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2007.09.09 (Sun)

9/9 関東大学1部リーグ 第1週 青山学院大VS早稲田大

青山学院大73(16-20,23-22,14-17,20-9)68早稲田大
0909aogaku.jpg開幕戦屈指の好カードであったはずが昨日は大きく期待を裏切った早稲田大。しかしこの日、早稲田大エース#7近森(4年・F)はFG%が5割を超える38得点、11リバウンドと大爆発。リードが4度も変わる最後までもつれた大接戦は、終盤の勝敗を分ける局面での早稲田大のミスによって終止符が打たれた。春の緒戦負けの汚名を晴らすべく、青山学院大は開幕2連勝と2年ぶりのリーグ優勝に向け好調なスタートを切った。

詳しいゲームレポートと、青山学院大・広瀬健太選手、早稲田大・近森選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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■GAME REPORT■
0909hc.jpg第一戦では第1Qで20点もの差を付けた青山学院大だったが、今日は打って変わって追う展開となる。早稲田大は昨日は当たりが来なかったシューターの#8加藤(4年・SG)の3Pで先制すると、#7近森(4年・F)の活躍もありリードする展開に。一方の青山学院大は#15広瀬(4年・F)がバスケットカウントを決めるが、早稲田大の堅固なディフェンスを前に外から打たされリズムを掴めない。終盤、青山学院大#8荒尾(3年・C)のミドルシュートなどで点差を詰め16-20でこのQを終える。早稲田大はいいスタートを切ったものの、得点源の#7近森が2ファウルと不安も残した。

2Q,早稲田大#7近森に一気に火がつく。#7近森は立ち上がり早々に3ファウルとなった#12根本のオフェンスリバウンドから3Pを決めると、多少のプレッシャーがあろうとも次々に3Pを沈めていく。一方の青山学院大も#15広瀬の連続得点や#1熊谷(4年・F)がドライブにオフェンスリバウンドと4年生を中心に得点に繋ぎ追いすがる。それでも#7近森は止まらない。3Pを決めた#5前川(4年・PG)の正面突破からアシストを受け再び3Pを決めると、ポストアップから振り向きざまにフェイダウェイを決め逆転を許さない。青山学院大は#1熊谷の3P、#12渡邉(2年・PG)がドライブから3点プレイを決め1点差に迫るも、最後にまたしても#7近森に3Pを決められ39-42のビハインドで折り返す。このQ終わってみれば5本の3P含む19点と大爆発した#7近森の独壇場であった。

3Q,青山学院大の猛攻が始まる。#15広瀬の1on1で先制すると、速いトランジションから早稲田大のディフェンスが整う前にアーリーオフェンス、ブレイクを仕掛け開始2分で一挙8点を挙げ逆転に成功。しかし早稲田大も粘りを見せる。青山学院大は#12渡邉に3Pを決めるもそのあとが続かない。早稲田大は#8加藤がすかさず3Pを決め返すと、さらに#5前川の3Pで1点差まで追い上げる。青山学院大はたまらずタイムアウト。しかし、青山学院大は#8荒尾がシュートを決めきれなかったことも手伝い、残り3分間で無得点。この間に早稲田大は#7近森がインサイドで連続得点、さらに終了間際に#10風間(4年・F)の3Pで再逆転する。53-59の早稲田大リードで最終Qを迎える。

0909kazama.jpg4Q、お互いに自らのミスでいいスタートを切れない。それでも青山学院大は#10小林高晃(2年・SF)が2本の3Pに#15広瀬のドライブに合わせ連続8得点で再び同点に。さらに#10小林高晃は4本連続で3Pを外すも5本目で決め逆転に成功する。さらに#1熊谷もオフェンスリバウンドからシュートを決め66-61とリードする。しかし早稲田大#7近森は黙ってはいない。3Pを決めると、鋭いドライブからダブルクラッチを決め会場を沸かせる。残り1分半、青山学院大#8荒尾のインサイドで5点差とされた早稲田大はまたしても#7近森が攻める。強引なレイアップが外れると自らティップするという驚異の身体能力でフリースローを獲得すると、これを2本ともきっちり決め3点差に。しかし、ラストチャンスのオフェンスで#7近森にパスをしようとした#6木下(4年・G)がなんと痛恨のパスミス。このプレイで勝機を逃がしそのままタイムアップ。#7近森の活躍も及ばず73-68で青山学院大が接戦を制した。


◆#15広瀬健太(青山学院大・4年・F)
0909hirose.jpgオールラウンドな活躍を見せるも、大事な局面で消極的なプレイをする印象のあった広瀬。夏の間に精神的にも一回り成長し、この二日では勝負強い姿を見せた。

-危ない試合でしたね。
「昨日は向こうがリズム悪くてこっちが良くて。それ以外はそんな差がなかったんで。立ち上がりからもそうでしたけど、アップからみんな疲れていたかわかんないですけど朝も早かったですし。ちょっと頭がボーっとしていたんで。シューティングにしてもみんな意識飛んじゃっているような感じで、こうなるんじゃないかなとは予想していました。(朝早いのは苦手?)朝早いのはダメっすね(笑)。まあ、俺がダメっすね。」

-前半押されても焦らずについて行けましたが、広瀬選手も声を出していましたが何か指示を?
「とにかく近森(早稲田大・#7近森裕佳)なんかすごい入っていましたし、我慢強く食らいついていけば、後半一桁だったら追いつけると思ったんで」

-近森選手とのマッチアップで熱くなる場面もありましたが、どうですか?昨日からお互いにやりあっていますが。
「(笑)向こうは彼が点を獲らないと成立しないチームですから。うちはそんなことないんで。誰が出てきても点取れますし。もちろん俺が点獲ることにこしたことはないと思うんですけど、俺がダメなときにカバーできるやつもいますし」

-後半の立ち上がりに速い展開に持って行けたのが良かったですね。
「うちは後半走って勝つっていうことを目標にしていますし、去年も一昨年もそうでしたし、こういう展開で勝ってこられているので、今年も最後はちょっと走れなかったですけど、そういうチームを目指しているんで、こういう前半どっこいどっこいの試合展開で、後半に向こうが苦しいときにうちも苦しいけど、そこで走れるっていう展開に持っていってっていうのがチームとしての目標です」

-春に比べ広瀬選手自身の積極性が増したようにこの2日間で感じました。
「夏の遠征で調子よくシュートを決められたのが自信につながっているのかな」

-今日の試合の中で良かったところは?
「最後小林(#10小林高晃)がそんな確率良くなかったですけど、それでもみんな渡邉以外はリバウンド取れるんで。リバウンドでみんな貪欲に食らいついたのが早稲田より勝ったんじゃないかな。リバウンドでセカンド、サードチャンスから荒尾(#8荒尾岳)なんかゴール下もシュートは入りましたし。今日勝てたのは向こうよりうちの方がボールに対するものだったり勝ちに対する執着心があったからかな」

-今日の試合の反省点はありますか?
「2戦続けてブレイクが出せなかったのが反省点ですね。せっかくディフェンス頑張っているのに、うちの持ち味にしようとしているブレイクが出せなかったのが。ブレイクからアーリー(オフェンス)なんかも少なかったですし。もったいなかったかなと思います」

-昨日の反省点は今日修正できましたか?
「昨日より今日の方がゲーム展開的には正直自分的には良かったと思います。最後まで集中力切らさずにゲームをできましたし」

-春の関東学院に負けた後に渡邉(#12渡邉裕規)選手が勝ちに対する執着心が足りないと言っていましたが、リーグはメンタルの上でどうですか?
「僕たち3、4年はあそこで春は終わってしまいましたし、4年はもうトーナメントはないわけですけど。その分悔しい気持ちはありましたし、今年はどこが優勝してもおかしくない状況なんで。うちもチャンスでもピンチでもあるから危機感を持って、夏に練習をやって来れたんでその分みんなも自身をもってやれてるんじゃないかなと思います」

-春に公式戦で1部のチームとやっていないのでやりづらい部分はないですか?
「そういうのは特にないですけど、公式戦をしてないのはちょっと不安でしたね。(※)夏に監督やスタッフ陣がいないときもしっかり練習できましたし、練習の裏づけがあって思いっきりプレイができていると思います」

-2連勝と幸先良いスタートを切れましたね。
「後6週長いですし。このあと調子の悪かったチームがうちの試合のときだけいきなりシュートは入りだすことも良くあることなんで。勝っても負けても一戦一戦大事に切り替えてやっていきたいですね」

(※)青山学院大の監督・スタッフは8/7~8/18に行われたユニバーシアードでバンコクへ。



◆#7近森裕佳(早稲田大・4年・F)
0909chikamori.jpgこの日も堅固なディフェンスの青山学院大相手に、38得点と内外に得点を荒稼ぎする早稲田大のエース。過去3年1部では勝ててない早稲田。今年も開幕2連敗と早くもつまずいた感はあるが、近森の言葉からはこの先のリーグ優勝への自信が覗かれた。

-リーグ連敗スタートということなんですが。
「そうですね。何度も経験しているんで、悲しいことですけど。リーグは2連敗したからといって終わるわけでもないですし、まだ6週間続くわけで。昨日は本当に悪すぎて、昨日の課題を今日それなりには改善できたと思うんですけど。まだ勝負弱いところも見えて、来週にはそういう面をもっと改善できれば。リーグはそういうことの繰り返しだと思うんで。連敗したからといってショックを来週まで引きずることだけは絶対になくして。また来週は気持ちを切り替えて」

-昨日の試合はなぜあんな入り方(第1Qだけで20点のビハインド)になってしまったんでしょう?
「んー、初戦というのもあったのか、みんながフワフワしてしまって、気持ちも入っているとは言えなくて。ああいう入り方をしてしまったのは僕ら4年の責任だとは思うんですけど。ああなってしまったことは仕方ないことで、いかに今日切り替えられるかが勝負だと思ったんで。今日入り方もすごい良くて、ディフェンスも3Qまでできていたと思うんですけど、まだどうしても4Qの勝負どころで思い切りが悪くなってしまったり、一本が出なかったり。そういう課題はまだまだあると思うので。これから6週で4Qに勝負になるシチュエーションはいくつも訪れると思うんで、同じ過ちを繰り返すんじゃなくてこれまで経験してきたことをしっかり修正していきます」

-近森選手自身好調だっただけに、勝ちたい試合だったのではないですか?
「僕がいくら点獲ってもチームが負けたら意味がないですね。逆に僕が点を獲らなくてもチームが勝ってくれればそれはそれでベストだと思うし。んー、非常に残念でしたけど、調子が良かったことを忘れて来週の日大に気持ちを切り替えて自分のベストを尽くせるよう頑張っていきたいです」

-昨日惨敗してしまったことで今日の試合に気負いとかはなかったですか?
「気負いっていうのはないですし、僕らが受けて立つ立場でもないので。逆に昨日向こうがあれだけの勝ち方したんで、なめるっていうことはなくても、多少受けて立つ、そういう姿勢になるんじゃないかって。こっちから激しくプレッシャーかけていけば向こうもそんな力の差があると思っていないんで。今年はどこも力の差がないと思っているから、絶対競る勝負になるって言っていて。結果その通りになって。うちのプラン通りに進んでいただけに、勝ちたい1戦だったんですけど。そこは悔しいですね」

-今日の試合にどうして勝ちきれなかったのでしょう?
「勝負どこの4Qの入りにみんなが人任せになってしまって、そこでつまんないターンノーバーも増えて。うち出だしの部分がほんと悪いとおもうんで。気持ちをもっと強く持っていけば修正できる点だと思うんでそこ頑張るのと、4Qに自分らの足が動かなくなって相手に簡単に3P打たれてしまった。そこの詰めの甘さが出てしまったので。あのゾーンはそんな夏ずっと練習してきたってわけじゃないので、これから改善していけばもっともっと良くなって行くものだと思っているので。あと最後にリバウンドを向こうに押し込まれるっていうシーンが目立ったので、サイズがない分そういう泥臭い部分頑張れるかがこの先ずっとキーポイントになっていくと思うんで」

-この2試合で少なからず、やはり早稲田はリーグに弱いのかもという印象を受けたのですが。
「(苦笑)確かにそう思われても仕方ないと思うんですけど。昨日は確かに悪い部分ばっかりが出てしまって、今日は昨日より全然早稲田らしさが出ていたと思うし。うちも苦しい練習をやってきて全試合みんな勝ちたいと思ってやってきているわけで、そう思われてもやるのは僕らなんで、これから6週間やる試合全部で勝つつもりなので見ててください」

-この2日で感じたものは何でしょう?
「絶対うちは勝つも負けるもディフェンスだと思うので。負ける時は全然ディフェンス頑張れていないし、勝つ時はチームディフェンスが機能しているときだと思うので。サイズがないチームはやっぱり守って勝つってことしかない。ずば抜けてオフェンス力がある選手もいないですし。そういうオフェンスの面では計算できないので、ディフェンスは頑張れば計算できる部分だと思うので。その部分をうちが切らさずに頑張れば全試合に勝機はあると思っています」

-来週以降も厳しい相手が続きますが。
「そうですね。まあ、勝ちます(笑)。もう勝つしかないんで、一戦一勝で。もう青学に2連敗してしまったので崖っぷちのつもりで。毎試合が最後っていう感覚で臨んでいけば、必然的に気持ちも入るだろうし。ちゃんとうちがやることをやれば勝てるという自信もあるんでそこらへんはプライドと強い気持ちを持ってこれから6週間取り組んでいきたいと思います」

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