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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.11.23 (Wed)

【2011インカレ】11/23 仙台大VS関西学院大

【崩れることのなかった関西学院大が仙台大の追撃をかわす】
1111223nisi.jpg 同じ東北代表の富士大や東北ゆかりの選手たちが応援にかけつけた東北1位の仙台大。対する関西学院大は昨年悔しい1回戦負けを味わった雪辱に燃え、1回戦に臨んだ。試合は高さと確実さで上回った関西学院大が追いすがる仙台大をかわし、77-66で勝利した。

 関西学院大も高さのあるチームではないが、それよりも低い仙台大は試合序盤からこの差に苦しんだ。インサイドではなかなかプレーができず、外中心。#4菅原(4年・SF)や#14佐藤(3年・SG)の3Pで得点していく。関西学院大は中と外のバランスも良く、#9西(1年・SG・東山)がドライブ、ミドルシュートと好調さを見せ#22源中(3年・C)もインサイドで得点をあげて1Qで19-25とリードすると、終始そのリードを守った。2Q、仙台大は#4菅原からのアシストも出て、#14佐藤がアウトサイドを居抜いて追い上げる。しかし関西学院大もシュートは落ちず、差が縮まらない。仙台大は攻め手が限られ、点差を離されて前半終了となった。

 3Q、#14佐藤の速攻、#2畠(4年・G)のバスケットカウントなどで粘る仙台大。しかし関西学院大は#81柳田(4年・PG)が存在感を発揮。速攻やバスケットカウントなど、強気の姿勢を見せて点差を詰めさせない。頑張っても引き離される仙台大だが、4Qに#14佐藤の当たりが来るとともに、激しいディフェンスプレッシャーを仕掛けていく。関西学院大はファウルが続き、アウトサイドが落ちて苦しい時間帯となったが、それでもリードを保っていく。残り1:42、#20田賀(3年・C)のシュートで63-67と仙台大が4点差にまで追い上げる。しかし関西学院大は#0高橋(3年・C)が落ち着いてゴール下で決め返すなど譲らない。仙台大は残り時間、激しいファウルゲームに挑むが、それ以上には差を詰めることができず77-66でタイムアップ。関西学院大が勝利した。

111123taga.jpg 関西学院大は仙台大の早い展開にも焦らず対処し、インサイドでは中に攻めこませず勝利した。昨年は関西1位で試合に臨んだが、いいところを出せずに敗退したが、今度は確実に勝利を収めた。

 仙台大はサイズのなさを速さと懸命さでカバーした。#14佐藤は3P5本を含む27点。彼頼みになってしまったが、ほかの力のあるメンバーが本領発揮できなかったのが惜しい。だが、最後まで強い気持ちでプレーする姿を見せた。宮城県のチームとして震災で被災し、悩み、考えることも多かったシーズンのはずだが、一つひとつのプレーで見せてくれた気迫は多くの人に伝わっただろう。多くの声援もまた、温かかった。「まだ苦しんでいる人がいるので」と言う主将#13鳥田の言葉は重いが、今後も頑張って欲しい。

写真上:関西リーグ新人賞の西は前半の得点を牽引。
写真下:高さのない仙台大はインサイドで田賀が奮闘。

※関西学院大・柳田選手、仙台大・佐藤選手のインタビュー、試合の写真は「続きを読む」へ。
※仙台大・鳥田選手のインタビューは追って掲載します。

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「いつも通り自分たちのバスケットができた」
昨年の無念を晴らして1回戦突破

◆#81柳田将斗(関西学院大・4年・主将・PG)
111123yanagida.jpg要所で良い働きを見せて11得点の柳田。キャプテンとしても能力の高い後輩たちを声を掛けて上手くまとめ、チームの勝利に一役買ったと言える。関西学院大は昨年、力のある4年生を擁しながらも初出場の富山大に敗れて悔しい敗戦を味わった。あの経験を活かし、相手が勢いに乗った時も自分たちのバスケットを崩さず落ち着いて対処したことで見事に勝利。プレッシャーを跳ね除けてまずは初戦を突破した。次は定期戦でも良く知る早稲田大学が相手。目標のベスト8入りをかけて全力でぶつかるだけだ。


―試合を振り返って。
「過去2年間インカレは初戦で敗退していて、関西の人たちからも関学はインカレで結果が残せないと思われていたと思うんです。先輩たちも毎年ベスト8という目標を掲げてチームで一生懸命やってきたんですけど、結果が出なくて。そういった先輩たちの無念を晴らす為にもこの1年頑張ってきたし、その分今までプレッシャーも結構ありました。でも今日は思いのほかみんなこの代々木の独特の雰囲気にも飲まれることなく、いつも通り自分たちのバスケットができたと思うので、そこが一番良かったところかなと思います」

―仙台大も勢いに乗って追い上げてきましたが、関西学院大も落ち着いていて崩れませんでしたね。
「ああいう風に小さくて全員がアウトサイドをバンバン打ってくるチームは結構苦手なんですよ。それでシュートを決められて流れが悪くなりかけた時もありましたけど、コートの中で声を掛けあって絶対に受け身にならずに粘り強く戦おうと意識し続けました。リバウンドやルーズボールを頑張れば絶対また自分たちの流れが来るんだって信じて、泥臭いことをやり続けて。それで相手のシュートが落ちてきた時にしっかりリバウンドを取って逆に自分たちのブレイクにつなげられたので、それは良かったなと思います」

―去年のインカレは一回戦敗退となりましたが、その時の相手の富山大も苦手だという小さくて打ってくるチームでしたね。
「そうですね。去年は2回戦の相手が天理でそっちばかりに目がいってしまって、足元をすくわれる形となりました。最初からアウトサイドのシュートをバンバン決められて点差が離れて、焦ってしまったんですよね。混乱してチームがバラバラになってしまって。でもそういう去年の失敗があったからこそ、今日も油断することなく自分たちのやらなきゃいけないことをチーム内で共有して一試合やり通すことができたんだと思います。今日も去年の経験が役に立って結果につながったのかなと思いますね」

―試合に出る選手も多かった去年の4年生が抜けましたが、それでも今年こうして一回戦突破となりました。その要因はどこにあると思いますか?
「去年は4回生が強烈なリーダーシップを持っていて、やっぱり技術的にもすごかったんですよね。今年の4回生は試合に出ている選手が僕と伊藤(#10)の二人で、今まで試合に長い時間出ることもあまりなくて。そういう意味では今年のチームは去年には技術的に及ばない部分もあるんですけど、それでも僕たちは僕たちなりにやっていこうと思っていました。泥臭い部分であったり、後輩への声掛けだったり。やっぱり後輩たちの方が技術的にはしっかりしているので、そこを最大限に生かしてあげるために僕たちが“汚れ役”じゃないですけどそういう支えにならなきゃって。あの子たちの能力を最大限出して上げれるように一番気持ちを見せてプレーしてきたのが良かったのかなと思います」

―ここまでの今シーズンを振り返っていかがですか?
「春に成績が残せなくて、思い悩んで自分を見失ってしまった時期もありました。思い通りのプレーが全然できなくてチームには本当に迷惑を掛けてしまったと思います。でもこのインカレは最後ということで、プレッシャーを背負いすぎずにのびのびプレーできればいいなと思っていて。自分らしいプレーをすれば結果もついてくるかなと思いますし、今日もリーグ戦に比べてそういうプレーができたので、そういう面では自分も成長したと思います。明日も失うものは何もないですし、チャレンジャーとして関東のチームを倒すために明日も気持ちを見せて戦いたいと思います」

―相手は早稲田大ですが。
「早稲田とは定期戦で年に一回戦っているのですごく馴染みのある相手だし、個人的に知り合いも多いチームなんです。洛南の人たちがいるチームにインカレで当たって、思いきりやり合いたいというのは個人的な目標だったので、明日も楽しめるかなと思いますね。関東の大学は強いですが、それに負けずにいつも通り自分たちのプレーができれば絶対良い勝負は出来ると思います。勝って今年の目標であるインカレベスト8を達成したいです」



「決めるべきところで決められなかった」
3Pで何度も会場をわかせたが、惜しい敗退

◆#14佐藤文哉(仙台大・3年・SG)
111123satofumiya.jpg富士大同様に、東北勢代表の仙台大にも今回のインカレの舞台には特別な思い入れがあったはずだ。会場には前日に敗退した富士大のメンバーはもちろん、関東の大学でプレイする東北の高校出身者も多数駆けつけ声援を送っていた。初戦敗退となったが、最後まで粘り強く戦う姿勢は多くの観衆の心を動かしたことだろう。佐藤自身はチームハイの27得点で能力の片鱗を見せた。来年は最上級生となる。4年生として更にプレイの質を高め、今から佐藤のプレイが見られるのを楽しみにしているファンやかつての仲間たちの期待に、再びインカレの舞台で応えたい。


―惜しい試合でしたが。
「勝てない試合ではなかったと思うんで、それだけに悔しいです」

―最後にファウルゲームを仕掛けた場面で、佐藤選手以外あまりアウトサイドのシュートを打てる選手がいなかった印象があるのですが。
「いや、でもみんな結構外は入るんですけどね。それが今日は入らなかったのでそう見えてしまったのかもしれないですけど、普段仙台大はドライブよりも外で打つプレイヤーも方が多いです」

―代々木という舞台への戸惑いのようなものはありませんでしたか。
「去年経験しているので自分自身はそういうものは感じなかったですけど、ただみんなはどうなのか分からないです。でも去年は出ないで初めてこのコートに立った選手もいるので、そういう部分も今日はあったかもしれないです」

―応援が凄かったですね。
「はい、いつもあの応援が励みになって頑張れています。今日は明成(出身高校)のOBもいましたね」

―相手が関西学院大学でしたが、できれば明成出身者と対戦したかった気持ちもあるのではないでしょうか。
「それはありますね。こういう大会で明成のOB同士で対戦したことがないので。やってみたいというのはあったんですけど、そこは仕方ないです」

―試合が終わった後、アップを始めようとしている早稲田の選手と手を合わせていましたが。
「あ、藤原(#91)ですね。あいつも宮城出身でお互いに知ってて。中学のとき、ジュニアオールスターも一緒に出ましたし」

―そういう意味ではインカレでのプレーは楽しみなのではないでしょうか。
「関東に行くよりも、地方の大学に行って関東の相手を倒すというのが自分の目標でした。そういう意味で言うと、こういう舞台でやれて良かったです」

―出来れば初戦は関東のチームとやりたかったというのが本音ですか。
「ああ、それはあるかもしれないです。みんな『打倒関東チーム』という感じでやっているので。でも、どこが来ても強いので、勝たなきゃいけないから関係ないですけれど」

―佐藤選手自身、今日はかなりシュートを良く決めていましたね。
「いや、でも決めるべき所で決められなかったので、自分的にはそこまで良いプレイをした感じではないです」

―先程応援の話もありましたが、今年は震災がありました。そういう意味ではこれまでの自身のバスケット人生の中でも特別な一年だったのではないでしょうか。
「一応東北のチームにとっては、今年は特別な年みたいな感じになっていたので。こういうところで東北のチームとして頑張って、東北は頑張ってるぞ、という部分をみんなで見せようと話していたので。今年は今までとは特別な舞台だったかもしれないです」

―会場も盛り上がって、多くの人に印象を与えたと思います。
「みんなの記憶に残ったのなら、良かったかなと思います」

―4年生と一緒にやってきてどうでしたか。
「これまでチームでいろいろあったんですけど、チームとして引っ張ってくれるし、自分のわがままなプレイも理解してくれているので、すごくありがたかったです」

―来年は自身が4年生で、インカレ出場と打倒関東勢が再び目標になると思いますが。
「インカレ自体、来年も出られる保証は無いので、まずはしっかり練習してインカレの出場を決めてから、関東のチームを倒せる対策していければな、と思います」



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関西学院大は最後までメンバーで声をかけあっていた。


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関西リーグでは3P王の伊藤。この日もきれいなシュートを決めた。


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エース・菅原は本来の力を発揮できず。


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同じ東北代表である富士大、明成出身者等、多くの応援を得た仙台大はまるでホームコートのような雰囲気。シュートを決めるたびに大きな歓声が上がった。


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震災時、「バスケをしていていいのか」と自問自答したと主将の鳥田。しかしその懸命なプレーで伝えたものは多い。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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