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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.09.15 (Sat)

【2012リーグ1部】9/15レポート

東海大VS筑波大の全勝対決が白熱!
譲らない試合を制し無敗は東海大と青山学院大の2校に


120915HASEGAWATOMONOBU.jpg 代表活動でエースが抜けた青山学院大東海大が今リーグでは好調の筑波大と対戦する今週。1部は最初の山場ともいえる注目の試合を迎え、東海大対筑波大の試合はその期待を裏切らない好勝負となり、最後の最後まで分からない試合となった。リーグ戦ではここ数年うまく力を出せなかった筑波大がリードを得る展開であったこと。そして2名の主力を欠いた東海大がベンチメンバーを含めたチーム一丸でそこから逆転勝利を収めたこと、この2点は大きなポイントと言える。両者それぞれの良さが会場を熱気に包んだ。

 日本大明治大の試合は、明治大のディフェンスの前に日本大は得点ができず、苦しんだ。#19浜田(4年・F)が足を痛めてベンチへ下がると、さらに苦しくなった日本大。明治大はベンチメンバー全員出場で2勝目をあげた。

 拓殖大はようやく本来のチームカラーである攻撃的な試合を見せ、日本体育大に勝利。序盤に#94長谷川(4年・SG)の3Pが連続し、#1鈴木(4年・G)、もボールによく反応し、相手のターンオーバーを誘った。途中手詰まりになる場面もあったが、途中出場の#15大垣(2年・SF)が機動力あるプレーで流れを変えた。日本体育大は優位であった高さを活かしたプレーができず、苦しい連敗となった。

写真:拓殖大・長谷川智伸は5本の3Pで勝利の流れを作った。

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【大東大のラッシュを振り切り専修大が2勝目】
120915SUZUKIYUKI.jpg ここまで1勝止まりの大東文化大専修大の対戦は、終盤にかけてリードを奪い合うシーソーゲームとなった。まずペースに乗ったのは専修大。#9長谷川(4年・F)のインサイドでの得点や、#11宇都(3年・G)の果敢なドライブで早々に2桁得点差を開く。大東大は#14岸本(4年・PG)がタフなディフェンスに苦しみなかなかシュートを打てないものの、#8戸ヶ崎(3年・F)らの得点でどうにかついていく展開に。前半は32−26と、専修大リードで折り返した。

 しかし3Qに入ると、大東大はコート上のメンバーがバランス良く得点していく。専修大は笛にフラストレーションを溜める様子を見せ、集中力が途切れがちに。#30鈴木(3年・SG)の3Pが決まると、大東大は逆転に成功。その後も順調に加点し、7点のリードを得てこのQを終えた。

 だが、4Q開始早々に専修大も立て直して反撃を図る。#22樋口(4年・F)がオフェンスリバウンドを制してシュートを決め、#33館山(4年・G)が得意の3Pを沈めるなどして僅か1分半で同点に追いつく。大東大は#24張(4年・C)の奮闘もあって逃げ切りを図るが、専修大に速攻を許して突き放せない。専修大は#33館山が3ショットのフリースローを全て揃えると再び同点とし、#11宇都の3点プレイで逆転。相手のファウルで得たフリースローを決めてリードを広げ、最終盤のこの局面で得意のディフェンスを固めて大東大にシュートを決めさせず、68−65でもつれた試合を制した。

 専修大は連敗を3で止めた。粘りながらも敗れるパターンが続いていただけに、この日の勝利が浮上へのきっかけになるかもしれない。一方、大東大は4連敗。スコアラーである岸本はマークが厳しく、自由にプレーはできない。しかし鈴木、戸ケ崎らも良い部分が見え始めている。今以上の周囲のメンバーの奮起を待ちたい。

専修大:2勝3敗
大東文化大:1勝4敗

写真:敗れはしたものの、大東大は#30鈴木は積極的に攻め、シュートが好調だった。

※専修大・長谷川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【注目の全勝対決は逆転で東海大に軍配】
120915TOKAI.jpg この日注目を集めたのが、4連勝同士の東海大筑波大の対戦だった。#24田中(3年・SF)が代表チーム招集でチームを離れ、#21橋本(1年・C・宇都宮工)は故障により欠場となった東海大に対し、筑波大はベストの布陣。試合は終了のブザーが鳴るまで勝負の行方の分からない白熱した展開となった。

 序盤はほぼイーブンの展開となった。東海大はコートに立つ5人がバランス良く得点していくのに対し、筑波大は#21笹山(2年・PG)や#32武藤(3年・C)のアウトサイドが好調で、1Qは19—16で筑波大が僅かにリードを得た形となった。すると2Qに東海大が入ってギアを入れ替える。#0ベンドラメ(1年・SG・延岡学園)の3Pを皮切りに、#23佐藤(3年・PF)、#14山田(4年・C)といったベンチメンバーの活躍で筑波大を引き離す。これに対し、筑波大もすかさず対応を見せる。#6西村(3年・PG)、#34池田(3年・SG)のアウトサイドで追い上げ、#21笹山の3Pで逆転に成功。結局筑波大が2点のリードを得て前半を終えた。

 3Qに入っても互いにシュートを決め合う展開が続くが、段々とペースを掴んでいったのは筑波大。#21笹山のアウトサイドが相変わらず好調で、インサイドで#32武藤が得点してリードを広げる。東海大はタイムアウトを使って修正を図るものの、絶対的な高さの無いインサイドで#47砂川(4年・PF)に得点を許し、流れを掴めない。#10バランスキー(2年・PF)が獲得したフリースローを沈めてついていくが、点差を埋められず59−51と筑波大8点リードで4Qを迎える展開となった。

 4Qも5分間は筑波大のペースでゲームが続く。これまで無得点の#50梅津(4年・C)もシュートを決めるなどして、4分過ぎには12点のリードを得て流れを渡さない。しかし、ここから東海大が真骨頂を発揮する。残り5分38秒で請求したタイムアウト明けから、#33狩野(4年・SG)の2本の3P、#7晴山(2年・PF)のペイントエリアの得点で点差を詰める。筑波大は、4分間で僅か2得点とブレーキ。対照的に完全に流れを呼び込んだ東海大は、#51須田(3年・SG)が残り3分を切って値千金の2連続3Pを決めて逆転に成功。筑波大も#32武藤が3Pを決め返すが、#10バランスキーの3点プレーが飛び出し、9.3秒を残して東海大が2点リード。筑波大は残り僅かな時間に賭けるが、スローインでボールを受けた#76星野(4年・SF)が僅かにサイドラインを踏み越すミスが出てしまう。相手のスローインとなったボールをカットするのに成功するが、星野の3Pは外れて万事休す。このまま試合が終了し、東海大が78—76逆転勝利を収めた。

 東海大はこれで無傷の5連勝となった。下級生が多く、試合運びに拙さを感じさせる部分もあるが、この日は勝負どころで#33狩野、#51須田といった上級生が大事な3Pを沈めていった。スタメンには#31高山(4年・PF)を起用し、#14山田(4年・C)、#23佐藤(3年・PF)、#12梅林(3年・C)らも仕事を果たした。まさに全員で勝ち取った試合と言える。田中と橋本の不在は大きいが、現行のメンバーでどこまでチーム力を高められるか。

 リーグ戦初黒星となった筑波大は#14坂東(2年・SG)が武器の3Pをなかなか打つことが出来なかったが、#21笹山のシュートが好調で、7本の3Pを入れ、流れを掴んでいた時間帯は東海大よりも長かった。この日得た収穫と課題をいかに有意に消化し、次の青学大戦に臨むのかに注目したい。

東海大:5勝0敗
筑波大:4勝1敗

写真:東海大は、ベンチメンバーも一体になって筑波大を撃破した。

※東海大・バランスキー選手、須田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【強みを活かした青学大が早稲田大を圧倒】
120915KOBAYASHI.jpg 全勝の青山学院大は3勝で後を追う早稲田大と対戦。東海大の橋本の怪我により、急遽#25永吉(3年・C)が代表に招集されるという状況での試合になったが、それでも代表候補3名がいないのは夏から経験済み。#8張本(3年・SF)を中心に足を使ったゲームで点を稼いだ。

 1Q、早稲田大は立ち上がりでミスもあり9点差と出遅れるが2Qになり#8玉井(3年・G)の速攻などで3点差にまで詰めた。しかし青学大は#8張本がゴール下の豪快なプレーでバスケットカウントを連発。再び得点差を開く。3Qに入ると夏は意識して取り組んできたトランジションから速攻を連発。高さでも優位に立ってリバウンドを支配し、ゾーンで早稲田大の勢いを止めると一時は30点差近く差をつけた。早稲田大は4Qで#6大塚(4年・G)や#21河上(3年・F)の働きで点差を詰めるが、88-67で試合終了となった。

 青学大は代表活動でビッグマンたちがいない間、サイズ面の小ささ、2ガードの強みを生かすためのフルコートの練習を積んできている。この日は高さもさることながら青学大の代名詞のひとつでもあるトランジションで次々と早稲田大ネットを揺らした。大塚−玉井の高速ホットラインなど、トランジションという意味では負けていない早稲田大だが、リバウンド、ゾーンを効果的に破れず、大きく水を開けられる展開となった。青学大の日曜の相手は筑波大。長谷川監督も警戒している相手だ。「熱い試合をしないと勝てない」という思いに選手たちは応えられるか。

青山学院大:5勝0敗
早稲田大:3勝2敗

写真:早稲田大・池田をブロックにいく青学大・小林。


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【INTERVIEW】

「負ける気は無い、最後まで思い切りいく」
『気持ち』を持続させ上位進出をうかがう

◆#9長谷川 凌(専修大学・4年・F)
120915HASEGAWA.jpg昨シーズンは要所で活躍を見せ、今リーグは安定してスタートに名を連ねる。このリーグ戦、チームはまだ黒星先行の状況だが、長谷川自身は安定した活躍を見せている。派手さこそ無いが、その安定したプレーは、専修大が上位を狙う上では欠かせない。心の内に秘めた『気持ち』を、チームの勝利に繋げたい。


—連敗中でしたがチーム状態はいかがでしたか。
「青学や東海との対戦が続いたので、チーム内では『しょうがないな』と思っている部分があったかもしれないですけど、『次は負けられないな』と。今日も思い切ってプレーして、みんな気持ちが入っていました。それで勝てたので良かったです」

—東海大との試合などは『勝てそうで勝ち切れない』といった展開でした。勝ち切れない原因はどのようなところにあると感じていますか。
「そうですね……。相手が『青学だから、東海だから』と感じて気持ちが抜けてしまった部分があるのかなと思いますね」

—逆に今日勝てたのは、気持ちが入っていたことが要因でしょうか。
「そうですね。気持ちも入っていたし、それなりに能力もあるので。リバウンドも思い切って取りにいって拾えたので、勝てたのかと思います」

—笛に対してフラストレーションを溜める部分があったように思います。
「しょうがないですね……。しょうがないです!(笑)」

—長谷川選手自身はその辺りのコントロールが出来ていたように感じますが。
「そうですね。ちょっとミスした部分もあったんですけど、思い切り出来たので良かったと思いますね」

—スタメンになり、4年生にもなったことで今までのシーズンとは気持ちの入り方が違うと思います。
「最後なので、思い切りプレーを出し切って。悔いの残らないようにやれれば良いなと思ってます」

—連敗脱出で、これを上位進出への足がかりにしたいですね。
「負ける気は無いんで、最後まで思い切りいきます。気持ち入れて頑張ります!」

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「常に準備をしていつでも結果を出せるように」
チームを後押しした値千金の3P

◆#51須田 侑太郎(東海大・3年・SG)
120915SUDA02.jpg4Q残り3分、追い上げる中、ダメ押しのように決まった2連続の3Pでチームを鼓舞した。もちろんそれ以外のメンバー全員の働きで最後は勝ちを得たが、ベンチスタートのメンバーがこうした働きをしてくれることこそ、チームには大きな力になる。これまでもポイントでは出番を得てきている須田。ここからその存在感がさらに大きくなっていくことを期待したい。


−おめでとうございます。今日は途中出場となりましたが、心構えはできていましたか。
「常に準備はしているので、驚きもなくいつも通りでしたね」

−田中選手が代表活動で抜けていて、それ以外のメンバーでの試合となっていますが、上級生でもあるし、彼のいない分やらなくては、という気持ちでしょうか。
「彼がいない分いろんな人にチャンスが回ってきます。そのチャンスを掴むためにやらなくてはいけないし、大貴がいない分、チーム力が下がってしまうところを補うために常に心の準備と体の準備、いい準備をして、いつでも出番が来たら力を出せるように心がけていますね」

−下級生には何か言いますか?
「上級生だからリーダーシップとうか、下の面倒も見なければいけないし、上級生の底上げもしなければいけない。そういう面ではいいプレーをしたらほめ、ダメだったら励ますというようなことを去年よりも意識的に周りをよく見てやろうとしています。上級生なのでビシッと言うことは言わなければいけないですね」

−今日は接戦になる予感はありましたか?
「はい。全勝同士でひとつの山場でもあったので、そこをみんなで気持ちを入れて試合に入って。途中で結構離されてしまいましたが、最後まで戦おうと粘って粘って勝てたのが良かったですね」

−後半の2本の3Pは素晴らしかったですね。苦しい時間帯だったし、狩野選手も簡単には打たせてもらえない状況でした。空いたら打つ気持ちでしたか?
「そうですね。自分はシュートが得意ですし、そこは迷わず思い切っていきました」

−打った瞬間、自信を持って打ったな、という感じに見えました。
「打った瞬間に指にしっかりかかったので、そこは入ると思いました」

−でもこれを決めてかなり自信にもなったのでは?田中選手のいない間の試合ですし。
「ちょっとアピールできたかもしれませんね(笑)」

−ディフェンス面では少し試合によって甘くなるところもありますね。下級生が多いのもあるでしょうか?
「相手のシュートも入っていたのもありますが、イージーにやられているところもあります。そこは明日もう一度修正するチャンスがあります。一人ひとりが意識しないと修正できないと思うので、明日相手を60点以下に抑えて東海大のバスケットをしたいと思います」

−まだ序盤戦ですが、今後への意気込みを。
「やることは変わらないので、いい準備をして試合に臨みたいです。チームとしてはオフェンスリバウンドを徹底して40分間で粘り勝つバスケットをしていきたいと思います」

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「自分たちに流れが来ると信じていた」
泥臭いプレイでチームを牽引する

◆#10バランスキー・ザック(東海大学・2年・PF)
120915BARANSKI.jpg外れたシュートをタップしてねじ込んだかと思えば、ミドルシュートも決めてくるなど、対戦相手には厄介な選手だ。メンバー構成によってはこなすポジションが頻繁に変わるが、このリーグ戦はその役割をそつ無くこなしている。チームは、このリーグ戦では最もタフなゲームを制して5連勝となった。ベストメンバーを組めない状況が今後も続くだけに、バランスキーのユーティリティ性はチームには不可欠。自身でも語る「泥臭いプレイ」で、東海大を牽引する。


—苦しい試合でしたが、これで5連勝です。
「先週の日曜日からずっと晃祐(橋本)と大貴さん(田中)がいないことは分かっていて、夏の合宿もあの二人がいなくて。全員で気持ちを合わせて、こういう苦しい状態になることは分かっていたので、どんなことがあっても粘って、自分たちに流れが来ることを信じて40分間やって、勝利という結果がついてきたのかなと思います」

—橋本選手の不在でインサイドでのプレイの比重が高まっていると思います。このリーグ戦はどのような意識でインサイドのプレイに臨んでいますか。
「晃祐が今週からいなくて、自分が5番で出ることが多くて、中で起点を作らないと流れが良くならないと自分でも分かっていたし、コーチからも中で起点になるよう指示を受けていたので、そこを意識して。サイズが無い分自分たちはウェイトもしているんで、しっかりボックスアウトとか、そういう部分を頑張りました」

—オフェンスリバウンドをタップするプレーが目立ちますが、その点の意識も強いですか。
「そうですね。自分の役割としてはリバウンドなんで、毎回狙ってやっていますね」

—ただ、本来はもう少し外でプレーしたいという思いもあると思いますが。
「そうですね、本来的には外でプレーしたいですけど、チームの中での役割としてはインサイドなので、基本的に中でプレーして、たまには外に出たりという感じですね」

—今日の試合ですが、苦しい中でも勝利しました。勝因はどういったことかと感じていますか。
「自分たちは40分間粘り強いディフェンスだったり、リバウンドをみんなで取りに行ったり、そういう泥臭いプレイが相手にじわじわ効いたと思うし、相手が4Qで疲れていたところで自分たちは走ってシュートも決めることが出来たし、そういった粘り強さだと思いますね」

—筑波大との対戦で、特別な対策は行ったりしていましたか。
「今週(の練習)は特に坂東の3Pを止める意識が高かったですね。笹山が当たっていたのが計算外だったんですけど、坂東を止められたのが良かったですね」

—今日の最後の10分間の内容は、今後に繋がると思います。
「晃祐と大貴さんがいない中でのこの勝利はすごく大きいと思うし、みんなの力にもなったと思うんで、明日からも思い切って、頑張っていきたいです」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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