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2012.09.01 (Sat)
【2012リーグ2部】9/1レポート
実力伯仲が予想される2部リーグ
インカレ・入替戦の切符を賭けた戦いがスタート
2部リーグが東洋大学総合スポーツセンターにて開幕した。今年は2部リーグの全試合がこの会場での開催となる。ここからの2ヶ月間、この体育館でどんなドラマが繰り広げられ、最後に笑うのはどのチームか。熱い戦いが繰り広げられることを期待したい。
大事な初戦を制したのは、国士舘大、神奈川大、白鴎大、中央大、慶應義塾大の5チーム。しかし5試合ともに一方的なゲームは一つも無く、負けたチームも持ち味を発揮するなど、上位も下位もまだ予想は全くできない状況だ。どのチームも夏のハードな練習を乗り越えて、屋外でのトレーニングで日焼けした肌や一回りたくましくなった体つきが目立つ。練習の成果を発揮し、ここから始まる長丁場の戦いを乗り越えたい。
写真:注目の対決。ゴール下は激しい争いとなった関東学院大・エリマンと白鴎大・アビブ。
【リードを守り切った国士舘大が順天堂大を下す】
順天堂大対国士舘大の一戦は、終始国士舘大がやや先行しそれを順天堂大が追いかける展開となった。しかし最後まで点差を守り切った国士舘大が70-60で順天堂大の追い上げをかわした。
順天堂大は新人戦で良い活躍を見せた#33喜久山(2年・F)や#37千葉(2年・G)をスターターに起用。対する国士舘大もルーキーの#22原(1年・F・習志野)をスターターに抜擢するなど、お互い春とは布陣をやや変えてきた。
立ち上がりは硬さが見られる順天堂大を尻目に国士舘大が勢いに乗って10-2と好調なスタート。特にルーキー#22原がやわらかいジャンプシュートで落ち着いてリングを射抜き、得点面でチームに貢献した。しかし順天堂大も徐々にディフェンスが良くなり、#0大下内(4年・F)が合わせで相手をかわして得点を引っ張り追い上げる。#37千葉や#33喜久山の3Pもチームを後押しし、21-19で2Qへ。
2Qは互いに守り合って一進一退。このQは14-14の同点となり、1Qの点差そのままに後半に入る。すると3Q開始から国士舘大は#15松島(3年・G)がディフェンスで奮闘。バックコートでスティールしてそのまま得点につなげるなど持ち前のスピードを発揮する。前から当たってダブルチームを仕掛ける国士舘大の激しい守りに、完全に後手に回る形となった順天堂大。開始5分近く無得点となり、その間#11平田(4年・G)らが安定感のあるシュートを決めた国士舘大があっという間に点差を二桁に広げた。
52-40で最終Qに入り、なんとか追い上げたい順天堂大は積極的にリングにアタック。しかし#51田代(4年・F)の3Pで残り6分8点差に縮めたところで、国士舘大は#22原が連続得点でチームを救う。結局そこから再度国士舘大が流れを掴み、順天堂大を振り切って70-60で勝利した。
振り返れば3Qで仕掛けた国士舘大のディフェンスが勝敗の鍵となった。「3Qから仕掛けたような厳しめのディフェンスは、意識してこの夏練習してきた」と主将の#4板垣。国士舘大は昨年からの主力が残る事に加え、ベンチメンバーも層が厚い。悲願のインカレ出場に向け、幸先の良いスタートを切った。対する順天堂大も、小さいチームではあるがその分徹底された機動力で勝負し、前半は互角の勝負を演じた。しかし春から後半など大事な場面で失速してしまう展開も多い。さらなる成長を期待したい。
国士舘大:1勝0敗
順天堂大:0勝1敗
写真:ルーキーながらチームハイの22得点を挙げた国士舘大・原。
【攻守共に好調の神奈川大が駒澤大を下す】
駒澤大は春と変わらずスタメン5人が4年生の安定感ある布陣。対する神奈川大は春からスタメンをやや変え、爆発力のある#21増子(4年・SF)をシックスマンに据えて#20早川(3年・PG)と#98大石(2年・PG)を2ガードで起用した。結果的にこの起用が功を奏し、攻守共に良い流れを切らさなかった神奈川大が104-83で駒澤大を下した。
試合開始からなかなかエンジンのかからない駒澤大に対し、徹底して速い展開で得点を重ねた神奈川大が先行。ディフェンスでも「相手は馬場選手がキーマンだから、そこを押さえることを意識していた」(#20早川)と、相手のエース#7馬場(4年・SF)を囲んで勢いに乗らせない。そのまま開始5分で9-17とリードを広げ、幸先の良い立ち上がりを見せた。しかし駒澤大の仕掛けたゾーンディフェンスにアウトサイドが落ちると、すかさず勢いに乗った駒澤大が反撃に転じ、20-23と点差を縮めて1Qを終える。
2Q、神奈川大は#21増子のシュートがこの日は再三こぼれるも、#98大石と#7古橋(3年・SF)が積極的にリングへアタックし、交互に得点する形でハイスコアを上げていった。だが駒澤大も#8鈴木(4年・G)や#55近藤(4年・PG)の勝負強いシュートで点の取り合いに対抗し、#55近藤のブザービーターも決まって41-46と大きく離されずに試合を折り返す。
5点を追いかける駒澤大は、3Qの出だしで#6伊藤(4年・CF)のゴール下や#8鈴木の速攻で流れをつかみ、点差を2点差に縮める。しかし不運なファウルで勢いが持続せず、反対にこの我慢の時間帯を逆転させずに乗り切った神奈川大が、#20早川の奮闘で再び息を吹き返した。#20早川は3Pにドライブにと次々リングネットを揺らし、大事な時間帯で見事な活躍。65-75と10点リードで4Qを迎えても神奈川大の勢いは衰えず、次々シュートがリングに吸い込まれて最大16点のリードを奪った。駒澤大は前からディフェンスに当たって活路を見出そうとするものの、8点差にするのが精一杯。神奈川大は#7古橋や#98大石が落ち着いてファウルをもらい、フリースローで最後に突き放して嬉しい勝利を上げた。
神奈川大の2ガードを担った#20早川、#98大石は共に31得点と立派な数字を残した。トーナメントではオフェンス面で#21増子や#7古橋に頼りがちだったが、その負担を減らす周りの選手の成長が見えたのは明るい兆しだ。昨年の主力が抜けてまだ経験の浅い選手も多いが、その分伸び代は未知数。この快勝を弾みにしたい。
駒澤大は4人が2桁得点とどこからでも点の取れる持ち味は発揮したが、神奈川大の全く落ちないシュートに点の取り合いで敗れた。また逆転まであと一歩と言う所で、ファウルやもったいないミスにフラストレーションが溜まったことも大きい。初戦を白星で飾ることはできなかった。
神奈川大:1勝0敗
駒澤大:0勝1敗
写真:勝負強いシュートでチームを引っ張った駒澤大・#55近藤
※神奈川大・早川選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【法政が食らい付くも中央大が4Qで引き離す】
法政大と中央大の一戦は、中央大が終始リードしたものの、法政大も粘って3Q終盤には2点差まで詰め寄る展開に。だが勝負強さを見せた中央大が再び流れを掴み、法政大の追撃を退けて81-64で白星を手にした。
1Qはディフェンスで踏ん張り18-16とほぼ点差の無いまま食らい付いた法政大だが、2Qに入って中央大の好守の前に攻めあぐね、開始4分半の間無得点に。この間中央大は#14渡邉(4年・F)のシュートで点差を引き離しにかかる。しかしミスも多くなかなか突き放せずにいると、法政大は終盤の#0高田(3年・G)の2連続3Pが効いてあっという間に点差を縮め、33-29と4点差に留めて試合を折り返した。
3Q、この勝負所で中央大は開始早々スティールから2連続でワンマン速攻を決め、再び点差を二桁に押し戻す。法政大も負けじと#21加藤(4年・CF)がミドルシュートを射抜いて対抗。ゾーンディフェンスも連携を強めて相手の攻撃を停滞させ、#0高田の3Pを皮切りとした3連続得点で3Q残り40秒で遂に2点差とした。しかし、ここで中央大は#24塩谷(3年・PF)、#5谷口(2年・F)がそれぞれ貴重な3Pを決める勝負強さを発揮。点差を8点リードに塗り替え3Qを終える。
何とか逆転をさせずに持ちこたえることができた中央大は、59-51で入った4Qも10点前後の点差を守り続ける。法政大は焦りも見えて再度得点が伸び悩み、再び相手を追い詰めるには至らなかった。最後は81-64でタイムアップ。大事な初戦は中央大が制した。
法政大は声を出しゾーンディフェンスなどで良さは見られたが、中央大の守りの前にオフェンスが停滞した。2桁得点を挙げた#0高田、#21加藤以外の選手の得点が欲しい。しかし昨年より雰囲気も良く、それぞれ頑張りも見える。ここ2年ほどリーグでは停滞が続いているだけに、早めに1勝を挙げたいところだ。
中央大はミスもあったものの、「初戦なので硬かった。でも相手を60点台に抑えられたのは、夏にやってきたディフェンスの成果だと思う」と主将の#14佐藤は前向き。オフェンスでは得点源の#20小野(4年・F)が怪我もあって出番が限られていたことも大きい。徐々に調子を上げていきたい。
中央大:1勝0敗
法政大:0勝1敗
写真:スターターに起用された#21大野は10得点。
【球際の強さを見せた慶應大が東洋大を振り切る】
今シーズン1部から降格してきた慶應義塾大と、3部から昇格してきた東洋大の対戦。両チーム共に豊富な運動量を発揮し、息つく暇もない走り合いとなって競り合うが、大事な部分で慶應大がボールへの執着心を見せ、82-69で勝利した。
#16伊藤(2年・G)のミドルシュートなどで、先手を取ったのは慶應大。しかし激しいプレッシャーにトラベリングなどのミスも出て、その間に#7筑波(2年・F)や#24遠山(2年・F)らが果敢に攻めて東洋大が追い上げる。そのまま17-16で2Qに入ると、東洋大は前からゾーンプレスを仕掛けて一時逆転に成功した。しかしそれ以上得点が伸びず、ゾーンを攻略した慶應大に再度逆転を許す。そこからは、互いに点を取り合い点差が動かない。#14権田(2年・F)らが確率よくリングを射抜いた慶應大に対し、東洋大も#34尾崎(3年・C)が上手い合わせでディフェンスの穴をつく。結局36-33と大きく点差の離れないまま前半を終えた。
すると後半に入り、#34尾崎のリバウンドシュートや#87宮里(3年・G)の3Pなど内外バランスの良い攻めを見せた東洋大が逆転に成功する。しかしこの大事な局面で、慶應大は#18大元(1年・G・洛南)が覚醒。攻守共に活躍してゲームを支配し、再度リードから点差を引き離した。#21真木(1年・G・國學院久我山)や#7本橋(3年・CF)らも果敢にオフェンスリバウンドに飛び込み、東洋大がタイムアウトを挟んだ後も勢いを切らさない。63-55と、8点リードで3Qを終えた。
結局その後もこの3Qでついた点差が試合に大きく響き、4Qは慶應大が落ち着いて点差を守り続けた。東洋大は前からディフェンスを仕掛けるものの、リバウンドやルーズボールで慶應大に軍配が上がって追い上げの糸口を掴めない。そのまま82-69でタイムアップとなった。
互いに有力な下級生を擁し爆発力があるのは同じだが、リバウンド数は東洋大が17に対し慶應大が34と2倍。東洋大主将の#41前田も「勝負所でリバウンドやルーズボールの徹底が足りなかったことが敗因」とその差を反省。運動量では決して負けていなかっただけに、最後の球際の部分での強さを身に付けたい。
慶應大は、#18大元ら初めてのリーグ戦となる1年生たちも後半にかけて徐々に硬さが取れ、大事な初戦を制した。コートの5人が全員下級生という時間帯もあったが、互いに声を掛けあいそれを感じさせない頼もしさがある。2ヶ月間で貴重な経験を積んでいきたい。
慶応義塾大:1勝0敗
東洋大:0勝1敗
写真:ファウルトラブルに見舞われたが東洋大・筑波はチームハイの19得点。
※慶應義塾大・大元選手のインタビューは「続きを読む」へ。
その他、白鴎大と関東学院大の対戦は、互いにシュートを決めきれず守り合いのロースコアゲームとなった。#30アビブ(4年・C)がゴール下で粘ってリバウンドを掌握し、#5柳川(3年・F)らがシュートを決める白鴎大に対し、関東学院大も負けじと#1エリマン(2年・C)がアビブ相手に積極的に勝負を仕掛け、外からも#7荒木(3年・F)らが3Pで援護する。互いにミスも多く最後まで勝負がどちらに転ぶか分からない状態ではあったが、最後は大事な場面で#3横塚(4年・G)らが仕事を果たした白鴎大が68-63で逃げ切った。付け入る隙はあっただけに、試合後「勝てた試合だった」と関東学院大主将の#37坂本は唇を噛んだ。しかしリーグ戦はまだ初戦。お互い反省点を改善し、ここからの戦いに備えたい。
「苦しい場面で逃げない」
勝利を呼び込んだ立ち向かう姿勢
◆#20早川達耶(神奈川大・3年・PG)
追い上げられて接戦になった場面、この窮地を救ったのが早川だ。勝負所で積極性を見せ、連続得点で一気に相手を突き放した。今年からPGにコンバートされ、春にも要所で活躍を見せてきた成長株。リーグ戦でも今後の活躍が楽しみな選手だ。
神奈川大の持ち味であるチームディフェンスに加え、オフェンスにも多くの選手が絡むことができれば、自ずと上も見えてくるはず。初戦の勢いに乗り、昨年6位に沈んだ悔しさを晴らしていきたい。
―試合を終えて。
「初戦が大事ということで、みんなでチーム一丸になって勝ちに行こうという感じで試合に臨みました。今日は出来すぎましたが、チームの状態はかなりいいので、このいい状態を続けていけるように次の試合にまた切り替えて頑張っていきたいです」
―駒澤大との試合に向けて何か意識していたポイントはありましたか?
「ディフェンスでは、相手は馬場選手(#7)がキーマンなので、そこを押さえるということを意識していました。オフェンスは何も考えずに自分たちのバスケットができればと思っていました。ガンガン走って、点を取りにいこうという話はしていました」
―試合の中で何度か駒澤大が追い上げてきた場面がありました。それをことごとく断ち切ったのが早川選手でしたね。
「苦しい場面で逃げないってことをチームや幸嶋さん(監督)も言ってくれていたので、自分からガンガン点を取りにいこうと思っていました。今日は本当に出来すぎました(笑)。このまま波に乗れるように頑張っていきたいと思います」
―今は#98大石選手と2ガードで試合に出ていますが、2人で役割分担はしていますか?
「あまり気にしていないですね。リバウンドを取ったら、そこからアウトレットを受けて速い攻撃にしていこうという話はしています。あとは、ボールを運べる方が運んだり…という感じですね」
―今年からプレイングタイムをたくさんもらっていますが、試合に出られるようになったきっかけは何でしょうか?
「去年まではずっと2番ポジションで出ていたんですけど、今年から『1番をやってみないか?』と言われてコンバートされたんです。そこから試合に出るようになりました」
―個人的に1番ポジションと2番ポジションはどちらの方がやりやすいですか?
「今は1番ポジションの方がやりやすいですね。全体が広く見えるし、ウィングでフラッシュとか、エースで点を取ってくれる人がいるので、そこにノーマークとかでパスを回せたらいいなと思っています。あとは、自分も攻めつつ、寄せてパスというプレーを今後もっとやっていくことができたら、自分の良さをもっと出していけるかなと思います」
―昨年の主力だった選手が抜けて、新たにチームを作ってきたと思いますが、今年はどういうチームを目指していますか?
「サイズがないので、走って勝つしかないということはみんなで話しています。あとは、やっぱり神大はディフェンスが武器なので、そこからリバウンドを取ってレイアップを狙うとか、スペースが空いたら思い切ってシュートを打っていくという感じですね」
―そういう意味では、この試合は自分たちが目指すバスケットができたということですね。
「そうですね。今日は本当に良かったと思います」
―次は関東学院大との試合ですね。
「2mの外国人選手がいるので、まずはそこをきちんとディフェンスすることですね。リバウンドもしっかり取らないと相手が勢いに乗ってしまうと思うので、今日の試合のようにディフェンスから自分たちの流れを作って、走って点をとっていきたいと思います」
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「この初戦は自分の中でいいステップになった」
手応えを感じながら自身初のリーグ戦をスタート
◆#18大元孝文(慶應義塾大・1年・G・洛南)
前半は沈黙したが、勝負所の後半で爆発しチームハイの26得点。1on1や3Pシュートのみならず、激しいディフェンスでも会場を沸かせチームを大いに勢いづけた。大事な3Pを決めて渾身のガッツポーズを見せるなど、成長を感じさせる姿も見られた。春は高い実力を伺わせながらもどこか遠慮がちなミスが見られたが、この日は「自分のやりたいプレーを気持ち良くできた」と手応えを得た様子。この経験を自信に、今後も自分らしくのびのびプレーして欲しい。
―試合を振り返っていかがでしたか?
「初めてのリーグ戦で、しかも初戦ということで緊張したし、チーム全体としても前半は硬さが見られて苦しかったです。でも選手間同士の声掛けも、前半までは焦りから頭の中に入らず耳から耳に通り過ぎる時があったんですけど、後半からはそういうことも無くなって5人全員が自分の役割を理解することができました。後半はチームの士気も上がっていたし、それぞれが勝利を意識して自分の役割を遂行できたから良かったんだと思います」
―後半に入って、競った大事な場面で大元選手の活躍が光りましたね。
「実は前半、僕2本しかシュート打てていなくて…(苦笑)。前半は会場の空気とかリーグ戦の雰囲気に飲まれてしまって自分らしさを出せなかったんですけど、先生にも言われた通り、はつらつとプレーすることを心掛けたら自然にプレーに集中できるようになりました。この初戦は、自分の中でいいステップになったと思います」
―春は少し遠慮しているのかなという印象を受けましたが。
「そうですね。それがずっと、僕の春シーズンの課題で…。そういうところがあったから、スタメンから外れたり大事な場面で試合に絡めなかったりしたんだと思います。だからこの秋のリーグ戦の初戦で、課題を克服して自分のやりたいプレーを気持ち良くできたのは本当にいい収穫だったと思います」
―色々と吹っ切れた感じですね。
「はい。吹っ切れました。やっとバスケットが楽しくなってきた感じです(笑)」
―1・2年生が多く試合に絡んでいて、今日もコートの5人が全員下級生という時間帯が長くありましたね。それでも下級生とは思えない頼もしさが見られましたが、自身としてはいかがですか?
「今年は1・2年生でも上級生に負けないくらいバスケットの経験値が高い選手が多いと思いますし、3年生にも、例えば矢嶋さんや蛯名さんみたいに怪我で出られない人たちがいるので、そういう先輩たちを絶対来年2部でやらせたくないという気持ちを持ってプレーしています。自分も1部でプレーしたいという気持ちは強いですし、もちろんそういうことを考えて慶應に入りました。そういう1・2年生の意地みたいなものが、今日の試合でもプレーに表れたかなと思います」
―上級生がいないということで、不安な気持ちも、やらなきゃという気持ちもあると思いますが。
「やっぱりその二つの気持ちは両方あります。でも不安でも、試合に出られない選手の分まで自分がやるんだという気持ちは強いです。出られない選手って、多分色んな思いを込めて、試合に出てる選手に自分のバスケ人生を託しているんだと思うんです。だからそういう想いも背負って、その人たちの分まで自分がやらなきゃって。そういう風に最近強く思うようになって、今日の後半のディフェンスも自分なりにそういう思いがあったからできたのかなと思います」
―このリーグ戦で、どういう慶應大を見せていきたいですか?
「やっぱりルーズボールとかリバウンドとかディフェンスのハリバックとか、そういう泥臭い細かな部分をリーグの中でも一番一生懸命に頑張るチームでいれば、自然と士気も高まって勝負強さもついてくると思います。そういう泥臭い部分を、残りの17試合で確立していきたいです」
インカレ・入替戦の切符を賭けた戦いがスタート

大事な初戦を制したのは、国士舘大、神奈川大、白鴎大、中央大、慶應義塾大の5チーム。しかし5試合ともに一方的なゲームは一つも無く、負けたチームも持ち味を発揮するなど、上位も下位もまだ予想は全くできない状況だ。どのチームも夏のハードな練習を乗り越えて、屋外でのトレーニングで日焼けした肌や一回りたくましくなった体つきが目立つ。練習の成果を発揮し、ここから始まる長丁場の戦いを乗り越えたい。
写真:注目の対決。ゴール下は激しい争いとなった関東学院大・エリマンと白鴎大・アビブ。
【リードを守り切った国士舘大が順天堂大を下す】

順天堂大は新人戦で良い活躍を見せた#33喜久山(2年・F)や#37千葉(2年・G)をスターターに起用。対する国士舘大もルーキーの#22原(1年・F・習志野)をスターターに抜擢するなど、お互い春とは布陣をやや変えてきた。
立ち上がりは硬さが見られる順天堂大を尻目に国士舘大が勢いに乗って10-2と好調なスタート。特にルーキー#22原がやわらかいジャンプシュートで落ち着いてリングを射抜き、得点面でチームに貢献した。しかし順天堂大も徐々にディフェンスが良くなり、#0大下内(4年・F)が合わせで相手をかわして得点を引っ張り追い上げる。#37千葉や#33喜久山の3Pもチームを後押しし、21-19で2Qへ。
2Qは互いに守り合って一進一退。このQは14-14の同点となり、1Qの点差そのままに後半に入る。すると3Q開始から国士舘大は#15松島(3年・G)がディフェンスで奮闘。バックコートでスティールしてそのまま得点につなげるなど持ち前のスピードを発揮する。前から当たってダブルチームを仕掛ける国士舘大の激しい守りに、完全に後手に回る形となった順天堂大。開始5分近く無得点となり、その間#11平田(4年・G)らが安定感のあるシュートを決めた国士舘大があっという間に点差を二桁に広げた。
52-40で最終Qに入り、なんとか追い上げたい順天堂大は積極的にリングにアタック。しかし#51田代(4年・F)の3Pで残り6分8点差に縮めたところで、国士舘大は#22原が連続得点でチームを救う。結局そこから再度国士舘大が流れを掴み、順天堂大を振り切って70-60で勝利した。
振り返れば3Qで仕掛けた国士舘大のディフェンスが勝敗の鍵となった。「3Qから仕掛けたような厳しめのディフェンスは、意識してこの夏練習してきた」と主将の#4板垣。国士舘大は昨年からの主力が残る事に加え、ベンチメンバーも層が厚い。悲願のインカレ出場に向け、幸先の良いスタートを切った。対する順天堂大も、小さいチームではあるがその分徹底された機動力で勝負し、前半は互角の勝負を演じた。しかし春から後半など大事な場面で失速してしまう展開も多い。さらなる成長を期待したい。
国士舘大:1勝0敗
順天堂大:0勝1敗
写真:ルーキーながらチームハイの22得点を挙げた国士舘大・原。
【攻守共に好調の神奈川大が駒澤大を下す】

試合開始からなかなかエンジンのかからない駒澤大に対し、徹底して速い展開で得点を重ねた神奈川大が先行。ディフェンスでも「相手は馬場選手がキーマンだから、そこを押さえることを意識していた」(#20早川)と、相手のエース#7馬場(4年・SF)を囲んで勢いに乗らせない。そのまま開始5分で9-17とリードを広げ、幸先の良い立ち上がりを見せた。しかし駒澤大の仕掛けたゾーンディフェンスにアウトサイドが落ちると、すかさず勢いに乗った駒澤大が反撃に転じ、20-23と点差を縮めて1Qを終える。
2Q、神奈川大は#21増子のシュートがこの日は再三こぼれるも、#98大石と#7古橋(3年・SF)が積極的にリングへアタックし、交互に得点する形でハイスコアを上げていった。だが駒澤大も#8鈴木(4年・G)や#55近藤(4年・PG)の勝負強いシュートで点の取り合いに対抗し、#55近藤のブザービーターも決まって41-46と大きく離されずに試合を折り返す。
5点を追いかける駒澤大は、3Qの出だしで#6伊藤(4年・CF)のゴール下や#8鈴木の速攻で流れをつかみ、点差を2点差に縮める。しかし不運なファウルで勢いが持続せず、反対にこの我慢の時間帯を逆転させずに乗り切った神奈川大が、#20早川の奮闘で再び息を吹き返した。#20早川は3Pにドライブにと次々リングネットを揺らし、大事な時間帯で見事な活躍。65-75と10点リードで4Qを迎えても神奈川大の勢いは衰えず、次々シュートがリングに吸い込まれて最大16点のリードを奪った。駒澤大は前からディフェンスに当たって活路を見出そうとするものの、8点差にするのが精一杯。神奈川大は#7古橋や#98大石が落ち着いてファウルをもらい、フリースローで最後に突き放して嬉しい勝利を上げた。
神奈川大の2ガードを担った#20早川、#98大石は共に31得点と立派な数字を残した。トーナメントではオフェンス面で#21増子や#7古橋に頼りがちだったが、その負担を減らす周りの選手の成長が見えたのは明るい兆しだ。昨年の主力が抜けてまだ経験の浅い選手も多いが、その分伸び代は未知数。この快勝を弾みにしたい。
駒澤大は4人が2桁得点とどこからでも点の取れる持ち味は発揮したが、神奈川大の全く落ちないシュートに点の取り合いで敗れた。また逆転まであと一歩と言う所で、ファウルやもったいないミスにフラストレーションが溜まったことも大きい。初戦を白星で飾ることはできなかった。
神奈川大:1勝0敗
駒澤大:0勝1敗
写真:勝負強いシュートでチームを引っ張った駒澤大・#55近藤
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【法政が食らい付くも中央大が4Qで引き離す】

1Qはディフェンスで踏ん張り18-16とほぼ点差の無いまま食らい付いた法政大だが、2Qに入って中央大の好守の前に攻めあぐね、開始4分半の間無得点に。この間中央大は#14渡邉(4年・F)のシュートで点差を引き離しにかかる。しかしミスも多くなかなか突き放せずにいると、法政大は終盤の#0高田(3年・G)の2連続3Pが効いてあっという間に点差を縮め、33-29と4点差に留めて試合を折り返した。
3Q、この勝負所で中央大は開始早々スティールから2連続でワンマン速攻を決め、再び点差を二桁に押し戻す。法政大も負けじと#21加藤(4年・CF)がミドルシュートを射抜いて対抗。ゾーンディフェンスも連携を強めて相手の攻撃を停滞させ、#0高田の3Pを皮切りとした3連続得点で3Q残り40秒で遂に2点差とした。しかし、ここで中央大は#24塩谷(3年・PF)、#5谷口(2年・F)がそれぞれ貴重な3Pを決める勝負強さを発揮。点差を8点リードに塗り替え3Qを終える。
何とか逆転をさせずに持ちこたえることができた中央大は、59-51で入った4Qも10点前後の点差を守り続ける。法政大は焦りも見えて再度得点が伸び悩み、再び相手を追い詰めるには至らなかった。最後は81-64でタイムアップ。大事な初戦は中央大が制した。
法政大は声を出しゾーンディフェンスなどで良さは見られたが、中央大の守りの前にオフェンスが停滞した。2桁得点を挙げた#0高田、#21加藤以外の選手の得点が欲しい。しかし昨年より雰囲気も良く、それぞれ頑張りも見える。ここ2年ほどリーグでは停滞が続いているだけに、早めに1勝を挙げたいところだ。
中央大はミスもあったものの、「初戦なので硬かった。でも相手を60点台に抑えられたのは、夏にやってきたディフェンスの成果だと思う」と主将の#14佐藤は前向き。オフェンスでは得点源の#20小野(4年・F)が怪我もあって出番が限られていたことも大きい。徐々に調子を上げていきたい。
中央大:1勝0敗
法政大:0勝1敗
写真:スターターに起用された#21大野は10得点。
【球際の強さを見せた慶應大が東洋大を振り切る】

#16伊藤(2年・G)のミドルシュートなどで、先手を取ったのは慶應大。しかし激しいプレッシャーにトラベリングなどのミスも出て、その間に#7筑波(2年・F)や#24遠山(2年・F)らが果敢に攻めて東洋大が追い上げる。そのまま17-16で2Qに入ると、東洋大は前からゾーンプレスを仕掛けて一時逆転に成功した。しかしそれ以上得点が伸びず、ゾーンを攻略した慶應大に再度逆転を許す。そこからは、互いに点を取り合い点差が動かない。#14権田(2年・F)らが確率よくリングを射抜いた慶應大に対し、東洋大も#34尾崎(3年・C)が上手い合わせでディフェンスの穴をつく。結局36-33と大きく点差の離れないまま前半を終えた。
すると後半に入り、#34尾崎のリバウンドシュートや#87宮里(3年・G)の3Pなど内外バランスの良い攻めを見せた東洋大が逆転に成功する。しかしこの大事な局面で、慶應大は#18大元(1年・G・洛南)が覚醒。攻守共に活躍してゲームを支配し、再度リードから点差を引き離した。#21真木(1年・G・國學院久我山)や#7本橋(3年・CF)らも果敢にオフェンスリバウンドに飛び込み、東洋大がタイムアウトを挟んだ後も勢いを切らさない。63-55と、8点リードで3Qを終えた。
結局その後もこの3Qでついた点差が試合に大きく響き、4Qは慶應大が落ち着いて点差を守り続けた。東洋大は前からディフェンスを仕掛けるものの、リバウンドやルーズボールで慶應大に軍配が上がって追い上げの糸口を掴めない。そのまま82-69でタイムアップとなった。
互いに有力な下級生を擁し爆発力があるのは同じだが、リバウンド数は東洋大が17に対し慶應大が34と2倍。東洋大主将の#41前田も「勝負所でリバウンドやルーズボールの徹底が足りなかったことが敗因」とその差を反省。運動量では決して負けていなかっただけに、最後の球際の部分での強さを身に付けたい。
慶應大は、#18大元ら初めてのリーグ戦となる1年生たちも後半にかけて徐々に硬さが取れ、大事な初戦を制した。コートの5人が全員下級生という時間帯もあったが、互いに声を掛けあいそれを感じさせない頼もしさがある。2ヶ月間で貴重な経験を積んでいきたい。
慶応義塾大:1勝0敗
東洋大:0勝1敗
写真:ファウルトラブルに見舞われたが東洋大・筑波はチームハイの19得点。
※慶應義塾大・大元選手のインタビューは「続きを読む」へ。
その他、白鴎大と関東学院大の対戦は、互いにシュートを決めきれず守り合いのロースコアゲームとなった。#30アビブ(4年・C)がゴール下で粘ってリバウンドを掌握し、#5柳川(3年・F)らがシュートを決める白鴎大に対し、関東学院大も負けじと#1エリマン(2年・C)がアビブ相手に積極的に勝負を仕掛け、外からも#7荒木(3年・F)らが3Pで援護する。互いにミスも多く最後まで勝負がどちらに転ぶか分からない状態ではあったが、最後は大事な場面で#3横塚(4年・G)らが仕事を果たした白鴎大が68-63で逃げ切った。付け入る隙はあっただけに、試合後「勝てた試合だった」と関東学院大主将の#37坂本は唇を噛んだ。しかしリーグ戦はまだ初戦。お互い反省点を改善し、ここからの戦いに備えたい。
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【INTERVIEW】「苦しい場面で逃げない」
勝利を呼び込んだ立ち向かう姿勢
◆#20早川達耶(神奈川大・3年・PG)

神奈川大の持ち味であるチームディフェンスに加え、オフェンスにも多くの選手が絡むことができれば、自ずと上も見えてくるはず。初戦の勢いに乗り、昨年6位に沈んだ悔しさを晴らしていきたい。
―試合を終えて。
「初戦が大事ということで、みんなでチーム一丸になって勝ちに行こうという感じで試合に臨みました。今日は出来すぎましたが、チームの状態はかなりいいので、このいい状態を続けていけるように次の試合にまた切り替えて頑張っていきたいです」
―駒澤大との試合に向けて何か意識していたポイントはありましたか?
「ディフェンスでは、相手は馬場選手(#7)がキーマンなので、そこを押さえるということを意識していました。オフェンスは何も考えずに自分たちのバスケットができればと思っていました。ガンガン走って、点を取りにいこうという話はしていました」
―試合の中で何度か駒澤大が追い上げてきた場面がありました。それをことごとく断ち切ったのが早川選手でしたね。
「苦しい場面で逃げないってことをチームや幸嶋さん(監督)も言ってくれていたので、自分からガンガン点を取りにいこうと思っていました。今日は本当に出来すぎました(笑)。このまま波に乗れるように頑張っていきたいと思います」
―今は#98大石選手と2ガードで試合に出ていますが、2人で役割分担はしていますか?
「あまり気にしていないですね。リバウンドを取ったら、そこからアウトレットを受けて速い攻撃にしていこうという話はしています。あとは、ボールを運べる方が運んだり…という感じですね」
―今年からプレイングタイムをたくさんもらっていますが、試合に出られるようになったきっかけは何でしょうか?
「去年まではずっと2番ポジションで出ていたんですけど、今年から『1番をやってみないか?』と言われてコンバートされたんです。そこから試合に出るようになりました」
―個人的に1番ポジションと2番ポジションはどちらの方がやりやすいですか?
「今は1番ポジションの方がやりやすいですね。全体が広く見えるし、ウィングでフラッシュとか、エースで点を取ってくれる人がいるので、そこにノーマークとかでパスを回せたらいいなと思っています。あとは、自分も攻めつつ、寄せてパスというプレーを今後もっとやっていくことができたら、自分の良さをもっと出していけるかなと思います」
―昨年の主力だった選手が抜けて、新たにチームを作ってきたと思いますが、今年はどういうチームを目指していますか?
「サイズがないので、走って勝つしかないということはみんなで話しています。あとは、やっぱり神大はディフェンスが武器なので、そこからリバウンドを取ってレイアップを狙うとか、スペースが空いたら思い切ってシュートを打っていくという感じですね」
―そういう意味では、この試合は自分たちが目指すバスケットができたということですね。
「そうですね。今日は本当に良かったと思います」
―次は関東学院大との試合ですね。
「2mの外国人選手がいるので、まずはそこをきちんとディフェンスすることですね。リバウンドもしっかり取らないと相手が勢いに乗ってしまうと思うので、今日の試合のようにディフェンスから自分たちの流れを作って、走って点をとっていきたいと思います」
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「この初戦は自分の中でいいステップになった」
手応えを感じながら自身初のリーグ戦をスタート
◆#18大元孝文(慶應義塾大・1年・G・洛南)

―試合を振り返っていかがでしたか?
「初めてのリーグ戦で、しかも初戦ということで緊張したし、チーム全体としても前半は硬さが見られて苦しかったです。でも選手間同士の声掛けも、前半までは焦りから頭の中に入らず耳から耳に通り過ぎる時があったんですけど、後半からはそういうことも無くなって5人全員が自分の役割を理解することができました。後半はチームの士気も上がっていたし、それぞれが勝利を意識して自分の役割を遂行できたから良かったんだと思います」
―後半に入って、競った大事な場面で大元選手の活躍が光りましたね。
「実は前半、僕2本しかシュート打てていなくて…(苦笑)。前半は会場の空気とかリーグ戦の雰囲気に飲まれてしまって自分らしさを出せなかったんですけど、先生にも言われた通り、はつらつとプレーすることを心掛けたら自然にプレーに集中できるようになりました。この初戦は、自分の中でいいステップになったと思います」
―春は少し遠慮しているのかなという印象を受けましたが。
「そうですね。それがずっと、僕の春シーズンの課題で…。そういうところがあったから、スタメンから外れたり大事な場面で試合に絡めなかったりしたんだと思います。だからこの秋のリーグ戦の初戦で、課題を克服して自分のやりたいプレーを気持ち良くできたのは本当にいい収穫だったと思います」
―色々と吹っ切れた感じですね。
「はい。吹っ切れました。やっとバスケットが楽しくなってきた感じです(笑)」
―1・2年生が多く試合に絡んでいて、今日もコートの5人が全員下級生という時間帯が長くありましたね。それでも下級生とは思えない頼もしさが見られましたが、自身としてはいかがですか?
「今年は1・2年生でも上級生に負けないくらいバスケットの経験値が高い選手が多いと思いますし、3年生にも、例えば矢嶋さんや蛯名さんみたいに怪我で出られない人たちがいるので、そういう先輩たちを絶対来年2部でやらせたくないという気持ちを持ってプレーしています。自分も1部でプレーしたいという気持ちは強いですし、もちろんそういうことを考えて慶應に入りました。そういう1・2年生の意地みたいなものが、今日の試合でもプレーに表れたかなと思います」
―上級生がいないということで、不安な気持ちも、やらなきゃという気持ちもあると思いますが。
「やっぱりその二つの気持ちは両方あります。でも不安でも、試合に出られない選手の分まで自分がやるんだという気持ちは強いです。出られない選手って、多分色んな思いを込めて、試合に出てる選手に自分のバスケ人生を託しているんだと思うんです。だからそういう想いも背負って、その人たちの分まで自分がやらなきゃって。そういう風に最近強く思うようになって、今日の後半のディフェンスも自分なりにそういう思いがあったからできたのかなと思います」
―このリーグ戦で、どういう慶應大を見せていきたいですか?
「やっぱりルーズボールとかリバウンドとかディフェンスのハリバックとか、そういう泥臭い細かな部分をリーグの中でも一番一生懸命に頑張るチームでいれば、自然と士気も高まって勝負強さもついてくると思います。そういう泥臭い部分を、残りの17試合で確立していきたいです」
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