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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.09.24 (Mon)

【2012リーグ3部】レポート(9/17)

上位6チームが未だ拮抗
例年に増し混戦模様の3部リーグ


120918tamagawa.jpg 1部・2部リーグと同様、3部リーグでも熱い戦いが繰り広げられている。3部はまず1次ステージで全12チーム総当たり戦を行い、その順位で上位リーグ・下位リーグに分かれて2次ステージへ進む。2次ステージで6チーム総当たり戦を行い、1次ステージも含めた全16試合の合計勝敗数により上位リーグで1位~6位を、下位リーグで7位~12位を決定。上位3チームが2部との入替戦に進み、9・10位のチームが4部との入替戦へ、11・12位のチームが4部に自動降格となる仕組みだ。1部・2部より一足早く、10/21にリーグ戦の全日程を終える。

 過去には図抜けて強い1~2チームが抜け出すことも多かった3部リーグだが、今年は実力の拮抗したチームが並び、上位争いは熾烈なものとなっている。

 4週目を終えた時点で無傷の全勝は江戸川大のみ。一昨年、昨年と2部との入替戦に進出しており、今年こそさらにその上へ、という想いは強い。続いて2敗の玉川大。埼玉大にアップセットを許し、江戸川大との対戦に敗れたが立教大と勝率では並んでいる。能力の高い選手が集まる立教大も同じく2敗だが、玉川大との直接対決の結果で現在は3位。だが江戸川大・玉川大以外に取りこぼしは無く、強さが安定している。4位以下は混戦となっている。今年2部から3部に舞い戻った東京成徳大、昨年2部4位となったメンバーが全員残る國學院大、そしてその國學院大や東京成徳大を破り大物食いの様相を見せる東京経済大といった6勝3敗で並ぶ3チームを始め、成城大山梨学院大東京農業大国際武道大埼玉大、未だ0勝の上智大が続く。

 埼玉大が玉川大に、成城大が東京成徳大に勝利するなど、下位が上位の牙城を崩すゲームも起きている。長い過酷なリーグ戦を取りこぼしなく勝ち進むためには、長期に渡る集中力やモチベーションの持続が不可欠。精神的な強さも求められるタフな戦いがこの先も続く。

写真:頻繁にハドルを組み、チーム一丸で戦った玉川大(3週目)。

※9月17日の國學院大会場のレポート、國學院大・武井選手、玉川大・塚越選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【REPORT】

120918yamaguchi.jpg 3部だけが唯一、9/15~9/17の連休を利用した過酷な3連戦を行うなど、3部は変則的な開催でコンディショニング調整も必要だ。

 連戦の3日目は、東京農業大世田谷キャンパスと國學院大渋谷キャンパスの2会場で3試合ずつ行われた。東京農業大世田谷キャンパスでは、東京農業大埼玉大106-60で快勝。江戸川大も同じく100点ゲーム、104-53と大差で上智大に勝利した。東京成徳大東京経済大の対戦は、前半で負った12点のビハインドを引っくり返し東京経済大が82-85と3点差でアップセットを果たしている。
 
 國學院大渋谷キャンパスで行われた成城大国際武道大の試合は、開始から3Pを次々決めて成城大が10点前後のリードを奪った。4Q序盤で国際武道大の激しい守りに得点が伸びず一時逆転を許すが、この勝負所で成城大は#4山口(4年・F)や#17設楽(4年・F)が高さを活かしたオフェンスリバウンドで着実に加点し、再度引き離して82-76で勝利した。

写真:前半ラストに3Pを決め笑顔の成城大主将・山口。

※2部9/17結果、9/16終了時点の個人成績はこちら

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【持ち味を出した國學院大が山梨学院大を寄せ付けず】
120917ino.jpg 今季から2部に昇格した山梨学院大は、留学生インサイド#3張(2年・C)を擁す注目チーム。だが國學院大が自分たちのバスケットを徹底し、地力の差を見せつけて98-68で勝利した。

 開始から山梨学院大は#77小野(2年・PG)が3Pやドライブでファウルをもらうなど果敢に攻め込みチームを引っ張るが、國學院大の出す速攻に戻りが間に合わずファウルがかさむ苦しい状況に。國學院大はフリースローを確実に決め、じわじわと先行することに成功。守っては#3張(2年・C)をダブルチーム、さらにはトリプルチームで囲んで相手をリズムに乗らせず、逆に流れを掴んで鮮やかな速攻や確率の良いジャンプシュートで次々とネットを揺らした。大黒柱を抑えられた山梨学院大は#24林(3年・PG)らが単発で3Pを決めるのが精一杯となり、前半で51-32と19点差がつく。

 後半に入り、山梨学院大も#3張がゴール下で粘ってゴール下やバスケットカウントを決め、追撃態勢を整える。だがこの追い上げムードを、國學院大は#5武井のドライブや#7丸山(2年・SG)のリバウンドシュートで再び断ち切り、その後も点差をキープした。最後は大きく30点差を開いての快勝で、山梨学院大の挑戦を退けた。

國學院大:5勝2敗
山梨学院大:2勝5敗
(9/17終了時点)

写真:今季からチームに戻った4年生の#1井野も献身的なプレーが光った。

※國學院大・武井選手のインタビューは下へ。


【白熱した上位争いは玉川大が立教大を圧倒!】
120917sugawara.jpg ここまで5勝1敗と勝率で並ぶ玉川大立教大。上位校同士の負けられないぶつかり合いとあって互いに気迫のこもったプレーが随所で見られたが、チームディフェンスで勝る玉川大が82-64と大きく引き離して価値ある1勝を手にした。

 立教大のスタメンは、チームのホットラインである4年生の#6菅原(4年・G)と#9婦川(4年・C)に加え、3年生の#10宮崎(3年・G)、#16新保(3年・F)の2人と、#17平良(2年・G)。対する玉川大は、スコアラーの#32塚越(4年・SF)、色の違う2ガードとして#32冨永(2年・PG)と#5中野(2年・PG)、そして#45横沢(3年・C)、#91門田(2年・SF)といった布陣で挑んだ。

 立ち上がりから白熱した主導権争いが展開された。だが一歩抜け出したのは堅い守りを披露した玉川大。相手のミスから速攻に走り、オフェンスリバウンドにもよく飛び込んでセカンドチャンスからリズムを作った。対する立教大はパスミスやトラベリングが続き、#6菅原も早い段階で2ファウルになるなど勢いに乗れない。単発な1on1で終わり、気付けば24-14と1Q終えて10点のビハインドを負った。

 2Qに入っても、玉川大の勢いは止まらない。#45横沢が次々ブロックショットを決めて守護神としてゴール下にそびえ立ち、オフェンスでは#0畠山(3年・G)らが3Pを決めてチームを盛り立てる。47-31で前半が終了。

120917yokozawa.jpg このまま終われない立教大も、3Qはゾーンディフェンスを仕掛け追い上げを図る。玉川大のアウトサイドがリングに弾かれる間に、#6菅原が引きつけて#9婦川にアシストし、自分でもスティールから速攻に持ち込むなど奮闘。20点近くあった点差を少しずつ縮め、3Q残り5分でついに9点差と一桁にした。しかし玉川大もここで#6戸井田(4年・PG)・#0畠山(3年・G)と2ガードを上級生に変えることで悪い流れに区切りを打ち、再度立て直して再びリードを開いた。4Qには#9婦川がアンスポーツマンライクファウルで5ファウルとなるなど立教大はさらに苦しくなり、再び相手を追い詰めるには至らず。玉川大が嬉しい勝利に沸いた。

 玉川大は序盤から会心の試合運びで立教大を下した。後半はゾーンの攻略に苦戦し追い上げられて立て直しに時間が掛かったものの、ベンチメンバーに控える上級生もしっかりと仕事を果たした。逆に立教大は堅い守りに苦しみ、自分たちのミスやファウルも多くなってしまったことが惜しい。

 玉川大が大勝する結果にはなったが、まだ油断できないのが3部リーグ。共に2次ステージで上位リーグに入ることができれば、強豪チームとの連戦が続く2周目に入る。立教大を含め1周目で勝ち星を得られなかったチームも必ずやリベンジを狙い対策してくるだろう。今後の行く末も見守りたい。

玉川大:6勝1敗
立教大:5勝2敗
(9/17終了時点)

写真上:#6菅原はチームの要として立教大を牽引する
写真下:ブロックショットやリバウンドで奮闘した玉川大#45横沢

※玉川大・塚越選手のインタビューは下へ。


【INTERVIEW】

「まぐれのプレーが少なくなった」
過去の経験を生かし3年目の意地を見せる構え

◆#5武井弘明(國學院大・主将・3年・GF)
120917takei.jpg能力が高く、#7丸山と共に得点源であるウィングの一翼を担う武井。3年前にチームが一新した國學院大で、1年時から上級生のいない中奮闘してきた武井たちの学年も、「やっと3年生になりました(苦笑)」と本人が言うよう遂に上級生となった。ベンチに数人しかいなかったチームも、ようやく人が集まり明るい雰囲気に。これまでの試合経験を生かし、質の高いバスケットで悲願の2部復帰を成し遂げられるか。


―試合を振り返っていかがでしたか?
「あっちの起点はセンターなので、そこを早めに抑えてこっちでリズムを作れたのは良かったと思います。ディフェンスから速攻につなげて、相手が戻る前に早攻めしようという監督の指示が試合前からあったので、それを選手が上手く実行できて良かったです」

―山梨学院大は今季から3部に上がってきて、初めて対戦する相手でしたが。
「そうですね。でもリーグ戦が始まる前から山梨学院がいるというのは分かっていてチームで対策も練っていたので、あまり怖くはなかったと思います」

―ここまでリーグ戦は5勝2敗の成績ですが振り返っていかがですか?
「東京経済大と立教大に2敗してしまって、その時はこっちのリズムを上手く作れませんでした。ボールがあまり下に降りなくて、攻める回数が少なくなってしまったかなと。もっとフォワードに早くつないで、そこから中ももっと使っていかないといけないですね。もう取りこぼしはできないので、ここから気合いを入れてこの快勝を機に良いリズムで勝っていければと思います」

―オフェンスではフォワードポジション、武井選手と#7丸山選手のところが得点源として鍵になりますよね。
「去年のリーグ戦は結構そこで点を取っていて。でもセンターの点数が足りないということで、今年はもう少しインサイドでの得点を増やす感じで練習してきました」

―夏の間は具体的にどんな練習を?
「2対2や3対3を基準に、スクリーンを使ってどうやって攻めるかをチームでやってきました。合わせがみんなちゃんとできるようになったので、まぐれのプレーが少なくなったことが今年の國學院の良さかなと思います」

―下級生の頃からずっと同じメンバーで戦ってきたとあって、連携プレーは息が合っていますね。
「そうですね。1年生から全員出ているメンバーなので、試合慣れはしていると思いますし、やりやすいです」

―今年はベンチもにぎやかですね。
「人数が少ない分、チームですごく仲が良くなったので、ああやって盛り上げてくれるのは助かりますね」

―キャプテンとして何か意識していることはありますか?
「やっぱり声を出していかないと、人数が少ない分他のチームに押しつぶされてしまうと思うので、明るくやろうとは意識してます。でもみんなが高い意識を持っているので、キャプテンとかこだわらずに全員が言い合えるチームになっていると思います。1年生から3年生に言いにくるときもあるし、学年関係なく意識を持ってやってますね」

―今後のリーグ戦への豊富をお願いします。
「自分たちは3年生なので、最後の年に2部でプレーしたいという気持ちはすごく強いです。残りの試合を一つひとつ勝ち進んで、入替戦に行っても勝って2部に昇格したいです」

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「グッドディフェンス・イージーバスケットがテーマ」
自分たちらしさを出して大きな白星獲得

◆#34塚越 惇(玉川大・4年・SF)
120917tsukakoshi.jpg押しも押されぬチームのエース#34塚越。玉川大はディフェンスからのブレイクが持ち味のチームではあるが、塚越の強いフィジカルを生かした1on1や丁寧なミドルシュートもチームの勝利に欠かせないファクターとなっている。6試合終了時点で合計180得点、アベレージ30得点は立派な数字だ。今後もマークは厳しくなるだろうが、打開しチームを勝利に導いてもらいたい。


―勝率で並んでいた立教大相手に、大きな1勝ですね。
「立教は上位リーグでまた戦う相手ですし、ここで勝っておけば最終的な順位にも大きく影響すると思って全員気合が入っていました。勝てて本当に嬉しいです」

―立教大相手に、具体的にどのような対策がありましたか?
「やっぱり立教は菅原選手(#6)と婦川選手(#9)のところが起点になるので、ぴったりディナイしたりダブルチームに寄ったりしてそこを重点的に守ろうと言っていました。しっかり守って、そのあとみんなでリバウンドに飛び込もうと。特に今日はリバウンドが取れたのが大きな勝因だと思います」

―リバウンドやブロックショットの面では#45横沢選手が奮闘しましたね。
「今までのリーグ戦は全然だめだったんですけど(笑)、今日はスイッチが入ってましたね。すごくリバウンドも頑張ってくれて助かりました。それに全員がリバウンドやルーズボールに飛び込めていたのは良かったと思います」

―ディフェンスから速攻の形も上手く出せましたね。
「そうですね。今年のチームは、グッドディフェンス・イージーバスケットというのをずっとテーマにしていて、良いディフェンスから走ろうということを意識しています。それを今日表現できたのは大きな収穫ですね」

―追い上げられる時間帯もありましたが。
「3Qのところで1桁にされてしまいましたね。あの時は相手がゾーンを使ってきて、それに少しテンパってしまいました。そういう時こそ、4年生の自分やガードのやつがまとめてこうしようというのを話せばもっと良くなるかなと思います。そこは課題ですね」

―それでもよくハドルを呼びかけてまとめようという意識は見られました。
「そうですね。歓声が大きいので聞こえないですし(笑)」

―ここまでのリーグ戦を振り返ると、埼玉大戦の1敗が手痛かったですね。
「埼玉大戦は自分たちのバスケットが全然できなくて。オフェンスは水物だと思うしディフェンスを頑張るのがうちのチームなんですが、埼玉大戦は100点も取られてしまいました。それで4年生で集まってミーティングして、やっぱりディフェンスからやろうと。今日の試合も終始ではないですが最初にそれが出せて離せたのは良かったと思います」

―塚越選手自身は、今現在得点ランキングも1位に入っていますね。
「ランキングは全然意識していませんが、やっぱり自分の役割として点を取ってチームを引っ張るということがあると思っています。4年目だし副キャプテンでもあるので、そういう自分の仕事はきちんと果たさなきゃなと。でも点が取れているのも、まわりがブレイクでパスを出してくれているおかげで、楽にレイアップとかに行けているからですね」

―春はずっとトレーニング中心の体作りをしてきたとお伺いしましたが、夏の間はどうでしたか?
「夏も体作りは続けてきました。春はスピードを求めた体作りだったんですけど、この夏はその上で体を重くしようと。スピードがありながらも、接触に負けない強い体というのを作ってきました。今日の試合もみんな押し負けずに球際のボールが取れていたので、それは手応えもありますね。来週戦う江戸川も体が強いチームですけど、集中すれば大丈夫かなと思います」

―来週の江戸川大戦は一つの山場になりそうですね。
「来週は東京経済と江戸川ですし、リーグの最初に比べてこれからどんどん相手が強くなってくるので、1戦1戦本当に気が抜けないですね。絶対勝ちたいです」

―2年生・3年生が試合に多く出ていますし、来年の為にもという思いもあると思います。
「そうですね。ぜひ後輩たちを2部のコートでやらせてあげたいし、何か残せればいいなと思ってやっています」

―自身にとっては学生最後のリーグ戦ですが、意気込みを。
「やっぱり1戦1戦、絶対取りこぼしのないように戦っていきたいです。そのためには、まずはディフェンスから。それで全員で声を出して、ベンチはもちろん応援団の人たちとも一つになって勝っていきたいと思います」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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