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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.09.16 (Sun)

【2012リーグ1部】9/16レポート

上位校が順当に勝利し番狂わせは起こらず
主力の欠ける東海・青学も全勝を守りきる


 第3週2日目は、上位校が安定感ある強さを発揮した一日だった。青学大東海大はアジアカップの代表招集でチームのエースが抜けているものの、青学大は筑波大に、東海大は早稲田大に2桁差をつけての快勝。また拓殖大・大東大・専修大も要所で主導権を握り白星を掴んだ。
 
120917uto.jpg 専修大日本体育大の対戦は、相手のターンオーバーから#11宇都(3年・G)らが易々速攻につなげた専修大が1Qから25-7と大量リード。日体大も専修大がスタメンを下げた2Qに#22水沼(4年・SG)や#21熊谷(4年・F)が確率良くシュートを決めて前半終了時点で3点差に詰め寄るが、後半に入って専修大は#33館山(4年・G)が次々と3Pを沈め日体大の勢いを削いだ。再び点差を引き離して90-65で快勝し、3勝3敗と勝率をタイに戻した。

 前日東海大相手に接戦を演じた筑波大は、この日青山学院大と対戦。序盤から青学大は#7野本(2年・CF)が速攻に走り、#8張本(3年・SF)も力強いドライブやミドルシュートで魅せた。守っては#32畠山(3年・PG)が筑波大の起点#21笹山(2年・PG)をぴったりとマークし仕事をさせず、2Q序盤で最大16点差をつける。だが後手に回った筑波大も、徐々にディフェンスを修正。小さく固めた守りでアウトサイドを打たせ、作戦通り青学大がシュートを外す隙に#21笹山らのシュートで追い上げた。しかし一桁差には追い上げても、追いつくまでのあと一歩が出ない。焦れる筑波大は大味なプレーが続き、オフェンスが単発に終わって4Qはわずか8得点。再度青学大が突き放して76-55で勝利した。

写真:30得点の専修大・宇都。得点力は今年も健在。
 
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【日本大を突き離し大東大が初戦ぶりの白星】
120917fujii.jpg 大東文化大日本大も連敗が続き、何としてもここで白星を得たいところ。負けられない一戦は前半まで競った展開となるが、軍配は大東大に上がった。
 
 これまで日本大は#1坂田(3年・F)と#19浜田(4年・F)以外のスタメンを毎試合変えてきていたが、この日は前日足を痛めた#19浜田がベンチスタートとなり、#4小川(3年・G)、#15栗原(1年・G・前橋育英)、#20舘(1年・C・三本木農)、#37安田(3年・G)とあまり試合経験の無い選手たちを抜擢してさらにメンバーを変えてきた。すると#37安田らの思い切りの良さが光り、開始3分で12-7と日本大が幸先の良いスタートを切る。しかし大東大もタイムアウトで修正を図り、#43鎌田(4年・C)がディフェンスを物ともせずバスケットカウントを獲得して1Q終盤に逆転。そこからは2Qに入っても拮抗した展開が続いた。ディフェンスを強めた大東大がややリードを奪うものの、激しい守りがファウルにつながり、アウトサイドも決まらず決定打が出ない。日本大が#1坂田らのオフェンスリバウンドでの奮闘もあって5点前後で食らい付く形となった。だが前半終了間際に大東大が2連続得点に成功し、31-39と8点差にして後半へ。

 勝負どころは3Qだった。大東大は#43鎌田がリバウンドを掌握し、#14岸本(4年・PG)の3Pもあって点差を二桁に乗せる。すぐさま速攻で日本大#29上原(1年・G・興南)が返すも大東大は勢いを切らさず、#19藤井(4年・PG)が速攻に走り、#88平得(2年・F)もこぼれ球を上手く得点につなげた。5分間で怒涛の17得点を挙げ、36-56と一気に20点差に。その後、日本大も#15栗原、#29上原といったルーキーの活躍で4Qに一時8点差まで詰め寄ったが、大東大もそれ以上は追撃を許さず。そのままリードを守り切り、80-66で久しぶりの勝利を飾った。

 大東大は持ち前の爆発力を勝負どころで上手く発揮。この日はエース#14岸本だけに偏らず、#19藤井や#43鎌田の活躍も光った。まわりの選手の奮闘で岸本の負担が軽くなれば、今後も勝ち星をのばしていけるだろう。昨年同様、リーグ後半の巻き返しに期待したい。日本大は、メンバーを固定させず様々な布陣を試している状況。未だ勝ち星を挙げられない苦しい戦いが続くが、フレッシュな思い切りの良さは光る。残りのリーグ戦も全力で戦いたい。

大東文化大:2勝4敗
日本大:0勝6敗

写真:大東文化大・藤井は果敢にリングにアタックした。

※大東文化大・鎌田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【拓殖大が明治大との接戦を制す】
120916MEIJI.jpg 前日連敗を3で止めた拓殖大と、2連勝中の明治大はともに2勝3敗。互いに星を五分としたい両者の対戦は、逃げる拓殖大を明治大が終始追いかける試合となった。

 序盤ペースを掴んだのは拓殖大。#40藤井(3年・SG)の3P、#11佐々木(4年・C)のタップシュートなどでスタートダッシュを図る。守っては足を使ったアグレッシブなディフェンスを披露。明治大はなかなかシュートを打てない展開が続き、開始4分で0-13と苦しい展開に。#12中東(2年・SG)の3Pでようやく状況を打開し、次第にシュート率を高めていく。出だしで躓いたディフェンスはタイムアウトを使うなどして修正を図り、サイズで勝る相手に簡単なシュートは許さなかった。だが、序盤の出遅れが響いて前半は37-27と拓殖大10点リードで終了した。

 後半も追いつ追われつのじりじりしたロースコアの展開が続く。明治大はシュートまで持ち込んでも、ゴールにほぼ入りかけたボールがこぼれるなど、不運も重なり思うように得点を伸ばせない。一方の拓殖大もサイズのある明治大ディフェンスを前に持ち前の爆発力を発揮しきれず、もどかしさが募る。その中でも#14大垣(2年・SF)の3Pが決まると、#94長谷川(4年・SF)も続いて拓殖大が引き離しに成功。試合時間残り3分でリードを16点に拡大し、勝負あったかに見えた。

 だが、明治大は引き下がらなかった。#2目(3年・F)が3ショットのフリースローを揃えると、#7森山(3年・G)らが3本の3Pを決めて僅か1分間で12点を荒稼ぎ。しかし拓殖大は下げていた主力メンバーをコートに戻してこれに冷静に対処した。最終的には73—62となり、拓殖大がもつれた試合にけりを付けた。

 拓殖大は勝率5割に復帰。ただしこの日は先行には成功したものの試合の終わらせ方に課題を残した。次週は首位を走る東海大、青学大との対戦を控える。40分間集中力を持続させなければ勝利の難しい相手である。爆発力をいかに発揮し、そして持続させるかだろう。

 明治大は敗戦こそしたものの、好ディフェンスで拓殖大を苦しめ続けた。オフェンスには課題もあるが、試合終盤には隙を付いて猛ラッシュを見せてあわやという展開に持ち込むなど、収穫の多い試合だった。チームの成熟度も徐々に高まってきており、今後が楽しみである。

拓殖大:3勝3敗
明治大:2勝4敗

写真:明治大は堅固なディフェンスで拓殖大を苦しめ続けた。

※拓殖大・佐々木選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【後半一歩抜け出した東海大が早稲田大を下す】
120916zack.jpg 全勝中の東海大に、早稲田大が挑んだ。昨年のリーグ戦でも東海大に最初に黒星をつけたのが早稲田大。しかし今年はあの時の再現とはならず、東海大が無敗を守った。

 序盤、早稲田大はトラベリングやパスミスなど自分たちのミスから流れを崩し、その間#7晴山(2年・PF)らがパスアウトからジャンプシュートを確実に決めた東海大がリードを奪った。東海大の好守に阻まれ早稲田大は速攻やペイントエリアでの得点が伸びず、アウトサイドもこぼれてオフェンスが停滞。1Qで23-13と10点のビハインドを負う。

 2Q、早稲田大#6大塚(4年・G)が#0ベンドラメ(1年・SG・延岡学園)のスティールをかわして切れ込みバスケットカウントを獲得。これに#8玉井(3年・G)の速攻や3Pが続き、勢いに乗った。東海大もインサイドを固めて#4二宮(3年・C)のミスを誘い、オフェンスではファウルを得てフリースローでコツコツと加点していくものの、#33狩野(4年・SG)のシュートがこぼれて引き離す決定打がでない。早稲田大は終盤#21河上(3年・F)がバスケットカウント獲得を含む連続得点で魅せ、32-32と試合を振りだしに戻して2Qを終えた。

 3Qに入っても、点の取り合いが続き点差は一向に離れない。だが東海大が#31高山(4年・PF)の価値あるミドルシュートで勢いに乗ると、中、外、中と良いリズムでボールが回りディフェンスを翻弄した。早稲田大はオフェンスリバウンドに飛び込むものの、リバウンドシュートがリングに嫌われチャンスを生かすことができない。その間に東海大がじわりとリードを奪い、3Qを終えて6点リード。追いかける早稲田大は4Qの序盤も2連続でシュートがこぼれ、追撃のきっかけをつかめない歯がゆい展開に。それとは対照的に#10バランスキー(2年・PF)、#7晴山が高確率で得点を伸ばした東海大が点差を2桁に乗せ、71-58で勝利した。 

 早稲田大は3Qまで接戦に持ち込んだものの、東海大の牙城は崩れず。今週は青学大・東海大と強豪相手に2連敗に終わった。対する東海大は堅い守りを崩さず、失点を58得点に留めての快勝。来週は爆発力が厄介な拓殖大学・大東文化大との対戦を控える。堅い守りを貫けるか注目だ。

東海大:6勝0敗
早稲田大:3勝3敗

写真:#10バランスキーは22得点16リバウンドの頼もしい活躍。

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【INTERVIEW】

「自分がしっかりしなくちゃいけない」
チームの大黒柱として抱く強い責任感

◆#43鎌田裕也(大東文化大・4年・C)
120916KAMATA3.jpg体の幅と押し負けない強いフィジカルを活かし、この試合は日本大の下級生センター相手に20得点の活躍。まわりも良く見えており、アシストでも相手のディフェンスの隙を上手くついて勝利に貢献した。
主将の岸本も、「流れが悪い時こそ(鎌田)裕也のところ」と話すほど信頼を寄せており、勝負の鍵を握る立場でもある。自身も4年目となりさらにチームを引っ張る自覚が芽生えた様子。爆発力のあるバックコート陣を地道に支える、献身的なプレーにも注目だ。


―連敗を抜け出す久々の1勝ですね。
「ずっと勝てていなかったので、正直すごく嬉しいですね」

―前半は競る展開となりましたが。
「やっぱり出だしで流れが悪かったです。でもみんなで『我慢してディフェンスから』と言っていて、それが上手くいったと思います。チームでディフェンスが良くなるとオフェンスも流れが良くなるので、それを意識してディフェンスしました」

―鎌田選手はリバウンドでも奮闘しましたね。
「リバウンドを取れれば勢いに乗れるし、そこは自分の頑張りどころじゃないかなと思って頑張りました」

―#24張選手らとの合わせも見事でした。
「それは最近ずっと練習でもやっているんです。今日は張もよく見てくれていたので、そういう部分で上手くいったかなと。これからも続けていかないと使えないと思うので、それは継続していきたいです」

―今日は色んな選手が活躍しましたね。
「そうですね。今まで(#14岸本)隆一に頼る部分が多かったので、みんなで点を取ろうと話して1週間やってきて、その結果が出たんだと思います。でもまだまだ隆一を信頼している分そこに頼ってしまうことがあって、そうすると相手も止めやすくなると思います。そこをまわりがどうカバーするかは、今後の課題ですね」

―他に課題はありますか?
「もう少しインサイドで勝負できるようにならないといけないですね。今後の試合、外だけじゃ苦しいと思うので、自分がしっかりしなくちゃいけないという思いはあります」

―ここまで連敗が続いたリーグ戦ですが、チームの調子はいかがですか?
「勝てるところで勝てないという試合が多くて、みんな落ちてたんですけど、そこは切り替えて1戦1戦やっていこうということでやってきました。もともとベンチも含めてにぎやかなチームなので、切り替えてやるというのは結構上手くできていたと思います。それで今日の試合勝てたのは良かったです」

―昨年とチームのスタメンもガラっと変わって、リーグ戦も新しいメンバーが出てきて新鮮な印象を受けますね。
「去年の4年生が今まで主体だったので試合経験が少ない部分はありますが、4年生になってみんな自覚が生まれたと思います。チームとして4年生を中心に、みんなで頑張ろうという雰囲気がありますね。すごく仲の良い学年だし、まとまっています」

―4年目ということで、鎌田選手もこれまでと心境は違いますか?
「そうですね。自分が崩れたらチームも崩れてしまう、くらいの気持ちでやっているし、責任感は去年までと違うと思います。でもそれで少し慎重になりすぎてしまう部分があるので、そこは攻め気を持ってこれからもやっていきたいと思います」

―リーグ戦もまだまだこれからですが、今後への意気込みを。
「去年のリーグ戦も、前半駄目で後半巻き返して結局4位になれんですよね。だからそれを信じて、今年もこれからどんどん勝ち進めるよう頑張ります」

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「最初に負けた相手に二周目は勝っていきたい」
果たすべき役割を見つめ直し、上位浮上を目指す

◆#11佐々木陽(拓殖大学・4年・C)
120916sasaki.jpg安定感のある高いシュート力を持ち、これまで要所でチームを奮い立たせてきた佐々木。加えて黒星先行中の苦しい状況の中では、手強いインサイド陣相手に身体を張ってリバウンドを奪う地味な部分での活躍も光る。この日はサイズで劣る明治大・皆川を相手に黒子に徹し、勝率5割回復に一役買った。今週スタートに名を連ねた#91井上ともペイントエリアでバランス良くコンビネーションを見せている。次週は全勝の2チームとの対戦に臨む。リバウンドやルーズボールなど、佐々木が泥臭い部分でどれだけ頑張りを見せられるかに、チームの浮沈がかかる。


—このリーグ戦、初の連勝です。
「黒星が先行していたので、勝てて安心しました」

—なかなかスコアを伸ばせない中で勝利しました。勝因はどのような点でしょうか。
「長谷川(#94)がちゃんとシュートを決めてくれたり、上3人のガード陣がディフェンスでプレッシャーをかけてくれて、ポストにボールが入っても周りがものすごくカバーしてくれたので、ディフェンスからリズムを掴めて良いオフェンスに繋げられたのかと思います」

—井上選手がスタートに名を連ねるようになり、佐々木選手のインサイドでの仕事の負担が減ったように感じます。
「確かに井上がスタメンに入ったことで特にリバウンドの面で負担が減って、めちゃめちゃ中に入ってきてくれるんで、自分がボックスアウトをさぼってしまったような場面でもあいつがすごく取ってくれるんで、その辺りで負担は確かに軽くなりました」

—今日は相手の皆川選手(#51)を良く抑えていた印象です。
「いや、周りのお陰ですね。ポストに入っても周りが寄ってくるから自分が耐えて、ベースラインの方だけ気をつけていて、そこに気をつけていれば周りがやってくれるんで。それだけ意識してやりました」

—チームとして試合の立ち上がりに躓く展開が多かったですが、ここ2試合は序盤から集中力が高い印象です。
「自分たちは意識して試合に入っているつもりだったんですけど、どうしても上手くいかなくて。今は先制点もしっかり取れて、今日は序盤から突き放すことが出来たので。出だしが良ければリードしたままそのQを終えられることが多いので、そういう意味では良かったですね」

—連敗している苦しい状況でしたが、その中でも佐々木選手のシュートが良く決まっていましたよね。
「いや、たまたまですよ(笑)」

—自分のシュートが入っている分、もどかしさがあったのではないでしょうか。
「周りがシュートを打てる状況を作ってくれて、打ったら入ったという感じなので。祐眞(#40藤井)とか長谷川とかも調子を上げてきているので、自分は本来積極的にシュートを打つ役割を持っている訳ではないので、次からは周囲に頼っていこうかと思っています」

—今日は、オフェンス面ではその『周囲に頼ること』が出来ていましたね。
「そうですね。助けられている部分は相当大きいですね」

—本来重きを置くべきポイントはリバウンドなどかと思います。
「そうですね。今日は相手が大きいのでしっかりボックスアウトしたら、井上がすごくリバウンドに絡んでくれるので、自分は相手を飛ばさないとか、自分のところに落ちてきたら自分で取るとか、そういった部分を意識しました。今日はそれが上手く出来たのかなと思います」

—ただ、青学大などサイズのあるチームとの対戦となる場合、5番ポジションの役割をそのままこなしても対抗するのが難しい面があるかと思います。
「そこはどこのチームとやってもそんな感じになるので、いつも通りやることに心がけたいです。相手が青学だから、ということは関係なく、普段の自分がやっている通りのことをやれば良いかと思います」

—星が五分に戻りました。巻き返したいですね。
「そうですね。ここから青学や東海とも一度対戦して二周目に入るんですけど、最初に負けている相手には二周目は勝っていきたいと思っています」

—連敗したことで、チームに危機感が芽生えたのではないでしょうか。
「それは大きいと思いますね。まず入れ替え戦は回避しないと今の3年生、下級生を1部でやらせてあげられないので。まずは入れ替え戦は必ず回避しようと。そういう意味で今週は気持ちが入っていたと思います」

—来週以降に向けての意気込みをお願いします。
「立ち上がりが良くなってきているので、来週以降も先行逃げ切りを意識して、出だしから拓大らしくリズムを掴んで頑張っていきたいです」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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