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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.06.17 (Sun)

【2012新人戦】6/17レポート(7位決定戦・5位決定戦)

最終日を勝利で締めくくった日本体育大と明治大
東洋大・国士舘大は経験値を得て秋シーズンへ


 最終日、7位と5位の順位決定戦は共に1部校に軍配が上がり、2部の東洋大・国士舘大は相手を追い詰める時間帯を作るも惜しくも下剋上とはならなかった。これで5位~8位の順位は上から明治大、国士舘大、日本体育大、東洋大という並びに。明治大は、準々決勝で敗れたのち主将#16安藤も「土日は切り替えて戦って絶対勝たないといけない」と誓っていたが、2連勝で有言実行を果たした。逆に東洋大はベスト8入りを果たしてからは勝ち星を上げられない悔しい結果に。しかしベスト8に入って各チーム共に貴重な経験を得たことは確かだろう。


【勝負所を制し日本体育大が東洋大を下す】
120617iboshi.jpg 日本体育大東洋大の7位決定戦は、勝負強さを見せて接戦を一歩抜け出した日体大が91-83で東洋大を下し、7位入賞を果たした。

 今大会スロースタート気味な展開の多かった両チームだが、この日は出だしから互いに積極的だった。東洋大が#55井上(1年・SF・昌平)、#7筑波(2年・F)のバスケットカウントで勢いに乗るのに対し、日体大も#88万(1年・C・中部第一)が早々に2ファウルとなるピンチも交代した#12周(2年・C)がインサイドを支配し上手くフォロー。点の取り合いとなって25-21と日体大がわずかにリードして1Qを終えると、2Qも依然として拮抗した展開が続いた。日体大はミスも出るが、#18井星(2年・SF)の3連続3Pがチームを鼓舞。だが東洋大も#2皿井(2年・G)、#24遠山(2年・F)の積極的な1on1が流れを変え、#7筑波のバスケットカウント獲得もあって40-41と1点リードで前半を終える。

 3Q、序盤で東洋大はシュートが落ちて得点が停滞。その間日体大はの合った連携プレーでリードを9点に広げた。しかし東洋大もタイムアウトを挟んでディフェンスを引き締め直し、前から当たって活路を見出す。日体大は#7筑波のドライブに手を焼くが、3Qラストに#1本間(2年・PG)がブザービーターで3Pを沈め、64-62となんとかリードして最終Qへ。 

 4Qは目の離せない流れの奪い合いとなった。早い時間で逆転した東洋大が連続得点で勢いに乗るが、ここで日体大は強みのインサイドを徹底的に攻め立て、#88万が2連続でバスケットカウントを獲得。東洋大はアンスポーツマンライクファウルを取られるなど完全に流れを切らし、残り6分には一気に7点のビハインドを負った。だが東洋大はゾーンディフェンスが機能し、日体大の攻撃をシャットアウト。その間じりじりと追い上げ、#24遠山が合わせに飛び込み残り2分同点に。だが日体大も勝負所に強い#1本間がミドルシュートを決めて一歩も引かない。すると東洋大は「迷ってしまった」という#24遠山のドライブがこぼれ、反対に日体大#9出羽がゴール下で返して85-81。時間が刻々と迫り焦った東洋大は、逆サイドに大きく振ったパスを#39松田(1年・SF・金沢)にカットされて勝負あり。日体大がファウルゲームを逃げ切り91-83で勝利した。

 東洋大は何とか上位校から1勝を上げたいところだったが、惜しくも敗戦して8位で大会を終えた。しかし190cmオーバーが一人もいない布陣ながら、ディフェンスを徹底することで勝機を見出してきた戦いぶりには拍手を送りたい。1位と5点差で得点ランキング2位につけた#7筑波をはじめ、全体チームでも出番を得る下級生は多い。価値ある大会となったことだろう。

 日体大は、強みのインサイド陣を上手く生かし、勝負所の強さも相手を上回った。昨年の4位からは順位を下げて7位となったが、「スーパースターはいない」#1本間)というメンバーの中、これまで試合経験の少なかった選手たちが経験を積んだことは自分たちの自信になったはず。ここでの経験を糧にリーグ戦に向けて夏の厳しい練習を乗り越え、全体チームでも出番を得ていきたい。

写真:連続3Pで見せ場を作った日本体育大・井星。

※日本体育大・出羽選手、東洋大・遠山選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【安藤を中心にリードを保った明治大が5位に】
120617akiba.jpg 5位決定戦は明治大国士舘大の顔合わせとなった。明治大は、フリースローを貰っても2投とも落とすなど、重い立ち上がりに。国士舘大は#5伊集(2年・G)を中心に攻め立て、開始10分で5点のリードを得る。しかし、2Qに入ると明治大はギアチェンジ。#16安藤(2年・G)が積極的にシュートを決めていき逆転。この日は#20秋葉(1年・G・能代工)も好調で、連続得点で続いた。前半は、26―22と明治大リードで折り返した。

 後半もじりじりとしたロースコアのせめぎ合いが続く。国士舘大も速い展開や思い切りの良いミドルシュートで同点に持ち込むが、明治大も勝負強い#16安藤が連続得点して譲らない。加えて#92水口(2年・SF)らが要所で3Pを決めた明治大が手数で上回り、10点前後リードを奪ったまま試合は進んだ。国士館大は4Q終盤に3連続得点で3点差に詰め寄ったが、追い上げもそこまで。最後に再び明治大が引き離し、最終スコアは60―50。明治大が5位の座についた。

 昨年8位の明治大は順位を3つ上げた。立ち上がりに不安定さはあるが、安藤を中心にしたオフェンスは、順位決定戦では他チームより一枚上手だった。最終日はベンチメンバーも要所で活躍し、成長を見せた。全体チームでも核となる選手が多いだけに、秋に向けて確度を高めたい。

 国士舘大は昨年に続いての6位。今年の新人戦チームは勢いに乗った時の爆発力があり、サイズが小さいチームだがベスト8に食い込んだ。小さい布陣ながら点の獲れる選手は多く、それぞれの能力の高さも窺える。上級生との融合を図っていきたい。

写真:要所で効果的なシュートを決めた明治大・秋葉。

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【INTERVIEW】

「どこのチーム相手でも、チャレンジ精神を持って戦う」
秋の活躍をめざし、さらなる成長を

◆#9出羽峻一(日本体育大・2年・F)
120617dewa_20120628235526.jpg最終日は好調、17得点7リバウンドで、シックスマンとしてチームの勝利に貢献した。得点とリバウンドを求められていることは本人も自覚している。自分の役割を全うしていけば、層の厚い全体チームでも出番を得ていけるはずだ。
これで春シーズンも一区切りつき、今後チームは夏の厳しい練習に取り組んでいく。日筑戦やトーナメントなど春のチーム成績は今ひとつ。この夏の成長がリーグ戦に大きく影響してくるだろう。2008年以来の1部で、どこまで駆け上がれるか。


―勝って7位で今大会を終えることができましたね。
「東海戦、明治戦と負けていて、この負けた流れで試合するのは良くないから、切り替えて全員で勝ちに行こうという感じで試合に臨みました。それで最後まで走れたのが良かったのかなと思います」

―終始競る展開でしたが、相手にどこをやられたと思いますか?
「やっぱり東洋は大きい選手がいない分、走ってくるチームだったし、アウトサイドも当たっていました。そこを止められなかったのは反省点だと思います」

―もったいないミスが多かったように思いますが。
「そうですね。ボールを運んでくる最中のミスが目立ちました。それは今後の練習で直していきたいです」

―日体大はいつも試合のどこかで勢いに乗る時間帯を作れていますよね。その要因はどこにあると思いますか?
「それはやっぱりブレイクですかね。日体のバスケットって攻が持ち味だと思うので。それが今日も最後に出たから、勢いを掴めたんだと思います」

―#88万選手ら、インサイド陣もよく走っていましたね。
「そうですね。大きいのに走れるので、そこはうちの強みですね」

―チームの中で自分の役割はどんなところにあると思いますか?
「もっと点数を取らなきゃなと思ってます。理想としては、2桁取って、アシストにも絡めればいいなと。あとリバウンドですね。リバウンドももっと絡まないといけないなと、今大会で感じました」

―良いところでリバウンドにも絡んでいたと思いますが。
「まだまだです(笑)」

―昨年から少し出番を得ていましたが、2年目になってプレーに落ち着きが増したように思います。
「そうですね。確かに去年よりは学年も一つ上がって、2年生として心に余裕も生まれたかなと思います」

―全体チームに戻るとフォワード陣もさらに層が厚くなりますが、どういうことをしていけば出番を得られると思いますか?
「3番ポジションですし、外のシュートの確率ももっと上げないといけないですね。それでリバウンドやブレイクにも絡んで、点を取ったりアシストしたり、そういう自分で何か生み出すプレーをもっと増やせば、プレータイムももっと長くなるのかなと思います。あと自分は細いので、フィジカルをつけなきゃいけないですね。もっとウェイトします」

―秋のリーグ戦は1部でのプレーとなります。
「やっぱりうちは2部から上がったチームで、1部のどのチームも自分たちより今まで1部でやってきたチームです。どこのチーム相手でも、チャレンジ精神を持って戦っていきたいです」


「自分もチームの核になれるように」
明確な課題を得て秋には更なる飛躍を

◆#24遠山英明(東洋大・2年・F)
120617toyama.jpgディフェンスを切り裂く鋭いドライブが持ち味の遠山。2年生は#6村上・#7筑波という昨年からスタメンを張ってきた実力者に注目が集まるが、この遠山もベスト8入りに大きく貢献したチームに欠かせない選手だ。得点源の#7筑波のマークが厳しくなる中で、彼の積極性はチームに勢いをもたらしていた。
だが最終戦、大事な場面でシュートを落としたことを「自分のせいで負けた」と悔しがり、「まだまだ」と何度も口にして更なるレベルアップを誓った。ここで得た手応えと悔しさを糧にし、リーグ戦でもう一回り成長した姿を見せて欲しい。


―これまでの試合は立ち上がりがあまり良くありませんでしたが、今日はそこを修正することができましたね。
「そのことは監督からも強く言われていて、今日はアップからしっかりやろうという感じで試合に臨みました。だから出だしから良かったんだと思います」

―日体大に高さでやられる部分もあったかと思いますが。
「そうですね。でも自分たちは高さで負けてる分、機動力で取り返そうと思っていました。センター陣もよく抑えてくれていたと思います。それでリードされてからも追い上げまでは良かったんですが…最後の場面で自分たちの詰めの甘さが出ましたね」

―詰めが甘かった部分というのは?
「最後、拓朗(#7筑波)との合わせが上手く決まったところまでは良かったんですが、そのあとの自分のシュートが迷ってしまって、外して。そこで流れが変わってしまいました。だから負けたのは多分自分のせいですね…」

―それでもいいところでドライブも決まっていたと思いますが。
「いや、でもまだまだ甘いです。攻めろとずっと言われているんですけど、今日も迷って攻めきれない部分がありました。まだ自分に自信が持てなくて…。自分、左利きで左ドライブしかないので(苦笑)」

―相手のベンチからも『左くるぞ!』と言われていますよね。
「そうなんです。ずっと左って言われてて。右ドライブと外のシュートも身につけないとこれから厳しいと思うので、夏の間に頑張りたいです」

―得点源の#7筑波選手に加えて、遠山選手の得点も今後求められると思いますが。
「そうですね。筑波だけに攻めさせたら苦しいと思うので、自分とか村上(#6)がもっと点を取って、筑波に少しでも楽に点を取らせてあげたいなと思います」

―2年生3人が引っ張っていきたいと村上選手も言っていました。
「それは自分も思いますね。というか、自分はまだ村上と筑波に頼っている部分があるので、自分もそこの核になれるようにこれからしっかり頑張りたいです。2年生になって、もう少しチームをまとめられるようになろうとか、ついていくだけじゃ駄目なんだと思うようにはなりましたね」

―今大会はベスト8に残って経験を積むことができたと思いますが、何か得たものはありますか?
「自分の左ドライブには自信を持ちました(笑)。あとは、上位のチームにも戦えるなという手応えはありましたね。うちは高さがないのでディフェンスと機動力で勝負しないと何もできないチームなんですけど、そこは上位のチームにも通用したと思うし、戦えていたと思います」

―今年のリーグ戦は2部でのプレーとなります。全体チームに戻ってから、どういったことを頑張りたいですか?
「ドライブから合わせのパスをさばいたり、チームの役に立てるようなプレーをしたいですね。自分も点を取りつつ、まわりに点を取らせるようなプレーができるよう頑張りたいです」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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