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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.09.23 (Sun)

【2012リーグ1部】9/23レポート

大東文化大が東海大に大きな1勝
筑波大は専修大に負け、3位争いが混沌と


 秦野総合体育館で行われた2日目、ハイライトは東海大大東文化大の一戦となった。前半で7点差をつけられた大東文化大が最後まであきらめず全員バスケで金星を上げ、東海大に初の敗北を突きつけた。筑波大早稲田大などこの日は青山学院大以外の上位が崩れ、リーグ半ばにして順位争いも混沌としてきた。日本大はユニホームの色を間違えたために没収試合となった。

 青山学院大拓殖大は、拓殖大が出足こそシュートの好調さを見せたが、#94長谷川(4年・SF)が1Qで2ファウルとなり、ベンチへ。その後得点で大きく離されることはないが青学大を上回れず、4Qで一気に引き離され85-66で試合終了。青山学院大は#8張本(3年・SF)が30得点を稼いだ。

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【耐えた明治大が残り3秒で早稲田大に逆転】
120923sakka.jpg 明治大早稲田大の対戦は、我慢した明治大が逆転劇を起こして嬉しい3勝目を挙げた。前半終わってスコアは31-29とほぼ互角。両者ファウルが混むが、#6大塚(4年・G)を起点にエース#21河上(3年・F)が得点を引っ張った早稲田大に対し、明治大も堅い守りから#12中東(2年・SG)がドライブやダンクで魅せ#16安藤(2年・G)や#2目(3年・F)も大事な3Pを決めた。接戦のまま試合は後半へ。

 3Q開始早々、早稲田大は#4二宮(3年・C)がゴール下で粘り#15木村(2年・F)のジャンプシュートも決まって流れを掴む。明治大もタイムアウトを挟んでディフェンスを引き締め直すと#16安藤の3Pを皮切りに3連続得点で逆転するが、#51皆川が4ファウルでベンチに下がるなど勢いが続かない。そのまま早稲田大の4点リードで最終Qに入った。

 4Qに入り、畳み掛けるようにシュートを決めた早稲田大が依然として主導権を握り、明治大#12中東が決めても#21河上が決め返して譲らない。だが#4二宮が4つ目のファウルを吹かれてその間に追い上げを許し、試合は終盤まで拮抗した展開が続いた。すると残り2分半を残して、明治大は大黒柱#51皆川が5ファウルで退場。これに続くように#21河上の好守から#15木村が速攻に走り、なんとアンスポーツマンライクファウルを受けてのバスケットカウント獲得。このビッグプレーに早稲田大が勢いに乗った。1スローは落とすが、その後#6大塚が強気でファウルをもらい残り1分35秒で5点リード。試合はこのまま早稲田大が押し切るかに思われた。

 しかし勝負はまだ終わっていなかった。明治大は#16安藤のドライブで3点差に。すぐさま早稲田大もフリースローで4点差に戻すが、明治大の守りに2回トラベリングが続き、残り15.2秒で#2目に3Pを決められ1点差に迫られる。明治大の仕掛けたファウルゲームにもフリースローを1本しか決められない。すると残り8.8秒、まだチームファウルの溜まっていない早稲田大はファウルを使って明治大の攻撃を止めようとするが、スローインに対する守りで痛恨のアンスポーツマンライクファウルの判定に。明治大は#50伊澤(1年・PF・愛産大工)がフリースローを1本落とすも、1点ビハインドで明治大ボールとなり、最後のオフェンスに賭けることとなった。すると残り3.3秒、この大一番で#16安藤がジャンプシュートを決めて劇的な逆転。最後の早稲田大のオフェンスは#6大塚がディフェンスに囲まれターンオーバーとなり、明治大が嬉しい3勝目を挙げた。

 苦しい展開でも気持ちを切らさず勝利を掴んだことに「ちょっとは成長してきた証拠」#12中東。堅い守りでロースコアに持ち込み競り合いに耐えて勝利をさらう、明治大の真髄を見せた試合となった。逆に早稲田大は掴みかけた勝利をもったいないミスで落とし、4勝4敗で5位に後退。試合後の選手たちには悔しさが滲んだ。

明治大:3勝5敗
早稲田大:4勝4敗

写真:#2目の大事なシュートも逆転劇になくてはならなかった。

※明治大・中東選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【専修大が1Qからリードを奪い大差で勝利】
120923tateyama.jpg じわじわと勝利を伸ばしてきている専修大。3位の筑波大との対戦は驚くほどの大差がついた。

 試合開始序盤、筑波大は#76星野(4年・SF)の3Pが2連続で決まり、好調な立ち上がりを見せたがその後は得点が伸びない。専修大はトランジションの早いバスケットを展開し、#4高橋(4年・G)の3Pや#33館山(4年・G)のスティールもあってチームが乗った。筑波大は2Qもファウルや24秒オーバーが続き、点数が取れず状況が打開できない。専修大は#0大澤(3年・G)の3Pや#69湊(3年・F)の好ディフェンスもあって前半で20点のリード。後半に立て直したい筑波大だが、焦りもあってかシュートは決まらず、30点以上もの差をつけられてしまった。専修大は控えに交代しても勢いを切らさず、全Qで20点越え。58-94で勝利して筑波大と勝ち星で並び、同率で3位に浮上した。

 対照的なチームの様子が出た試合となった。筑波大は普段の良いところが全く出せず、専修大は主力はもちろん、ベンチメンバーも活躍。長いリーグの中では常に最高のパフォーマンスをするのは難しいがその明暗がくっきり見えた試合だった。

専修大:5勝3敗
筑波大:5勝3敗

写真:33得点の館山。3Pも気持ちよく決まり、勝利に一役買った。


【全勝中の東海大相手に、大東大が価値ある白星!】
120923daitobunka.jpg ここまで7戦全勝中、来週は同じく全勝の青学大との対戦を控える東海大だったが、その前に立ちはだかったのはここ数試合調子を上げてきていた大東文化大だった。

 立ち上がりが硬い東海大は、1Qは#14岸本(4年・PG)の3Pや#19藤井(4年・SG)の速攻で先行する大東大を追いかける形になった。だが#18和田直樹(3年・PG)の2本のジャンプシュートもあって21-18とそこまで差を引き離されずに2Qに入ると、#51須田(3年・SG)や#0ベンドラメ(1年・SG・延岡学園)などベンチメンバーの活躍もあってすぐさま逆転。ディフェンスも良くなり相手のターンオーバーから速攻に走って残り4分で最大12点リードを奪った。しかし大東大もこの苦しい状況を#0有村(4年・PG)が3Pやフリースローで打開。東海大#33狩野(4年・SG)がシュートを決めていくが、2Q終えて35-42と点差は7点差に縮まった。

 3Qに入ってもじわじわと大東大が追い上げを図った。東海大はこれまでの試合よく取れていたオフェンスリバウンドが大東大の#43鎌田(4年・C)相手に簡単には奪えず、アウトサイドが外れる時間帯で攻撃が単発に終わってしまう。ディフェンスでは#0ベンドラメが抜群のスピードで次々スティールを奪うも、同時に攻撃的な守りが仇となってファウルがかさみ、大東大がフリースローで確実に差を縮めた。結局55-55と同点で3Qを終え、勝負は4Qに持ち越される。

 「4Qまでついていけばなんとかなるからと話していた」#0有村)と3Qまで食らい付いた大東大は、4Qからラストスパートをかけた。#43鎌田のインサイド、#0有村の3P、#14岸本のドライブと、内外バランスよく3連続得点。開始3分で5点リードし、その後も中を固めた守りで大東大が3点前後のリードを守り続ける展開が続く。残り1分30秒には#14岸本が大事なスクープショットを決めて5点差に。しかし東海大もこのままでは終わらない。残り49.5秒#0ベンドラメが貴重な3Pを決めて2点差とすると、続く大東大のオフェンスを守りきり、なんと残り15.5秒に#10バランスキー(2年・PF)がバスケットカウントを獲得。だがこの1スローを決められず、同点のままボールは大東大へ渡った。すると大東大は、頼れるエース#14岸本が1on1を仕掛け、残り4.7秒で#0ベンドラメのファウルを誘いフリースローを獲得。1投目を落としてひやりとさせたものの、2投目を落ち着いて決め1点リード。東海大の最後の攻撃を守り切り、しびれるような接戦を大東大が制した。

 前日の青学大戦も善戦して調子を上げてきていた大東大が、アップセットを果たした。マークしても止められないエース#14岸本の勝負強さは圧巻だが、加えて#43鎌田の14リバウンドや岸本と共に2ガードを担う#0有村の活躍でチームに安定感が増した印象を受ける。この勝利で得た自信を今後につなげて欲しい。

 対する東海大も、やれることはやった上での敗戦だっただけに、陸川監督も試合後は前向きな姿勢を示した。主将の#33狩野「全勝優勝が目標だったが、負けは負けで切り替える」と先を見据えている。敗戦を糧に、次週の青学大戦も見逃せない。

大東文化大:3勝5敗
東海大:7勝1敗

写真:試合終了のブザーと共に、大東大はベンチメンバーもコートになだれこんで喜びを爆発させた。

※大東文化大・有村選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「自分たちがチームを引っ張っていかないといけない」
自覚と責任感の増した2年目のシーズン

◆#12中東泰斗(明治大・2年・SG)
120923nakahigashi.jpgエースとして攻守共にチームを引っ張る中東。得点のみならず、相手のエースを抑えるディフェンスも期待されるなど求められるものは多いが、気負うことなく「とにかく楽しい」と伸び伸びプレーしている。この日は高い身体能力で軽やかにダンクシュートを決め、味方を沸かせる場面も。#16安藤・#51皆川のホットラインと共に、中東の活躍も勝敗の鍵を握っていると言えるだろう。チームを牽引する自覚も生まれつつある。今後のさらなる成長が楽しみな選手だ。


―嬉しい逆転勝利、おめでとうございます。
「本当に嬉しいですね。誓哉(#16安藤)がよくやってくれたなって感じです」

―ロースコアに抑えて、明治大らしい試合の展開になりましたね。
「そうですね。やっぱりこれが自分たちのペースだと思います。それにいっつも良い試合はしても勝ちきれない試合が多かったんですが、今日は勝てて自分たちとしてもすごく良い経験になりました。こういう試合を続けてこれからも勝っていきたいです」

―残り1分半の時点で5点ビハインドと苦しい状況でしたが、明治大の選手は気持ちが切れませんでしたね。
「それは自分たちがちょっとは成長してきた証拠かなと思います。今まで厳しい練習をやってきたことがあったから、そういう場面でも切れずに戦えたのかなと」

―中東選手は早稲田大の#21河上選手とマッチアップして、エース対決も見ていて白熱しました。
「とにかく楽しかったですね。塚さん(監督)からもいつも楽しめと言われていますし。上手い人から盗めるものは吸収して、自分の成長につなげられたらいいなと思ってやっています」

―最近は点もよく取れていますし、得点面でチームを引っ張っていますね。
「今日はあまり入りませんでしたけど、最近はシュートも結構調子が良いんです。入らなくても狙って行けと言われているので、そういう面では気負わずにプレーできているのかなと思いますね」

―明治大は戦い方のスタイルが明確になってきて、それがチームの共通意識として浸透してきた印象を受けます。
「それはありますね。相手に70点取られたのが拓大の試合ぐらいであとはそれ以下に抑えていますし、チームとしてディフェンスはしっかりしてきたかなと。ディフェンスを頑張って勝つというのはみんな意識していると思います。でも昨日も宇都くん(専修大#11)に結構やられてしまったので、まだ甘い部分はありますね。あとはターンオーバーとかが目立つので、それを少なくできればもっと勝っていけるんじゃないかなと思います」

―ミスなどから流れが悪くなると、点数が止まってしまう時間帯がありますよね。
「そこは自分たちの若さが出てしまっていると思うので、修正しないといけないですね。そういう時って結構アウトサイドに頼りがちになっているので、もっとファウルをもらってフリースローで点を取ったり、インサイドにボールを集めて中で勝負したりしないと。そういうことが立て直すために必要になると思います」

―2年目のシーズンですが、心境は変わってきましたか?
「そうですね。自分とか誓哉(#16安藤)とかがずっと試合に出てきたわけだし、自分たち2年生がチームを引っ張っていかないといけないなと。自覚とか、責任感みたいなものも1年生の頃より出てきたと思います。去年負け続けた経験も今年に生きて、去年よりチームの雰囲気も良いし、このままの調子で残りのリーグ戦も戦っていきたいです」

―まだリーグ戦は続きますが、特に自分自身どんなところを頑張りたいですか?
「相手のエースとマッチアップすることが多いので、そこで相手にやらせずに、かつ自分がちょっとでも多く点を取れたらなと思います」

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「こんな緊張感、味わったことなかった」
それでも見せた、勝利に一役買う強気なプレー

◆#0有村優志(大東文化大・4年・PG)
120923arimura_20120928210405.jpgシュートや落ち着いたゲームメイクでチームの勝利に大きく貢献。臆することなく体を張ってファウルをもらい、課題だったというフリースローをほぼ落とさず7本決めたことも接戦の中で大きなポイントとなった。#14岸本と共に2ガードで出る場面が多いが、お互い信頼している様子がみて取れる。しかも有村は、このリーグ戦からAチームに上がってきた選手。3年間腐らず努力を続けて4年目にしてチャンスを手にし、この大舞台でも力を発揮したことには大きな称賛を送りたい。「後悔のないように」と話す有村。残りのシーズンも全力で戦うだけだろう。


―東海大相手に大きな1勝ですね。
「もうドキドキでしたね!でも試合が始まる前から、みんなで絶対東海に勝ってやろうと話していたんです。接戦で緊張しましたけど、勝ててすごく嬉しいです」

―あまりそのドキドキが感じられないくらい堂々とプレーしていたように思いますが。
「いや、そんなことは全然(苦笑)。こんな緊張感、味わったことないくらいです。実際はだいぶびびってました」

―試合を振り返っていかがですか?
「東海は当たりも強かったし、パス一つ出すにもすぐにディフェンスの手が伸びてきて大変でした。そこの判断をしっかりしないとすぐミスからやられてしまうなと。でも4Qまでずっとついていこう、ついていけたら何とかなるからとみんなで話していたんです。そうやってずっと食らい付いて、本当に何とかなりましたね」

―大東大は勝負所での強さがあるチームですし、そこまで上手く我慢できれば強さを発揮できますね。
「そうですね。みんな一人ひとり力があるので。これからもそうやって勝っていきたいです。去年のリーグ戦も大東は最初は連敗から始まってどんどん上がっていったので、今年もあとから段々強くなっていければいいかなと思います」

―今日は#43鎌田選手がリバウンドをしっかり抑えたことも大きかったですね。
「本当にそうですね。あの体でコートにいてくれるとものすごく頼りがいがあるし、ボールを回せば点も決めてくれるので助かりますね」

―有村選手自身も、良いところで3Pシュートも決めましたし、勝利に貢献しましたね。
「どうですかね(苦笑)。とりあえず自分は今までの試合でフリースローが課題で、今日も1本落とした時は『うわー』と思いましたが、その1本しか落とさなかったので良かったです。今日はまだ良かったですけど今までの試合あまりシュートを決められなかったので、ノーマークを確実に決めていくことは課題ですね。もっと積極的に3Pも打って行こうかなと思いました」

―#14岸本選手と2ガードで出ることも多いですが、自身としてはいかがですか?
「ずっと自分は1番ポジションをやってきたんですけど、最近は隆一(#14岸本)と一緒に2ガードで出始めて。隆一のことはすごく信頼していますし、一緒に出ると安心できるのでやりやすいですね」

―勝負どころでは岸本選手がきちんと仕事を果たしましたが、そこに至るまでまわりの選手が活躍していたのも良かったですね。
「チームも最初は(岸本)隆一に頼りすぎていたので、自分でも攻めようということを意識して練習してきました。それで一人ひとり攻め気を持てたのが良かったんだと思います」

―有村選手自身は特にどういうことを意識して試合に出ていますか?
「自分はシックスマンで出るので、ベンチにいる時は交代してマッチアップするであろう選手の特徴とかを他のベンチメンバーと話し合いながら見ています。で、交代になったらそこを絶対に止めようと。それにシックスマンってやっぱり流れを変える役割があると思うので、絶対ミスから入らないようにというのは心掛けていますね」

―有村選手はBチームからAチームに上がった選手なんですよね。
「はい、このリーグ戦から。こうしてAチームで公式戦に出るのは、4年間で初めてなんですよね。だからすごく緊張してて(笑)。でも楽しいし、今までと全然心境も違いますね。それも全部ちゃんと見てくれていた監督のおかげだと思います。感謝してますね。最後の年だし、やってやらなきゃなと思ってます。悔いの残らないように頑張りたいですね」

―有村選手が活躍すると、ベンチや応援席も盛り上がりますね。
「そうやってみんなが盛り上がってくれるのはありがたいですね。いつもムードメーカーの大久保(#85)が盛り上げてくれてくれるので、僕も一緒にワイワイしてます(笑)」

―次戦の相手は同じく爆発力のある拓殖大です。
「そうですね。ガードの鈴木選手(#1)はディフェンスがすごいので、その運動量に負けないくらい自分も動いて戦っていきたいです」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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