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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.11.23 (Wed)

【2011インカレ】11/23 富山大VS中京大

【劇的ブザービーターで富山大が中京大に逆転勝利】
111123yamamoto2.jpg 北信越1位の富山大、東海3位の中京大と地方校同士の対戦。序盤から中京大が長い時間リードを奪うが富山大が追い上げて試合は大接戦となり、劇的な幕切れで富山大が勝利した。

 前半主導権を握ったのは中京大だった。#6松岡(4年・G)のバスケットカウントや#11大崎(1年・CF・佐久長聖)のブロックショットもあって立ち上がりからリズムを掴むと、2Qではオフェンスリバウンドに飛び込んでボールを保持し続け、相手に得点チャンスを与えない。その間#4小林(4年・SG)らが高確率でシュートを決め、25-38と13点差で後半に進む。

 しかし3Q、富山大は素早いカバーでダブルチームを組み、相手のミスを誘って点差を縮める。#24湯浅(3年・F)、#11山本(4年・G)らが思い切りの良いシュートを放ってみるみる点差を縮め4点差に。だが中京大も#16杉本(1年・SG・光泉)が3Pを決め、逆転はさせずに7点リードで最終Qへ。

 4Q、富山大は#35中村(1年・F・藤枝明誠)が果敢にオフェンスリバウンドに飛び込んでチームに勢いをもたらすと、それに続くように#11山本や#91佐藤(4年・F)もアウトサイドを決めていく。焦る中京大はトラベリングやファウルなどミスが増えて得点が停滞。だがそれでも4Q後半にはリバウンドから速い展開を出し、何とか逆転はさせない粘りを見せる。

111123shimura.jpg 残り4分を切り、富山大は#11山本が奮起。迷いなく放たれるシュートは次々リングに沈んで残り2分半には同点に追いつく。ここから目の離せないシーソーゲームが続いた。富山大は#24湯浅が負傷退場となるも、#11山本の3Pで勢いを切らさない。残り55.2秒で再び山本がミドルシュートを決め、70-68と遂に富山大が逆転に成功した。だがタイムアウトを挟んだ中京大は#8河合のシュートで再度同点に。続いて富山大は#25志村(3年・G)がフリースローを得るもこれを1本しか決められず、残り23.1秒残して中京大ボールとなった。残り数秒で放たれた#4小林のシュートは外れるも、何とこのリバウンドを#16杉本がはじいて決めるビッグショットをやってのける。これで残り1.7秒、中京大が71-72と1点リード。形勢逆転となり、富山大はもう後がなくなった。タイムアウトを挟み、最後の勝負を決めるジャンプシュートを放ったのは#25志村。するとこれが見事ブザーと同時にリングを通過し、73-72でタイムアップ。富山大はベンチメンバーもなだれ込み、激闘を制した喜びに笑顔がはじけた。

「我慢のできるチームになった」#91佐藤。富山大は一時15点差をつけられてもそれを跳ね返す我慢強さと爆発力があった。最後のシュートを決めた#25志村「自分はファウルで全然試合に出てなかったし、みんなが流れを掴んでくれたお蔭。あのシュートは僕だけじゃなくて皆の気持ちがこもった皆のシュート」とチームメイトに感謝した。これで富山大は2年連続のベスト16入りとなった。

 高さで優位にあった中京大はリバウンドを掌握し前半は主導権を握ったが、後半爆発した富山大の勢いを前にひるむ場面もあった。下級生の頃から主力だった代が4年生となった今年だけに、接戦を落としたことは悔しい。だがお互い全力でぶつかり合った事を称え、主将の小林らも試合終了後の整列では笑顔を見せて4年間を終えた。
 
写真上:勝利に大きく貢献した山本は30得点。勝負所でシュートが全く落ちなかった。
写真下:最後のシュートを決めてガッツポーズの志村。昨年1回戦目の骨折で不甲斐ないインカレとなった悔しさを見事に晴らした形だ。

※富山大・佐藤選手、中京大・小林選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】
「歴代の富山大学の中でも一番我慢のできるチーム」
気持ちを切らさずビハインドを跳ね返した粘り

◆#91佐藤雄太郎(富山大・4年・F・主将)
111123satoyutaro.jpg嬉しい1回戦突破となった富山大。北陸高校などから今の4年生の代から選手が集まりはじめ、4年前は2部からのスタートだったが昨年インカレ初出場、今年も2年連続の一回戦突破と、この4年間でチームは大きく力をつけてきた。「苦労した」という今シーズンを乗り越え、粘り強さで見事に逆転勝利を収めたことはチームにとって大きいだろう。次は実力充分の中央大との対戦。小さくてもスタイルを徹底したバスケットで、思い切って戦ってほしい。


―逆転勝利となりました。心境はいかがですか?
「もう本当に嬉しいです!純粋に。勝てて良かったです」

―試合を振り返っていかがですか?
「やっぱり序盤は硬くて自分たちのバスケットができずにずっと相手のペースで。でも今年のチームって、歴代の富山大学の中でも一番我慢のできるチームになってきたんですよね。それは予選からずっとみんなが感じていることだと思います。前は点差を離されたらすぐ下を向いてダメかなと思ってしまったんですが、今年は離されても我慢して我慢して、追い上げて1点差や2点差で勝つことができるようになってきました。そういう展開がまさに今日の試合にも出たんじゃないかと思います。でもリバウンドもすごい取られてしまったし、やられた部分もありました。それが徹底できなかったのは反省なので、明日は切り替えてまた頑張りたいです」

―リバウンドはやられましたがディフェンスでは自分たちより高い相手をよく抑えていたように感じましたが。
「そうですね。でも前半相手にアジャストするのに時間がかかってしまったので、もっと早い段階からしっかりマークつけるようにしなきゃなと思います。終盤になるにつれ徐々に守れるようになりました」

―インカレまでの準備はどのような感じでしたか?
「色々やってもしょうがないかなという気持ちがあったので、特別な事はせずに今まで1年間やってきたことをやり通そうという感じでしたね。自分たちのバスケットを思い切りやることが良い結果につながるかなと思って。ディフェンスからの速攻と、ハーフコートではスクリーンなど使いながら動きの中で攻めること、あとはやっぱり外のシュートですよね。うちはどれだけ決められるかが鍵なので。今日も山本がすごかったですし、例え誰かが調子悪くてもみんなが自分の役割を全うしてカバーできればいいかなと思いますね」

―#35中村選手などルーキーも活躍していますね。下級生は見ていてどうですか?
「そうですね。下級生はみんな能力が高くて、自分たち上級生も刺激になっていると思います。今までずっとベンチの層も薄かったんですが、今は切磋琢磨して成長して、競い合えるようになってきました。良い刺激になってるし、良い練習もできてますね」

―昨年お話に伺いましたが、今もAチーム・Bチームで分けずに練習しているんですか?
「ほとんどないですね。全員で一緒に練習してます。試合中に声が出てなかったらベンチのみんなが学年関係なく『声出せ声出せ!』って言ってくれるし、練習も試合も雰囲気はにぎやかですね。本当に良いチームになったなと思います。この1年間、結構ずっと苦労したんですよ。春先あまり良くなくて北信越でも負けて、西日本大会でも鹿屋に負けて。何なんですかね…去年のインカレで一回戦を勝って、満足じゃないですけど多分『俺らは強いんだ』みたいな変な勘違いがあったんです。でも負けを色々経験して、ああでもないこうでもないと話し合ってようやくチームとして一つになってきた感じですね。我慢強く勝てるようになりましたし。自分勝手にやってた部分があったんですが、チームのことを考えてやるべきことが明確になってきたんだと思います」

―キャプテンとして心掛けていることはありますか?
「僕的にはまわりをしっかり見ようと思っています。練習も雰囲気などを見ながら練習メニューを組み立てて、試合に出ている時もプレーも良く見てこいつは調子良いからここにパスを出そうとか。下級生が多い中、コートでは自分が一番見えていると思うので、そういう部分は見て言えるように心掛けてます」

―では次の試合に向けての意気込みを。
「京産が来ても中央が来てもどっちも強いので、チャレンジャーとして思いっきりプレー出来ればなと思います。一発勝負なので何が起こるかは分かりませんしね。今日の反省を活かしながら、試合できる喜びを噛みしめて思い切ってプレーしたいです」


「ゲーム自体はすごく楽しめた」
最後の激闘で集大成を見せた主将

◆#4小林大地(中京大・4年・SG)
111123kobayashi.jpgチームハイの21得点と好調だった小林。主将としても、プレーでもチームを引っ張る形となった。試合終了直後は悔しそうな顔を見せた小林も、整列で並ぶときには笑顔を見せて切り替えた様子。「楽しかった」と悔やむことなく笑顔で引退を迎えた。勝敗はついてこなかったものの、富山大に負けず劣らず中京大も終盤粘りを見せて白熱した試合を演じた。見ている者にも両チームの奮闘が伝わってくる試合だった。


―大接戦の末、こういう結果になってしまいました。
「やっぱり正直勝てたゲームだと思うし、悔しい気持ちは強いですね。ずっと今の自分たちの代がチームの中心となって戦ってきたので、最後の大会で一発やってやろうという気持ちだったんですが…。まぁでも相手もインカレに出てくるチームだし、持ち味を存分に出してくるのはさすがだなと思いましたね。でも4年間の集大成を見せようというのをみんなに言って試合に臨んで、ゲーム自体はすごく楽しめたかなと思います。勝てればもっと良かったんですけど(苦笑)、後悔はないですね」

―追い上げられた要因はどこにあると思いますか?
「油断とかは全然なかったんですけど、守りに入ってしまったかなと思います。後半も0-0からスタートする気持ちでとは言っていたんですが、どうしても点差を守りにいってしまって。相手の3Pがポンポン入って、焦る部分もありましたね」

―リバウンドにもよく飛び込んで、良さも見られましたが。
「それはみんな気持ちを出していたからだと思います。それも4年生だけじゃなく後輩もしっかりついてきてくれたのは良かったですね」

―主将としてやってきた今シーズンはいかがでしたか?
「とにかく今年の1年間は、今までで一番時間が経つのが早かったですね。自分はキャプテンとして、とにかくみんなが同じ方向を向いて行けるようにというのは意識していました。やっぱり人数も多いので、逸れていってしまうやつらに声を掛けて 全員一人ひとりと万遍なくコミュニケーションを取るようにしました。信頼関係を一人ひとりと築けるように。それで最後までみんなついて来てくれたと思います」

―4年間を振り返って。
「僕が入学した時はチームの状況もあまりバスケットをする環境ではなかったんです。それをコーチが変わって自分たちが入って、4年間かけてやっと今みたいにチームとしてまとまってきました。イチからのスタートで、辛い事もいっぱいありましたね。でも本当に楽しかったです。同期は何事も一生懸命でとにかく仲が良いので、ここでチームが終わってしまうのは寂しいですね」


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1対1やリバウンドなどアグレッシブなプレーを見せた1年生の中村。

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喜びに沸いた富山大。主将の佐藤もガッツポーズ。

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1年生ながらキーマンとなった杉本。


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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