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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.06.13 (Wed)

【2012新人戦】6/13レポート(駒沢屋内競技場)

国士舘大は再度の接戦からベスト8入り
東海大、拓殖大、明治大は強さを発揮し勝利


120613NAKAHIGASHI.jpg 新人戦のベスト8をかけた試合が2会場で行われた。上位校同士の対戦となり、初戦でなかなか調子が上がらなくてもここからようやくエンジンがかかるチームも少なくない。明治大、拓殖大、東海大は大きな差をつけて勝利。国士舘大は初戦同様シーソーゲームが続くが、終盤の勝負どころを制して4年連続ベスト8入りを果たした。

 第一試合、サイズ、得点力ともに上回る明治大早稲田大を下した。1Qこそ互いにロースコアな立ち上がりとなったが、2Qで早稲田大がターンオーバーを連発し、このQで10-21と失速。3Qに入り#15木村(2年・F)のシュートや、#34池田(1年・G・京北)のシュートで波に乗りかけるが、明治大はそれ以上の反撃を許さない。#16山本(1年・F・福岡第一)が機能せず、#15木村もゴール下で明治大の高さに苦戦してシュートを決めることができない。明治大も後半は大きく点差を伸ばすことはなかったが、リードを保ったまま試合終了。77-58で勝利した。

 第二試合、拓殖大日本大の対戦は終始拓殖大が押す形となった。拓殖大は出足から#14大垣(2年・F)が好調。ミドルシュート、スティールでチームを引っ張ると#29岩田(1年・F・延岡学園)、#17高倉(2年・PG)も一戦目に続き得点で続いた。日本大は拓殖大の執拗なディフェンスに、高さを生かしてインサイドを攻めることができず、外頼み。しかしシュートが入らず1Qで21-11と出遅れてしまった。2Q以降も拓殖大が優位に試合を運び、日本大は反撃のきっかけが掴めない。拓殖大はベンチメンバーも激しい守りや勢いある攻撃を見せ、83-64で勝利。ベスト8へ駒を進めた。
※拓殖大・大垣選手のインタビューは「続きを読む」へ。

写真:明治大・中東もこの先の勝利の鍵を握る。


【連日の接戦を国士舘大が制す】
120613NAKAJIMA.jpg 第三試合、中央大と対戦した国士舘大。この日の立ち上がりは前日の埼玉工業大戦とは違ってしっかりしていた。#4本多(2年・G)がオフェンスリバウンドから、#12新田(2年・C)も連続れミドルシュートを決めて序盤からリード。対する中央大はアウトサイドの当たりが来ず出遅れるが、#5谷口(2年・F)の連続シュートなどで流れを掴むと#31流田(2年・G)のスティールも出て1Qは20-21と国士舘大1点リード。2Qは中央大が#67鈴木(1年・CF・実践学園)のバスケットカウントなどもあってリードを奪うが、国士舘大はベンチスタートの#23中島(2年・G)のアウトサイドも確率が高く追いついて再び接戦に。40-40で前半を折り返した。

 3Qも互いに譲らない。中央大は#18國政(1年・SF・洛南)の得点や#31流田のスティールが光る。国士舘大は出足でもたついたが、ディフェンスで激しく中央大にプレッシャーをかけ、簡単には得点を許さない。さらにはQの最後には#5伊集(2年・G)がきれいな3Pを沈め、56-59で4Qへ。

 4Q、中央大はアウトサイドがリズムよく決まる。国士舘大は#5伊集からゴール下へのアシストがよく決まり、こちらも譲らない。勝負は残り2分半からだった。中央大は2回のフリースローを1本ずつしか決められず、#31流田がアンスポーツマンライクファウルを取られてしまい、拮抗していた勝負が崩れる。ここで4点のリードを得た国士舘大は#5伊集の3Pが決まりダメ押し。中央大は反撃ならず76-89で国士舘大が勝利した。

 点差こそ拮抗していたが、中央大はオフェンスがバラバラでまとまりがなかった。国士舘大は勝負強いアウトサイドが光り、連携も良くなった。外が中心にはなるが、全員が得点に絡めるチームなだけに、この先の戦いも楽しみだ。

写真:25得点の国士舘大・中島。途中スタートでも確実に仕事を果たした。

※国士舘大・伊集選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【東海大が2Qで慶應大を一蹴し、ベスト8へ】
120613IIJIMA.jpg 第四試合、東海大慶應義塾大の試合は、1Qこそ20-17と互角の立ち上がりとなったが、2Q以降に東海大が大きく引き離し、96-64で勝利した。

 東海大は序盤から#10バランスキー(2年・PF)、#21橋本(1年・C・宇都宮工)といったインサイドが得点。慶應大はパスを回して#13大元(1年・G・洛南)、#7黒木(1年・PF・延岡学園)らが点を取っていく。慶應大は東海大からパスミスや24秒を奪う部分を見せ、#13大元の3Pや#19福元(1年・G・福大大濠)の速攻も出て1Qは3点を追う形で20-17とした。しかし2Qで東海大が抜け出す。慶應大のシュートが決まらず、リバウンドを取って連続得点すると、開始4分で一気に10点以上の差がついた。東海大は#22飯島(2年・G)のアウトサイドも当たり始め、内外から優位に得点していく。前半終了時に50-27とリードすると、後半もその勢いを保った。慶應大は3Qにようやく#6権田(2年・G)の当たりが来るが前半につけられた差を追い上げるには至らず、試合終了。東海大が強さを見せつけてベスト8を確定した。

「バスケットにおいて30点以上は実力の差」と慶應大・佐々木HC。チームの中心となるべき選手が責任を持って決めなければ勝負にならないと言う。良い部分があってもそれを40分間持続できなければ求めるHCのバスケットは完成しない。良い選手もいるし、素直で頑張りもするが、その「慶應らしい良さ」に嵌まりすぎて突き抜けられない部分は今の課題でもある。7月末には韓国・延世大との定期戦も控える。きっかけを得ることはできるか、まだ戦いは続く。

 東海大は大量リードを得た後も、ハーフタイムには原田AC「慶應は絶対にあきらめないチームだから油断するな」と念には念を押す確認で、終始相手を圧倒した。高さ、速さ、上手さのバランス、5人全員が得点できる力を持ち、この新人戦ではやはり一段階格上の力を見せる。ここ数年組み合わせの悪いスパイラルにはまり、何度もベスト8で涙を飲んできた。2007年以来の頂点を狙えるか、ここからが要注目になる。

写真:アウトサイドでいい流れを作った東海大・飯島。攻撃型のガードだ。

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【INTERVIEW】

「ディフェンス面はできている」
あとはオフェンスの持続が課題

◆#14大垣慎之介(拓殖大・2年・F)
120613OOGAKI.jpg28分の出場で24得点。まだ相手との差が見える対戦といえど、持ち味の機動力を生かしたランニングプレーだけではなく、アウトサイドも冴えている。昨年は藤井、大垣の2名が中心だったがベスト8以上の戦いでは苦戦も見えた。今年もサイズはないが、点を取れる選手が揃い、ディフェンスも執拗だ。拓殖大らしいお家芸でどこまで頂点に迫れるか。


ー今日は調子よく勝てましたね。高さのある日大に対しては?
「ディフェンスでしっかり寄ることと、あとはスクリーンの対応をしっかりやってきました。相手のスクリーンにかかることもなかったし寄りもできていたし、良かったですね」

ー大垣選手自身、少し入ってない時間帯もありましたが出足から何本も決めて良かったのではないでしょうか?
「シュートタッチは最近好調でした。でも入らない時間帯が長すぎてちょっと課題も残ったかなと思います」

ー新人戦のチームは高さはありませんが、よく動いているしあまり見たことのない選手もよく活躍していますね。ディフェンスも激しいですし。
「サイズがない分、平面のバスケットをしていかなければならないのでディフェンスを頑張って走るのが基本ですね。みんなそれなりにシュートも入るし、個人ではなかなかうまい選手が揃っています」

ー大垣選手は春から4番ポジションで試合に出ていますが。
「オフェンスの面ではそこまで苦労はしていませんが、ディフェンス面ではリバウンドはまだまだできていないし、この新人戦でもできていないのでそこが課題ですね。ディフェンスリバウンドが取れて当然のプレーをしなければいけないし、当たり前のことを当たり前にできるように頑張りたいです」

ー新人戦としてはまだどこが足りないなというのはありますか?
「ディフェンスは一試合を通してできていない時間帯はないけど、オフェンスの面でうまくいかない時間帯も今日もありました。そこでどうディフェンスで頑張ったり、次の流れを自分たちに持ってくるか、そういう詰めが甘いです。あとはもっとボール際のリバウンドやルーズボールを小さいなりに頑張ったらそれなりに勝機が見えてくると思います」

ーオフェンス面ではとても良さそうに見えて、でも入らない時間帯があるというのは息切れというか、頑張りすぎなのでしょうか?
「最初はテンションが上がっていたので(笑)。キツイ時間はどうしても出てくるので、オフェンスでは周りを使いながら休むということも身につけないといけないです。そこはまだまだ課題ですね」

ーそういうところで今回活躍している周りの選手を使っていければということですね。
「このチームを作る時に一人ひとり役割は違うけど、その中で自分が何をしなければいけないか目標にしようとしてやってきました。今はみんなでそれが理解できて達成もできています。そこがチームの良い状況につながっていると思います」

ーキャプテンとしてはどうですか?
「まだまだ足りないですけど、人一倍頑張ってキャプテンらしくなりたいです(笑)」


「自分たちのバスケをするだけ」
独特のリズムで流れを作る司令塔

◆#5伊集貴也(国士舘大・2年・G)
120613IJYU.jpg埼玉工業大戦では決勝点を決め、この日も15得点。沖縄出身らしい個人技の高さがあり、3Pや流田との1対1も見どころがあった。試合慣れしていない選手が多い新人戦はどのようにプレーするかまだ試行錯誤の様子も見えるが、2戦続けての接戦を制したことで選手たちにもだいぶ感覚がついてきたのではないだろうか。ベスト4を決める次の戦いも楽しみだ。


ー今日も接戦でしたね。
「その予想はありました。中央は自分たちより試合経験があって身長が高いので、こっちは自分たちのバスケットをいかにするかでしたね」

ー前日の試合では最後を決めたのはすごかったですが、出足は少しどう動いていいか戸惑っているようにも見えました。緊張があったんですか?
「緊張もしていたけれど、自分は全体チームでも少し試合経験があるんですがフォワードの2人が試合経験まったくゼロだったんです。慣らすためにパスを出してどんどんシュートを打たせようとしていたのが大きかったと思います。4Qはさすがに焦って自分で打っていったんですが(笑)」

ー今日は出足から締まったプレーが見えました。
「昨日の相手はどんなチームか分からなかったので自分たちも甘い気持ちでやっていたのはあると思います。中央大はリーグ戦でも当って見ているし、最初から飛ばさないと勝てないと思ったので最初から集中していました」

ー今日はディフェンスの当たりも強かったですが。
「昨日みんなで話し合いました。やはりディフェンスからブレイクを出していくのが自分たちの持ち味なので、ディフェンスをしっかりすることと、前半はリバウンドも取っていたので前半の流れがそのまま後半にいったと思います」

ー昨日、本多選手(#4)はこのチームはディフェンスができないと言っていましたが。
「でもディフェンスができなくはないです。やるかやらないかという感じです(笑)。
気持ちが乗っていたし今日はいいディフェンスができました。やればできるんで(笑)」

ー今日は流田選手(#31)との1対1も見どころがありました。
「流田は身体能力の高い選手だし、自分も負けないように頑張りました。個人的には3Pも入ったし良かったですね」

ーこれでベスト8になりますが。
「4年連続ベスト8に入れて良かったです。次の筑波も強い相手なので勝ちたいですね」

ー新人戦チームは国士舘のちょっとイケイケみたいなムードがあまりなくて、真面目な雰囲気があるようにも感じますね。
「周りがちょっと真面目ですね。華武伊(#12新田)にしろ本多にしろ自分たちの代はちょっと真面目な選手が多くて国士舘ぽくないんですよね(笑)。そんな中に自分とか中島(#23)みたいなやんちゃな選手もいます。自分たちが飛び出したらあいつらが止めてくれるので、逆にチーム的にはバランスがいいと思います」

ー2年生なのでチームをまとめる立場になりますね。
「自分はポイントガードとしてゲームの流れを読んだり、1本作るところをゲームの中でちゃんと見ておかないといけません。監督にも怒られるんですが、まだできていないのでこの大会中にしっかりゲームコントロールできるようになりたいです」

ー次の試合への意気込みを。
「自分たちのバスケをするだけですね。頑張ります」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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