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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.10.06 (Sat)

【2012リーグ2部】10/6レポート

勝敗は5試合全て1巡目と同様に
順位は大きく変動せず中位混戦のまま


 10月に入り、全9週間に渡るリーグ戦も第6週を迎えて後半戦に入った。この日は全試合1巡目の対戦と同じ勝敗結果となり、前回負けたチームは二度目の対戦もリベンジならず。順位に大きな変動は無いが、法政大が再び単独3位に躍り出たほか、4位は6勝5敗で駒澤大、国士舘大、関東学院大が並んでいる。現在下位でもがくチームは上位校に一矢報いることはできず順位もそのまま。ここから一歩抜け出すのはどのチームか、まだまだ予想はし難い状況だ。

 中央大白鴎大の上位2校は、それぞれ東洋大順天堂大を相手に手堅く勝利。特に白鴎大は101-57と大差をつけ、ベンチメンバーも次々出場して快勝した。中央大は2Qで東洋大に追い上げを許すも、3Qで気を引き締め直し点差を引き離して94-70で勝利。これで中央大が10勝1敗、白鴎大が9勝2敗と、両者順調に白星の数を伸ばしている。リーグ終盤の直接対決まで、まずは取りこぼしなく勝ち進めるかが注目になるだろう。

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【関東学院大が主導権を握りペースを崩さず】
121006araki.jpg 4勝6敗の神奈川大と5勝5敗の関東学院大と対戦は、78-86で関東学院大が勝利し同率4位に浮上した。

 前回の1巡目での対戦と同様に1Qが鍵となり、関東学院大がアドバンテージを得て試合を優位に進めた。関東学院大は立ち上がりから飛び込みリバウンドやルーズボールなど球際での強さを発揮してリズムを掴み、#7荒木(3年・F)の3P、#10エリマン(2年・C)のゴール下と内外から神奈川大のディフェンスを揺さぶる。11-28で1Qを終えると、2Qに入っても#30村田(3年・F)らが攻め気でリングに向かい、残り5分には最大20点差をつけた。

 苦戦を強いられた神奈川大も、#20早川(3年・PG)、#21増子(4年・SF)の3Pが決まりじわじわと追い上げる。#7古橋(3年・SF)も積極的に1on1を仕掛けてマッチアップした#30村田をファウルトラブルに陥らせ、3Q残り4分切って遂にその差を9点差と一桁に。だがこの大事な場面で関東学院大は#10エリマンがリバウンドシュートで加点し、#3前川(2年・GF)のドライブも続いて点差を再び2桁に乗せた。4Qには#7荒木らが高確率で3Pを沈め、神奈川大の追い上げの芽を摘む。78-86で試合終了となり、関東学院大が6勝目を上げて上位に食い込んできた。

 神奈川大はエンジンがかかって持ち前のディフェンスを発揮するまでに時間がかかってしまい、立ち上がりでつまずく試合も多い。試合の中で互角の戦いができている時間帯も長いだけに、その部分の修正は必至となるだろう。関東学院大は#10エリマンを柱に展開に緩急があり、自分たちのスタイルを貫くのが上手い。対戦相手を走らせず、本来の力を出させない戦いぶりは2部の中でも独特だ。嬉しい3連勝で6勝目を挙げ、駒澤大や国士舘大と勝率で並んだ。

関東学院大:6勝5敗
神奈川大:4勝7敗

写真:#7荒木のシュートは関東学院大の一つの武器だ。


【国士舘大も追い上げるが駒澤大が逆転させず】
121006itoyuta.jpg 6勝4敗の国士舘大と5勝5敗の駒澤大の対戦は、終始リードした駒澤大を国士舘大が追う形になった。駒澤大はディフェンスが機能し失点を抑え、国士舘大に流れを奪われる時間帯も逆転を許さずに耐えきって81-62で勝利した。

 開始早々#7馬場(4年・SF)がブレイクに走り、#8鈴木(4年・G)も快調に3Pを決めた駒澤大が先行。しかし国士舘大も激しい守りから#15松島(3年・G)がスティールを決め、攻撃では#9新田(2年・C)が走り込んで得点を奪うなど、僅差のまま試合は進んだ。すると駒澤大は「今日はゾーンが機能した」#7馬場が振り返るよう、中を固めて大黒柱#13曹(4年・C)に仕事をさせない。その間じわじわ点差を広げ、6点リードで入った2Qには#5槇坂(4年・SG)のバスケットカウントや#7馬場のリバウンドシュートもあって点差を二桁に。ベンチメンバーの#43近藤圭太(4年・SG)も2連続でシュートを決め、勢いを加速させる。一方の国士舘大は#20大河原(2年・F)がパスカットからワンマン速攻に走るなど見せ場も作るが、トラベリングやパスミスなども多く勢いが持続しない。40-29の駒澤大リードで後半へ。

 3Q、駒澤大はシュートの確率が落ちはじめ、その間に#22原(1年・F・習志野)や#11平田(4年・G)がシュートを決めた国士舘大がみるみる点差を縮めていった。2連続で3Pが決まり、3Q残り5分には1点差に。しかし駒澤大はタイムアウトで立て直し、そこから#11佐々木(3年・SF)がミドルシュートやオフェンスリバウンドに飛び込み気を吐く。#55近藤 大(4年・PG)を起点にまわりの選手もリズムよく得点できるようになり、相手に的を絞らせなかった。8点リードで入った4Qも、#5槇坂のファウルトラブルなどで相手にリズムを渡しかける場面もあったが、控えの#14佐野(2年・SG)がシュートを決めてチームを沸かせるなど悪い流れをその都度断ち切っていく。国士舘大は#5伊藤(3年・G)が3Pを決める集中力を見せるも、ディフェンスが機能せずにその差を縮められず、最後に引き離されて81-62でタイムアップとなった。

 国士舘大は大黒柱の曹がインサイドを攻められず5得点。エース#11平田も6得点と調子が上がらなかった。一方の駒澤大は1巡目接戦で下した国士舘大を相手にさらに点差をつけて勝利をもぎとった。6勝4敗ながら未だ土日での2連勝が無いだけに、明日の東洋大戦も勝っておきたいところだろう。両者6勝4敗で並んだが、直接対決で勝る駒澤大が4位に、国士舘大は5位に一つ順位を落とした。

駒澤大:6勝4敗
国士舘大:6勝4敗

写真:国士舘大#5伊藤は大事なシュートを決めたが勝利には結びつかず。

※駒澤大・馬場選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【法政大が接戦に落ち着いて対処し慶應大を下す】
121006housei.jpg 法政大慶應大の対戦は終盤まで接戦に。しかし慌ててミスもでる慶應大に対し、接戦の勝ち方を知る法政大は落ち着いて試合を運び、勝負所を制して83-78で7勝目を挙げた。

 1Qは法政大ペースで展開。#27岩崎(4年・SG)の2本の3Pでチームは勢いに乗り、#24加藤寿一(1年・F・法政二)も攻め気を見せてファウルをもらう。慶應大は#8蛯名(3年・G)が1Qで2ファウルになるなどファウルがかさむ悪い面を修正できず、後手に回る形となった。しかし終盤#16伊藤らが3Pを高確率で決めていき、18-19と逆転して2Qに入る。すると法政大はシュートが弾かれ得点が停滞。「シュートが入らない時こそディフェンスを頑張らなきゃいけないのにそれができなかった」#24加藤寿一)という法政大を尻目に、慶應大が気持ちよく得点を重ねていった。1Qはアウトサイド頼みだったがこのQは#23黒木(1年・PF・延岡学園)がインサイドで奮起し、点差をコツコツと2桁に。だが法政大も#27岩崎や#0高田のバスケットカウントもあり、5点差に縮めて試合を折り返した。

 すると3Q、開始早々の3連続得点で法政大が逆転。そこからは法政大が先行し僅差で慶應大が追走していった。慶應大は1点ビハインドの場面でダブルチームからボールを奪うも、速攻のロングパスをミスするなどもったいないプレーで逆転のチャンスを逃す。同点までするもあと1本が出ないという展開がその後も続き、5点差のまま入った4Qでも開始2分半でチームファウルが4つと出鼻を挫かれ、勢いにブレーキがかかってしまった。#16伊藤の3Pや#23黒木のリバウンドシュートで何とか食らい付くものの、法政大はその都度#24加藤らがジャンプシュートを決めて追撃を許さない。そのまま残り時間を押し切り、83-78で試合終了となった。

 点差的にはあまり離れなかったが、慶應大は慌てて自分たちのミスから流れを崩してしまうシーンがあったのに対し、法政大は#0高田が上手くゲームをコントロールし、各々強気で攻め込んだことで流れが好転した。これで慶應大は苦しい8敗目となった。接戦に持ち込む力はあっても、競り勝つ力がなければ下位から脱出することはできない厳しい世界だ。勝負所を制する力では、これまでのリーグで経験値を積んだ法政大が一枚うわ手だった。

法政大:7勝4敗
慶應義塾大:3勝8敗

写真:法政大は勝負所で落ち着きがあった。白星を重ねてきた自信の表れだろう。

※法政大・加藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
 

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【INTERVIEW】

「シュートが入らない時も泥臭いところで貢献したい」
頼もしきチームの大黒柱として責任を全う

◆#7馬場健司(駒澤大・4年・)
121006baba.jpg下級生の頃から長くチームを引っ張ってきた駒澤大・馬場。押し負けない強いフィジカルを生かしてドライブを決めたかと思えば、シュートエリアも広く3Pまで決める。ディフェンスとっては非常に厄介なスコアラーであり、去年のリーグ戦で得点王になるなど2部でもその存在感は大きい。当然相手チームからのマークは厳しいが、それでも要所での活躍がチームに安定感をもたらしている。ここからさらなる上位進出を図るために、馬場の活躍は不可欠な要素だ。


―試合を振り返っていかがでしたか?
「今日は結構ゾーンが上手くいって、あまりインサイドで点を取られることが少なかったのが良かったかなと思います。そこから走って点を取ろうと試合前からみんなで言っていて、自分も先頭を切って走ろうと思っていたので、うまく点につながって良かったです」

―相手の大黒柱の#13曹選手を抑えたのは大きかったですね。
「そうですね。今は伊藤(#6)が怪我でいないので、その分自分がインサイドを頑張らないといけないと思って。しっかりそこは止めようと意識していたので、成功して良かったです」

―伊藤選手の穴も、佐々木選手がよく埋めていますね。
「そうですね。伊藤がいなくなって慶祐(#11佐々木)もスタメンで出るようになって。今までは自分や伊藤の控えで出ることが多かったんですけど、スタメンで出るようになってから自分がやらなきゃいけないという想いも出てきたみたいなので、そこは成長してくれてチームにもプラスに働いていると思います」

―佐々木選手をはじめ、春よりベンチメンバーが活躍しているのは大きな進歩ですよね。
「それはありますね。今日も圭太(#43近藤)や隆司(#14佐野)が出てきて決めてくれましたし。やっぱりベンチメンバーが決めてくれると嬉しいですしチームも盛り上がるので、そういうところはスタメンもすごく助かっていると思います」

―自分個人の調子はどうですか?
「あんまり外のシュートが入ってないので、そこは良くないですね。でもその分速攻に走ってレイアップとかに持ちこめていますし、シュートが入らなくてもリバウンドとかそういう泥臭いところでチームに貢献できればと思っています」

―去年のリーグ戦では得点王になりましたし、今年はかなりマークが厳しいと思いますが。
「実際去年はシュート入りすぎだった部分があって、本当はそんな入らないんですけど(苦笑)。でもマークは厳しいかも知れないですけど、その分他のメンバーが空いてどんどん点を取ってくれてチームが勝てれば、それはそれでいいと思います。みんなでまんべんなく点を取れるのが駒澤の強みだと思うので、それはこれからも継続していきたいです」

―4年生は能力も高いですし、ずっと試合に出てきたとあって連係プレーも息が合っていますね。
「そうですね。4年間一緒にやってきたメンバーでどんなプレーをするのかもお互いよく分かっていますし、普段も仲が良くてコミュニケーションも取れています。厳しいことを言い合ったりもできていますし。そういう信頼関係があるから、息の合ったパスやチームプレーも生まれるのかなと思います」

―リーグ戦も残り半分を切りましたが。
「今までを振り返ると土日で2連勝というのがまだ無いので、今日勝てたことで気を緩めず明日も勝って、ここからどんどん勝ってインカレや入替戦に行けるように頑張っていきたいと思います」

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「接戦に勝てるというのは、粘り強い証拠」
白星を伸ばし、手にする手応え

◆#24加藤寿一(法政大・1年・F・法政二)
121006kato.jpgこれまでも要所での活躍が光り、ここ数試合はスターターの座を勝ち取っているルーキーの加藤。この日は「積極的に行こうと思った」と言うよう迷いなく果敢にリングを狙い、大事な場面で連続シュートを決めるとガッツポーズも見せて仲間を鼓舞。チームとしても個人としても、手応えを感じ初のリーグ戦を楽しめているようだ。加藤ら1年生の活躍がチームにとって良い刺激になっていければ、自ずと上位も見えてくるだろう。これまで接戦が多かっただけに2巡目もこの勢いを持続していけるか注目したい。


―またまた僅差での勝利ですね。試合を振り返っていかがですか?
「1Qでせっかくリードしたのに2Qで引っくり返されてしまったのは反省点ですね。気を緩めないでしっかりと足を動かして40分戦いたいです」

―具体的にどこが悪くて引っくり返されてしまったんでしょう。
「あの時間帯は、自分たちのシュートも入ってなかったし、その上ディフェンスもやっぱりできてなくて。オフェンスが入ってる時にディフェンスを頑張るだけじゃまだ駄目で、入ってない時こそ頑張らなきゃいけないです。ディフェンスはずっとオフしないで引き締めていかないと、ああやって10点差くらい相手にリード離されてしまうと思いました」

―それでも、慶應大の流れの時間帯も法政大の選手はみんな落ち着いているような印象を受けました。
「そうですね。少し離されても、追いつける自信みたいなものがありました。やっぱりうちは先輩たちみんな上手いし勝負強いので、そこまで焦りはなかったです」

―加藤寿一選手も攻め気があって活躍が光りましたね。
「今まではただがむしゃらにやるだけでしたが、先週からスタメンになってちゃんと考えなきゃと思うようになったんです。でも自分一人じゃ考えられないので、そこは先輩やコーチの方に聞いて。そうしたら、『お前は走って、ボールをもらったらシュートを狙え』と。その一言だけだったんですけど、シュートだけ狙ってればいいから、ということで安心してプレーできる様になりました。それで今日も積極的に攻めようと思いました」

―スタメンになって、何か意識は変わりましたか?
「そうですね。スタメンってチームを代表して1Qを戦うわけなので、生半可な気持ちでいったらすぐ相手に点差を離されてしまうと思います。それに練習中も、スタメンの人がちゃんとやらないと、他の人もムカつくと思うんです(苦笑)。自分なりに練習も今まで以上に頑張るように意識も高まりましたね」

―主将の#37岸選手も今年は学年関係なく意識が高いと言っていました。
「そうですね。僕ら1年生も、練習では結構ガツガツやっています。先輩の方がやっぱり色々言ってくれるんですけど、それもちゃんと聞いて、自分たちも何かあったら『こうした方がいいんじゃないですか』みたいに言ってます。たまにですけど(笑)。上下関係が無い分、言いやすい雰囲気がありますね」

―同学年では#16沼田選手も試合によく絡んで活躍していますが、同じ1年生として彼はどんな存在ですか?
「あいつは神奈川県出身で、高校生の時に国体で同じチームだったんです。だから試合もその国体の時で慣れていたし、一緒にやっててすごくやりやすいですね。信頼しているというか、結構あいつに頼ってる部分があって、自分の中では同じ1年生と言っても先輩と同じような存在です。試合中は(笑)」

―ここまでのリーグ戦を振り返ると、法政は接戦を制して勝つ強さがありますよね。そういう勝ち方を覚えてきたというか。
「そうですね。今井さんからは『本当にそういう勝ち方しかできないんだな』と言われてしまったんですけど(苦笑)。でも接戦に勝てるというのは、粘り強い証拠だと思います。なので自分の中では、接戦だからもっと点差を離して勝とうよというよりは、これからも接戦をモノにしていこうという気持ちの方が大きいですね。接戦でも勝ちは勝ちなので」

―リーグの半分を終えて、初めてのリーグ戦はいかがですか?
「やっぱりすごく、長さを感じます。2ヶ月間ずっと気を緩められないので。そこは高校と全然違いますね。それにレベルも高校までとは全然違って、みんな上手い人ばかりで。でもそういう人たちと戦えて、すごく楽しいです」

―残りのリーグ戦、自分で特にどんなところを頑張りたいですか?
「先輩が支えてくれているので、自分はボールが来たらリングを狙って攻め気で、というのをまず忘れずに。でもまわりが見えなくなったり、ボールをつきすぎたりしてしまう時があるので、そこは修正してちゃんと判断できるようにしたいです」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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