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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.11.25 (Fri)

【2011インカレ】11/25 拓殖大VS早稲田大

【早稲田大の追い上げを拓殖大がかわし準決勝進出】
111125uesugi.jpg 関東3位の拓殖大と関東6位の早稲田大は、リーグ戦も1勝1敗でチームの力はほぼ互角。それだけに勝利の行方が注目となったが、拓殖大が接戦を制し、76-73で早稲田大を下した。

 立ち上がり、#11佐々木(3年・C)が好調でリードしたのは拓殖大。早稲田大も#14久保田(4年・C)が奮起しファウルをもらって#26上杉(4年・C)を開始4分で2ファウルに追い込むが、同時に早稲田大・#90二宮(2年・C)も2ファウルに。その後も拓殖大は早稲田大#14久保田にボールを入れさせずリバウンドから#40藤井(2年・SG)らが速攻に走る。一方の早稲田大もオフェンスリバウンドに絡み、2Qに入っても点差は大きく離れない展開が続いた。ここから一歩抜け出したのは早稲田大。#6大塚(3年・PG)を起点に#15木村(1年・PF・洛南)や#21河上(2年・PF)がシュートを決めていく。だがこの流れを#8長南(4年・SF)が断ち切り、#94長谷川智伸(3年・SF)の3Pも出て再び拓殖大が追い上げた。アグレッシブな守りで拓殖大は早稲田大のターンオーバを誘い、38-34と拓殖大が逆転して前半を終える。

 試合が動いたのが3Q。序盤はシーソーゲームが続くが、#1鈴木(3年・PG)が力強いドライブでバスケットカウントを得ると流れは拓殖大に傾いた。#11佐々木、#26上杉らが決めてリードを広げ、最後は#94長谷川智伸がブザービーターで決めて66-52で最終Qへ。

 4Q、負けじと早稲田大が怒涛の追い上げを図った。拓殖大は惜しくもシュートがこぼれる場面が見られ、#26上杉のアンスポーツマンライクファウルもあって早稲田大が勢いに乗る。#14久保田のターンシュート、#15木村のゴール下で残り6分切って70-65と5点差。拓殖大は焦りも見えて落ち着いてシュートを決めきることができず、#8長南のシュートを最後にここから約5分間無得点となりその間#14久保田の活躍で72-73と早稲田大が逆転した。だが残り26.8秒、#94長谷川智伸のフリースローが1本決まって同点に。早稲田大は次のオフェンスで、ハーフからのスローインが何とバックパスの判定になる不運。これで最後にもう一度オフェンスチャンスを得た拓殖大は、残り6.7秒、#8長南のドライブが決まり75-73。これに#14久保田がシュートを打つも外れ、ファウルゲームとなって#8長南にフリースローを1本決められ3点差。同点を狙った最後の#8玉井(2年・SG)の3Pは外れ、結局76-73で拓殖大が接戦を制した。

111125kubota.jpg 拓殖大は得点の止まる時間帯もあったが激しいディフェンスが光り、再三早稲田大のターンオーバーを誘った。これで嬉しいベスト4入り。次は決勝への切符をかけ、東海大とぶつかる。

 一方の早稲田大は、ファウルやターンオーバーなどいらないミスも多かった。最後は際どい判定もあって倉石監督は最後まで抗議し続けたが「最後の(拓殖大・#8長南の)レイアップだけじゃなく悪いところがいっぱいあった。一つひとつのミスが3点差の負けにつながった」(#14久保田)と選手たちは問題を把握。リーグ戦中から上位相手に接戦を繰り広げるもそれを制しきれない、というのはこの試合でも同じ展開。追い上げはできるが、追い上げなければならない状況に自らのミスでしてしまっている点は課題としてそのまま残った形となってしまった。「昨日足をつったということもあって、今日はそうならないように守りに入ってしまった」と言う#6大塚も今日は自身満足のいくプレーとはいかず。悔しい敗戦でインカレを終えた。

写真上:上杉は久保田をうまくかわしてシュートするシーンが目立った。
写真下:最後のシュートはわずかに短かった久保田。

※拓殖大・長南選手、早稲田大・久保田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「拓大の4年生全員の意地を見せたい」
苦難を乗り越えた団結で準決勝へ臨む

◆#8長南朝成(拓殖大・4年・SF)
111125chyonan2.jpgラスト6秒、勝負を決めるレイアップを決めてみせた長南。勝負所で気迫のこもったプレーを見せ、勝ちたいという並々ならぬ想いが伝わってきた。『拓大に“強い”というイメージを植えつけたい』と春のトーナメントで口にしていたが、今シーズンはトーナメント準優勝、リーグ戦3位、そしてインカレでもベスト4以上が決まり、有言実行と言えるのではないか。だがあくまでも目標は優勝の2文字。それを勝ち取るまで、まだまだあと2日間死闘が続く。


―試合を終えた時の心境はいかがでしたか?
「僕一人だけ泣いちゃったんですよね(笑)。本当に勝ちたかったんだと思います。初めてのベスト4ということもだし、ハセ(#99長谷川 技)がいない中でも勝てたことが嬉しかったですね。ハセが今までチームを勝たせてくれてたから、あいつらの為にも勝ちたいと思ってて。チーム一体となって戦えたことが本当に嬉しかったです」

―最後にドライブして大事な1本を決めましたね。あの攻めはどんな指示だったんですか?
「ハイローでスクリーンをかけ合って、佐々木(#11)のハイポストで行くか、駄目なら上杉(#26)のところで行くかって指示でした。スタッツを分析した時に、どこのチームもハイポストのシュートってなかなか入らないみたいなんですよ。でもうちのチームは佐々木だったり上杉だったりシュートタッチが良いので、そういうところで勝負しようかなと。でも相手も読んでいて佐々木と上杉がスクリーン掛けてもスイッチされてしまって、そうしたら佐々木からボールが回ってきて。自分何もする予定なかったのにボール来ちゃって『えー!?』ってなりましたね(笑)。でも攻めるしかないなと思って、そしたら入っちゃいましたね」

―あの1本だけでなく他の場面でも活躍していますが。
「でも今シーズンは結構ずっと空回ってたんですよね。昨日も前半全然ボールが手につかなくて…4Qでやっと頑張れたから勝利に貢献できたと思いますけど。だからそんなに調子が良い訳ではないけど、あとの2日間は楽しくのびのびやりたいなと思いますね」

―4年目の最後の大会という事で心境は今までと違いますか?
「そうですね。自分は結構おちゃらけてる方なので、ゲーム中できるだけ笑顔でいようと心掛けているんです。でも試合の終盤これで負けたらもう終わりなんだよなとか思うと、精神的に重いですね。特別な試合になるんだなって思いながら試合してます」

―長谷川 技選手がリーグ戦中に怪我で離脱してしまいましたが、その分4年生がまとまって切り替えることができたとか。
「そうですね。4年生と言っても自分はめちゃくちゃ声を出すって方じゃないし自分は今まで通りやってただけなんですけど、キャプテンの河上(#71)とか金田(#32)とか新岡(主務)とかが声を出して引っ張ってくれてますね。それを自分とか上杉がプレーで後押しする感じで何とか立て直せたかなと思います。それにノブ(#94長谷川智伸)とか祐眞(#40藤井)とか達也(#1鈴木)も、ハセが怪我してからベンチですごく喋るようになったんですよね。だから良い雰囲気でやってるなって思います」

―今シーズンで『拓殖大が強い』という印象を見ている側に残せたのでは?
「それは嬉しいですね。昔から拓大はトーナメントに強いって言われていたんですけど、今年はリーグ戦でもそこそこ良い結果が残せましたし。小さくても戦えるのが自分たちの強みなので、今後も続けていって欲しいですね」

―ベスト4に入って最終日まで残ることが決まりました。準決勝に向けて意気込みを。
「やっぱり最後まで笑顔でいたいです。自分はそれだけですね。拓大の4年生全員の意地を見せたいと思います」


「“泥臭く”という部分が常に問われてきた」
4年間チームの要となった早稲田大の大黒柱

◆#14久保田 遼(早稲田大学・4年・C)
111125KUBOTA2.jpg1年生からスタメンとして4年間コートに立ち続けた久保田。特に今年は下級生の多いチームを引っ張る数少ない最上級生として、発言からも4年生らしさがうかがわれた。最後は3点差での悔しいベスト8敗退となったが、今シーズンを振り返れば「非常にバスケットに深く関わった1年だった」と久保田は言う。「つまらない1年にはしたくない」と春のトーナメントで意気込みを口にしていたが、その言葉をまさに実現できたのではないだろうか。自身初めての1部という舞台で活躍し、U-24など数々の選抜にも入った。今年のこの経験は、彼にとって必ずや今後の糧となる。次は初めてのオールジャパン。臆することなくぶつかって欲しい。


―今の心境は。
「僅差で負けたことが非常に悔しいです。自分の中で最後のインカレという思いもあって絶対に勝ちたかったし、今日が山だと思っていたんですが…。試合を振り返れば、一つひとつのミスが最後の3点差につながったのかなと思います。最後にレイアップを打たれてしまったこともありますが、それだけじゃなく悪いところがいっぱいあって。自分たちのターンオーバーだったり、ディフェンスリバウンドを確実に抑えられなかったり、やっぱりそういう一つひとつのミスが僅差での負けにつながったんだと思います」

―3Qでは離されましたが4Qで逆転して、勝てない試合ではなかったと思いますが。
「そうですね。自分たちの力を40分間100%出せていれば、勝てた試合だったかなと思います。でも自分たちの悪いところはやっぱりそうやって100%の力が40分間出せないことなので。そこはこれからもまだ課題ですね。大学の大会は僕としては終わりですが、まだオールジャパンも残っていますし、最後にそういう部分を修正して早稲田大学を後輩たちに託したいと思います」

―今日ラストショットは久保田選手が打つ形になりましたね。
「最後のタイムアウトの時に、1列に並ぶセットプレーを指示されました。あの並び方だと一番最初に狙う所、二番目に狙う所とあってその4番目が自分で。倉石監督に『自分がノーマークだったら打っていいんですか?』と確認して、コートに入りました。それで思い切り良く打った形です」

―ターンオーバーは多かったかも知れませんが、リバウンドやルーズボールでは早稲田大も拓殖大に負けていなかったと思いますが。
「でも結果としてはそうかも知れませんが、要所の大事なところで相手にオフェンスリバウンドをもぎ取られたり、ルーズボールで負けたりといったことがありました。そういうのって技術云々ではなくて行動力や気持ちの面が一番大きいと思います。自分たちが受け身になっていた部分があるかなと。そこはまだまだ改善しなければならないところですね」

―今シーズンを振り返っていかがでしたか?
「今年はやっぱり自分個人としても、李相伯やユニバ、関東選抜に選んでもらえて、非常にバスケットに深く関わった1年だったと思います。チームとしても最上級生ということで意識も高かったですし。でもどちらかというとキャプテンの押見(#11)がいてくれたので、自分は毎回毎回強く口で言うよりはプレー面で引っ張ることが多かったと思います。まぁそれがちゃんとできていたかは自分では分からないですけど…(苦笑)。でも自分のプレーを見て後輩たちが少しでも何か得てくれていれば、自分も4年生として引っ張れたと言えるかなと思います」

―学生としての大会を終えて、4年間を振り返っていかがでしたか?
「1年目・2年目はチームとしても自分自身としても本当に悔しい事ばかりでした。なかなか思い通りに勝てないことが多くて。1年生の時は、トーナメントでもベスト16で終わったし、2部リーグでも中途半端に4位だったし、インカレでも慶應にダブルスコアくらいで負けて…。自分的に大学に来てまでバスケットしているのに、ただやってるだけみたいなのが嫌で、それは悔しかったですね。それで2年生になって監督が倉石さんに変わって、ディフェンスを重視するようにバスケットのスタイルも変わって、そこで自分の考え方も大きく変わりました。それで3年生の時に1部昇格を果たして。でもあれはその時の4年生がすごくしっかりしていたので、自分も試合に出てはいましたが先輩たちに上げてもらった感覚が強いですね。去年の4年生で例えると、井手さん(10年度卒・現JBL2TGI・Dライズ)や金井さん(10年度卒・現JBL2豊田通商)って口数は少ないんですけどプレーで引っ張るみたいなところがあって、去年のインカレもあの2人に助けられた部分が大きかったので、自分もそんな選手になりたいなと思って最後の年はやってました。一つのチームとして考えると早稲田は選手層も薄いし能力もないチームなので、“泥臭く”という部分が常に問われてきました。4年間でそういうことを色々学べたと思います」

―4年間を共にした同期の選手たちについて。
「早稲田の中で自分の代は推薦で入学したのが自分しかいないんです。他の大学って、高校で全国に名を轟かせた選手たちが何人も集まってるじゃないですか。それで最初はとても心細かったし、自分の代は大丈夫なのかなって不安も正直ありました。でも今の同期は、やっぱり技術云々ではない部分で4年間陰で助けてくれたし、チームを支えてくれて。バスケット以外でも楽しい思い出はたくさんありますし、非常にバランスの取れた5人だったなという印象はありますね」

―来年は久保田選手という柱が抜けることで、インサイド陣の奮起が求められると思います。後輩のセンター陣にはどういうところを頑張ってもらいたいですか?
「自分は4年間ずっと試合に出させてもらっていましたが、二宮(#90)にしても木村晃大(#15)にしてもこの1年間は途中出場のことが多かったし、本当にこれからだと思います。二宮に関してはこのインカレからスタメンとして経験を得たと思いますが、やっぱりファウルをしないでディフェンスをして欲しいですね。木村は、インサイドのプレーヤーでもシュートが上手くて中外のバランスが良いので、それを活かせるようにバスケットの知識をこれからもっと身につけて欲しいなと思います」

―オールジャパンに向けての意気込みを。
「チームとしても久しぶりの出場だし、個人としては初めてなので、お正月に試合するというのがどんな雰囲気なのかなって楽しみでもありますね。自分の場合は早稲田大学として出る最後の試合だし、やるからには勝ちにこだわりたいので、ここで負けた悔しさをバネに来週からの練習も頑張りたいと思います」


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勝利を決めた長南に藤井が抱きついた。


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ブザービーターを決めた長谷川智伸とパスを出した鈴木がハイタッチ。


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インカレまでのコンディショニングに苦労したという大塚。しかし今シーズンはケガなく過ごし、1部で十分インパクトを与えるプレーを披露した。


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河上は17点だが、細かいミスもあったのが悔やまれる。しかしまだ2年生であり、来年以降も十分活躍が期待できる。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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