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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.09.01 (Sat)

【2012リーグ1部】9/1レポート

リーグ戦が開幕!
頂点を狙い各部で熱い戦いがスタート


 丸々2ヶ月にわたる長いリーグ戦が開幕した。一発必勝のトーナメント戦と異なり、18試合で勝敗を決めるこの戦いは、夏の間の研鑽が問われる。今年は8月のジョーンズカップに学生からA代表が5名選出されたこともあり、こうした選手を抱える優勝候補の青山学院大、東海大はほぼ温存という形を取った。だが影響はそこまで大きくなく、両チームとも勝利を収め、まずまずのスタートを切った。

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【後半に猛攻の筑波大が逆転で開幕戦勝利】
120901SANO.jpg 一部リーグ初日のオープニングゲームは、筑波大日本大による対戦となった。春シーズンは充実を見せベストメンバーを揃えた筑波大に対し、春に思うような結果を残せなかった日本大は、リーグ開幕を前にチームの中心である#3石川(4年・G)が負傷で戦列から離脱。実戦経験の乏しい#72佐野(1年・G・東山)をスタメンガードに据えた。

 それでも前半、先行したのは3Pラッシュを見せた日本大だった。#19浜田(4年・F)が3連続で決めて抜け出すと、#11飛田(3年・SG)も2本沈めて1Qだけで9点のリードを得る。筑波大は#47砂川(4年・PF)が気を吐き得点を重ねるが、#19浜田のシュートが好調だった日本大が34—27とリードをキープしたまま前半を終える。

 しかし、後半に入ると様相が一変。#50梅津(4年・C)や#32武藤(3年・C)もインサイドで得点。主将の#76星野(4年・SF)は得意のアウトサイドシュートを沈めていき、筑波大は一気に逆転に成功。最後はベンチの下級生も使う余裕も見せて79—63で勝利し、初日を飾った。

 筑波大は出だしで躓いたものの、相手の得点源である浜田や飛田をタイトなディフェンスで抑えると、オフェンスのリズムも活性化。順調に加点していき、終わってみれば無難な白星発進となった。

 一方日本大は石川の不在が響き、前半はリードしたものの最後は二桁点差で敗れた。コート上では浜田が積極的に声を出しイニシアティブを取っているが、飛田とともにこの二人が抑えられるとオフェンスが停滞してしまった。

筑波大:1勝0敗
日本大:0勝1敗

写真:石川に代わってスタメンとなったルーキー佐野。主将の穴をどれだけ埋められるか。

※筑波大・星野選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【好調なオフェンスで大東大が1勝目】
120901suzuki.jpg 昨年、1部復帰して期待されたリーグ戦では序盤に敗戦が続き、結果的には4位となったものの苦しさを味わった大東文化大。そして春は劣勢の中、切羽詰まってからの怒涛のオフェンスで盛り返すというあまり良いとはいえない展開の試合が続いた。リーグ初戦ではこの両方を克服する形の試合を見せた。

 対戦相手の早稲田大は1Qで好調なスタートを切った。#8玉井(3年・G)のスティールから速攻が決まると#15木村(2年・F)の3P、#21河上(3年・F)の2連続シュートもあって快調なオフェンスを重ねる。大東大も#41小山(4年・G)の3Pやスタメンとなった#24張(4年・C)のシュートなどもあって悪くはないが、1Qは早稲田大が20-26とリードした。

 2Qになり、勢いを増したのは大東大。1Qは周囲に回すことに専念していた#14岸本(4年・PG)が自ら仕掛け始め、それに呼応するように#19藤井(4年・SG)や#30鈴木(3年・SG)も良いタッチでシュートを沈めていく。早稲田大はファウルが続きこのQで失速、前半で43-36と差がついた。

 後半も快調に得点する大東大に対し、早稲田大はファウルトラブルに悩まされ、#15木村が退場するなど状況が好転せず94-75で試合終了。大東大が初戦に勝利した。

 夏に意識してきたことのひとつは「オフェンス」だという大東大。昨年のような初戦負けをしないこと、春のように岸本だけに頼り切らないオフェンスを全員が心がけること、という2点をしっかり表現。出場した選手全員が得点する理想的な試合でリーグ初戦を制した。これに気をよくして「油断しないこと」が大事だろう。

 早稲田大はサイズ的にインサイドで苦労したが、ファウルトラブルも響いた。#90二宮が早慶戦以降欠場しており、ゴール下の厚みには欠ける状態にある。今いるメンバーでどう戦っていくか、問われる2ヶ月になる。

大東文化大:1勝0敗
早稲田大:0勝1敗

写真:ベンチスタートで小気味よくシュートを決めた鈴木。#0有村らBチームからの昇格選手も活躍。

※大東文化大・岸本選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【専修大が拓殖大の猛ラッシュを振り切る】
120901tateyama.jpg 拓殖大専修大の試合は、ほとんどの時間で専修大ペースとなった。#11宇都(3年・G)の連続得点で早々に抜け出すと、磨きをかけているタイトなディフェンスで拓殖大に得意の3Pを打たせない。宇都は得点だけでなく周囲を活かすプレーも存分に発揮し、専修大は3Qを終わって54—35とリード。勝負はほぼ決したかに見えた。

 しかし、ここから拓殖大が持ち前の爆発力を発揮する。一時は負傷でベンチへ下がった#94長谷川智伸(4年・SF)が3Pの確率を上げていくと、#11佐々木(4年・C)も内外で得点を重ねていき一気に点差を縮めていく。残り3分で#94長谷川智伸の3Pが決まると、拓殖大のビハインドは僅か2点となった。専修大はタイムアウトで修正を図るが、#40藤井(3年・SG)にレイアップを許して遂に同点に。専修大は、周囲を活かすプレーを見せていた#11宇都がこの場面は自ら得点していくが、その都度#94長谷川智伸に3Pを決め返されてしまう。だが拓殖大は最後に2点リードの状況となって得たフリースローを#1鈴木(4年・PG)が2本とも落してしまう。専修大は急いでボールを回してフロントに控えていた#33館山(4年・G)にこれを預ける。館山は迷い無く3Pを打つと見事にこれを沈めタイムアップ。70—69で逆転し、専修大が辛くも勝利を収めた。

 昨年は入れ替え戦も経験した専修大だが、近年力点を置いているディフェンスは向上し、この試合ではオフェンスのバリエーションも見せた。最後の10分間で冷や汗をかいたが、逆転での勝利。

 拓殖大は自慢の爆発力は発揮したものの、結局勝利に結びつけることは出来ず、手痛いスタートとなった。それでも、こちらも得たものは小さくないはずである。しっかりリセットし、次戦に備えたいところだ。

専修大:1勝0敗
拓殖大:0勝1敗

写真:最後の3Pを決めた館山。さすがの1本だった。

※専修大・高橋選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【ロースコアな展開を我慢の展開で東海大が制す】
120901saaka.jpg #24田中(3年・SF)、#21橋本(1年・C・宇都宮工)の両名が代表活動で8月は不在だった東海大。14日から始まるアジア杯に選出された田中は登録を外れ、それ以外のメンバーでリーグ戦をスタートさせた。対するは明治大。東海大はここ数年苦戦を強いられている相手でもある。

 試合は非常にロースコアな展開になった。互いに激しいディフェンスで、簡単にオフェンスができず、タフショットが続く。2Qになってもエンジンがかからず、東海大は#33狩野(4年・SG)の当たりが来ない。明治大は1Q終盤に#7森山(3年・G)の2連続でリードすると、2Qは#2目(3年・F)のミドルや#12 中東(2年・SG)の3Pでリードを保ち20-25で前半はリードした。

 我慢を重ねて勝機を見出すのが東海大の展開。2Q後半に#33狩野の3Pで流れが出始め、ディフェンスではゾーンを繰り出し、効果的に明治大のオフェンスを止め始める。3Q残り4分でようやく逆転に成功すると、じわじわと明治大を引き離した。明治大は3Qこそ2点差で終えたが、4Qでは得点ができず50-42で試合終了、東海大が勝利した。

東海大:1勝0敗
明治大:0勝1敗

写真:明治大は目が良い形で3Pを決めた。今年は存在感ある選手として魅せたいところ。

※東海大・狩野選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【青山学院大、3連覇へ向けまず1勝目】
120901KITAGAWA.jpg この夏、3選手(比江島、張本、永吉)がA代表候補となり代表活動に招集されていた青山学院大。夏の間この3名を除く状態で練習を重ね、リーグ初戦は温存する状態で臨んだ。

 青学大はサイズダウンが懸念事項だったが、スタートに名を連ねた主将の#15山崎(4年・SG)がチームの共通課題だった3Pを序盤に一本決めると、終始リードを保った。前半は接戦となるが、日本体育大は高さでは#12周(2年・C)、#88万(1年・C・中部第一)といった2m越えセンターで上回る部分も見せるが、#22水沼(4年・SG)のアウトサイドが来ず、なかなか波に乗れない状態が続いた。僅差で負う展開となるが、青学大が要所で得点。逆転するまでには至らず青山学院大が78—63で勝利。本来のスタメンを3名欠く状態ながら、3連覇に向けてまずまずのスタートを切った。日本体育大は1部復帰の初戦をいい形で飾れず黒星スタート。ここから巻き返したい。

青山学院大:1勝0敗
日本体育大:0勝1敗

写真:日体大で気を吐いたのは北川。彼の活躍も勝敗を左右する。

※青山学院大・山崎選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「4年生が引っ張らなければいけない」
最上級生として、主将として、ラストシーズンに賭ける

◆#76星野拓海(筑波大学・4年・主将・SF)
120901HOSINO.jpg 春先から好成績を残してきた筑波大だが、星野の存在抜きにはその成果は語ることが出来ない。この日も5本の3Pを決め、チームを牽引した。主将として、プレイヤーとして、チームの命運を左右する存在と言っても過言ではない。昨年の5位から、さらなるジャンプアップを期す。


—4年生としてのリーグ開幕戦ということで、いつもと違う気持ちで試合に臨まれたかと思いますが。
「去年のリーグからこのリーグまでの時間は一瞬に感じていました。去年のインカレで悔しい思いをして『来年の秋は頑張ろう』とみんなで決めて臨んだので、気持ちはすごく入っていました。ただ、気持ちが空回りしてみんなが『自分が何とかしよう』と個の部分が大きくなり過ぎて噛み合なかった部分があって、そのせいで劣勢になってしまって。(吉田)先生から『いつも通りに』という声をかけられて、みんながそこで気持ちを落ち着かせていけたのが良かったかなと思います」

—立ち上がりが悪いのは、春から課題だったように感じますが。
「夏に試合をやってきて、うちがアドバンテージを取ることが多かったんですけど、今回は久しぶりに1Qでやられてしまったので、夏と違う感じになってしまって、気持ちが落ち着かなかったですね」

—逆に言うと、ハーフタイムで上手く修正出来たということですね。
「日大が、海斗(#3石川)のいないチームになっていて全然雰囲気が違って。僕ら自身が誰を抑えたら良いのか分からなくなってしまったんです。ただ試合が進むにつれて、浜田とか飛田とか、外で当たっている選手を抑えれば何とかなると分かってきたので、後半はそこを徹底的に抑えた結果、走れて大差がついたのかと感じています」

—初戦で修正出来たことは収穫ですよね。
「1Qに悪かったらそのままずるずる引き離されてしまうのが筑波だったんですけど、今年はそういった悪い時間帯に応援席もベンチも声を出したり、出ている選手もハドルを組んで『ここが悪い』とかを、特に下級生が言ってくれるようになって。で、僕がそれをまとめるというのがここ最近の流れになってきているので、すごく良い雰囲気になってきているので良かったですね」

—オフェンスでのバランスはいかがでしょうか。少し外に頼っていた印象がありましたが。
「夏を通じて、インサイドで点を取ることを目標にしてきたので、徹底的にインサイドでやってきたんですけど、今日はディフェンスがきつくて中にボールを入れられずに外だけになってしまいました。やっぱりもっとアウトサイド陣が積極的にボールを貰って、ポストに落したりすれば、ポストの一対一とかは武藤(#32)も梅津(#50)も夏に結構やってきたので。もっとインサイドで点を取れれば良いなという風には思います」

—前半は砂川選手(#47)だけがインサイドで機能していた印象で、あまり他の選手が目立っていないようでした。
「いつも苦しい時に砂川が助けてくれるんで、そこに乗っかってインサイドも頑張る気持ちが芽生えてくれば良いんですけど、今日はちょっと後手後手に回ってしまって、逆にあっちにインサイドで結構やられてしまった面があるんで、序盤からみんなが攻めるという強い気持ちでやらなければいけないと思います」

—その個々の気持ちのまとめ役が星野選手ですよね。
「そうですね。特に1Qや2Qの途中までは、一人が一対一をしているのを周りは見ているだけというのが多いので。でも時計が止まった時に『もっとドライブで合わせよう』とか、タイムアウトの時にもそういうことをみんなに徹底して言ったら良い流れで来たので、僕がもっとそういう悪い流れの時にまとめられたら良いなと思いますね。下級生がガードで出ていていっぱいいっぱいになってしまう部分もあるんで、そこは4年生が引っ張っていかなきゃいけないところだと思います」

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「みんながいいチャンスだと意識高くやってきた」
昨年とは異なる新しいチームで好発進

◆#14岸本隆一(大東文化大・4年・主将・PG)
120901kisimoto.jpg昨リーグ、そして今年春の反省をきれいに修正し、上書きしてきたのが印象的な試合となった。出場した全員の得点は、好材料だ。ビッグネームが少ない分、全員が貪欲になれるチームとして、まだまだ成長が期待できる。
大東文化大が台風の目になれるかどうか、今後に注目したい。


ー一戦目を終えてどうですか。
「ホッとしてますね、素直に。去年は失敗というか最初に痛い目を見たし、初戦の戦い方を意識して入ったのでそれに結果がついてきて嬉しいというかホッとしてます。緊張というのはないですが」

ー1Qは早稲田が良くて、岸本選手も最初は攻めませんでしたね。
「相手のディフェンスも寄っていたので、最初は寄られたらパスをさばくことを考えていたし、自分たちもシュートが当っていたので。それで回していたら自分のところにもボールが帰ってくるし、その時に攻めればいいかなと考えていました」

ーここまであまり出ていなかった張選手(#24)がスタメンなのが意外でした。
「夏からずっと調子が良かったんです。うまいけど体を張るプレーはちょっと苦手だったかなという感じだけど、それでもチームのために体を張って締める時にいいプレーをしてくれたし、いい戦力になっていると思います」

ー鈴木選手(#30)や有村選手(#0)といった初めて見るメンバーも今日は良かったですね。
「初めて出るメンバーばかりだけど、彼らがいいところで試合の流れを変えてくれました。去年までBチームだったんですけど、初戦でこれだけの活躍をしてくれたので、他のメンバーから見ても“マジか!”という感じで(笑)相乗効果というか、いい刺激になりますよね」

ー大東大は昨年の4年生がずっと出ていて、今年は逆に少し心配されていた部分もあったと思うんですが。
「そうですね。でも上が抜けた分、みんながいいチャンスだと思っていい意識でやってくれています。その分で誰が出ても変わらないという状態に持っていけたかなと思います」

ー夏の間の練習は充実していましたか?
「最初にしっかり走りこんで、試合も重ねて、いい感じいい感じできています。それに4年生の気持ちがだいぶ違いますね。緊張感がありますよね。やらなきゃ試合に出られない、みたいな。だからそういう意味でいい雰囲気でやってこれたかなと思います」

ーどこを強化してきたというのはありますか、夏は。
「1対1のディフェンスですね。自分が言ってきたのは点を取ろうということです。トーナメントの時からリードされて、オフェンスが重くて終盤に追い上げるっていう。それで、追い上げることで力を使ってしまって、疲れちゃうんですよね。だから自分たちで先手先手を取っていこうと。もともとオフェンス能力は高いメンバーなのでそこを自分が引出しつつ、みんなが乗っかってくれればいいと思います」

ー確かに今日は他の選手も全員得点して、いい流れでした。
「これで調子に乗らないようにしないといけないですね(笑)。自分たちはここでわーわーなっちゃうので(苦笑)」

ーもう少し良くしたいというとこは?
「突き詰めればガードのミスですね。今日も点差が離れてプツンプツンと流れを切るようなところがありました。今日はまだリードしていて余裕があったけど、それが追う立場だったり、格上のチーム相手ではそれは命取りなので、一つひとつ細かいところも突き詰めてやらなければいけないです」

ー今日は非常に良かったと思いますが、これからですね。
「そうですね。去年は負けを切り替えられなかったんですが、今年はいい意味で勝ちを切り替えて貪欲にやっていこうと思います」

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「明日は明日で勝ちにいくしかない」
目の前のプレーに貪欲になり、一戦必勝を誓う

◆#4高橋 陽(専修大学・4年・主将・G)
120901TAKAHASHI.jpg 開幕戦は薄氷の勝利だったが、専修大にとって得たものは大きいだろう。主将である高橋自身が良くも悪くもそのことを痛感したはず。ここで感じた反省を忘れず、次戦はさらにステップアップしたバスケットを疲労したいところだ。


—まず、3Qまで上手くいっていた要因を教えて下さい。
「3Pをやらせなかったことと、やらせたとしてもタフショットにさせたりしようとして、そこですね。3Qまではそこが一番良かったと思います。あとリバウンドのところ、跳ね返りの部分をセンターやフォワード陣が取れていたところですね」

—4Qに全体の半分の失点を喫したところが、この試合を難しくしたと思います。
「20点差になって、自分たちがふっと一息ついてしまったのかなと。一試合を通じて3Pをやらせないとか、そういった目標を最後まで出来れば、この試合は普通に勝てた試合だと思うし、初戦にしては本当に良い経験が出来たし、次に繋がる試合が出来たと思うんで、そこは良かったと思います」

—力を入れてきたディフェンス面は、かなり完成してきたのではないでしょうか。
「そうですね。練習でも、ローテーションの部分は確認してきたので。ガードが締まるところとか、集中すること。これをずっとやってきたので、完成形といえば完成形なんですけど、あとはもう気を緩めないところだと思います」

—夏場の練習はディフェンス中心だったんですか?
「ディフェンスもそうなんですけど、どれだけ中身を濃く出来るかというところを自分たちは重点的にやってきました。練習が濃いと試合ももっと楽に勝てると意識して、みんなとバチバチしながらもやってきたんで、そこが上手く出来たと思います」

—宇都選手(#11)が、周囲を活かすプレーが多かった印象ですが。
「あいつは、本来はあれで良いんですけど、4Qのプレッシャーがかかった場面で外の空いている選手とかにプッシュさせていけば、外はもっと楽に打てるんで。良いプレイヤーだけに、その辺はもっと言っていきたいですね」

—宇都選手が自分のオフェンスに加えて周囲を活かすプレーをすることで、チームのオフェンスのバリエーションも増えているように感じました。
「そうですね。あいつ自身も成長してきたと思うし、あとは大人になったというか(笑)。宇都については行かせ過ぎないように。行き過ぎてやられたり、外からのプレーが出来なかったりすることがあったんで、そこを言っていければ良いかなと思いますね」

—話を戻しますが、内容はともあれ勝ちは勝ちということで、上位進出への足がかりになったかと思います。
「そうなんですけど、明日は早稲田が相手で、明日は明日で勝ちにいくしかありません。気を緩めないように、今日の反省を踏まえて明日も3Pは打たせないように。チームの目標をしっかりやっていきたいと思います」

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「自分をぶらさずやっていくだけ」
泰然としたリーダーがチームをどう生かすか

◆#33狩野祐介(東海大・4年・主将・SG)
120901karino.jpgこの試合では3P1本に終わったが主将の決めた1本でチームが少し勢いづいた。エースの田中を欠く分、若いメンバーが主でありまだまだ安定したゲーム運び、という訳ではない。しかし「我慢」「ディフェンス」を活かした勝利だったことがチームには大事、と評価した。しばらくは田中不在で戦うが、タレントは豊富。こうしたチームをどう導いていくか、狩野の働きにも期待したい。


ー1戦目を終えて。
「初戦は結果的に勝ちましたが、ああいう風になるのは予想していました。緊張もあるし、トーナメントから自分たちも日にちが経って大会の経験がなかったので、ああいう展開は予想できました。最後我慢してディフェンスをやって点数が開いたので、自分たちのバスケができたのが次のステップにつながったと思います。あれがオフェンスがうまくいって、ディフェンスがダメという逆の形だったらむしろ良くなかっただろうし、ディフェンスができて勝てたので次に明治と対戦する時もちゃんとできると思います」

ー明治との対戦は苦戦が多いですが、苦手意識はありますか?
「明治は4番ポジションを動ける選手にして、うちのザック(#10)みたいに早く動けないやつのマークになってそこから崩してくるので、そこがちょっとキツイですね。それをもっとうまく対応できれば。あとは序盤に明治のシュートが全部入っていたので、あのシュートを抑えるのが次の対戦でも重要になってくると思います」

ー夏の練習はどういうところがポイントだったんですか?
「自分たちは小さい…大きい方ではないので、走ってトランジションを強化しました。あとは変わらずディフェンスの練習ですね。やはり相手を60点以下に抑えるのがうちのディフェンスなので」

ー田中選手(#24)がメンバーから外れているので、その分の得点を意識していますか?
「あまり気にしてはいません。マークが厳しいのは当然なので。ノーマークになった瞬間を見逃さず決めることだけを考えています。結果的に入らなくてもリーグは長いので、自分をぶらさずやっていくだけです」

ーベンドラメ選手(#0)がスタメンガードでしたが、これはずっとですか?
「直樹(#18和田)も夏に怪我で最初はいなかったので、ベンでずっとやってきていますね。飯島も練習試合では結構出ていたので試合によっては出てくるんじゃないかと思います」

ー主将としてチームをどのように導きたいですか。
「まずは一戦必勝。去年のようにポロポロこぼすのはダメだと思います。青学に勝つことを考えてはいますが、それじゃなくて一戦一戦戦わなくちゃいけないと昨日も話しました。それを意識してやっていくことが大事だと思ってます」

ー課題というかもっと良くしたいところは?
「もう少しディフェンスのところでコミュニケーションをしたいですね。1回目のスクリーンは良くても2回目、3回目はスイッチなのかローテーションなのかというコミュニケーション。また、ドライブしていくのはいいけどゴール下のヘルプダウンができずやられたりもしたので、それは課題です」

ー今日は少し若いチームっぽいな、というプレーというかミスも見えましたね。
「若くてハッスルしてるのはいいんですが、落ち着いていかないといけないところで慌てて攻めたり、速攻でミスしましたね。でもそれは仕方ないかなと思いますね(苦笑)。でも積極的だし、やらないよりはいいと思いますし、経験すればできていくと思うので大丈夫だと思います」

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「チームがひとつになっているところを見て欲しい」
スター不在でもチームワークでカバー

◆#15山崎将也(青山学院大・4年・主将・SG)
120901YAMAZAKI.jpg夏は格上のJBLを始め、実力差のある相手との試合を積んできたという青学。ハイライトはリーグ前週のリンク栃木戦。長谷川監督も記者会見で「引いてしまった」と言ったが、選手たちもそれでは駄目だと痛感したようだ。この試合では接戦の中から積極的になった姿勢が目立った。
今のメンバーの底上げをはかるという前半戦。一体となった青学大の姿もまた見逃せない。

ー初戦を終えてどうですか。
「合宿で3人(比江島、張本、永吉)がいなくて今年の夏は今日の試合のメンバーでやってきていました。初戦から走ろうとみんなで言っていたんですが、最初は硬くなったところもあってうまくできないところもありました。後半はしっかり足が動いて前から当ってブレイクというのができました。やはり高さがない分、もっとディフェンスをやっていかないといけないと思います」

ー今日は外はよく入ったのでは?
「春はずっと外がないと言われてきて、遠征先でも夜はシューティングもしてきました。そういう意識は高くなってきているし、結果として少し見えたのは良かったと思います」

ー先週のリンク栃木との試合ではかなり外が悪かったですが(1/17)、そこから切り替えられた感じですか?
「あれはダメでしたね。栃木の場合はチャレンジャーでぶつかっていこうとしていて、結果はあれでしたが、結果得るものもあったのでそれは良かったと思います」

ー得るものとは?
「相手が強いと引いてしまうところがあったので、それだとこの夏やってきたことが意味がないし、あの試合は夏の最後でしたがそれが自覚できました。その後白鴎大と練習試合をやって切り替えてできたので、そこは良かったと思います」

ー今日の相手の日体大は高さもあるし、トランジションもあるチームですが。
「トランジションは前から当って時間をかけさせようとしました。ハーフに持っていくまでに時間がかかればセンターに入れるのにも時間がかかるし、そういう戦い方を意識しました。最初の方はちょっとうまくいきませんでした」

ー接戦でしたが、予想の範囲ですか?
「焦るというのはなかったですね。自分たちはこの夏ずっと上のチームとやっていたので忍耐力はできていたと思うし、最後まで自分たちのバスケができていたので、相手が集中力が切れたところで離せると思っていました」

ースタメンの3人がいないことでチーム内の意識が変わったというのはありますか?
「あの3人が春は主力でしたが、他のメンバーの底上げをして、あいつらも代表で力をつけて帰ってくるし、上がった同士が合わさればいいチームになると思っていました。だから自分たちのやるべきことを徹底してきました。足を使ったプレーを意識してきましたね。リーグはあの3人がいないものとして考えてやろうと言っていましたね」

ー今日は山崎選手も積極的に攻める姿勢が印象的でした。
「最後のリーグだし、悔いは残したくないですね。今日は頑張りました。あまり試合に出ていないので緊張もありましたけど、最後なので楽しもうと思ってやれましたね」

ー3Pが1本決まって良くなったように思いました。
「そうですね。でもその1本を本当に大切にしてきたので集中して打てました」

ー夏の練習はどこを重点的にやってきたんですか?
「平面のカッティングだったり、ボールを早く回してからの1対1だったり、相手が大きい時にギャップでドライブだったり合わせでシュートしたり。そういう小さいからこそできるプレーを意識してましたね」

ーここしばらくハーフコートに注力してきていましたが。
「トランジションをやっていない訳ではないので、今はそれをより強調してやっている感じですね」

ースタメンもそのうち戻ると思いますが、今のメンバーで見せたいところはどこですか?
「俊樹(#32畠山)もハッスルしてくれるので、前からのディフェンスもみんなでやっているし、ほんと全員でやっているところを見て欲しいですね。ずば抜けて点を取る選手はいないけど、チームがひとつになってゲームをしているというところですね」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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