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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.11.26 (Sat)

【2011インカレ】11/26 準決勝 拓殖大VS東海大

【東海大が完勝、5年ぶりの決勝へ】
111126tanakadaiki.jpg インカレ準決勝一つ目のカードは、リーグ戦2位の東海大と3位の拓殖大の対戦となった。直前に女子決勝と表彰式が行われ、その余韻を残しつつ大勢の観客が詰めかけた中で繰り広げられたファイナリストを決める試合は、序盤から東海大が攻守で拓殖大を圧倒。竹内譲次(現・JBL日立)らの「ゴールデン世代」を擁して連覇を果たした2006年以来の決勝進出を果たした。

 この試合のハイライトは1Qに凝縮されていた。#0満原(4年・C)のミドルシュートが連続で決まると、#33狩野(3年・SG)もシュートを落とさない。拓殖大は東海大のシュートが落ちないため、得意の形であるディフェンスリバウントからのブレイクが全く出せない。セットオフェンスを強いられ、東海大とは対象的にシュートが決まらない展開に陥ってしまう。どうにかゾーンディフェンスで対応を試みるものの、#24田中(2年・SF)に3Pを沈められ機能しない。東海大は開始5分過ぎに速攻で鮮やかなパッシングから#16坂本(4年・C)がダンクを決めて早くも18-4と大量リードをものにした。拓殖大はタイムアウトを使って修正を図るが、あえなく#16坂本にバスケットカウント、#24田中に2本目の3Pを献上。東海大は最後にオフェンスの起点である#4森田(4年・PG)のセットシュートが決まり、1Qで25-8とした。

 東海大のペースはその後も止まるところを知らなかった。#16坂本のフックシュートや#24田中のレイアップに3Pなどで拓殖大をぐんぐん引き離す。拓殖大は#94長谷川智伸(3年・SF)が1Qになかなか狙えなかった3Pをようやく打っていくものの、この日は確率が上がらない。#40藤井(2年・SG)がドライブを仕掛けて連続得点し、ひとり気を吐くが、東海大はこの局面で再び#0満原のミドルシュートが決まっていき流れを渡さない。50-27と、ほぼダブルスコアで前半を終えた。

111126hasegawa.jpg 後半に入ってすぐは、さすがの東海大オフェンスも停滞を見せる。この間に拓殖大は#94長谷川智伸の得点や、#26上杉(4年・PF)のフリースローで徐々に差を詰める。さらに#16坂本が3つ目のファウルをコールされ、拓殖大が反撃の糸口を掴んだかに見えた。しかし、東海大はベンチメンバーである#10バランスキー(1年・PF・東海大三)のフリースローで4分近く続いた無得点の状態を脱すると、#0満原の3Pが飛び出して再びオフェンスが活性化。#0満原と#10バランスキーのハイローの合わせも何本か飛び出せば、主将の#34三浦(4年・SG)もフリースローを2本揃えていく。拓殖大は#40藤井がアグレッシブなプレーでオフェンスをリードしていくが、前半の大量ビハインドを埋めるには至らず。結局東海大が全ての局面で拓殖大を圧倒し続け、89-64の快勝。決勝へと駒を進めた。

 東海大は前半、#0満原や#24田中を中心にシュートが好調。準々決勝に続いての2試合連続100点ゲームこそならなかったが、文句無しの内容で拓殖大を文字通り一蹴した。3Q途中に一時得点が止まったが、陸川監督「自分たちで立て直すことができた。これは前よりも良くなった」と、選手の修正力に目を細めた。インカレ決勝の舞台は東海大にとっては5年ぶり。今のチームに三冠タイトルを知る選手はいないが、この重要な局面でチーム状態を上げてきている。

 一方の拓殖大は悔しい敗戦となった。リーグ戦途中にチームの要とも言える長谷川 技をケガで欠く中、このインカレは競り合いを制しながらベスト4まで進出。東海大とも競り合い、勝ちきりたかったところだが、持ち味の速い展開をほとんど出せずに3位決定戦へ回ることとなった。「インカレはまだ終わっていない。気持ちを切り替えて3位決定戦に臨みたい」とは#1鈴木のコメント。上杉ら4年生は卒業を迎えるが、3年生以下の多い拓殖大。3位決定戦をしっかり勝ち、来季へつなげたい。

写真上:ダンクに行く東海大・田中。準々決勝、準決勝と強い存在感を発揮している。
写真下:拓殖大・長谷川智伸の3Pは2本に終わった。試合途中に腿にダメージを受け、いつものような動きができなかったのも痛い。

※東海大・満原選手、拓殖大・藤井選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「ひとりがひとつのミスを減らせば勝ちに近づく」
決勝に向けてあとは思い切りやるだけ

◆#0満原優樹(東海大・4年・C)
111126mituhara.jpgチームハイの24得点で、チームの決勝進出に大きく貢献した。特に前半はミドルレンジながら、ほとんどシュートを落とさない圧巻のパフォーマンスを見せた。東海大入学以来届かなかった三冠のタイトルだが、最後に迎えた4年目のインカレの舞台でとうとうあと1勝に迫った。決勝の相手は青山学院大。「ここまで来たら勝たないと意味が無い」と、2年連続の三冠を狙うライバル相手に、満原が立ち向かう。


―ミドルシュートが落ちませんでしたが、今日のシュートを打つイメージはいつもと比べて違っていたのではないでしょうか。
「そうですね。シュートタッチが、シュートを打っていても入る感覚を手に感じていて。一本目が入って、一本入った段階であまり外れる気はしなかったです」

―その感覚は、昨日良い勝ち方をした流れの中で得られたものですか。
「明治戦で苦しい勝ち方をして、そこからみんなで『これじゃ勝てない』と話し合って準々決勝は挑んでいって、すごく良い入り方ができましたし、今日につなげることができたので、それはあると思います」

―記者会見で『3Qに流れが悪くなったが、タイムアウトを使わずに自分たちで立て直せた』という話がありましたが、それができた理由は何でしょうか。
「『点数を入れられたら、自分たちが点数を入れ返す』ということじゃなくて、オフェンスはターンオーバーしないように攻めて、ディフェンスでハリーバックして5対5を作る。拓殖にやられる時は速めに持っていかれてノーマークでシュートを打たれていくことが多いので。そこはオフェンスに意識を置くのではなくてディフェンスでもう一回立て直そうっていうことを、ハドルを組んだ時に話しました」

―今日の試合は、ディフェンスがオフェンスと連動して上手く噛み合っていた印象があります。
「そこはディフェンスをしっかりやってオフェンスに繋げないとダメで、そこで流れができたんだと思います」

―先程の会見の際、『明日はミドルレンジではなく中でガツガツやりたい』と仰っていましたが、永吉選手(青山学院大#25)を相手具体的なイメージはありますか。
「拓殖はサイズが無い分ダブルチームをやってきて、自分を起点にパスをさばくこととかを言っていたんですけど、明日はダブルチームもそこまで来ないと思いますし、永吉相手ですけど全然苦手意識は無いですし、逆にやりやすいなと思います」

―我々記者は田中選手と比江島選手をライバルとして比べたがる面がありますが、満原選手は永吉選手を相手としての意識は何かありますか。大学ではお互いセンターという扱いになりますが。
「いや、僕は別にライバルとは思っていないです。チームが勝つことがベストなので、個人の成績は気にせずに。チームが苦しい時は点数を取りにいきたいですし、リバウンドもチームが取れない時は、リバウンドは自分の仕事だと思っているので、自分がやることをやれれば、それが結果としてついてくると思います」

―インカレはこれまで悔しい思いをしてきましたが、明日はどういう心境で臨みたいですか。
「前から僕はあんまり緊張とかはしないので。イメージというよりも楽しんでやれれば。ここまで来たので、楽しんだ者勝ちかなぁ、と。苦しい時こそ楽しめば、絶対にそれを打開できると思うので、思いっきりプレーをして、ディフェンスはやることをしっかりやっていければ良いと思います」

―青学大とはリーグは1勝1敗でしたが、その「楽しむ」部分が勝敗につながってきている面はありますか。
「いや、2試合とも自分たちの力は尽くせたと思いますし、楽しめる部分もありましたし。点差を見ても、僕らが勝った試合は3点差で、負けた試合は4点差なので、ホントに差は無いと思います。どっちが楽しんで強気でやれるか、ホントに気持ちの勝負だと思うので。ホントに差は無いと思います」

―本当に「気持ち」で勝負することが重要になりますね。
「あとは、言うならミス。どっちがミスを減らせるか。負けた試合は大事な場面でターンオーバーとかがあったので。そこをひとり一本でも減らせれば。あの試合の時のミーティングでも僕は『ひとりが一つのミスを減らせれば勝ちにつなげられる』と言ったので、そのミスをどれだけ減らせるかが大事になると思います」


「拓大のバスケットじゃないバスケットをしていた」
“らしさ”を出させてもらえず悔しい敗戦

◆#40藤井祐眞(拓殖大・2年・SG)
111126fujii.jpg積極的に攻め込みチームハイの24得点を挙げた藤井。拓殖大は東海大のディフェンスを前にボールが上手く回らず、この藤井の一対一に頼る形となった。立ち上がりで固さが見えた拓殖大は選手たちの口からもそれぞれ『雰囲気に飲まれた』という言葉が聞かれた。本来の力を出すことができればもっと戦えただろうが、それを出させなかった東海大は一枚上手だった。だが昨年は悔しいままにベスト16で終わってしまったインカレだが、今年はベスト4に入ってあと一試合残されている。最後に拓大らしさを出して締めくくって欲しい。


―試合を終えて。
「出だしの部分で東海の雰囲気に飲まれたのが一番大きいと思います。あとは自分たちの攻撃が重くなって思い切りの良さがなくなってしまいました。途中からリバウンドに飛び込んだりして良くなったんですけど、それが最初からできればなと思います」

―『雰囲気に飲まれてしまった』ということですが、試合前はどのような感じでしたか?
「やる前から東海応援の方が多いだろうし東海の方が勝つんじゃないかと思われてるって自分たちも分かってたから、円陣を組んだ時に『雰囲気に飲まれずに試合に入ろう』と言ってたんです。でも最初に向こうのシュートが落ちなくて、反対にこっちは重い立ち上がりになってシュートが入らなくて。その時に雰囲気に飲まれてしまったかなと思います」

―満原選手に大分やられましたね。
「インサイドだけじゃなくて外も打ってくる器用な選手だから、シュートチェックが疎かになってしまって。でも予想以上に当たってて、あそこで向こうにリズムを掴まれてしまったのは大きいと思います」

―前半いつもよりディフェンスが消極的だったように思いますが。
「そうですね。前半自分たちも後手後手に回って守りに入ってしまったというか。それで拓大らしさがあまり出せなかったかなと思います」

―長谷川智伸選手にも上手くボールが回りませんでしたね。
「特に前半は、シューターにタイトにディフェンスつかれてボールをなかなか回せなくて、インサイドも自分たちより高いから中にボールが入らなくて。それでドリブルをしてる時間帯が増えて、打たされるシュートが多くなってしまったと思います」

―シューターにボールが回せなくてインサイドでも勝負できないとなると、やはり藤井選手らの一対一に頼る感じになりますが。
「そこをドリブルで切り崩して打開して、まわりが合わせてくれるからそういう風に攻めたかったんですけど、それもなかなかさせてもらえなくて。東海大のディフェンスもすごかったし自分たちも噛み合わなくて、拓大のバスケットじゃないバスケットをしていた気がします」

―追い上げの勢いが長く続きませんでしたね。
「3Qで一時期追い上げた場面はあったんですけど、相手がタイムアウト取って立て直してきて、そこで自分たちもディフェンスできずに決められてしまいました。そこで波が途切れて追い上げムードが切れてしまったと思います」

―昨年のインカレもあまり良さが出せずに終わってしまいましたが、拓大らしさを出せれば実力は高いチームだと思います。
「拓大らしさを出して自分たちのプレーができれば自分たちは相当上のレベルでも通用すると思っているので、そういう面で負ける時は自分たち自身で崩れてしまうのかなと思います。負ける試合は大体自分たちのバスケットが出せない時で、逆に出して負ける試合というのはあまりないので。いかに拓大のスタイルを出すかは今後の修正点だと思います」

―明日の3位決定戦への意気込みを。
「天理と青学どっちが来るかまだ分かりませんが、どこが来ても自分たちは思いっきりやるだけだと思います。明日はインカレ最後なので、コートもベンチも会場も一体となって何としても勝ちたいです。今日の負けは切り替えて明日の3決に全力で臨みたいと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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