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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.05.11 (Fri)

【2012トーナメント】5/11レポート

大東文化大は延長戦に持ち込むが筑波大が逃げ切る
青山学院大、拓殖大、東海大は余裕を持ってベスト4へ


 大会も終盤戦、この日はベスト8で話題をさらった2部校がベスト4に挑んだが、1部上位の壁を越えるのはそう簡単ではなかった。関東学院大、法政大は破れて順位決定戦へ。しかしベスト8に残り大会最終日まで試合ができるのはチームには大きな経験になる。大東文化大は劣勢から追い上げ延長に突入するが惜しくも敗れた。


【それぞれのチームの差が出たベスト4決定戦】
120511SUZUKI.jpg 東海大専修大の対戦は、堅いディフェンスを仕掛けた東海大が1Qから専修大を圧倒し、78-61で勝利した。東海大は#33狩野(4年・SG)のシュートが安定しており、#21橋本(1年・C・宇都宮工)や#0ベンドラメ(1年・SG・延岡学園)ら控えの1年生も仕事を果たした。一方の専修大は得点源の#11宇都(3年・G)が徹底マークに遭いベンチに下がる時間帯も多かった。#22樋口(4年・F)がシックスマンとしての出場ながら22得点で存在感を示したが、常に東海大に10点前後のリードを奪われ、追いつくまでには至らず。順位決定戦に進むこととなった。

 日本大を倒した関東学院大拓殖大と対戦。関東学院大は#81横瀬(3年・GF)が1Qでファウルトラブルの苦しい展開。拓殖大は#94長谷川(4年・SG)の3Pが上がってこないが、#1鈴木(4年・G)の連続3Pもあって1Qで13-27と差をつけた。2Q以降10点前後の点数でゲームが推移するが、関東学院大はコンスタントに得点も続くが劇的に追い上げる状態にはならず、75-87で拓殖大が準決勝に進んだ。次の相手は東海大。#94長谷川の決定率が気にかかるが、ここからは落とせば負けを意味するレベルでの戦いになる。シューターの本領発揮となるかに注目したい。

 早稲田大を倒した法政大青山学院大に挑んだが、こちらも大きな差を見せつけられ、114-56で青山学院大が勝利。法政大は#0高田(3年・G)が21得点とするが、ほかはミスマッチの差も大きく簡単にはプレーできない状態だった。

写真:連続で3Pを決めてガッツポーズの拓殖大・鈴木。


【大東大が延長に持ち込むも、立て直した筑波大が勝利】
120511WADA.jpg この日一番の盛り上がりとなったのは、大東文化大筑波大のベスト4を懸けた準々決勝。大東大が怒涛の追い上げを見せて延長戦にもつれ込んだが、最後に再び流れを好転させた筑波大が78-87で逃げ切り、準決勝に進出した。

 互いにシュートの落ちる重い立ち上がりとなるが、速攻や#32武藤(3年・C)のジャンプシュートで徐々に筑波大が得点を重ねはじめる。対する大東大はトーナメントのこれまでの試合同様アウトサイドが落ちて勢いに乗れず、1Q6点と苦しい展開に。続く2Qでもファーストブレイクを出した筑波大が依然としてゲームの主導権を握り、27-41と筑波大の14点リードで前半を終えた。

 だが後半に入り、流れが一転する。#14岸本(4年・PG)・#75和田(4年・G)の3Pが決まって追撃態勢を整えた大東大。その後#14岸本が、速攻を決めた直後にスローインをカットし、そのまま3Pを決めるというビッグプレーをやってのける。「3Qの中盤辺りから自分たちの足が止まってしまった」(#32武藤)という筑波大は攻撃が重くなり、我慢の時間帯に。その間大東大は#41小山(4年・F)の連続得点がチームをさらに盛り上げ、4Qに入ると3P攻勢で2点差に詰め寄った。筑波大も#34池田(3年・SF)の活躍で簡単には逆転を許さないが、大東大は#14岸本が次々にフリースローを得、#43鎌田もリバウンドをタップでねじ込みこれを後押し。残り32.5秒で#14岸本が値千金の3Pを決めて同点に持ち込み、試合は延長戦にもつれ込んだ。

 だが延長戦では筑波大が流れを掴んだ。#32武藤・#14坂東(2年・SG)の3Pが開始早々決まり、リードを奪って優位に立つと、大東大は再びシュートが落ちはじめフリースローでしか得点できない。結局延長戦だけ見れば7-16となり、筑波大が大東大の追撃をかわした。

 #32武藤「相手のペースに合わせてしまった」と振り返るよう追い上げを許し反省点も見えた筑波大だが、これで無事にベスト4進出。怪我人も復帰し、メンバーは豊富で攻守にバリエーションもある。次は王者・青山学院大学との対戦。久々の決勝進出を狙い、意地を見せたい。

 大東文化大学はあと一歩のところまで筑波大を苦しめたが、勝利を手にするまでには至らず。ベスト4に入るという悲願の“昨年越え”はならなかった。だが点差を跳ね返す粘りと爆発力は、見ていたものに非常にインパクトを与えた。残り2日間、切り替えて戦いたいところだろう。

写真:3Pを4/5で沈めるなど、怒涛の追い上げに一役買った大東文化大・和田。

※筑波大・武藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「一戦一戦筑波らしいバスケットを」
ベスト4の、さらにその先へ

◆#32武藤修平(筑波大・3年・C)
120511muto.jpgチームハイの31得点でチームに貢献した武藤。3Pも3本沈め、オールラウンドぶりを発揮した。相手チームの大黒柱、#43鎌田をスピードで翻弄し、きれいな一対一には会場も沸いた。
苦しい時間帯もあったが、何とか立て直して筑波大はベスト4進出。例年ベスト4まで進出できても、なかなかその先につながらないでいる。準決勝で、王者・青山学院大を越えられるか。


―試合を振り返って。
「前半はリードを広げられる展開だったんですけど、後半追い上げられて最後ああやって延長にまで持って行かれてしまいました。やっぱり自分たちの詰めの甘さみたいな部分が出てしまったゲームだったと思います」

―追い上げられてしまった要因はどこにあると思いますか?
「3Qの中盤辺りから、自分たちの足が止まってしまいました。相手のペースに合わせてゆっくりしたオフェンスになってしまって、速攻がいつもより出せなかったですね。それにハーフコートではスクリーンゲームを意識して攻めようと思っていたんですが、足が止まってオフェンスが重くなって、結局24秒ギリギリに無理なシュートを打ってカウンターを食らう…みたいな、悪循環ができてしまいました。それでああいう展開になったのかなと思います」

―大東大の#14岸本選手にはだいぶやられましたね。
「そうですね。でも、もちろんやられないのが一番なんですけど、岸本さんもすごく上手いので、ある程度仕方がない部分もあったと思います。逆に止めることができた部分もたくさんあったかなと。ただ、チームみんなでケアして守ればもっともっとあそこの点数を減らせたかなと思いました」

―武藤選手は大東大#43鎌田選手に対してスピードのミスマッチを突いて積極的に仕掛けていましたね。
「やっぱり鎌田さんはガタイもあるし高さでも勝てないので、ちょっと外に出てドライブで抜くことを意識していました。それが点数につながったのは良かったですね」

―大東大には昨年のリーグ戦でも負けていますが、苦手意識みたいなものはありますか?
「そうですね。正直去年のリーグ戦でも2連敗してますし、最近でも2週間くらい前に練習試合みたいな形で試合をして、結局負けてしまったんです。でも、負けっぱなしは良くないよなってチームで話していて、負けてもともとじゃないですけど、逆に吹っ切れてみんなで思い切り良く戦えたと思います」

―これまでの筑波大ならズルズルと相手のペースにはまってしまう印象がありますが、延長戦で再び持ち直したのはチームにとって好材料では?
「そうですね。コートの中にいて、自分たちの足が止まってることは分かってはいたんですけど、延長に入る前にあらためて先生に強く言われて、みんなで再認識することができました。そこを修正できたことが延長のリズムになった要因の一つですね。 あとは去年よりも今年はハドルを多く組むようになりました。星野さん(#76・主将)がそういう声掛けをしてくれて、それがチームのみんなに浸透してて。そういうことがプラスの方向につながっているんだと思います」

―怪我人も戻ってきて、チームの調子も上がっているようですね。
「そうですね。日筑戦ではメンバーがいなくて不安が大きかったんですが結果勝てたので、自信も生まれたし怪我人が戻ってきたらさらに強くなれるぞとは思っていました。これからもっと経験を積んでいきたいですね」

―個人的な調子はいかがですか?日筑戦に続きこの日も大活躍でしたが。
「いや、でもまだ全然です。1ピリからすぐファウルをしてしまうこととか、課題も結構ありますね」

―明日は準決勝となります。意気込みを。
「残り2日は一戦一戦筑波らしいバスケットをやって、最後まで勝てたらいいなと思います。頑張ります」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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