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2007.05.04 (Fri)
第42回日本体育大学VS筑波大学バスケットボール定期戦・レポート

詳しいレポートと日本体育大・田中健介選手のインタビューは続きを読むへ。
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■ジュニアバーシティーゲームメインゲームに先立って行われるジュニアバーシティーゲームは、いわば公式戦でコートに立つ機会の少ないBチーム戦。普段応援「する側」の彼らが、この日は「される側」になる。また、応援を楽しむAチームの様子は日筑戦ならではといえる。
<女子戦>
日体大48(16-22,12-11,6-15,14-19)67筑波大
序盤、緊張からか動きの硬い両チームであったが、1Qだけで13点を挙げた筑波大#8森田真未(3年・CF)の活躍もありリードを広げる。2Q中盤に日体大#4森田智美(4年・C)の連続得点などで同点にするも、筑波大の激しいディフェンスから再びリードを許す。最後まで粘りを見せた日体大だったが、攻守にバランスのとれた筑波大が19点差で一昨年から続けて3連勝した。
<男子戦>
日体大40(11-21,7-7,8-10,14-14)52筑波大
選手紹介では日体大の応援団から割れんばかりの声援が送られた。日体大お得意の“ネタ”で観客の視線を応援団が集めるという異様な雰囲気の中で始まったゲームは、筑波大#17池田(2年・C)、#13中野(3年・PF)がオフェンスリバウンドに飛び込み、セカンドチャンスから得点を重ねる。筑波大が10点のリードを保つ中、日体大はゾーンディフェンスで相手の攻撃を止めるも、なかなか得点が伸びず、差を縮めるに至らない。終盤には筑波大尾辻(4年・C)が7連続得点で試合を決定付けた。筑波大は昨年に続き2連勝。
■メインゲーム
<女子戦>
日体大77(14-19,22-12,20-16,21-19)76筑波大
インカレ優勝の日体大と3位の筑波大という注目度の高いこの試合は、会場の和やかな雰囲気から一変、緊張感のあるゲームとなった。
開始早々、筑波大#11伊藤(3年・F)がドライブからファールをもらい3点プレイに成功すると、このシュートを皮切りに8連続得点を奪取する。ベンチスタートの服部(1年・C)もインサイドで活躍し第1Qを5点リードで終える。しかし、日体大#4石川(4年・CF)がインサイドで得点を重ねると、流れは日体大に。石川を中心に猛攻を仕掛けた日体大が逆転に成功する。インサイドで優位に立つ日体大が堅いディフェンスで筑波大を第2Q12点に抑え、5点リードで前半を終える。
後半に入ってからも、石川、#9森(3年・C)のミドルシュートでリードを広げる日体大。離されまいとする筑波大は、伊藤の3Pなどで得点するも、点差を詰められない。最終Q残り4分で11点差とされた筑波大だったが、ここから怒涛の反撃が始まる。この場面で起用されたルーキー#22宮本(1年・G)が、レイアップと3Pを決めると、#4鈴木(4年・CF)も連続得点で一気に3点差に詰め寄る。しかし冷静さを失わなかった日体大は残り1分を切り、筑波大#16奥村(3年・CF)がシュートを決め1点差とされるも、次のオフェンスで勝負を決定付けるシュートを日体大石川が沈め、筑波大の追撃を振り切り3年振りの勝利を手にした。
最優秀選手賞には34得点、11リバウンド、3ブロック、3スティ-ルと攻守に大車輪の活躍だった日体大石川が選ばれた。
<男子戦>
■REPORT■

2Q早々、筑波大#5木村励(4年・F)に得点を決められると日体大はタイムアウトを請求。その後、互いに我慢の時間帯が続くが、残り5分、筑波大#13片峯(2年・G)と#15佐々木(2年・SG)の2年生コンビのブレイクが決まったところで日体大が再びタイムアウト。しかし、筑波大#7山城(4年・F)にバスケットカウントを決められ、なかなか流れをつかめない。更に筑波大は#7山城、#8木村理がリバウンドをもぎ取り、日体大の攻撃の芽を摘んでいく。そして残り3分、筑波大の連続得点で差は一気に10点へ。ここで離されたくない日体大。残り1分30秒で#45佐藤光宏(1年・F・仙台商業)が3P1本を含む連続得点で追いすがり、その差5点まで詰め寄った。2Qは35-39で筑波大。日体大は#45佐藤の連続得点で後半への望みをつないだ形となった。

4Q、序盤は両者決定力を欠き、またファウルが多くなる。それを断ち切ったのは筑波大#15佐々木のカットイン。しかし日体大は#27眞庭がすかさず3Pを決め返し、譲らない。残り6分前後は両者ミスが続きバタバタとした展開が続くが、5:30を切ったところで筑波大#8木村理が得点すると日体大がタイムアウトを請求。立て直しを図る。その後、#20田中と#3八坂(2年・G)のブレイクが決まり、いい形で得点すると更には#27眞庭のバスケットカウントが決まり、筑波大を突き放す。残り4分、差が11点となったところでMVP級の活躍をした#27眞庭が観客の拍手と共にベンチへ。ここでなんとか持ち直したい筑波大。#11中務(3年・F)のジャンプシュートが決まるもすぐに決め返され、なかなか点差が縮まらない。結局、最後まで点差は縮まることなく79-63で日体大が16点差をつけての勝利。昨年の雪辱を果たした形となった。なお、日体大#27眞庭はその素晴らしい活躍ぶりから最優秀選手賞を受賞した。
◆#20田中健介(日本体育大・4年・G)

「そうですね(笑)。やっぱり見ててわかりました?初めての公式戦ってのもあったんで、みんな動きが硬くなって自分たちのバスケができなくていまいち乗り切れない部分がありました。でも、後半は自分たちのバスケができれば流れはくるからって言って、自分たちのやることを確認して、我慢しました。後半、自分たちのバスケができてこういう結果になりました」
-良いときと悪いときの波が激しいですね。
「そうですね。今後の課題だと思います。トーナメントまでいかに波を小さくできるかっていう。練習して波をなくせるようにしたいですね」
-日筑戦の位置づけとは?
「まずは試合なので勝つことを意識しています。シーズンの始めなので、自分たちがやってきたことを出そうという、そういう感じです」
-最後、小谷監督が怒っていましたね。
「そうですね。チーム全員が同じことをやらないとチームにならないんで、そこを怒ったんだと思います。どんなやつが出ても、同じことをやらなくてはいけないって」
-キャプテンになって初公式戦でしたが。
「練習からずっとキャプテンとしてチームを引っ張ってきたので、練習と同じようにやるだけでした。だから、負担とか不安とかは一切なかったです。それに他の4年生もサポートしてくれますし」
-チームとして昨年と違う点はどこですか?
「去年のチームは個々って感じで、チームという感じではなかったんです。シュートが入らないと駄目だったし、僅差の試合も落としていました。去年、それでは勝てないということを感じて、今年はこういうところから変えていきたいと思いました。チーム全員、チーム一丸となって勝ちをもぎ取っていくっていう。そういった意味でも、今日はシュートが入らなくてもディフェンスを頑張って、我慢した。そして最後に離すことができました。今日は去年とは違うってところをちょっと見せられたかなって思います」
-昨年はアクシデント(高田選手が負傷退場)もありましたが、やはり今年もそのことは気にしていたのですか?
「そうですね。結局、去年は高田さんに頼りすぎていた部分があったじゃないですか。だから高田さんが抜けてしまって、負けてしまった。今年はそういうことのないように、チーム全員が同じことをするということを意識していました。今年はチーム一丸、チーム全員で一生懸命頑張ります」
■PHOTO ■

開場前から代々木には多くの観客が詰めかけた。会場は天井をリニューアル。照明も明るくなった。

開会式。

ユニークな応援と言えば日体大。この日もお得意のネタを披露。仲間がシュートを決めると大盛り上がりに。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
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