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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.09.02 (Sun)

【2012リーグ1部】9/2レポート

拓殖大を始め逆転勝利が相次いだ2日目
青学・東海・筑波は我慢の戦いなるも2連勝

 
 1部リーグ2日目が終わり、2連勝でトップを走るのは青山学院大、東海大、筑波大の3チームのみとなった。一方日本大、明治大、日本体育大の3チームは、良さを見せながらも2連敗となる苦しい初週に。
 リーグ序盤とあって、立ち上がりの堅さや突き放すべきところで突き放せないなど、どのチームにも反省点が見えた。チームを完成形に近づけるために、2ヶ月間でどう課題を克服していくか。短期間で劇的に変わっていくチームや選手たち個々の成長も、大学バスケットボールリーグの醍醐味の一つだ。

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【終始リードを保った早稲田大が初勝利】
120902kawakami.jpg 第1戦は良さを出せずに黒星発進となった早稲田大だったが、この日は#4高橋(4年・G)が欠場の専修大を相手に終始リードを保った。#6大塚(4年・G)がタクトを揮うオフェンスがリズミカルに機能し、開始5分で14—4と10点のリードを得る。専修大はタイムアウトを挟んで#33館山(4年・G)のペネトレイトで打開を図るが、ファウルで与えたフリースローを次々と決められてしまい、追い上げのきっかけを掴めない。苦しい状況で得点源の#11宇都(3年・G)も積極的に攻めていくが、サイズに劣る早稲田大はチームで掴んだリバウンドからの速攻などで流れを渡さない。前半は42—34の早稲田大リードで終了した。

 後半も早稲田大の優位は変わらない。インサイドでのファウルがかさむ状況になるものの、#8玉井(3年・G)が速攻で先頭を走る活躍を見せて10点程度だった点差を徐々に離していく。だが、連勝でリーグ戦をスタートさせたい専修大も意地を出す。4Qに入り、相手のファウルに乗じて点差を詰めると、#33館山(4年・G)の連続3Pで一時は3点差に迫った。しかし、#21河上(3年・F)や#6大塚といった上級生がこの危ない状況で大事なシュートを決めていった早稲田大の気持ちが上回った。最終的には93—86となり、早稲田大が2戦目でリーグ戦初勝利をモノにした。

 前日はファウルトラブルにも苦しんで完敗だった早稲田大は、この日は好ディフェンスからの速攻という一つの形を見せて勝利を収めた。本来のインサイドの要である#90二宮(3年・C)が欠場中のために、リバウンドで劣る局面は多いが、逆にそこで感じた危機感がプラスの方向に転じるか。

 専修大は、苦しい場面で#11宇都や#33館山頼みになる傾向が見られた。この日は失点も多く、長所であるはずのディフェンスが機能しなかった。昨年は中盤で負けが込み8位。今年は経験の豊富な4年生が多いだけに、そうした不安定さは出したくないところだろう。

早稲田大:1勝1敗
専修大:1勝1敗

写真:早稲田大は#8玉井(写真左)や#21河上(写真右)が得点源として期待される。

※早稲田大・大塚選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【徐々に調子を上げた筑波大が手堅い2勝目】
120902tsukubadai.jpg #14岸本(4年・PG)の3本の3Pもあり、好調なオフェンスを見せた大東文化大は1Q終わって18-10とリード。筑波大は初戦と同様、立ち上がりに足が止まってしまった。だが続く2Q、「セットオフェンスではなく、ディフェンスから速攻というチームスタイルに持ち込もうと意識した」(#21笹山)ことでオフェンスに思い切りの良さが出る。#14坂東(2年・SG)らが次々3Pを沈め、あっという間に逆転。活躍を見せた#47砂川(4年・PF)が3ファウルとなるピンチも、積極的なディフェンスで流れを相手に渡さない。一方の大東大は得意のアウトサイドが決まらず、このQはわずか9得点に終わった。27-35と、筑波大が逆転からリードを広げて後半へ。
 
 3Qも前半でついた差を筑波大が守るが、終盤に大東大は#0有村(4年・PG)が気を吐き連続得点でチームを鼓舞。5点差にとどめて望みを4Qにつなぐと、開始早々#75和田(4年・G)のドライブで3点差。しかしこの苦しい場面で、筑波大は#50梅津(4年・C)が奮闘。幅のある#43鎌田(4年・C)を巧さでかわし、再び点差を押し戻した。勝負強い#21笹山(2年・PG)もトリッキーな1on1でネットを揺らし、最後まで早い展開を出し続けて52-69で逃げ切った。

 筑波大の#21笹山「1本の3Pで流れに乗る怖いチーム」と大東大の爆発力を警戒。集中を切らさず、4Qで再度流れを呼び戻した事は大きい。取りこぼしなく2勝でリーグ戦をスタートさせた。大東大は2Q、4Qと相手に流れを奪われた時間帯で得点がぴたりと止まってしまった。爆発力はあるだけに、悪い時間帯をどう断ち切るかが今後の鍵となりそうだ。

筑波大:2勝0敗
大東文化大:1勝1敗

写真:前半、ブザー後に得た#6西村のフリースローを見守る筑波大。「団結」をスローガンに戦う今年のチームは特に雰囲気が良い。

※筑波大・笹山選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【エースの活躍が光った拓殖大が日本大から逆転勝利】
120902sasaki.jpg 第1戦、わずかな差で逆転負けした拓殖大。立ち上がりの悪さが出た試合だったが、2戦目も序盤から相手を追いかける展開を強いられた。1Qこそ同点となったが、対戦相手の日本大は、前日の試合ではシュートを打つ回数の少なかったガード陣が積極的に攻める。#72佐野(1年・G・東山)がルーキーらしからぬ高確率のシュートを沈めていくと、不在の#3石川(4年・G)に代わってチームを鼓舞する役回りの#19浜田(4年・F)が連続3Pを沈めて競り合いから一歩リード。拓殖大は要所で#11佐々木(4年・C)のシュートが決まるものの、#94長谷川(4年・SF)の外の確率が上がらず、3Qを終えて53—67と、ここまでは前日とほぼ同じ展開となった。

 すると、やはり前日同様ここから拓殖大のオフェンスが爆発する。#11佐々木の安定感のあるシュートで差を詰めると、激しいプレスからスティールを量産。#40藤井(3年・SG)や#1鈴木(4年・PG)のレイアップで4点差まで追い上げると、4Q3分に#94長谷川が3Pをバスケットカウントで決め、拓殖大の盛り上がりは最高潮に達す。長谷川はワンスローも決めて、ゲームは振り出しに戻るが、この時点で流れは完全に拓殖大が掌握していた。再びスティールからの速攻を連発して一気に日本大からリードを奪う。日本大は#19浜田の3Pは決まるものの、オフェンスに連動性が無くなり手詰まりに。拓殖大は#94長谷川が3Pを決め続け、結局最後の10分間で35点を荒稼ぎした。スコアは88—81となり、前日とほぼ同じ展開ながら拓殖大は嬉しい初勝利をあげた。

 拓殖大の爆発力が遺憾なく発揮された試合だった。最後は長谷川のアウトサイドで突き放したが、苦しい局面でもシュートを決めていた佐々木らの活躍も大きい。しかし、長谷川自身が語るように、立ち上がりの悪さは大きな課題。この点を修正しなければ、今後も容易く白星を積み重ねていくことは出来ないだろう。

 日本大は、前半はリードするものの、後半に相手に押し切られて敗れるという展開が前日から続いてしまった。ただこの試合では、前日自ら仕掛ける場面の少なかった#72佐野が果敢に攻めて17得点をあげるなど、オフェンスの負担が分散化されてきている。まず一つ勝つことで、浮上の大きなきっかけとなるはず。次週は強豪との対戦が控えるが、果敢に挑んで欲しい。

拓殖大:1勝1敗
日本大:0勝2敗

写真:佐々木が要所でシュートを決めていなければ、拓殖大の逆転勝利は無かっただろう。

※拓殖大・長谷川智伸選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【我慢の展開で東海大が日体大を4Qで逆転】
120902mizunuma.jpg 上位チームからの対戦となる日本体育大は、2戦目は昨年準優勝の東海大に挑んだ。今季から本格的に3番ポジションにコンバートされた#21熊谷(4年・F)が1Q前半に3本の3Pを決めたことが大きく、日体大が序盤から主導権を握る。アウトサイドの落ちない日体大に対し、東海大が5点前後の差を追いかける展開が続いた。#10バランスキー(2年・PF)や#7晴山(2年・PF)の柔らかなシュートで引き離されずに食らい付くと、38-31で入った3Q、我慢し好機を窺っていた東海大が開始から猛チャージ。#10バランスキーがオフェンスリバウンドに何度も飛び込みチームにリズムを生み出すと、#21橋本(1年・CF・宇都宮工)のバスケットカウント獲得もチームを後押しして同点い追いついた。しかしここで日体大は#22水沼(4年・SG)が2本の3Pを決めて逆転はさせない。再度日体大が3点リードして4Qに入る。

 そこからは一進一退の展開に。しかし#51須田(3年・SG)の積極性や#33狩野(4年・SG)の価値ある3Pで勢いづく東海大に対し、日体大はターンオーバーが増え、アウトサイドにもことごとく当たりが来ない。#11北川(3年・SG)が負傷退場となるなど悪い流れが漂い、得点が伸び悩んだ。結局大事な4Qのスコアは10-22。我慢し勝負所で勢いに乗った東海大が、64-73で2勝目を挙げた。
 
 日体大はリードを奪い続ける善戦を見せたが、最後に力尽き初勝利とはならなかった。アウトサイドは要所で決まったものの、東海大の堅い守りを前に#12周(2年・C)が4得点、#88万(1年・C・中部第一)が5得点とインサイド陣が仕事を果たせなかったことが苦しかった。また今季はポイントガードとして活躍が期待された#11北川の怪我の具合も、今後のチーム状況に影響しそうだ。

 東海大は2連勝で初週を終えた。しかし得点が止まって相手に主導権を握られる時間帯も長く、危ない勝利だったとも言える。課題が浮き彫りになった試合展開に、試合後#18和田「まだみんな遠慮してしまう部分がある」と反省。今後試合を重ねていく中で修正し、完成度を高めたい。

東海大学:2勝0敗
日本体育大学:0勝2敗

写真:日体大は今年スターターを勝ち取った#22水沼のシュートにも期待。

※東海大・和田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【粘る明治大を青学大が振り切る】
120902hatakeyama.jpg 主力を温存して初戦を勝利した青学大の2戦目は、明治大の挑戦を受けた。序盤は#32畠山(3年・PG)、#3小林(3年・PG)の両ガードが果敢に攻め、イーブンの展開に持ち込むが、徐々に手詰まりに陥る。明治大#16安藤(2年・PG)のスピーディーなオフェンスを前に、徐々に点差を離されていった。

 青学大は状況打開のため、代表活動のためチームを離れ、初戦は欠場していた#25永吉(3年・C)、#8張本(3年・SF)を途中からコートに送り出す。連携面での不安はあったが、#8張本のバスケットカウントで流れを呼び込んだ。青学大は#8張本、#25永吉に続き、後半からは#56比江島(4年・SF)も投入し、リードを開く。

 明治大は4Qに#2目(3年・F)や#50伊澤(1年・PF・愛産大工)がシュートを決めていき、ディフェンスでも相手のオフェンスファウルや24秒オーバータイムを誘って残り3分半には5点差を縮めて食らいつく。しかし青学大は落ち着いて要所で得たフリースローを確実に沈めていった。結局66—58で、内容はいまいちながら青学大が明治大を振り切りタイムアップ。明治大は苦しい戦いが続くが、若いチームだけに伸び代は大きいはずだ。塚本監督「今年は覚醒の年にしたい」と選手たちの開花を待つ。

青山学院大:2勝0敗
明治大:0勝2敗

写真:青学大はリーグ戦から#32畠山が復帰。ハッスルプレーでチームを引っ張る。

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【INTERVIEW】

「まとめるよりも、みんなで楽しむ」
原点回帰で、チーム状態アップを目指す

◆#6大塚勇人(早稲田大学・4年・主将・PG)
120902otsuka.jpg若い選手の多いチームにとってその存在は絶大だ。春シーズンは早慶戦勝利以外結果を残せなかっただけに、焦燥感もあっただろう。しかし、原点である「バスケットを楽しむ」気持ちに立ち返ることで、2戦目での初白星をモノにした。リーグ戦は先が長いため、一つの勝利に安堵する余韻もなく次戦を迎えることとなる。「楽しむ」気持ちを持続させ、学生最後のシーズンを実りあるものにできるか。


―初勝利ですが、試合内容への満足度はどのくらいでしょうか。
「勝ったことには100%と言えますけど、反省点もあったので、まだ50%くらいの評価ですね。リーグ戦もまだ始まったばかりですし」

―昨日の試合は集中が欠けていた印象がありました。この点が課題かと思います。
「そうですね。去年よりもチーム自体が若くなって、戦い方や気持ちの入れ方を知らない部分もあったと思うし、初戦というのもあったので、若干ふわふわしていたかなぁと。僕自身はもう4年目だからそういうことはあまりなかったんですけど、チームに自分自身も呑み込まれたという感じです。でも今日は改善できていたので、昨日の反省は活かせたのかなと思います。ただそういうことは今週で終わらせないといけない、逆に言ったら来週それをやっているようでは上位には行けないし、今週のことを活かしてこれからはやっていかないといけないと思います」

―二宮選手(#90)が欠場中で、サイズで厳しい面もあると思いますが。
「極端にちっちゃいですからね。合宿もJBLの方々とやらせて貰ったんですが、リバウンドが取れなくて、(リバウンドを)弾くことはやっていたんですけど…。ただ、やりにくいとは思うんですけど、逆にそこをチーム力でカバーしようと考えるしかないので。そこは割り切って、小さいなら小さいなりにやれることもあるかなと。その辺はあまり考えずにという感じです」

―その中での一つの答えが、今日のような速い展開だと思いますが。
「春に二宮がいるときからそうだったんですけど、ディフェンス、リバウンドからのブレイク、そういったことをやってきて、小さくなったからこそ余計にそこを徹底するようにしている感じです。今日は要所でそこが良く出ていただけであって、昨日の試合でも分かるように(駄目な時は)全然良くない。良い時と悪い時の差が埋められないかなといった感じです」

―その辺りは、下級生と上級生との間で、精神的に差があるといった感じでしょうか。
「下級生も精神的にいっぱいいっぱいになってしまう部分もあると思います。温度差があっても若干は仕方ないと思いますけど、そこは一番上級生であるのが僕なので、ある程度気持ちをもり立ててあげるというのがカバーすべきことかと思いますね」

―ファウルが多い印象がありますね。
「そうですね。チーム的に小さい部分があるので、インサイドをやられた時に(笛を)吹かれることが多くて、結局昨日も今日も4番や5番のポジションがファウルアウトしてしまいました。しょうがないと言えばしょうがないですけど、監督も言っていたんですがもっと上手くやらないといけないですね。不必要なファウルは要らないと思いますし、もう少し考えてやれば退場まではいかないと思います」

―4年目のシーズンも半分が過ぎて、ここまで色々と感じたり考えてきたことも多いと思います。
「春は何もできずに終わって、僕自身も何もできなくて、悔しい思いもありました。一時期はまとめることに執着し過ぎて自分を見失っていた部分もあったので、合宿くらいから原点に帰って楽しむことを考えてきました。一つひとつのプレイの確認だったり、そういったところを僕自身は楽しもうと決めてやっています。正直まとめてはいなくて(苦笑)、まとめるというよりもみんなと一緒に楽しんでやろうと思ってやっていますね」

―そう考えるとプラスに働く面もありますよね。
「逆に前期の負けからそうやって楽しんでやることで、今日は(勝利という)形に出て盛り上がったので、自分自身というよりもチームみんながまとめてくれているという感じです」

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「自分たちのスタイルに持ち込もうと意識した」
持ち味の速い展開を出して逆転勝利

◆#21笹山貴哉(筑波大・2年・PG)
120902sasayama.jpg冷静な判断力とバスケットセンスで、今や筑波大に欠かせない司令塔である笹山。この日は周りの足が止まった場面で自身が得点を引っ張り、その後も前にパスを飛ばして速い展開から流れを作り出した。筑波大は2m級の大型センターはいないが、機動力やシュート力があって得意の展開を出すことができれば強い。虎視眈々と頂点を狙う。


―立ち上がりが硬かったですね。
「そうですね。昨日も立ち上がりが悪くて相手のペースで…。多分みんなも『昨日より出だしを良くしよう』という気持ちがあったと思うんですけど、逆にそれを意識し過ぎて硬くなってしまったことが大きいかなと思います。でも相手のシュートもかなり当たっていたので仕方ない部分はあったし、そこで崩れないで我慢して修正できたのは良かったです」

―修正したのはどんなところですか?
「どちらかと言うと昨日も今日もセットオフェンスで攻めることが多かったんですけど、それじゃだめということに気付いて。やっぱり自分たちはディフェンスから速攻というチームスタイルなので、それに持ち込もうというのを意識したら途中から点数も伸びました。あとはディフェンスもみんなで頑張れたのが良かったと思います」

―ディフェンスでは#14岸本選手とマッチアップでしたが、いかがでしたか?
「大東は岸本さんのシュートが入りだすと周りも乗ってくるチームなので、とにかく自分がディフェンスを頑張ろうという気持ちでした。岸本さんは大学界のガードの中でも本当に一番上手い選手だと自分は思ってるんです。スピードがあるし、シュートもドリブルもパスもできる。尊敬しているし、ああいうプレーヤーになりたいなと思います。自分としてはすごくやりにくい相手でしたが、そこを止めないと駄目だと思って、今日は前半から勢いに乗らせないように意識してディフェンスしました。でもまだまだ止められなかったですね」

―しかし逆に笹山選手がオフェンスでやり返す場面もありましたね。今日は積極的に得点を取りに行っているように見えましたが。
「そうですね。相手のセンターの人があまり動ける人ではなかったので、自分が切れ込んで崩してから、という意識で攻めに行って、それが良い結果に結びついたので良かったです。まだミスも多いですけど、それはここから2ヶ月間あるので修正していきたいです」

―昨日は苦しい時間帯で#47砂川選手が活躍しましたが、今日は#50梅津選手が良かったですね。
「苦しい時間帯でああやってセンターが得点を取ってくれると、自分たちガードやフォワードも楽になるし、チーム全体としての雰囲気も良くなりますね。これから対戦する相手はセンターももっとレベルが高くなると思うんですけど、そこはこれからも継続して欲しいと思います。それにセンターだけじゃなくアウトサイドももっとレベルが高くなると思いますが、大事なのは気持ち負けしないことだと思うので。相手にプレッシャーをかけられると受け身になってしまう部分があるので、そこで自分たちも向かう気持ちでいかないといけないですね」

―今日はある程度リードを奪った終盤も、あくまで速い展開で攻め続けていましたが。
「大東は1本のスリーでガッと流れが来るような、勢いに乗らせると一番怖いチームだと思います。だからそれが来る前に引き離そうと思って。自分たちの集中が切れないようにということを意識していました」

―笹山選手は「集中!」と声を出し続けていましたね。2年生になってそういうコミュニケーションもより取りやすくなったのでは?
「そうですね。上級生も『どんどん言って』とか『お前がリードしてくれ』とも言ってくれているので。苦しい時に声が出ない場面が多々あるので、そういう時こそ自分が声を出そうとは思っています。それはこれからも続けていきたいです」

―2年目のリーグ戦をどんなリーグ戦にしたいですか?
「まず去年よりも成績を上げること。自分たちのプレーをすれば優勝も狙えると思っているので、そこを意識し過ぎてもダメですけど、しっかり狙いに行く気持ちでやっていきたいです。やっぱり自分たちのプレーをどれだけ出せるかが勝負だと思います。個人としては、もっとミスを少なくして、ガードとしてチームをまとめられるようにしたいです。でもまだ2年生なので、がむしゃらに声を出してチームを盛り立てられるように。そのバランスを取っていきたいです」

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「下を向かず仲間同士で声を掛けあえるのが良いところ」
どんなビハインドも跳ね返す底力と勝負強さ

◆#94長谷川智伸(拓殖大学・4年・主将・SF)
120902hasegawa.jpg4Q開始時点で14点あった差を、ほんの数分で追い付いてしまう拓殖大の爆発力は圧巻だった。逆転劇の立役者となったのが長谷川。エースとして、主将として、チームを牽引する頼もしい活躍だ。審判のジャッジに熱くなった選手に声を掛ける姿も、4年生としての精神的な成長を感じさせる。ルーキーイヤーから主力としてシュートを決め続けてきたが、今年、学生最後のリーグ戦でも思い切りの良いシュートで観客を沸かせてくれるだろう。アグレッシブな守りから次々シュートを決めていくチームカラーは、相手にとってはかなり厄介。今後も拓殖大の爆発力がリーグ戦を面白くしてくれそうだ。


―今のお気持ちは。
「本当に今率直に感じるのは、まだ2試合目なんですけど、ようやく1勝できてホッとしてます。昨日も同じような展開で落してしまっていたので、今日はみんなメンタル的にも体力的にもきつかったんですけど、何とか修正できて最後は勝てたので、とりあえず良かったです」

―昨日と同じような展開の中で、今日は勝つことができました。昨日とは違い、勝利を得ることができた理由をどのように感じていますか。
「昨日の試合があったから今日は同じ展開でも勝てたのかな、と。昨日はみんな2点リードで残り数秒の時にどこかしらで『勝った』という気持ちがあったと思うんですよね。で、その詰めの甘さが出て最後に相手のシュートが決まってしまって負けたということがあったので、今日はベンチも『まだ終わってないぞ』と声をかけあいながらやっていました。昨日の試合があったからこそ今日の試合があったと思うので、そういう意味では良かったです」

―ただ、理想としては序盤からリードを広げて勝つことですよね。
「練習試合とかでも出だしが悪くて、自分たちで言っていてもああなってしまうところがあるので、僕ももうちょっとどうにかしなきゃいけないと思うところもあるんですけど。ただ、また1週間あるので、そこで修正していきたいと思います」

―拓殖大の場合3Pは強力な武器ですが、オフェンスのパターンはもう少し増やす必要は考えていますか?
「実際のところオフェンスのパターンを増やしたりすることは、池内さん(監督)も考えていないし、僕らもあまり考えていないです。ただ、今はセットオフェンスになったときにドリブルが多くなってしまうので、そうなると昨日や今日のような展開になってしまうかなと。もっと激しいアグレッシブなディフェンスからブレイクを出さなきゃいけないですね。セットでまともに組んでしまうと勝てないなとは、改めて思いました」

―ブレイクを出すことは去年から続けていることだと思いますが、元々大きくなかったサイズが今年は更に小さくなり、簡単にいかない場合も多いように感じます。
「そうですね。だからこそ去年よりもディフェンスや気持ち、アグレッシブさを出して頑張らないと駄目ですね」

―夏場の練習はどのような内容だったんでしょうか。
「走ったり、ディフェンス練習をしたり…。もちろんオフェンス練習もするんですけど、トレーナーが見てくれるラントレーニングやウェイト、池内さんが見てくれる時にはまた走りながら3メンや5メンをやったり、トランジションも入ったりです。そういう感じで、やっていることは毎年と変わらないです」

―今年やろうとしているバスケットで、例年と違う面は無いですか。
「僕が1年生の頃からやろうとしていることは変わらないと思います。さっきも言ったように新しいことをしようとは思っていなくて、変わった部分というのは特に無いですね。本当にディフェンスだったり、速い展開に磨きをかけるというところですね」

―今日の試合は日本大の石川選手(#3)が不在で、逆に戸惑った面は無かったでしょうか。
「僕らもそうだったんですけど、去年長谷川(技)さん(11年度卒・現JBL東芝)が怪我しちゃった時に、エースがいなくなったからこそみんながより頑張ろう、団結しようという気持ちが強くなって、決してチーム力が下がったとは思っていなかったんです。だから日大も海斗がいないからこそそういう感じで来るとは分かっていたので、気持ちを引き締めて試合を頑張ろうとチーム内で話はしていました。でもやっぱりどこかに気持ちの緩みだとか油断があったとは思いますね」

―最初の30分間は、むしろ相手の方が拓殖大らしいバスケットをやっていましたよね。
「そうですね(苦笑)。どんどんバンバン楽しくやっているという感じで、そのシュートが入るからベンチも応援団もどんどん乗ってきて、反対に僕らがやらなきゃいけないことをやられてしまったというのはありますね。でも今の拓大の良いところはああいう展開になってもみんな下を向くこと無く、仲間同士で声をかけあって頑張ろうとしているところで。僕自身もああいう展開になっても物怖じせず、まだいけると思える気持ちは強いです。みんなも諦めず、ベンチも盛り上げてくれて、出ている側としても助かっていますね」

―この2戦は1勝1敗でしたが、まだまだ先は相当に長いです。今後に向けての意気込みを聞かせて下さい。
「毎週毎週どういう展開になるか分からないので、一週毎に悪いところは直して、良いところは伸ばしていけるように頑張りたいです」

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「みんなまだ周りに頼っている」
さらなる浮上の為にアタックメンタリティを

◆#18和田直樹(東海大・3年・)
120902wada.jpg春はトーナメント前の怪我で長く戦線を離脱。今リーグで久々の試合復帰となった。2戦目は#0ベンドラメの欠場もありスタメン起用。特に後半は相手に積極的なプレッシャーを仕掛け、東海らしい堅い守りを見せた。しかし2連勝したとは言え、まだ納得のいかない試合展開に和田は浮かない表情。悲願の栄冠を手に入れるためには、まだまだ改善すべき反省点も多いようだ。特にオフェンス面でエース#24田中の穴が大きい。それぞれの攻め気と自覚で、さらにもう一歩先へ進みたい。


―試合を振り返っていかがですか?
「昨日と一緒で、粘って我慢して我慢して、という感じでした。入りが大事だと思ってたんですけど、まだみんな硬さがあって立ち上がりもなかなか上手くいかなかったです」

―この2試合、勝ててはいますが、まだ自分ではあまり納得のいっていない試合展開でしょうか。
「そうですね…。でもうちはディフェンスのチームですし、最後に1点勝てればいいとはいつもみんな言っているので、東海らしく我慢して勝てたのは大きいと思います」

―得点源となる#24田中大貴選手が欠けていることで、オフェンスがまだどこか噛み合いませんね。
「そうですね。点を取らなきゃいけないのは分かっているんですけど、まだみんな遠慮してしまう部分があって。まだ硬さがあるというか、みんな自分よりも周りに頼っていると思います。もっとアタックメンタリティを持って積極的にやれればさらに良くなると思うので、これから修正していきたいです」

―和田選手は春から怪我で長く戦線を離脱していましたが、その間に焦る気持ちはありませんでしたか?
「そういう気持ちもあったとは思うんですけど、焦っても仕方ないし、コーチもいつも『今必要なことが起きてるんだ』と仰ってくれていたので、体作りみたいな今できることを焦らずゆっくりやっていこうと思っていました。それで一日でも早く復帰できるように、トレーニングしていました」

―コートの外からチームを見ていて気付いたことはありますか?
「新人戦で、ポイントガードのアキ(#8藤永)とかを見ててもすごく声を出してチームを鼓舞していたので、そこは自分もやらなきゃなって勉強になりました」

―今日はスターターでの起用となりましたが、他のガードの選手と比べて自分のどんなところを買われていると思いますか?
「自分はやっぱりオフェンスよりもディフェンスしか無いと思っているので、そういうところでチームに貢献できればと思っています。でもこれからは(田中)大貴もいないし、ディフェンスだけでも駄目だと思うので、もうちょっと得点にも絡めるようにしていきたいです。チームの勝利に貢献できればと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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