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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.09.22 (Sat)

【2012リーグ1部】9/22レポート

落ち着いて白星を重ねた上位校
専修大は接戦で明治大を下す


 今週は秦野市総合体育館で開かれている1部リーグ。下位校の奮闘も見られたが、勝負所を制して勝利を手にしたのは専修大、早稲田大、筑波大、東海大、青山学院大と上位チームが名を連ねた。

 早稲田大日本大の対戦は、1Qこそ14-14の同点となったが、2Q以降早稲田大が引き離し90-61で勝利した。この日は#4二宮(3年・C)もペイントエリアで仕事を果たし勝利に一役買った。日本大は#1坂田(3年・F)が22得点10リバウンドと奮闘したが、なかなか中に攻め込めずアウトサイドも落ちた。未だ勝ち星がない苦しい戦いが続いている。

 筑波大日本体育大の対戦は、#50梅津(4年・C)らが好調にシュートを決めた筑波大を日体大が追いかける展開に。日体大は高さを活かしてリバウンドを奪うが、堅い守りを見せた筑波大が前半で14点差をつけると、3Qは#14坂東(2年・SG)、#76星野(4年・SF)の3Pで追い打ちをかけ、98-79で快勝した。

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【勝負所を制した専修大が明治大を下す】
120922nakahigashi.jpg 2勝4敗の明治大と3勝3敗の専修大の対戦はロースコアながら終始接戦となり、最後まで分からない白熱したゲームになった。

 立ち上がりで先行したのは専修大。激しい守りで失点を抑え、その間#22樋口(4年・)らが積極的に攻めた。しかし#明治大も16安藤(2年・G)、#7森山(3年・G)の3Pが連続で決まって動きが良くなると、早い展開から思い切りの良いシュートを決めて逆転から6点リード。しかし苦しい時間帯で#11宇都(3年・)がバスケットカウントと速攻を決め、16-14と点差の無いまま1Qを終える。

 続く2Q、3Qも拮抗した展開が続いた。専修大は連続のファウルで勢いを削がれ、その間明治大が#12中東(2年・SG)の活躍もあってリード。3Q序盤には#16安藤のミドルシュートや#51皆川(2年・PF)のゴール下などで内外バランスよくリングに向かい、専修大のディフェンスを翻弄した。しかしここで専修大の悪状況を打開したのはまたしても#11宇都。明治大のゴール下に割って入り、高い打点で放たれるレイアップで次々リングネットを揺らした。56-54と点差の変わらないまま3Qを終える。

 #22樋口が#51皆川をブロックするなど迫力満点の展開から始まった4Q。明治大は「リバウンドは本当に強かった」と専修大#11宇都が舌を巻くほど次々オフェンスリバウンドに飛び込むが、なかなか決めきれずに4分間無得点となってその間逆転を許した。だが#12中東のバスケットカウント獲得を皮切りに#2目(3年・F)の3P、#16安藤のドライブと明治大も奮起し、点差が一向に離れない。専修大の1点リードで、試合時間は残り1分を切った。

 残り50秒、明治大は堅い守りから#50伊澤(1年・PF・愛産大工)が速攻に走るが、これをゴール下付近で#4高橋(4年・G)がボールを弾く好守でカバー。続けて専修大は#22樋口が#12中東にブロックされるも、残り15.2秒、再び#4高橋が#16安藤からチャージングを奪う最高のディフェンスで1点リードを死守し、チームを救った。ファウルゲームで#11宇都もフリースローを珍しく2本落とすが、リバウンドが専修大ボールになり明治大は苦しい状況に。次に得たフリースローは#11宇都も確実に決め、64-67で接戦を制した。

 どちらに勝負が転んでもおかしくない状況だった。専修大は、ファウルトラブルで苦しんだ専修大#4高橋も最後にしっかりと仕事を果たし、得点源の#11宇都も素早いトランジションで40得点を決めチームを牽引。明治大は専修大より10本多くリバウンドを奪い制空権は握ったものの、大事なところで得点が止まる時間帯もあって惜しくも3勝目とはならなかった。

専修大:4勝3敗
明治大:2勝5敗

写真:23得点と気を吐いた#12中東だが勝利には1歩及ばず。

※専修大・宇都選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【オフェンスも噛み合った東海大が拓殖大を圧倒】
120922fujii.jpg 全勝中の東海大と、爆発力を誇る拓殖大の注目の対決は、東海大が100点ゲームで快勝する形となった。

 東海大は#10バランスキー(2年・PF)が好調にシュートを決めてオフェンスを引っ張り、持ち味のディフェンスも生きて拓殖大の攻撃をシャットアウト。拓殖大は打たされる形が続いて1Q序盤は得点が伸び悩んだ。しかし#11佐々木(4年・C)がパスアウトされたボールを確実に決め、#40藤井(3年・SG)も圧倒的なオフェンス能力で次々得点をさらい、結局23-22とほぼ同点で1Qを終える。
 
 2Q、層の厚い東海大は#0ベンドラメ(1年・SG・延岡学園)、#51須田(3年・SG)#14山田(4年・C)とメンバーを変え、機動力のある展開を作り出してディフェンスから速攻に走った。拓殖大は不運なファウルも続いてこのQで10点差をつけられる。3Qに入って激しいディフェンスに切り替えるが、#7晴山(2年・PF)と#10バランスキーのコンビプレーがその穴をついて拓殖大を勢いに乗らせなかった。東海大はその後も手を緩めることなく、4Qには20点以上差を開く。そのまま108-85と会心の試合運びで東海大が拓殖大を下した。

 拓殖大は持ち前のアウトサイドも簡単には打てず、一矢報いることはできなかった。5人が2桁得点を挙げているが、それを上回るほどの東海大のオフェンス力が物を言った。東海大は持ち前の堅い守りに加えて、#32バランスキーが32得点、#7晴山が19得点とオフェンスでも勝利に大きく貢献する活躍。これで開幕から無傷の7連勝となった。今週を無敗で終え、来週の青山学院大との首位対決に備えたいところだろう。

東海大:7勝0敗
拓殖大:3勝4敗

写真:拓殖大・藤井は積極的にリングに向かいチームを引っ張った。


【大東大も善戦するが青学大の牙城は崩れず】
120922daito.jpg 全勝中の青山学院大と、2勝4敗で苦戦が続く大東文化大が対戦。大東大も流れを奪う時間帯は長かったが、3Qで突き放した青学大が無敗を守った。

 序盤は互角、むしろ優位に立ったのは大東大だった。大東大は#8戸ヶ崎(3年・F)が合わせに上手く飛び込んで青学大のディフェンスの穴を突き、#43鎌田(4年・C)もインサイドで果敢に勝負を仕掛けた。青学大は#8張本(3年・SF)にディフェンスが集中して攻めれず、トラベリングやフリースローを落とすなどミスが続く。それでも#32畠山(3年・PG)が攻撃的な守りでスティールから速攻につなげるなど奮起し、何とか同点前後でついていった。

 2Q、得点掲示板の不具合で途中試合が中断するトラブルもあったが、しっかりと中を固めて守り、合わせのプレーで丁寧に攻める大東大ペースは変わらない。動きの堅い青学大は連携が上手くいかず、アウトサイドシュートもことごとくリングに弾かれた。だが#7野本(2年・CF)のパスカットから#32畠山が速攻に走って流れを掴むと、ディフェンスの足も徐々に動き始める。大東大は上手く攻め込めずに仕方なく#43鎌田がアウトサイドを打つ苦しい展開が続き、その間畳み掛けるようにトランジションゲームを展開した青学大が逆転からリードを奪った。大東大は速攻を止められずにファウルがかさみ、オフェンスも3Qに入って無得点が続く。ゾーンディフェンスが効いて抑えている部分もあったが、青学大は#0船生(1年・F・前橋育英)がリバウンドに飛び込み、#7野本や#8張本が強みの高さを活かしてじわじわ2桁差をつけた。大東大は#14岸本(4年・PG)が大事な3Pを決めていくものの、点差を一桁にするあと一歩が出ない。46-59と青学大13点リードで4Qへ。

 4Qに入っても、青学大がリバウンドを掌握して主導権を渡さなかった。大東大は残り5分で#43鎌田が痛恨のファウルアウト。この日は#24張(4年・C)の欠場も響いてますます小さい布陣となり、#88平得(2年・F)や#14岸本が連続でバスケットカウントを得るも青学大を苦しめるには至らず。最後は66-76と10点差でタイムアップとなった。

 青学大はどこか重いゲームだった。高さとトランジションで勝ちきったものの、相手のリズムになる時間帯も多く、課題も見えた試合と言えるだろう。大東大は地力の差こそあったが悪い展開ではなかった。まだ勝ち星はなかなか伸ばせていないが、明日の東海大戦でも奮闘を期待したい。

青山学院大:7勝0敗
大東文化大:2勝5敗

写真:大東文化大は奮闘するも後半引き離された。

※大東文化大・戸ヶ崎選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「試合に勝てれば自分は10点や1桁でいい」
チームを勝利に導く真のエースへ

◆#11宇都直輝(専修大・3年・G)
120922uto.jpg豊富な運動量で速攻によく走り、果敢にディフェンスを切り裂き40得点。「まわりが調子悪かったから攻めた」と言うが、これほど心強いスコアラーもそうそういないだろう。だが今年の宇都は、そこまで点を取ることに執着していない。2年連続で得点王を獲得し、今年求めているのはただひたすらに勝利のみだ。「上級生らしく要領よく点を取って勝つ」と、これまでと違う一面を見せる。チームを勝利に導けるか、今後の活躍からも目が離せない。


―試合を振り返っていかがでしたか?
「疲れる試合でした(苦笑)。でも審判の笛にちょっと気持ちが切れそうになった時に、今日は最初の段階で開き直れたのが良かったかなと。文句とかぐだぐだ言う前に、ファウルされても全部決めてこようという風に気持ちを切り替えることができました。それで結構点も取れたから良かったです」

―明治大は高さもあって攻めにくかったと思いますが。
「でもそこまで自分にディフェンスが寄ってこなかったので、結構行けましたね。自分も点は取れていたしこっちも結構守れていたと思います。でもうちのセンター陣が今日はポロポロ落としていたので、あそこがもう少し決まればもっと楽な展開だったかなと思います」

―最後の#4高橋選手のディフェンスも良かったですよね。
「あの人はやばいです。この前は岸本さん(大東文化大#4)もたった4点に抑えたんですよ。そのうち2点はテクニカルなので、実質2点。あの人のディフェンスは、俺もつかれたら嫌です」

―明治大にはオフェンスリバウンドに飛び込まれてしまいましたが。
「強かった…リバウンドは本当に強かった(苦笑)。多分明治は1、2年生の勢いというのがあって、うちが最初から受けてたつ感じになってしまったことがリバウンドにも響いたかなと思います」

―宇都選手はアウトサイドも何本か打ちましたね。
「まぁディフェンスは離れてつかれたので、さすがに打ちますよね(笑)」

―宇都選手の3Pにも期待しているのですが。
「(笑)。自分も別に高校までは普通にスリーも打ってたんですよ。インターハイとか一応3Pのランキング入ってますから(笑)。別人かよって感じですよね。大学1年の時も打ってましたが、インカレくらいから打たなくなって。練習では普通に打ってるんですけどね。まぁ得点は取れてるのでそこまで気にしてないですけど。今年はまだ遠めのジャンプシュートくらいですかね。3Pは来年かな(笑)」

―トランジションも速かったですね。
「基本的にうちのバスケって、ディフェンスを頑張ってまずはボールをプッシュして速く運んで、ハーフになったら館山さん(#33)と陽さん(#4)が組み立てるんです。でも今日は館山さんが怪我で下がって、『任せた』とか言われたので、じゃあ頑張ります、と。だから自分が走ることは意識してました。まぁ今日はたまたま、まわりが調子悪かったから自分が点を取っただけで、まわりが調子よければ自分は10点とか1桁でも良いと思ってるんです。試合に勝てればいいかなと。最近はみんなで10点前後取れるようになってきたんですけどね」

―セットプレーや合わせのプレーも増えてきて、去年よりオフェンスも1on1だけに頼りきらなくなった印象を受けますが。
「今年は、チームディフェンス、チームオフェンスですね。兼ね合いが良くなるとまわりも活きてくると思うんですよ。今練習からそんな感じで、自分や館山さんがあまり攻めずにインサイドにやらせたり、自分らが攻めてもインサイドや外に合わせたりしてるんです。スタメン中4人は下級生の時からずっと一緒に試合出てたメンバーだし、息は合いますね。だからそこが噛み合った時が一番強いと思います。日体戦の1Qとか3Qとかはそれを上手く出せましたね」

―スタメンが噛み合った時が一番強いということですが、今年はベンチメンバーも出場時間を得てつないでいますよね。
「そうですね。40分戦って最後接戦になった時に、例えば自分や館山さんがフルで出てて40分目だとすると結構きついじゃないですか。だから中原さん(監督)の考えで、1・2Qのどっちかとか自分や館山さんは休んで、大事な後半をフルの体力で戦うのが理想です。でもこの間の日体戦や大東戦で控えにしたら一気に追い上げられてしまうことがあったので、今は前よりもうちょっと2Qの途中くらいまで自分たちが試合に出るようになりましたね」

―今年は下級生の頃から出てきた3・4年生が主力で、ある意味勝負の年ですよね。
「そうですね。気持ちがしっかりすればちゃんと戦えるチームだと思います。今日は気持ちが良くなくて接戦になっちゃったと思うので。課題はそういう精神的なところですね。入り方をしっかりしたり、気持ちをしっかり持ったりしないと。まぁ自分は気負いすぎるとだめなタイプなので、楽しくやるくらいが調度いいんですけどね」

―明日は筑波大との対戦です。
「早稲田に負けちゃっているし、筑波と日大を倒して1周目を終わるのが自分たちのプランです。今やっと白星が先行したので、そのままさらに増やしたいです。頑張ります」

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「自分の役目はディフェンスとリバウンド」
強い体を活かした泥臭いプレーでチームに貢献

◆#8戸ヶ崎 祥一(大東文化大・3年・F)
120922togasaki.jpgスタメン出場の戸ヶ崎。4番ポジションや3番ポジションをこなすには185cmと小柄だが、それを補う強いフィジカルで地味な部分を頑張り、献身的なプレーでチームを支えている。今日も#8張本ら自分よりはるかに大きい選手相手に激しいディフェンスを見せた。また、「点を取れる選手ではない」と自分でも言うが、良いところで合わせに飛び込みチームを盛り立てる場面も。泥臭い奮闘が今後のチーム上昇に一役買うことを願いたい。


―青山学院大相手に良さも出せた試合でしたね。戸ヶ崎選手も良いところで合わせに飛び込んでいましたが。
「たまたまです(笑)。でも実際、チームとしては結構戦えたかなと思います。あっちがメンバーいなくてミスが多かったことも幸いしましたね」

―青学大相手にどんなところを意識しましたか?
「とりあえずマッチアップした天傑(#8張本)が大きいので、中に入れさせないように意識しました。やられたところもありましたけど、みんなで囲んで守れた部分もありました」

―オフェンスでは、青学大のトランジションゲームに付き合わずに、丁寧に組み立てているように感じました。
「どうですかね。いつも通りやっていただけなんですけど…。丁寧というよりは、逆に思い切りよくできなかったかも知れないですね」

―ゾーンも上手く効いていましたが。
「そうですね。練習でもやってたし、青学は外があまり無いイメージだったので中を固めればなんとかなるかなと。それは結構上手くいきました」

―ここまでチームの調子的にはどうですか?
「良くはなってるんですけど、まだまだって感じですね。そこまで勝ち星も伸ばせてないですし、これからだと思います。でも今年は色んな選手が試合に出るようになって、みんなベンチも含め同じくらいの力を持っているので、そこは強みかなと思います。みんなで戦っていきたいです」

―今年は自身としてもプレータイムを得るようになって、特にどんなところを頑張ろうと意識していますか?
「自分はそんな点を取る選手じゃないので、オフェンスはあまり意識してないです。自分の役目はディフェンスとリバウンドだと思うし、そこでチームに貢献できればと思います」

―戸ヶ崎選手はディフェンスでも強い体で押し負けないですよね。
「ウェイト好きなので(笑)。そこだけは誰にも負けたくないです」

―今あるチームの課題はどんなところですか?
「最終的に隆一さん(#14岸本)のところに頼っちゃう部分があるところですね。それもそれでいいんですけど、まわりがもっと攻めれるようになればもっと強くなると思います。でも周りも意識持ってやってるし、良くはなっていると思います」

―明日は東海大との対戦ですね。
「今日の前半みたいな感じを出せれば、戦えるんじゃないかなと思います」

―今後のリーグ戦への意気込みを。
「今のところまだ負けが多いので、これからの試合全部勝つ気持ちで頑張ります」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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