手(#15)や野本選手(#7)が奮闘していましたが、仲間の成長はチームに戻ってきて感じますか?
「それはありますね。前より積極的になったかなと思います。前はパスを回すだけの時も多かったですけど、今は自分でも仕掛けてちゃんと最後までフィニッシュできている気がします」

―今年はジョーンズカップやアジアカップもあって終わってすぐにリーグ戦に合流して、色々大変そうですね。
「去年より全然大変ですよ…。まぁ1年生の時も大変でしたけど。去年はもう、疲れた時は辻さん(11年度卒・現JBL東芝)って感じだったじゃないですか。今もみんな十分頼れるんですけど、ナンバーワンシューターがいたのは楽だったんだなと思いました」

―4年生として引っ張ろうという感じにはなってきましたか?
「…少しだけ(笑)。でもそんな今までと意識は変わってないと思います」

―例年長谷川監督も、鍵になるという意味で『インカレは4年生だ』といつも仰っていますよね。
「そこには照準合わせます。多分大丈夫です」

―今後に向けての課題は?
「プレー面だと、やっぱり相変わらず外のシュートですよね。アベレージを上げること。外が入ればもっとだいぶ楽に点も取れるんですけど…」

―中から外に展開して、打つまでの形はきれいに作れていますよね。
「そうなんですよ。形は作れているので、あとはそれが入ればもっと差をつけられると思うんですけどね」

―シューティング練習もされていると思いますが、シューティングすると入らなくなるとも以前仰ってましたよね。
「そう、もう分かんないです(苦笑)」

―ではリーグ戦も残り3週ですが、意気込みを。
「うーん…この感じだと多分また去年みたいに負けそうですよね…。でもチームがまだ出来てないので、残りのリーグ戦でチームが少しでも成長できるように戦いたいです。自分で点を取りつつ、まわりも活かせるように頑張ります」

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「うちらしい、チームでやるバスケットを」
チーム力を強固なものとしさらなる飛躍を狙う

◆#76星野拓海(筑波大・4年・SF)
121007HOSHINO3.jpg試合を優位に進め、終盤には一般生の#3徳田を含めベンチメンバーも出場させることができた筑波大。司令塔#21笹山の欠場もあり昨日は逆転負けとなったが、昨日から切り替えチーム一丸で勝利を手にしたことにはどの選手も喜びを弾けさせた。会場も大いに沸き、星野も試合後たびたびホームゲームに対する感謝の意を表した。まわりの支えをあらためて感じ、さらに“団結”を揺るがないものとしたことだろう。現在3位に位置するが、青学大・東海大・専修大といったベスト4より上に位置するチームとの対決がまだ残っている。今後ますます戦いは重要度を増すだろう。


―ホームゲームということで試合前はプレッシャーも多少あったと思いますが。
「ホームということもありましたし、ここ最近調子の上がっている大東と明治が相手だったので、そういう勢いが少し怖いなと思っていました。実際昨日は僕らの予想以上に応援がすごかったし環境も良くて、最初らへんは空回りしてしまいましたね」

―2試合を振り返っていかがでしたか?
「昨日は、抑えるべき岸本(大東文化大#14)を抑えられなかったのが一番の敗因だと思います。うちはチームディフェンスが売りなのに、昨日は全然できなくて。でも今日も一対一が強い選手がたくさんいるチームでしたけど、昨日の負けを生かしてみんなで初心に戻ってチームディフェンスを徹底したら、結構点差がついたので良かったです」

―笹山選手(#21)が出られないと分かったのはいつですか?
「知ったのは昨日の試合前ですね。それもあって昨日は噛み合わない部分があって。でも今日はうまくマッチして良かったです」

―ガードが笹山選手ではなく西村選手(#6)になることで、ディフェンシブになるという意味では安藤選手(#16)のいる明治と戦うには相性が良かったのかも知れませんね。
「笹山は結構オフェンスで調子を上げていくタイプなんですけど、西村と坂口(#42)の二人はディフェンスで調子を上げて勢いをつけてくれる選手です。だからガードが変わってまた違ったチームになりますね。それに笹山には今まで結構頼ってしまっていた部分があったので、逆に今日は吹っ切れたというか。ガードがディフェンスをアグレッシブにやっているから、僕らもそれに便乗して頑張ろうという雰囲気があって良かったと思います」

―今日はベンチメンバーも含め色んな選手にそれぞれ活躍の場がありましたね。
「そうですね。こうやってBチームの選手が長い期間をかけてこういう会場を作ってくれたし、ベンチメンバーも全員試合に出したいと思っていました。特にベンチメンバーの4年生で一人だけ、徳田(#3)って一般生の子がいるんですけど、そいつを出すためにも頑張ろうと僕の中ですごく思っていて。あいつはすごく真面目で、練習でもいつも頑張ってくれているんです。それで結果点差を離して出すことができて、やっぱりこういう色んな人が見に来てくれる試合に出られてあいつ自身も喜んでたし、僕自身もすごく嬉しかったですね」

―ホームゲームを作り上げたBチームの選手には感謝の気持ちも大きいと思います。
「本当ですよね。頭上がらないです。準備から片付けまで全部率先してやってくれて。Bチームも今は大会期間中なんですけど、部活の時間の合間やその時間を割いてでも準備をしてくれました。Aチームの為に動いてくれて、本当にありがたいですね。Bチームの試合の応援に行ったら全力で応援しようと思います」

―それに、会場に来たお客さんも大きな声援を送ってくれました。
「年に一度なので、それを楽しみにしてくれている地域の方とかもたくさんいると思います。そういう方たちが応援に来てくれたお蔭ですね。あとはBチームの人たちが積極的に応援の声掛けをしてくれて会場を盛り上げてくれたので、本当に感謝ですね」

―小さい子もたくさんサインをもらいに来ていましたが。
「そうですね(笑)。うちのチームの谷口(#25)が、ミニバスのコーチをやっているんです。あいつもオフの日にミニバスを教えに行ったり地域貢献とか積極的にやっているので、今日もたくさんのちびっこが来てくれて嬉しかったです」

―では、リーグ戦も残り3週となりましたが、意気込みを。
「前回負けている専修・東海・青学戦がこれからあって、そこには絶対勝ちたいです。負けたチームに二度は負けないというのを目標にやっていけば、自ずと優勝も見えてくると思うので。相手の色に合わせるんじゃなく、うちらしい、チームでやるバスケットを意識して、残り3週も勝ち星を挙げられるように頑張りたいです」

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「悪い時間も踏ん張って流れを持って来れた」
強さと巧さを披露し、ゴール下を制圧

◆#32武藤修平(筑波大・3年・C)
121007MUTO.jpgサイズで劣る明治大・皆川とのマッチアップとなったが、持ち前の体躯を活かしたプレーや上手く相手をかわすターンシュートをねじ込み、ペイント内で得点を重ねた。フリースローもこの日は9/10と安定しており、ホームでの快勝に寄与。試合後には会場に詰めかけた子ども達の応援団のサインの求めにも優しく笑顔で応じ、ホームゲーム勝利の喜びをかみしめた様子だ。首位・青学大との勝ち星の差は大きく、さすがに逆転優勝は厳しい状況だが、この日見せたプレーを持続すれば上位進出やインカレでの躍進も期待出来る。


—インタビュー前、観戦に来ていた子ども達からサイン攻めにあいましたが、サインをねだられる気分はいかがでしょうか。
「子ども達はかわいいので、そこは素直に嬉しいですね(笑)」

—ホームゲームで気合いの乗り方もいつもと違っていたのではないでしょうか。
「昨日もホームで気持ちが入っていたんですけど、負けてしまって。でも気持ちを切り替えて。折角大学の方とかが見に来てくれているので、そこは勝たなきゃいけないという強い気持ちがありましたね」

—昨日の大東大戦は試合直前に笹山選手欠場が決まったと聞きました。動揺もあったのではないでしょうか。
「そうですね。自分たちがどんなに守っても最後は岸本さんに決められちゃって。それがドライブとかだったらまだ良かったんですけど、3Pで気持ちが折れつつあったのが昨日の駄目な展開に繋がった部分はあったと思うんで。そのマッチアップが『もし笹山だったら……』と思う部分もあるんですけど、やっぱりそこはチーム(でやらなきゃいけないこと)なんで。チーム全体で声を掛け合っていかなきゃいけないというのは、チームとしての反省だったと思います」

—今日はその反省を活かしての勝利だったように感じます。
「昨日だと駄目な時間帯で皆声を出せなかったんですよ。けど今日はその反省点である声を掛け合ってコミュニケーションを取って、それで悪い時間帯でも自分たちが踏ん張って。それで結果的に流れを持って来れたので、昨日の反省点はしっかり活かせましたね」

—武藤選手が攻め気を見せて3Qに抜け出す展開になった印象です。
「そうですね。皆川(#51)がファウルが込んでいて、そこは勝負どころかなと思っていたんで。あと、ちょっとは皆川よりもスピードがあるかなと(笑)。ちょっとした気持ちですけど、そこは勝負どころかな、とは感じていました」

—フリースローも安定していましたね。
「最近チームでも確率が悪いってことで、外した本数でペナルティが変わるんですけど、それの基準が厳しくなったんです。日頃から決めるという意識を改めて強く持てたので、それが結果として出たので練習でやったことが見せられて良かったです」

—リーグも終盤に入ります。今後の戦い方について考えている部分はありますか。
「自分たちが勝てた時は、自分たちがやるべきことをやって勝てたゲームが多いです。今後の相手は青学、東海、拓殖、専修という具合に強くなるんですけど、そういう相手に対しても自分たちのバスケットがいかに出来るかというのが鍵になると思います。そこを意識してやっていきたいです」

—筑波大らしいバスケットということは、具体的には。
「ディフェンスから今日のように速い展開に持ち込んだり、それが駄目だった時には吉田先生が考えてくれているセットプレーだったりで崩して、フリーな状態でミドルシュートや3Pを決めていくのが自分たちらしいバスケットじゃないかなと思います」

—笹山選手がいない状況で厳しさを感じる部分はありませんか。
「笹山だったら自分で攻めるだろうな、という部分はいっぱいあるんですけど、それでもみんなで繋いで。笹山が崩してフリーを作るのではなくて、今度は自分たちセンター陣がスクリーンをかけてあげてフリーの状態を作ることをやっていければ良いという感覚なので、そこまで苦ではないですね」

—別の言い方をすれば、笹山選手への依存から脱却出来るチャンスですね。
「笹山だと『笹山が行くかな』と見てしまう傾向が強いんですよ。でも今日だとみんな動いてスクリーンをお互いにかけあってズレを作って、簡単にシュートを打てる状況が作れていたんで、そこはチームでやるべきことだと思っています」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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