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2011.11.22 (Tue)
【2011インカレ】11/22 明治大VS新潟経営大
【明治大がビハインドを跳ね除け新潟経営大を下す】
関東9位の明治大と北信越2位の新潟経営大の対戦は、確率良くシュートが決まった新潟経営大が一時15点以上のリードを奪うものの、我慢して後半調子を取り戻した明治大が逆転して87-75で勝利した。
開始から明治大は好守を見せ、オフェンスもドライブや速攻と勢いが出て開始5分で12-5と先手を取る。だがここから新潟経営大は#10鈴木(3年・SG)や#4山本(4年・C)のアウトサイド、#11山下(3年・PG)のスピード溢れる速攻で20-15まで追い上げて1Qを終えると、2Qでは#5柴田(4年・PG)を筆頭に素早いダブルチームの寄りを見せて明治大のミスを誘った。すると2Q後半、#10鈴木の3Pを皮切りにシュートに当たりが来た新潟経営大。#6坂本(4年・SF)や#8笹川(3年・C)らが畳み掛けるようにシュートを決め得点を量産した。反対に明治大はアウトサイドが決まらず5分間近く無得点となってリードを広げられ、31-43で試合を折り返す。
後半に入っても明治大は前半と同じく外のシュートが決まらない。だが激しいディフェンスから徐々に点差を詰めていくと、3Q後半#51皆川(1年・C・京北)がインサイドで体を張り、点差を一桁に。一方の新潟経営大は最後の約3分間ぱたりと得点が止まり、58-59と明治大が怒涛の追い上げを見せて最終Qへ。
4Q、開始すぐに#16安藤(1年・PG・明成)の3Pで明治大が逆転に成功。だが新潟経営大も譲らず#6坂本が3Pを決め返し、ここから白熱したシーソーゲームが続いた。残り7分、明治大は#6佐藤(4年・PG)が3P、ドライブと積極性を見せて4点リード。ディフェンスでも前からプレスに当たり、新潟経営大はこれに対応しきれずターンオーバーが増える。前半で次々と決まっていたシュートもこぼれる場面が見られ、逆に明治大は勝負強い#6佐藤が3Pを決めて点差を引き離した。結局87-75でタイムアップとなり、新潟経営大の奮闘は光ったものの明治大がプライドを見せて無事一回戦を突破した。
明治大は初戦の堅さもあって相手の勢いに後手に回ったが、後半は力を発揮した。次の相手はこれで3年連続インカレで対戦となる東海大。因縁の対決を制することが出来るか。
新潟経営大は明るい雰囲気で全員が積極性を見せ、明治大の高さにもよく対応した。勝ち星を得るまでにはいたらなかったものの、試合終了後もみな清々しい表情。見ている者にインパクトを残したインカレだった。
写真上:終盤、佐藤の3Pが追い上げのポイントになった。
写真下;試合終了となり、それでも新潟経営大の面々にはやりきった表情が浮かんでいた。
※新潟経営大・柴田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「楽しくやる為にはどうしたらいいか考えてきた」
明るいチームカラーでインカレでも奮闘
◆#5柴田和輝(新潟経営大・4年・PG・主将)
明治大相手にリードを奪い続けた新潟経営大。勢いがあり、波に乗った時は次々にシュートを沈めた。仲間がシュートを決めるたびにチームも大きく沸き、試合終了後もみな笑顔。主将の柴田も「楽しかった」と言い、負けはしたがやってきたことを出せたことには満足げだった。“自由に楽しく”をチームに浸透させ、基本を徹底してバスケットを全員で楽しむ、そんな原点回帰を見せてくれたチームだった。
―試合を終えていかがでしたか?
「楽しかったです! なぜか分からないですけど、波に乗れて前半爆発できましたから。後半はヒューって感じで落ちちゃいましたけど(苦笑)。戦えたと思うし、楽しかったですね」
―このインカレという大舞台でもみんなシュートが好調でしたね。
「そうですね、なんでですかね? 東京に来てはっちゃけたんじゃないですか(笑)。東京来て前日、前々日とテンションを上げて、今日は逆にリラックス出来たのかもしれないですね」
―緊張で硬くなったりはなかったと。
「全くなかったです! 自分たちは無くすものも何もないので。チャレンジャーだし、勝てたらラッキーというか、思い切って戦えたのが良かったと思います」
―特にどこが通用したと思いますか?
「徹底してきたシンプルなことが通用したんじゃないかなと思います。ボックスアウトとか大きい相手に寄るとか、ディフェンスから速攻に走るとか。空いたらどんどん打って、入らなくてもディフェンスを頑張る。そういう風に今まで徹底してきたことは、関東にも通用するんだなと思いましたね。あとうちは練習中、メンバー同士でここをこうしよう、ああしようってすごく話し合いながらやってきたんです。そういうのは関東のチームよりやってきたと思うし、今日もバックカットとかトレールとかが上手くいって『これ使えるな!』って。自分たちで考えて工夫しながらやってきたのが良かったんだと思います」
―普段の練習が活きてきたんですね。
「そうですね。そうやってコミュニケーションをとって練習してきました。“楽しく”をうちは心掛けてきて、楽しくやる為にはどうしたらいいかって考えた時に、やっぱり監督にやらされるバスケよりも自分たちでもっと考えた方が楽しいじゃないですか。そうやってやってきたことが出せて今日みたいに良い試合だったら、すごく楽しいし悔いも残らないですよね。そういうスタイルでやってきました」
―後半は追い上げられてしまいました。
「あっちの方が一枚も二枚も上手でしたね。そこまで勝っていたのがちょっと奇跡だったというか、あっちも舐めてたんじゃないですかね(苦笑)? 最後にプレスがかかって『あ、これが関東の1部か』って実感しましたね。地方にはない高さとか当たりの強さを感じました」
―これで学生バスケットは引退になりましたね。主将を務めた1年はいかがでしたか?
「この1年は…、僕、宮城出身で被災地にいたので練習も最初の方はまともに出られなかったんですよ。それから就活とか教育実習とかチームを離れてた時期が結構あって。でも練習にはいなかったんですけど、僕が戻ってきた時に何か言っても素直に聞いてくれる仲間がいたのでやりやすい環境でしたね。みんなのお蔭ですね」
―明るいチームカラーが見ていて感じられました。
「自分がキャプテンになって、今年は“自由に楽しく”を心掛けてきました。固くならないで、先輩後輩関係なくみんな言い合える関係を作ろうって。それでこういう感じになったのかなと思います」
―これまでの4年間を振り返っていかがでしたか?
「1・2年生の時インカレに出られなくてすごい悔しくて、僕ももう辞めたいなって思ってたんです。実際監督にも辞めたいって言って。でもそこで仲間が止めてくれたんですよね。同期全員から『続けろ』とか『バスケ辞めても何もないだろ』って言われて、確かにそうだなって思ったし、せっかく宮城から新潟に来てるのに親にも悪いなとか考えて、結局辞めませんでした。そこからですかね、楽しくやろうって思ったのは。自由に楽しくやろうと吹っ切れて、そうしたら結果もついてきてインカレにも2年連続出られたので良かったです。楽しかったですね」
―止めてくれた同期は自分にとってどんな存在ですか?
「こんな適当なキャプテンを(苦笑)、本当に支えてくれた大事な仲間ですよね。お疲れさまとありがとうございましたって言いたいです。同期だけじゃなく後輩とかスタッフ、トレーナー陣にも本当に感謝してます」
―では最後に後輩へのメッセージをお願いします。
「地方の学校が関東の大学に勝つためには、泥臭く何かを徹底することが大事だと思うのでそこを頑張って欲しいです。あとは楽しくバスケするにはどうしたらいいのかをもっと考えようということですね。4年生に僕みたいなバカなやつが多いので、抜けて静かになっちゃうかも知れないので。メンバー的にも4年生が抜けることは厳しいと思うけど、そういう部分を頑張って欲しいです」

序盤、明治のゲームをコントロールしたのは4年生の味志。

新潟経営大がダブルチームで皆川を追い込む。前半は明治大の高さも優位を示せなかった。

3P5本を決め、23得点の鈴木。よどみのないきれいなシュートだった。

山下は攻撃起点の一つ。後半、欲しいところで決めた3Pは大きかった。

開始から明治大は好守を見せ、オフェンスもドライブや速攻と勢いが出て開始5分で12-5と先手を取る。だがここから新潟経営大は#10鈴木(3年・SG)や#4山本(4年・C)のアウトサイド、#11山下(3年・PG)のスピード溢れる速攻で20-15まで追い上げて1Qを終えると、2Qでは#5柴田(4年・PG)を筆頭に素早いダブルチームの寄りを見せて明治大のミスを誘った。すると2Q後半、#10鈴木の3Pを皮切りにシュートに当たりが来た新潟経営大。#6坂本(4年・SF)や#8笹川(3年・C)らが畳み掛けるようにシュートを決め得点を量産した。反対に明治大はアウトサイドが決まらず5分間近く無得点となってリードを広げられ、31-43で試合を折り返す。
後半に入っても明治大は前半と同じく外のシュートが決まらない。だが激しいディフェンスから徐々に点差を詰めていくと、3Q後半#51皆川(1年・C・京北)がインサイドで体を張り、点差を一桁に。一方の新潟経営大は最後の約3分間ぱたりと得点が止まり、58-59と明治大が怒涛の追い上げを見せて最終Qへ。

明治大は初戦の堅さもあって相手の勢いに後手に回ったが、後半は力を発揮した。次の相手はこれで3年連続インカレで対戦となる東海大。因縁の対決を制することが出来るか。
新潟経営大は明るい雰囲気で全員が積極性を見せ、明治大の高さにもよく対応した。勝ち星を得るまでにはいたらなかったものの、試合終了後もみな清々しい表情。見ている者にインパクトを残したインカレだった。
写真上:終盤、佐藤の3Pが追い上げのポイントになった。
写真下;試合終了となり、それでも新潟経営大の面々にはやりきった表情が浮かんでいた。
※新潟経営大・柴田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「楽しくやる為にはどうしたらいいか考えてきた」
明るいチームカラーでインカレでも奮闘
◆#5柴田和輝(新潟経営大・4年・PG・主将)

―試合を終えていかがでしたか?
「楽しかったです! なぜか分からないですけど、波に乗れて前半爆発できましたから。後半はヒューって感じで落ちちゃいましたけど(苦笑)。戦えたと思うし、楽しかったですね」
―このインカレという大舞台でもみんなシュートが好調でしたね。
「そうですね、なんでですかね? 東京に来てはっちゃけたんじゃないですか(笑)。東京来て前日、前々日とテンションを上げて、今日は逆にリラックス出来たのかもしれないですね」
―緊張で硬くなったりはなかったと。
「全くなかったです! 自分たちは無くすものも何もないので。チャレンジャーだし、勝てたらラッキーというか、思い切って戦えたのが良かったと思います」
―特にどこが通用したと思いますか?
「徹底してきたシンプルなことが通用したんじゃないかなと思います。ボックスアウトとか大きい相手に寄るとか、ディフェンスから速攻に走るとか。空いたらどんどん打って、入らなくてもディフェンスを頑張る。そういう風に今まで徹底してきたことは、関東にも通用するんだなと思いましたね。あとうちは練習中、メンバー同士でここをこうしよう、ああしようってすごく話し合いながらやってきたんです。そういうのは関東のチームよりやってきたと思うし、今日もバックカットとかトレールとかが上手くいって『これ使えるな!』って。自分たちで考えて工夫しながらやってきたのが良かったんだと思います」
―普段の練習が活きてきたんですね。
「そうですね。そうやってコミュニケーションをとって練習してきました。“楽しく”をうちは心掛けてきて、楽しくやる為にはどうしたらいいかって考えた時に、やっぱり監督にやらされるバスケよりも自分たちでもっと考えた方が楽しいじゃないですか。そうやってやってきたことが出せて今日みたいに良い試合だったら、すごく楽しいし悔いも残らないですよね。そういうスタイルでやってきました」
―後半は追い上げられてしまいました。
「あっちの方が一枚も二枚も上手でしたね。そこまで勝っていたのがちょっと奇跡だったというか、あっちも舐めてたんじゃないですかね(苦笑)? 最後にプレスがかかって『あ、これが関東の1部か』って実感しましたね。地方にはない高さとか当たりの強さを感じました」
―これで学生バスケットは引退になりましたね。主将を務めた1年はいかがでしたか?
「この1年は…、僕、宮城出身で被災地にいたので練習も最初の方はまともに出られなかったんですよ。それから就活とか教育実習とかチームを離れてた時期が結構あって。でも練習にはいなかったんですけど、僕が戻ってきた時に何か言っても素直に聞いてくれる仲間がいたのでやりやすい環境でしたね。みんなのお蔭ですね」
―明るいチームカラーが見ていて感じられました。
「自分がキャプテンになって、今年は“自由に楽しく”を心掛けてきました。固くならないで、先輩後輩関係なくみんな言い合える関係を作ろうって。それでこういう感じになったのかなと思います」
―これまでの4年間を振り返っていかがでしたか?
「1・2年生の時インカレに出られなくてすごい悔しくて、僕ももう辞めたいなって思ってたんです。実際監督にも辞めたいって言って。でもそこで仲間が止めてくれたんですよね。同期全員から『続けろ』とか『バスケ辞めても何もないだろ』って言われて、確かにそうだなって思ったし、せっかく宮城から新潟に来てるのに親にも悪いなとか考えて、結局辞めませんでした。そこからですかね、楽しくやろうって思ったのは。自由に楽しくやろうと吹っ切れて、そうしたら結果もついてきてインカレにも2年連続出られたので良かったです。楽しかったですね」
―止めてくれた同期は自分にとってどんな存在ですか?
「こんな適当なキャプテンを(苦笑)、本当に支えてくれた大事な仲間ですよね。お疲れさまとありがとうございましたって言いたいです。同期だけじゃなく後輩とかスタッフ、トレーナー陣にも本当に感謝してます」
―では最後に後輩へのメッセージをお願いします。
「地方の学校が関東の大学に勝つためには、泥臭く何かを徹底することが大事だと思うのでそこを頑張って欲しいです。あとは楽しくバスケするにはどうしたらいいのかをもっと考えようということですね。4年生に僕みたいなバカなやつが多いので、抜けて静かになっちゃうかも知れないので。メンバー的にも4年生が抜けることは厳しいと思うけど、そういう部分を頑張って欲しいです」

序盤、明治のゲームをコントロールしたのは4年生の味志。

新潟経営大がダブルチームで皆川を追い込む。前半は明治大の高さも優位を示せなかった。

3P5本を決め、23得点の鈴木。よどみのないきれいなシュートだった。

山下は攻撃起点の一つ。後半、欲しいところで決めた3Pは大きかった。
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