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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.06.28 (Thu)

【2012新人戦】6/17 3位決定戦 青山学院大vs拓殖大

接戦を抜けだした青山学院大が3位に
拓殖大はらしさを見せて大会終了

120617tanaka.jpg 3位決定戦は青山学院大拓殖大という一昨年の決勝と同じ顔合わせとなった。

 立ち上がりは拓殖大がリードする。開始早々#14大垣(2年・F)が3P1本を含む3連続得点とすると、#29岩田(1年・F・延岡学園)もスティールや3Pでそれに続いた。青山学院大は#17満山(2年・SG)がこのQ積極的に攻め、6点を稼ぐ。しかし#7野本(2年・C)が拓殖大ディフェンスに阻まれ、簡単には得点できない。1Qは23-17と拓殖大リードで終了した。

 2Qも拓殖大が逃げる。しかし#0岡本(1年・PG・延岡学園)のミスから#0船生(1年・SF・前橋育英)が速攻を決めると、続けてドライブからバスケットカウントを獲得。ここから青学大が早い展開で一気に畳み掛けて追い上げると、前半は42-41の青学1点のリード。ここから3Q終盤までシーソーゲームが続いた。青学大は#11田中(1年・SG・福岡第一)が健闘。オフェンスリバウンドからの得点や3Pなどで何度もチームを救う。拓殖大は#14大垣のペースが落ちてくるものの、#29岩田や#99明石(1年・PF・太田東)の得点でつなぎ、一時は6点のリードを得た。しかし3Q終盤になるとシュートが落ち始め、青学大がディフェンスリバウンドから#7野本のバスケットカウントにつなげるのに対し、得点が止まってしまう。リードをしていたものの、最後に勢いを持っていかれて3Qは65-59と青学大がリードで終えた。

 4Qが青学大が苦しい中でもこのリードを守った。ゾーンも織り交ぜて拓殖大のアウトサイドにプレッシャーをかけ、拓殖大は外を打っていくも効果的には決まらず最後は84-71。試合途中で#11田中が負傷退場し、ひやりとさせたが、青学大が3位を確定して大会を終えた。

 青学大は久しぶりに人材面で苦しい新人戦だった。有田が怪我から復帰したばかりでほとんど出番はなく、鵤も欠場となり、ほぼ6人で戦い通した。その中にあって野本の存在感は大きく、また成長を感じさせたが、他の選手も大会を通して出番を得たことで得るものは大きかっただろう。上級生にきらびやかなスターを抱えるチームにあって、ここからそれに割って入る気迫を秋以降も見せて欲しい。

 拓殖大はサイズのないチームながら執拗なディフェンスで相手を消耗させるなど、ガッツある戦いを展開した。エース大垣は見事な得点力を発揮したが、一試合を通してパフォーマンスを披露するには体力面や相手のマークもあって苦しかった。しかし総合的に判断して4位は大きな収穫のはず。こちらも盤石の上級生が多い中、下級生から台頭していく姿を見たい。

写真:田中は11点9リバウンド。大会終盤に存在感を見せた。

※青山学院大・高橋選手、拓殖大・満島選手、岩田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「結果を悔やんでもしょうがない」
これをバネにさらに上を目指して

◆#5高橋貴大(青山学院大・2年・PG)
120617takahashi.jpg準決勝では東海大の高さ、厚みのある選手層に大きく阻まれてしまった。そのせいか最終日は心なしか重いプレーだったが、勝負どころをきっちり抑えて3位獲得。高橋は勢いある1対1を見せ、野本とともにチームを引っ張っぱり、個人としての選手の特性はしっかり見せていた。あとは個のレベルアップを続けながらチームとしても練りあげていく必要がある。もともと青山学院大は4年間の研鑽を積むことで、多くの選手を開花させることに定評があるチーム。彼らの1年後、2年後に注目したい。


―この大会を通じて高橋選手の良さ、積極的に攻める姿勢をだいぶ見られたと思います。
「1対1というのをずっとチームで練習してきました。1対1を仕掛けられるとこがあったら仕掛けたいという気持ちがあったのと、積極的に走ってそこでどんどん得点できたと思うので、そういう部分でできた部分もありますが、まだ反省も多いです」

―やはり野本選手(#7)が中心になるかと思いますが、彼をうまくプレーさせようと意識していた部分はありますか?
「中心となるのは野本ですが、そこに頼りすぎても相手が止めにきますし、笠井(#18)やガード陣を含め、野本を生かすプレーがないとは言わないけれど、もっとあっても良かったと思います」

―笠井選手はまだ1年生ですし、まだこれからだとは思いますが。
「そうですね。だから僕がもっとそうしたプレーをできれば良かったんですが。個人的な反省としてはそこはあります」

―今年の青学は久しぶりに6人程度しかコートに出られない状態で、人数が少ない面でプレッシャーはありましたか?
「いやでも、長谷川監督から話されたのは過去にも6人でやったことがあると言われていましたし、プレッシャーというか、6人でもやらなきゃいけないんだという気持ちでした。プレッシャーはあまりなかったですね」

―新人戦は通過点として、2年後自分たちが主になった時にここより上を勝ち取らなければいけないと思いますが。
「決勝まで行けなかったことは悔しく思っています。先輩にはお手本になる選手がいるんですが、そういう選手のプレーを盗まないといけません。こんなにすごい、ここまでの選手と一緒に練習できるというのは青学だけです。それを武器にしてというか、3、4年生のプレーを盗みながら追いつけるように、そういう気持ちを持って練習することが自分たちにとって一番いい近道だと思います」

―ここ数年青学は負けることのほうが稀だったんですが、今回の負けというものはどう受け止めていますか?
「得るものは当然ありますが、やはり悔しさとか情けなさの方が大きいですね。もう結果は結果なのでいくら悔やんでもしょうがないです。これからはこれをいい方向につなげるだけだと思います。そこは1、2年生みんなそういう気持ちで頑張っていきたいと思っています」

―他のメンバーも同じ気持ちでしょうか?
「前の試合で東海大にああいう負け方をしてしまったので、今日も正直落ち込んで暗い雰囲気がありました。みんなそうだったと思います。でもそれはどうにもなりません。反省点をしっかり見つけて、2年後やそうじゃなくてもちゃんと試合に絡んだりできるようになった時に、あの時負けて良かったと言えるようになっていたいし、今すぐにでもそういう方向に持っていけるようにしたいです」

―キャプテンをやってみてどうでしたか?
「僕はキャプテンをやらせてもらいましたがもっと声を出せばよかったし、みんなにも声を出させるように働きかけていくべきでしたね」

―コミュニケーションの面では人数が少ない分、良かったのではないでしょうか?
「1、2年は仲もいいのでコミュニケーションは取れました。でも長谷川さんも言っているんですが、のんびりしている奴が多いと。プライベートはいいんですが、バスケの中ではしっかり声を出してハッスルできるように、今後意識してやっていかなければいけないと思います」



「自分たちのいい財産になった」
自分にも、新人戦チームにも得た手応え

◆#24満島光太郎(拓殖大・1年・PG・興南)
120617mituyama.jpg前日の順位決定戦では苦しい中で要所で活躍し、最終戦ではスタメンを獲得。独特のリズムは沖縄出身らしく、シュートはもちろん、スペースを狙って再三オフェンスリバウンドにも絡み、見せ場を作った。
パッシングとトランジションが特徴的な拓殖大では、入学当初苦労もあったと言う。しかしこの新人戦では自分が持てるものを十分発揮し、できると自信も得た。上級生には多くの能力あるガードが揃い、全体チームでいかにゲームに絡んでいけるかが秋からひとつの見所にもなりそうだ。


―試合を終えてどんな気持ちですか?
「一ヶ月くらいでチームを作ってきたし、ベスト8に入ることをまず目標にしていて、日大戦が山場だと思っていました。日大戦では勢いづいてここまでこられて、4位というのは悔しいけれど、上出来といえば上出来だと思います。まだちゃんとチームが出来上がっていない状態だし、そこで4位ということは自分たちのいい財産になったと思います」

―小さいけれど攻撃力があるチームでしたね。
「日大戦がとにかく山場だと思っていたし、そこで勝てたことで乗っていけましたね」

―今年のチームはサイズがないから大変かなとも思われていたんですが。
「サイズはないので速攻や走ることを心がけて、飛び込みリバウンドはもちろん、ディフェンスリバウンドも徹底して飛び込んで行こうとしていました」

―満島選手は前日の順位決定戦でもかなり飛び込みリバウンドが印象的でしたね。
「ガードだから相手のガードもセーフティに入っているし、狙いどころかなと思っていました。リバウンドのタイミングには自信があるので、競り合ったら絶対取れると思ったし絶対負けたくなかったです」

―最終戦はスタメン出場になりましたね。
「多分そのリバウンドやディフェンスの面で池内さんに認められて、評価してもらえたのかなと思います」

―スタメンになってどうでしたか?
「スタメンの方がコンディションを作りやすいし、ゲームに入りやすいですね。でもちょっと噛み合わない部分があるというか、まだ全員が分かり合っていない部分があって、そこがもどかしかったですね。フォワード陣とガード陣は合っているんだけど、センター陣が噛み合わなかったり、片方で攻めて逆サイドの動きが全然止まっていたり、そういうのはここからじゃないかなと思います」

―大学では公式戦は初となりましたね。
「高校は12月で最後の試合が終わっていて、そこから公式戦はなかったので最初は緊張があったんですが、やっていくうちに慣れてきて今は楽しいです。やっぱり試合に出たら楽しいです。頑張ろうという気持ちになりました」

―拓大といえば鈴木選手や藤井選手など速くて攻撃的な選手が多いですが、満島選手はこの大会では落ち着いてゲームメイクするタイプのように見えました。
「自分も元々切り込むタイプなんですが、大垣さん(#14)やフォワード陣が切り込める選手がいて、今回は作ろうかなという感じでした」

―沖縄出身の選手が個人技が上手で、一人でフィニッシュまでできる人が多いと思いますが、拓大のプレースタイルはどちらかというとパッシング主体ですよね。苦労はありませんでしたか?
「入学した時はそこで躓いて、パス離れが遅かったりドリブルが多いことで怒られたりしました。拓大はスクリーンからのプレーが多くて、ドリブルが多いとパスが回らないと言われていました。だから今回は早い展開でパスを出すように意識していたし、点取屋はいるので、ガードだから作って回すことを考えて拓大のバスケがどうできるか考えていました」

―次は秋のリーグになりますね。上級生にいいガードがいるので出番を得るのはなかなか大変だとうと思いますが。
「4年生の入っているチームでまだ試合を経験していないので、練習でいいガードの先輩方と切磋琢磨して、習うところは習って、思い切り1年生らしくアグレッシブにプレーしていきたいです。リーグ戦でメンバーに入って試合に出るチャンスをもらえるように、また一から頑張っていきたいと思います」


「自分ができることをしっかり一つ一つやっていく」
自身の役割を全うしてチームに貢献

◆#29岩田大輝(拓殖大学・1年・F・延岡学園)
120617iwata.jpg1年生離れした落ち着いたプレーが印象的だ。主将としてチームを3冠へ導いた高校時代からその“仕事人”ぶりには定評があるが、今大会もリバウンド数・スティール数でチーム一に輝くなど、目立たない部分でチームに貢献するいぶし銀の活躍だった。「まだ拓殖大のスタイルに慣れていない」と言うが、拓殖らしい運動量あるスタイルが身につけられれば、今後さらなる活躍も見込めるだろう。また、チームに求められる自分の役割が何なのか、冷静に考えることもできている。これから4年間、着実に一歩一歩ステップアップしていくことを期待したい。


―接戦となりましたがあと一歩及びませんでしたね。
「青学は高さもあって、全体を通してちょっとリバウンドでやられたかなと思います。ディフェンスも激しく仕掛けたし、オフェンスでは大垣さん(#14)を中心に攻めて、しかも今日は昨日の筑波戦よりまわりのスリーも入ったのは良かったんですけど…。接戦にできても最後ダメだったのは悔しいですね。でも途中まで競れたのは良かったと思います」

―これで4位という結果で大会を終えました。新人戦全体を振り返っていかがでしたか?
「出させてもらっている分、試合を重ねてすごく経験が積めたと思います。その中で今大会で感じたのは、40分間フルに走りきる体力が自分にはまだ無いなということで。東洋大戦でも足がつってしまいましたし、体力をつければもっと飛び込みリバウンドにも絡めたんじゃないかなと思います」

―拓殖大は運動量の多いチームですし、体力の面は重要になりますよね。
「そうですね。自分はまだ拓殖大のスタイルに慣れてないと思うので、そこをこれから修正して、夏の間にもっと走れるようになりたいです」

―岩田選手は1年生でもコートですごく落ち着きがあるように見えます。
「いや、実は結構緊張してるんですけど、自分的には慌てないように心掛けていました。焦っても無駄だし、あまり無理なことはしないで自分のペースでやろうと思っていたので、落ち着きがあるように見えたのかも知れませんね」

―今大会で得たものはありますか?
「自分は中学・高校も飛び込みリバウンドを意識してきたんですが、それは大学でも結構通用するなと思いました。全体チームに戻ってからもリバウンドとスティール、空いた時は打つ、ということは続けていきたいと思います」

―先ほど体力の話もありましたが、今大会で見えてきた課題はありますか?
「課題はたくさんありますね。全体的にまだまだ足りないと思います。外のシュート力ももっと上げなきゃいけないし、身長が小さい分運動量ももっと増やさなきゃいけない。拓大が全体的に小さいチームなので中でのプレーも必要になると思いますし、中・外できるようになりたいです」

―拓殖大に入学して、高校との違いは感じますか?
「高校と比べて、試合のリズムが全然違いますね。それにチームもすごく明るいです。延学も和気あいあいとしてるんですけど、それとはまた違った意味で拓殖はワイワイがやがやというか(笑)。明るく楽しくバスケをしてる感じで、すごく良いチームだなと思いました」

―延岡学園高校で、岩田選手の代はすごく真面目な代だったそうですね。それが高校時代3冠達成の秘訣でしょうか?
「真面目な代だとは、まわりの人や本郷先生にもよく言ってもらえました。それに僕らの代って、横のつながりや信頼関係がすごく強かったんです。一つのチームとしてすごくまとまっていて、それぞれ自分の役割を見つけられたのが良かったんだと思います。去年の(高校)3年生は今でも電話したり試合で会って話したりしますし、全員すごく仲が良いですね」

―では他の大学で同じ延学出身の1年生が活躍しているのは刺激になりますね。
「それはありますね。慶應の黒木(#7)や東海の礼生(#0ベンドラメ)が活躍してるのを見て、やっぱり良い選手だなとあらためて思いましたし、まわりも頑張ってるから自分も頑張らなきゃという思いはありますね」

―全体チームでも出番を得るために、自分は今後どんなところを頑張っていきたいですか?
「大垣さんや祐眞さん(#40藤井)、ノブさん(#94長谷川)みたいにオフェンス力のある先輩たちはいっぱいいるので、自分が試合に出たときはリバウンドやディフェンスを頑張ってどうつなぐかだと思います。そこを意識して頑張りたいですね。それで空いた時は積極的に打ったり、自分ができることをしっかり一つひとつやっていけばいいかなと思います」

―では残りのシーズンへの意気込みを。
「この代で優勝できるように自分も何か貢献したいですし、ちゃんと自分の役割を見つけてそれを徹底していけば、自分が2年・3年になった時にもつながると思います。まずは先輩たちからたくさん学んで、試合に出られたら集中してしっかり一つひとつやっていきたいです」




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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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