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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.06.12 (Tue)

【2012新人戦】6/12レポート(代々木第二体育館)

四つ角のシード校は手堅く初戦突破
関東学院大は大東文化大に快勝


120612hoshino.jpg 本戦2日目、この日は青山学院大・白鴎大・筑波大・日本体育大という昨年の新人戦でベスト4に入ったチームが代々木第二体育館に登場した。初戦とあって硬さも見られミスもあったが、3部~5部所属のチーム相手に順当に勝利。また、昨年は玉川大相手に接戦の末に初戦敗退となった関東学院大は、今年は大東文化大を終始寄せ付けない盤石の試合運びで次戦に進んだ。これでベスト16が出揃い、明日はベスト8を懸けた対戦。最終日まで残ることのできるベスト8は、経験値の少ない新人戦チームにとって試合数を踏む絶好のチャンスだ。またシード権を獲得できれば来年の大会がだいぶ楽になる。明日も見逃せない戦いとなるだろう。


 白鴎大は今期から3部昇格となった山梨学院大と対戦。山梨学院大の大黒柱、#3張(2年・C)をよく抑え、#14星野(2年・SG)、#1大釜(2年・G)らを起点によく走った白鴎大が序盤から主導権を握った。山梨学院大はリバウンドやフリースローでやや追い上げ2Q序盤には一時点差を一桁に縮める粘りを見せるが、#72佐野(2年・F)の3Pなどで追い打ちをかけた白鴎大に再び引き離された。ファウルやイージーミスもあったが96-74で白鴎大が手堅く勝利。次は東洋大との対戦となる。

 第4シードの日本体育大は、3部の国際武道大と対戦。序盤から速攻を連続で成功させリードを奪うと、その後はメンバーを様々入れ替えながらの戦いとなった。国際武道大も#4立澤(2年・G)を筆頭に攻め気を見せて15点前後の点差をついていくが3Qで突き放され、103-60でタイムアップ。日本体育大は快勝で次の順天堂大戦に臨む。

 第3シードの筑波大は、予選から勝ち上がってきた4部の武蔵大と対戦した。立ち上がりはシュートも高確率で決まり一対一に思い切りの良さも見られた武蔵大が先行。しかし筑波大も#92村越(1年・PF・福大大濠)がインサイドを支配し得点を重ね、#21笹山(2年・PG)を起点とした速い展開も出るとリードは広がった。ディフェンスも機能し武蔵大を2Q2得点に抑えて大勢を決し、129-43と圧勝した。次は大東文化大を破った関東学院大と戦う。

写真:速攻に走り積極果敢に攻めた白鴎大・星野。

※白鴎大・大釜選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【5部の西武文理が青山学院大に果敢に挑戦】
120612seibubunri.jpg 昨年の覇者、青山学院大は、西武文理大と対戦。西武文理大は元能代工高の加藤三彦監督が指揮を執る注目チーム。予選から戦い抜いて青山学院大への挑戦切符を手にし、この代々木で挑戦者として立ち向かった。

 開始数秒で#5高橋(2年・PG)がドライブを決め西武文理大の出鼻を挫いた青山学院大。西武文理大の2-3ゾーンにも#17満山がアウトサイドを沈め、インサイドも#7野本(2年・CF)、#0船生(1年・SF・前橋育英)の高さが生きて点差を引き離した。だが西武文理大はオールコートプレスから活路を見出し、青学大のミスを誘う。ボール運びをパスカットしての速攻に加え、オフェンスでは#1田中康佑(1年・PG・新田)がディフェンスをかい潜ってドライブを決め、素早くパスを回してアウトサイドを決めるなどコツコツと得点。青学大は#5高橋のドライブ、#11田中光(1年・SG)のアウトサイドも効果的に決まって地力の差を見せつけたが、西武文理大も最後までオールコートでディフェンスし続け、平面バスケットを徹底してひたむきな姿で戦った。両者、走り合いのハイペースで進み、109-65で試合終了となった。

 5部の西武文理大にとって、強豪校へのチャレンジは大きな経験にもなったはず。実力の差はあったが、一矢報いた部分はある。強化を始めて間もない下級生主体の新興チームだけに、これからの上昇が楽しみだ。青学大は、アウトサイドも好調で内外バランスよく攻めたが、ボール運びでのミスや相手にオフェンスリバウンドに飛びこまれるなど荒削りな部分もあった。また新人戦チームは人数も少なく、怪我でこれまで出番を得なかった#27有田(2年・C)に出場機会があったが、それでも6人~7人で戦う布陣。今日は#5高橋が4ファウルとなったが、今後の強豪校との対戦ではファウルトラブルも命獲りとなるだろう。修正し、次戦に臨みたい。

写真:西武文理大・加藤三彦監督は終始選手たちに語りかけて奮起を促した。


【関東学院大が大東文化大を攻守共に圧倒】
120612eriman.jpg 全体チームでの主力も多い関東学院大が、大東文化大相手に72-48で快勝を収めた。関東学院大は#1エリマン(2年・C)、#3前川(2年・GF)というチームの柱が安定感あるプレーを見せ、トーナメントでも要所でつなぎ役を果たした#38蜂谷(1年・F・聖和学園)が躍動。ベンチメンバーも積極性を見せて終始流れを引き渡さなかった。大東文化大学はスターターに1年生が4人という布陣。その中で2年生の#28兒玉(2年・PG)がチームを引っ張ったが、#1エリマンがそびえるペイントエリアではなかなか思う様に得点が伸びず、フリースローもことごとくこぼれた。追う展開になった場面で#99山崎(1年・G・弘前実業)らのアウトサイドも当たりが来ない苦しい展開。前からディフェンスして流れを作る場面もあったが、勢いが持続しなかった。関東学院大は終盤ベンチメンバーも出場させ、72-48で初戦を突破した。

 大東文化大は今年は能力の高いルーキーを多く獲得したが、連携の部分など、まだまだこれからと言えそうだ。この悔しさをバネに夏の準備に取り組み、秋のリーグ戦につなげたい。一方の関東学院大は、#1エリマンがリバウンドを抑え、まわりの選手がよく走ってスタイルが徹底されていた。次は速いトランジションが持ち味の筑波大とぶつかる。トーナメントに続き、ベスト8入りを果たせるか。

写真:エリマンは三度の豪快なダンクを見せた。

※関東学院大・蜂谷選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「2年生が引っ張ってベンチにつなげたい」
全員バスケットで上位進出へ

◆#1大釜賢治(白鴎大・2年・G)
120612okama.jpgスタメン5人が全員2年生ということもあり、立ち上がりは好調だった。その中で司令塔として速い展開を作りだし、チームに流れをもたらしたのが大釜だ。昨年の1年時から、よく通る声でチームを鼓舞し、仲間を盛り上げる姿が印象的だった。だがこの新人戦チームではスタメンポイントガードを担い、コートに入れば冷静なコントロールが求められる。2年生になって自覚も生まれているようで、その変化がプレーにも表れていると言えるだろう。
今年の新人戦チームは、全体チームや準優勝を果たした昨年の新人戦チームのような留学生インサイドはいない。その分、チームでの連携プレーや平面バスケットの徹底がますます求められる。チーム一丸で上位進出を狙いたい。


―山梨学院が相手ということで、インサイドをどう抑えるかはポイントになったと思いますが。
「そうですね。向こうの3番(張)がキーマンだったのでそこをしっかり抑えようと試合に臨んで、インサイド陣もよく抑えてくれたと思います。でも、そこからリバウンド・ルーズボールを徹底しようということだったのに、最初は上手くいったんですが途中から全然取れなくなって…そこはまだまだ課題ですね」

―そこで相手に追い上げを許してしまいましたね。
「そうですね。リバウンド、ルーズボールは課題だし、あとはファウルやいらないミスも多くて。でもそこは我慢して一つひとつやっていこうとチームで話していました」

―全員がよく走って良い形のブレイクも出ましたが。
「自分らは身長が小さいので、ディフェンスからリバウンドを取ってブレイクというスタイルで戦っていこうと思っています。そこは強く意識していました」

―出番を得たベンチメンバーも活躍していましたね。
「うちは全員で戦うことを目標にしてて、誰が出てもいい様に、いつも練習から試合を想定して切磋琢磨しています。全員が使えるようなチームになっていきたいです」

―1・2年生の新人戦のチームはどんなチームですか?
「自分たちはとにかく元気がいいんです。1年生も2年生も。練習とかも明るいし、それを試合でも生かしたいなと思います」

―チームを引っ張っていくのが2年生になりますが、意識はしていますか?
「やっぱりスタメン5人が全員2年生なので、自分たちが出だしで良くないとズルズル悪い流れになってしまうと思っています。だから入りから2年生5人が引っ張って、良い形でシックスマンや7人目8人目につなぎたいなというのは意識していますね」

―昨年の新人戦は、大会終盤に#10田中選手が怪我してそこから大釜選手がほぼフル出場となりましたね。あの頃と今の自分で、心境などは違いますか?
「去年は準決勝・決勝でいきなり出番をもらうことになって、やっぱりすごく緊張していました。でも怪我した(田中)優二さんの為にも頑張らなきゃなと思ってて。1年生だし、とにかく“やってやろう!”って感じでしたね。でも今年は2年生になったので、自分がしっかりしなきゃダメだなと思うようになりました。点数が取れないような時間帯で自分がどうコントロールするかが個人的には課題で、そういうところでチームを引っ張っていきたいと思ってます」

―明日はベスト8を懸けた戦いです。
「明日は東洋大とで、東洋はガチャガチャ仕掛けてくるチームと聞いているのでそこでどれだけ我慢できるかだと思います。明日絶対勝って最終日まで残って、優勝したいと思います」


「トーナメントの経験を生かしてもっと頑張りたい」
徐々に力を発揮している伸びざかりのルーキー

◆#38蜂谷晃弘(関東学院大・1年・F・聖和学園)
120612hachiya.jpg豊富な運動量と鋭いドライブでディフェンスを置き去りにし、次々リングネットを揺らした蜂谷。トーナメントでも要所で活躍が見られたが、この新人戦では相手が1・2年生ということでより積極的なプレーが目立った。臨機応変にガードポジションを担う事もできれば、得点を獲りに行くこともできる。まだ1年生とあって、これからの活躍が楽しみな選手だ。
関東学院大は春のトーナメントに続いてこの新人戦もチーム状態は良好のようだ。次は第3シードで実力も高い筑波大との対戦。全力でぶつかりたい。


―試合を振り返っていかがでしたか?
「大学に入って初めてスタメンで出る試合だったので、出だしでやっぱり緊張してた部分があったかなと思います。それに大東には同じ東北でやってきた人たちもいて、絶対負けたくないなと思ったので…変に力が入りすぎちゃいましたね」

―それでも徐々に硬さもとれて、積極的にドライブを仕掛るなど良さも出ましたね。
「2年生のジェシィさん(#3前川)やエリさん(#1エリマン)が声をずっとかけてくれてたので、そこで緊張もほぐれてきて。自分がいつもやってるプレーをしようと思ってやってました」

―前川選手は声を出したりハドルを集めたり、よくコミュニケーションを取っている選手ですよね。それもチームにとって大きいのかなと思いますが。
「そうですね。ジェシィさんは練習中から、自分がミスして落ち込んでる時とか一番最初に声を掛けてくれるんです。すごくありがたいし、ジェシィさんがいることでチームもすごく助かっていると思います」

―今日の試合はエリマン選手とまわりの連携も良かったですね。
「練習中から3・4年生の先輩たちに相手をしてもらって、ダブルチームが来た時にまわりがどう動くかはいつも意識して考えてやって来ました。それが試合でも出せたのは良かった点ですね」

―相手を48点に抑えてディフェンスも良かったと思いますが。
「チームとして今年は、ディフェンスで勝つという目標があるんです。まずディフェンスをやって、そこからブレイクやセットオフェンスにつなげようと意識していて。それでずっと練習もディフェンスに力を入れて練習してきたので、それが新人戦のチームにもプラスになってるのかなと思います」

―トーナメントでベスト8に残ったこともチームに良い影響を与えているのかなと思いますが。
「それはありますね。ベスト8に残って色々経験を積めました。その時に大東とやって負けてるので、新人戦では勝ちたいなと思ってて。勝てて嬉しいです」

―トーナメントでは蜂谷選手もシックスマンとして出番を得ましたが、試合に慣れてきた部分はありますか?
「はい。1部のチームとたくさんやれて、体の当たりの強さとかもよく分かりました。トーナメントで持てる力を少しは出せたと思うので、この新人戦もその経験を生かしてもっと頑張りたいなと思って。それにトーナメントは3・4年生が相手で、自分がどこまでやれるか力を試す場でもあったと思うんですけど、この新人戦は自分と同じ1年生や2年生が相手なので、絶対負けたくないなという気持ちは強かったですね」

―このチームで自分の役割はどんなところにあると思いますか?
「ジェシィさんがマークされて苦しい時だったら自分がボール運びをして少しでも楽をさせたり、他にガードが出てきたら今度は自分が点を取りに行ったり。あとは自分が点を取りに行くことでエリさんの負担を減らして、エリさんを生かすことが自分の役割かなと思います」

―大学に入って、自分はここが足りないな、と感じた部分はありますか?
「足りないと思うのは、ほとんど全部で…(苦笑)。1部に行くためには、もっとシュート力もつけないといけないし、ガードの仕事もするのでドリブル力も必要だし、1部に負けないフィジカルもつけなきゃいけない。自分にとっては、大学に入ってイチから全部やるつもりで頑張ってます」

―次は筑波大との対戦ですが。
「さっき話があったんですが関東学院は女子が新人戦ベスト16だったのでそれをやっぱり超えたいし、去年3位の筑波相手でも自分たちのプレーをすれば戦えると思います。みんな勝ちたい気持ちは強いし、全力で勝ちに行きます」

―1年目のシーズンも残り半年ほどになりますが、今後への意気込みを。
「試合に出たら1年生らしく、若さで走ったりディフェンスを頑張ったり、自分の持てる力を精一杯出してチームに貢献したいと思います」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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